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No.25569の一覧
[0] 【習作】EFBを持ってリリカルへ(オリ主転生・テイルズ等のゲーム技名引用)[涼雪](2011/01/28 16:02)
[1] それは突然の出会いがあった後なの?[涼雪](2011/01/24 15:08)
[2] 魔法の呪文はフリージング・ダーク・アイシクル・オブ・ディッセンバーなの?[涼雪](2011/01/24 16:06)
[3] 未来は不確定要素がいっぱいなの?[涼雪](2011/01/25 04:59)
[4] 師匠登場!?死亡フラグを抱えた魔法奥様なの?[涼雪](2011/01/25 14:37)
[5] ここは修羅道、ナカジマブートキャンプなの[涼雪](2011/01/26 12:40)
[6] 妥協しか許されない状況なの?[涼雪](2011/01/27 14:37)
[7] 殺伐とした萌える世界なの!?[涼雪](2011/01/28 16:00)
[8] それは踏んではいけない地雷だったの?(没1[涼雪](2011/01/29 13:17)
[9] お知らせとか色々。[涼雪](2011/01/29 09:27)
[10] それはまた一つネタ技を思いついた時なの?[涼雪](2011/01/31 15:11)
[11] 師弟対決は暁に燃えるの[涼雪](2011/01/30 14:22)
[12] 複雑な心の内なの[涼雪](2011/01/31 15:09)
[13] お知らせとか再び。[涼雪](2011/02/01 00:38)
[14] 閑話:泡末と消えたフラグ回避なの?[涼雪](2011/02/01 16:51)
[15] 閑話:父親のお仕事なの[涼雪](2011/02/01 17:07)
[16] 無印プロローグ:それは避けられない原作なの?[涼雪](2011/02/02 11:15)
[17] 無印1話:交戦規定はただ一つ「攻撃魔法は使えない」なの?[涼雪](2011/02/03 14:22)
[18] 無印2話:原作の原作も死亡フラグなの?[涼雪](2011/02/03 16:19)
[19] 無印3話:子持ち熟女!?でもヤンデレはお断りなの![涼雪](2011/02/04 14:00)
[20] 無印4話:ここは隣町、フェイトのセーフハウス一日目なの[涼雪](2011/02/05 19:44)
[21] 無印5話:主人公組のチートを見て今どんな気持ちなの?[涼雪](2011/02/08 22:39)
[22] 無印6話:付け焼刃のポーカーフェイスなの!?[涼雪](2011/02/18 07:22)
[23] ラクガキ:ぼくの考えたかっこいいマブラヴ世界観(1944-1987)[涼雪](2011/02/26 03:55)
[24] ネタ帳に残ってた閑話の一つ。65年のナンバーズとか。[涼雪](2012/02/09 13:56)
[25] 無印7話:ここで伏兵フラグ、海鳴温泉なの。上[涼雪](2012/02/21 14:46)
[26] 遅まきながらのキャラ紹介とかコメント返しとか。[涼雪](2012/02/19 16:00)
[27] 無印7話:ここで伏兵登場、海鳴温泉は8歳以上混浴禁止!だといいなぁ。中[涼雪](2012/02/21 15:22)
[28] 無印7話:ここで一言、ファンタジー世界の子供の子供っぽくなさは異常・下[涼雪](2012/03/09 04:09)
[29] 無印8話:いい展開が思いつかなかったまま引き伸ばされた温泉編終わり[涼雪](2012/05/03 03:34)
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[25569] ラクガキ:ぼくの考えたかっこいいマブラヴ世界観(1944-1987)
Name: 涼雪◆7a2751f0 ID:6ea60729 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/02/26 03:55
気づいたら幼女になっていた
夢オチだとかテンプレだとかそんなチャチなものだろうとどうにか心を落ち着け……

られる筈もなく混乱しまくったが医者を呼ばれそうになったので自重するしかなかった。

さて、両親を思いきり心配させてしまったので、なんともないと伝えるのに少々手間取ったものの、なんとか安心させて
俺はまず回りを知ろうとあれこれ嗅ぎまわったわけだが、見る事知る事あまりにも今まで自分が暮らしてきた世界とは違っていたわけで。

