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No.26403の一覧
[0] 【完結】魔法少女まどか☆マッスル(まどか魔改造)(微アフター追加)【チラ裏から・ネタ】[士泉](2012/02/07 21:58)
[1] 1%目 躍動する肉体[士泉](2011/03/08 15:22)
[2] 2%目 まどか30%[士泉](2011/03/08 23:43)
[3] 3%目 筋肉戦隊マッスル5[士泉](2011/03/09 02:07)
[4] 4%目 新たなる戦士[士泉](2011/03/09 22:42)
[5] 5%目 好敵筋肉[士泉](2011/03/10 14:30)
[6] 6%目 まどか50%[士泉](2011/03/11 00:10)
[7] 7%目 マッスル同盟[士泉](2011/03/13 22:34)
[8] 8%目 進化する筋肉[士泉](2011/03/14 15:45)
[9] 9%目 四人の戦士[士泉](2011/03/15 15:24)
[10] 10%目 まどか70%[士泉](2011/03/16 22:37)
[11] 11%目 マッスル神[士泉](2011/03/21 13:10)
[12] 12%目 ワルプルギスの筋肉[士泉](2011/03/29 13:42)
[13] 13%目 神々の筋肉[士泉](2011/03/23 14:11)
[14] 14%目 まどか80%[士泉](2011/03/24 18:42)
[15] 15%目 筋肉量[士泉](2011/03/25 21:58)
[16] 16%目 覚醒の筋肉[士泉](2011/03/26 18:44)
[17] 17%目 まどか100%[士泉](2011/03/27 13:19)
[18] 18%目 筋肉の行く末[士泉](2011/03/28 08:13)
[19] 19%目 限界を超えた先の決着[士泉](2011/03/28 17:03)
[20] エピローグ 結末はマッスルと共に[士泉](2011/03/29 13:42)
[21] 【リハビリ】微アフターストーリー <マッスラブ>[士泉](2012/02/07 22:00)
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[26403] 13%目 神々の筋肉
Name: 士泉◆f9d97fda ID:d9325683 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/03/23 14:11

まどかと仁美は攻め手を見つけられないでいた。
圧倒的な圧力……もとい、肉圧。

その膨れ上がる筋肉は芸術とでもいうべきなのだろうか。
もしも敵として合間見えたのではなければ二人はきっと見とれていたに違いないと思う。

当然だが、そんなものは一般人の感性ではないため、マミやほむらには永遠に理解できない。

「来ないのかね?
……ならば俺から行かせてもらおうとするかねっ!!」
ぼこりと、マッスル神の右上腕部が膨れ上がり、体重を乗せた拳がまどかと仁美に向かって振り下ろされる。

どちらが狙いなんだと、見切る必要すらない。
当たる以前にその風圧と圧力にぞくりと背筋が粟立ち、二人は弾かれるように飛びのく。

そして、振り下ろされた拳は地面を叩き割り、礫となって飛びのいた二人に向かって散弾となって襲い掛かる。

以前に杏子が使った破岩弾などとは比べものにならない。
ただ無作為に拳を振り下ろし、地面を抉っただけだというのに、指向性をもって放った杏子の散弾よりも数段上だとはいかなる冗談であろうか。

「そんなにぼうっとしたままでいいのかね?」
今度こそ、まどかは冷や汗すら出ないほどに驚愕した。

全身のあらゆる器官が警告を上げる。

全力で飛びのけ!
四肢の全てを使って獣のように力をこめる。

「ああああああっ!!」

咆哮と共に転がるように飛びのき、僅かに遅れて拳が通り過ぎ、彼女の腹部を摩擦によって“焦がしていた”。

そこでようやく自分の背後にマッスル神が迫っていたことを知る。
なんという速さ!
なんという筋力!

