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No.25829の一覧
[0] 【ネタ・完結】銀河凡人物語~僕は門閥貴族でフレーゲル~(原作:銀河英雄伝説)[タナカ](2011/02/28 11:46)
[1] 2話[タナカ](2011/02/05 20:00)
[2] 3話[タナカ](2011/02/05 20:01)
[3] 4話[タナカ](2011/02/07 09:53)
[4] 5話[タナカ](2011/02/05 20:05)
[5] 6話[タナカ](2011/02/07 09:54)
[6] 7話[タナカ](2011/02/07 09:58)
[7] 8話[タナカ](2011/02/08 08:24)
[8] 9話[タナカ](2011/02/09 08:07)
[9] 10話[タナカ](2011/02/10 08:21)
[10] 11話[タナカ](2011/02/12 08:02)
[11] 12話[タナカ](2011/02/12 07:18)
[12] 13話[タナカ](2011/02/13 08:10)
[13] 14話[タナカ](2011/02/14 07:51)
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[19] 20話[タナカ](2011/02/22 17:39)
[20] 21話[タナカ](2011/02/22 17:38)
[21] 22話[タナカ](2011/02/27 09:12)
[22] 最終話[タナカ](2011/02/28 11:27)
[23] あとがき[タナカ](2011/02/28 11:46)
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[25829] 9話
Name: タナカ◆68fc5ba6 ID:85f33da0 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/02/09 08:07
 オーディンに帰還した僕は覚醒ラインハルトのお零れに預かり、大将に昇進した。

 本人は二階級特進で元帥となり、ローエングラム伯爵家を継承することとなる。
 これについては、原作通り伯父上たちが大いに憤慨し、なにやら画策しているとアンスバッハさんから聞かされた。
 正直、そんなこと言われても困る。
 まだ、僕には関係ないし。
 どちらかというと、問題はあっちの元帥府に例の名将たちが揃うほうが気になるよ。



 あと双璧やファーレンハイトさんも中将に、メルカッツさんなんかも昇進してので、会戦に参加した人間は大体昇進したようだ。

 さて、気になるのはヤンが本当に死んだのかどうかだ。
 帝都に戻る直前に思い出したのが、もう原作崩壊気味だということ。
 つまり、キルヒアイスが死んだ時みたいに、そもそもヤンがアスターテ会戦に参加していたのか、僕には分からないということだ。



 というわけで、僕は元帥府に戻るなりフェルナーさんに叛乱軍の参戦艦隊を調べてもらうことにした。
 妙な仕事を頼まれたと、なに考えてんだ、コイツ? ってな表情を隠さずにフェルナーさんは僕の頼みを聞いてくれた。

 薄々気づいていたけど、僕ここでさっぱり敬意向けられてないね。
 大将なのに。
 いいけどね、別に。
 貫禄無いのは前からだし、顔はフレーゲルだし。

 身長がそれなりにあるのが救いだよ。



 そんなこんなで数日後。

「うーん、死んでるっぽいな~」

 原作通り2、4、6の艦隊が参加している。
 ただ、まだヤンは帝国では無名の将官だ。
 戦死したと思われる各提督、パエッタ、パストーレ、ムーア以外は殆ど不明との事だ。

 原作通りなら問題は無いのだが、如何せん既に原作崩壊も甚だしい。

 一応、ラインハルトはローエングラムの継承は遅れたものの、アスターテ後に元帥なった。
 が、キルヒアイスは既に死亡。
 その結果、どうも覚醒しているっぽい。

 んで、双璧も今回の件で配下に加わるだろうしな~。

「あれ?」

 キルヒアイス以外あんま変わってない?



 ……もしや、歴史の修正力とかいうものではなかろうか!



 そう考えると、ヤンが生きている可能性はかなり高い。

 ……イゼルローンが陥落したら生存、しなかったら死亡と思えばいいか。
 僕、フレーゲルの人生にあんま関わらない人だし。

 ヤンの件を先送りした僕は、シュトライトさんが留守中にまとめてくれたサインが必要な書類の処理を再開する。

 本来伯父上の仕事だが、僕に任せてあるとのことらしい。
 出兵中で、しかも命じたの伯父上なのに……

 しばらく書類に目を通していると、訓練報告が目に付く。

 伯父上の私兵はそれなりにうまく仕上がっている模様。
 リップシュタット戦役を考えると良い話である。
 ファーレンハイトさんのところのホフマイスターさんやシューマッハさん達が頑張ってくれたようだ。

 金髪死なねえかな~とか夢想しながら、僕は書類処理を続ける。

 これから先を考えるのは、イゼルローンの結果を聞いてからでいい。

 そう考えていたときが僕にもありました。



 帝国暦487年5月。

「この要塞は実に偉大だな」

 僕は隣に立つオッサンにそう言われた。

 原作ではそこそこ有名なイゼルローン要塞駐留艦隊司令官、ゼークト大将である。
 後背にはかの悪名高いオーベルシュタインが控えている。

「そうだね」

 僕は投げやりに答える。

 なぜか僕はイゼルローン要塞司令官になっていた。




 どうしてこうなった……


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