といっても別に魔法と科学が融合した世界というわけでもなく、元の世界と同じ、科学技術と歩んできた世界である。
人は火を、石を、木を使う事を覚え、そして鉄やプラスチック、果ては合金や化学繊維を生み出した。
それで何が変わったわけでもなかったのだが、それらの技術レベルが一部で異常な発達を遂げているのがこの世界だった。

元の世界では45年にケリがついたが、この世界では1944年に第二次大戦が終結した。
たかが一年程度の誤差である。ドイツが降伏した後すぐに日本も降伏宣言を受け入れた、ただそれだけの事。
だがその時点で、日本の戦車は複合素材を使い、エンジンの馬力は500hpを超えていた。
少し分かりづらかったかもしれないが、自分が生きていた世界の同じ時代の日本の戦車が150-250馬力しかなかった、と言えば分かりやすい。
単純に倍のパワーである。過給機によって圧縮された空気と燃料散布の絶妙な配合率はチラシの裏で筆算した程度では割り出せない。
頑丈なエンジンをブローすることなくただ回転力とするだけでなく、最適の空気量と燃料量でパワーを生み出す。
そう、1944年の時点で既に演算処理装置、CPUを積んだ電子制御が実用化されていたのである。つまり半導体だ。
更に、素材の発達もこの時点ですでに元の世界の現代に匹敵するものがあった。
ステンレスだけでなく、チタン、タングステン、クロモリ(クロームモリブデン)等のレアメタルや合金にまで足をかけていた。
それにより、乗り物はより頑丈で高機動に、人は防弾素材を得て死にづらく、そして弾頭はそれすら貫ける高威力になった。

だが、素材やエンジンの技術が元の世界より進んでいたとしても、歴史は殆ど変ることもなく、ただ死人と荒廃した大地を作っただけであった。
そして技術は発達しても化学の分野では、元の世界と同じ速度で誕生したものがあった。アメリカはロスアラモスで生まれた原子力である。
元の世界でこそ、クリーンエネルギーとも言われた原子力だが、元をただせばそれはただの火力だ。
核分裂反応時における熱量放出は、街を廃墟に、人を消し炭に。そして放射能は大地を不毛にする。
そしてそれは、元の世界では広島と長崎で使われるものだったが、この世界ではドイツに落とされた。

何故アメリカはドイツに原爆を落としたのか。
それは当時複合素材と合金によって少数でも圧倒的な性能を誇っていたドイツを、先進医療技術を持つ日本よりも恐れたからだ。
先ほど話した戦車にしても、ドイツはアメリカの戦車をいとも簡単に葬り去っていたのだ。
生産された台数こそ連合の大量生産には敵わないものの、元の世界と違い、前述した複合素材と合金での軽量化による運動性と
高出力ガスタービンエンジン+この時点で既に電気駆動と並行させた事による機動性。
それはアメリカのディーゼルエンジンを積んだ戦車を信じられないほどの撃墜比で沈めていた。
戦車だけでなく、戦艦、戦闘機、そして乗員の着る戦闘服に至るまで、全てにおいて枢軸国は連合国を技術で圧倒していた。
アメリカ兵が10人死んで、ドイツ兵は3人しか死なない。日本兵に至っては負傷しても、数日後には戦線に復帰してくる。
連合国側の疲弊スピードは元の世界の比ではなかった。
元の世界でも枢軸国は高い撃墜比を保っていたが、この世界ではそれどころの話ではなかった。