礫を弾き飛ばし、わずかにマッスル神から視線が逸れた一秒にも満たない時間で回り込んでいたというのか。
それはあまりにも圧倒的な能力。

「いい反応だ。
それでこそだ。
ではこれはどうだ?」

追撃は止まらない。
体勢を崩し、まどかには攻撃を避けるすべはない。
ならば取れる方法は一つしかない。

「マッスルガード!!」
体を丸めて、顔の前に膨張した腕の筋肉で壁を作る。


『名前負け―――――――――――――――――――――!?』
『あれはマッスルガード!?
発達した上腕を顔面の前に構えることによって……』
『キュウベエ黙れ』

どこかでマミっぽい人が突っ込んで、キレていた気もするが、気にしてはいけない。
マッスルガードといえばマッスルガードなのだ。
ただのピーカブースタイルじゃんなどと突っ込んではいけないのだ。


「ぬうぅん!!」
マッスル神の容赦のない一撃。
盛り上がった筋肉を持って拳をたたきつける。

ただそれだけの動作が必殺となりうる一撃をまどか筋力を強化した腕で受け止める。

「ぎぐぅぅう!!」
なんという威力か。

全身の骨と筋肉がきしむほどの圧力。
完全に威力を殺しきれずにまどかの身体はおもしろいように吹っ飛ばされた。

「ようやく隙を見せましたわね」
まどかがふっとばされる瞬間、そんな言葉が聞こえた。

「食らいなさい!」
小柄な仁美はマッスル神の影から出てくるようにして、全身のばねを使ってアッパーカットのように打ち上げる。

『スマッシュ―――――――!?』
またもマミの絶叫。
すでに解説員と化している気がするが、気にしたら負けだ。

そう、仁美はずっとチャンスをうかがっていたのだ。
まどかがやられそうになっているのを好機と見て、隠れて一撃を叩き込む隙を狙っていた。
汚いさすが仁美きたない。

「ふふふ……、千堂さんのウィニングショットのお味はどうです?」
その一撃はやはり並ではない。
いくら小柄といってもインナーマッスルによって常識外の筋力を持ってもたらされた無防備での一撃はさすがの彼の身体をもってしても宙に浮かぶほどであった。

だが、裏を返せばそれだけである。
常人ならばらばらになってもおかしくないほどの仁美の膂力を持ってして、僅かに宙を浮かす程度の結果でしかない。

「軽いねぇ……」
こきこきと首を鳴らして仁美へと対峙するマッスル神。

「うそ……」
呆然とこぼす。
勝てない。
仁美は悟った。

今のは自分にとって最高で最善の一撃だった。
だというのに、余裕すら見せている。

これは無理だ。
生物としての格が違うと思い知らされた。

「あ、ああ……」
仁美は無意識に後ろへと後ずさり、その腕は僅かに震えている。

「心が折れたか。
残念だ。
お前は退場だ」
無慈悲なまでに圧倒的で暴力的な一撃が振り下ろされた。






『なにこのシリアス展開!?』
『マミ、だからキミは空気が読めないって言われるんだよ』
『キュウベエにダメだしされたっ!?』
マミは今日も元気だった。


「ほむら、現実を向くのよ……。
あれが現実なのよ……ほむらふぁいとー」
ぶつぶつと呟き、自己暗示を必死に掛けるほむら。
ほむらはほむらで目の前で展開される非常識を受け入れるのにはまだまだ時間がかかりそうであった。

マミと合流して精神の均衡を保つのか、それともいろいろと諦めて戦闘に参加するのか。
ほむらの運命はどちらにしても進退窮まっているのだった。






あとがき
さすがに圧倒的。
もうちょい戦闘続きます。


書いてて思った没ネタ
没シーン↓

「心が折れたか。
残念だ。
お前は退場だ」

「私の心はずっと前から折れてるわよ!!
もうお願いだからやめたげてよぉ!」
それはマミの魂の咆哮だった。

……だからどうした。
世界は無慈悲だった。


ふと思ったんだが、この汚ぶt…もといSSはその他版に移すべきなのだろうか。
それとも、完結してから移したほうがいいのか。
教えてエロい人!w


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