<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

チラシの裏SS投稿掲示板


[広告]


No.15332の一覧
[0] 転生武道伝コタ・・・ま? (現実→犬上小太郎憑依・魔法先生ネギま!二次創作)[さくらいらくさ](2011/08/27 01:23)
[1] 転生武道伝コタ・・・ま? 0時間目 有言実行 いやいやいや!!これはなんか違うから!![さくらいらくさ](2010/01/08 01:27)
[2] 転生武道伝コタ・・・ま? 1時間目 愛別離苦 のっけから重たい予感が・・・・・・[さくらいらくさ](2011/07/25 00:26)
[3] 転生武道伝コタ・・・ま? 2時間目 合縁奇縁 原作が崩壊し始めたようです[さくらいらくさ](2010/01/08 01:28)
[4] 転生武道伝コタ・・・ま? 3時間目 一触即発 おっもーいーこんだぁらっ♪とか笑えないし! [さくらいらくさ](2010/01/08 01:28)
[5] 転生武道伝コタ・・・ま? 4時間目 管鮑之交 フラグ?いいえケ○ィアです[さくらいらくさ](2011/08/14 00:06)
[7] 転生武道伝コタ・・・ま? 5時間目 因果応報 用意するもの:鋼の精神力[さくらいらくさ](2011/08/14 00:06)
[8] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 掌中之珠 すいませーん!台本くだs・・・・・・へ?あ、ない?[さくらいらくさ](2010/01/19 23:41)
[9] 転生武道伝コタ・・・ま? 6時間目 報本反始 いざ尋常に・・・・・・ん、キャラがおかしい? [さくらいらくさ](2010/10/17 22:03)
[10] 転生武道伝コタ・・・ま? 7時間目 乾坤一擲 某魔砲少女の影をせっちゃんに見た!![さくらいらくさ](2010/10/30 21:08)
[11] 転生武道伝コタ・・・ま? 8時間目 急転直下 行くぜ、行くぜ、行くぜ、行くぜぇ!! [さくらいらくさ](2010/10/30 21:10)
[12] 転生武道伝コタ・・・ま? 9時間目 嚆矢濫觴 思春期ってムツかしい年頃よね・・・・・・[さくらいらくさ](2010/10/19 21:51)
[13] 転生武道伝コタ・・・ま? 10時間目 破鏡重円 使い方間違ってる? いやいや木乃香と刹那は夫婦ですよ?[さくらいらくさ](2010/10/20 22:06)
[14] 転生武道伝コタ・・・ま? 11時間目 膠漆之心 このちゃん可愛いよこのちゃん!![さくらいらくさ](2010/10/21 01:33)
[15] 転生武道伝コタ・・・ま? 12時間目 意気軒昂 明日菜め、いつか見てろ!![さくらいらくさ](2010/10/21 23:54)
[16] 転生武道伝コタ・・・ま? 13時間目 阿鼻叫喚 そもそも13って数字が不吉だって・・・・・[さくらいらくさ](2011/08/26 02:39)
[17] 転生武道伝コタ・・・ま? 14時間目 開巻劈頭 幻想を抱いてるものって、実際に見るとイメージが崩れるよね[さくらいらくさ](2010/10/23 19:06)
[18] 転生武道伝コタ・・・ま? 15時間目 舐犢之愛 いやいやいやいやっ!! これは可愛いがるってレベルじゃねぇぞ!?[さくらいらくさ](2010/10/23 22:13)
[19] 転生武道伝コタ・・・ま? 16時間目 捲土重来 俺にはまだ、帰れる場所がある・・・・・・[さくらいらくさ](2010/10/24 00:50)
[20] 転生武道伝コタ・・・ま? 17時間目 確固不抜 意外とエヴァは可愛いところが多いと思う[さくらいらくさ](2010/10/25 19:55)
[21] 転生武道伝コタ・・・ま? 18時間目 常住坐臥  いや、そんなに闘うことばっか考えてる訳では・・・・・・[さくらいらくさ](2010/10/25 19:54)
