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No.20336の一覧
[0] 【習作】がくえんもくしろく あなざー(オリ主・ちーと) 更新停止のお知らせ[磯狸](2010/08/19 12:29)
[1] ぷろろーぐ[磯狸](2010/07/24 10:28)
[2] 第一話[磯狸](2010/08/05 10:06)
[3] 第二話[磯狸](2010/07/16 04:28)
[4] 第三話[磯狸](2010/07/20 10:13)
[5] 第四話[磯狸](2010/08/12 16:04)
[8] 第五話・改訂[磯狸](2010/07/20 00:33)
[9] 六話[磯狸](2010/07/18 19:52)
[10] 七話[磯狸](2010/08/12 16:30)
[11] 八話[磯狸](2010/07/20 10:04)
[12] 第九話・微改訂[磯狸](2010/07/22 09:42)
[13] 第十話[磯狸](2010/07/22 19:28)
[14] 第十一話[磯狸](2010/07/23 10:36)
[15] 第十二話[磯狸](2010/07/24 22:50)
[16] 第十三話[磯狸](2010/07/27 18:02)
[17] 第十四話[磯狸](2010/08/03 09:00)
[18] 第十五話[磯狸](2010/08/04 12:35)
[19] 第十六話[磯狸](2010/08/10 21:26)
[20] 第十七話[磯狸](2010/08/12 23:43)
[21] 4話分岐…生存ルートぷろろーぐ。別名おふざけルート 注意書き追加[磯狸](2010/08/05 22:47)
[22] 一話[磯狸](2010/07/20 22:12)
[23] 第二話・あとがき少し追加[磯狸](2010/08/05 22:45)
[24] 第三話[磯狸](2010/08/08 04:44)
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[20336] 第十六話
Name: 磯狸◆b7a20b15 ID:1cbeb0e1 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/08/10 21:26







 メゾネットを出た二人は、メゾネットより少し離れた場所で試射などを行い、ある程度の手応えを得ていた。
コータの言っていた通り、発射音も無音と言って良い程小さく、威力も十分。命中率もかなり高い。惜しむらくは連射がきかないと言う点であろうか。
釘打ち機の方は流石にコータのようにほぼ百発百中と言う訳では無かったが、しばらく使っている内にコツを覚えたようで、健二でも6割近い命中率を保てるようになった。

「こんなもんだな。さんきゅ、飛鳥。もう十分だ」
「ん。クロスボウだけでなく、釘打ち機の方もそれなりにいけそうだな。じゃあ矢を回収して戻るか。あ、そういや夕食の材料を取りに行く時に工具店を見つけたんだ。ついでに釘も補充して戻ろう」
「ういうい」

音を立てないように移動を開始する。
工具店や個人経営の電気店や八百屋何かが軒を連ねる小さな商店街。奴等の姿も生者の姿も無く、至って静かなものだった。
車が衝突した街灯がちかちかと点滅し、静かな街並みを一層不気味に見せている。

「まさにゴーストタウンってか。もう慣れちまったけど」
「だな…。一日足らずでこれが当たり前に見えちまうんだから、人間の適応力ってのは侮れん」
「全くだな…お、交番だ。地図を拝借しようぜ。川を渡る方法を練るのに使える」

健二の言葉に、飛鳥は成程と頷いて、二人は無人の交番へと入った。
幸い地図はすぐに見つかった。机の上の、透明のデスクカバーの下に、此処等周辺のの地図が置かれていたのである。
何か他にも使えそうな物があれば、と思う二人だが、見る限りそれらしい物が残っているとは思えない。何せ…

「荒らされてるな…。誰かが武器でも探したのかね」
「多分そうだろうな。地図が無事だっただけ儲けもんだろ」

交番の中はかなり荒らされていたからである。
奥の方にあるロッカーや、無理矢理こじ開けられたような引き出し、散乱した書類。何ともや酷い有様だった。
それ等に目を向けて呟く飛鳥に、健二も鷹揚に頷いて、碌な物は無さそうだと肩を竦める。


