計三回、奴は電話をしたが一人一人の応対の仕方が違った。最初の相手は優しく語りかけるように話、二人目は語尾を強く喋りワイルドな感じに喋ってみせ、三人目は相手に甘えるように話し掛けていた。ロッサは電話の相手によって完璧に別の自分を演じている何でこんな事をするのかというと女に好かれるためらしいロッサ曰く女性というのは男に夢を見ているらしく。ワイルドな男がいい、優しい男がいいなど。男にそういった夢を抱いているらしい。ロッサの奴はそれを敏感に察知し女が求めている理想の男を演じているのだそうだ何でそんな事が解るんだ?と聞いたら 君のおかげだよと答えた。多分、ガキの頃に渡したギャルゲーの事をいってるのだろう、つーかあれやってたら解るようになるのか?「さあこれで大丈夫だね」ロッサが清々しい面容でそんな事をいいだした…ムカつく「浮気の現場見られて全員と別れちまえ」「大丈夫、デートしてる時に他の子と鉢合わせする事はないよ」「何でだよ?」「ちゃんと見てるからね」「見てる?まさかお前…」「僕のレアスキルは天命だと思うんだ」「それ犯罪だろ!!」マジでヤバい方向に向かってる「大丈夫だよ。トイレやお風呂を除くようなそんな外道じゃないから」「そういう問題じゃねえ今すぐヤメロ!!」「やだね。日常生活で彼女達の好みを知るためだ。これは譲れない」ヤバい!ヤバすぎるこれでもしロッサが捕まる事になったら…想像「アコース査察官捕まったらしいわよ」「え!?何で?」「何でも彼女の家覗き見した挙げ句、レアスキルでストーカー紛いの事したんですって」「うわあ幻滅、何でそんな風になっちゃたの?」「確かアコース査察官の教育係はシャッハさんらしいけど教え方に問題あったんじゃないの?」「何か、やらしい事でも教えたんじゃない?」想像終了「…許せねぇ」そうなったらマジで教育係だったシャッハのモラルまで疑われかねない。弟として見過ごせないだがこいつを殴っても変わらないだろう。俺は一か八かの賭けにでた。失敗すればロッサがより深みにはまるが成功すれば女に対して少し消極的になるはず「ロッサ、普通にエロゲーやるのも飽きてきたろ。今までにないようなタイプのギャルゲーを教えてやる」「?」「School Daysを買え」ヤンデレは恐いぜ