枢軸国側の有利な立場で和平交渉を迫られる前にケリをつけるには、圧倒的な威力の兵器による戦意の喪失しか方法がなかったのである。
こうして原子爆弾はドイツベルリンに落とされ、その圧倒的な破壊力を前にドイツは降伏。
もっとも、発端を開いた一つの元凶ともいうべき、第三帝国を夢見た総統殿がベルリンで灰になり、戦う理由が文字通り焼失してしまったのもあるが。
日本はそれを受けて戦闘継続を選ばず、条件付き降伏という元の世界より少しだけ有利な形になったものの、枢軸国側の敗北という元の世界と同じ結果となった。
そしてそれは、元の世界よりも圧倒的に進んだ技術による、ベルリンでの死者以外は圧倒的な被害の少なさでの決着でもあった。
数値的にはわからないものの、恐らく全体的には元の世界の10分の1程度にまで死者はいなかったのではないだろうか。
確かに連合国側の被害が元の世界よりも圧倒的に多いが、あくまで比率的に見ての話であり、実際の死者数は少ない。
それほどまでに少ない被害で終結した世界大戦だったのである。
そして戦後になり、戦争中に開発、発見された新素材や技術は戦争以外の用途へと使われ始めた。
車や旅客機等の乗り物から、原子力も元の世界よりずっと早い段階で発電へと平和利用されはじめ、医療技術は怪我や病気による致死率を圧倒的に下げた。

さて、乗り物の進化は元の世界と同じく、とある分野での研究が最も効率がいい。
複合素材による耐熱、耐圧は大気圏でも宇宙空間でも耐える。電子演算された燃焼システムは合金と複合素材で出来た密室の船を重力に負ける事なく宇宙空間へと押し出す。
何故宇宙なのかと言えば、増えすぎた人口を養う場所と資源を求めて、といういかにもSFチックな理由を考えそうなものであるが
実際の所はより乗り物を早く、安全に、そして低コストでという夢を追い求めた結果であり
じゃあ宇宙空間でも自由に出来るくらいのモノを作って考えようというのが理由の半分を占めるのだ。
では残りの半分は何かと言うと、技術、資源競争である。
この世界は元の世界と違い、化石燃料や資源に関しては驚く程余裕がある。
元の世界では輸入に頼るばかりだった日本においてさえ、一部の金属やレアメタルは輸出できる程度の余裕がある。
元の世界も見つかっていないだけで同じくらいの埋蔵量だったのかはわからないが、海洋資源開発も進んだこの世界においてそれらは人々に恩恵をもたらしていた。
だが、国にとっては持っている資源の量=国としての大きさである。そして技術の高さ=国としての質なのだ。
そしてそれは簡単に戦争の火ぶたとなるものである。
資源だけでなく、戦後処理により半分に分けられた技術大国を求めてという理由も含まれた大戦争。
だが国連という組織がある中で、殺し合いをする戦争は割に合わないリスクを伴う。
ならば何で戦えばいい?他国を取り込めるほどの資本力、開発力で戦えばいい。
相手は手を結んだ事もある海を挟んだ向こうにあるもう一つの大国。

