現在最後の多数決の部屋、長くて困難な道と短くて簡単な道でもめております。解決策を知っているんだからゴン君よりも先に教えてあげればいいのだけれど今の私は落ち込んでいてそれどころではありません。ただいまの残り時間約6時間、原作に比べれば早いのだけれど待機部屋を出た時点では原作より10時間近く早かったはず。つまりトンパよりも私のほうが3~4時間余計に時間がかかっているということに気付いて凹み中。何がいけなかったのか、○×迷路や地雷つき双六はすごく面白かったんだけど……楽しんだのがいけないのだろうか。落ち込んでいる間にゴン君の閃きで壁を壊し、5人で短くて簡単な道に行くことが決まったらしくみんなが壁を壊すために斧を手にし始めた、名誉挽回させてもらおう。任せてと言って壁の前に立つ、斧は持っていない。この程度の壁であれば硬をすれば壊せるはず、確か厚さ3~40cmくらいだったはずだ。練をして壁を壊そうと思ったところでここでゴン君に硬を見せていいのだろうかとふと思う。彼は審査前に自力で硬に辿り着き、愛着ある必殺技として完成させた。ここで私が事前に見せてしまったらそれを自力で編み出した技のように使えるだろうか。もちろんオーラの見えないゴン君に現時点で技の詳細は分からないだろうが思いつけば気付くかもしれない。人の技を奪うのは良くないと思い直し練ではなく発で壊すことに予定変更。本来地面に設置する私の発「何時でも何処でも私に水を(instant exvavator)」を壁に向けて発動、オートだと水源を求めて地上を目指してしまうのでマニュアルで水平に掘らせて壁に穴を開ける、大きさが足りないので少しずらして二度、三度と発動すればようやく人が通れるほどの大きさになる。これは先の戦いでも使った私の具現化系能力だ、あまり得意ではない系統だが直接戦闘に使うわけではないので問題はない。地面を掘り進んで地下水脈を見つけてくれるだけの穴掘り機だが水を使う私にとっての生命線だ。水は使い勝手がいいが大量になると持ち運びはしにくい、この能力を使えば時間はかかれどたいていの場所で水を手に入れられる、天空闘技場は無理だがあそこは事前に水を用意していけば良いかなと思っている。キルア君が今の一体どうやったんだと詰め寄ってくる、さっき試験が終わるまで待っててくれるって言ったじゃないか。しかし自分が同じことをやられて後で説明するから待て、といわれたらふざけるなと思うだろうなと想像してごめんなさいと謝っておく。謝らなくて良いからタネを教えろと言われるけれども私はイルミに殺されたくないから言わない、というか言えない。気を抜けば滑り落ちそうになる滑り台を慎重に下って扉を開ければ試験通過という放送。回りを見渡せばポックルを除く全員がいる、もう何人か抜けるかと思ったがそんなことはなかったらしい。これで四次試験が面倒になる可能性があがってしまった。原作では5人が引いたプレートの中にトンパとレオリオの2つが入っていた。原作通りにプレートが引かれていけば今回も私とレオリオのプレートが残るわけで、何人か抜けば被らない可能性も高まっただろうがポックルしかぬけなかった現状ではゴン君のターゲットが私、といったような状況になりかねない。とにかく部屋で考えていた通り、ハンゾーに正規のターゲットであるアモリのプレートを入手してもらってなるべく1点プレートを浪費しないようにしてもらうしかなさそうだ。キルア君はウモリのプレートだけ奪って残りを投げ捨ててしまったがおそらくあの時点でアモリとウモリの二人はターゲットのプレートを既に奪った後だったはずだ。キルア君のターゲットが誰に代わるかは分からないがイモリのターゲットがキルア君であることは変わらないだろうからハンゾーに渡す分を差し引いてもあの3人から4枚のプレートを奪えるだろう、私たちの中の誰かがウモリがターゲットならそれで二人分だ。