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No.20697の一覧
[0] 【2スレ目】ダンジョンに挑戦するいじめられっこの話【習作・ネタ】[大豆](2010/10/04 19:52)
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[7] 115[大豆](2010/07/28 18:23)
[8] 116(修正)[大豆](2010/07/28 18:24)
[9] 117・スレ変更後の新規投稿分はここから![大豆](2010/07/29 19:31)
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[11] 119(修正)[大豆](2010/07/30 17:10)
[12] 120[大豆](2010/07/28 19:06)
[13] 121(修正)[大豆](2010/07/30 17:10)
[14] 122(誤字修正)[大豆](2010/10/03 19:49)
[15] 123[大豆](2010/07/29 18:58)
[16] 124[大豆](2010/07/29 19:30)
[17] 125[大豆](2010/09/29 01:42)
[18] 126(誤字修正×2)[大豆](2010/09/29 01:43)
[19] 127(修正)[大豆](2010/07/31 23:17)
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[20697] 128(誤字修正×2)
Name: 大豆◆c7e5d6e9 ID:9dbe4c8e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/09/29 01:44


<128>




片言の金髪女性が、湖から引き上げたのは金色の体毛になったドドブランゴ、白ヒゲだった。
ヒゲまで金色で、顔は何が起こったのか緑色になっている。
一体何があった。

『コレガアナタノ落トシ物デスカ? y/n』

女性は無表情で尋ねてくる。
だが、ハルマサは頷かない。
というかこれって、金の斧とかくれる人の亜種じゃない!?

「違う! ノーだ! 白ヒゲは……なんていうかもっと汚い色をしているんだ!」
「自分結構ひどいこと言うとるで……?」

『ソレデハ、アナタガ落トシタノハ………』

女性は、金色のドドブランゴを水に落とし、もう一度引き上げた。

『コノ銀色ノ物体デスカ? y/n』

今度のドドブランゴは銀色の毛皮をした、月のように美しい毛並みのドドブランゴだった。
顔は白銀に輝く体毛に浮かび上がるような赤色である。

「確かに銀色はかっこいい………その白銀の毛は光を反射してとても綺麗だろう! しかし、ノーだ! 僕のドドブランゴはもっとくすんだ感じで、顔色も悪いんだ!」
「たしかに顔色青いのはウチも気になっとってん。何なんやろなあれ。」

金髪の女性は、『ソウデスカ』と呟いて、もう一度ドドブランゴを水につける。
ていうか水の中ってどうなっているんだろう。
見えないところで塗り直しているんじゃないだろうか。

『ソレデハ、アナタガ落トシタノハ、コノ流体金属デ出来タ物体デスカ? y/n』

なんか凄いのが出てきた。
流体金属て。
ターミネーター?

女性が引き上げたのは非常にメタリックな感じのドドブランゴだ。顔面までメタル。経験値がたくさんもらえそう。

「の、ノーです!」
「メタルや……」
『ソウデスカ。残念デス。ソレデハ、』

そろそろ来るか!? そのままの白ヒゲが出てきたら、ハイと答えて、金色にもなり銀色にもなり、さらにはメタリックにもなれるハイパーなドドブランゴがもらえるんだ!
でも下手して4匹もらえたりしたらどうしよう。正直いらない。逃がそうか。

女性は、メタルドドブランゴを水中に落とし、湖から新たなのカラーのドドブランゴを引っ張り上げた。

『アナタガ落トシタノハ、コノ炎ノエレメントデ構成サレタ物体デスカ? y/n』

ゴォオオオ!

また凄いの来たな……

火の精霊みたいな、燃え立つドドブランゴが現れた。ヒゲも、長い牙もゆらゆらと揺れており、目だけが唯一確固の物として緑色に光っている。ぐったりしてるけど。

「の……ノーだ!」
「え、ええのん? 凄い強そうやであれ。」
「いや、火の担当は既にいるから……」

金ちゃんがね!

『ソウデスカ。ココマデ粘ルプレイヤーモ珍シイ。』

ごめんなさい。ていうかもしかして、元の白ヒゲは帰ってこないの?

『次デス。』

ざばぁー。

『アナタガ(中略)、風ノエレメントデ構成サレタ物体デスカ? y/n』

ビョォオオオオオオ………!

いや、見えませんから。
白ヒゲが居るであろう場所に風が渦巻いているのは分かるがそれだけである。
ていうかこんな色々やられて大丈夫なのか白ヒゲ!

「ノーです! もっと目に見える感じで!」
『ソレデハ、光ノエレメントデ(以下略)』

カッ―――――――!

ぐぁあああ! 眩しくて直視できねぇ―――――――!

