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No.26403の一覧
[0] 【完結】魔法少女まどか☆マッスル(まどか魔改造)(微アフター追加)【チラ裏から・ネタ】[士泉](2012/02/07 21:58)
[1] 1%目 躍動する肉体[士泉](2011/03/08 15:22)
[2] 2%目 まどか30%[士泉](2011/03/08 23:43)
[3] 3%目 筋肉戦隊マッスル5[士泉](2011/03/09 02:07)
[4] 4%目 新たなる戦士[士泉](2011/03/09 22:42)
[5] 5%目 好敵筋肉[士泉](2011/03/10 14:30)
[6] 6%目 まどか50%[士泉](2011/03/11 00:10)
[7] 7%目 マッスル同盟[士泉](2011/03/13 22:34)
[8] 8%目 進化する筋肉[士泉](2011/03/14 15:45)
[9] 9%目 四人の戦士[士泉](2011/03/15 15:24)
[10] 10%目 まどか70%[士泉](2011/03/16 22:37)
[11] 11%目 マッスル神[士泉](2011/03/21 13:10)
[12] 12%目 ワルプルギスの筋肉[士泉](2011/03/29 13:42)
[13] 13%目 神々の筋肉[士泉](2011/03/23 14:11)
[14] 14%目 まどか80%[士泉](2011/03/24 18:42)
[15] 15%目 筋肉量[士泉](2011/03/25 21:58)
[16] 16%目 覚醒の筋肉[士泉](2011/03/26 18:44)
[17] 17%目 まどか100%[士泉](2011/03/27 13:19)
[18] 18%目 筋肉の行く末[士泉](2011/03/28 08:13)
[19] 19%目 限界を超えた先の決着[士泉](2011/03/28 17:03)
[20] エピローグ 結末はマッスルと共に[士泉](2011/03/29 13:42)
[21] 【リハビリ】微アフターストーリー <マッスラブ>[士泉](2012/02/07 22:00)
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[26403] 12%目 ワルプルギスの筋肉
Name: 士泉◆f9d97fda ID:d9325683 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/03/29 13:42
それは正しく神の具現だった。

まどかたちは知る由もなかったが、ワルプルギスの夜を呼ぶにはある隠された条件があった。
それは四つのマッスルの存在。

それぞれカテゴリーの違うマッスルがその場に揃い、闘うことによってマッスルたちは神と闘う資格を得る。
本来ならば一人になるまで神は出てこないのだが、まどかと仁美の力が拮抗していたからであった。

要はそれだけ二人のマッスル力が桁違いだということだろう。

天然、魔法、薬物、鍛錬……そして神。
四つの触媒を持って神を呼び出し、五つのマッスルが五芒星を描いたときワルプルギスの夜の空間は完全に姿を現すのである。

これは神の選別の儀式。
マッスル神に挑み、その頂に到達した者こそが次代の神となるのである。

空間はいうなれば闘技場。
客席には誰もいないが、古代のコロッセオを髣髴させる空間だった。
ぶっちゃければ、暗黒○術会編のあれである。
彼にとって見ればそれが一番思い入れが深く、空間として形にしやすいからであった。

そして、ここでいつ五芒星を描いたんだよなどと突っ込んではいけない。
そんなものはただの様式美でしかないのだ。

マッスルには不可能はない。
それが答えでもういいじゃないか。
マッスルは条理も常識も吹っ飛ばすからそれでいいのだ。


「まどかさん……」
「マミさん、ここは……」
吹き飛ばされ、少し離れた位置からまどかに声をかけるマミにまどかは声を重ねる。

「あなたに任せて私たちは逃げるわね」
ものっそい良い笑顔だった。
まどかが最後まで言葉を言うまでもなく、すでにマミは背を向けて全力で逃走している。
ワルプルギスの空間がどこまであるのかはわからないが、マミは全力で逃げた。
わき目も振らず逃げた。

