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No.19819の一覧
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[19819] 5人目
Name: 狂戦士◆377472df ID:fd7977e5 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/07/12 21:22
「エスペリア?」

「何でしょうか、ユート様」

「いや、ちょっとした頼みがあって」



 こればっかりは、流石にオルファやアセリアに頼むわけにも行かないしなぁ。



「……ユート様」

「何さ?」

「私を頼りにして下さるのは嬉しいのですが、もう少しオルファにも構ってやって下さいませ。あの子はユート様が大好きなのですから」

「まあ『パパ』とか呼び始めるくらいだし、それは俺にも分からんでもないけどな……OK、以後気をつけるよ」

「お願いいたします。それで、今日のご用件は何でしょうか?」



 今でこそ剣なぞ扱っているものの、俺は本来頭脳派なのだ。

 そして頭脳派には必要なものを、今の俺は持っていない。



「読み書きを教えて欲しい」

「……はあ」











 やあ。

 この度正式に、スピリット隊隊長に任命されたユートだ。


 おめでとう、なんて言ってくれる人も居るかもしれないが、俺からすれば決して喜んでなどいられない。

 何せスピリット隊ってのは(人間は認めようとしないが)メインの軍事力である。

 つまり、その隊長ともなれば参謀総長レベルの権限を得ることになる。

 もちろん責任も。


 確かに俺は現在、ラキオス最強の戦士とされているが……それだけで隊長職が務まるか?

 NO。

 隊長として人間サイドの指揮官との打ち合わせのために、ある程度書類が必要になる。

 逆に言えば。

 戦闘指揮とその書類仕事さえしていれば、俺は少なくとも隊長としての仕事をしていると言えるのだ。



「急にどうなさったのですか?」

「俺も隊長になったんだしさ。エスペリアにこの仕事をいつまでも丸投げ、じゃあ申し訳ないだろ?」

「ユート様……」



 そのためにはまず、読み書きを覚えなければどうにもならぬ。

 あれエスペリア、どうして『献身』とか持ってきたの?



 シャキッ

「……本音をおっしゃって下さい」

「書類仕事と戦闘指揮さえすれば自分が戦わなくても隊長で居られると思ってました、サー」



「本当に戦いたくないのですね……そのために、お嫌いな勉強ですら厭わないほどに」

「痛いし辛いし、疲れるからな。それと比べれば読み書きを覚えるくらい大したことないよ」

「……分かりました。ただ、他の娘の前ではそのような発言は謹んで下さいませ」

「努力はする、ただし約束はできない(キリッ」



 最近、どうもエスペリアが俺の思考を理解して来ているようで困る。

 初めて会った時はあんなに純粋だったのに。

 何が悪かったと言うのだろう。











「ヒミカ・レッドスピリットです。ユート様、よろしくお願いします」



 ラキオススピリット隊の攻撃の要。

 それが、今回俺の指揮下に入ったこの赤スピリットらしい。

 第二詰所では、剣技の指導教官もある程度兼ねているとのこと。



「ああ、こっちこそよろしく頼むよ。あと、俺に敬語とか必要ないから」

「はあ……?」

「そうだ、今までどんな感じで戦ってた?」



ネリーやシアーに聞いてもしょうがないだろうし、ヘリオンは始終慌ててるから会話にならないし、ハリオンは話すと疲れるんだよ……



「え、ええ。私とセリアが前線で攻撃指示を出しつつ切り込み、後方支援と防御に関してはエスペリアが指揮を担当していました」



 ふむ。

 やっぱりエスペリアから聞いてたのと大差ないか。

 俺には『求め』があるとは言え、指揮の経験が足りないし……



「……あの、ユート様?」

「お、何か質問でもある?」

「いえ、敬語が必要ないとの事ですが……」



 だって何か偉くなった気がして恥ずかしいじゃん。


 実は俺、未だにエスペリアが朝起こしに来てくれるだけで胸がときめくお年頃なのだ。

 佳織とは違うのだよ、包容力とか胸囲とかメイド力とかがな。



「要らないよ、エスペリアみたいにそれが性格だって言うなら止めないけど。でも俺、尊敬されるようなことしたわけじゃないからな」

「いえ、ユート様は龍を討伐した勇者ではありませんか」



 あの龍も、別に殺さなくても良かったと思うんだけどなあ。



「……そもそも、俺が倒したわけじゃないし……まあいいや、とりあえず戦術に関しては今まで通りで」

「ユート様はどうなさるのですか?」

「俺は、全体の総指揮と索敵に集中したい。つまり俺の下にエスペリアとヒミカが付いて、そこから実際の指揮が入る感じで。とは言っても、戦闘中はほとんど丸投げになるけどな」



 現場を知らない無能な上層部が、余計なこと言ったせいで負けるのはお約束だからな。



「正直、ユート様の戦力は惜しいですが。確かに、周囲に気を配らずに戦えるのは有難いですね」

「神剣相手の索敵なら任せてくれ、伊達に第四位じゃない」



 伊達にアセリアとの隠密訓練でボコボコにされて鍛えられたわけではないのだ。



「ところで……ユート様、失礼ですが指揮に関しては?」

「ん、盤上模擬戦では今のところほぼ互角、やや俺が有利かな。最近手加減がなくなってきてるから困る」

「……まさかエスペリアと、ですか?」

「ああ。リクェム料理が夕飯に出てくるかどうかを賭けるんだけどさ、どうしても俺に食べさせたいらしくて」







実は盤上戦、何気に強い設定のエスペリアとニート。

ニート≧エスペリア=レスティーナ>セリア≧ヒミカ=ファーレーン>その他、ぐらい。


会話メインだと書きやすい。


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