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No.19470の一覧
[0] 【習作・ネタ】ダンジョンに挑戦するいじめられっこの話[大豆](2010/08/04 23:09)
[1] 5~8[大豆](2010/08/04 23:10)
[2] 9~12[大豆](2010/08/04 23:10)
[3] 13~16[大豆](2010/08/04 23:11)
[4] 17~20[大豆](2010/08/04 23:12)
[5] 21~24[大豆](2010/08/04 23:13)
[6] 25~28[大豆](2010/08/04 23:14)
[7] 29~32[大豆](2010/08/04 23:15)
[8] 33~36(第一部終わり)[大豆](2010/09/14 08:14)
[37] 37・改定(修正)[大豆](2010/07/19 16:25)
[38] 38・改定なし[大豆](2010/07/08 19:44)
[39] 39・改定[大豆](2010/07/08 19:44)
[40] 40・改定・修正[大豆](2010/07/11 18:55)
[41] 41・改定・修正[大豆](2010/07/11 18:54)
[42] 42・改定[大豆](2010/07/08 19:46)
[43] 43・改定[大豆](2010/07/08 19:47)
[44] 44・改定[大豆](2010/07/08 19:48)
[45] 45・改定[大豆](2010/07/08 19:48)
[46] 46・改定・修正[大豆](2010/07/23 22:59)
[47] 47・改定・修正[大豆](2010/07/11 18:56)
[48] 48・改定・修正2[大豆](2010/07/23 23:00)
[49] 49・改定[大豆](2010/07/08 19:51)
[50] 50・(第二部開始)[大豆](2010/07/28 18:10)
[51] 51・改定なし[大豆](2010/07/08 19:52)
[52] 52・新投稿分はここ![大豆](2010/07/08 19:59)
[53] 53[大豆](2010/07/09 19:20)
[54] 54[大豆](2010/07/09 19:21)
[56] 55[大豆](2010/07/09 19:22)
[57] 56・誤字修正[大豆](2010/07/10 19:02)
[58] ステータスとか(56話時点)[大豆](2010/07/09 19:32)
[59] 57[大豆](2010/07/10 19:05)
[60] 58[大豆](2010/07/10 19:06)
[61] 59[大豆](2010/07/10 19:06)
[62] 60(誤字修正)[大豆](2010/09/14 08:10)
[63] 61[大豆](2010/07/11 18:57)
[64] 62[大豆](2010/07/11 18:58)
[65] 63[大豆](2010/07/11 18:58)
[66] 64・誤字修正[大豆](2010/07/23 23:01)
[67] 65[大豆](2010/07/12 19:56)
[68] 66(修正)[大豆](2010/07/18 16:23)
[69] 67[大豆](2010/07/12 19:57)
[70] 68[大豆](2010/07/12 20:11)
[71] 69[大豆](2010/07/13 17:15)
[72] 70[大豆](2010/07/13 17:16)
[73] 71・修正[大豆](2010/07/23 23:02)
[74] 72[大豆](2010/07/13 17:28)
[76] 73[大豆](2010/07/14 18:46)
[77] 74[大豆](2010/07/14 18:46)
[78] 75[大豆](2010/07/14 18:47)
[79] 76[大豆](2010/07/14 19:05)
[80] 77[大豆](2010/07/15 17:31)
[81] 78[大豆](2010/07/15 17:32)
[82] 79(誤字修正)[大豆](2010/07/16 13:02)
[83] 80[大豆](2010/07/15 17:48)
[84] 81(修正)[大豆](2010/07/17 17:53)
[85] 82(修正)[大豆](2010/07/17 17:56)
[86] 83[大豆](2010/07/17 17:56)
[87] 84(修正)[大豆](2010/07/28 18:11)
[88] 85[大豆](2010/07/17 17:57)
[89] 86(改定)[大豆](2010/07/28 18:13)
[90] 87[大豆](2010/07/17 17:58)
[91] 88[大豆](2010/07/17 18:31)
[92] 89[大豆](2010/07/18 16:26)
[93] 90(修正)[大豆](2010/07/19 16:26)
[94] 91[大豆](2010/07/18 16:28)
[95] 92[大豆](2010/07/18 16:50)
[96] 93・修正[大豆](2010/07/23 23:03)
[97] 94・修正[大豆](2010/07/23 23:03)
[98] 95[大豆](2010/07/19 16:28)
[99] 96・修正[大豆](2010/07/23 23:04)
[100] 97(改定)[大豆](2010/07/28 18:13)
[101] 98・修正[大豆](2010/07/23 23:05)
[102] 99・修正[大豆](2010/07/23 23:06)
[103] 100・修正[大豆](2010/07/23 23:07)
[104] 101・修正[大豆](2010/08/04 22:29)
[105] 102・修正[大豆](2010/07/23 23:08)
[106] 103・修正[大豆](2010/07/23 23:09)
[107] 104(第2部終了)[大豆](2010/07/28 18:11)
[108] 105[大豆](2010/07/23 23:10)
[109] 106[大豆](2010/07/23 23:11)
[110] 107[大豆](2010/07/23 23:11)
[111] 108(訂正誤字修正)[大豆](2010/10/03 19:48)
[112] 山神ハチエのステとか → 没になりました[大豆](2010/07/26 21:31)
[113] そしてハルマサのステとか。[大豆](2010/08/04 22:29)
[114] 真・山神ハチエのステータス(もう私はこれで行く)[大豆](2010/07/27 19:02)
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[19470] 37・改定(修正)
Name: 大豆◆c7e5d6e9 ID:9d835427 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/07/19 16:25



