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No.19256の一覧
[0] 【習作】HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮)[ユイ](2010/07/11 01:00)
[1] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) プロローグ[ユイ](2010/06/02 15:47)
[2] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第一話[ユイ](2010/06/02 15:36)
[3] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第二話[ユイ](2010/06/02 15:37)
[4] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第三話[ユイ](2010/06/28 21:25)
[5] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第四話[ユイ](2010/06/19 05:12)
[8] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第五話[ユイ](2010/06/04 00:11)
[9] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第六話[ユイ](2010/06/04 17:02)
[10] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第七話[ユイ](2010/06/05 21:48)
[11] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第八話[ユイ](2010/06/09 00:24)
[12] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第九話[ユイ](2010/06/09 15:49)
[13] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第十話[ユイ](2010/06/11 17:01)
[14] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第十一話[ユイ](2010/06/12 18:41)
[15] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第十二話[ユイ](2010/06/14 23:55)
[16] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第十三話[ユイ](2010/06/19 04:51)
[17] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第十四話[ユイ](2010/06/22 03:29)
[18] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第十五話[ユイ](2010/06/27 00:10)
[20] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第十六話[ユイ](2010/07/11 01:00)
[21] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第十七話[ユイ](2010/07/11 18:23)
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[19256] HUNTER×HUNTERをプレイしてみた(仮) 第十五話
Name: ユイ◆d2ec74bc ID:1dab45ea 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/06/27 00:10


発を覚えて数日、といってもやることはあまり変わっていない。
毎日欠かさず纏と練、発の変化をより顕著にするために、そしてオーラの絶対量を増やすために。
そんな中私は今闘技場内のチケット売り場に来ている。
発の修行で合格点が出ればみんな基礎の修行は全てクリアしたことになるのだ、そろそろ実践練習もしておくべきだろう。
3バカでは既に相手にならない、もう少し手ごろな訓練相手がいないかどうか試合観戦をしたり売り子の話を聞いてみたりして探してみようと思ったのだ。
とりあえず向こうで大きな声でチケットを売っている売り子のお兄さんに少し話を聞いてみて実際に試合を見に行ってみよう、そう思って近づいていった。










扉を開けて部屋の中に入る、ゴン君たちはいつもと変わらぬ訓練、クラピカだけが一人鎖遊びをしている。
今はスケッチをしているらしい、既に書き終わった鎖の絵がクラピカの回りに数十枚散らばっていて中々にシュールだ。

「ゴン君、キルア君、少し聞きたいことがあるんだけど?」

そう言って私は手に持ったチケットをみんなに見えるようにひらつかせる、そこにはゴンVSギト、キルアVSリールベルトの文字が書いてある。
ちなみに一番試合日が近いやつを見せているだけで2人それぞれが3バカ全員と試合が組まれていた。
2人ともまずっといった表情、同じ闘技場内にいるのだからバレないわけがないだろうに。
基本四大行が全て終わってそろそろ自分の力を試してみたくなったなどとってつけたような言い訳を並べる2人、何となく予想はつくが正当な理由があるのならばそう言ってくれればいいだけなのに……。

「ちゃんとした理由があるなら言ってくれれば怒らないよ?」

そう言えばやはり本当の理由は原作通り2人と戦いたい3バカがズシ君にちょっかいを出してきたらしい。
あの3バカは新人と言うだけで相手の力量を測ることすら出来ないのだろうか、まぁだからこそ3バカなのだが。

「今の2人ならもうあの程度の相手なら何の問題もないから、二度とズシ君に手を出す気が起きないように徹底的に懲らしめちゃいな」

どことなくほっとした顔の2人、確かに私の許可なく戦ってはいけないとは言ったがここまで正当な理由があっても怒られると思っていたのだろうか?ちょっと心外である。
もしかしたら原作でもウイングさんに何も言っていなかったし心配をかけさせないようにしてくれただけかもしれないが。
オレはどうする?そう聞いてくるレオリオ、だが仮に戦ったとしても腕試しにもならないような使い手たちであるし今回は別にレオリオは戦わなくてもいいだろう。
天空闘技場を出る前に一度そこそこ腕の立つ誰かと戦っておいた方がいいのだろうが此処のレベルはそんなに高くないようでそれも難しい、どうやらヒソカやカストロが相当例外のようである。
これならお互いに模擬戦をやっていた方がいいような、いやしかし命をかけた実戦というものはきっと模擬戦とは違った何かがあるのだろう、もう少し探してみよう、きっと此処にも腕のたつ人はいるだろうから。










