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No.16427の一覧
[0] 【習作】 マブラヴ オルタネイティヴ~我は御剣なり~(現実→オリジナル主人公・チート気味)[あぁ春が一番](2012/08/13 20:03)
[1] 本作歴史年表[あぁ春が一番](2011/07/11 21:36)
[2] 戦術機設定集(簡易)[あぁ春が一番](2011/08/15 13:48)
[3] 兵装・その他の装備設定集(簡易)[あぁ春が一番](2011/08/15 13:47)
[5] プロローグ[あぁ春が一番](2010/03/08 18:31)
[6] 第01話[あぁ春が一番](2010/06/06 12:15)
[7] 第02話[あぁ春が一番](2010/06/06 12:20)
[8] 第03話[あぁ春が一番](2010/07/10 09:03)
[9] 第04話[あぁ春が一番](2010/11/05 00:07)
[10] 第05話[あぁ春が一番](2010/11/05 00:24)
[11] 第06話[あぁ春が一番](2010/11/05 00:35)
[12] 第07話[あぁ春が一番](2010/11/05 00:45)
[13] 第08話[あぁ春が一番](2010/11/06 23:42)
[14] 第09話[あぁ春が一番](2011/01/27 22:47)
[15] 第10話[あぁ春が一番](2011/04/20 00:59)
[16] 第11話[あぁ春が一番](2011/05/03 18:17)
[17] 第12話[あぁ春が一番](2010/11/07 22:29)
[18] 第13話[あぁ春が一番](2010/11/07 23:04)
[19] 第14話[あぁ春が一番](2011/05/03 18:19)
[20] 第15話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:49)
[21] 第16話[あぁ春が一番](2011/05/03 18:22)
[22] 第17話[あぁ春が一番](2011/05/03 18:23)
[23] 第18話[あぁ春が一番](2011/05/03 18:24)
[24] 第19話[あぁ春が一番](2011/05/03 18:29)
[25] 第20話[あぁ春が一番](2010/11/10 00:41)
[26] 第21話[あぁ春が一番](2010/11/11 00:05)
[27] 第22話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:50)
[28] 第23話[あぁ春が一番](2010/11/11 23:29)
[29] 第24話[あぁ春が一番](2010/12/12 15:48)
[30] 第25話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:51)
[31] 第26話[あぁ春が一番](2010/12/12 15:48)
[32] 第27話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:51)
[33] 第28話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:52)
[34] 第29話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:53)
[35] 第30話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:53)
[36] 第31話[あぁ春が一番](2011/05/15 01:42)
[37] 第32話[あぁ春が一番](2011/05/15 23:54)
[38] 第33話[あぁ春が一番](2011/05/25 00:04)
[39] 第34話[あぁ春が一番](2011/05/25 00:05)
[40] 第35話[あぁ春が一番](2011/05/25 00:05)
[41] 第36話[あぁ春が一番](2011/07/11 21:25)
[42] 第37話[あぁ春が一番](2011/08/15 13:46)
[43] 第38話[あぁ春が一番](2011/10/24 00:46)
[44] 外伝 TE編・上[あぁ春が一番](2012/07/23 11:57)
[45] 外伝 TE編・中[あぁ春が一番](2012/08/13 20:03)
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[16427] 第21話
Name: あぁ春が一番◆17cd7d65 ID:bc6cc51c 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/11/11 00:05


ロンド・ベル隊の横浜での任務は、弐型のパーツを一部使った不知火・吹雪の改造機、通称『不知火改』『吹雪改』と不知火弐型に、
テストパイロットでは難しい実戦で使われる機動データを蓄積する事である。

これらの機体は、今までの機体にはなかった補助スラスターの搭載によって癖のある機体となっていたが、
実戦経験を多く積み戦術機の操縦に余裕が生まれていたベテラン衛士にとっては大きな障害とはならず、
その運動性に隊員達は魅了されているようだった。

そういう俺も、弐型が生み出す運動性が予想以上だった事もあり、テストの合間にかなり無茶な機動をとってしまうほど取り付かれる事になった。

最高速度から失速機動により空中で倒立し、突撃砲の射撃を行ないながら地面へ急降下。
そして、殆ど減速なしに機体を無理やり縦回転させて地面に着地し、片手を地面につき屈伸でもしたかのように足を曲げた状態から、
間髪いれず側転に移行し突撃砲の射撃といったアクロバットの様な機動。

通常は出来ない機動を実現するために、腕や足をあえて障害物にヒットさせる事で姿勢制御の切掛けを作り、
その動きに追従できなかった対戦相手に急接近し、その後機体各部のスーパーカーボン製ブレードを使った攻撃に移るといった荒っぽい格闘戦。

