<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

チラシの裏SS投稿掲示板


[広告]


No.17377の一覧
[0] 【ネタ】異世界から帰宅した男[うなぎ](2010/03/18 22:17)
[1] 第1話:帰宅[うなぎ](2010/03/18 23:22)
[2] 第2話:登校[うなぎ](2010/03/19 00:30)
[3] 第3話:HR前[うなぎ](2010/03/19 01:42)
[4] 第4話:初日[うなぎ](2010/03/19 02:26)
[5] 第5話:戦闘[うなぎ](2010/03/19 04:09)
[6] 第6話:停学[うなぎ](2010/03/19 05:44)
[7] 第7話:昼食[うなぎ](2010/03/19 06:28)
[8] 第8話:決闘[うなぎ](2010/03/19 08:18)
[9] 第9話:戦争[うなぎ](2010/03/19 11:04)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[17377] 第6話:停学
Name: うなぎ◆3a370d1f ID:9aebbd29 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/03/19 05:44

停学を食らったのちリョーシンにこっぴどく叱られた。

記憶喪失だから仕方ないにしてもとか言われたが、別に悪いことをしたような意識もないので説教の途中からは魔法で作った自分の分身を置いて別荘に退避した。

「停学を食らうと学校に行かなくても済むので基本的にとっておくべき」というのは祐介の言葉である。

停学を食らった日の放課後、俺に教えていた。記憶と常識がかなり抜け落ちている俺から見れば、それは当たり前のことで「何を今さらなことを」な言葉であった。

停学が一週間と短かったのは落書き事件の犯人が限りなくハイオークに近かったからと担任オークの白川が言っていた。

また、風の噂で聞くところによるとハイオークは『私は美人』だと思ってたのにボロクソに言われたせいで自信喪失したらしい。

俺が貶したところは完全にコンプレックスになってしまったとかなんとか。

ハイオークの子分Aは未だに殴られたことを根に持っていて俺の机やロッカーをいじってるらしい。

噂になるほどなのに教師がなぜ止めないのか、と祐介に聞いたら

「あの3人の親はPTAの会長と副会長がデカい会社の社長で、寄付とかたくさんしているからじゃね。」

なんだって。どこのマンガの世界だよ。

「俺ならスキャンダルとしてライバル企業に売るが。」と言うと祐介は俺を天才扱いしてどこかへ連絡しはじめた。

こいつ最悪だな。



そんなこんなで停学3日目。

そろそろ魔法の研鑽だけするのも面倒になったので出掛けることにした。

ある日突然魔法を修得した人間が何をするのかと聞かれたらそれすなわち銀行強盗である。

一切の証拠なしにわんさかお金を手に入れることができるとはまさに夢のようだ。

そしてそうやって手に入れたのがこの100億円である。

札には通し番号が振ってあるためそのまま使えば足がつくが、コンビニなどで細かく使うには問題ない。

早速強盗帰りに札幌のコンビニでポテチなどのスナック類を大人買いしてしまった。

店員と後ろの客に睨まれたが知ったことか。

停学中は連日やっている『銀行から煙のごとく無くなった100億円』とかいうニュースを見ながら好物ののりしお味のポテチを食べていた。

停学が開け、再び学校に登校することとなった。

リョーシンは俺が問題を起こさないか不安になっているようだが、俺が問題を起こしたことなんて生まれてこの方300年、一度とない。

あるとすれば勇者として召喚されたことだが、それも受動的なもので俺が起こしたものではないのだ。

失礼なリョーシンオークだ。

とにかくまぁ学校というものはなかなかに愉快な場所なので今日も元気に登校することにした。



教室に辿り着くとホームルーム直前だった。途中のコンビニで飴の大人買いをしたのが仇となったようだ。

ちなみにこのコンビニで1万円札を使うようなことはしない。なぜならこの周辺で盗んだ1万円札が大量に見付かると困るからだ。さすが達人は違う。

そしてホームルームの前に女の勢力を確認する。停学中もっとも気になっていたことだ。wktk

勢力はこうなっていた。

『廊下藩:7→6人』『窓際藩:8→6人』『新朝廷:0→4人』『元C組幕府:3→2人』

そして浪人が2人である。

予測通り、廊下藩から仲間外れにされていた1人が抜けて窓際藩に寝返っていた。

窓際藩からは浪人イジメの筆頭であった3人がC組幕府にいたハイオーク子分Bをトップに据えて、新たに新朝廷を立ち上げた。

これによりC組の覇権が交代してしまうことになる。

廊下藩は1人抜けたことでバランスがよくなったが、『ひょっとして彼氏いるって嘘ついたの? 友達に嘘ってどーゆーことかなぁ? 疑惑』により緊張状態へと推移している。

窓際藩は浪人イジメ事件の終焉と同時にゆるやかに平和が訪れたが、今までの圧政では気づかなかった微妙な価値観の違いにより、近い将来内乱の可能性がある。

元C組幕府は悪政と性格の悪さが露見し、名声が地に落ちた。だが彼女たちを敵とすることで他の勢力が無事保たれているので潰すと大変なことになる。

ゴブリンじゃない方の浪人はイジメに耐えきれず引き込もってしまったらしい。

ゴブリンはなんにもわかってなさそう。しかし全勢力から愛玩動物扱いされているという極めて安全な位置にいる。

また、C組全体から俺が敵視されているのは衆知の事実である。

「な、なぁ勇樹……なんでまたそんなに女子の方見てるんだ?」

「あぁ藩が変わったりして面白いからな。」

「班? グループのことか? そういえば女子はなんであんな風なんだろうな。俺たちはそんなことないのに。」

「不思議だよな。」

実は男も20人いるのだが4人×5ですばらしくバランス良く藩分けされている。

そしてその4人がうまい具合に均等になっているので内乱がなかなか起こらないし、起こっても他の4つの勢力の介入があるのでそうそう崩れることはないという連盟制共和民主主義だ。

「こいつ……今度は男をジロジロ見始めやがった……」

ちなみにこのバランスはC組の男がC組の女に手を出すとあっけなく崩れ、男女乱れる酷い戦争に突入する可能性がある。

嫉妬派の台頭により友情が崩壊するからである。

「ニヤニヤしてやがる……おーい大丈夫かー? 帰ってこーい。」

ククク……これだから戦争はやめられない……



前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.026144981384277