2人の試合は原作通りあっという間に終わった。
2人が出るから一応は見には行ったが正直何の勉強にもならない試合だった。
大体オーラバーストは技なのだろうか?いや、確かに念による洗礼を受けてしまって両足が不自由になってしまったのだからしょうがないことだが、電気を浴びせる鞭による戦闘ってもはや念が関係ないだろう、周も出来ていないし……
サダソだけは原作では不戦勝だったため少しだけ不安もあったが陰によって見えにくくされている以外は大きな手というだけである。
原作では捕まったら終わりという表現があったが2人とも捕まることなく倒してしまったので一体どういった能力があったのかはよく分からない。
もうみんなは自然に凝を行いながら戦闘をすることが出来るのである、多少陰で隠されているとはいえあんな目立つものであれば看破はしやすい、速度も段違いでありやはり2人の敵ではなかったようだ。
これは実戦を経験したと言っていいのだろうか?ダメだろうな……
そう言えば原作ではゴン君はG・Iでのゲンスルー戦でも、キメラアントのナックル戦でも実戦不足と言われていたっけ?
ゴン君がキメラアントまでにまともにやった実戦なんて天空闘技場でのヒソカ戦とG・Iでのビノールト戦とゲンスルー戦くらいだろう、キルア君にいたってはもっと少ない。
やはりこのまま試合観戦を続けてもう少しやりがいのある対戦相手を見つけることにしよう。
今回はズシ君の安全が確保できたことと新人ハンターなんて姑息なことをしている3バカを懲らしめられたことだけで満足しておこう。
ゴン君もヒソカから対戦OKのお墨付きをもらったからね、もちろんヒソカの準備期間ギリギリまで挑戦はさせないけど。








「オーラを……電気に?」

3バカとの試合が終わった後のある日、部屋でまたいつものように修行を開始しようとしたところでキルア君が思いついたアイデアを問いかけてきた。

「あぁ、リールベルトと戦った時に思ったんだけどさ、オレは電気も毒も訓練を受けてて喰らわないけど普通は鍛えていたってそういうのには弱いだろ?あんなやつでももしオレと戦るまえに先にゴンと戦ってたらゴンが負けてた可能性もあるぜ?」

「それは……確かに、そうだね」

「んで電気や毒を操る能力ってのを考えてみたわけ、ただ毒を操るのは操作系っぽいから没、でも電気だったらオーラを電気に変えるって考えれば変化系っぽいだろ?」

「そう……だね、念能力は本人と関わりが深かったり思い入れがあるものであればあるほど威力も精度も高まるし、キルア君のように生まれた頃から電気を浴びせられるような訓練を受けてきた人なら……オーラを電気に変えることも不可能じゃないと思う」

「だろー!!よっしゃ、じゃあオレはその方向で発を考えてみるぜ」

そう言って離れていくキルア君、あの試合を通してそんなことを考えついたのか……考えつけたのか……。
私は何も得るものがない試合と切り捨ててしまっていたのにキルア君はちゃんと……。
ハハッ、まったく脱帽だ、それに比べて私は一体何を見ていたのか。
原作と違って近くに私やクラピカやレオリオがいてキルア君もゴン君も発というものを必殺技を原作より意識している。
そんな中リールベルトと戦えばオーラを電気に変える発を考え付く可能性は十分あったじゃないか。
発というものは他人に考え付かれるのはきっと良くない、自分で思いつくのがいいはずだ。
そういう意味ではキルア君にそれとなく気付かせる為にリールベルト戦はとても大切な試合だったじゃないか。
もし彼らが行動を起こしてくれなかったら私は彼らと戦わせる気など微塵も起きなかったに違いない、それはキルア君の発を覚える時期を早める可能性をみすみす逃すということだ。
一見無為に見えることでも経験というものは確実に生きていくうえでの糧になっていくものなんだな……。
そして毒を操る能力は操作系っぽいから没……か、水に混ぜれば私にも毒を操ることが出来るだろうか?
もし出来るのならそれは旅団に届く刃になるかも知れない……試してみる価値はある。
キルア君に……教えられちゃったな、まったくダメな師匠だ私は。
そんな風に私が少しの自己嫌悪とキルア君への感服の念と今後試してみるいくつかのことについて考えていると隣から何かが爆発する音が聞こえてきた。