まぁ目的の物は無事手に入ったので問題無いか、と飛鳥達は今度は工具店の方へと移動。
健二の持つ釘打ち機で打ち出せる、釘を動きを阻害しない程度に、しかし持てる限り持ってメゾネットへ戻る事にした。








「あれ、霧慧君達は?」

飛鳥達が出て行ってから30分程立ってから、お風呂に入っていたみのりが出て来た。
濡れた黒髪に、お風呂に入っていた為か、薄らと赤く染まった肌。風呂から上がったばかりの身体を、バスタオル一枚で包んだ状態でみのりは出て来たのである。
冴子達程では無いが、それなりに整った容姿をしているみのりがそんな格好で出て来たので、智彦は自身に彼女がいる事も忘れて思わず凝視していまう。

卓造の方は己の彼女がそんな格好で出て来た事に仰天し、あわあわと慌てる。

「ちょ、みのり! 何てはしたない格好で出て来るんだよ。此処にいるのは僕だけじゃ無いんだぞ」
「分かってるわよ、でも服を洗濯しちゃったんだからしょうがないでしょう。それで霧慧君達は?」
「だからって……。はぁ。二人ならクロスボウの使い方を覚えるって外に行ったよ。暗いから明日にすればって行ったんだけど、今日の内に感覚を覚えて明日に備えてイメージトレーニングもできるからって」

更に言い募ろうとするも、言っても仕方ない事か、と卓造は溜息を吐いて飛鳥達が出て行った事を告げた。
その事にみのりが口を開こうとした瞬間、みのりの背後から、同じくバスタオル姿の優子が出てきて、今度は智彦が面食らう。

「ゆ、優子!? お前もか! 俺以外の奴もいるのに、そんなはしたない格好で出て来る何て! お前には慎みと言う物が無いのか!?」
「あれ、霧慧君は? 智彦、慎みと言う言葉は貴方の下半身に覚えさせてあげたいよ。毒島先輩達を見て膨らませてたの、ばれてないとでも思ってた?」
「ぶふっ…! ち、違うぞ!? あれは男の本能と言うかサガと言うか、あの、その……ご、ごめんない。慎みが足りないのは僕の方でした」

優子の会心のカウンターに、智彦は必死になって弁明しようとするも、最愛の彼女から送られる絶対零度の視線に後が続かず、頭を床に擦りつけて謝罪。
小動物のような可愛らしさを連想させる優子だが、性格は結構強気のようだ。彼女は呆れたように溜息を吐いて、改めて飛鳥達がいない事を問うた。

「それで霧慧君達は?」

その質問に、卓造がみのりに言った事と同じ事を返す。
それを聞いた優子は、じっと自分の彼氏を凝視。そして隣のみのりも自分の彼氏に目を向ける。そして二人同時にふっと笑い、

『霧慧君がいないと不安だわ/よね』

と漏らすのであった。
無論、それが冗談の部類であるのが分からない程、彼等の付き合いは浅くなど無いが、それが冗談だけで無く、本音が混じっている事も敏感に感じ取っていた。
とは言え、反論する気など起きない。卓造も智彦も、そう感じていたからである。幾ら近くにいると言っていたとは言え、外に自分の命を狙う物がいると言う状況で、頼りにできる者が傍にいないと、不安に感じてしまうのは仕方が無い事だった。