最悪なのは私たちの中で2人が仲間内でターゲットにされることだがそうなったらボドロさんもポックルも落として1点プレートをかき集めるしかない、面倒そうだ……プレートを引き終わり船の上、私のターゲットはウモリになった、しかしゴン君たちのうち最低でも1人は仲間のプレートを引いてしまったはずだ。とりあえず二人並んで話しているゴン君とキルア君を見つけて声をかけるとちょうどプレートの見せあいっこをしているところだった。「あ、ユイ、この番号誰だかわかる?」そういってキルア君が見せてくれたのは105番、原作ではポックルのターゲットだった番号だ。「ちょっと大き目の刀持った鼻が赤い人、ほら、あそこに座ってる」名前は……確かキュウだったかちょうど見える範囲にいたので指差して教えておく、これでキルア君は問題なく合格するだろう。「マジ!?やりー、聞いてみるもんだな、サンキュ」「後で頼みごとするかもしれないからお礼に聞いてくれるとうれしいかも」恐らく序盤はキルア君と行動することになるはずだ、三兄弟のプレート根こそぎ欲しいし。「ゴン君は……死なない程度に頑張って?」「あはは……やっぱそう思う?」ゴン君のターゲットは変わらずヒソカだ、何か運命的なものでもあるのだろうか。しかしこちらも原作通り問題は……一応ないはずだ。落ち込む結果になってしまうのだろうがヒソカからプレートを奪えるのは賞賛ものである、借りも天空闘技場できちんと返せるのだから余計な手出しはしないでおこう、ゴン君もやりがいがあるといった表情で頑張るといってくれた。これでこの二人は問題ない、あとはレオリオとクラピカの二人だ、きっと一緒にいるだろうから探しに行こう。「クラピカ、レオリオ」やはり一緒にいた二人に声をかける、表情が硬いがまさかクラピカ→レオリオ→私という最悪の展開になってしまっているのだろうか?「二人のターゲット、何番?」しかし聞いてみないことには分からない、気まずかろうがそういうことなら逆に言ってもらって協力しなければ全員突破は難しいのだ。「私は246番だ」クラピカの言葉にほっとする、これで最悪の展開だけは免れた、全員での合格もほぼ問題はないだろう。「誰だかわかってる?」「あぁ、頭に丸い帽子を乗せていた女性だ、見た目から戦い方も想像がつく、油断する気はないが注意して臨めば大丈夫だろう」さすがクラピカ、24人しかいない受験生の番号はしっかりと記憶しているらしい。いや、クラピカのことだからプレートNoを引いた時点で次の試験内容を想像し番号を確認していたのかもしれない、試験官が説明するまではみんな普通にプレートつけたままだったから。しかしクラピカのターゲットがポンズということはレオリオのターゲットが私だろう、でなければレオリオは自分がターゲットになってしまう。自分のプレートとターゲットのプレートが被って6点分、なんて展開だったら楽にクリアになるのだがさすがにそんな展開はないだろう。「レオリオのターゲットは……私?」「な!?」驚愕の表情、でも言い当ててしまわなければレオリオは自力で3人分のプレートを集めようとするだろう。ポックルに狙われながら自分のプレートを守りつつ3人分のプレートを集める、出来るのかどうかわからないが厳しいことに変わりはない。私が入ったせいでターゲットに変更が出てしまったのだ、出来ることなら協力したい。「さっきプレート引くとき一度つかんだ紙を試験官にそれはダメだから引き直せって言われた。誰が何を引いたかは機械が記録してるって話だからきっと自分のプレートを引いたんだと思う。私の後に引いたのはクラピカとレオリオと弓の人だけだからもしかしたらレオリオが私の番号を引いたのかと思った」嘘だがもっともらしい説明だ、クラピカもレオリオもうまく騙されてくれたらしい。「まぁ……な、引いちまったよユイの番号をな」あげないよ?とふざけて言えばとらねーよ!と返された、やはり3人分を集めるつもりらしい。クラピカとレオリオは原作と違って最初から協力していくらしい、レオリオだけだと不安だがクラピカもいるならポックルはきちんと返り討ちにしてプレートを奪えるだろう。そういうことなら私はやっぱりキルア君と行動して三兄弟の持っているプレートをかき集めてからレオリオにプレゼントに行こう、それで全員合格できるはずだ。