果ては、不必要と思えるほど奇妙な機動の反復練習まで行なったのだ。


「機体の限界を測るためとは言え…、無茶をしすぎたかな?」


「流石に、高速回転しながらの体当たりや斬撃なんて練習する必要無いだろ・・・。
 遊びすぎじゃないか?」


「そう言う佐々木さんだって、対BETA戦では使わない高度な三次元機動を試していたじゃないですか。
 浮かれているのは御互い様でしょう?」


「まぁ、お前ほどじゃないが皆浮かれているよ。
 不知火や吹雪の改造機は、今までの不満を吹き飛ばす良い機体だからな。
 喜ばない衛士はいない。
 ただし、弐型と同様に耐久性があればという注釈がつくが・・・。」


俺の弐型は全身に警告のアラームが出たため、今は完全にオーバーホールを行う破目になり、
不知火改と吹雪改の多くは、パーツの交換をする事になってしまったのだ。

これが、僅か数日で陥ってしまった状況だと考えると、これらの機体は実戦で行なわれる蛮勇に耐えるには、
まだ各部の耐久性と機体への負担を軽減する制御機構が、甘いと言わざるを得なかった。

俺は、弐型のオーバーホールが休日と重なっていた事もあり、午前中に部隊関連の書類整理を終わらせ、
久しぶりに実家で休日を過ごす事にしたのだった。








まったく予告せずに実家に帰る事になった俺だが、家の者達は暖かく出迎えてくれた。

残念ながら、祖父は東京で会合があり、父は京都で斯衛軍の仕事、母は会社に出社しているとの事だったので、
屋敷の中にいる家族は冥夜だけという状況だった。

夕食の時間には祖父と母が帰宅するという話だったが、帰宅するまではゆうに6時間以上の時間が残されていたのだ。

俺は、家族との語らいにはサプライズも必要だという事で、冥夜には帰ってきた事を内緒にするようにと女中達にお願いした後、
冥夜を探す為に家の中を歩き回る事にした。

そして、道場に差し掛かった時、聞き覚えがある声が聞こえたのでそちらに足を向けると、冥夜が一人で刀を振るっているのを目撃する事になる。

俺は冥夜がどのくらい強くなっているのか気になった事もあり、鍛錬を行っている冥夜に対して気配を消して背後から接近し、軽く殺気をぶつけてみた。

冥夜はすぐさま俺の殺気に反応し、背後に向かって刃を返した状態の斬撃を放ってくる。

俺はあらかじめそういう反応を予想していた事もあり、冥夜の峰撃ちを見切った上で上体を僅かに反らし、紙一重で避けてみせたのだ。

突然湧いてきた殺気によって鍛錬を中断させられた冥夜は、不満げな表情で後ろを振り返った。

俺は後ろを返った冥夜に対して、殺気を放った事や鍛錬を中断させた事などおくびにも出さず声をかけた。


「ただいま…、冥夜。」


「兄上!
 兄上、何時戻られたのですか!?」


「戻ったのは、つい今しがただよ。
 それと、そんなに畏まらなくてもいい。
 久しぶりの再会なんだ、昔みたいに抱きついて来たりしないのか?」


「兄上…、今年で私も15…、
 兄上が免許皆伝を受けた歳と一つしか変わらなくなります。
 私は、もうそのような事をする歳では有りません!」


俺の発言に、笑顔だった冥夜は拗ねたような表情に変わり、俺から顔を背けた。

そうした冥夜の態度に、これが思春期と言うものなのかという考えが頭を過ぎ、冥夜の成長を感じると共に、
自分が妹離れを上手くできていない可能性に気が付く事になった。

そして、改めて成長した冥夜の姿を見て、悠陽の時と同様に驚かされる事になる。

今年で15歳になる冥夜にとって、俺が大陸に渡ってからの二年間は大きく成長する期間だったのだろう。

写真で成長を見ていたとはいえ、我が妹ながら成長した体を見ると妙な感情が湧いてくる。

マブラヴの世界では紅蓮師でさえ鼻血を流し、冥夜の体つきを絶賛していたような記憶がかすかにあるので、
まだ若い俺が反応してしまうのも無理は無い事だが…。

二人の婚約者と冥夜が妹である事を思い出した俺は、そのような感情は不要だと気合をいれ、
子ども扱いをした事を謝りつつ話題を切り替えることにした。

そして話は、せっかく鍛錬をしていたところと言う事もあり、冥夜と試合を行なうという流れになっていった。

俺たちは道場に置いてあった木刀を手に取り、道場の中央で向かい合った直後、開始の合図も無しに互いに木刀を振るっていた。

俺は試合の開始直後から、体を慣らすように冥夜の動きを完璧にトレースした動きを行なった。

その動きは、まるで合わせ鏡の様な動きで、相手の動きを完璧に先読みする事が出来ないと不可能な動きだった。

そして、同じ技を同じタイミングで繰り出せば、技量と力がある方がおのずと勝利を収めることになる。

ただし、剣術の技量という点だけを考えると、冥夜は今の俺とかなり近いレベルを有しているようで、俺が剣術で冥夜に勝てるのは肉体的強さと、
膨大な戦闘経験による差があるだけだった。

