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No.19645の一覧
[0] 【習作・ネタ】狙撃手(HUNTERXHUNTERに幽遊白書の刃霧要)[ぞーもつ](2010/06/19 00:49)
[1] 狙撃手(スナイパー)第2話[ぞーもつ](2010/06/25 03:49)
[2] 狙撃手(スナイパー)第3話[ぞーもつ](2010/06/27 04:07)
[3] 狙撃手(スナイパー)第4話[ぞーもつ](2010/07/03 02:42)
[4] 狙撃手(スナイパー)第5話[ぞーもつ](2010/07/09 03:58)
[5] 狙撃手(スナイパー)第6話[ぞーもつ](2010/07/09 11:08)
[6] 狙撃手(スナイパー)第7話[ぞーもつ](2010/07/24 01:10)
[7] 狙撃手(スナイパー)第8話[ぞーもつ](2010/08/24 03:03)
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[19645] 狙撃手(スナイパー)第7話
Name: ぞーもつ◆60607513 ID:96299327 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/07/24 01:10
「ゲームを始めてはや4ヶ月弱か。 ヤバいね 97枚になったのは良いけどリミットまで後2ヶ月だ」
少しばかり深刻そうな表情を見せるシャルナーク。
「やっぱり伝説のゲームだけあるわね。 意外に手こずるわ・・・」
「くそっ! ゲームっつー制約が無ければサクサク行けるんだがよ・・・」
パクとウボォーが心底悔しそうに呟く。
「後3枚か・・・」
マチもかなり不機嫌そうだ。
無理もない。
残りは3枚と言えど、そのカードが問題なのだ。
「No.000、No.073闇のヒスイ、・・・そしてNo.002一坪の海岸線・・・ これがネックだよね」
とはシズクの言。
プレイをしてきて4ヶ月弱。
碌な情報が手に入らなかったカード。
持っているプレイヤーすらいないので奪うことも出来ない。
「これ以上は聞き込みをしても意味が無いだろうね。 きっと一坪の海岸線は情報の獲得の時点から何らかのイベントを起こさないと駄目なんだと思う」
「イベント~? 一体何やりゃイイんだよ! こちとらやれること全部やったぜ!」
シャルの冷静な分析にフィンクスは思わず声を荒らげてしまう。
ビキビキとコメカミに青筋を浮かべている。
「一坪の海岸線はとりあえず後回しだ ひとまず状況の整理をしよう。 まず現実(おもて)の様子は変化無し。 警戒すべきプレイヤー達は・・・
第1位がツェズゲラ組、第2位がゲンスルー組、第3位がゴン組、 で・・・ハガクシ組、トクハロネ組と続く感じかな(それ以外のプレイヤーの殆どは殺しちゃったし)」
フィンクスの怒気を気にも留めず情報の整理に徹するシャルナーク。
「・・・ゲンスルーは爆弾魔(ボマー)でいいんだよね?」
シズクが首を傾げながら尋ねる。
「そうでしょうね。 プレイヤー達の記憶の多くで、ゲンスルーから爆弾魔(ボマー)の話題を聞いているわ。 中には多少不自然な切り出しもあった・・・
恐らく能力の発動条件に関わっているキーワード・・・それが爆弾魔(ボマー)・・・!
