<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

チラシの裏SS投稿掲示板


[広告]


No.20697の一覧
[0] 【2スレ目】ダンジョンに挑戦するいじめられっこの話【習作・ネタ】[大豆](2010/10/04 19:52)
[2] 109[大豆](2010/07/28 18:19)
[3] 110[大豆](2010/07/28 18:20)
[4] 111[大豆](2010/07/28 18:21)
[5] 112[大豆](2010/07/28 18:21)
[6] 114(修正)[大豆](2010/07/28 18:23)
[7] 115[大豆](2010/07/28 18:23)
[8] 116(修正)[大豆](2010/07/28 18:24)
[9] 117・スレ変更後の新規投稿分はここから![大豆](2010/07/29 19:31)
[10] 118[大豆](2010/07/28 18:28)
[11] 119(修正)[大豆](2010/07/30 17:10)
[12] 120[大豆](2010/07/28 19:06)
[13] 121(修正)[大豆](2010/07/30 17:10)
[14] 122(誤字修正)[大豆](2010/10/03 19:49)
[15] 123[大豆](2010/07/29 18:58)
[16] 124[大豆](2010/07/29 19:30)
[17] 125[大豆](2010/09/29 01:42)
[18] 126(誤字修正×2)[大豆](2010/09/29 01:43)
[19] 127(修正)[大豆](2010/07/31 23:17)
[20] 128(誤字修正×2)[大豆](2010/09/29 01:44)
[21] 129[大豆](2010/07/31 23:19)
[22] 130(誤字修正)[大豆](2010/09/29 01:45)
[23] 131[大豆](2010/07/31 23:20)
[24] 132[大豆](2010/07/31 23:49)
[25] 133[大豆](2010/08/04 22:30)
[26] 134[大豆](2010/08/04 22:31)
[27] 135(誤字修正)[大豆](2010/09/29 01:46)
[28] 136[大豆](2010/08/04 22:56)
[29] 137[大豆](2010/08/08 00:09)
[30] 138(誤字修正×2)[大豆](2010/08/08 01:07)
[31] 139[大豆](2010/08/08 00:11)
[32] 140(誤字修正)[大豆](2010/09/13 23:27)
[33] 141[大豆](2010/09/13 23:28)
[34] 142[大豆](2010/09/13 23:29)
[36] 144[大豆](2010/09/14 08:19)
[37] 145[大豆](2010/09/29 01:34)
[38] 146[大豆](2010/09/29 01:35)
[39] 147[大豆](2010/09/29 01:35)
[40] 148(誤字修正)[大豆](2010/09/29 20:03)
[41] 149[大豆](2010/09/29 20:03)
[42] 150[大豆](2010/09/29 20:04)
[43] 151[大豆](2010/09/29 20:05)
[44] 152[大豆](2010/09/29 20:18)
[45] 153[大豆](2010/09/30 22:03)
[46] 154(修正)[大豆](2010/10/03 19:46)
[47] 155[大豆](2010/09/30 22:03)
[48] 156(数字修正)[大豆](2010/10/03 19:45)
[49] 157[大豆](2010/10/01 20:29)
[50] 158[大豆](2010/10/01 20:29)
[51] 159[大豆](2010/10/01 20:29)
[52] 160[大豆](2010/10/01 20:57)
[53] 161(第4部はここから)[大豆](2010/10/10 04:42)
[54] 162[大豆](2010/10/04 19:53)
[55] 163[大豆](2010/10/04 19:53)
[56] 164(誤字修正)[大豆](2010/10/05 21:22)
[57] 165[大豆](2010/10/05 21:23)
[58] 166[大豆](2010/10/05 21:23)
[59] 167[大豆](2010/10/05 21:24)
[60] 168[大豆](2010/10/05 21:39)
[61] 169~171?(打ち切り)[大豆](2010/11/03 18:39)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[20697] 130(誤字修正)
Name: 大豆◆c7e5d6e9 ID:9d835427 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/09/29 01:45


<130>


敵のレベルは「観察眼」によれば24。
ラージャンの上位種なんだから、速くて硬くて力強い、三拍子揃ったモンスターだろう。

十二体のモンスター、赤ラージャンは一斉に動き始めた。

――――――グォオオオオオオオオオ!

