「みんな、ただいま!」
『おかえりなさい!!』
みんなが私の帰還を歓迎してくれる。
にゃはは、私も帰ってこれて嬉しいなあ。
「ママー!」
と、ヴィヴィオが抱きついてくる。
「ヴィヴィオ! よかったあ元気そうで!!」
「あい! 元気です!」
あれ? なんかヴィヴィオ変わった気がするけど、私がいない間に色々あったのかな……
変わってくれたという喜びと寂しさに、ぎゅっとヴィヴィオを抱きしめる。
ごめんね。私の不注意で会えなくなって。
でも、これからは私がずっといて上げるからねヴィヴィオ。
「うわーん! なのはちゃん、なのはちゃんやあ!!」
「わっ! はやてちゃん?」
と、続いて泣きながらはやてちゃんが抱きついてきた。
「よかった。ほんまによかった!」
心配してくれてたんだよね……
もし私が逆の立場だったら、いてもたっても居られなかっただろうし。
「うん、無事に帰ってこれたよ。心配かけてごめんね」
うんとはやてちゃんが頷いて離れる。
「なのはさん!」
とスバルにティアナ、エリオやキャロが駆け寄ってくる。
みんな!
「心配しました!」
「無事でよかったです」
「その、安心しました!」
「ほっとしました」
四人が口々に私の帰りに喜んでくれる。ああ、やっぱりいい子たちだ。
みんなの未来のためにも、私が経験したことを少しでも多く伝えないと!
「みんな、心配かけてごめんね。でも、明日からまたビシバシ行くよ! 特にヴァイスくん!」
「えっ? 俺?!」
自分を指差すヴァイスくんに、私は頷く。
「君はしっかり鍛え直すよ! ティアナを悲しませない為にも!!」
ティアナがえっ?! と顔を紅くします。
あ、そう言えば、二人ってもう付き合い始めてたかな? うーん、よく覚えてないや。
でも、代わりに私は今まで行った世界のヴァイスくんを思い出します。
「未来への水先案内人、このヴァイス・グランセニックが承った!」と特攻したこと。
瀕死のヴァイスくんが、脱落したフォートレスのプラズマ砲にストームレイダーを接続して、「狙い撃つぜえ!!」ってラグナちゃんが巻き込まれたテロの首謀者と相打ちで倒れたこと。
特に後者はティアナと結婚した直後。危うくティアナが新婚早々に未亡人になるところだったよ。
「だからしっかり鍛え直すよ!」
「だから、理由教えてくださーい!」
言ったらダメなの。未来を知って遠慮しあったらゴールが変わるかもしれないから。
そうやって久しぶりに会ったみんなとの交流会を終えてから部屋に戻ります。この部屋も久しぶりだなあ。
と、感慨に耽っていたら、
「なのは、おかえり」
「おかえりなさいなのは」
とフェイトちゃんとユーノくんが迎えてくれてました。
「ただいま、ユーノくん、フェイトちゃん!」
なんか、私は二人を見て帰ってこれたんだと強く思えました。
久しぶりにあった私たち。いろんな世界の二人のことを話します。
「でね! フェイトちゃんが」
ヴィヴィオははやてちゃんが預かっているから遅くまで話せます。
でも、なんとなく二人がここにいた理由はわかります。
だから、キリがいい所で話を止めました。
「えっと、フェイトちゃん、ユーノくん、その……」
あう、いざとなると恥ずかしいです。
と、フェイトちゃんが私の肩に手を乗せます。
うんとフェイトちゃんが頷きます。それだけで、今の私たちは十分相手の考えを理解できました。
「えっと、ユーノくん」
「ユーノ」
私たちはユーノくんに向き合います。
『私はあなたのことが好きです』
そして、二人一緒に告白しました。長くかかっちゃったけど、やっとユーノくんに言うことができました。
ユーノくんが顔を紅くします。
「あ、その……僕なんかでいいの? 二人にはもっとお似合いの相手がいると思うし、なのはは帰ってきたばかりだし」
はあ、どの世界のユーノくんも大体は自信がなかったりしたけど……
「ユーノくん、私たちの気持ちはわかってるでしょ?」
ほんの少しだけだけど触れ合った心。きっとユーノくんにも私たちの思いは伝わっている。
「それに、ユーノなんかじゃないよ。そんなユーノだから私は、ううん、私たちは好きになったんだ」
そっとフェイトちゃんがユーノくんの手を握ります。
