「どんなって何が?」やたらニコニコと機嫌良さそうにはやてが笑う。「何か変わった事はないかって事だ」騎士達とは5年位前に一度あってそれっきりだ。次にあったら命がないと思っていたので意図的にさけていたのだ。はやてとは連絡先を聞いていたのでそれなりに交流があるが「ザフィーラとシャマルは?俺の事何かいってたか?」「いやあ、二人は何もいってへんよ」聞いたか?今【二人は】って言ったぞ?この場合【二人共】ってのが正しい言葉のはずだ。いや、わかってはいるさ、こう言う言い回しをする時のはやては大概意味がある「二人は…か。じゃあもう二人の事を聞こうか」「シグナム、ヴィータはトニーの事は知らんから、トニーには何も言ってへんよ」確かにそうだ、ザフィーラ達は自己紹介してる時だから顔と名前はわれているが、シグナム達はたまたまあっただけ、だからはやて達が言わない限りばれる事はない、はやてがこういうのなら恐らくはバレてないんだろうしかし先程の言葉も若干妙なニュアンスがあった【トニーには何も言ってない】トニーにはと言う事は他の奴の事は言っていたという事だ「じゃあ他の奴の事でいい何か気になる事言ってなかったか?」そういうと表情が一変し、真剣な顔になると静かに語り始めた…「あれは二ヶ月前カリム達に会いに行く時やった…」回想「はやて、あたしさ銀色の西瓜探してるんだ」「銀色の西瓜?」「うん、ここずっとベルカ領で探してるんだけどさ見つからなくて…」「へえ…」「はやて…あたし今度こそ西瓜割り出来るかな?」回想 終了「って言ってたわ」「きっと欲求不満なんだ大量に西瓜を買い与える事をオススメするね」あいつの気持ちは良くわかった。「シグナムは?」「聞いて驚きなんと恋わずらわいや」「恋わずらわい?」「そっ。だって…」回想袈裟に、横なぎに、立てに剣をふるう彼女の体からは大量に玉のような汗が流れているイメージをしているのは一人の男、彼女はイメージの男を何度も何度も斬りつけた稽古が一通り終わり彼女には珍しく独り言をこぼす「初めてかもしれん…一人の男のためにこれ程剣を振るったのは。」その時の顔を一言で表そう、鬼回想 終了「なあ恋しとるやろ?」死ぬかもしれない本気でトニーはそう思った「なあはやて」「何?」「助けてくれ」「うん、無理」