[22] 転生武道伝コタ・・・ま? 19時間目 青天霹靂 もうヤダ……女の子怖い……[さくらいらくさ](2010/10/26 01:29)
[23] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 改過自新 マッチ一本火事の元って言葉がガチだとはな……[さくらいらくさ](2011/08/19 00:49)
[24] 転生武道伝コタ・・・ま? 20時間目 焦唇乾舌 人ってつくづく見かけによらないと思うんだよ[さくらいらくさ](2011/09/04 10:35)
[25] 転生武道伝コタ・・・ま? 21時間目 玩物喪志 本当に大事なもんって、意外と気がつかないよね?[さくらいらくさ](2010/11/01 23:06)
[26] 転生武道伝コタ・・・ま? 22時間目 暗雲低迷 和服もいいけどゴスロリもねっ!![さくらいらくさ](2011/08/26 02:40)
[27] 転生武道伝コタ・・・ま? 23時間目 人面獣心 そこはかとない大荒れの予感……オラわくわくしてきたぞっ!![さくらいらくさ](2010/11/02 19:55)
[28] 転生武道伝コタ・・・ま? 24時間目 金剛不壊 つくづく性格の悪い奴もいたもんだ……あれ? 人のこと言えない?[さくらいらくさ](2010/11/02 23:14)
[29] 転生武道伝コタ・・・ま? 25時間目 大胆不敵 木乃香って本当に良い性格してるよなぁ……[さくらいらくさ](2010/11/03 16:53)
[30] 転生武道伝コタ・・・ま? 26時間目 背水之陣 ……くくっ、今宵も影斬丸は血に飢えてお(ry[さくらいらくさ](2010/11/04 23:37)
[31] 転生武道伝コタ・・・ま? 27時間目 狂瀾怒涛 頭によぎったのは、某狂戦士さんの姿でした……[さくらいらくさ](2010/11/06 16:10)
[32] 転生武道伝コタ・・・ま? 28時間目 一致団結 燃え尽きたぜぇ……真っ白になぁ……[さくらいらくさ](2010/11/07 00:35)
[33] 転生武道伝コタ・・・ま? 29時間目 一陽来復 もう、ゴールしても、いいよね……?[さくらいらくさ](2010/11/09 01:28)
[34] 転生武道伝コタ・・・ま? 30時間目 日進月歩 タカミチはやっぱすげぇ苦労したんだと思うのよ[さくらいらくさ](2010/11/09 01:36)
[35] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 辺幅修飾 見栄っ張りって損だと思わない?[さくらいらくさ](2010/11/10 23:46)
[36] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 欲念邪意 女の人って本当に分かんないよ……[さくらいらくさ](2010/11/11 23:51)
[37] 転生武道伝コタ・・・ま? 31時間目 旱天慈雨 幼女(見た目)のエロい発言は心臓に悪いと思わんかね? [さくらいらくさ](2010/11/12 23:19)
[38] 転生武道伝コタ・・・ま? 32時間目 八面玲瓏 明日菜姐さん、マジイイ女ッス……[さくらいらくさ](2010/11/14 23:44)
[39] 転生武道伝コタ・・・ま? 33時間目 報恩謝徳 人を驚かせることに、体張ってますから!![さくらいらくさ](2010/11/15 22:18)
[40] 転生武道伝コタ・・・ま? 34時間目 香囲粉陣 ちょっとしたホストの気分だぜ[さくらいらくさ](2011/08/31 23:22)
[41] 転生武道伝コタ・・・ま? 35時間目 有頂天外 調子に乗りすぎたらダメだと、身をもって学んだお……[さくらいらくさ](2010/11/18 00:41)
[42] 転生武道伝コタ・・・ま? 36時間目 冒雨剪韮 ほ、本当に長い闘いだった……[さくらいらくさ](2010/11/20 00:17)
[47] 転生武道伝コタ・・・ま? 37時間目 千客万来 謂れのないことで責められると、訳もなく焦ることってない?[さくらいらくさ](2010/11/27 14:27)