ユーノくんは困ったように笑顔を浮かべます。
「その、ありがとう。僕も二人のことは好きだよ。こんな僕でよかったら……付き合ってください」
ユーノくんの言葉にフェイトちゃんは微笑みます。私も嬉しくて笑顔を浮かべます。
そして、私たちは……
翌日、私たちは隊長室に向かいます。いろいろ話さないといけないからね。
はあ、昨日はなかなか濃厚な一晩でした。そのおかげなのかユーノくんとフェイトちゃんは寝不足みたいで酷い顔をしてます。
私は平気だけど、うーん、なんで? ユーノくんは徹夜なんてしょっちゅうだし、フェイトちゃんも前線張ってるから体力あるはずなんだけど……
一方はやてちゃんは隊長室に入ってきた私たちを見てほっほうなんて怪しい笑みを浮かべます。
えっと、別にいいじゃん! やっと、やっとユーノくんに会えたんだから!!
「ごほん、ではなのはちゃん、話してくれへんか? これから私たちがどうすればいいのか」
はやてちゃんの言葉に気を取り直し、私は頷きます。
そして、私はいろいろとこれから起こることを元に修正するべきところを伝えます。
まず、手薄になったところを狙われる六課に残すメンバーは、ザフィーラさんとシャマルさんだけじゃなく、シグナムさんにエリオとキャロ。
ギンガもスカリエッティに狙われてることから、なるべく私たちから離れないように注意する。
今夜警備に出るから、今はそれくらいしかできないけど、頑張るよ!
あ、そうだ!
「はやてちゃん、お願いがあるの」
「なんや? なのはちゃんのお願いは、できる限り優先するで?」
さすが部隊長は太っ腹! いや、女の子に取って太っ腹は誉め言葉じゃないけど……
こほんと私は咳払いします。
「六課が解散したら、私、管理局辞めるから口添えお願いね」
と頼みました。
「ああ、そのくらいなら……えっ?!」
『えっ?!』
みんなが驚く。
あれ? 私変なこと言った?
「な、なのはちゃん、なんでや?」
なんでやって……
「いい加減休みたいんです」
『うっ!』
ふうっと息を吐き出します。
「十五年間たまにお休みできたけど、殆ど戦いの日々だったの」
ほとんどの世界で私は戦い続けてました。
鬼械神で戦った世界、ちょっと未来の世界で戦った世界、私が戦闘機人でスカさんと仲良しだった世界……ほんと、いろんな世界を巡ったの……
「じゅ、十五年?」
そうなの。
「どうもこっちと時間の流れが違ったみたいで、それこそ何年もいた世界があったんだ」
よくエターナルの戦いを四年間も生き残ったと自分でも関心してしまいます。
「だから、いい加減休みたいんです」
私は切実な思いを語りました。
「わかったなのはちゃん、ようわかったよ」
みんなが泣きながら頷いてくれます。わかってくれて嬉しいの。
「ところで、十五年ってことは今なのはちゃんは」
「はやてちゃん?」
それ以上言う気なら……
「ごめんなさい……」
それでよし。
まあ、色々私はズルしてるけど、女の子として歳を色々言われるのはいい気がしないの。
そして、地上本部警備のためのブリーフィングのためにみんなに集まってもらいます。
ああ、そうだ、それと、
「みんな、お土産あるよ」
『へっ?』
私の言葉にみんなが目を丸くする。えっと、まずは……
隙間に手を突っ込んで荷物を取り出します。やっぱり便利だね『境界を操る程度の能力』って。
「はい、まずスバルはギアコマンダー、次にティアナにはオレンジハロ、キャロはライコーオーでエリオにはハラキリトラね」
と私は預かっていたものをみんなに渡していく。
『ヨロシク、ヨロシク!』
「あ、えっと……よろしく、ね?」
ティアナが戸惑いながらハロに答える。
「ライライライライライ(あなたが私のパートナーか。私はライコーオー。これからよろしく頼む)」
「あ、キャロル・ルシエです。この子は私のドラゴンのフリード、よろしくね」
ぺこっと雷蔵みたいに小さくなったライコーオーと自己紹介するキャロ。
「わわ、すごいすごい!」
スバルはコマンダーから出てきたレオサークルたちに驚いて、
「よろしくエリオさん」
「あ、よろしく……」
エリオもハラキリトラにちょっと戸惑っている。
うーん、もう少し落ち着いてから渡すべきだったかな?
