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No.20264の一覧
[0] 【ネタ?】フルメタル・シスターズ!【とある魔術・科学の〜】[ハーロック](2010/07/30 15:57)
[1] とある科学の軍用妹達①2[ハーロック](2010/07/13 19:28)
[2] とある科学の軍用妹達①3[ハーロック](2010/07/13 19:29)
[3] とある科学の軍用妹達①4[ハーロック](2010/07/13 19:29)
[4] とある科学の軍用妹達①5[ハーロック](2010/07/13 19:30)
[5] とある科学の軍用妹達①6[ハーロック](2010/07/13 19:31)
[6] とある科学の軍用妹達①7[ハーロック](2010/07/30 15:59)
[7] フルメタルシスターズ? ふもっふ[ハーロック](2010/07/13 19:32)
[8] とある科学の軍用妹達②1[ハーロック](2010/07/13 19:32)
[9] とある科学の軍用妹達②2[ハーロック](2010/07/13 19:33)
[10] とある科学の軍用妹達②3[ハーロック](2010/07/18 10:48)
[11] とある科学の軍用妹達②4[ハーロック](2010/07/19 12:54)
[12] とある科学の軍用妹達②5[ハーロック](2010/07/22 19:02)
[13] とある科学の軍用妹達②6[ハーロック](2010/07/28 19:48)
[14] とある科学の軍用妹達②7[ハーロック](2010/07/28 19:49)
[15] とある科学の軍用妹達②8[ハーロック](2010/08/01 20:31)
[16] とある科学の軍用妹達②9[ハーロック](2010/08/08 17:53)
[17] とある科学の軍用妹達②10[ハーロック](2010/08/19 17:34)
[18] フルメタルシスターズ? ふもっふ[ハーロック](2010/08/19 17:45)
[19] とある科学の軍用妹達③1[ハーロック](2010/09/03 21:26)
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[20264] とある科学の軍用妹達②2
Name: ハーロック◆7c73ba69 ID:45d4e425 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/07/13 19:33
木原数多の朝は遅い。
以前は朝も夜も研究漬けでいつ寝ているのかも分からない状況が続いていたが、今は違う。

かつて彼が全力を注いだ実験体である一方通行。
一方通行が学園都市最強の超能力者となり、木原数多は満足感と共に一方通行の研究から手を引いた。


彼の手から一方通行が離れた後、絶対能力進化実験を被験すると聞いた時には心が踊った。
そんな狂った実験に身を委ねるということは、精神が壊れていなければできない。

“木原の一族”らしく、実験体が壊れるまで開発してやった、とさらなる充足感に包まれたものだ。


――だが、数週間前に彼が耳にしたのは一方通行が妹達の3人を見逃したという木原数多からすれば信じられないもの。


(――おいおい、違ぇだろうが一方通行。お前はもう“壊れて”るんだ。どんな事情があろうとも楯突いた奴を見逃すはずがねぇ、そんなマトモな精神があっちゃいけねぇんだ)