[48] 転生武道伝コタ・・・ま? 38時間目 異体同心 べ、別に妹属性ってわけじゃないんだからねっ!?[さくらいらくさ](2010/11/27 14:28)
[49] 転生武道伝コタ・・・ま? 39時間目 奇策縦横 ちょっと親父にイラッとした[さくらいらくさ](2010/11/27 14:28)
[50] 転生武道伝コタ・・・ま? 40時間目 甘言蜜語 ……なぁ? これって番外編扱いじゃねぇの!?[さくらいらくさ](2010/11/27 14:30)
[51] 転生武道伝コタ・・・ま? 41時間目 暗中模索 刹那の活躍に全俺が泣いた(主人公的な意味で)[さくらいらくさ](2010/12/01 20:01)
[52] 転生武道伝コタ・・・ま? 42時間目 不倶戴天 ようやく出番!!……って、刹那と扱いが違い過ぎるだろっ!?[さくらいらくさ](2010/12/01 19:59)
[53] 転生武道伝コタ・・・ま? 43時間目 悪漢無頼 最悪の状況ってのは、起こるべくして起こるんだよな……[さくらいらくさ](2010/12/03 12:04)
[54] 転生武道伝コタ・・・ま? 44時間目 金科玉条 出番の少なさは俺へのいじめか?[さくらいらくさ](2011/01/24 21:44)
[55] 転生武道伝コタ・・・ま? 45時間目 悪酔強酒 いや色んな意味で……どうしてこーなったっ!?[さくらいらくさ](2011/01/28 17:24)
[56] 転生武道伝コタ・・・ま? 46時間目 羊頭狗肉 結局のところ何も解決しなかったし俺の活躍少ないし……[さくらいらくさ](2011/01/30 00:26)
[57] 転生武道伝コタ・・・ま? 47時間目 首尾一貫 そろそろタイトルのネタも尽きて来たなぁ……[さくらいらくさ](2011/02/01 00:23)
[58] 転生武道伝コタ・・・ま? 48時間目 頓首再拝 やっぱ学ランが一番楽だわ[さくらいらくさ](2011/02/08 22:40)
[59] 転生武道伝コタ・・・ま? 49時間目 乱痴気騒 賑やかなのは良いけど、偶にはまったりとしてぇよな……[さくらいらくさ](2011/02/08 22:41)
[60] 転生武道伝コタ・・・ま? 50時間目 時世時節 一つ事が絡むと、女子ってビビるほど大胆だよな[さくらいらくさ](2011/02/13 17:04)
[61] 転生武道伝コタ・・・ま? 51時間目 時期尚早 恋愛に時期もクソもないとは思うけど原作的に[さくらいらくさ](2011/04/24 22:25)
[62] 転生武道伝コタ・・・ま? 52時間目 艱難辛苦 世界の悪意が聞こえるようだよ…………[さくらいらくさ](2011/06/29 22:56)
[63] 転生武道伝コタ・・・ま? 53時間目 苦心惨憺 あれ? 死亡フラグが立った音が聞こえたよ? [さくらいらくさ](2011/07/02 21:18)
[64] 転生武道伝コタ・・・ま? 54時間目 周章狼狽 き、貴様!? 裏切ったのかっ!?[さくらいらくさ](2011/07/05 00:05)
[65] 転生武道伝コタ・・・ま? 55時間目 竜騰虎闘 たかが鬼ごっこ、されど鬼ごっこってとこか?[さくらいらくさ](2011/07/06 21:57)
[66] 転生武道伝コタ・・・ま? 56時間目 一件落着 まさか俺にこの技を使わせるとはな(ニヤリ)[さくらいらくさ](2011/07/08 12:36)
[67] 転生武道伝コタ・・・ま? 57時間目 一虚一実 オリキャラはあれほど慎重にって…………!?[さくらいらくさ](2011/07/11 19:12)
[68] 転生武道伝コタ・・・ま? 58時間目 烏兎匆匆 だから捏造設定も慎重にって…………!![さくらいらくさ](2011/07/11 19:16)
[69] 転生武道伝コタ・・・ま? 59時間目 一旦緩急 俺、今めっちゃ主人公してる…………[さくらいらくさ](2011/08/26 02:41)
