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No.24832の一覧
[0] ◆GSvs魔法使い◆(GS+ネギま!)【習作】[芥川龍之介(偽)](2010/12/25 21:57)
[1] ◆GSvs魔法使い2◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/10 02:38)
[2] ◆GSvs魔法使い3◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/10 17:43)
[3] ◆GSvs魔法使い4◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/10 17:44)
[4] ◆GSvs魔法使い5◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/11 16:59)
[5] ◆GSvs魔法使い6◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/11 17:00)
[6] ◆GSvs魔法使い7◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/12 19:29)
[7] ◆GSvs魔法使い8◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/12 19:30)
[8] ◆GSvs魔法使い9◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/13 17:11)
[9] ◆GSvs魔法使い10◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/13 17:12)
[10] ◆GSvs魔法使い11◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/14 17:58)
[11] ◆GSvs魔法使い12◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/14 18:00)
[12] ◆GSvs魔法使い13◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/15 18:46)
[13] ◆GSvs魔法使い14◆(GS+ネギま!)[芥川龍之介(偽)](2010/12/25 21:57)
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[24832] ◆GSvs魔法使い7◆(GS+ネギま!)
Name: 芥川龍之介(偽)◆855b977d ID:a89e5e77 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/12/12 19:29



近右衛門と高畑は明石教授から昨夜の妖蝶侵入についての報告を聞いていた。



「明石教授、こちらの状況はどうなっておる?」


「魔法教師と魔法生徒は共に怪我をした者はいません。
 ただ人員の約30%が本日中の魔力と体力の回復は無理でしょう、それ以外の者は問題なく活動可能です。
 町に損害はありませんでした、世界樹は現在調査中です、目撃者も現在報告にありません。
 現在の状況は以上です」


「横島忠夫と女性の昨夜の行動は確認出来ておるかの?」


「部屋から一度も出ていません」


「盗聴の結果は?その時彼らは部屋でなにをしておったのかの?」


「盗聴器は取り外され、それをネタにホテルに慰謝料と口止め料を請求されました。
 『ネットに証拠付きで噂を流す』と言われ泣く泣く要求を飲んだそうです、
 額はここにホテルからの請求書があります」


「こ、これはシャレにならん金額じゃの、すまんが後で持っていくと伝えてくれ、
 他に無ければ下がってよいぞ」



近右衛門は明石教授を下がらせ高畑と事後総括をする。
どうも関東魔法協会はトップダウン方式で物事が決まるらしい。



「妖蝶は横島忠夫と関係があると思うかの?」


「証拠は無いですが関係あるでしょうね、不審なGSが麻帆良に入った同じ日に妖蝶の侵入、
 しかも妖蝶の波状侵入は明らかに組織的でした、これは今までに無かった事です偶然とは考えにくい」


「やはりキミもそう思うか、しかも昨晩の行動はおそらく威力偵察じゃろうな、
 こちらの戦力はおおよそ知られてしまったと考えて間違いないじゃろ」


「ええ、偵察と解っていても世界樹の魔力を狙われては対応せざる負えない・・・
 しかも彼らにつながる証拠は残していません、いやらしいやり方です」


「タカミチ君、ネギ君はどうしておった?」


「アスナ君と共に女子寮周辺の妖蝶を相手していたそうです」


「ふむ・・・」


「学園長の悪い予感が当たりましたね」


「まだ続いておるわい、更に予感が増しておるくらいじゃ」


「昨夜が偵察だとすれば」


「近いうちに本格的に動くという事じゃ、おそらく今夜じゃな。
 昨夜の目的にはこちらの戦力削減の意味もあったのじゃろう、
 動くのが遅ければ戦力が回復するし応援を呼ばれるかもしれない」


「学園長は横島忠夫の目的は何だとお考えですか?」


「わからん、自分の意図を悟らせない様に行動しておる、少なくとも世界樹ではないじゃろうの」


「それは何故ですか?」


「・・・勘じゃ」



もちろんこの様子は学園長室にいる眷属を通して横島とルシオラに知られている。
これは近右衛門の油断、麻帆良は自分たちの縄張りで学園長室はその本丸、
そこで自分たちが監視されているとは想像すらしていない。

そして近右衛門の失敗は横島を重点的に調べた事、調べるべきはルシオラの方だった。
ルシオラを重点的に調べていればもしかするとTV映像から魔族だと判明していたかもしれない。
魔族は重要なファクターである、ならば対応も変わっていただろう。




                  ◆



夜、パピリオは麻帆良の町を一人楽しげに歩いていた、
挑発するかのように魔力を隠さず堂々と世界樹に向かって歩いていた。
その姿はその正体を知らない者が見れば非常に愛らしく保護欲をそそられるほどだった。



「君ちょっといいかな、君たちはいったい何者かな?なんの目的でこの学園にやって来たんだい?」


「いきなりでちゅね、オマエは誰でちゅか」



暗がりから高畑が現れパピリオに声を掛ける、彼は侵入者の報告を受けてやって来たのだ。
高畑は相対する幼女が悪魔だと解る、それも溢れ出る魔力からかなり上位の悪魔だ。
そして目の前の悪魔が横島忠夫と妖蝶に関係している事を微塵も疑っていない。