つまり、同じ年齢の時の自分と比べると、技の切れという点では冥夜の方が上回っていたのだ。

ともかく、こうして確実に小さな勝利を積み重ねていった事で、冥夜は次第に追い詰められて行く。

追い詰められた冥夜は、一度距離を取った後、瞳を閉じ心眼の構えを見せた。


「あえて五感を封じる事で、心眼の精度を高めるか…。
 それが、冥夜にとっての全力なのかも知れないが、それは悪手だ。
 殺気の出所を正確に把握できなければ、実戦で使えるものではないぞ!」


「それでも、今の私には後の先を取る事でしか、兄上の技を破る術がありませぬ…。」


「同じ武器を使用するなら、攻撃の間合いはそう大きく変わることは無いと考えたのだろうが…。
 世の中にはこういった技もある!」


「ーー!?」


 自然の息吹に任せ、光を浴び、丹田に力を込め、気海を満たし放つ…、
 どんなに忙しい日々が続いても、欠かさずやってきた鍛錬の成果を今見せる時。
 これが四年間の集大成だ!


「石
 破
  
 天
  
 驚
  
 拳
 ぇ
 ぇ
 ぇ
 |
 ん
 ッ
 !!」


以前練習していた技は、宇宙人が使うイメージが強く、初めて見た技もロボットが放つものだったため、
相性が悪かったのか上手く技として完成しなかった。

だが、子供の時にやっていた遊びの中から最強の漢達(人間)が使っていたこの技を思い出した事で、
俺の中で気を使った技がついに完成を向かえたのだった。

冥夜は俺の技に反応し木刀を振るったが、気を操る事が出来ない冥夜の木刀では、俺の技に干渉できる筈もなかった。

そして、手ごたえが無い事に驚いて目を開けた冥夜に俺の技が直撃すると、冥夜は苦悶の表情を見せ、口からは叫び声があがった。


「くぅぅ……、ああああぁぁぁぁッ!!」


冥夜は数瞬の間耐えていたようだが、力尽きたのか次の瞬間仰向けに倒れだした。

俺は慌てて冥夜に駆け寄り、転倒する前に何とか抱きしめる事に成功したのだった。


「大丈夫か冥夜!?」


十分に手加減をしたつもりだったが、人に向けてこの技を使った経験が少ないため、失敗したかもしれないという嫌な考えが一瞬頭を過ぎる。

たとえ全力で放ったとしても、兵士級一体を一時行動不能に陥らせるのが精一杯という威力のこの技は、
思い描いていたものと比べて威力は低いものの、冥夜に対しては強く放ち過ぎたのではないかと考えたのだ。

慌てて冥夜を床に寝かせ呼吸と脈拍の有無を確認した俺は、冥夜の体に異常が無い事に気が付き、安堵する事になる。


「・・・・・・は・・・い、体は思うように動きませんが、大丈夫だと思います。
 それよりも兄上……、無現鬼道流に……あのような秘奥義が?」


俺は、冥夜の体調を気遣いながらも、紅蓮師と自分との会話を思い出しながら冥夜に技の事を語る事になった。


「自然の息吹に任せ、光を浴び、丹田に力を込め、気海を満たし放つ。
 紅蓮師が見せてくれた技を我流で身に付けたものだ・・・・・・。

 上手くできていなかったが、冥夜も一度だけ鍛錬を見た事があっただろう?」


「……、畏れ入りました。
 この冥夜、剣術でも戦う術でも、未だ兄上の足元にも及びません。」


「気にするな、俺の方が六年近く早く生まれているんだ。
 同じ歳の時と比較すれば、それほど大きな違いは無いよ。」


「そのような事はありません!
 兄上は幼き頃から無現鬼道流以外にも、財閥の仕事や勉学にも励んでおられたではないですか。
 それに比べて私は…、私は…。」


「財閥の手伝いはさせてもらえず、漸く大学に上がったばかりだと言いたいのか?」


俺の言葉に冥夜は小さく頷いた。

確かに14・5歳の時の俺と比較すると、冥夜は総合的な能力では劣っていると見えるかもしれない。

しかし、俺自身がチートとも言える能力を有して生まれてきた事を考えると、家系が少し特殊なだけの冥夜と俺を比較する事自体が間違いだと思うのだが、
そのような説明をするわけにもいかないうえ、生真面目な冥夜ではその事を伝えても納得してもらえないだろうという事は容易に想像できた。

俺は少し考えた後、言葉を選びながら冥夜に自分の思いを伝えて行った。


「冥夜…、俺を目標にする事は構わない…。
 でも、俺と同じになろうと言うのならそれは間違いだ。
 人はどんなに努力しても、他人には成れない。
 成れるのは自分自身だけだ。