「霧慧さん達、ほんと凄いなぁ。同じ高校生とは思えないよ…」
「それは先に脱出した先輩達もだけどな…。皆強くて、しっかりしてて、何か俺達と全然違うよな」

今日の様々な出来事を思い返し、卓造と智彦はほとんど何の役に立てなかった事を思い出し、顔を暗くする。
そんな彼等の様子を見て、みのりが深い溜息を吐いた。

「暗い顔してるんじゃないの。二人だっていてくれないと、私や優子ちゃんは困るんだからね? それにさ、確かに霧慧君達は凄いけど、私達だって自分達で何か考えて、できる事をやればいいんじゃないかな?」
「できる事って?」
「それは…分かんないけどさ。こんな状況だもの、何時までも人頼みにしていちゃいけないと思うの。それぞれが色々考えて、協力できないといけないと思うな。それに、私達が霧慧君達と一緒に行動できてるのは運が良かったから。もし学校で彼等に出会わなかったら、私達は私達で行動しなきゃいけなかったんだよ? これからも、ずっと霧慧君達みたいに頼りにできる人達と、一緒に行動していけるかも分からない。もしかしたら、今みたいに離れ離れになって、自分達だけで生きていかないとならない時が来るかもしれない。そうなった時に、今見たいに頼ってばっかりの私達だと、あっという間に死んじゃうんじゃないかな」

みのりの言葉に、卓造達は尤もだと強く思った。
此処まで自分達は、飛鳥達に従って付いて来ただけだ。自分達よりも迅速かつ的確に判断を下せる者が近くにいる事で、自分達は特に何も考えるでなく、ただ自分達の身を守る事だけを考えて来た。


今まではそれで良かった。だが、それでは駄目なのだ。
これまで飛鳥達と行動を共にできているのは非常に幸運だった。だが、それがいつまでも続くとも限らない。それが今回の件で身に沁みて理解できた。
彼等のような者がいなければ、自分達で考え、生き抜いて行かなければならないのだから……。





飛鳥達が戻ってきたのは、彼等が出かけてから一時間半程経過してからだ。
卓造と智彦は二人が出ている間に手早く汗を流し、みのりと優子はペットボトルに水を入れたり、持って移動できそうな食糧をかき集めたりと、もしすぐ移動する事になったりしても動けるように、準備をしていた。
風呂から上がった卓造達はストレッチをしたり、足や手をマッサージをしたりして翌日のダメージを出来る限り抑えようと努め、自分達にできる事をしようとしていた。

飛鳥と健二はそれにちょっと面喰いつつ、みのりに勧められて風呂に入ることに。その間の見張りは卓造と智彦が付くことになった。

「何だか俺らが出てる間に、ちょっと様子が変わったな」
「あぁ。悪い方では無いから良いけどな」

湯船に肩までつかり、気持ち良さそうに目を細める健二の言葉に、飛鳥は体に石鹸を付けながら答えた。
飛鳥達が出る前と出た後では、明らかに智彦達の様子が良い方向に変わっていた。
何というか、生きようと足掻き始めたと言うか、…自分達で生き抜こうとする意志のような物を感じるようになったのである。

「あー気持ちいい……」
「何時まで入れるか分からんからなぁ…今のうちに堪能しとかねぇと」
「箱根あたりの温泉旅館でも占領しねぇ? それなら何時でも温泉に入れるじゃん」
「海咲ちゃんを保護してから考えようぜ……って、お前さっさと連絡取ってやらねぇと」

バスの中で連絡を取ろうとしたが、その時はタイミング悪く事故になってしまったせいで未だ連絡を取れていない。

「あぁ、そうだった…。風呂から出たら連絡しないとな」
「そーしてやんな。お前んちにどれだけ食糧があるかも問題だな」
「あ、それなら大丈夫だ。親父が防災関係には敏感でなー。定期的に非常食や水を買い換えてるから、一か月分近くは水も食糧もあるんだ」
「へぇ、やっぱそういうのはしっかりしとくべきだよなぁ」

飛鳥の家では、そういう防災対策何かは皆無なので、本気で感心しながら、体を洗う。
ひとしきり体を洗い終えると、今度は頭である。

「んー…所で橋はどうやって渡る? 橋の警官部隊を壊滅させるとかは最後の手段な」
「しねーよ。しかし実際問題どうするかねぇ」
「やっぱ先輩達みたいに車でかね。まぁその辺は夕飯でも食ってからにすっか」