咆哮をする一体を除いて、全ての個体が、バチリと紫電を伴いつつ、疾走してくる。

何という初見殺し!
脚が止まったプレイヤーを皆でフルボッコにするんですね!
だが、甘い甘い!

僕には頼れるこの子が居る!

「カロンちゃん!」
【音吸いの鈴よ!】

―――――チリーン!

そして場には音が無くなった。この鈴は、鳴らすたびに音を吸う。

【この程度ならば、あと何発かは吸えるじゃろう。】

助かったよ! 戦闘中に耳をパタパタするのはイヤだからね!

「じゃハチエさん! ちょっと引きつけるから、数減らしてね!」
「うぇ!? 無茶振りやない!?」
「ハチエさんなら、きっと出来るよ!」

――――――――加速!

ギン、と間延びした時の中、ハルマサは逆に前に出る。
やはり、敵は疾い。
だが、僕の方が、もっと疾い!

「甲殻―――――――パンチッ!」

ズボォ!

「砦蟹の重殻左腕砲」を発現させ、殴りつける。
加速は疲れるから、持久力を消費する特技を使わないぜ!
勢いは十分についており、おまけに硬い拳の一撃は、赤ラージャンの剛毛による守りを抜いた。

そして持久力をあんまり使わない特技――――――――「水球」ッ!

ギュゴォ! と右手の上で渦巻く水流。
器用さに伴って威力の上がり続けるこれは、何時の時代も友達さ!
大きさは……僕の体より大きいぜ!

「ぬがぁああああああああ!」

ズギャ! と赤ラージャンの顔にめり込んだ水の一撃は、モンスターを回転させつつ吹き飛ばす。
死んだか!? ダメか!

だったら追い討ちだッ!

「レェエエエエエエエエエルガンッ!!!!!!」

キュボッ!

ありったけの電流を流して加速させた土の弾は、視認不可能な速度でラージャンに着弾し、目玉を貫いて脳に到達。後頭部を爆砕させる。

≪魔物を倒したことにより、20,971,520の経験値を取得! そしてお見事! レベルアップだぜぇ――――!≫

何故か桃ちゃんの声でレベルアップが告げられる。

「――――――っぷは! そろそろまずいね!」

加速を解除する。と同時、疲労が噴き出るが、そうも言ってはいられない。
何しろ、ラージャンが周りに10匹居るからね!

キラ、と視界の隅に光る線。
「回避眼」が見せてくれた攻撃予知線に従い、ハルマサは咄嗟に飛び上がる。
地面を擦るラリアットが足の下を通過し、しかし飛んでいるハルマサに向かってさらに攻撃が加えられた。
この時、雷によるスピードアップの起こっているラージャンたちの敏捷は2億1千万。
ハルマサ君には到底避けれません。

――――ドゴ、ゴ、ゴォン!

三体によるアタック、レシーブ、アタックの連続攻撃を一瞬の内に食らって、スーパーボールの如く跳ねたハルマサは、音速をブッちぎって地面に突き刺さる。
ここの地面は信じられないほど固いのだが、その硬さをハルマサ弾は楽勝で貫いて地面は陥没し、放射状にひびが入る。
しかし彼は死んでない。

一発目は左手で防御できたし―――――――――何よりカロンちゃんが居るからね!

【無茶するのぅ……】

クレーターの中、ハルマサの体の周囲を緑の膜が覆っている。折れた右手と右足がギュルンと再生する。

【というかお主であれば、もう自分で「守りの壁」くらい張れるじゃろうに。】

カロンちゃんに張ってもらうから、他の事に専念できるのだ。あとテンション上がる。
その時「心眼」が警報を鳴らす。さっきからずっと鳴ってるけど、一際激しくって意味で。

見れば、クレーターの上からは赤ラージャンの一体が、雷を纏って空中で回転しており―――――――これは第二層で死にそうになった特技か!

(こいやぁあああああああああああああああ!)

―――――――「剛力」「防御」!

ズギャギャギャギャギャ!

回転しつつ突っ込んできた赤ラージャンを、ハルマサは左手を突き出し受け止める。
ほんの数瞬で、掌の甲殻が削り取られて血が噴出す。歯を食いしばって耐えるハルマサは、腕を伝ってくる電流を「雷操作」で散らしつつ、右手は地面に魔力を流す。

―――――――土操作ッ!

ズガガガガガガンッ!