[70] 転生武道伝コタ・・・ま? 60時間目 意趣遺恨 良かった…………最後の最後で役に立って、本当に良かった[さくらいらくさ](2011/07/18 00:21)
[71] 転生武道伝コタ・・・ま? 61時間目 金蘭之契 祝!! 俺様、復・活!!!![さくらいらくさ](2011/07/20 23:53)
[72] 転生武道伝コタ・・・ま? 課外授業 閑話休題 夢の内容なんて大体覚えてない[さくらいらくさ](2011/07/21 20:55)
[73] 転生武道伝コタ・・・ま? 62時間目 天罰覿面 いや、これは天罰って言うか人誅だろっ!?[さくらいらくさ](2011/07/23 10:53)
[74] 転生武道伝コタ・・・ま? 63時間目 円転滑脱 手際が良いを通り越して、むしろ恐ろしいけどな[さくらいらくさ](2011/07/23 23:37)
[75] 転生武道伝コタ・・・ま? 64時間目 十人十色 だからって許容出来ないこともある[さくらいらくさ](2011/07/25 16:16)
[76] 転生武道伝コタ・・・ま? 65時間目 一期一会 嘘だと言ってよ、バー●ィィィィィィイイイイイッッ!!!!!![さくらいらくさ](2011/07/28 10:53)
[77] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 進取果敢 思い切りが良いって言えば聞こえは良いけどさ…………[さくらいらくさ](2011/07/29 00:34)
[78] 転生武道伝コタ・・・ま? 66時間目 前途多難 いや、可愛いよ? 可愛いけどもさっ!?[さくらいらくさ](2011/07/30 23:46)
[79] 転生武道伝コタ・・・ま? 67時間目 脚下照顧 早急にインフラ整えないと俺が死ぬる!!!![さくらいらくさ](2011/08/02 16:27)
[80] 転生武道伝コタ・・・ま? 68時間目 複雑怪奇 これが偶然だとしたら、ミラクル以外の何物でもねぇよ[さくらいらくさ](2011/08/03 00:12)
[81] 転生武道伝コタ・・・ま? 69時間目 益者三友 ひ、一先ず首は繋がった…………のか?[さくらいらくさ](2011/08/07 23:40)
[82] 転生武道伝コタ・・・ま? 70時間目 海千山千 俺はまた、奴の掌に居る訳ね…………[さくらいらくさ](2011/08/26 02:41)
[83] 転生武道伝コタ・・・ま? 71時間目 奇奇怪怪 予想外の連続に、俺のハートはブレイク寸前だぜ[さくらいらくさ](2011/08/12 01:51)
[84] 転生武道伝コタ・・・ま? 72時間目 闘志満満 久々の見せ場キターーーーッ!!!![さくらいらくさ](2011/08/14 01:00)
[85] 転生武道伝コタ・・・ま? 73時間目 伝家宝刀 しかし、この温度差はどうにかなんねぇもんかね?[さくらいらくさ](2011/08/15 01:18)
[86] 転生武道伝コタ・・・ま? 74時間目 一諾千金 約束は絶対守りたいけど…………この状況はねーよな?[さくらいらくさ](2011/08/19 00:52)
[87] 転生武道伝コタ・・・ま? 75時間目 鶴鳴之士 過剰な期待に応えたくなるではないか…………!!(CV.子●武人)[さくらいらくさ](2011/08/19 01:21)
[88] 転生武道伝コタ・・・ま? 76時間目 異体同心 親のこと知らなくても、子は親に似るもんだ[さくらいらくさ](2011/08/21 12:30)
[89] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 難行苦行 …………くー…………(←爆睡中)[さくらいらくさ](2011/08/26 02:39)
[90] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 氷山一角 …………(←死体のように爆睡中) アル:…………息、してますか?(ニコニコ)[さくらいらくさ](2011/08/26 02:43)