などと言いながら、健二は水面に浮かぶ、あひるに洗面器を被せて沈めたりして遊んでいる。
それを見て、飛鳥は懐かしそうに目を細め、シャワーで泡を洗い流して立ち上がる。

「交代な」
「おう」

今度は飛鳥が湯船に。健二は洗い場へ。
それからしばらく湯船を堪能し、今日の疲れを癒すのだった。



風呂から飛鳥達が出ると、みのり達がテーブルに料理を並べ終えて待っていた。
卓造達はかなりお腹を減らしているらしく、その様子はごちそうを前にして、飼い主に待て、と命じられている犬のようであった。
飛鳥達は当然着替えは無い上に、着ていた物も洗濯にかけたので、現在パンツ一枚である。


みのり達は、飛鳥の鍛え抜かれて引き締まった、肉食獣のような機能美に満ちた肉体に見惚れ、卓造と智彦は自分の体とのあまりの違いに愕然とした。
ちなみに健二の方も、飛鳥について山だの海に行ったりして駆け回っていたので、中々に締まった良い体をしていた。


それにより。みのり達はちらちらと飛鳥に視線を向けながらの食事となった。
皆かなりお腹が空いていたらしく、結構作ってあったのだが、全てを食べきってしまった。
しばらくの食休みの後、彼等はテーブルを囲んで先程、飛鳥と健二が取ってきた地図を見ながら明日どうするか話し合う事にした。

「ではまず現状の確認からだ。まず俺達がいるのは此処。どうにかして川を渡り、高城先輩の家…此処に向かわなければならない訳だ。橋は封鎖。川は雨で平時より増水。向こうは見張り何かも立てて警戒しているだろうが、これはまぁ俺がどうにかするから気にしなくて良い。渡りきる事ができた場合だけどな。川の途中でぱんぱん撃たれたら流石にこの人数を庇いきるのはちょいきつい。ひとまず安全に川を渡河する方法について話し合おうか。意見のある者はどんどん言うように」

飛鳥がリーダー的な立ち位置で口火を切るが、誰もその事に異議を立てようとするものはいなかった。さらっととんでもない事を言っているが、とりあえず皆今は関係無いので流した。それぞれが頭を悩ませ、難しい顔で考え込んでいる。とは言え、大体皆考えていたことは同じなようで、みのりが言った言葉に、智彦達も頷く。

「やっぱり先輩達みたいに車で渡るしか無いんじゃないかなぁ」
「ですよね。車があれば奴等がいても大丈夫だし」
「戦ったり歩いたりしなくても良いから、体力の温存にも良いもんね」

智彦、卓造とみのりの言葉に追従する。
優子の方も彼等に同意見であったのだが、飛鳥達の反応が気になって二人に目を向ける。自然、他の面々も二人に目を向け、注目が集まった事に健二が苦笑して、口を開いた。

「車は悪くない案だと思う。というか、それが一番だろうな。けど、少し問題もあるな。まずは俺達は誰も運転をした事が無いと言う点。こればかりはやってみないと何とも言えないがな。次に車の確保。そして車種。先輩達があれだけの奴等の群れを車で突っ切れたのは、あの車がハンヴィーって言う軍用車だからだ。普通の車じゃあんなん無理だ。
車なら…トラックとか大型の車を手に入れないと無理だろうな。けどそういう車は大抵マニュアルだから、車の運転に関する何の知識も無い俺らが、いきなり転がすには少々難易度が高い。オートマもあるにはあるが、数はそんなに無いからな」
「成程……大型車がある場所と言うと、輸送店、工事現場とかか? 輸送店なら……此処から5キロ程離れた所にあるな」

