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No.16427の一覧
[0] 【習作】 マブラヴ オルタネイティヴ~我は御剣なり~(現実→オリジナル主人公・チート気味)[あぁ春が一番](2012/08/13 20:03)
[1] 本作歴史年表[あぁ春が一番](2011/07/11 21:36)
[2] 戦術機設定集(簡易)[あぁ春が一番](2011/08/15 13:48)
[3] 兵装・その他の装備設定集(簡易)[あぁ春が一番](2011/08/15 13:47)
[5] プロローグ[あぁ春が一番](2010/03/08 18:31)
[6] 第01話[あぁ春が一番](2010/06/06 12:15)
[7] 第02話[あぁ春が一番](2010/06/06 12:20)
[8] 第03話[あぁ春が一番](2010/07/10 09:03)
[9] 第04話[あぁ春が一番](2010/11/05 00:07)
[10] 第05話[あぁ春が一番](2010/11/05 00:24)
[11] 第06話[あぁ春が一番](2010/11/05 00:35)
[12] 第07話[あぁ春が一番](2010/11/05 00:45)
[13] 第08話[あぁ春が一番](2010/11/06 23:42)
[14] 第09話[あぁ春が一番](2011/01/27 22:47)
[15] 第10話[あぁ春が一番](2011/04/20 00:59)
[16] 第11話[あぁ春が一番](2011/05/03 18:17)
[17] 第12話[あぁ春が一番](2010/11/07 22:29)
[18] 第13話[あぁ春が一番](2010/11/07 23:04)
[19] 第14話[あぁ春が一番](2011/05/03 18:19)
[20] 第15話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:49)
[21] 第16話[あぁ春が一番](2011/05/03 18:22)
[22] 第17話[あぁ春が一番](2011/05/03 18:23)
[23] 第18話[あぁ春が一番](2011/05/03 18:24)
[24] 第19話[あぁ春が一番](2011/05/03 18:29)
[25] 第20話[あぁ春が一番](2010/11/10 00:41)
[26] 第21話[あぁ春が一番](2010/11/11 00:05)
[27] 第22話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:50)
[28] 第23話[あぁ春が一番](2010/11/11 23:29)
[29] 第24話[あぁ春が一番](2010/12/12 15:48)
[30] 第25話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:51)
[31] 第26話[あぁ春が一番](2010/12/12 15:48)
[32] 第27話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:51)
[33] 第28話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:52)
[34] 第29話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:53)
[35] 第30話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:53)
[36] 第31話[あぁ春が一番](2011/05/15 01:42)
[37] 第32話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:54)
[38] 第33話[あぁ春が一番](2011/05/25 00:04)
[39] 第34話[あぁ春が一番](2011/05/25 00:05)
[40] 第35話[あぁ春が一番](2011/05/25 00:05)
[41] 第36話[あぁ春が一番](2011/07/11 21:25)
[42] 第37話[あぁ春が一番](2011/08/15 13:46)
[43] 第38話[あぁ春が一番](2011/10/24 00:46)
[44] 外伝 TE編・上[あぁ春が一番](2012/07/23 11:57)
[45] 外伝 TE編・中[あぁ春が一番](2012/08/13 20:03)
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[16427] 兵装・その他の装備設定集(簡易)
Name: あぁ春が一番◆17cd7d65 ID:bc6cc51c 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/08/15 13:47
兵装・その他の装備設定集(簡易)

戦術機設定集と同様に、設定が分からなくなった時の確認用としてご使用下さい。
また、話の進行よりも改定が遅れる場合があると思いますが、ご容赦下さい。
なお、記載されているのはオリジナル設定の部分だけですので、原作の設定はWikiなどでご確認下さい。



設定カバー話数:第01話~第37話

目次

1.戦術機の兵装
1-1  98式中隊支援砲/98式支援砲
1-2  GAU-8 Avenger
1-2-a ガトリングシールド
1-3  OTT62口径76㎜単装砲
1-4  30連装ロケット弾発射機
1-5  パンツァーファウスト/ロケットランチャー
1-6-a 試作大剣(振動剣)
1-6-b 超音波振動ナイフ
1-7  電磁投射式速射機関砲
1-8  肩部機関砲
1-9-a XAMWS-24 試作新概念突撃砲 & XCIWS-2B 試作近接戦闘長刀
1-9-b XAMWS-24B 試作新概念突撃砲改良型(防風カバー付) & XCIWS-2C 試作近接戦闘長刀改良型
1-10 反応炉破壊用S11バズーカ砲(仮)

2.戦術機の装備
2-1  EXAMシステム
2-1-a EXAMシステムver.1
2-1-b EXAMシステムver.2
2-1-b´EXAMシステムver.2.5
2-1-c EXAMシステムver.3
2-2  小型可動兵装担架システム
2-3  追加装甲
2-4  98式管制ユニット
2-5  ローラーブレード
2-6  フロントドロップタンク
2-8  反発型磁気軸受
2-9  脚部スラスターモジュール