 それに、一つの結果を目指すにしても、その過程には色々な選択肢が存在するんだ。
 そこで、偉い人が言うのだからと言って、全ての人が同じ過程を歩みだしたらどうするんだ?
 もしその選択肢が間違っていたら…、そこで全てが終わってしまう。
 そうならない為の多様性であり、生物は多様性を持つ事で生き残り、繁栄を続けてきたんだ。
 つまり、俺には出来なくても、冥夜にできる事が必ずあるはずなんだ。

 それと、俺は世間が言うような天才じゃない。
 俺が思うに・・・真の天才とは、まったく新しい発想で常識を覆すような事が出来る者の事を指すんじゃないかな。
 俺がやっている事は、世界に溢れている現実の中から、使えるものを拾い集めているだけで、
 まったく新しい発想をしているんじゃないんだ。」


「それでも・・・冥夜は、少しでも早く兄上のようにこの国を守る力と成りたいのです。
 ・・・そう考える事は、いけない事なのでしょうか。」


「冥夜は、自分が努力を怠っていたと感じる事があるのか?」


冥夜は突然の問いかけに、一瞬戸惑いの表情を見せていたが、直ぐに首を大きく横に振った。


「・・・願いは思うだけじゃ叶わない。
 それに向けて行動を起こした者だけが、願いを叶える事が出来るんだ。
 なら、既に行動に移している冥夜が焦る必要は無い。
 大丈夫・・・、直ぐに努力に見合った結果が出るよ。」

 
「はい・・・、兄上。」


冥夜は俺の話を聞いて、幾分落ち着きを取り戻した様子だった。

俺は、この様な内容の話を、更に十分近く話し続けた。

冥夜は、俺の話に対して静に相槌を打ち、飽きる様子も見せずに最後まで話を聞いてくれた。

そして、俺は最後に自分の話をまとめる事にした。


「色々言ったけど、俺が言いたい事を簡潔にまとめると……。

 俺は冥夜自身の事が大好きだから、他人の事をあまりを気にせず、ありのままの自分でいて欲しいと言う事だ。

 それに……、俺が心眼を使えるようになったのは15の時だから、それより早く使えるようになった冥夜は俺より才能がある……。
 自信を持っていいと思うぞ。」


俺は、締めくくりの言葉を言うと同時に、真剣な目で冥夜を見つめた。

冥夜の返事を待つ間、悠陽も同じ事になっていないかという心配が頭を過ぎる事になった。

悠陽と直接会うのは早々出来そうではないので、手紙でも書こうと考え始めた所で、冥夜が動き始める。


「兄上、ありがとうございます。
 なにやら胸のつかえが取れた気がします・・・。」


冥夜はそう言いって体を起こした後、静かに静に立ち上がった。

冥夜が立ち上がる時に見せた顔は、頬が赤く染まっており、兄とは言え異性に抱きしめられていた状況に、
恥ずかしい思いをしていた事が容易に想像できた。

俺は、腕にかかっていた温かみと重みが無くなった事と、冥夜がこれ以上の自分との接触を避けた事に寂しさを感じながらも、
冥夜に合わせる様に立ち上がる。

そして、改めて向かい合った俺たちだったが、次の瞬間冥夜は俺に対して頭を下げてくる。


「兄上、ご挨拶をするのを忘れておりました・・・・・・。
 お帰りなさいませ。」


「ただいま・・・、冥夜。」


冥夜の言葉を聴いて、改めて実家に帰ってきた事を実感する事になった俺は、緊張が和らぐ瞬間を実感する事になった。

その後、俺たちは一度汗を流す為に分かれ、再び合流した後は夕食が始まるまでの間、互いの生活についての会話を楽しんだのだった。









祖父と母が帰宅した後、冥夜と俺を含めた4人で夕食を取る事になった。

夕食の間は、互いの近況報告や世間話が中心の会話が行なわれ、まさに一家団欒の場という言葉が相応しい食事風景となった。

そして、食事が終わった後の時間を利用して、俺は祖父に対して政治的なお願いをする事にした。

実家に帰ってきたのは、家族と過ごす時間を取りたかった事もあったが、祖父にやって貰いたい事があったのだ。

その場には、夕食の直後と言う事もあり、祖父以外にも母と冥夜がいた。

経済界の重鎮である母と一般人である冥夜の前で、政治的な話をするのは問題かと思ったが、聞かれては拙い内容では無かった事と、
冥夜にとっては勉強にもなるだろうという思いもあり、祖父の許しを得た上で母と冥夜が同席するこの場で、話し合いをする事になった。


「…信綱、お前がワシに頼みごとすると言うのは珍しい……。
 孫の頼みを聞くのはやぶさかではないが、事が政治的な意味を持つものであればそうはいかん。
 ワシに出来るのはお前の話を聞き、良いと思った事をするだけじゃ。」


「お願いする相手は慎重に選んでいるから、祖父さんが受け入れられない話を持ってくる事なんてしないよ。
 それに以前も言ったように・・・・・・、
 賛成してくれるまで説得を続けますのでご安心下さい。」