戦争終結からわずか二年後には、アメリカを中心とした大国による宇宙開発論が発表される。
アメリカは宇宙軍を設立。更に4年後には素材技術の本場にして敗戦国であるドイツを含む欧州との共同体制での宇宙開発計画が発動。
ソ連もそれに伴い、開発計画を始動するが、他国から技術を流入するより、技術の流出を恐れての秘匿性を重視したものであった。
元の世界より圧倒的に進んだ素材技術は人を簡単に宇宙空間に飛び立たせ、次々と実用化されていく。
元の世界では潜水艦より窮屈な宇宙船は複数の人間を一度に快適に宇宙へ運び、犬小屋レベルだった宇宙ステーションはプレハブ小屋以上の居住性を確保した。
探査機に搭載される測定機器類も多機能で高詳細なものへと変わっていく。
そして元の世界よりも20年近く早い段階で人は月面へと到達した。
これにより、開発競争に一つの終止符が打たれる事となる。もちろん勝者はアメリカ。
だが、それだけで開発競争が終わるわけもなく、次のテーマは船外活動と外宇宙探索、そして宇宙ステーションの更なる大型化である。
進んだ技術はそれらをどんどん大型化させたが、とうとう船外活動において宇宙服を着た人力ではどうにもならない領域へと至る。
そうなると、今度は宇宙服を大型化させ、人の手と同じ操作性を持ちつつ、人の何十倍ものパワーを持った船外活動機械が用いられる。
まるで元の世界のモビルなんちゃらである。だがSFに出てくる夢の機械であるそれは、発達した素材とエンジン、集積回路によって徐々に実現化していくこととなる。
MMU(Manned Maneuvering Unit)と言われるそれは、最初こそ全高数m程でしかなかったが、取り扱うものの大型化によってそれらも大型化していく。
そしてそれ専用の道具や機器、それを扱うためのソフトウエアを含めた操作システムも高性能化していく。
宇宙開発における偉大な発明と言われ、複合繊維素材の一つの到達点と言われたスーパーカーボンが開発されたのが56年の事である。
これはカーボンの摩耗を極力減らそうとした結果出来上がったものである。
物質とこすれて摩耗することなく、衝撃にのみ劣化する特殊繊維。
一定の衝撃量を与えればそれはただのゴミに成り下がるが、ただ擦らせるだけならば一切劣化することのないそれは
衝撃に強くないことと、かかるコストから外壁材として使う事は見送られたものの、骨組みや加工用機器の切削部としては理想の素材と言えた。
さらに、人の動きを正確に再現するための操作システムとそれを処理しきるだけのCPUの開発も成功。
一番の問題と言われた動力の小型化も成功し、宇宙開発競争は更に加速していく。
MMUは乗り物の開発としては既に地上で用いる事をほとんど想定しておらず、それはただ宇宙空間で使う乗り物のオプションにすぎなかった。
しかしながら、大型化していく施設を宇宙空間で作る上ではMMUの存在は必要不可欠であった。
しかしそのMMUの大前提は、予想もしていなかったものとの遭遇により覆っていくこととなる。

人は月を手に入れ、次は火星を目指したわけだが、そこで人は未知との遭遇を果たす事となる。
それは火星表面上にあった不自然な突起物。そして隕石が掠ったり落ちたりした跡とは明らかに違う地表面に点々と規則的に残された跡。
跡は突起物へと続き、探査機はそれを追ってカメラをズームさせる。そして写されたのは宇宙空間に蠢くモノの影。
人は歓喜半分、あまりにも唐突すぎる出会いに戸惑い半分でそれを目に焼き付けた。
さらに数秒ほど影を写した探査機は、その後突然に信号をとだえさせたが、人はそんなことよりも写っていた光景に茫然としていた。
我に返った者たちはすぐさま次の火星探索計画を練る。
それは月到達以来あやふやになっていた開発競争の目標がピタリと定まった瞬間でもあった。
なんとしてでも火星にいる生物に接触を図る。それは大国だけではなく、敗戦国も小国も巻き込んだ一大競争となっていく。
やがて国連から最も評価の高いプロジェクトを立ち上げた国に優先権を与える旨が発表され、各国に国連直下の研究機関が設置される。
宇宙空間で活動できる程なのだから、知的生命体がいる可能性がある。そして人は更に接触するために努力する。
さておき、再び探査船を送り出そうかという時期に、唐突に事件は起きる。
出来たばかりの月面基地から探索のために出ていた人員が、月面地表において蠢く影を発見。
望遠カメラから映し出されたものは明らかに生物であった。
自分達とは進化過程の異なる異形を写した映像。火星で見つけた異星生物との接触に再び沸いた人類だったが
数十秒後に映像が途切れた事で我に返った。
「何故火星で見た影が月にいる」「何故写したチームが消息を絶った?」
その疑問は別の探査チームからの異形から襲われたという通信と、月基地への襲撃事件をもって氷解することとなる。

人はその異形と戦う事を余儀なくされた。すぐに月基地は武装を配備し、襲い掛かってくる異形を倒す。
だが異形共はどこからともなく現れては人を殺していく。
音声も電波のやり取りもなく、ひたすら人を襲う異形の群れに
とうとう国連の科学者は異形を人類に敵対的な地球外生命として断定。呼称をそれらの頭文字からBETAとする。