「目がぁ、目がぁあああああああ!」

ハチエさんしっかり!

「ノー! NOです! 直視できる感じでお願いします!」
『我侭ノ多イプレイヤーダナ……』

ご、ごめんなさい……

『ソレデハアナタガ落トシタ物ハ、魔法反射金属デ構成サレタ物体デスカ? y/y』

魔法反射金属………? っていうか選択肢がイエスしかないよ!?

『早ク寝タイ。』

そ、そうですか……。まだ夕焼けの時間なんですけどね。

「じゃあそれでいいです。なんかすごそうだし。ハチエさん、それでいいよね?」
「何? なんやぁ? 目が焼けるように痛いでぇ……」

答えるどころではないようだ。
思った以上のダメージを食らっている。
ドドブランゴ(光)を直視しちゃったんだね。
ゲリョスの閃光並だったからなぁ。「不死体躯」がなければ僕もああなっていたかも。

ハチエさんはフラフラと歩き回っている。
なんとか直してあげたいなぁ。

「白ヒゲは、「イエス」です! だけど、その代わりこの人の目も何とかできません?」
『ハッハーッ! 残念ダガ、ソノ願イハ、聞クコトガ出来ナイノd……コ、コラァ! ココノ水デ目ヲ洗ウナ、ヤメロォオオオオオオ!』

ハチエさんが湖水で目を冷やしているらしい。そこまで痛かったのか……

「ちょっとひんやりするわぁ……」

幸せそうな声が余計に可哀相だ。
だが、湖水を使ったことで、金髪の人も動かざるを得ないようだった。

『ク、クソウ! 分カッタヨ! 1人1回マデダカラナァ! 持ッテケ泥棒ォ―――――!』
「ほぁああああああああ!」

ハチエさんの瞼が内側から光り、直後ハチエさんが叫びつつ目を開く。
ん? 何も変わってないけど……治してくれたのかな?

『サラダバー!』

そういうと女性は問答無用で、湖の中に引っ込んだ。直後、湖水の魔力も感じられなくなる。
サラダバーって……サラダが食べたい気分だったのだろうか。
というか白ヒゲ返してもらってないんだけど……あッ!

湖の底から、大きな物体がプカリと浮かび上がってきた。
メタリックな色をしているが、白ヒゲだった。
引き上げて見ると、やっぱりぐったりしていたが、怪我は無いようである。

「白ヒゲ……炎になったり光になったり大変だったね……」
「グアフ……!」

そんなことも無かったぜ、的なニュアンスで左手の親指を立てる白ヒゲ。
なんか段々君が言いたいこと分かるようになってきたよ。
スキルレベルが上昇しているお陰かな。

白ヒゲは、全身の体毛が黒く輝くメタリックな仕様になっている。ヒゲもメタリックで白くない。
良く見ると黒い線で一本一本に模様が書かれているようだ。
顔は魔法金属とやらに覆われておらず、回り回って元の色に戻っていた。
すなわち、調子の悪そうな青い色である。牙だけが白く、とても目立っていた。

「君が無事でよかったよ……ちょっと失敬」

――ブチブチッ。

「グルッ!」

毛を少々引き抜いて食べてみた。
「ポケモンイーター」も活用しないとね!
噛んでみると意外と硬くない。元の剛毛の方がゴワゴワしていたように感じるね。

≪チャラチャンチャンチャンチャラチャーン!≫

ファンファーレが鳴った。
好感度は2.0だったようだね! 自分の魅力が怖い!

≪概念を吸収しました。「魔法反射毛」です。魔力由来の物を反射できます。しかしマスターは体毛が少ないので、効果は低いかと。≫

そんなことないよ! 頭でビーム反射が出来るようになった!

でも、まぁ魔法撃ってくる敵には白ヒゲが超強くなったことは間違いない。
正直、白ヒゲ居てもあんまり役に立たないって思ってたけど……

「君はこれからバリバリ使っていくよ白ヒゲ!」
「グルッ!」
「盾として!」
「!?」
「いや、体毛を引き抜いて防具に……あ、ウソウソ!」

そんな逃げなくても。

「動物いじめたらあかんで。」
「あ、ハチエさん。目どうだった?」

そうハルマサが聞くと、ハチエさんはどう言ったものか、という複雑な表情をした。

「それやねんけど……エライことになってしもうて。」
「?」

ハチエさんは唐突に上に向くと今沈もうとしている太陽を直視する。
すると、キュゥウウン……と彼女の目の周りに光る粒子が集結していき――――――
ハチエさんが太陽から目を離して顔を右に向けた瞬間、その瞳から光線が飛び出した。

カッ――――――――――ジュバァアアアアアアアアン!