3.その他
3-1  WD
3-2  一輪バイク
3-3  チェインソー車両
3-4  90式戦車改
3-5  試験型自走砲



1.戦術機の兵装

1-1
98式中隊支援砲/98式支援砲

1998年帝国軍に制式採用された戦術機用の兵装。
1997年に欧州で配備され始めたラインメイタル Mk-57中隊支援砲を御剣重工がライセンス生産する事で供給が開始された。

Mk-57中隊支援砲は、BETA群に突入する戦術機部隊を支援するために開発された戦術機用の支援重火器である。
散弾・多目的運搬砲弾も使用できるMk-57中隊支援砲は、57mm砲弾の場合で最大120発/分の制圧射撃を行う事が可能であり、
要撃級,戦車級に対して極めて有効な兵装であると考えられていた。
それを受けて、御剣重工では将来的にライセンス生産を行うことを目標に、西ドイツのラインメタル社から
57mm,76mm,90mm,105mm砲弾を発射できる4種類のMk-57中隊支援砲を購入し、各種の運用データを取る事になる。

数ヶ月間行われる事になったMk-57中隊支援砲の運用試験で、最終選考まで残されたのは57mmと90mm砲弾を使用するタイプだった。
57mm砲弾を使用するMk-57中隊支援砲は、中衛が装備することを考えた時取り回しに難があるとされたが、
前衛が空けた穴を拡大するために必要な面制圧能力を十分に発揮した。
そして、90mm砲弾を使用するMk-57中隊支援砲は、57mm砲弾仕様より重たくなったが単発でもBETAの動きを止めることのできる威力(ストッピングパワー)が、
後衛から援護を行うときに有効な兵装であるとされた。
これらのMk-57中隊支援砲は、他の試験中隊での運用データとも比較検討され、銃身がやや切り詰められた57mm砲弾仕様が98式中隊支援砲、
90mm砲弾仕様が98式支援砲として帝国軍に制式採用される事になった。


1-2
GAU-8 Avenger

A-10 サンダーボルトⅡに装備されているジネラルエレクトロニクス社製36㎜ガトリングモーターキャノン。
サンダーボルトⅡが大砲鳥(カノーネンフォーゲル)、戦単級駆逐機(タンクキラー)などの俗称を与えられる原動力となった武装である。
1998年、98式戦術歩行攻撃機『鞍馬』の登場によって、帝国軍内で運用される事になった。
その威力は、1998年に行なわれた光州作戦に参加していた鞍馬1個大隊が、圧倒的な戦果をもたらした事で帝国軍内でも評価されるようになる。


1-2-a
ガトリングシールド

ガトリングシールドは、A-10 サンダーボルトⅡやF-4J-E/98式戦術歩行攻撃機 鞍馬に搭載され、
大きな戦果を挙げている36㎜ガトリングモーターキャノン"GAU-8 Avenger"を通常の戦術機が運用するために、
92式多目的追加装甲(盾)と併せる事で開発が進められている武装である。
これは、36㎜ガトリングモーターキャノンを守る盾としての役割を多目的追加装甲に求めたと同時に、
その質量により反動を抑えようとした工夫の結果である。
しかし、その重量ゆえに射撃を行なう為には、ガトリングシールドの搭載に必要な1本のメインアームと一本の可動兵装担架システムに加え、
更に一本のメインアームが必要があった。
武装が減る事に対して、批判的な意見もあったがA-10 サンダーボルトⅡやF-4JF(98式強襲歩行攻撃機)鞍馬にしか搭載されていなかった、
36㎜ガトリングモーターキャノンは圧倒的な火力を見せつけ、この武装が通常の戦術機に搭載しても有効である事が証明される事になる。


1-3
OTT62口径76㎜単装砲

本来は、日本帝国海軍最大の戦艦『紀伊級』に搭載されていた艦砲であったが、鞍馬の登場によって戦術機でも運用される事になった。
主な運用方法は、戦車及び自走砲の護衛に付く鞍馬が行なう支援砲撃、戦術機に同行した場合のAL(アンチレーザー)弾の発射と光線級の狙撃である。
その砲撃性能を時間当たりに換算すると、90式戦車(120mm滑空砲)の3.5台分、155mm砲の自走砲の1.5台分の投射量を誇る。
また、鞍馬が携行できる弾薬の量や展開能力を考えた総合能力は、一個小隊で戦車部隊二個中隊に匹敵する戦力となると考えられている。


1-4
30連装ロケット弾発射機

多連装ロケットシステムMLRSの配備により、一度退役した装備である。
92式多目的自律誘導弾システムを有していない30連装ロケット弾発射機だが、光線級の影響を受け難い水平発射方式の採用と、
OTT62口径76㎜単装砲との組み合わせた砲戦仕様の鞍馬が、AL(アンチレーザー)弾を発射可能である事から、
再び制式装備とされる事になった。
92式多目的自律誘導弾システム及びMLRSの登場以前は、戦術機の装備としても用いられた事があった。