祖父の言葉に対して、おどけた様に言った俺の言葉に祖父は、一瞬だが嫌そうな表情を見せた。

その瞬間の祖父は、以前斯衛軍の戦術機選定の件で行なわれた長時間に及ぶ説得の末、御剣家が積極的に行なう事がなかった、
政治への介入を行う事になった件を思い出していたのかもしれない。

御剣家が歴史上政治への関心を示さなかった事に対して、そういう処世術だったのだろうと納得できる部分がある一方で、
歳費をもらっていないとは言え、貴族院に名を連ねている者として仕事をする必要はあるだろうという考えも有った俺は、
たまにこうして政治の話を祖父に振るのだった。


「まず一つ目は、九州と同じように中国地方も避難勧告を行えないか? という話です。

 1996年に行なった九州全域に対する第2種退避勧告は、重慶ハイヴ(中国領)のBETA群が太平洋沿岸に到達した事を受けて発動したもので、
 今年に入り光州作戦によって大陸から戦力が撤退したため、第2種から第4種に危険度が引き上げられました。
 それに対して、99年初頭まで鉄原ハイヴ(韓国領)からの侵攻は無いという予測により、中国地方への勧告が未だに出されていませんが…。
 俺は、早めの勧告を行った方が良いと考えているのです。」


「だが、勧告を出せばその地域の経済活動が滞る上に、民にとっても大きな痛手となる。
 帝国も民も長年の戦争に疲弊して余裕が無い状況じゃ、慎重に対応する必要がある・・・。
 それに、対応するにしても勧告を出すのは内閣の仕事じゃから、ワシが出来る事は限られておるしの。」


「…勧告を出しても半年以内にBETAの侵攻があれば、経済的損失は最小限に抑えられます。
 この勧告は軍事的な面で自由度が増える効果を狙ってはいますが、最も重要なのは民の被害を最小限に抑えられるという事です。
 経済的損失なら、最短で4~5年ほどで埋め合わせが出来ますが、人的損失を取り戻すのにはその10倍以上は時間がかかります。
 それを考えれば、少し早いかも知れませんが退避勧告を出すのが最善でしょう。」


「信綱が言いたい事が分からないわけでは無いのじゃが……。
 お前はBETAが西から…、それも予想より早く侵攻してくると考えているようじゃな。
 お前がそう考えた根拠を申してみろ。」


ここで祖父が言いたいのは、帝国は樺太でもBETAと対峙しており北から侵攻される恐れもある事と、重慶ハイヴ(中国領)から侵攻を受けた場合は、
九州が盾になる事で中国地方の避難が間に合うという試算があるため、建造されて間もない鉄原ハイヴ(韓国領)からの侵攻が無い限り、
中国地方の勧告は必要ないという事なのだろう。

ここで、未来がそうなるのだからそうした方が良いと言えれば、どれほど楽だろうと頭の中で愚痴をこぼす事になった俺だったが、
病院のベッドに縛り付けられる可能性がある選択をする訳にはいかず、以前からそろえていた資料を頭に思い浮かべながら説明を行なう事になった。

俺がこの場で説明した内容をまとめると以下のようになる。

1.日本帝国本土へのBETA群の侵攻ルート

 重慶ハイヴ(中国領)から九州の西側への侵攻:
 建造が開始されて5年がたっている上に、1995年にマンダレーハイヴ(ビルマ領)が建造された事を受けて、
 海を挟んだ台湾と日本のいずれかにしか侵攻ルートが無いため、今のところ帝国軍が最も警戒しているハイヴ。

 鉄原ハイヴ(韓国領)から北九州及び中国地方の日本海側への侵攻:
 日本に最も近いハイヴであるが、建造されて間もないためこのハイヴからの侵攻は、まだ時間があると考えられている。

 ブラゴエスチェンスクハイヴ(ソ連領)から樺太への侵攻:
 鉄原ハイヴ(韓国領)より一つ前(19番目)に建造されたこのハイヴは、日本帝国の本土が始めて相対する事になったハイヴであるが、
 まだそれほど大きくなっていない点や、BETAが海を渡るよりも地続きに侵攻する事が多い事から、まだソ連が大陸でBETAとの戦闘を続けている間は、
 大規模侵攻を受ける確率は低いと考えられている。

 欧州での英国へのBETA侵攻時の状況を参考に考えると、BETAは地続きに侵攻する事を優先し、海を渡る行為は侵攻する順番として高いわけではない。
 そして、海を渡るにしても陸地からの距離が近い場所を優先している事が分かっているのだ。
 したがって、帝国軍の考えとは異なり、俺が考えた危険度は①鉄原ハイヴ(韓国領),②重慶ハイヴ(中国領),
 それから大きく離れて③ブラゴエスチェンスクハイヴ(ソ連領)という順番となっている。