湖の水がごっそりと蒸発しつつ爆散し、あたりに雨の如く水が落ちてくる。

【な、なんじゃあ!? 何が起こっ……ここは何処じゃ!? で、出れぬ……暗いぃ……ハルマサぁ……】

衝撃でカロンちゃんが起きちゃってるし。おお、よしよし。僕はここですよぉー。
ザアア、と水が降る中、ハチエは頬をかきつつ、とても照れくさそうに言った。

「なんやソーラービームが撃てる様になってしもうてん。」

ハチエさんも人外への道を着々と歩んでいるのだなぁ、とハルマサは思った。
その後はメシ食って普通に交代で寝ました。

「……なぁハルマサ。」
「どうしたのハチエさん。」
「もうウチら最強なんちゃう?」
「かもね。」

眠る時にそんな会話が交わされたとか何とか。

さぁ、明日は朝から火山攻略だ!



<つづく>


ハチエさんの瞳。
◇「光芒なる瞳」
 光を吸収・増幅し、反射させる瞳。発現中、一定量以上の光を吸収した場合、光は自動で光線として発射される。威力、規模は精神力によって変化。


ハルマサの毛。
◇「魔法反射毛」
 魔力を反射する体毛。与えられる魔力、または魔力由来の物を同じ量、勢いで反射する。発現中は魔力が操作できない。



ハルマサのステータス変化。
魔力 : 29,810,570 → 29,923,491
器用さ: 34,781,469 → 34,993,685

○スキル
PイーターLv25: 176,873,021  →178,038,493
概念食いLv18: 1,052,834 → 2,076,381   ……Level up!
魔力放出Lv21: 17,656,001 → 17,768,922
風操作Lv20 : 7,089,237 → 7,196,722
炎操作Lv15 : 62,552 → 167,283    ……Level up!

(メタル)白ヒゲの好感度: 2.0 → 1.3




<あとがき>

感想いつもありがとうございます。
面白いって言っていただけると、やばいくらいテンションが上がりますね!
ていうか感想無かったら私もう書けないだろうな。





>板移動するならその他板が無難だと思います
ありがとうございます!

>腹の中に入って〜のネタ使ってokですよ。キノピオとかマリオとかトリコとかでもやってる展開だし。
ああ!トリコ!そう言われればそうだ! ありがとうございます流れさん! ネタがどうしても浮かばなくなったらありがたく使わせていただきます!

>大陸吹き飛ばせる攻撃に耐えられるシェンガオレンやばいですね。
実際、大陸ってどれくらい硬いのだろう。適当に書いてしまったんだ。

>4号さんのこのセリフがツボにきました
思わぬところがウケて有頂天ですが、それを言われて一瞬どこだっけと思った私は、もうやばいのかもしれない。

>読んでるよ!読み続けるよっ
あんた神やで。やる気でてきたぁ―――――!

>ハルマサはいつカロンちゃんを恋人にするのかな?
ラブコメってますからヤキモキさせるかもしれませんな。……ラブコメか?

>もしシェンガオレンが死んじゃったら食べるんですね?
死ななくてもいただいてしまったんだぜ。十傑集の情報はありがたい……

>先生ポケモンセンターはどこですか。
どこでしょうか。いや、こまっちゃたぜ。

>なにこの怪獣大決戦。
そんな雰囲気が出ていればいいな、と思っていました。嬉しいです!

>回収時に瀕死だった筈のドドブランゴ亜種もいつの間にか回復してるみたいだし。
マジでいつ回復したんでしょうか。作者的にも謎でござる。まぁ動ける程度に回復するくらいならそんなに時間はかからないだろうということで。

>BAD特性の【老いた聴覚】を消すチャンスが無くなっちゃいましたね
実は、ハルマサ君の得ている特性的なものは、スキル、特技、特性、概念、となんと4つもありまして、爺耳は概念なので消すには別の手段が必要だったのだ――――! わかりにくくて申し訳ない。

>ポケモンみたいにターン制じゃないなら攻撃される直前にモンスターボールに戻して、スカった瞬間に再度出して攻撃させれば無敵じゃ…
その度に仮死状態になるレンちゃんがやばいかな、と。あと、間違い指摘していただいてありがとうございました!

>カロンちゃんがかわいくて生きてるのが辛い…
そんなに!? 最近空気なのに……

>木からアイテムポップするならハルマサの腕や足の部位破壊でも装備でそうですね
やべえwwその発想はなかったけど、実行するには喧嘩をさせないと。

>レンちゃんゲットだぜ!
ゲットだぜぇ――――! もう擬人化いらんくね? と最近思い始めたり。











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