1-5
戦術機用パンツァーファウスト/ロケットランチャー

この装備は、戦術機により要塞級を撃破する装備の開発要求が陸軍から出されていたため、御剣重工が提案する事になった装備である。
要塞級はその大きさと耐久力から、通常戦車や自走砲等の援護砲撃により撃破することが多く、
戦術機で要塞級を撃破出来るのは一部のエースに限られていた。
帝国陸軍は、それを戦術機が携行する火器で撃破する事を可能にしたかったのだ。

初期の陸軍案では、ロケットランチャー(噴進弾発射器)による物だったが、搭載重量と携行弾数の事を考え、こちらが提案される事になった。
パンツァーファウストとは、パイプ状の発射筒に簡素な照準器と引き金を持ち、その先端に安定翼を折り畳んだ棒を備えた、
成形炸薬弾頭が取り付けられており、引き金を引く事で発射筒内にある火薬が爆発し弾頭を目標物まで飛ばす事ができる、
携帯式対戦車用無反動砲用とも言われる歩兵の装備である。
パンツァーファウストがロケットランチャーに勝る点は、携行が容易なことと製造コストが低くなる点である。
その代わり、ロケットランチャーと比べて射程距離が短くなっており、発射筒は基本的に使い捨てになってしまうという問題も抱えている。
また、陸軍案のロケットランチャー型は、弾頭をS11等の強力な物にすれば、ハイヴ内で使える兵器となる可能性が残されていた。

使用頻度が高くないわりに重要となる要塞級へ対応できる武装として、小型・軽量でありながら高い威力を持つこの兵器は、
衛士たちに受け入れられつつあった。
初期段階では、筒をメインアームで保持し発射するタイプだったが、命中率が問題となったために、
現在は突撃砲の120mm滑空砲の砲身にセットする事で運用する形となっている。


1-6
試作大剣
試作大剣は、英国軍が制式装備としている大剣型の近接戦闘長刀 BWS-3 GreatSword を参考に御剣重工が独自に開発した戦術機用の大剣である。
グレートソードは、アメリカのCIWS-2Aを元にして開発され、斬撃よりも機動打突戦術を重視した設計がされた兵装で、
その性能は『要塞級殺し(フォートスレイヤー)』などの異名で呼ばれるほどの威力を有してはいたが、
未熟な衛士にとってはその重量が仇となり、上手く運用できない場合が多くある事が報告されていた。
そこで、御剣重工はグレートソードをそのまま導入するのではなく、威力を維持したまま軽量化する事で、
取り回しと斬撃を重視した帝国向きの大剣を開発する事を計画する。

軽量化を行った上で威力を落とさない、この矛盾を解決する方法として御剣重工が出した結論は、大幅な切れ味の向上であった。
そして、切れ味の向上の為に超音波カッターと呼ばれる刃物の原理を採用した事で、この大剣は開発チームの中で『振動剣』と呼ばれる事となる。
超音波カッターとは、刃を一秒間に数万回もの回数振動させる事で、
・切断抵抗の低減と、柔らかいモノを押し潰すことなく切断する。
・油分が刃に付着し難い事により、切れ味が長持ちする。
・大型化が困難であり、刃よりも堅いモノとぶつかった時に、大きく消耗する。
という特徴を獲得した刃物である。

開発開始当初は、大型化の目処が立たなかった振動剣だったが、振動発生装置の小型・高性能化に成功した事と、
振動を増幅するために形状の工夫がされた事で、漸く実戦証明を行なう段階まで漕ぎ着ける事になった。
振動剣の外観は、グレートソードと比べて重量を半減させる為に、意匠がシンプルにされた事で、遠目から見ればただの幅広の金属板の様に見えるが、
実際は普通の大剣に見える刀身の中央部には、先端から鍔元にかけて僅かな切れ込みが入っており、音叉のような形状となっていた。
この音叉のような形状が振動を増幅・安定させる肝であった。

京都防衛戦最終日に参加した試験部隊が、振動剣を実戦で運用し、数体の要撃級をまとめて切り飛ばすという、驚異的な威力を見せる。
ただし、音叉の形状を採用した振動剣は、鍔元で最も力が集中しやすく成るために通常の形状よりも壊れ易いという事実を露呈し、
刀身が根元から折れる事になった。

その後、使い手を選んだとしても、もう少し大型化させて耐久性を上げるか、一般の衛士が使いやすいように、
大型ナイフに高周波機能をつけるという提案が出される事になる。


1-6-b
超音波振動ナイフ
別名高周波ナイフと言われるこの装備は、振動剣(試作大剣)と平行して作られていたもので、
主兵装で無いことから開発が遅れていたが、耐久性が不足しているという振動剣の問題点が解決するまでの間、
超音波振動を利用した武器のデータ収集のために試験運用が行われている兵装である。
振動発生装置の搭載により、ナイフとしては大型化してしまったという問題点が指摘されているが、
現時点では耐久性と実用性を考えた場合、収納スペースで通常のナイフ2本というサイズに収めるのが技術的限界とされている。