やがて日増しに増えていく月での死傷者と戦闘結果に米国国防省が戦闘方法に疑問を投げかけた。
それまでの戦闘方法は人が持てる武器か、ミサイル兵器の類のみ。
その時点で既に人が持てる武器では敵わない大きさのBETAが出てきており
ミサイルを集中運用しても数の多いBETAを一度に殲滅できる量には限りがある上に取りこぼしも多い。
そこで考えられたのは、人一人が持つ武器の威力強化であった。
これまでにも探査用ヴィークル等を改修した搭乗タイプの兵器はあったものの、月面における走破性は高くなく、車両を操作する人間と武器を使う人間の二人が必要であった。
そこで目を付けられたのが、人の運動性能を強化するものだった。
MMUのノウハウを生かして作られた強化外骨格と後に呼ばれる事となるそれは
人一人に軽機を装備させる程の余裕があり、更には防御性能の増加により致死率を下げることとなる。
この構想は間違っていない。そう考えた時の技術者は更なる強化を考える。
それは人に軽機以上の火力を、具体的には戦車砲クラスの火力を持たせる事に主軸を置いた考え。
そしてそれを振り回せるパワーを用いての白兵戦闘の実現。
だが、月面に置いて熾烈化していく宇宙生物との戦争は、更に決定的な被害を受けることとなる。

ユーラシア大陸は中華人民共和国新疆ウイグル自治区カシュガル、かつて東トルキスタンとも言われたシルクロードの要衝だったそこは
73年の春に地図上から姿を消す事となる。BETA着陸ユニットという、隕石の落下に近い原因で。
中国政府は自国内に落ちたものは自国のものというトンデモ理論を主張し、独自に回収作戦を立案。
中国軍は空爆による面制圧を行いながら落下地点付近に順調に進む。戦況は有利であった。しかし、それは僅か数ヶ月の間のみ。
航空機やミサイルに頼った遠距離からの爆撃による蹂躙戦法はこれまでまったく戦場に姿を現す事のなかった見たことのない形をしたBETAに悉く跳ね除けられた。
これまでひたすら数にものを言わせた原始的な攻撃しか行ってこなかったBETAが
射程30㎞以上、時には100㎞以上の大気減衰しない光線兵器という、人類でさえ実用化していない兵器を持ちだしたのだ。
人はすぐさま怪しんだ。「これほどの兵器を持っているのならやはり知的生命体ではないのか?」と。
だが後にこれは、BETAという生物の単なる生体器官に過ぎない事が判明する。
生き物にしてレーザーを撃つという非常識さ。
そして何よりそのレーザーは味方誤射することが全くなく、それでいて当時現行の音速に届いていた戦闘機でさえ軽々と叩き落とす程の命中精度。
人は混乱した。どうしてこんなバケモノが襲い掛かってくるのだと。
人は恐怖した。どうしてこんなものが現実にいるのだと。
戦況は圧倒的な物量をもつBETAの一方的な蹂躙となった。
破たんした戦況にソ連が中国への協力を申し出たものの、航空兵器の一切使えない状況においては大国の軍事力とて無力だった。
とうとうどうしようもないと、人類は最後の切り札を切る。
しかしその圧倒的な破壊力をもってしても、BETAの圧倒的な数を駆逐することは出来なかった。
そして切り札はそうぽんぽん撃てるものでもなかった。

既にこの時もう一つの大国では、前述した人の機械化強化の一つの完成系とも言えるものを生み出していた。
国防省の要求した仕様に従いアメリカが誇る企業が競い合い、作り上げた、全高15m以上にまで大型化した、人の形をした機械。
MMUの思想をもったまま、地球の重力下において圧倒的な機動性を持った陸上兵器。
武装は一発で当時はまだ戦車級とは呼ばれていなかった中型クラスを血煙にできる連射のできる小口径連射砲。
さらには要撃級や突撃級等の大型種でさえ仕留められる戦車砲クラスの大砲。
もしこれがカシュガルに500、いや、200機投入することが出来ていれば、その後の歴史は変えられたかもしれないほどの技術革新。
だが、全ては遅すぎた。