この作品のメインテーマである「勢い」。
それが現代編で薄れてしまったような、そんな気がしました。
よって書き直しておりました。
投稿の間隔が開いたのは、他にも事情があったりするんですが……
書き直さないと先に進む事が出来ないような気がしたので。
こんな行ったり戻ったりなssですけど、読んでいただければ嬉しいです。









<37・改定>




目が覚めると、自分の部屋に立っていた。
えっと……?
格好は違和感の無い、いつもの私服。すなわちジャージだ。

その時、手にクシャリとなにかを握り締めていることに気付いた。
紙……?

『貴様を地上に送るにあたり、身体能力に枷をかけてある。大人の事情ゆえ、理由は聞くな。無茶せず一日楽しんでこい。』

紙の終わりには、閻魔、と朱印が押してある。

ああ、閻魔様……!
思い出した。
僕は既に死んだ人間(?)
そして現役だった高校3年生。
服とかはなんとかしてくれたのだろう。
そういえば靴とかも指先一つで呼び出してくれたしね。
ソウルオブキャットがどうなったか少し気になるけど。

ステータスを見てみると、魔力と筋力が30になっていた。
元が数千ポイントとかだったから低いような気がするけど、結構高いよね。大人3人分って。
というか他のは下げなくて良かったのだろうか。
手とかをニギニギしてみると、明らかに力が入らない。
これが30か……かなり力が弱くなったと言うこと以外はよくわかんないね。
でも、魔力30って言うことは、カロンちゃんとかには頼れないってことだね。
危ないことはしないようにしよう。
まぁ耐久力はそのままだから、命の危険とかは多分無いだろうけど。


(そうだ。時計!)

閻魔様の言葉を思い出し、時計を見た。
時間は6時45分。
普通なら、僕はまだ寝ている時間だ。
それはさて置き、とても不思議に思った事がある。

「まだ5日しか経ってないの!?」

僕が死んだ日は、日差しの暑かった19日。
そして僕が帰ってきたのは、同年同月の、23日。
正確に言えば4日しか経ってなかった。
ダンジョンの第一層では、基本的に太陽の位置が変わらなかった。

あの濃密な時間がたったの4日。
信じられない思いではあったが、まぁそれはいいとして、やることはやってしまわないと。
あ、でもその前にお風呂入りたいかも。


その時、玄関が開く音が聞こえる。

「ただいまぁ~。」

母さんの声だ。
夜勤から戻ってきたらしい。毎回思うが、看護士は大変だ。
そんな中、僕がいなくなったことで心配かけていたらイヤだな。
どうでもいいけど、自分の部屋にいるのにはっきりと聞こえる。
スキルは使えるみたい。

「お帰り、母さん。」
「おお、しばらく姿を見なかったハルマサ君ではないか! 元気にしていたか息子よ!」
「ま、まぁね。」

まさか死んでいたとも言えまい。

どうやら僕が居なくなったことに気付いてはいないようだった。
とは言っても、家族仲が冷えているわけではない。
基本的に、僕と母さんの活動時間がずれているのだ。
母さんが家に帰ってきて眠ったあとに、僕が起き、僕が学校に行っている間に母さんは仕事に出る。
顔をあわせるのが数日ぶりというのも珍しいことではなかった。
4日程度ならなんとか許容範囲だ。その間母さんの休日も無かった様だし。

「君、この前ゲームつけっぱなしで外出しただろ。ああいうことをするとお小遣い減らすぞ?」
「あ……ちょっと急いでて。もうしないよ。」

人差し指を突きつけてくる母さんに、曖昧な笑いを返しておく。

この家に父さんはいない。
飲んだ暮れで僕を良く殴る人だったが、母との離婚の際に取り決めたため僕を中心に半径100m以内に侵入することを禁止されている。
あの人に関しては、正直良い思い出はない。

母は年に比べ、若く綺麗だ。再婚の申出も多いと思うのだが、僕が邪魔になってしまっているのか、そんな素振りを見せない。
だから、僕は自分がいなくなった方が母のためではないかと思っていたものだ。
実際高校を出たら直ぐにここを離れ、アルバイトをしながら一人暮らしをするつもりだった。