奴は以前ハメ組に属していたはずよ・・・それがこの前大量死して奴だけが生き残っている・・・ ゲンスルーが殺ったんでしょうね」
隣で頷くシャル。
彼の予想も同じのようだ。
「あーハメ組ね・・・奴ら顔を合わすだけでさっさと逃げちまうからヤル気萎えたもんだぜ。 けど爆弾魔(ボマー)か・・・おもしれぇ・・・是非一度お手合わせ願いたいもんだな」
完全武闘派のゲンスルー。
その未知の実力に想いを馳せるウボォーギン。
フィンクスと共に歪んだ笑顔を見せる。
「・・・このゴン組ってどんな奴ら?」
またもやシズクの疑問。
当然と言えば当然の疑問だろう。 何故なら1ヶ月程前まで指定ポケットカードはスッカラカンだったのだから。
「あぁ子供のチームらしいんだけどね 集めるスピードが凄くてさ。 まー要警戒かなーって思って」
「でも所詮ガキだろ? それに私達だって80枚ぐらいまでは1ヶ月かかんないで集めれたしね。 そこで終わりだよ どうせ」
マチは歯牙にも掛けない。
シャルの心配も一蹴である。
「よーは敵はツェズゲラ組とゲンスルー組ってことだ。 さっさと奴らをぶっ殺してカード頂こうぜ!」
短絡思考の3大巨頭の1人、フィンクスが息巻く。
「だーかーらー コイツらも一坪の海岸線は持ってないんだって! 殺しても意味無いんだよ・・・・・・でもゲンスルー組は闇のヒスイ持ってるからなぁ 殺るのもありか・・・?」
考え込む。
この段階に来るとプレイヤーキルも余り意味が無くなってきた。 手詰まりだ。
今まで手は尽くしてきたがどうにもNo.002の情報が得られない。
さてどうしたものか。
「・・・他のプレイヤーと組んでみるのもアリかしら・・・」
パクノダが呟く。
皆が思案。
珍しく答えに詰まりぎみの蜘蛛達であった。
 
 
 
***
「やだ! 絶対反対!! 奴らなんかと組むもんか!!!」
バカでかい声でゴンが叫ぶ。
「~~~~~ッ!!」
キルアは思わず耳を塞ぐ。
頭がキンキンする。
「そんなこと言ってもさ! 実力合って1グループで多人数ってコイツらしかいねぇって!!」
キルアとて感情では組みたくは無い。
だがそうも言ってられないのだ。
ゲンスルー組と徒党を組むなどあり得ない。
奴らは問答無用でコチラを殺そうとしてくるだろうから。
ある意味では幻影旅団の方が話が通じる奴らだとキルアは思っているからこその提案だ。
「・・・早くコンタクトとらねぇと万が一にもゲンスルー組と組まれると最悪だぜ? 武闘派同士気が合っちまうかもしれないしな」
ゴレイヌの意見は最も。
「まぁ僕がここにいる時点で交渉決裂は確実だと思うよ? 蜘蛛の裏切り者だしね♥ 奴らは僕を殺りたくてウズウズしてるはずさ♣」
物騒な話のはずだがヒソカはどこか嬉しそうだ。
「それはなんとかなるだろ? 名前は変えてあったから・・・マッド博士の整形マシーンで顔変えて、喋らずにいれば能力使わなきゃバレないさ」
キルアはさり気無く非道い。
「・・・・・・あれって5%の確率で失敗しなかったっけ?」
ヒソカの質問にもケラケラと笑って、大丈夫だよの一言で終わらす。
そういう少年である。
「結果的にはクラピカって人も大丈夫だったのですし、一番危険な敵ならばいっその事味方にしたほうが良いのでは?」
猫かぶりモードのビスケ。
気持ち悪ッ。
キルアは素直にそう思った。
「なぁゴン・・・ クラピカも『癒す親指の鎖(ホーリーチェーン)』で何とか助かったんだしさ。 俺らが黙ってりゃ大丈夫なんだ。
クラピカも今は復讐よりも、仲間の目を取り戻そうと努力してる・・・俺らがいつまでもそんなことに拘っていてどうするんだよ!」
そう。
クラピカは旅団への復讐より仲間の目を優先した。
ウボォーギンという男に吹き飛ばされ(吹き飛ばされながら『癒す親指の鎖(ホーリーチェーン)』で回復し、死なずに済んだらしい)、深手を負いつつも戦闘地点に戻ったクラピカ。
そこで見た光景はクラピカにとって余りにも衝撃的だった。
血だらけの仲間の遺体?を抱きしめながら涙を流し・・・慟哭していた。
そして、ソレを大事そうに抱えながら、翔ぶように駆けて去っていった。
