<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

チラシの裏SS投稿掲示板


[広告]


No.19819の一覧
[0] 『ソゥニート』某名作SLGの縛りプレイをネタにしようと思う[狂戦士](2010/07/13 13:20)
[1] 2人目[狂戦士](2010/06/25 14:06)
[2] 3人目[狂戦士](2010/06/27 23:33)
[3] 4人目[狂戦士](2010/06/28 10:10)
[4] 5人目[狂戦士](2010/07/12 21:22)
[5] 6人目[狂戦士](2010/07/16 23:41)
[6] 7人目[狂戦士](2010/07/20 11:46)
[7] 8人目[狂戦士](2010/07/22 23:58)
[8] 9人目[狂戦士](2010/07/23 20:13)
[9] 10人目[狂戦士](2010/07/26 21:27)
[10] 11人目[狂戦士](2010/07/28 11:36)
[11] 12人目[狂戦士](2010/07/29 08:37)
[12] 13人目[狂戦士](2010/07/30 21:21)
[13] 14人目[狂戦士](2010/07/31 19:56)
[14] 15人目[狂戦士](2010/07/31 21:55)
[15] 16人目[狂戦士](2010/08/02 16:11)
[16] 17人目[狂戦士](2010/08/05 23:02)
[17] 18人目[狂戦士](2010/08/08 09:16)
[18] 19人目[狂戦士](2010/08/09 23:43)
[19] 20人目[狂戦士](2010/08/21 15:34)
[20] 21人目[狂戦士](2010/08/22 18:11)
[21] 22人目[狂戦士](2010/08/25 08:54)
[22] 23人目[狂戦士](2010/09/25 09:43)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[19819] 16人目
Name: 狂戦士◆377472df ID:fd7977e5 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/08/02 16:11
 玉座の間に呼び出された。

 どうやら、俺に客が来ているらしい。

 オルファによるとスピリット、との事だが。

 俺を訪ねてくるようなスピリットに、心当たりなど……ないこともないけど、でも玉座の間っておかしくないか?

 それ、国家としての賓客待遇だぜ?



「お待たせして申し訳ありません、『求め』のユート、只今参りました」

「遅い! 呼んでからどれだけ経ったと思っているのですか!」

「……は」



 いきなり怒られた。

 悪いのは俺じゃないのに、俺に伝えるのを忘れてたエスペリアなのに。

 理不尽すぎる。

 まあ俺が怒られることでそれぞれの面子が立つんだし、文句は言わないけどね。



「――いえ、突然押しかけた私に非があります。お気になさらず」

「そう言って頂けると助かります」



 レスティーナと一緒にいたのは、確かにスピリットだった。

 杖型の神剣に赤い瞳、白い肌と髪……レッドスピリットだろうか?


 でも、姿以外にも何か違和感がある。

 何がおかしいかは分からないのだが、何かがおかしい。

 何と言うのか。

 本人が気付いてない骨折箇所を、第三者の視点で見た時のような違和感がある。


 最近違和感ばかり感じてる気がするな……。



「ラキオスのエトランジェ、『求め』のユート様ですね?」

「その通りです。今後ともお見知りおきを」

「私はイオ、スピリットです……出会えた事を、マナの導きに感謝します」



 仕草は落ち着いた大人の女性、とでも言えばいいか。

 俺の周りには今のところ自称お姉さんやメイドしかいないから、妙に新鮮だ。



「私は主の言葉を伝えに、ラキオスへ来たのです――ラキオスの聡明な女王レスティーナ様と、エトランジェ『求め』のユート様に、と」



 イオがレスティーナへと手紙を差し出す。

 蝋で封印してある手紙とか、初めて見たよ……

 それだけ重要な手紙なんだろうけど。



「預からせていただきます」











 読み終わった手紙は、即座にレスティーナによって焼却処分されてしまった。

 ……あれ、俺まだ読んでないんだけど。

 俺にも何かあるんじゃなかったの?



「分かりました、イオ殿。すぐに使者を出しましょう」

「ありがとうございます、主人も喜ぶでしょう……案内役を勤めさせていただきます」



 俺、置き去りで涙目。

 この会談、俺がいる必要はあったんだろうか。



「ユート、使者としてイオ殿に同行せよ。持参する書簡は四半刻の後、館に届けさせる。エスペリアを伴うが良い」

「……承りました」

「此度は国を離れる事が出来ぬ私の代理を、そなたに勤めてもらうことになる。くれぐれも、先方に失礼のないようにせよ」

「はっ」



 結局それだけかよ……本当に俺、何のためにここに来て怒られたんだ。


 それとも人前で話せない程、俺に手紙を渡せない程に重要なことだったのか?

 エトランジェの立場上、俺に手紙を渡すとなれば側近経由だしな。

 その側近にも見られたくない、と言うのなら分からなくもないが……。











「不純物を除き、純粋なる元素へと姿を変えよ――『ピュリファイ』」

「しかし何度見てもそれ、便利な魔法だよな……」

「その代わりに、と言うのも妙ですが。私には戦闘能力はありませんので、万が一の時はお願い致します」

「分かってる」



 イオの『理想』。

 戦闘能力はないが、生活に密着した魔法(火をおこしたり氷を作ったり)を使える神剣。

 まあ、イオの力なのか剣の力なのかは不明だけどね。



「……でも確かにある意味理想と言えば、理想なわけだ」

「ユート様?」

「いや、俺が元いた世界にはエーテル技術に似た物があってな。ただ、それは生活を便利にするのと同時に軍事利用もされてた」



 むしろ、最近は軍事研究のデータを民生に流用してるって噂すらあるな。

 良くも悪くも科学は力、とそういうことなのだろう。



「マナに関する技術も、今は軍事利用が主体だけどさ。こういう使い方ができるんなら、神剣ってのも悪いものじゃないと思う」



 俺はバカ剣のこと、嫌いじゃない。

 確かに最初はキンキン煩かったし厄介だったが、今じゃ滅多に喋らない。

 契約中だけは信用できるんだよな、こいつ。


 あれ、エスペリアが頷きつつ考え込んでるのはいいけど。

 どうしてイオが無表情にこっちを見てるんだ? 何か俺、地雷でも踏んだか?








次回おそらく賢者編。

そしてニートは自覚のないハイスペック。


前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.021560907363892