一番の不安要素だった四次試験が無事突破できる目処がついてほっとする、これでハンター試験はもう問題はないだろう。キルア君の下へ戻って一緒に行動させて欲しいと頼んで了承をもらう、理由はサバイバル知識がないから一人だと不安ということにしておいた、事実だが。プレートが集まったらレオリオにあげに行くといって別れればいいだろう、その後はクラピカとレオリオにくっついていればやはり問題はないだろうし。1週間お風呂なしは……ちょっと辛いけど。「23番スタート」お姉さんの合図に従い船を下りる、待っていてくれたキルア君と合流してとりあえずはキュウを探しに行く。イモリはもうついて来ていているのだろうが良く分からない、気配察知とか出来るようにならないとダメなんだろうな。私は放出に近い操作系なんだからきっと練習すればある程度円が出来るようになるはずだが、しかし半径数mくらいでは結局意味がない。練習しても無駄とは言わないが今ここで役立つことはないだろう。「なぁ後ろついてきてる奴やっちゃう?うざいだろ?」やっぱりついてきてるのか、しかしここで排除されてしまうのはちょっと困る、せっかく芋づる式にプレートが集まる元なのに。しょうがない、ここは分かっている振りをしよう。「あの人私のターゲットの兄弟なの。多分キルア君を狙ってるんだと思うけど泳がせておけばじきに私のターゲットも合流してくると思うから、それまで放っておいてもらってもいい?」ごめんね、と頼めばそういうことなら放っておくかと納得してくれた様子。あぁでも付いてこられてる間水浴びとかどうしよう?確か合流してくるのは3日目の昼間だったはず。キルア君はどこにいるのかちゃんと分かっているっぽいし死角になるようにしてキルア君に見張っててもらえば大丈夫かな。現在3日目の昼過ぎ、必死にクラピカとレオリオを探して駆け回っています。あの後無事にキュウを発見してキルア君は6点分のプレートを確保、予定通り合流してきたアモリ三兄弟も無事倒して彼らのプレートと彼らが奪っていた362と89のプレートもゲットし、私も6点分のプレートを確保した。後はこれをレオリオに渡せば大丈夫だと思ったところで問題に気付き、慌ててキルア君にクラピカたちを探してプレートを渡してくると断って別れて以来ずっと探しっぱなしです。その問題はと言うとクラピカとレオリオは今夜ヒソカに遭遇する可能性が非常に高いということ。もちろん原作と微妙に変わっている以上もしかしたら遭遇しないかもしれないが楽観視は出来ない。なぜなら仮にポックルを撃退して1点分のプレートを持っていたとしても原作と違って2人にはそれをヒソカに渡す理由がない。原作ではポンズからプレートを奪えばクラピカもレオリオも6点分集まるため余分に持っていた1点分のプレートなら渡してもさほど問題がなかったためヒソカに渡した。でも今回はポンズのプレートを奪っても6点集まるのはクラピカだけでレオリオはさらに2枚集めないといけない状況だ。ターゲットが私で一気に3点たまるプレートがない以上、1点分のプレートであってもヒソカに渡すわけにはいかない。ヒソカにとって青い果実である2人がプレートを渡さないからといって殺されるのかどうかは分からないが、もしかしたら力ずくでプレートを奪われる可能性なら出てくる、そうなるとまずい。それにあそこで残り1点になったヒソカは2人の行動によってあふれ出た殺気を抑えるために281番を強襲、それがゴン君がヒソカからプレートを奪えるチャンスになったのだ。つまりゴン君たちが無事に合格するためにはクラピカたちがヒソカと遭遇する前に2人と合流し、3点分のプレートを渡して原作同様1点分のプレートが余っている状態にしておかないとまずいっぽいのだ。しかし見つからない、この島は思ったよりも広いし私はキルア君みたいに他人の気配になんて気付けない。時間は刻一刻と過ぎていって焦りも出てきた、こんなことならキルア君に頼んで2人を探してもらったほうが良かっただろうか?