このかや
お父様から関西呪術協会のお仕事をやるように言われたんや。
ほいで、せっちゃんと、スリを追っとったら、犯人は小太郎君やった。
そ~いや、原作ではヤバイ仕事で、食い繋いでったって言ったし、苦労してたんやな。
「お前ら、無事には帰さんからな」
「お嬢様には手出しはさせません。私が相手です。」
「あ~、せっちゃん。待って~な。」
う~ん、もったいないな~、せっかくの獣耳キャラやのに。
これで、美少女やったらな~。
今はまだ、4歳くらいやし
可愛いもんやな~
「ホイ」
「って、なんやこの服は」
うん、まだ犬耳メイドの恰好いけるもんやな~
これが、男の娘ってやつやね~
う~ん、見かけだけならありやのにな~
「お嬢様何しているんですか。」
「せっかくの獣耳キャラやのに、もったいな~と思って
見かけだけでも、ありにしてみたんや。
ホイ」
うん、黒髪、犬耳にはアルルゥコスもありやな~。
「な~、せっちゃんはどっちが可愛いと思うん?」
「あ~、お嬢様。どちらも可愛らしいかと」
「てめぇら、女やから、手加減してやろ~かと思ったけど、覚悟し~や。」
「まぁ、そう言わんといて~。
ほら、今まで着てた服、ボロボロやったやん。
代わりの服をプレゼントや。」
「こんなんやなくて、まともな服はないんかい」
「う~ん。気に入らんか。可愛ええのにな~。
ホイ」
「今度はまともな形や。
・・・って振袖やないか。」
うん、これもありやな。
あ~、これで女の子やったらな~。
「小太郎とやら、このかお嬢様はこう見えても関西最強の術者だ。
これ以上、可愛い恰好をさせられたくなければ、降参しろ。」
「なんや、その脅し文句は」
確かに、せっちゃん、無茶苦茶な脅し文句や。
「お嬢様、やっちゃってください。」
「もしかして、せっちゃん。
小太郎君の女装もっと見たいん?」
「いえ、けっして、可愛ええな~、もっと見たいな~。
とか思ったわけではありません。
お嬢様の力を信頼してのことです。」
あ~、つまりや、もっと可愛いのが見たいんやね。
「てめぇら、いい加減にせ~よ、うりゃ」
「って、いきなり暴力はいかんやろ~」
そや、小太郎君。原作やと、フェミニストやったな。
「な~、小太郎君は、か弱い女の子に手をだすん。」
「てめぇらは、別や~、うりゃ~」
あ、あか~ん、まじや~。
せっちゃんの後ろに退避や~。ガク
「ふぇ」
って、なんでこんなとこに穴があるんや~。
あっ、これ古井戸やな~、ってそんな場合やない~。
「お札さん、お札さん、ウチを守ってや~」
ポン
あ~、間違えた~。これお昼寝ようの布団だすやつや。
ま~、これでもなんとかなるか~
ホイ、着地や~
あれ?ここ古井戸の底やよな。
なんか、無茶苦茶広いで~。
「・・・」
あれ、誰かおる?
ピエロのメイクしとるな~、変わった子や。
でも、美少女や、お近づきになりたいな~、はあはあ。
「ウチ、このかって言うんや。あんさんはどちら様や~」
「ザジ・レイニーデイです。」
って、ザジさん
原作の無口ピエロや~
って、しゃべっとるし。
「って、なんで、古井戸の底のいるんや。」
「ここは魔界です。あなたこそ、なぜ人間がいるのですか?」
そうか~、魔界なんか~。
そう言えばや、ザジさんって魔族やったな。
魔界にいるのは当然やな~
あれ、古井戸の底が魔界に繋がってたん?
小野篁の伝説に、嵯峨野の福生寺の井戸って、魔界に繋がっとるっていう話があったな。
この廃寺は福生寺やったんやな。
「って、魔界ってマジなんか~」
「マジです。」
ウチ無事に帰れるんかな~?