ちなみに、律儀にさやかとキュウベエも抱えて逃げている辺りが彼女の人の良さを表していた。

「……逃げるのはやっ!?」
まどかは好都合だと思ったが、とても複雑だった。

「まどかさん……。
ここは共闘といきましょう。
あんなのを街に出したら大変なことになってしまいますわ」
仁美の言葉にまどかは頷き、マッスル神に向かってポージンg……ではなく、構えを取る。

「仮にも俺を呼んだ力を見せてみろ」
首をこきこき鳴らしてマッスル神は笑う。

その笑みはまるで獲物を見つけた獣のようで、二人は冷や汗が吹き出るのを止められなかった。




その頃……。

「まさかこんなに早くワルプルギスの夜が現れるなんて……。
でも、今まで見てきたのと全然違う。
どういうことなの……」
魔女の出現を察知し、魔女空間の中に飛び込んできた久しぶりに登場するほむらは呟く。

ほむらの呟きはとても今更だった。
そもそもまどかたちがマッスル化している時点でいろんな意味で違いすぎるうえに、マミに言わせれば、この程度で驚けるなんてうらやましいわとでも言うに違いない。

だけど、ほむらには何かがひっかかるのだ。
違いすぎるのもそうであるし、そうでもないといえる。
わけがわからない感覚だが、ここで介入しないという答えもないというのもまたたしかであった。

「これは……」
魔女の空間に飛び込み、見えたのはありえない光景だった。

中世の闘技場を思わせるコロッセオの中ではありえないほどの殺気と強者のオーラを放つ存在がいる。
その相手というのが魔女ですらないまどか……でいいんだよね?

あまりにも自分の知るまどかと違いすぎてほむらは首をひねる。
あれは筋骨隆々の体にまどかの頭を乗せただけだという冗談のほうがよっぽど信じられるが、とりあえずはまどかだと思っておくことにした。

そして、問題はもう一人の存在だった。
ほむらは大した関わりはなかった。
だが、まどかの友達としてその存在はよく知っている。
彼女のおかげで以前のループでは大変なことになったこともあったのだから覚えてないほうがおかしい。

「どうして志筑さんが……」

ありえない。
何がありえないというのかは言うまでもなく、ここにいるということであるが、それ以上にあんな細身なのにどうしてまどかやあんな筋肉の化け物と張り合えているのだろうか。

インナーマッスルの存在を知らないほむらは自分の常識ががらがらと崩れていった音を聴いた気がした。
尤も、インナーマッスルを知っていてもあんな常識外のインナーマッスルなど普通はありえないので常識が崩れているのも決して間違いなどではないのだが。

それに、どうして上條恭介がここにいるのだろう。
あれってたぶん上條恭介だよね?

ほむらは自分の記憶が信じられなくなりつつある。
何度のループでもほとんど関わりがないので記憶があいまいなのである。

しかし、病人だと聞いているうえに、あんなにもマッスルではないはずだ。
いったいどういうことだろうか。

それにまだ異常は終わらない。
なぜか佐倉杏子が倒れている。

倒れているだけならまだいい。
きっと負けたのだろうと思うだけである。

だが、どうして。
どうしてあんなに異様にど太い腕を搭載しているのだろう。
彼女の魔法は槍に関するもので、決して筋肉ではなかったはずだ。

「もう……、どうでもよくなりそう」
ぶっちゃけ、ほむらは帰りたくなった。


「うるぅああああ!!!」
コロッセオの中心から聞こえてくる野太い声。
それだけで帰りたくなる。

どうして拳を地面に叩きつけるだけで局所的な地殻津波が起きるのだろう。
隕石?
隕石なの?

「もう心が折れそう……」
まだ何もしとらんがな。
残念ながら突っ込みはない。
もはやその程度で反応するほどマミの突っ込みは安くはないのだ。





『ワルプルギスの夜、それは神の降臨なんだ。
四種のマッスルが揃うことによって……』
「もう私には味方はいないのね……」
キュウベエの汚染された解説を聞き流しマミは空間のすみっこでひざを抱えて泣き続けるしかできないのだった。








あとがき
ほむほむ



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