[91] 転生武道伝コタ・・・ま? 77時間目 用意周到 レッツパァァァリィィィイイイイッ!!!!(寝起き=テンションMAXIMUM)[さくらいらくさ](2011/08/26 08:01)
[92] 転生武道伝コタ・・・ま? 78時間目 意趣遺恨 怨霊、物の怪困ったときは…………レッツパァアアアリィィィイイイイッ!!!!(最後までクライマックス)[さくらいらくさ](2011/08/27 01:23)
[93] 転生武道伝コタ・・・ま? 課外授業 閑話休題 こたろーーーーっ!! うしろうしろーーーーっ!!!![さくらいらくさ](2011/08/28 00:24)
[94] 転生武道伝コタ・・・ま? 79時間目 泥中之蓮 いつのまにかルームメイトがクラスのマスコットになってたんだが?[さくらいらくさ](2011/09/04 10:44)
[95] 転生武道伝コタ・・・ま? 80時間目 邯鄲之夢 俺が女性関係で調子に乗ると、本当に碌なことがない[さくらいらくさ](2011/08/31 23:54)
[96] 転生武道伝コタ・・・ま? 81時間目 一家団欒 父親の情けない姿って、見ると妙に切なくなるよね…………[さくらいらくさ](2011/09/04 10:12)
[97] 転生武道伝コタ・・・ま? 82時間目 七難八苦 俺の知らないところで死亡フラグが乱立していく…………[さくらいらくさ](2011/09/07 13:41)
[98] 転生武道伝コタ・・・ま? 83時間目 灯台下暗 口にする言葉は慎重に選びましょう[さくらいらくさ](2011/09/11 23:56)
[99] 転生武道伝コタ・・・ま? 84時間目 九死一生 自分が草食系だとは思わないけど、明らかに狩られる側なのは何故?[さくらいらくさ](2011/09/25 00:52)
[100] 転生武道伝コタ・・・ま? 85時間目 哀鴻遍野 気持ちは分かるけど、つーかその水分は一体どこから絞り出してんのさ?[さくらいらくさ](2011/09/25 00:18)
[101] 転生武道伝コタ・・・ま? 86時間目 千辛万苦 …………ジーザス…………[さくらいらくさ](2011/10/04 03:07)
[102] 転生武道伝コタ・・・ま? 87時間目 臥薪嘗胆 まだだっ!! まだ終わらんよっ!!!![さくらいらくさ](2011/10/09 02:32)
[103] 転生武道伝コタ・・・ま? 88時間目 蓴羹鱸膾 美しい思い出の筈なのに、何故か蔓延るラスボス臭[さくらいらくさ](2011/11/21 01:10)
[104] 転生武道伝コタ・・・ま? 89時間目 和気藹藹 母の語る親父象が、思い出補正じゃなかったと思い知る[さくらいらくさ](2011/11/01 19:56)
[105] 転生武道伝コタ・・・ま? 90時間目 断腸之思 決断って、迫られると焦って、後で後悔すること多くない?[さくらいらくさ](2011/11/07 01:46)
[106] 転生武道伝コタ・・・ま? 91時間目 跳梁跋扈 怪奇!! 長頭木乃伊男現る!?[さくらいらくさ](2011/11/10 23:45)
[107] 転生武道伝コタ・・・ま? 92時間目 出発進行 旅行前のテンションて、色々とカオスだよね?[さくらいらくさ](2011/11/21 01:09)
[108] 転生武道伝コタ・・・ま? 93時間目 呉越同舟 席順とか適当で良いと思う!!(切実)[さくらいらくさ](2011/11/21 18:50)
[109] 転生武道伝コタ・・・ま? 94時間目 風雲急告 俺、新幹線がトラウマになりそうだわ…………[さくらいらくさ](2011/11/26 02:40)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[15332] 転生武道伝コタ・・・ま? 71時間目 奇奇怪怪 予想外の連続に、俺のハートはブレイク寸前だぜ
Name: さくらいらくさ◆829d3bc8 ID:51e32238 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/08/12 01:51