1-7
電磁投射式速射機関砲
試作型は、その砲身と砲弾以外にも冷却用と電源用に2種類の電磁投射砲用大型バックコンテナを持ち歩く必要があるなど、
運用する為に鞍馬を2機必要とする馬鹿げたサイズと重量となっている。
放たれる120mm砲弾の貫通力と毎分800発にも達する連射性が相まって、想像以上の威力を発揮することになったが、
外部からの衝撃で冷却機能が機能不全を起こし、砲身の寿命も想定より短くなる事、
そのサイズとケーブルで2機の鞍馬を繋いでいる事で取り回しが困難になっているなど、
運用面での問題点も露呈する事になった。
今後は、実用に耐えうる仕様に変更するか、更なる改良が必要になると思われる。


1-8
肩部機関砲
小型可動兵装担架システムに搭載されて運用することが多い、対戦車級用装備である小型ショットガンの問題点であった、
主兵装から武装を交換する手間があると言う問題点を解決する為のオプションパーツ。
首と肩パーツ中間にある襟のような部分に取り付けられたその装備は、肩部ガンポッドとも呼ばれ、
その運用思想により装弾数は多くないが、戦車級に取り付かれ味方機を救出するのには十分な量が搭載されている。
また、ショットシェルの使用をメインとしているが、それ以外の砲弾も使用可能である。


1-9-a
XAMWS-24 試作新概念突撃砲 & XCIWS-2B 試作近接戦闘長刀
各種専用装備は、その性能及び耐久性に問題は無く、特にXAMWS-24 試作新概念突撃砲は弾数が増加したことを考えると、
優れた兵装である事が確認できた。
ただし、試作新概念突撃砲は現在の兵装とマガジン(弾倉)の形状が異なる為、補給をあわせた軍全体体制を整えるのには時間が掛かる事、
XCIWS-2B 試作近接戦闘長刀はCIWS-2A 74式接近戦闘長刀と比べて、飛びぬけて優れた点が無い事から、
特殊部隊へ供給するなどの少数配備が望ましいと考えられている。


1-9-b
XAMWS-24B 試作新概念突撃砲改良型(防風カバー付) & XCIWS-2C 試作近接戦闘長刀改良型
八咫烏用武装として、開発中。


1-10
反応炉破壊用S11バズーカ砲(仮)
八咫烏用武装として、開発中。



2.戦術機の装備

2-1
EXAMシステム

EXAMシステムは、1994年 御剣財閥内で行なわれていた対BETA戦プロジェクトで提唱され、御剣電気によって実用化された戦術機制御用OSである。

対BETA戦プロジェクトの戦術機用新OS開発部門は、一部ブラックボックス化していた戦術機の制御システムを解析し、
経験が浅い衛士でもベテランやエースの行う機動ができるようにする事を目標に、発足された部門であった。
この部門の努力によって、エースやベテラン衛士が行なう操縦方法の解析が完了し、
第一段階として従来のOSと同等の性能を持ったOSの開発に成功する事になった。

現行の戦術機で使われている姿勢制御方法は、大きく分けると操縦桿やフットペダルなどの操作による直接入力による制御と、
強化装備というインターフェイスを介した間接思考による制御の二種類に分類されている。
そして、大まかな動きを直接入力し、細かな動きを間接思考制御によりを指示する事で、衛士は人型を模した戦術機を自分の手足のように扱えるというのが、
戦術機制御の基本的な考え方だった。

しかし、実際にはその考え方通りになる事は無かった。
大まかな動作の入力に関しては現状のシステムでも支障は無かったが、細かな姿勢制御や急激な運動変化を行おうとすると問題が生じていたのだ。
これは、間接思考による制御方法では、どんなに思考の読み取りが高速化しようとも戦術機の実際の動きと思考との間のタイムラグがある為、
それを違和感として感じてしまう衛士の反応により引き起こされる現象だった。
もしここで、衛士が感じる違和感がなくなるまで戦術機を高速で動かしたとすると、その慣性力(G)に衛士が耐えられず即死する可能性が高い、
そのため現在の科学力ではタイムラグを無くすことは不可能とされている。
したがって、このタイムラグが原因となり、間接思考制御による完全な姿勢制御が妨げられ、完全な姿勢制御が行えないことから、
行動の合間に自動で転倒防止のために不自然な姿勢制御が行われる事になったのだ。
また別の問題として、自動姿勢制御が行なわれている間に行動(コマンド)を入力できないという、弊害も存在していた。

ベテラン達は、このタイムラグを長年の経験により把握し、行動の合間に入れられた自動の姿勢制御を間接思考制御に置き換える事で、
硬直を緩和する技術を身に付けていた。
これを発展させ、思考と戦術機のずれを完全に補正するまで、戦術機の操縦に習熟した衛士がいれば、
完全に硬直を打ち消す事が可能であるという研究結果も残されている。
この理論を一部実現した者が、エースと呼ばれる衛士たちである事は間違いなかった。