2.日本帝国本土へのBETA群の侵攻時期
 
 BETAの侵攻は、その支配地域の拡大と共に早まってきており、もし後方のハイヴからの増援があれば、
 鉄原ハイヴ(韓国領)は建造開始後間もない事が災いし、保有BETA数が直ぐに臨界に達する事で、BETAの侵攻が開始される懸念がある。
 そのため、99年初頭まで鉄原ハイヴ(韓国領)からの侵攻は無いという帝国軍の試算は、鉄原ハイヴ(韓国領)の成長だけを考慮したものである事から、
 楽観論に過ぎずその予想は大きく外れる可能性があった。


こうやって、いくつか理論的な意見や統計から分かる事を並べていったが、結局の所は勘と応えるしかなかった。

しかし、光州作戦でも勘でBETAの地下進行を見つけたという噂がある事や、子供の頃から驚異的な危機察知能力を持っている事を家族全員が知っていたため、
呆れられると同時に妙に納得したと言われる事になった。

この説明の結果、経済的な面や防衛に関する問題であるので、全てを鵜呑みにする事は出来ないと言いながらも、
中国地方も段階的に警戒レベルを上げるように働きかけると言う約束を、祖父から取り付けることに成功したのだった。


「二つ目は、開発中の不知火弐型が思った以上に優秀な機体である事が分かったので、斯衛軍で採用してもらえないか?
 という話です。

 その理由は、以前の不知火壱型乙と同じになりますが、あの時と比べると一つだけ違う要求があります。
 それは、不知火弐型乙を開発するのでは無く、そのまま採用して貰いたいというものなのですが・・・・・・。」


「・・・・・・信綱、それは流石に難しい話じゃ。
 ワシも、斯衛軍専用戦術機について思うところはあるが、瑞鶴以降 斯衛軍の戦術機は専用の機体を開発するという、
 暗黙の了解が出来てしまった・・・・・・。
 不知火の改修機が決まった後、せめて名前だけでも不知火から変えようとする愚か者がおったほどじゃ。
 それに専用機の廃止は、斯衛軍自体からの反発も予想されるだけに、なかなか根が深い問題じゃ・・・・・・。」


「しかし、壱型乙の事を考えると弐型の改修に踏み切れば、制式採用まで二年以上の月日が必要になります。
 それでは、高機動型の壱型乙と同等性能でコストを安く抑えられる、という利点が生かせない・・・。
 更に生産が軌道に乗るまでに人と時間,資金が必要になる事を考えれば、斯衛軍専用機を開発する余裕など日本には残されていません。
 
 不知火や吹雪の時と同様に、何れ弐型の優秀さは世間に知られる事になります。
 斯衛軍に対しては、専用色と色に合わせた改造が許可されれば、大きな反発は無いでしょう。
 彼等も優秀な機体が多く配備される事を望んでいるのですから・・・・・・。
 それと、予算が減る事で反発するであろう、官僚に対しては、別で行われている戦術機開発計画に参加するために、
 予算を付けるという対応も可能です。
 幸いにも、予算をどの省から分配するかで、もめていると話を聞きましたし・・・。」


ここで、上げた別で行われている戦術機開発計画とは、ある事を目的とした専用の戦術機を開発する為に、
御剣重工と光菱重工,富岳重工と河崎重工の2チームに別れて開発が行われている極秘計画の事であった。


「そう言った小細工は好かんのじゃが・・・。
 いかにも榊が喜びそうな話じゃから、そっちに話を振るのが最善か・・・。」


「榊?」


俺は、祖父の言葉を聞いて疑問に思った単語を何時の間にか呟いていた。

それに反応して、祖父は内閣総理大臣の榊だと返してきた。

そこで榊総理の事を尋ねると、どうやら以前の斯衛軍主力戦術機選定の件で接触があり、予算を浮かしたかった榊総理と共闘する事になった話や、
最近も彩峰 中将の件で思うところがあったのか、俺が勲章の授与式で殿下と話した内容を暗に評価していたという話を聞く事になった。

榊総理は、クーデター事件の事を考えると下士官に受けが悪い、軍に対して批判的な堅物の政治家としてのイメージが定着していた。

しかし、祖父の話を聞くとどうやらそうでもないらしいという事が分かる。

榊総理は、政治に対して柔軟な考えを持ち、人の意見をしっかりと聞くリベラルな思想の持ち主であったのだ。

尤も、政威大将軍を政治に参加させないという考えや、軍事以外の政策にも力を入れている事や、
既得権益を認めないという頑固な思想を持っている事から、旧来の勢力に属する者や一部の軍関係者からの受けは悪いようだった。