と思い始めたところで目の前に救いが現れた。「ストップ、止まってくれ嬢ちゃん。嬢ちゃんが持っているプレートのうち1枚を譲ってもらいたい」現れたのはハンゾー、そういえばすっかり忘れていた、余分に奪ったプレートのうち197番はハンゾーにあげる分だった。元々はタダであげるつもりだったが状況が状況だ、施しを受けるより取引であるほうがハンゾーも納得するだろうし協力してもらおう。「あげてもいいですのでクラピカとレオリオ、3次試験を私と一緒に突破した金髪と黒髪の2人組を探すのを手伝ってください!2人を見つけてくれたらプレートは差し上げますから!」余りにも私が必死に頼むので若干面食らったようだがそういうことならと2人を探すのを手伝ってくれるらしい。見つけたら私に知らせに来てくれるそうだ、なんでみんなこんな広い島でそんな簡単に誰かを見つけられるのだろうか?その後も私も探し続けたが結局ハンゾーが先に2人を見つけてくれた。プレートを渡してお礼を言えば礼を言う必要はない、嬢ちゃんも頑張れよと言って去っていった、なんか格好いい。「クラピカ!レオリオ!」やっと見つかった2人に声をかける、もう夕方だ本当に危なかった。ハンゾーに渡した分を除いた198番、89番、362番をレオリオに見せて余分に手に入れたからあげるといえば喜ばれた。別に私が自力で手に入れたわけじゃなくてキルア君にもらったものだから後でキルア君にお礼を言ってねといえばそれでも助かった、ユイもありがとうと再度お礼を言われた。この後のヒソカ遭遇は私が居たほうがいいのだろうか?居ないほうがいいのだろうか?ヒソカに会うのもポンズからプレートをゲットするのも既に私が居なくても大丈夫なはずだ。ポンズのプレートを奪うのがレオリオではなくクラピカになっているが恐らく原作と大差ない手順を踏んで手に入れることになるだろう。残り3日間を一人で過ごすのは心細い、しかしヒソカに会うのも出来れば遠慮したい。理想はここで2人と別れてヒソカと会わずに残り3日間を別の誰かと過ごすことだがキルア君もハンゾーももう何処にいるのか分からない。ハンゾーに傍で待っていてもらえばよかった、一緒にいてくれと言えばきっと居てくれただろうに、ジャポンの話とか聞いてみたかった。すぐに探しに行けば見つかるだろうか?でも見つからなかったらこの薄暗い島で一人寂しく過ごすのだと思うと尻込みしてしまう。迷いどころだがやはりヒソカにはお会いしたくない、退散させてもらおう。プレートを渡したらキルア君のところに戻る約束だと嘘をついて2人と別れる。さて、夜までに誰かを見つけなければ薄暗い森の中一人で野宿だ、私にとっては大変な問題にさっきと変わらない必死さで人探しを再開する。今私の視界の先には一人の人間、もうあたりは真っ暗だ、今から他の人を探している時間はない。しかしよりにもよって、いやいいのか?子供には優しそうだし既にプレートも集めているだろうから戦闘にもならないだろう。1人で野宿は遠慮したい、私は覚悟を決めて声を掛けた。「あの……ご一緒してもよろしいでしょうか?」結局残り3日間、ずっと一緒に居させてもらった、食事も用意してくれたし私と同じくらいの年の孫がいる話までしてもらい残りの時間を寂しく過ごすことはなかった、ありがとうございます、ボドロさん。6/4投稿なんかナチュラルにポックルが落ちてる。まぁ合格してもキメラアントに殺されるだけだし別に落ちてもいいと思う。合格しなくてもNGLに行くのかもしれないけどそうなったらもう知らないです。モブキャラのアモリ兄弟ですらあの広い島でお互いを簡単に見つけあう、一体どうなっているのだろうか。今回ユイの能力が名前つきで登場、括弧内はアルファベットよりも片仮名で書くべき?直訳すると大体簡易掘削機みたいな感じです。次は最終試験、ハンター試験がようやく終わる。ゾルディック家はほとんど変更ないだろうしすっ飛ばしていいはずだからもうすぐ天空闘技場。しかしクラピカはともかくレオリオは能力が出ていない、勝手に作っていいのだろうか?