月面基地は放棄が決定され、人は月という第二の足場となる惑星を奪われ、地球ではBETAの侵略が始まる。
アメリカはカシュガルの二の舞を恐れ、カナダはアサバスカへと落ちてくる着陸ユニットに対し、核兵器での処理を決定。
着陸直後に戦術核を集中運用―アメリカが当時ストックしていた核弾頭の3分の1―することで
カナダの半分を人が数十年住めない不毛の地に変える代わりにこれを消滅させた。
それから10年ほど、人はそれ以上戦法を変える事が出来ないまま、ひたすら戦い続ける事となる。
だが物量にモノを言わせるBETAの進軍は、言い換えればまさにノアの方舟の津波の如く押し寄せる。

そして現在は87年。戦術機と言われる人型機動兵器を主力とする戦法は相変わらずのままであったものの
ミサイルや砲弾の進化により、上空からの攻撃が限定的に可能になった事をうけ、それらの発射機構の防衛を兼ねる事
そして車両やヘリ等が入れない限定空間でも活動出来る事を踏まえ、戦術機に乗る者を衛士と呼ぶようになって数年。

昨年、フランスはリヨンに新しくハイヴが建造され、ユーラシア大陸の左半分がほぼ完全に制圧された。
唯一生き残っているのは中東地域ではインド南端部とサウジ南部からUAE
欧州はポルトガルとスペインとイギリスとノルウェーの南端。それと地中海の一部のみ。
現在BETAはそこで西進は一端止め、新設されたハイヴの防衛と資源搾取に努めている状態。
米国はリヨンハイヴ建造に警戒を強め、派兵が議会一致で決まった所だ。
これまでも国連軍として派遣することはあったものの、それはあくまで世界の警察、としてであり
米国にとっての危機となるリヨンには国連軍として派兵する分からではなく、自国の防衛戦力として確保していた人員を回す事にしているそうだ。

人が異形の怪物に絶滅させられるかもしれない世界。絶望レベルはゾンビだらけの世界とどっこいどっこいだ。
既に世界の人口は3分の1を失っている。あと数年で半数を割る可能性さえある。
それほどに殺された。殺される前には殺すしかない。相手は生身ではまず勝つ事の出来ない宇宙生物。

もうお分かりになっている方もいるだろうが、自分がこれから先死ぬまで付き合う羽目になる世界である。
もちろん他にも知っていることは多々あるのだが、今は特に話す必要のない事だろう。

「さて、ここで問題。この世界は?」

A,マブラヴ二週目以降

「第二問。これはつまり?」

A,いわゆるゲームの世界に転生。しかも性転換付き。

「では最後の問題。このゲームをコンティニュー無し生身でプレイする難易度は?」

A,ルナティックどころかファンタズムだろ

自分が転生した世界が死に満ち溢れた世界だと知った日の夜。
俺もとい、今は私は生まれて初めて厨二能力を切実に欲しいと願った。






※続編未定につき、前回言ったマブラヴ世界観を載せてみるテスト。
せめて感想返しだけでもしておこう、なんて思ったので。
……べ、別にカスタムメイド3Dに魔王と痴女modが出て狂喜乱舞したからってわけじゃないんだからね!←自爆