しかし、これらエースやベテラン衛士と言われる者たちが持つ技術を、新人の衛士が身に付けようとすると膨大な時間が必要であり、
人類にはそれらの職人を育成する余裕は残されていなかったのだ。
これらの問題を解決すべく、戦術機用新OS開発プロジェクトが提唱した、新しい戦術機制御方式をまとめると以下のようになる。

先行入力:
ベテランが行う、自動姿勢制御を一部キャンセルすることで、行動の合間に発生する硬直を緩和させる技術。
                       ↓
行動(コマンド)をあらかじめ先行して入力を行う事で、行動の間にある自動姿勢制御を行動の一部として取り込む。
そうする事で、結果的に行動の合間に有った硬直を無くすことが可能。

キャンセル:
エースが行う、一つの行動を細かく分割し、不意の事態でも直ぐに対処することができるようにしている技術。
                       ↓
行動を途中でやめ、新たな行動を強制的に行わせるシステムを導入することで、代用することが可能。

コンボ:
エースが行う、細かな姿勢制御によって戦術機の限界機動を引き出す技術。
                       ↓
あらかじめ、行動の全てを指定した通りに行わせるようにすれば、動きを真似ることだけは可能。

開発当初この概念を実現したシステムは、とても戦術機に載せられるサイズではなかったが、別チームで進めていた高性能次世代CPUの開発によって、
段階的ではあったが戦術機への搭載が行なわれるようになった。

このEXAMシステムに対して、国連軍から配備を要請された事があったが、実際に配備されたのは国連軍太平洋方面第11軍に所属する特殊部隊に、
CPU換装管制ユニット+EXAMシステムver.2を搭載した機体が配備されただけで、1998年時点ではそれ以外に供給はされていない。
更に、国連軍に配備された管制ユニットは、CPUと記憶媒体周辺をブラックボックス化しており、
制御データ等の情報が外部へ流出することを防ぐ処理も行われている。


EXAMシステム配備状況

1998年:

1996年から本格的に導入され始めたEXAMシステムver.2と1995年導入のver.1は、大きく分けると以下の四つのルートで配備が行われている。
ver.2
1.98式管制ユニット搭載型の不知火・吹雪の生産。
2.既に生産された不知火・吹雪を、高性能CPUに換装。
ver.1
1.不知火・吹雪用のCPUを搭載した第1・2世代機を生産。
2.CPU換装の際に不知火・吹雪から外された第三世代機用CPUを第1・2世代機に搭載。

これによって、現時点のデータで次のような広がりを見せていた。
新型管制ユニット + EXAMシステムver.2  不知火・壱型乙の50%及び、不知火の5%
CPU換装管制ユニット+ EXAMシステムver.2  不知火・壱型乙の50%,不知火の80%,吹雪の60%,陽炎の30%及び、瑞鶴
第三世代機用CPU +  EXAMシステムver.1  不知火の15%,吹雪の40%,吹雪・高等訓練機,陽炎の70%,海神の30%,鞍馬及び、撃震の30%
ver.2とver.1の二つを併せると、日本帝国が保有する戦術機の半数がEXAMシステムを搭載している計算となる。


2-1-a
EXAMシステムver.1

概念を提唱した1994年時点では、不知火・吹雪に搭載されているCPUでは、行動の先行入力を3つまで入るようにするだけで精一杯であったが、
それでも行動の合間の硬直を消せることに、テストの段階から大きな反響を得ることになった。
後にEXAMシステムver.1と名付けられるこのOSは、試験部隊に従来の戦術機制御OSと入れ替えで配備されて行く事になった。
そして、EXAMシステムver.2が配備されてからは、その廉価版として広く帝国軍内で広がる事になる。

EXAMシステムver.1は、先行入力により各行動を一つの動きとして処理することで、姿勢制御を機体側で行う事を可能にした。
これにより、一般衛士でもベテランと遜色ない動きが約束される事になる、まるでベテラン衛士たちが蓄積した情報に導かれるように・・・。
そして、ベテランやエースはこれを切掛けにして、間接思考制御を別の部分に振り分けることで、更なる高みへ上ることになる。
1998年時点でEXAMシステムver.1は、テキストと併せてデモ演習の画像と操作履歴が公表されているため、
それを参考に各部隊で訓練が行なわれている。

1999年、明星作戦に参加する大東亜連合及び国連軍に対して、帝国製戦術機に付属される形で供給が開始される。


2-1-b
EXAMシステムver.2

1995年、開発が行われてきた不知火・斯衛軍仕様試験型(後の不知火・壱型乙)に初めて搭載されてこのOSは、戦術機に劇的な変化をもたらす事になった。
その変化は、後に『EXAMショック』とも呼ばれ、日本の戦術機に関る者全てが驚かされる事になったのだ。

以前から行われていた戦術機の開発は、機械的な部分や電子部品の改良が主となっており、戦術機を制御するOSの改良を行うという発想が乏しかった。
そこに登場したEXAMシステムver.2は、戦術機の動作後の硬直を取り除き、動作を中断し急激な機動変更を可能とした改良により、
実質的な機体性能をOSの改良で大幅に上昇させられる事を証明する事になる。
この段階で、既に戦術機の常識の一つが打ち破られた事になった。