「ゴァアアッ!」

6本の柱が同時に右から飛び出して、赤ラージャンを殴り飛ばす。
ただ回転しているだけで僕を削ろうだなんて、横着さんめ!

のしかかるものが無くなったハルマサは素早く立ち上がり――――――直ぐにまた叩きつけられる。
周りに居るラージャンがもぐらたたきの如く、即座に叩いてくれました。
ちょっとくらい二足歩行させてくれても!
腕が千切れるかと思ったし!

「グルァア!」

岩の中に埋まっているハルマサを豪腕がさらに叩く。残像の残る速度で、よってたかってボッコボコの餅つき状態だ。

ドゴォ、ゴッ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴゴゴゴゴゴンッ!

左手がヤバイ! 甲殻は無事だけどなんか根元が!
肩が千切れる! 千切れるからァ!

ハチエさん、切実に問いたい。……まだですか?






(信頼しすぎやでハルマサ! やったろやないかい!)

ハルマサが突っ込んでから1秒後、ちょうどアタックレシーブを受けている時くらいにハチエは動き始めた。
射撃で遠くから仕留めるか?いや無理だ。
ハチエの弓では、大きいダメージは望めない。
ならばやはり隠密行動!
「石ころ帽子」を被り、「霞翼の風鳴剣」を握ると、ハチエは跳び上がる。

この広間の天井は高い。
約50メートルはあるだろうか。
その天井に取り付いたハチエは、上昇した筋力を余さず用いて、天井の岩を蹴りつける。

天井をへこませ、即座に地面へと跳ね返った。

狙いは咆哮をしていた一体!

(いぃぃぃぃぃやぁッ!!!)

落下の最中、手に持った片手剣を投げつける。
透明なハチエから投げつけられる剣を、誰が察知できるだろう。
だが、赤ラージャンは察知した。

「グルァア!」

ラージャンが後ろの飛びのいた直後、地面を陥没させる片手剣。
だが、問題ない。本命は次だし―――――――その位置は、まだハチエの間合い!

両手に持って具現化したカードは、長く長く伸びて、巨大な龍の剣となる。

「どっせぇええええええええええええい!」

ハチエは勢いそのままに叩きつける。
ゴボォ! と地面が直線状に割り砕かれ、しかしラージャンはそれすらも反応していた。
右腕を捨てながらも、避けて見せたのだ。

ブシッ! と無くなった右腕の付け根から赤い血を噴出しつつ、ラージャンは口を開く。
咆哮ではない。
そこに集うのは、圧倒的な雷撃だ。
――――――来る、雷の奔流が。

「――――――――オァアアアアアアアアアアア!」

パシッと前兆のような電光が見えた瞬間ハチエは動いた。
地面に突き刺さった巨剣から手を離し、代わりに地面に刺さっていた霞翼の風鳴剣を引き抜いた。さらにカードを具現化させる。「炎翼の飛翔弓」のカード。
概念を発現し、背中からブワリと生える紫色と炎の翼。
計4枚のそれは、ハチエの体を包み込み、彼女を守る壁となる。
直後彼女を巨大な雷の奔流が襲う。

―――――――バシィ!

ハチエは右側の翼を2枚とも焼き切られつつ、雷の奔流の横に躍り出た。
耐性を低くしたハチエは地面を蹴り砕き―――――走る。

「アバン―――――――ストラッシュ!」

この一撃はしゃもじで巨龍を切った一撃だ。
剣で使えば、まがい物といえど切れ味は十分!

ハチエはすれ違い様に、ラージャンへと、逆手に持った剣を叩き込む。
牙を断ち切り、口を引き裂き、ハチエの一撃はラージャンの頭を切り飛ばす。
同時に片手剣は砕けて折れた。

一瞬遅れて切断面から血が噴き出るが、ハチエがそれを見ることはない。
ハルマサが餅つき状態になっているのを視界の端で捉えたからだ。
アレはちょっと、まずくない?

(今、お姉ちゃんが助けたるでぇ!)

11体の怒れる雷獣が集う餅つき場に、ハチエは向かう。
巨剣を引き抜いて走るハチエの脳裏では、彼女のレベルアップが報告されていた。




<つづく>

赤ラージャンって正直どうなんだろう。
想像できるだろうか?
黒いところが赤くなっただけなんだけれども。


ステータスアップは次回。



前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.027189016342163