クラピカは蜘蛛もまた仲間を想う人間だという事実を見せつけられてしまった。
クラピカもまた慟哭し、やるせない思いをただ地面にぶつけるしか無かった。
千切れた右腕も『癒す親指の鎖(ホーリーチェーン)』で繋げることができた。
尤もクラピカは『癒す親指の鎖(ホーリーチェーン)』を酷使し過ぎて(正確には絶対時間(エンペラータイム)だが)1週間以上寝込んだが。
ともかくクラピカは仲間の目を取り戻すことを優先させる決意をした。
以上がゴン達が知る事の顛末である。
それでいいと思った。
チープな言い方だが・・・復讐は何も産まない。 ただ浪費するだけ。
クラピカという魂が磨り減るだけ。
ゴンとキルアは、クラピカのそんな姿は見ていたくなかった。
だから、復讐を一時的にとは言え中止してくれたことが嬉しかった。
今はクラピカは仕事、レオリオは受験勉強の為ここにはいない。
旅団を抜けた時からヒソカはゴン達と行動を共にしている。
ヒソカの真意は見えてこないが・・・。
そして現在。
ゴン一行は、当初の目的通りグリードアイランドをプレイしている。
道中出会ったビスケに教えを乞い(ヒソカは修行には非協力的であった)、ゴレイヌやカヅスール達と一坪の海岸線イベントを発生させることに成功した。
・・・・・・のだが。
ゴン組、ゴレイヌ以外の圧倒的実力不足の為話にならず、一時撤退中。
レイザーに対抗できる仲間を探しているのだ。
各々のバインダーで相応しい人物を探していたのだが・・・。
そこで見つけた名前が旅団の面々だ。
ヒソカがお遊びで名前を変えていなければ本当に危なかった。
ゲーム中にいきなり襲われる可能性もかなりの確率であっただろう。
今はその旅団達と組むか組むまいか議論の真っ最中である。
「う~~~~~~~~・・・・・・・・・・・・・・・わかった・・・・・・」
渋々といった様子だがゴンが了承する。
「よし! じゃあ交渉するからな。 ・・・あっ! ヒソカ! 絶対喋るなよ!」
しっかりと釘を刺す。
はいはいと気怠そうに生返事を返すヒソカを尻目にキルアはカードを取り出す。
「じゃあ早速・・・」
そのカードとは『交信(コンタクト)』でも『同行(アカンパニー)』でも無い。
『マッド博士の整形マシーン』。
「げ♠」
ヒソカの整形まで秒読み段階。
「後で戻すからさ♪」
キルアは爽やかに笑うのだった。
 
 
 
***
ボンッ。
「お?」
フィンクスのブックが勝手に発動する。
「他プレイヤーがあなたに対して交信(コンタクト)を使いました」
バインダーが機械的に告げる。
珍しいことも在るものだと他の面々も経緯を見守る。
「俺の名はゴレイヌという。 現在5人のチームだ 早速だが要件に入るぜ ・・・アンタ達と組みたい。 詳細は会って直接話したいんだが・・・」
自分達と組もうとするヤツらがいるとは。
サクサクとプレイヤーを殺してきた自分達の噂ぐらいは聞いてるはずだが。
どーする?
目でシャルナークの判断を仰ぐ。
シャルが頷きフィンクスと変わる。
「代理のシャルナークだ。 ・・・君達と組むメリットが俺達にあるのかな? 殺してカード盗った方が早い気がするんだけどな?」
笑顔で冷酷に言い切る。
「・・・・・・取り敢えず会って話がしたい。 時間も無い イエスかノーで返事が欲しい」
ゴレイヌもまた冷静だ。
シャルはパクノダを見つめる。
パクノダは頷いた。 肯定だ。
他の面々は、任せる・・・と目で語っている。
「・・・イエス。 こちら側は周りに人はいないし内緒話にはモッテコイだ。 待ってるよ」
「わかった 今からそちらに「同行(アカンパニー)」で行く。 いきなり攻撃なんてしないでくれよ」
・・・。
・・・・・・。
通信終了。
「と、いうわけでこれからお客さんが来るよ」
一同を見渡しつつシャルナークが告げる。
「相手もなかなか肝が座っているわね。 私達の評判は知ってるでしょうに・・・」
パクノダは本当に感心しているようだ。
爆弾魔(ボマー)と同じかそれ以上に悪名が高くなってしまった今、交渉に来ようとするとは豪胆な連中だ。
きぃぃぃぃぃん・・・・・・。
空を裂く高音。
連中のご到着だ。
ザシュ!