また、EXAMシステムver.2は大きな戦果を上げると同時に、戦術機側にも大きな傷跡を残していた。
戦闘後のオーバーホール時に、フレームや関節部に大きな磨耗が発見されたのだ。
この磨耗は、EXAMシステム特有の急激な機動変化に機体側が追従できなかったために発生したものである事が分かると、
戦術機の開発者は更なる衝撃を受ける事になる。
EXAMシステムver.2登場以前は、機体に合わせてOSを調整する事が普通だったが、EXAMシステムver.2登場以後には遥か先に進んでしまったOSに会わせて、
戦術機を開発する事が求められるようになった。

ver.2を搭載するために不可欠な高性能CPUは、1993年に帝国大学・応用量子物理研究室が確立した基礎理論の一部を取り入れたものを、
1995年に入り御剣電気が量産に成功したものである。
このCPUの処理能力は、量産品としては桁違いの性能を有しており、これによって最大10個の先行入力による動作の演算と、
キャンセルによる急な動作変更でも硬直を最小限に抑える事が可能となった。
1996年、EXAMシステムver.2は次世代CPU第一弾の開発が完了した事を受け、次の段階に進む事になった。
(この次世代CPUは、帝国大学・応用量子物理研究室からもたらされた基礎理論を、当時の技術で可能な限り再現したものである。)
次世代CPUを搭載することで管制ユニットを小型化し、その空きスペースに衛士の生存性を高める装置を搭載する事が決定。

より高度な訓練を必要とするEXAMシステムver.2については、富士教導隊が中心となって各部隊への教導を行う必要があった。
1998年時点でver.2の普及は、教導する部隊の人数が限られる事からあまり進まないと考えられていたが、富士教導隊から教導を受けた部隊が、
更に他の部隊へ指導を行いだすと、ver.2の運用思想は帝国内で急速に広がり始める事になっていった。
また、本土防衛戦で改めて生存性に注目が集まった結果、計画を前倒しにして帝国軍が運用する戦術機全機へ、
EXAMシステムver.2搭載が決定する事となる。

1999年、明星作戦後オルタネイティヴ第四計画直属の特殊任務部隊に対して、TSF-TYPE92-C『不知火改』と同時にEXAMシステムver.2の供給が開始される。


2-1-b´
EXAMシステムver.2.5

グレイゴーストにて、対電子戦装備の替わりに搭載された新型演算ユニットを使って、動作確認が行われる。
EXAMシステムver.2.5を機能させるために搭載された新型演算ユニットは、新型管制ユニットと同様に御剣電子製の量子コンピュータを採用していたが、
学習機能を搭載するに当たり、ソフトにバイオコンピュータの理論を応用した制御手法を採用した点が従来とは異なっていた。
バイオコンピュータの理論を応用し、生物の脳を構成する神経細胞回線網モデルを制御手法を導入した事で、
生命が行う反応に近い処理を擬似的に行う学習機能を獲得した最新の量子コンピュータ、別名『学習型コンピュータ』となっていたのだ。
この制御手法による学習機能は、一回の戦闘中に数個のコンボ設定が完了するほどの適応能力を発揮した事を考えると、
数時間かけて最適化を行っていく従来のシステムと比べると、十分評価できるものである。

EXAMシステムver.3に搭載予定のコンボ機能に必要不可欠な、その場に応じた判断を行う処理を最適化するための学習機能も予定通りに機能した結果、
投入された作戦の中盤から限定的であったがコンボの発動に成功する事になる。
その結果、経験の浅い衛士への補助機能としての役割のほかに、ベテラン衛士においても操縦の負担軽減が出来る事を考えると、
コンボは今後必要になる機能である事を再確認するに至った。

ただし、単純な演算能力では他にも優れたコンピュータが戦場に存在したにも拘らず、グレイゴーストをBETAが特別扱いし集まった事を考えると、
コンピュータの学習機能にBETAが反応した可能性が高いものと思われる。
その点に関しては今後も調査が必要であるが、もしこの仮説が正しかった場合、後方でコンボ機能を設定した後、学習機能に制限をかける等、
何らかの対策が必要になると思われる。


2-1-c
EXAMシステムver.3
ver.3に搭載される予定のコンボ機能は、本来本人にできない機動や難しい入力が必要な機動を実現するためのものである。
しかし、搭乗する衛士の能力を超える事も出来る反面、保護する機構がなければ多用できる機能ではなかった。
したがって、1996年の次世代CPU第一弾では、ver.3が採用される事はなかった。
ただし、ver.3採用が廃棄されたわけではない。
このまま継続して開発を進め、次世代CPUの第二弾が完成した暁には、改良した管制ユニットにver.3が搭載される予定である。
また、早期のver.3導入の為に、コンボを2・3個だけ設定することができるver.2.5が1985年に実戦投入された。