そもそも、マブラヴ世界の第二次大戦の推移が全くわからないという状態なんですよね。(どっかに載ってたりするんですかね?)
第二次大戦の時点で既に日本とドイツの医療と素材技術が世界最先端だったり
総統殿がベルリンで灰になったりしてれば日本の条件付き降伏もアリかな、と思ったり。
正直なのは世界よりずっとややこしいものの、考えるの楽しいです。
この世界最大の壁である突撃砲と支援砲の謎設定をどうするかだけで一日潰れますよね。
36㎜ってなんぞって。チェーンガンと表記って事はアパッチとかについてるM230みたいなもんなんでしょうけど
威力不足すぎますよね常識的に…携行弾数で補おうにもあまりにも威力不足。
2000発×弾倉何個持てるのかすら不透明。120㎜なんて戦車ですら80発は持てるんだから戦術機なら…あれ?そうすると弾倉10個…あれ?
日産の代わりに猫のうんこ重工がいるとして…あれ?IHIがいないお?住友重工は?
僕の大好きなノック・ネヴィス(史上最大のタンカー)がこの世界にはないの?それくらい自分で考えろ?無茶振りお断りします。
そんな事を考えるだけで楽しいです。楽しすぎてしばらく日本の設定考えたくなくなるくらいには。
だから今回の主人公はアメリカ生まれのアメリカ育ちでラクガキしてます。
GD社が好きなんですけど、センチュリーシリーズって設定がF-4でぶち壊されてるので面倒な事この上ないですけどね。
F-111なんてなかった事になってるんだろうなぁ……
そういえばアメリカと言えばユウヤフラグとか考えますけど
TE2巻で窓から投げ捨てた私に何を今更って感じ。99式?レールガン?なにそれ禁書ですか?
120㎜で毎分800発のコイルガン?粘着榴弾も焼夷弾も使えないとか話にならんわっていう。
日本帝国の設定がいつもぶっ飛んでるので、のほほんとアメリカ設定考えるのが丁度いいです。
でも一番考えるのが楽しいのはやっぱり中東、地中海戦線。
「89年のスエズ防衛戦とか言ってるけどアブラハム教の連中はエルサレムから逃げ出したの?」
もうこれ考えるだけで股座がいきり立つレベルですよね。
終末思想連中はBETAをどう考えてるのか。もう楽しくて仕方ない。
イスラム教徒の民兵が「アッラーは偉大なり」と叫びながらBETAに突撃。
カトリックによるバチカン防衛戦とか三教徒合同でのエルサレム防衛戦とか
中東のお金持ち達の共同出資による民間戦術機部隊とか妄想しまくりですよねもう。
インドネシアや南米も最高ですよ。世界に疲れた人間、高騰する物価、横行する犯罪。化け物から逃げた先は地獄だったってな感じで。
カスタムメイド3Dの片手間にこんな事を考えつつ、今日も僕のツンデレ嫁イドは可愛いお!

脳みそプリンになってきたので感想返します。

kyokoさま
回想シーンであんだけ笑ったりしてた子がいきなり無表情キャラになれる筈がない→どうしてこうなったw
ぬこに対してはあれですよ、欠陥電気のノミ取りみたいな。

プレシアがごじy(次元魔法により省略されました)歳なんですよね確か。
まぁ…翠屋のシュークリーム食わせれば20代の肌を持つよn(パティシエにより省略されました)歳だってピチピチですから大丈夫。


撃震307さま
湾岸でマブラヴ。頭文字ではなく。
いや、S30Zで600馬力なら、マブラヴ世界の第二次大戦中のチハたんも500馬力いけてたんじゃないかっていう
わけわかんない脳内変換が起きたんですよ。
一式戦車も電子制御インジェクターで大戦中期には開発完了みたいな。
そしてドイツはガスタービンエンジンと複合装甲+電気駆動のキングティーガーで無双。
日本もドイツの技術提供でチハたんを複合装甲化みたいな。
かくてアメリカは膠着状態になり枢軸側に有利な停戦交渉を迫られる前に核でベルリンを総統ごと灰にってな具合で。

LastLoop……友人が勧めるんで読んだのはもうずいぶん前の話です。
思えばオリジナル戦術機の「かっこよければなんでもいい」理論の礎ですよねあの小説。

EFBはガアラさんよりも範囲狭い上に、なのは世界の魔法体系見ると遠距離系は魔法陣ないと無理なので
遠距離絶対防御的なものは出来ない仕様でいこうかなと。どこまでも不便。でもなのは世界ではまず負けない程度の強さ。


巣作りBETAさま
急いで対策考えるんだ!フェイトmodも劇場版魔王modもうpされてしまったぞ!
正直modであれこれなんてoblivion以来なんで私もてんやわんやしてますけどwww

加減すれば死なない程度に、というのも出来るんです。
何せ冷凍庫ですから瞬間冷凍から段階冷凍までなんでもござれ。
でもガチの対人戦闘の経験不足が圧倒的。
全力で、だけど殺さないように戦う、というのがまず無理。
相手が機械でもない限り全力全開は確実に相手が凍死しちゃうのも考え物ですね。


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