「……ゴン君大丈夫?」

「うあ~!!どうしよう、ユイ!!キルアまで必殺技のアイデア思いついちゃって、これでまだ何のアイデアもないのってオレだけになっちゃったよ!!」

それで自分も何か、って考えてショートしたわけね。

「う~ん、ちょっと一緒に考えようか?」

難しいこと考えるの苦手だもんね、原作でもキルア君やウイングさんに色々導かれていたし、失礼かもだけど1人放っておいたら一生思いつかないかもしれない。

「とりあえず必殺技は制約等のリスクを背負うことで通常以上の力を出すことが出来るようにするものなわけだけれど」

「うんうん」

「制約が厳しければ威力は上がるけど使い勝手は悪くなる、例えば一生に一度しか使えない、なんて能力にしたらきっととんでもない威力になるだろうけどそんなんじゃ意味ないよね?かといってリスクが軽すぎれば威力が低すぎてわざわざ必殺技として作る意味がなくなる、だからリスクはほどほどが一番」

「うんうん」

「で、もちろん自分の系統にあっていることも大事。ゴン君であれば理想は強化系で次点が変化か放出、具現化や操作にしたらカストロ選手のように才能を無駄にすることになっちゃうから」

「う……ん」

「あとはやっぱり応用力があること、一点に強化された能力は強いけれどもこれまた使い勝手が悪い、さまざまな状況に応用できてこそ必殺技の価値があると思うんだ」

「う……」

いけない、煙を出し始めた!

「ゴン君、順番!順番に1つずつ考えていこう!」

「うん……」

「まず一番簡単なところから、どんな能力がいい?例えるならクラピカは『旅団を捕らえる』ことを意識して鎖にしたわけだし、レオリオは元々治療系の能力にすることは決めてたよね。私は汎用性の高さを優先しようと思って能力を考えたし、キルア君は格上であっても通用する可能性のある能力を考えたわけだ。まぁ言うなれば能力の方向性みたいな?」

「どんな能力……か」

ちょ、こんな初歩から煙出さないで!?先に進めないよ?!

「ゴン君、ゴン君、難しく考えないで、とりあえず漠然とで良いんだよ漠然と」

「う~ん、とにかくすごい能力」

漠然すぎです……

「とりあえずゴン君は強化系だよね?強化系の特徴は何だったっけ?」

「え~と、ものの持つ働きや力を強める能力」

「うん、正解。今まで見てきた中ではカストロ選手の虎咬拳やギトの独楽が強化系の能力だね」

「う~ん、その2つならカストロさんの能力みたいな自分を強くする感じかなぁ」

「じゃあ、カストロ選手は手のひらのものを切り裂く力を強くしていたんだけど、ゴン君は自分の何をどう強くするの?」

うわ、ここでもうダメか……

「難しいよ~……」

「う~ん、でも必殺技は自分で思いついてこそ価値のあるものだしこれ以上は言えないなぁ……」

「う~~~~ん」

「それにそんなに躍起にならなくてもこの前言ったように強化系はとくに必殺技なんてなくても通常戦闘だけでやっていけるんだよ?」

「でもみんなちゃんと必殺技があるのにオレにだけないなんて悔しいじゃん!!」

「その気持ちは……まぁ、分かるけど」

「お願いヒント!!ヒントだけちょうだい!!」

ヒントって硬のヒントでいいんだよね?あれ?でも今思ったけど硬って必殺技なのかな?ゴン君のジャジャン拳ってグーはただの硬でパーはただの念弾なんじゃ……いやでも特定のモーションと掛け声が入るだけで必殺技として成り立つのかな?他のゲームでも魔法系じゃなくて武術系の必殺技って大抵名前がついてるだけだし。
そういえばフィンクスのリッパーサイクロトロンも特定のモーションを行うことで殴る力を強めていた、きっと強化系の自身強化というのはそういうものなのだろう。
ということはゴン君が必殺技を真に手に入れたのは選考会前ではなくビスケに邪拳の話をされてジャンケングーという掛け声を思いついたときなんだろうな。

「うん、じゃあ1つだけ、でもこれで必殺技が会得できるかどうかはゴン君次第だからね?」

「うん!!」

「ゴン君が現時点で出来ること、それを全部いっぺんにやることが出来れば、ゴン君のいうすごいことが出来るよ」

堅は練で増大させたオーラを纏で留めるもの、と覚えているだろうから重複することはないだろう。
周は……ボーリング場で一度見せただけできちんと技として説明はまだしてないから大丈夫かな、仮に取り入れても手に持った武器に硬をしているわけだからやってることは同じだけど。