2-2
小型可動兵装担架システム

小型可動兵装担架システムとは、一般的な戦術機の背面に2基搭載されている可動兵装担架システムを小型化し、一基を腰部に搭載したものである。
これにより、予備弾倉や小型ドロップタンク(使い捨て外付け小型燃料タンク),新開発の手榴弾 等小型で軽量の物を搭載することが可能になった。
更に、スタングレネード、小型ショットガン等の装備も開発される事になった。

衛士救出用として戦術機の補助兵装に、小型可動兵装担架システムに装備できる小型のショットガンが新しく配備されており、
至近距離でも戦術機の装甲に殆どダメージを与えることが出来ない威力に作られたショットガンは、
戦術機に群がる戦車級を効率的に排除する事が可能になっていた。
戦車級に取り付かれる頻度を考えると、この威力と小型可動兵装担架システムに装備できるという携帯性が、衛士に受けたのだった。

このシステムは、吹雪で初めて搭載される事になり、不知火にも同様の機構が採用される事になった。
その後に開発された、帝国軍の戦術機にはほぼ全て搭載される事になって行く事になる。


2-3
追加装甲

鞍馬の装備されている前面装甲に施されたクレイモアのように散弾をばら撒く事ができる追加装甲。
ただし、鞍馬の基本コンセプトとしてはBETAに接近される前に距離を取る事が求められているため、BETAの地下進行以外の場面で使われる事はあまり無い。
また、重量の関係から鞍馬以外の戦術機に搭載される事は見送られている。
ただし、拠点防衛に限れば撃震に搭載する事も検討されている。
この案は、鞍馬と撃震の全面装甲の形状が完全に一致している事から、導入コストも抑えられると考えられている。


2-4
98式管制ユニット

1998年に帝国軍及び斯衛軍に制式採用されたこの98式管制ユニットは、次世代CPUの開発により既存のシステムを小型化し、
空いたスペースに衛士の生存性を高める新機能を搭載する事に成功した新型管制ユニットである。
1999年時点では、世界共通規格となっている米国マーキン・ベルカー社製の92式戦術機管制ユニット(日本帝国名)との特許問題に阻まれ、
国外への供給開始の目処が立っていない。

また、98式管制ユニットは小型化によって完全ブロック化を実現する事になる。
ブロック化により、独自の装甲を有することになった98式管制ユニットは、装甲を爆薬で強制排除した後、
98式管制ユニットに取り付けられたグリップをメインアームで掴むことにより、戦術機で管制ユニットを容易に回収する事が出来るようになった。
98式管制ユニットは稼動兵装担架システムに搭載する事が出来るため、一機の戦術機が最大4人の衛士を管制ユニットごと救出する事が可能である。
そして、管制ユニットのブロック化は予備機があれば、管制ユニットを乗せ替えるだけで再出撃すら可能という、
整備に関しても劇的な変化をもたらす可能性すらあった。

98式管制ユニットの特性は、ブロック化だけに留まらず、慣性力(G)を低減するための機構を搭載することに成功していた。
この機構は、他人の戦術機機動にあわせて強制的に揺さぶられる事になる救出された衛士の事を考え搭載が検討されたものであったが、
実装された時には予想以上の性能を見せ、通常の戦闘時にも衛士の負担を軽くする事を可能としていた。
その特性に着目した御剣電気は、98式管制ユニットに搭乗制限を限定解除するショートカットコマンドを装備することを提案した。
搭乗制限の解除はある意味ドーピングのようなもので、衛士と機体の負荷をかけることを引き換えに、
一時的ではあるが機体の性能を上げる事ができる設定だった。
それが、98式管制ユニットによる慣性力の軽減で、衛士の負担が緊急時に使う短時間なら十分許容できる範囲に収まると考えられたのだ。
この提案によって装備される事になったシステムは、通称『フラッシュモード』と呼ばれ、ボタン一つの操作で搭乗制限を30秒間限定解除し、
機体性能を10%押し上げる事に成功した。
ただし、フラッシュモードは主に緊急時の対応に使う事を想定されており、再使用に3分間のインターバルが必要という制限が付く。
一部の技術者からは、たかが10%の性能向上をたった30秒間だけで何ができると言う意見の者もいたが、
この僅かな差が生死を分ける場面において重要な役割を果たす事になって行く。


2-5
戦術機長距離移動用新型装備 通称『ローラーブレード』
ローラーブレードとは、自走可能な動力源を持つ5個のローラーが縦に並べられたブレードと呼ばれる部分を、
靴状のユニットに取り付けた装備である。
この装備を脚部に取り付ける事で、戦術機は移動時の推進剤及び消費電力を大幅に抑える事が出来るようになった。
ローラーブレードは、舗装の行き届いた都市部でしか使えない上に、市街地戦を行うほど習熟するのには時間が掛かるなど問題点も多い装備だが、
日本国内で長距離移動を行なう事だけを考えると、自動制御で運用可能な範囲であると判断され投入される事となた。


2-6
フロントドロップタンク
フロントドロップタンクはランドセルを前側に装着しているような、少し間抜けとも思える状態で装備する戦術機用ドロップタンクである。
連続稼働時間延長のための対策は、戦場に駆けつけるまでの間に消費する推進剤や電力を外部のパーツから供給する事で、
戦場に着いた時には本体に残る推進剤や電力が満タンの状態にするという案である。

