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No.24832の一覧
[0] ◆GSvs魔法使い◆(GS+ネギま!)【習作】[芥川龍之介(偽)](2010/12/25 21:57)
[1] ◆GSvs魔法使い2◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/10 02:38)
[2] ◆GSvs魔法使い3◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/10 17:43)
[3] ◆GSvs魔法使い4◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/10 17:44)
[4] ◆GSvs魔法使い5◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/11 16:59)
[5] ◆GSvs魔法使い6◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/11 17:00)
[6] ◆GSvs魔法使い7◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/12 19:29)
[7] ◆GSvs魔法使い8◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/12 19:30)
[8] ◆GSvs魔法使い9◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/13 17:11)
[9] ◆GSvs魔法使い10◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/13 17:12)
[10] ◆GSvs魔法使い11◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/14 17:58)
[11] ◆GSvs魔法使い12◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/14 18:00)
[12] ◆GSvs魔法使い13◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/15 18:46)
[13] ◆GSvs魔法使い14◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/25 21:57)
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[24832] ◆GSvs魔法使い10◆(GS+ネギま!)
Name: 芥川龍之介(偽)◆855b977d ID:a89e5e77 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/12/13 17:12
「救出だと?!」


「事の起こりはブラドー氏が貴女の魔力を感知した事に始まります、東京に居ても感じるほど大きな魔力だったそうです。
 15年前に貴女が魔法使いに捕まったと聞いて以前から探していたそうです、
 そして方向とおおよその距離そして現在務めているオカルトGメンの資料から麻帆良とすぐに解ったそうです」


「ああ、それには覚えがあるボーヤと戦った時だな、
 学園を覆う結界も無かったし同類の吸血鬼ならば魔力を感知するかもしれないな」


「大きな魔力の放出は戦闘でも無ければありえない、
 つまり緊急事態で貴女に身の危険が迫っていた可能性が非常に高い。
 しかも麻帆良の何処に居るかまでは解らない上に危険が迫っているのなら時間はない、
 そこで私たちに依頼が来たというわけです」


「どうしてピートが直接来なかった?何故わざわざ貴様達に依頼をしたのだ?」


「最初はブラドー氏も参加すると言っていましたが私たちが止めました、
 彼は今はオカルトGメンの公務員です、騒ぎを起こすとクビになるかも知れません。
 それに今吸血鬼が人間社会に受け入れられつつあるのを御存じですか?」


「フッ、冗談はよせ、どうやれば人間が天敵とも言える吸血鬼を自分達の社会に受け入れるのだ?
 そんな事はありえん」


「二年前の魔神大戦、一般には核ジャック事件と呼ばれる事件にブラドー氏はGSとして参加していました、
 現在はICPOという世界的な警察組織に所属しています。
 これらは雑誌やテレビでよく特集を組まれ一般にも知られています。
 社会はブラドー氏の目指す『吸血鬼と人間の共存』に近づいています、
 騒ぎを起こすのは少なからずリスクがありますそれで今回は諦めてもらいました」


「核ジャック事件は私も知っている、あの時は此処でも妖怪やレッサーデーモン復活して大騒ぎだった。
 しかし信じられんな、私が麻帆良に閉じ込められていた間にそんな事になっていたとは・・・」



エヴァンジェリンはワイドショーや女性週刊誌の類を見なかったので知らなかった、時代劇やグルメ番組をよく見ていたが。
さらに機械が苦手でインターネットもしていなかったので人間社会における吸血鬼の現状を知らなかったのだ、
麻帆良という閉塞空間に閉じ込められていたのも原因だ。



「そして私達の事務所に依頼されたのはこういった荒事には慣れているのと、
 ブラドー氏とは親友だからです、高校時代のクラスメイトでGS免許取得の同期になります」


「・・・にわかには信じられん吸血鬼がGSとはな、先ほどもピートは貴様を親友と言っていた、
 しかしなぜ高校なのだ?あいつはあれでも700歳を越えているのだぞ」
 

「ICPOの超常犯罪課に就職する為に採用条件の高卒の学歴を得に私のクラスに編入してきました。
 いくつかの事件で共に戦いいつの間にか親友になっていましたね」


「成程な、それにしても貴様達が荒事に慣れているようには見えん、魔力も霊力もほとんど無いではないか、
 場合によっては麻帆良の全ての魔法使いを敵にまわすのだぞ、
 私は力も覚悟もない者と共に行動する気はない。」


「昔に似たような事を言われた事がありますよ、魔力は私達が一般人に見える様に偽装しているからです。
 仮に全ての魔法使いが敵になったとしてもココから救出が出来る準備はしています、
 もっともその時は麻帆良も無事ではないでしょうがそれは魔法使い達の出方しだいです。
 邪魔をするというのならそれ相応の代価を支払ってもらいます、女の子を閉じ込める様な連中に遠慮はしません。
 大丈夫です私達はマクダウェルさんの味方です必ず助けます」 



努めて丁寧な言葉使いをしているが隠そうとしても隠しきれない魔法使いに対する怒りが漏れ出ていた、
そして目にはある種の決意『どんな』手段を使ってでも救出するという決意があった。
横島からしてみればどんな理由があろうと女の子を閉じ込める魔法使いは人を襲う悪霊や妖怪や魔族となんら変わらない、
そして今までそんな悪霊・妖怪・魔族にはそれなりの対応をしてきた、時には滅する・・・いや殺す事もあった。