「全部をいっぺんに?」

「そ、あとは自分で考えること!!考えることも修行だよ」

「押忍!!」

「うん、がんばれ!」

ヒソカとの試合まで2ヶ月ちょっとあるから硬を覚えた状態でヒソカと戦れるだろう、ただヒソカに硬……当たるかな?
そういえばヒソカか……最近毎日行かなきゃ行かなきゃ思って先延ばしにしているし、そろそろ本当に行くか……。










コンコン

「はいはい♦だれかな?」

「ユイ=ミヤシロです、ハンター試験でご一緒した」

ヨークシンにおいてヒソカと協力体制をひけるようにとはいえ、一人虎穴に突入しに来た気分だ。
扉が開かれればそこにはお決まりのピエロ衣装に身を包んだヒソカの姿が、まぁすっぴんだったら逆に緊張しちゃうからそれはいいんだけど……
この間ウイングさんの部屋にお邪魔したときとは緊張感が段違いだ、胃が痛くなってきた。

「いらっしゃい、良く来たね♥どうぞ、入って」

「お邪魔します」

やっぱり部屋じゃなくて外のどこか喫茶店とかそういうところの方が良かっただろうか?
でもヒソカが何処にいるかなんて分からないし此処に来る以外に会える場所が分からなかった。
せめて誰かと一緒に来たかったけど適任の人材が……あえて言うならレオリオだけど腹の探りあいになりそうだし一人の方がやりやすい、安全面ではともかくとして。

「好きに座っててよ♥紅茶でいいかな?」

「あ、はい、ありがとうございます」

部屋にヒソカと2人きり、台所には紅茶を煎れてくれるヒソカの後姿、うーむ不思議な光景だ。

「はい、どうぞ♥」

テーブルの上にティーセットと一緒にマドレーヌが置かれる、なんでこんなものを常備しているんだ?
自分が食べるのか……まさか本気でマチを誘おうとしてとかないよね?あれってどこまで本気なんだろう?

「すみません、いきなり押しかけておいてこんな……」

「良いんだ、これはお礼だから♥」

「お礼?」

私は何かヒソカにお礼を言われるようなことをしただろうか?
ゼビル島でヒソカに渡されるためにレオリオたちにプレートを届けたがそれはヒソカの知るところではない。
あとは特に思いつくことはないんだけど……

「ゴンたちを鍛えてるのは君だろ?この間の試合見たよ、とても美味しそうに育っていたからこれはそのお礼♥」

「ヒソカさんの期限ギリギリまで戦わせませんよ?」

「あぁ、構わないよ、待ってるから♥君の予想ではどれくらいまで行けそうだい?」

「相性が悪すぎです、あと2ヶ月程度じゃ取れて半分の5ポイントじゃないでしょうか?今回は味見だけだと思って我慢してください」

「ククク、楽しみにしているよ♥ところでボクは君とも戦ってみたいんだけどね♥」

「そんなこと言ってもヒソカさんもう9勝3敗で次で終わりじゃないですか、機会がないですよ」

「別に此処じゃなくたっていいだろう?」

「私はイヤです」

「それは残念♣」

当たり障りのない雑談で時間が進んでいく、とりあえず紅茶を飲んで一息。
しかしやっぱり私も目をつけられているのか、私がもっと強くなれればヒソカは能力の相性の良い相手だとは思うんだけど……