つまり、頑固な点は共通しているが、保守的な印象があった娘とは逆の考え方だったと言う事だ。

いや・・・、どっちらかと言うと、父に反発して娘が保守的な考え方になったと見るべきなのだろうか。

どちらにしろ、俺としてはこういう大物の協力を得る事ができれば、話が早いので大助かりだった。

それに・・・、


「将来の事を考えると……、仲良くしておくのが吉か?」


「どうしたのじゃ信綱、急に黙り込んだと思ったら突然・・・。」


「いや、何でも無いよ。
 個人的な事でちょっと・・・・・・。

 俺からのお願いはこれで終わりだよ。
 資料は後日祖父さんの部屋に送れば良いだろ?」


「そうじゃな、そうしてもらえると助かる。
 特に榊と話すには資料が無いと始まらんからの・・・。」


「じゃあ、そういう事で政治家の方は祖父さんに任せるよ。
 俺は、地道に知り合いに手紙を書くくらいしか出来ないからね・・・。

 そうだ冥夜、さっきまでの話で何かわからない事は無かったか?
 俺が特別に教えてやろう。」


俺の言葉で和やかな雰囲気に戻った部屋では、その後冥夜から次々と出される質問に対して、
機密を誤魔化すために必死になって言葉を選びながら受け答えする俺と、それを楽しそうに眺める祖父と母の姿が有った。

こうして夜は更けていき、夜遅くまでこの団欒の場が解散する事は無かったのだった。








1998年 5月

横浜で不知火弐型のテストパイロットとして忙しい毎日を送っていた俺に対して、軍事法廷から召喚状が届いた。

もちろん俺が被告人としてではなく、数日前に始まった彩峰 中将に対する軍事裁判に証言人として呼ばれたのだった。

俺は多くの傍聴人が見つめる中、検察官役の人物と弁護士からの質問に答えていく事になった。

二人から問いかけられた内容をまとめると、『BETAの地下進行は、貴方以外でも察知できる可能性があったのか?』
という一つの事に集約する事が出来た。

これに対する俺の応えは、

①共同作戦を取っていた部隊の錬度を考えると、積極的に前に出ることは躊躇われたため、試験部隊の独自権限で初期展開位置に待機していた。
②初期展開位置でも、数時間以内に共同作戦を取っていた部隊の射程圏内にBETAが侵攻してくると予想していたため、
 実戦データの収集に支障は無いと考えていた。
③時間の余裕があった事で、各種センサーのデータを見ていた時、違和感を覚える振動波形を確認。
④BETA出現の十分前に、最新のセンサーを持つ機体が砲弾の爆発とは異なる振動波形を感知。この時の地下進行の可能性20%。
⑤感知と同時に、国連軍及び帝国軍に対して報告を行なう。
⑥BETA出現二分前、地下進行の可能性が50%程になった事を確認後、再度報告を行なう。
⑦BETA出現一分半前、報告が黙殺されていると判断し、全回線(オープンチャンネル)での警告を開始。
 この時、報告が司令部まで届いている事は確認できず。
⑧BETA出現30秒前、一般のセンサーにも分かる、明確なBETAの地下進行による大規模振動波形を感知。
⑨大規模振動波形の感知と同時に、全回線(オープンチャンネル)での警告を中止し、臨戦態勢へ移行。

したがって、作戦当初の予測ではBETAの地下進行は無いと判断されていた事、
地下進行の振動波形を捉える事が出来たのは部隊が最新のセンサーを有し、多くの振動波形を見てきた経験を持つものが居た事、
作戦行動を取っていない待機状態で有ったため、センサーの性能を最大限発揮できる状況だった事から、
我が部隊が光州作戦に参加した部隊で、唯一地下進行を察知できる部隊だったと結論付ける。

と言うものだった。

この中には、未来を知っていたとか勘で当たりをつけていたといった余分な内容や、彩峰 中将を擁護するための嘘は一切無く、
まさに真実しか語っていなかった。

俺の証言は、検察官と弁護士双方にとって満足する内容ではなかったようだが、一瞬目を合わせることになった彩峰 中将は、
他人に気が付かれない程度に頭を傾け僅かに目を閉じた。

俺はそれを見て、これで良かったのだろうと心の区切りを着ける事が出来たのだった。

1998年6月、全国民が注目していた公開軍事裁判の判決がついに出される事になる。

その判決は有罪。

彩峰 中将は、国連軍の指揮下にあるはずの帝国軍を、国連軍の承認を得ずに動かした事が、抗命罪(こうめいざい:軍人、軍属が上官の命令に反抗し、
または服従しない罪)に当たると判断され、禁錮10年の刑が言い渡される事になった。

刑罰の求刑前に裁判長役の国防大臣より発言を促され、彩峰 中将は静かに語りだした。

軍を動かすと決めた時点で銃殺刑を受ける事も覚悟していた事、自らの力不足によりBETAの侵攻が読めなかった結果、
国連軍の将兵に犠牲が出ることになった事に対して謝罪を行いたいという事を語った後、こう言って話を締めくくった。


