懲りずに没ネタ集です。リハビリ代わりにアイデア(企画倒れ)を起こしてみました。
ペーパーマウンテンは基本的にこんなこと考えながら生きてます。
昭和維新におっさんの嵐!
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・大島ヒロシちゃんの憂鬱
元陸軍大臣大島健一の息子で男爵の大島浩(ひろし)に転生。
「何でこんな地味キャラに・・・」と思いながらも、史実どおり駐在ドイツ武官になる。
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『日独伊三国同盟負け犬フラグ』をへし折ろうとしていたら、何の因果か駐ドイツ大使に+ついでに前任のドイツ大使である東郷茂徳にめちゃんこ怨まれる。
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ロシアの赤いヒグマに対抗するため、渋々ながらもヒットラー政権と接触していたら、親ナチス派のレッテルを貼られてヒロシちゃん涙目。
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腰の定まらない白鳥駐伊大使を締上げ、鼻持ちならない吉田茂駐英大使と「お前の母ちゃんでーべそ!」レベルの口喧嘩を繰り広げる日々。
大島日記より
「近衛と広田は何を考えて生きてるんだ?」
「松岡のええかっこしいが…伯林は月夜の晩だけやないどこら」
「あんのちょび髭の菜食主義者が!いっぺん泣かしたるからな!覚えとけよ!」
・白鳥敏夫でございます!
日独伊三国負け犬トリオ、その外務省内での推進役であった白鳥敏夫駐イタリア大使に憑依。
対英米超強硬派とみせかけて、実はバリバリの親英米派。果てしなくめんどくさい性格だが、手間暇は惜しまないまめな男である。
ローマに退屈そうなムッソリーニあれば、ワイン片手にちょび髭男の悪口で盛り上がり
ベルリンにいら立つ大島大使がいれば、なんとかなるさと根拠のない楽観論とビールで慰め
ウィーンにアンシュルス目指すオーストリア人あれば、ナチス政権のあることないことを吹き込みまくり
ロンドンに不遇をかこつ英国の元蔵相がいれば、「いつかあなたの時代が来る」と慰める
楽しいことが三度の飯よりも好物、だからナチスとアカは大嫌い。イタリア人以上にイタリア人、自由と享楽を愛するツンデレ外交官・白鳥敏夫の明日はどっちだ?
・スズキ三兄弟♪
歴史オタクの鈴木三兄弟が、同性の鈴木に転生。ところがその「鈴木」は場所も時代も境遇も、てんでバラバラで・・・
鈴木喜三郎「鳩山一郎の義兄さんですか、そうですか…あ、平沼先輩、ちーっす!」
鈴木貞一「正直、こいつはない・・・あ、東条さん、肩揉みましょうか?」
鈴木善幸「ゼンコー、フー?って言わせねえよ?…あ、二階堂さん、角さんは何て言ってた?」
・・・三兄弟の運命やいかに?
・朝鮮軍司令官はつらいよ~銑十郎、わが道を行く~
私、生まれも育ちも石川は金沢。加賀百万石の城下町で産湯をつかい、姓は林、名は銑十郎。人呼んで『越境将軍』と…後世呼ばれるはずの男です。
皆様ともども、ネオン、ジャンズ高鳴る大東京…ではなく、今は朝鮮半島は漢城に仮の住居まかりあります。
不思議な縁持ちまして、たった一人、なぜかこの世界にやってきて、自分の平和な老後のために、粉骨砕身、軍の綱紀粛正に励もうと思っております。
そのためか関東州に行きましても、市ヶ谷に行きましても、むろん漢城でも、とかく若手将校や参謀連中にうっとうしがられる陸軍中将でございます。
いよ、金ちゃん。次郎ちゃん、ただいま。ガッキーは元気か?
金谷範三参謀総長「・・・林君。ガッキーとはだれのことかね」
相変わらず金ちゃんは馬鹿だね。宇垣前陸軍大臣閣下のことにきまってるじゃあ、ございませんか。
ああ、そうそう。関東軍が反乱たくらんでるから何とかしてほしーの☆
金谷範三参謀総長「ああ、そうですか・・・・・・・・・へ?」
南次郎陸軍大臣「う、うろたえるんじゃない!帝国軍人はうろたえない!」
武藤信義教育総監「………(ZZZ…)」
これから起こすは林銑十郎、一世一代の大芝居。歴史の改編という、神をも恐れぬ大一番。
引くも地獄進むも地獄、さりとて何もせぬのはなおさら悪し。何より銑十郎の男が立たぬのです。
以後、皆々様におかれましては、見苦しき面体お見知りおかれまして、恐惶万端引き立って宜しくお頼申します。
幣原外相「頭痛が、胃が、腸が、持病の癪が、神経痛が、水虫があああ!!!」
安達内相「どころがどっこい、これが現実・・・!!!」
若槻首相「幣原君、安達君。現実から逃げないで仕事してください」
同時上映「首相はつらいよ~花も嵐も禮次郎~」もよろしく
・東郷元帥漫遊記
- これはアドミラル・トーゴーの知られざる晩年と、一人の元海軍軍人の苦悩を描いた物語である -
世は昭和初頭、長引く経済の低迷や相次ぐ汚職事件により政治不信が渦巻く中、一人の老人が立ち上がった。
ある時は薩摩の大地主、またある時は旅の隠居、またある時は謎のおせっかい老人…
「なんだこのご老人はー(棒)」
「あなたは、一体誰なんですかー(棒)」
「ふぉっふぉっふぉ、ただのおせっかいな老人ですよ」
その正体は日本海海戦の英雄、東郷平八郎元帥!(正体バレバレだけど)
お供の介さん(岡田啓『介』海軍大将)、格(角)さん(大『角』岑生海軍中将)を引き連れて、元帥は世にはびこる悪を打ちのめす旅に出る(東京市内限定だけど)
「控えい控えい!このお方をどなたと心得る!」
「恐れ多くも先の日露戦役の英雄、元帥海軍大将、東郷平八郎伯爵にあらせられるぞ!」
「うむ。一同のもの、面を上げい」
岡田大将も大角中将もヤケクソだ!満足そうなのは東郷元帥だけだ!
「うっかり八兵衛は八代君(八代六郎元海相。海軍大将)、風車の弥七は…」
「元帥、もう勘弁して下さい!」
今日も帝都に、関係各方面への根回しとお詫び行脚に駆け回る小笠原子爵の悲鳴が響く。
頑張れ小笠原、負けるな長生。アドミラル・トーゴーの名誉と、帝国日本の未来は君にかかっているぞ!(ナレーター:徳川圀順公爵)