「あの、なのはちゃん、それって……」
ああ、説明しないと!
「私が行った世界のみんなが持っていたものなんだけど、気づいたら私が持っててね」
ほんと、いつの間にかなんだよねえ。
「帰ってきたら渡そうと思ってたんだ。あ、はやてちゃんの分もあるよ?」
私の言葉にはやてちゃんはああ、そうなの? とちょっと戸惑っている感じ。
はやてちゃんのは凄いんだから。あ、もちろんフェイトちゃんもね。
「さてっと、明日から地上本部警備だけど、六課にはシグナム副隊長とエリオとキャロは残ってもらいます。手薄になったところを攻められるかもしれないから、頑張ってね」
『はい!』
うん、いい返事。
「これが終わったら今まで見れなかった分、色々教えたいから、みんな張り切って行こう!」
『はい!』
うんうん、気合い十分だね。
さてっと、そうしたら、どんな修行されよっかなあ? まずは雪山かな。ブリッグスみたいな雪山にナイフだけで放り込んで『全は一、一は全』は何かを探させようかな? それとも、なのはって書いた石を探させるか……
これからのことを考えると色々楽しくなってきました。
そして、地上本部に向かう時にヴィヴィオが見送りに来てくれました。
ううう、やっぱりヴィヴィオはいい子だよ。
「ママ、頑張ってきてね!」
「うん、ヴィヴィオ」
私はヴィヴィオの頭を撫でてあげます。
あ、そうだ!
私は一つ思いだして隙間に手を突っ込みます。
ああ、あったあった。それを引っ張りだします。
「はい、ヴィヴィオに新しいお友達、ハロだよ」
『コンニチハ、コンニチハ!』
赤ハロをヴィヴィオに渡す。これも平行世界でもらったもの。
「あ、こんにちは! ヴィヴィオです!」
ハロを見たヴィヴィオが笑顔を浮かべる。
うん、ハロ、ヴィヴィオをお願いね。
そして、地上本部が襲撃されました。本当に聞いてた通りの展開だなあ。
で、まあエレベータとか使えなくなってしまって、みんなががんばって開けようとしてるんだけど……まどろっこしいな。
「退いてください」
私の言葉にいぶかしげにエレベーターを開けようとしていた人たちが退く。
私は拳を構え、
「破!」
ドアを粉砕した。
唖然となる人たちを尻目に私はシャフトを降りました。
そして、すぐにスバルたちと合流、レイジングハートを受け取って地上本部を襲撃するガジェットを迎撃します。
今回、ギンガはスバルたちと一緒にいるし、まあ、安心して……
「ギン姉!」
スバルの叫びに振り返ります。見ればギンガが地面の中に……セイン!
しまった『ディープダイバー』を失念してた!
