【プロローグ】
何故、何故こんな事になってしまったのだろうか。
いや、勿論後悔は無いし、嫌な所なんてほとんどない。
多少はあるけどな。
仲間達を見渡しながら溜息をついた。
本当に何故こんなメンバーになったんだろう。
右を向けば〇〇〇が一人。
左を向けば〇〇〇が一人。
後ろには〇〇〇〇野郎が一人。
「お兄さん、ファイトですよ!」
そして唯一の癒しの少女。
少女以外の仲間をもう一度見渡して溜息をついた。
何故こんな連中があつまったんだ?
皆が皆良い奴で、俺にとって大事な仲間な事には変わりない。
だが、もう少しこう、普通の仲間は来ないのだろうか?
周りからの視線が色々と痛い気がするのは気のせいなのか?
気のせいだと良いな。
まぁだからと言って仲間が馬鹿にされたら許せんけどな。
そしてそんな事を考えながら俺は周りに流され今日もまたいつもと同じ騒がしい日々を送り始める。
「お、お兄さんごめんなさい! 隠すつもりじゃなかったんですけど言いだせなくて」
ただ、唯一の癒しすら、癒しである事は変わらない物の普通とは言い難い、むしろこの中で一番凄い人物だった事に今はまだ気づいていなかった。