時はあれからちょいと未来。
三国も統一され、世は太平となっていた。
え?どこの国が統一したかって?いや、考えてないんだ。ごめん。
さて。ここ洛陽で年二回実施される「混苦魔結党」は、大陸全土の文人が集まり、それぞれの著作を売る場として大きな役割を果たしていた。
んで、今度のそれに向け、ギーコ先生、ショーコちゃん、クレコちゃんの三人は、企画会議に頭を悩ませていた。
「最近、売上不振…よね」
「やっぱマンネリなのかなー、三国志」
「左慈と于吉と華佗と北郷を組み合わせて12通り。貂蝉と卑弥呼と司馬懿を変化球で入れても、たかがしれてるよ」
「…北郷は女が異常に好きって知られてるから、実質6通りだもんね」
バン!
「あの時代、やっぱ男武将すくな杉!」
机を叩いて立ち上がるギーコ先生。
「百合百合しい時代だもんね」
…。
「あのさ、思い付きなんだけど、こんなのどうかな?」
「?」
「あの時代の武将達、ぜーんぶ男に変えて話作っちゃうの」
「「それだっ!」」
「男の曹操…そーぞーつかねー」
「関羽は髪じゃなくてヒゲながくしよーよ、モッファーっと」
「周瑜×孔明とかいんじゃね?もちろん男で」
「魏延×孔明とか?ひー!」
彼女らの新基軸は大あたり。
三国志TSやおい本の大流行で洛陽の紙の値段が上がったと言う。