とぷんと地面が波打つ。それを見た瞬間、
「ディバインバスター!」
セインが潜った場所から少し横にずらしてディバインバスターを撃つ。
そこにできた大穴を潜って下に潜れば目を丸くしたセインだけじゃなくてチンクもいる。あれ? ノーヴェとウェンディがいない……別行動かな?
まあいいや。それはまたの機会にってことで、
「テロ幇助にその他もろもろの疑いで、あなたたちを逮捕します。抵抗してもいいよ?」
そして、私は二人に向かいました。
結論から言って、二人を逮捕するのすっごく簡単でした。いや、本当に。
「ISディープダイバっ!?」
セインが地面に潜ろうとする。すかさず、神速を使い急接近、潜る前に足を掴んで無理やり地面から引っこ抜きます。
「こんにちはセイン」
にっこりと私は笑いかけます。
「ど、どうも」
引きつった笑みを浮かべながらセインが答えます。うーん、女の子はもっとスマイルスマイル。
そこに、チンクがスティンガーを投げようとするのを感じたから、セインを振りまわして盾にします。
「うわあ!?」
「くっ!?」
慌ててチンクがスティンガーを投げるのを止める。
隙あり!
私は手を離して、チンクに向かってセインを投げつける。
「うわあああああ?!」
「なあ?!」
二人がぶつかって地面を転がる。
「ディバインソード!」
それを纏めて薙ぎ掃いました。ディバインソードの残滓が消えると、そこに気絶したセインとチンク。うーん、つまんない。
まあ、そんな感じで、二人の捕縛に成功。ギンガが浚われるのを防げたし、本局を襲撃したガジェットもかなり落とせました。
これで、他の世界で聞いてた未来から少しは変わるかな?
そんなことを期待していたら、
『な、なのは……』
フェイトちゃんから通信が入りました。
「どうしたのフェイトちゃん、顔が真っ青だよ?」
い、いったい何があったの?
『今、隊舎から連絡があったんだけど、ヴィヴィオが、浚われたって……』
え?
隊舎は少しだけダメージがあるものの健在でした。ここだけは、変えられたかな。
でも、怪我人が何人も出て、ヴィヴィオも浚われてしまいました。
「なのはさんごめんなさい、ごめんなさい……」
キャロとエリオが泣きながら謝るけど、二人のせいじゃないよ。
「ライライライライライライライ(すまない。私も何もできなかった)」
『なのはゴメン、なのはゴメン』
浚われる時そばにいたって言うライコーオーも謝ってくる。
ううん、だからいいって。ライコーオーは今、ほとんど力失くしてるからしかたないよ。ハロだって、戦闘用じゃないもん。
私は黙ってヴィヴィオにプレゼントした人形を拾い上げました。
ただ、私の認識が少し甘かっただけだから。
隊舎裏で私は物思いに更けてました。
たくさんの世界を渡って少し自信過剰になってたかもしれない。それに……
「なのは、どうしたの、こんなところで」
ユーノくんが声をかけてきた、ってあれ?
「無限書庫に帰ったんじゃなかったの?」
そう聞いた途端にユーノくんの眼が遠くを見る。
「まだ申請した有給が残ってるってアルフに追い出さて、そしたら、六課が襲撃されたって聞いたから慌てて来たんだ」
そうなんだ……
ユーノくんが隣に並びます。
「フェイトに聞いたよ。ヴィヴィオのことを考えてた?」
「うん」
はあ、ヴィヴィオが浚われないように戦力を割り振ってもらったのに……いや、別にシグナムさんたちを責める気はないよ?