「それで、何しに来たんだい?雑談をするために来たんじゃないんだろう?」

「えぇ、まぁ」

さらに紅茶を一口、かなり美味しい紅茶だ、緊張していた気持ちが落ち着いてくる。

「蜘蛛について、お話がしたくて」

「そう♦」

ヒソカの表情に特に変化はない、相変わらず掴み所のない笑みでにこにことこちらを見ているだけ。

「クラピカに9月1日、ヨークシンで待ってると言ったそうですね?それは蜘蛛がオークションの競売品を狙って動くということですか?」

「何をするのかは知らないな♦ボクが分かるのは9月に蜘蛛はヨークシンにいる、それだけだよ♦」

「それが分かるヒソカさんは、蜘蛛のメンバーなんですか?」

「さぁ、どうかな?君はどう思う?」

「違うと思います」

「……何故だい?」

「貴方は誰かに付き従うような人ではありません、ただそんな貴方がもし蜘蛛に入っているのならば……」

「ならば?」

「何かヒソカさんなりの目的があってのことなのでしょう、そしてその目的の為にクラピカを利用しようとした」

「それが君の予想かい?」

「えぇ」

今度はマドレーヌを一口、これも美味しい、出来れば何処に売っているのか聞いていこう、近くなら買いに行きたい。

「それで?可愛い弟子をを巻き込むなって忠告に来たのかい?」

「いいえ、取引をしようと思いまして、私たちが貴方の望みを叶える為に協力する代わりに、貴方にも1つ聞いて欲しいお願いがあります」

「ボクの望みが分かるのかい?」

「私の勝手な予想でいいのならば」

ちなみにそれはどんな?と聞いてくるヒソカ、このまとわり着くようなオーラは何とかならないものなのか……

「蜘蛛のリーダーと戦うこと」

「それじゃボクがいつも誰かと戦いたがっているみたいじゃないか♦」

「違うんですか?」

「♥」

うわっ、今ぞくっとした、ぞくっとしたよすごく!

「ちなみに君のお願いは何なのかな?」

「それは状況次第で変わるので……蜘蛛が何をするのか教えてもらえない現状ではなんとも、私たちが無事貴方の望みを叶えられたあとの成功報酬ということにしていただけませんか?」

「ボクの望みは団長と戦うことで決定なのかい?」

「否定されませんでしたので」

「肯定もしていないけどね♣」

「沈黙は肯定という言葉もあるそうですよ?」

「ちなみに断ったらどうなるのかな?」

「仮に私たちが蜘蛛のリーダーを捕らえられたとした場合、生かしておく必要がありません、即座に殺します」

「捕らえられるのかい?」

「ヒソカさんが協力していただけるのであれば」

「結局ボクが協力しないとダメなんじゃないか♦」

「あら、そうですね、というわけで協力していただけませんか?」

「…………」

「…………」

「紅茶お代わりいるかい?」

「あ、お願いします」

紅茶を煎れなおしてくれるヒソカ、しばらくお互い何も言わない沈黙の時間が過ぎる。

「常に最低2人は団長の傍に居てね、仕事が終わるとどこかへ消えてしまう、1人では目標達成が困難だと思っていたんだ♣」

「……私たちは良い関係が築けると思いませんか?」

「そうだね♦団長のあとに君もボクと戦ってくれるのなら♥」

「……団員の特徴と能力を知っている限り教えていただけますか?」

「もちろん♥」

「分かりました、来年の8月以降でしたらお受けします」

「楽しみにしているよ♥」










ヒソカの部屋を出て自分たちの部屋に戻る途中、疲れた、本当に……
あれからもかなり色々なことを聞き、最後に携帯番号とマドレーヌのお店を教えてもらって部屋を出た。
今日は部屋に戻ったらみんなと雑談して過ごそう、修行は明日から再開しよう。
とにかくこれでヒソカの協力が得られるようになった、それと私が団員の特徴や能力を知っていたとしても、ヒソカに聞いた、と言えば不自然でなくなるように出来た。
あとはクロロを捕らえるタイミングが期間中にあるかどうか……
それと成り行きで決まったVSヒソカをどうするか、でもこれは一番先の話だから今は考える必要はない。
とにかくクロロだけでもこのヨークシン中になんとか倒しておきたい。
今現在で思いつくいくつかの方法を全て考えながらどうすればクロロを捕らえることが出来るか、部屋に戻るまで考え続けた。









































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2話くらい前からヒソカと話さなきゃ話さなきゃと言いながら(ユイが)気が重くて先延ばしにしていたのをようやく実現。
そしてキルア君が発を考案、ゴン君も硬習得の為に必死に悩み始めました。
クラピカも順調に鎖遊び中、みんなが発を覚えそしてヒソカが原作よりも協力的なヨークシン、一体どうなることやら。
天空闘技場でゴン君たちが戦うシーンをちょっと書いておきたいかなと思っているがオリキャラを考えるのが苦手なため対戦相手が思いつかない。
ユイは自分だったらどうするか、で考えられているため書けるがやられ役の雑魚キャラなんてうまく思いつけない。
誰かゴン君たちにやられてしまう闘士役でよかったら考えてください、なんて言ってみる。



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