前面装甲に装備する形式の追加増槽であるため、先頭突入前に廃棄する事を推奨されている。
ドロップタンクは、航空機では使い古されたアイデアだったが、戦術機においては武装を圧迫する事もあり、あまり普及しているとはいえない装備である。
フロントドロップタンクには、独自の推進ユニットが装備されており、機動力を確保する目的のほかに着地時のバランスを取る事も考慮されている。


2-8
反発型磁気軸受
磁気による反発力を用いて、軸を安定極に止まらせようという考えによる軸受を各種関節に採用するという案。
制御システムを必要としない受動型低反発磁気軸受として試験が行われる事になった。
低反発とはいえ関節にかかる負荷を軸受全体に分散させ、面圧を低下させた事で、対荷重が増加し摩擦を低減することに成功。
また、追加の試験で対荷重を通常の軸受と同レベルに落とす事と引き換えに、軸受に送る潤滑油が低粘度の物に交換した事で、
摩擦力をさらに低下させると同時に、各種油圧配管や油圧ポンプのサイズダウンする事が可能となった。
結果として機体重量は、受動型低反発磁気軸受採用前より低減され、機体の反応速度は大きく上昇する事になる。
今までの実験により、戦闘機動時の消費電力は電磁石による増加と、機体重量の低下による減少が釣り合う事が分かり、
コストを度外視すれば有効なシステムであるとの結論が出されている。


2-9
脚部スラスターモジュール
現状の戦術機には無い、脚部スラスターを追加することで、戦術機の巡航速度及び長距離跳躍距離を大幅に伸ばそうという野心的な案である。
不知火弐型タイプCには現時点で、人間で言うふくらはぎの部分にドロップ方式のスラスターモジュールが取り付けられている。
戦術機下半身を完全に覆う飛行用ユニットを取り付けると言う案もあったが、戦術機が戦闘機になる必要は無い、
移動するだけなら輸送機に載せれば良いと言う案が出たため、現状のプランに落ち着いたという経緯がある。



3.その他

3-1
WD(War dress)

1994年、御剣重工が開発した新型強化外骨格。
この新型強化外骨格の開発コンセプトは『着る強化外骨格』で、今までの強化外骨格に比べて大幅に小型化された物である。
本来は、対兵士級を想定して考え出したものであるが、開発当時は兵士級が確認されていないため、
室内での戦闘や戦場に出る全ての歩兵が装備することを前提にすることで本来の目的をごまかし、開発が進められる事になった。

新型強化外骨格の外観は、衛士強化装備の一部に外骨格が張り付いている程度の状態から、追加装甲で古の鎧武者のような状態まで変えることもできた。
その運動性は、追加装甲搭載時に装備の重さを実感させない程度のものであったが、装甲に関しては顔面や首周りの強化が施されているため、
闘士級の攻撃により一撃で戦闘不能になる事が無いように設計されている。
また、小型化により人間に近い動きが可能となっており、時間制限はあるが狭い空間での移動や匍匐前進等も問題なく行えた。
この新型強化外骨格は、WDと呼ばれ一般兵や室内での護衛任務につく者に親しまれることになる。


3-2
一輪バイク
大型のタイヤの中心設けられた座席に戦術機が乗り込み、高速で移動すると共にBETAを轢殺すという別名『一輪バイク』
要撃級に受け止められてしまった上に、光線級のレーザー照射への対応が難しくなる事、
既にローラーブレードという安価な高速移動手段があった事からお蔵入りになる。


3-3
チェインソー車両
周りを高速の刃が旋回し、小型種を排除する機構を設けた装甲車。
音と振動が邪魔で小型種の探査に支障が出る事や、重量と整備性に問題がある事、
それよりも機銃を多く設けたほうが良いと意見が出たため廃案となった。


3-4
90式戦車改

90式戦車の問題点であった、砲身の角度を付けた場合に自動装填装置が作動しないという問題点を改良した新型自動装填装置を搭載し、
威力と射程距離を伸ばすことを目的とした砲身の延長を行う為に砲塔部分を交換した90式戦車の改良型。

価格:7億円(量産効果による単価減少を含む)
全長:9.80 m
車体長:7.55 m
全幅:3.40 m
全高:2.30 m
重量:50.2 t
速度:70 km/h(整地)/50 km/h(不整地)
最大航続距離:400 km
主砲:44→55口径120 mm 滑腔砲
有効射程:4500m
発射速度:毎分15発程度
最大乗車定員:3名


3-5
試験型自走砲
現行の自走砲の強化と合わせて、データリンクを行う為の外部ユニットが取り付けられた試験用自走砲。

価格:??億円
全長:11.3 m
全幅:3.2 m
全高:4.3 m
重量:40.0 t
速度:49.6 km/h
最大航続距離:300 km
主砲:52口径155mm榴弾砲 ×1
最大射程:約30km
乗員:4 名



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