ただ、
「このままにはしておけないね」
「……なのは?」
くっくっく、と私は笑います。
他の世界では助けてもらったから大目に見てあげようと思ってたのにね、そう来るならこっちももう手加減しないんだから。
全力でこっちのスカリエッティはしっかりと頭を冷やしてもらうの……
「えっと、ほどほどにねなのは」
うん、ユーノくん。ほどほどにブッ飛ばしてくるから。
でも、やっぱり一番心配なのは……
「あの子、泣いてないかな? 酷い目にあってないかな?」
他の世界に行った時、ヴィヴィオを始めとした誰もヴィヴィオがどんな目にあったかを具体的に教えてくれませんでした。
ただ、ゆりかごを起動させるために誘拐されてから、聖王として私と戦ったということ程度。
「ねえ、ユーノくん、大丈夫だよね? ヴィヴィオ、助けられるよね?」
もし、私の改編のせいであの子が酷い目にあっていたらと思うと、胸が締め付けられます。
どれだけ世界を回って、いろんなものを見たからと言って、そんなことに耐えられるほど、私は強くありません。
怖い、怖いよ……
「大丈夫だよ、なのは」
そこで、ユーノくんはぎゅっと私を抱き締めてくれました。
「きっと助けられるよ。だって、あの子には、なのはとフェイトと」
そこで一度切ってユーノくんは笑います。
「僕がいるから」
ああ、やっぱり。
私は心が温かくなります。
ユーノくんの声をまた聞けたから、私は帰ってこれた。
ユーノくんとまた会いたいと思ったから、私は諦めなかった。
ユーノくん、あなたがいるから私は……
「ありがとうユーノくん」
私も笑います。
そして、そっと、私たちは唇を重ねました。
「ずるいよなのは! ユーノ、私もーーーー!!」
木の後ろからフェイトちゃんが飛び出しました。
「フェイトちゃん?!」
「フェイト?!」
どうやら、隠れて様子を見ていたらしいです。ずんずんとこちらに近づいて、がしっとユーノくんの頭を押さえて唇を奪います。
うー、フェイトちゃん、できたら空気読んでよ!!
「と、冗談は置いといて」
ユーノくんとキスをしてからフェイトちゃんは振り向きます。
あ、冗談なの? でも、ちゃっかりキスしてるし。
「ユーノの言う通り、私たちの娘はきっと大丈夫だから、助けにいこう!」
ぐっとフェイトちゃんが拳を握ります。
私は胸が熱くなります。
フェイトちゃんの思い出があったから私はここを忘れなかった。
フェイトちゃんとまたお話できると信じてたから、私は絶望しなかった。
そして、私が会いたかったフェイトちゃんがここにいる。
「ありがとうフェイトちゃん」
私はちょんとフェイトちゃんの頬にキスをしました。
そして、六課が健在な為にアースラの出番はなくなりました。
ちょっとそれは残念だったかも。いや、出番がないには越したことないんだけど、久しぶりに見たいなあなんてちょっとだけ……
そして、隊舎で私たちは放送を見ました。聖王のゆりかごの目覚めを高笑いするスカリエッティを。
本当に腹が立つ。その顔で悪役っていうのが。
「ねえ、フェイトちゃん、私、たくさんの世界に行ったんだよ」
「なのは?」
私が何を言いたいのかわからないのかフェイトちゃんが少し戸惑う。
「その中には善人のスカさんがいたんだ」
私の言葉にみんなが注目します。
「そのスカさんは本当は自分の技術を人助けに使って周りから認められたかったんだって。だけど、上の人間がそれを許さなかったんだって」
「上? なんのこと?」
フェイトちゃんの言葉に首を振ります。上については最後までスカさんは教えてくれなかったな。
ただ、スカさんに命令して犯罪をさせていた連中っていうことだけは聞いてます。
「だからさ、きっとこのスカリエッティは歪んじゃったんだ。認められたいのに認められないってことに」
正直、スカさんの環境じゃ歪まないのがおかしい気もするけど、
「その歪み、私たちが断ち切ってあげようね」
とりあえず、今はそれでいいかな。
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帰還せしなのはさん、準備段階です。
完全○○○○○無双は次回です。
でも、ちゃっかりチンクとセインは捕獲してるあたりやっぱりパワーアップです。