「僕は高畑・T・タカミチここの警備員みたいなものだよ」


「警備員がパピに何の用でちゅか?」


「僕と来てもらえないか? 学園長が君に聞きたい事があるらしいから此方の指示に従ってほしい」


「お断りでちゅ、どうしてパピが従わなきゃいけないんでちゅか」


「交渉決裂かしょうがないね、手荒なまねはしたくは無かったが腕ずくでも従ってもらうよ」



そう言って高畑は戦闘準備に入る体に魔力と気を巡らせズボンのポケットに両手を突っんだ、高畑の得意技の居合い拳の構えである。
高畑は長年世界中を飛び回り危険な仕事を進んで引き受けてきた、その経験と勘が警鐘を鳴らす『目の前の悪魔は強い』と。
パピリオも合わせるかのように魔力を高める、二人を中心に種類の違う魔力が吹き荒れ空気が戦場のそれ変わる。
そして・・・



「なるほど、『 言うことを聞かなければ殴るぞ 』と言う訳でちゅね、なら此方にも考えがありまちゅ」


「出来れば大人しく従って欲しいんだが抵抗すると言うのなら容赦しない、命は保障するがかなり痛いよ?」


「お、お巡りさ~ん!!助ちゅけて~!!!!幼女誘拐でちゅよ~!!変態のロリコンでちゅ!!!」


「突然なにを!!」



パピリオの叫び声は魔力と合わさって言霊となり認識阻害の魔法を破壊した。
高畑は軽いパニックに陥っていた、この場にはそぐわない言葉の数々、此処は戦場も同然だったはず。
しかも自身そんな事を言われたことは一度も無いし身に覚えもない。
高畑は状況が整理できずに戸惑っていると更にパピリオが追い打ちを掛ける。



「パピの体を己の欲望の赴くままに蹂躙し、イカ臭い体液で私の純潔を穢そうとする変質者が出まちたよ~!!!」

「君!!いったいどういうつもりで?!」



そこへタイミング良く青い制服の公務員たちが現れた、市民の味方、正義感の使者、警察官の登場だ。
警官の一人がパピリオにの前まで来ると腰を降ろし視線の高さを合わせると優しく声を掛けてきた。



「お嬢ちゃんどうしたの?」


「この男がパピを何処かへ連れ込もうとしまちた」


「ち、違う!!そんな事はしていない!!
 僕はこの子に聞きたい事があって!!」


「ほう、このお譲ちゃんに何が聞きたいのかな?」


「そ、それはこの場では言えない、
 しかし僕は何もしていない!!決して怪しい者じゃない!!」


「犯罪者はみんなそう言うんでちゅ!!腕ずくでも従ってもらうって言ってまちた」



警察官達がさり気なく高畑を取り囲む、もちろん逃走させない為だ。
パピリオは魔力を抑え体を震わせながら警察官の陰に隠れる、
目に涙を浮かべ助けを求める様に警察官を見る。
この時点で警察官はパピリオを欠片も疑てはおらず逆に『市民を守る』という職務に燃えていた。



「ちょっと署まで来てもらおう、そこで詳しい話を聞かせてもらおうか」


「待ってくれ!! 僕は高畑・T・タカミチ麻帆良学園中等部の教師だよ、学園広域指導員でもある!!」


「つまり淫行教師でちゅね」


「違う!!その子は悪魔で僕を陥れようと嘘を言っているんだ!!」


「パピは嘘なんか言ってまちぇん」


「キサマ!!この期に及んでこの可憐な少女を悪魔呼ばわりか!!!!!!!!」


「本当なんだ!信じてくれ嘘は言ってない!!僕は麻帆良を守る為に!!」


「黙れ!!!この性犯罪者め!!貴様には黙秘権も弁護士もない!!こいつを連行しろ!!」



高畑はテンパっていたのか裏の事情を少しばかり漏らしていた、
必死の弁明も自己保身の言い訳と取られまったく聞き入れてもらえなかった。
そして高畑は連行されていった。


高畑が逃げるのは不可能だった、取り囲まれていたし警官とはいえ一般人に実力行使は問題があった。
顔も見られ身分と名前を言っているので逃げても捕まるのは時間の問題だ、
何よりも逃亡は罪を認めたとみなされる。



「お巡りさん、ありがとう御座いまちた」


「いいんだよ、君たち市民を守るのは僕たち警察官の使命だからね」



高畑がパトカーに乗せられこの場から消えたあとパピリオは警察官にお礼を言った。
残った警察官も良い笑顔でパピリオの頭を撫でながら去っていった。
パピリオもまさか本当に警察官が来るとは思っていなかった、
認識阻害の魔法を破り町中で一般人の注目を集める事によって相手の行動を封じる予定だった。
高畑の最後のセリフは『この悪魔ぁぁぁ!!!!』だったらしい。


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