1人2人3人・・・。
全部で5人。
その内子供が3人。
恐らくあの3人がゴン組だろう。
ゲームを真っ当にプレイ出来ている子供など、その1組しか聞いたことがない。
一目で分かる。
静かで美しい、良いオーラだ。
あの年齢に似つかわしくない実力を持っていそうだ。
引率している大人2人もなかなかの力のようだ。
・・・・・・。
片方の男のオーラが若干・・・どこぞの誰かの歪なオーラに似ているような気がしないでもないが。
「ようこそ 俺はシャルナーク。 えーと・・・どちらがゴレイヌさん?」
俺だ、と言うと同時に男が一歩前に出る。
なるほど。
名は体を表す。
どこからどう見ても・・・・・・ゴレイヌだ。
それ以外考えられない。
「なんだ?」
「いや失礼 なんでもない。 では早速本題だ・・・・・・・・・・・・君達と俺達が組むメリットは?」
空気が一瞬で模様を変える。
温度が急に下がったような・・・そんな空気。
ゴンとキルア、そしてゴレイヌの頬を汗が一筋流れる。
恐らくメリット無しと判断された時点で・・・殺される。
目の前の青年はニコニコと笑顔を浮かべているが、纏う空気とオーラが殺意を明らかにしている。
後ろに控えている者達も同様。
無表情、或いは笑顔のままで凄まじい圧力。
ヒソカ以外の面々は・・・ビスケでさえも極々僅かながら焦燥しているように見える。
これが・・・これが幻影旅団!
キルアは自惚れていた。
ビスケを師として自らを鍛えた。
ここに来てからのレベルアップは尋常では無かったはずだ。
既に一端の実力は持っている。
そのつもりだった。 だが・・・「つもり」になっていただけだった。
それが分かった。
しかも相手は全く「殺る気」になっていない。 恐らく軽く殺気を飛ばしているだけ。
だがそれでも6人の実力が分かった。
相手の実力が分かるのも実力の内・・・・・・そういうことなのだろうがキルアには・・・そしてゴンにもこの事実は衝撃的だった。
ゴレイヌが唾を飲み込む。
一呼吸置きシャルナークに答える。
「・・・一坪の海岸線の情報を持っている・・・俺達と組めばそれを提供しよう」
その発言に蜘蛛達の表情が少しばかり驚いたものへと変化した。
「へぇ! 本当!? それはスゴイなぁ! 俺達でも手がかり掴めなかったのにな」
青年はニパッと破顔させ笑う。
僅かに空気が軽くなる。
今が交渉の好機。
そう判断すると、未だ冷や汗をかきながらもゴレイヌは畳み掛ける。
「言っておくが、このカード アンタ達が自力で入手するのは絶対に困難だぜ。 内容を聞けば納得してもらえるはずだ」
ゴレイヌの言葉に考え込むシャルナーク。
チラリとパクノダを見る。
僅かに頷く。
個々で出来る事も6人で出来ることも片っ端から試した。
それでも入手できなかった一坪の海岸線の有益情報。
丁度、他グループと組むことも視野に入れ始めていたのだ。
確かにこれは僥倖とも言えた。
しかし。
「君達はバッテラに雇われたプレイヤーだろ? 組めば、こっちにも当然分け前くれるんだよね♪ 確か500億だっけ ・・・じゃあ60%頂けるんなら考えるよ」
「な! ろ、60%!? そ、それは流石に・・・!!」
法外な割合を提示され狼狽するゴレイヌを尻目に、シャルナークはけらけらと笑う。
「アハハ♪ 冗談冗談! ・・・・・・金なんか要らない・・・俺達からの条件は唯1つ。 クリア時の報酬・・・現実に持ち帰られる3枚の指定ポケットカードの内、
「大天使の息吹」を俺達が持ち帰ること・・・それだけだ。 それさえOKなら組もう」
この条件は大問題だ。
何故ならばゴレイヌ達、バッテラに雇われたプレイヤーは最初の段階で「現実に持ち帰ることが出来るカードはバッテラに提供する」と契約してしまっているのだ。
ゴン組の交渉はゴレイヌに一任されている。
だがこれを今、自分が決めてしまうのは躊躇われた。
が。
ゴレイヌはすぐさま、この条件を飲まざるを得ない状況に追い込まれた。