「人は国のために成すべきことを成すべきである。
 そして国は人のために成すべきことを成すべきである。」


この時、彩峰 中将が何を思ってこの言葉を発したのか、後に議論が巻き起こる事になったが、
一般的には複数の意見に別れ、結局結論が出ることは無かった。

ただ、彩峰 中将に近い人たちは静に涙を流したという話が伝わっているだけであった。

彩峰 中将に判決が下された後、銃殺刑を免れた事に安堵する俺に、多くの関係者から手紙が届けられた。

その内容は、俺に対して肯定的なものも否定的なものもあったが、全ての手紙に対して自らの考えを綴った手紙を返信していった。

これで俺の知っている未来と大きく変わってしまい、クーデターの件がどうなるのかは予想できなくなった。

しかし、事が起こるなら裁判に関った俺に対して、何らかのアクションがされるはずだと考え、
この件に関してはしばらく放置の構えを取る事にしたのだった。




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コメント


皆様、いつもご意見・ご感想・ご指摘・ご質問の数々を感想板に書き込んで下さり、ありがとうございます。
設定集の投稿すらできず、三週間近く更新が無かった事、申し訳なく思っています。

今週は、有休の力を借りて何とか新話の投稿にこぎつける事ができました。
ただし、前回予告していた本土防衛戦突入ですが、最低限必要な描写を絞り込む事が出来ず、
突入の手前までしか話を進められませんでした。
しかし、次回からは間違いなく突入できそうですので、ご安心下さい。

今回漸く、光州作戦の悲劇に一区切りを付ける事が出来ました。
彩峰 中将への判決は、敵前逃亡で銃殺刑ではなく抗命罪での禁錮10年としました。
敵を目前にしての抗命罪は、最低禁錮10年最高死刑も有り得る重い罪状です。
原作を考えると刑が軽すぎる気もしますが、国連軍への被害が大きくない事と、
光州作戦で帝国軍部隊が活躍した事を考えると、これくらいで妥当ではないかと考えました。

それと、旧日本軍の軍刑法を調べてみて思ったのですが、主人公が行なった警告はもしBETAが現れなかった事を想定すると、
予想以上に重い刑が課せられる行動だという事が分かりました。
必死に部下が止める描写が必要かと検討している所です。

次回の投稿ですが、2週間以内に出来る予定です。
最近投稿が遅れる原因を考えてみたのですが、
1.アニメに気を取られる→投稿当初からアニメは見ていた。
2.プロットが尽きた→投稿当初からプロットは極薄。
3.文章量が増えた→初期はtxtデータで15KBだったのが、前回と今回は30KB・・・。
どうやら3番目に原因がありそうです。

投稿ペースが落ちた事で、じっくり考えているせいか勢いが無くなっている気がしています。
チラシの裏への投稿だという事を考えると、もう少し冒険する事も大事だと思うので、
今後は考えを切り替えて、早めの投稿を心がけたいと思います。



返信

皆様、いつも様々なご意見を下さり、ありがとうございます。
今回もいくつかを選択しての控えめな返信にさせていただきます。
選択から漏れてしまった皆様には、大変申し訳ない事をしていると思いますが、
全てのご意見・ご感想に目を通していますので、その点はご理解いただけたら幸いです。


ナイフシースを廃止して固定武装・・・。
武御雷にナイフシースやそれに変わるカナードが取り付けられていない事を考えると、
それも一つの手段なのかもしれません。
今後どのように扱うか考えてみたいと思います。

対レーザー蒸散塗膜加工装甲を跳躍ユニットに広げる・・・。
コスト的に難しそうな事と、足がないと結局バランスが取れず跳躍できそうにありません。
私が弐型で出した回答は、肩のスラスターを大型化して跳躍ユニットが一基1機破損しても跳躍が可能にする、
と言う物でした。
何処を優先的に守るか、コストはどうするのか、色々検討する課題が多そうです。

ヘリコプターを機械化歩兵装甲化・・・。
ヘリコプターの方式では、光線級が出てきた時に空を飛んでいると瞬殺されてしまいそうです。
低空だと要撃級の餌食ですし・・・。
しかし、大空寺とES(Exoskeleton)の開発をすると言うのはありかもしれません。
検討した事がなかった課題ですので、少し考える時間をいただきたいと思います。

究極のワンオフ機・・・。
基本的に数は力なりを実践したい主人公ですので、よっぽどの事が無い限りワンオフ機を作る事は無いと思います。
そう・・・、よっぽどの事が無い限りは・・・。

F-23の魔改造&武御雷モドキ・・・。
何処で登場するかは明言できませんが、YF-23はどこかで登場する予定です。
そこで魔改造をしているという設定を着ける事は可能なのですが・・・。
どのような事になるか楽しみにお待ち下さい。
それと、武御雷モドキは登場させる事は有りません。
その理由は・・・・・・、この話の中にヒントが隠されているのかもしれません。


更新がよく遅れる私ですが、これからも頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。


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