ふと、親戚の少女に思い至った。
自らを実験体とする、“木原”でも異端の少女。
木原幻生の実験体、同じ実験動物である子どもたちに情を移した馬鹿な少女。


「ちッ、那由他のことを言えねぇな。『実験体をギタギタにぶち壊して限界を超えるのが研究の第一歩』・・・・・・はっ」


自分が研究者として欠陥品だったのか、それとも一方通行が“優しい人間”だったのか、それは分からない。
だが、それから木原数多の人生は変化した。

独自に進めていた研究をやめ――いや、量産型能力者計画や絶対能力進化実験を含め、あらゆる研究から身を引いた。
研究者を辞めたのだ、木原数多は。

木原の本分である研究を辞め、木原に伝わる格闘術に打ち込み始めた。
元は最強である一方通行に噛みつかれないために始めた木原の術を、ただひたすらに。


「・・・・・・そういや、那由他のやつは漸く第一歩を踏み出したんだったな」


前述の親戚の少女、木原那由他が壊れたというのを思い出した。
無論、壊れたというのは義体の話であり、彼女自体は生きている。

自分が研究から離れた一方で、彼女は着々と木原の研究者らしくなっている。


「まあ、興味ないな」


――――♪


そう木原数多が呟くのとほぼ同時、テーブルに置かれていた携帯電話から軽快な音楽を流れ出した。
木原数多の趣味ではない。


「テレサの奴、また俺の携帯をいじりやがったな」


ため息を吐き出して携帯電話を手に取ると、ディスプレイに表示されたのは今名前の出たテレサ――テレスティーナ=木原=ライフライン。


「――何の用だ、おい?」

『よくもそんな口が利けたなぁ、数多!』

「あぁ?」


通話口から聞こえてきたのはテレサの素の口調の罵倒。


『幻生のジジィの所の置き去りのことだ! 急に行方が分からなくなって調べてみたら他の病院に回されてやがった! しかもどこにだと思う? 冥土帰しの病院にだ!』

「・・・・・・それで? 何で俺がテメェに怒鳴られなきゃいけないんだ?」

『惚けんじゃねえ! あの量産型能力者計画はお前が関わってただろうが!』

「――ちょっと待て。関わってやがるのか? 妹達が?」


気怠げだった数多の瞳に光が宿る。


『例の3人だ! どうしてくれるんだよ、おい!?』

「・・・・・・」


例の3人、つまり一方通行が見逃した妹達。


(――こりゃあ本格的に実験が狂い出してやがる。もう俺の知ったこっちゃねえが、一方通行にケチをつけた実験動物に興味はある)

『聞いてんのか、数多!?』

「おお、おお。聞いてるぜ、テレサ。で? テメェは俺に何をしてもらいたいんだ?」

『手伝え! ガキ共を取り返す!』


――八月十五日。
九九八三次実験が行われるのと同日、学園都市の某所での一幕である。





◆◆





「20000号がいない?」

「ええ、時間になっても授業に来ないので、彼女たちを問いただしたところ、どうやら外に出たようです」

「ふむ・・・・・・」


木山春生とカエル顔の医者が困ったような表情を浮かべる。
その後ろでは、19998号と19999号が無表情にその様子を眺めていた。


「居場所はネットワークがありますし、すぐに分かりますが、私が探しに行くワケにもいきません。誰か人を向かわせてもらえませんか?」

「そうしたいのは山々なんだけどね? 残念ながら今日はちょっと動けないんだよ?」

「・・・・・・?」


動けない? その言葉に首を傾げた木山春生に、カエル顔の医者はPCの画面を見せた。


「ついさっき警備員の調査が入ることが決まってね?」


画面には小難しいことが長々と書かれているが、簡潔にまとめるとポルターガイスト――RSPK症候群の反応が近辺で確認されており、その調査に本日伺う、というものだ。


「この部隊の隊長はテレスティーナ=木原=ライフライン――木原幻生の孫娘だ」

「――!」


木原幻生の名を聞き、木山春生の表情が変わった。


「まさか・・・・・・あの子たちをまだ、利用する気なのか」

「大丈夫。あの子どもたちは僕の患者だよ? 僕が責任を持って治す。それまでは何処にも渡さない」


木原と置き去り、冥土帰しと木山春生。
そして妹達。


様々な思惑が交叉する中、八月十五日は始まった――。





一方その頃、軍曹は一方通行が見つからず途方にくれていた。










#####
いや見てくださってる方々、本当に申し訳ありません。
間違って全削除、みなさまからいただいた感想もパーに・・・・・・。
以後気をつけます、本当。

で、作品中では木ィィィィ原くゥゥゥゥン!!が登場。
アニメのテレスティーナのフラグを回収しておく。
木原くん、木山せんせーと同じくらいのお気に入りキャラです。


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