相手側のオーラがあからさまに攻撃の意思表示をしてきたのだ。
旅団としては当然だった。
一坪の海岸線の情報を持っているという。
ならば1人、2人半殺しで残して、後は全員始末すればいい。
そして残った人間からパクノダが記憶を探る。
それで十分なのだ。
だから交渉決裂になろうとも、それは望むところだった。
「・・・わかった! その条件飲もう。 クリア報酬の指定ポケットカード3枚の内の1枚は「大天使の息吹」で、アンタ達のものだ。 だが残りの2枚とバッテラ氏の報酬500億は
俺達のもの・・・・・・それでいいな?」
ゴレイヌとしては苦渋の決断だ。 後々バッテラ氏に事情を説明し、2枚のカードで納得して貰うしかない・・・。
想像するだけで気が重い。 場合によっては契約不履行にも・・・。
ゴレイヌのそんな気苦労など露知らず、その言葉に満面の笑みを返すシャルナーク。
交渉成立。
「よし 組もう。 じゃあ一坪の海岸線の話し・・・聞かせてもらえるかな?」
 
 
 
***
「そういうことか・・・人数とはね・・・これはアタシ達には無理なはずだね・・・」
マチが嘆息する。
15人以上で「同行(アカンパニー)」を唱え、ソウフラビまで飛ぶ。
それが条件だったのだ。
例え全員でプレイしていたとしても幻影旅団には一生無理な条件だ。
「そっちと私達を足しても11人だけど・・・残りはどうするの?」
シズクの問題提起。
キルアが答える。
「残りは数合わせのクズを入れるのさ。 カード分配の心配が無くていいだろ?」
なるほど・・・とシズクも納得。 さらっと非道い少年だなぁというのがシズクの感想であった。
「で? 当然競技の内容は調べてきてんだよな?」
今度はフィンクス。 解答を用意したのはゴレイヌだ。
「ああ これだ。 見てくれ」
皆にメモを披露する。
「俺達が見てきたのは9種だけだが、状況によっては相手が自分達に有利な競技に変える可能性もあるだろうな」
メモを見つめていた巨漢が大声を張り上げる。
「俺は相撲をやるぜ!」
やる気満々のウボォーギンだが、そんな彼を冷たく見据える少年が1人・・・。
「あ それダメだぜオッサン。 相撲は俺だから」
「オ、オッサン!? おめぇ俺をオッサンっつったのか!? 俺はまだ20代だ!!」
「え! そうなの!?」
思いもよらぬ出来事にゴンも驚愕してしまう。 ゴンはこの巨人のことを30後半ぐらいだと思っていたのだ。
「ぬお!? 黒髪の坊主もか! て、てめーら・・・揃いも揃っていい度胸だ・・・! そこへナオれ!」
逃げる少年2人を追い回す巨漢。
どうやらいきなり相性がいいようだ。
ウボォーは子供に受ける性格をしているのかもしれない。
「じゃあ私リフティング」
「俺はレスリングを希望するぜ」
「俺ボクシングな 一発で消し飛ばしてやるぜ」
「あ! 待てフィンクス! 相撲の次に俺狙ってたんだぜ! 相撲ダメなら俺ボクシング!」
「あ゛? ふざけろ 早い者勝ちなんだよ。 諦めな」
「じゃあアタシはバスケ」
「私はボウリングにするわ」
「私は卓球がいいです」
「じゃあ俺フリースローでいいや」
次々に決まっていく。
ウボォーとゴンはすっかり置いてかれてしまっていた。
「・・・・・・どうしようウボォーさん?」
「・・・おいシャル 後、何が残ってる?」
ガッカリとあからさまに気落ちしているウボォー。
「えーとね・・・これは彼が出るから・・・後はビーチバレーだ。 丁度2人必要だからウボォーとゴンはこれね!」
決定されてしまった。
皆、特訓だーと言って散ってしまう。
取り残されるウボォーとゴン。
「・・・・・・おいゴン・・・お前、ビーチバレーやったことあるか?」
「・・・・・・ない」
「俺も無ェ!」
この数分後・・・シャルナークに泣きつく強化系バカが2人いたそうな。


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