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No.22797の一覧
[0] 【ネタ】鳥の骨の義理の息子になりました【仮題】ゼロ魔転生オリ主。いろいろ崩壊[七星](2010/10/31 19:12)
[1] 第一話 鳥の骨の義理の息子[七星](2010/10/31 19:13)
[2] 第二話 ロックオンされたらしい[七星](2010/11/01 19:05)
[3] 第三話 呼び出し食らったorz[七星](2010/11/01 19:05)
[4] 第四話 イカサマは無いけど頼りないカードが手に入ったよ[七星](2010/11/01 19:05)
[5] 第五話 大地の力を感じろ[七星](2010/11/02 10:43)
[6] 第六話 ヨシェナベ喰いたい[七星](2010/11/02 11:38)
[7] 第七話 俺がガンダムだ[七星](2010/11/04 06:53)
[8] 第八話 同志達の出会い[七星](2010/11/04 23:45)
[9] 第九話 我が剣は我流。我流故に無型。無形故に誰にも読めぬ。[七星](2010/11/06 10:16)
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[22797] 【ネタ】鳥の骨の義理の息子になりました【仮題】ゼロ魔転生オリ主。いろいろ崩壊
Name: 七星◆54cd1b68 ID:8e58ac88 次を表示する
Date: 2010/10/31 19:12
注意・いろいろと崩壊しています






この世界でロバートが初めに見たものは死にかけた母の姿だった。


息が荒く、血の気の失せた顔。

仕立てはいいが、あちこちが破れていたり焼け焦げているボロボロの服には少なくない血が滲んでいる。

手に持った形の整えられている木の棒は半ばほどで折れている。

「…ごめん…なさいロバート。もう限界みたい」

何のことなのかわからない。

なぜこの女性はこんなにもボロボロなのだろう。

まるで演出過多のテレビ番組を見ているかのように、ロバートの心には波一つ起きなかった。

そもそも自分はどうしてこんな状況にあるのだろうか。

末期ガンで苦しみぬいたあげく、痛みが薄れ意識が遠のいていく中で自らの死を肌で感じていたというのに。

そのときロバートは自分の体に走る激痛にようやく気づいた。

ここが病室でないということにようやく気づいた。

何一つ理解できず、されど理解出来ないことは数多い。

声を出すことすらできない痛みにロバートはただ耐えていた。

「ごめんなさい。ごめんなさい」

女性はしきりに謝罪の言葉を誰かに述べている。

遠く、少なくともかなり離れたところからガラガラと音が聞こえてきた。

音は次第にこちらに寄ってくる。

「馬車の音…!」

女性は何かに驚いたような、そして怯えたような声を上げた。

次第に近寄ってきた音の方に顔を向けた。

昔本の挿絵で見たような馬車が近寄ってきていた。

手綱を握っている男はこちらに気づいたのか目を見開いて声を上げた。

「どういたというのだ…ややっ!これはいかん」

御者の声に、馬車の中から一人の男が顔を見せた。

顔を出した男は馬車を飛び降りこちらに走り寄ってきた。

「ご婦人、どうなされた!!」

男は女性の体を揺さぶり声を張り上げた。

「この子を…」

女性は震える手で自分を指さした。

「すぐに王都に向かい治療をせねば…誰かこちらの子を!!」

男は女性をだきかかえて人を呼んだ。

「どうか…どうかこの子だけは…ロバートだけは…」

そう声を絞り出すと、女性の手はだらりと力が抜けたようになった。

「ご婦人!!」

ロバートは痛みに耐え続けていたのだが、どうやら痛みの許容量を超えたらしく意識が遠のくのを感じた。

(この男の人かなり痩せているな。まるで鳥の骨のようだ)

深い暗闇に落ちながらロバートは男の顔を見つめていた。








ロバートが目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋だった。

どうやらベッドに寝かされていたらしく、体を起こすと布団がめくれた。

「っつ!!」

体に鋭い痛みが走った。

「ぐ…ああっ」

体を引き裂くような痛みに耐えきれずベッドを転がった。

すると、部屋のドアが開きメイド服を着た女性が入ってきた。

女性はロバートの姿を見ると大声を上げた。

「大丈夫ですか!!」

女性はロバートに駆け寄り声を駆けたが、ロバートは痛みに悶え苦しみ答えることもできない。

女性がしきりに声をかけていると、部屋にもう一人入ってきた。

「おお、目が覚めたのか!」

ロバートは聞き覚えのある声だと感じ、顔を向けた。

そこには意識を失う前に見た鳥の骨のように痩せこけた男がいた。

ロバートが痛みに慣れて体を落ち着かせると男はロバートに歩み寄り、ベッドのそばにある椅子に腰を下ろした。

「ロバート君、でよかったですな。初めまして、私はマザリーニと言う者です」

ロバートはどこかで聞いた名前だなと思いながらマザリーニを見つめた。

マザリーニはきょとんとした表情を浮かべるロバートに微笑みながら「鳥の骨とも言われておりますがな」と言った。

後にトリステインの宰相となる男との出会いだった。









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