「フン、エヴァンジェリンでいい」


「は?」


「エヴァンジェリンと呼んでかまわん」


「そっか、ありがとうエヴァちゃん」


「馴れ馴れしいぞ!そこま許可してない」



力や本当の覚悟はこの様な場では見る事は出来ない、
しかし600年間命を狙われ生きてきたエヴァンジェリンには極めて優れた洞察力があった、
エヴァンジェリンは目の前の横島を見て信頼しうる人間と判断しファーストネームを呼ぶ事を許可した。


そしてエヴァンジェリンは自分を語っていく、
賞金を掛けられ命を狙われ続けた事、
身を守るためにそれを殺し続けてきた事、
15年前に『登校地獄』の呪いを受け学園から出られない事、
学園の結界により魔力のほとんどを封印されている事、
ずっと中学生をやらされている事、
麻帆良で警備の仕事をしている事、
数日前に呪いを掛けた魔法使いの息子と『血』と『真面目に学校へ行く』を賭けて戦った事。




「登校地獄ね~? 何らかの呪術や契約で縛られてるとは予測していたけどふざけた呪いね~」



「そっか中学生を15年もやらされてたのか、俺も高校2年を8年ぐらいやってた様な気がするがそれとは違うんだろうな」


「ヨコシマそれは禁則事項よ!!」


「私にはなんの話か全く解らないが。
 ・・・しかし良いのか?凶悪な吸血鬼を世に放っても、
 私は『闇の福音』『人形使い』『不死の魔法使い』とも呼ばれた悪の魔法使いなのだぞ」


「何だか仰々しいけど大丈夫だろ、エヴァちゃん悪い子に見えないしピートの友達だし、
 それに俺も昔は『人類の敵』って呼ばれてたしな」


「私は『魔王の娘』だしね」



そう言われてエヴァンジェリンは横島とルシオラの正体に気がついた、
横島は核ジャック事件の時にテレビで見た顔だった、ならばルシオラの言う『魔王』とは・・・



「成程な、今世界樹で戦っている魔族は貴様達の仲間だな、陽動という訳か」


「正解♪ 世界樹に居るのは私の妹よ。
 魔法使いが此処に来ない様に引き付けてもらっているわ」



                  ◆



ネギ・スプリングフィールドはエヴァンジェリンのログハウスの前に居た、
横には神楽坂明日菜もいる。
携帯電話に近右衛門から連絡がありエヴァンジェリンの元へ不審者が接近しているのを知らせて来たのだ。
ネギは一人で部屋を出ようとしたが、明日菜が明らかに様子の変わったネギを問い詰め全てバレてしまった。
そして『魔法使いの従者』を楯に強引に付いて来たのだ。


ログハウスに着くなり堂々と玄関をノックして入ろうとするネギ、それを明日菜があわてて止める。



「バカネギ!!なに考えてんのよ!!」



キョトンとした顔で何故怒られているのか解っていないネギ。



「アンタ今魔法が使えないんでしょ?!
 不審者が中に居るかもしれないのよ、堂々と入ってどうすんのよ!!
 まずは外から中の様子を覗うもんでしょ!!」


「あ!!流石ですねアスナさん、気がつきませんでした」


「まったく、エヴァちゃんと茶々丸さんにもしもの事があったらどうすんのよ」



ネギ・スプリングフィールドは
魔法界の『英雄』ナギ・スプリングフィールドを父に持ち、世界を旅し不幸な人々を救った父に憧れている10歳の魔法使いである。
その父を探すため『立派な魔法使い』になる事を目指している。
マジメで責任感が強く英国紳士で礼儀正しいのは良いのだが、
真っ直ぐ過ぎる性格の為にこの様な『人に知られず動く』や『嘘を付く』という行動に向かない。
そのうえドジなところもあり、麻帆良に来て早々に魔法が明日菜にバレた。


神楽坂明日菜は友達思いで面倒見が良く明るく活発な性格であるが、少し怒りっぽい所もある中学生。
渋いおじ様が好きで子供は嫌い、学生寮の部屋には後からネギが居候してきた。
両親がいないので毎朝新聞配達のバイトをして学費を稼いでいる。
ネギとは『魔法使いの従者』の仮契約をしており『魔法無効化能力』という極めて稀な能力を持っている。


二人は此処まで杖に二人乗りして飛んで来ていたが、途中で飛べなくなり走って来た、何故か他の魔法も使えなくなっていた。
普通なら一旦引き返して原因を調べるものだが、
ネギの責任感の強さと明日菜の友達思いの性格が二人を前に進ませた。


ネギと明日菜がログハウスの外を移動していると話し声が聞こえてきた。
二人は急いでその窓の下まで移動し、息を殺して聞き耳を立てると中から



      >「じゃあ、エヴァちゃん茶々丸ちゃん麻帆良から出ていく準備を始めてくれ」


      >「すでに茶々丸に命じて用意してある、いつでも出発出来る」


      >「荷物はここに纏めてありますマスター」



と聞き捨てならない事が聞こえて来た。



「エヴァンジェリンさん!!出て行くってどういう事ですか??!!」



次の瞬間ネギは窓を開け叫んでいた。
ネギのあまりの素早さに今度は明日菜も止められなかった。
様子見のはずが思わぬ会話に動揺し目的も魔法が使えない事も忘れ動いてしまった。


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