でもたった4日ぶりなのに久しぶりに会うような気がして、懐かしい。
そしてこれから会えなくなると思うと、寂しかった。

「んー。なんか顔つきが変わってる。なんかあったのかい?」
「まぁ……色々と有って。」
「ふむ…………そうだ! 久々に会ったんだから、朝食デートしよう! 美味しいものを作ってやるよ!」
「う、うん。……でも母さん眠いんじゃない? 無理しなくても。」
「ふふん! 眠さなど、とっくに克服してやったわ―――!」

鼻で笑い飛ばして、母は台所に行って、そして慌てて帰ってきた。

「化粧落とさなきゃッ」

これが、そそっかしくも頼もしい、僕の最愛の母親だ。




母に一言断って入った風呂場で、以前と比べ随分と堅くなった体を洗う。
関節が固くなったとかではなく、堅くなったって言うのは……本当に堅くなったんだ。
注射針が刺さらないくらいなんじゃない?
耐久力のせいだろうか。
そういえば鏡で自分を見るのは4日ぶりとなる。

「おおー。結構筋肉ついたかも。」

割れた腹筋や、くっきりと浮き上がる三角筋。盛り上がる胸筋に、アバラの上の前鋸筋。頼もしささえある大腿筋。
何時の間にか、僕の体は「痩せ過ぎ」から「細身筋肉質」へとジョブチェンジしていた。
筋肉の付きにくかった僕には、一番嬉しい変化かもしれない。

お風呂を出た後は部屋にとって返し、いつものジャージを着る。
このジャージ、5セット持ってるんだよね。
そして左手の刺青に気付いた。カロンちゃんの奴だね。
カロンちゃんには悪いけど、ちょっと恥ずかしいから包帯で隠そう。

台所に行くと、母が料理を並べていた。

「おお、ナイスタイミング。空気を読んでるな少年!」
「ふふ、そうかな。あ、手伝うよ。」
「じゃあ、お味噌汁を……ハルマサ、そんな格好して、もしかして学校行かないのか?」
「え……あー。えっと、行くよ。うん。」

そうだ、今日は水曜日で、普通なら高校がある日だった。
母さんを心配させるのは嫌だから、毎日高校には行っていた。
二日も無断欠席したことを、学校側はどう思っているのか。母さんには連絡が行ってないみたいだけど。

これから家には帰らなくなることを、どう母さんに伝えるか。
どれだけ順当に行こうとも、あと数回しか戻ってこれない。ここに居続けるのは苦しい。
いずれバレて何処に行っているのかと心配をかけるなら、いっそ居なくなった方が良いと思う。
だいたい僕はもう死んでいるのだ。
この有り得なかった筈の奇跡の時間を使って、出来るだけ母を悲しませないために何かをしたい。
旅に出たいとでも言おうかな? で、音信不通。逆に心配かけそうだ。
本当のことを話すなんて、論外だろうし。
学校で考えようか。

思案していると母親が、ご飯を並べ終えたようだった。

「む、何やら悩んでおるな青少年! 青春という奴か! まぁ何かあったらこの私に言いたまえ!」
「ふふ……母さんはいつもカッコイイなって思って。」
「母としては綺麗と言ってくれた方が嬉しいが……褒められて悪い気はせんな! それはさて置き、さぁ、食べよう!」

食事中、終始笑顔で母は喋っていた。
母の笑顔はこうして見ると魅力的で、今日、もしかしたらこの時で見納めだと思うと途端に胸が締め付けられるようだった。
僕は上手く笑えてたかな?

「なんだか、見ない間に良い男になったようだね少年。」
「そうかな? あ、でも筋肉は付いたよ。ホラ。」
「なんと! カッチカチじゃないかッ!」

母との朝ごはんは楽しかった。
ちなみに左手の包帯は青春の発露だと言って誤魔化した。
母さんは「ちゅう……いやなんでもない。まぁ頑張れ」とか言ってたけど、僕の存在自体がすでにそれだからもうあんまり気にならないんだぜ! フフフ……。


僕は詰襟を着て、大きめのカバンを持ち、靴を履く。

「行ってきます。」
「うむ。勉学に励めよ少年! 私は寝るッ!」
「うん、お休み。…………じゃあね。」

パタン。




朝の町並みは、活気に溢れている。
今日は少し早めに出てきたからいつもより人は少ないけど、それでもゴミを出しているおばさんや、自転車で軽快に走るスーツの人。果ては犬と共にジョギングしてる人なんてのもいる。
もう時分は初夏。
歩くだけでも体は少し熱くなる。長袖のカッターシャツは失敗だったか。
それにしても、と思う。
いつもより30分早いとこうも景色が変わるものなのか。
それとも……見る僕のほうの意識が変わったのかな?

この朝の風景は、奇跡の連続で成り立っているような気がするハルマサだった。

さて、そろそろ駅だ。
いつも憂鬱になっていた電車での移動だけど、今の僕ならどう思うのだろうか
少し楽しみですらあるハルマサだった。


<つづく>







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