飛鳥が地図を見ながら呟き、他の面々も地図に目を向けた。
飛鳥の言うとおり、此処から5キロ程離れた所に輸送店の本店があった。

「此処に車を取りに行くって事で良いのかな?」
「そうだな。だが、全員で行く必要も……いや、全員で行動を共にした方が良いか」

卓造が地図を見ながら飛鳥を見、飛鳥は軽く頷いてから口を開くも、全員で行く必要は無いと言いかけ、口を噤む。
現状、何が起こるか分からない。どちらかに何かあれば、合流するのが非常に大変になる事も確かだし、下手すれば永劫の別れとなりかねない。

「そうだな、全員で動いた方が良い。じゃあ明日の目的地はこの輸送店で良いか?」

飛鳥の問いに全員が頷いたが、優子は頷きながらも難しそうな顔で口を開く。

「でも、車が駄目だったらどうするの?」
「それなら大丈夫だ! いざと言う時には、俺に名案がある!」

優子の言葉に、地図を見ていた健二がやけに自信に満ちた顔で答える。
そのあまりに自信に満ちた言葉と表情に、飛鳥を除く者達は、駄目でも案があるんだ! と安心と、他にも考えがあると言う健二に尊敬の念の籠もった視線を向ける。
が、付き合いの長い飛鳥には、こういう時の健二は、悪ふざけを思いついた時のものだと熟知しているので、健二へ白い目を向けるのだった。












翌日。
飛鳥達は九時ちょっと過ぎに家を出る事になった。
先頭を歩く飛鳥の顔は、非常に晴れやかであり、上機嫌であった。
何せ今日は、かなり長い時間寝ている事が出来たのだから。八年。修学旅行何かの特殊な事情は除き、毎日毎日、低血圧なのに朝4時に叩き起こされて来たのだが、今日はそれが当然であるが無かった。お陰でたっぷり眠ることができ、飛鳥は爽やかな目覚めを迎えた訳だ。


それでも皆疲れてぐっすり眠っていたと言う事もあり、一番早く起きたのは飛鳥だった。
7時半くらいに目を覚ました飛鳥は、寝ている者達を起こさないようにして、朝食の準備をし、朝食の匂いに気付いて起きたみのりが、慌てて手伝いに駆け付けるなどと言う事もあった。その後、皆で朝食を取り、それぞれ準備を終えて出発する事になったのだ。


行軍はスムーズに進んだ。奴等の姿はそれ程無く、いても音で誘導すれば十分進める程度の数だったからだ。
邪魔なのも麗が置いていったらしいモップの柄で一掃する。


とは言え、普通に移動するよりは当然かなり時間がかかっていたが。
それでもさしたる問題は無く、いざという時にちゃんと動けるよう小休止を大目に挟みつつ、彼等はしっかりと進んでいた。
そして、三度目の休憩。


飛鳥達は自動販売機が立ち並ぶベンチの所で休憩を取っていた。
それぞれ喉を潤したり、ストレッチ何かをしたりして、時間を使っていた。
その時である。不意に、近くの路地から、きゅ~ん、きゅ~んっと何かの鳴き声が聞こえて来たのは。

「この声…犬かな?」
「ですかね」

犬好きのみのり…そして健二がその声に反応し、二人は顔を見合わせて路地を覗きに。
そこにいたのは、表情情豊かな愛くるしい目と、大きな耳が特徴的な、チワワと言う犬種の犬であった。
ただし―――。

「わ、かわいい !」
「先輩待って!」

―――赤い瞳の。
思わずと言った風に手を伸ばしたみのりを、健二が制止しようとする。
が、ぎりぎり間に合わなかった。

円らな瞳と、きょとんとしたような可愛らしい顔を一変させ、鋭い瞳と今にも噛みつかんばかりの剥き出しの敵愾心を露わにしたチワワは、みのりが伸ばした手に、その牙を立てるのであった……。







あとがき
ちわわトラップ発動…。
スランプなのか少々筆が進まず@@; おふざけルートはあれこれ案が浮かぶんですがね;;

もしかしたらおふざけルートのほうを優先して進ませるかもしれません。



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