そんな訳で、早速図書館島地下へと進軍を開始した俺たちバカレンジャー+3。

+3ってのは、木乃香、ネギ、俺のことで、残りの図書館探検部であるのどかとパルは地上からのナビゲーションだ。

まぁ、俺が参加してること以外は、ほぼ原作と同じように事が運んでると言って良い。

…………しかし暗いな。

現在俺たちは、図書館島地下階層へと続く隠し通路を歩いているのだが、ぶっちゃけ視界はほぼゼロ。

木乃香と夕映のヘッドライトが無ければ、足元すら全く見えない状況だ。

一般人と一緒じゃなけりゃ『光よ』の呪文で道を照らせるんだが…………そこまでする程の緊急事態じゃないしね。

逆を言えば、ここまで影がくっきり出てる状態は俺にとって好都合だしな。

転移魔法使いたい放題、狗神召喚し放題だぜ。


「あう~…………く、暗いよぅ、怖いよぅ…………」

「何やまき絵? 暗がりダメなんか?」


あからさまにビビり倒してるまき絵に、俺は思わずそう尋ねていた。

確か原作見たイメージだと、地下図書館では結構生き生きとしてた気が…………ゴーレム(笑)から魔法書奪ったりな。

けど、そう言えば桜通りの吸血鬼の噂にビビったりもしてたんだっけ?

となると、実はオカルト系が苦手なのかもしれないな。


ま「うぅっ、そりゃそーだよー…………暗いのが平気な女の子なんている訳が…………」

木「ウチは平気やえ?」(←図書館探検部)

夕「私も平気ですね」(←図書館探検部)

楓「うむ、拙者も平気でござる」(←忍者)

古「私も特に嫌いじゃナイネ」(←暗闇で怖いのは闇打ちくらい)

明「まぁ、私も平気かな?」(←あまり幽霊とか信じてない)

ネ「ぼ、ボクは男なのでっ」(←性別詐称の魔法使い)

ま「…………」


全員にそう言われて、凍りつくまき絵。

哀愁漂う彼女の背中を見て、俺は思わずその肩にぽんっと手を置いていた。


「まぁ、何や…………ふつーの女子は、暗いの怖いんが当然やと思うで?」

「こ、コタくぅん…………」


そんな俺のフォローに、まき絵は滝のように涙を流すのだった。











そうこうしている内に、俺たちは図書館島地下3階へと辿り着いた。

確か中学生が本来立ち入りを許可されてるのはこの階層までだったっけ?

ということは、その辺の蔵書を取ろうとしたら、何かしらの罠が発動する訳か。

俺は試しに、一番近くにあった棚の本へと手を伸ばす。すると…………。


―――――カチッ、シュンッ…………ぱしっ


蔵書の隙間からいきなり矢が飛び出して来たため、俺は反射的にそれを掴み止めた。


「…………予想通りやけど、これは中々洒落になってへんな」


しげしげと矢を見つめながら、思わず冷や汗を流す俺。

原作じゃ分からなかったけど、これ鏃に毒まで塗ってあるぞ?

匂いだけじゃどういうものか判別できないが、恐らくは致死性のもの。

一歩間違えば、原作ネギま!はここで完結してた訳か。

楓の身体能力に感謝だな。


「今の小太郎さんの様子を見て頂ければ分かる通り、この階層からは盗掘者対策の罠が張り巡らされているです。ですので皆さん、決して不用意に行動しないようお願いするです」

「「「「「「はーい」」」」」」


淡々と注意事項を告げる夕映に、元気良く返事をする一同。

…………返事は良いけど、確か原作では度々まき絵とかがトラップに引っかかってたような気がする。

バカレンジャーの身体能力なら、俺が手を出さなくても大丈夫だとは思うし、何よりこれが学園長の差し金なら、命の危険を伴うってことはないだろう。

とは言え、無用な危険は排除するに限る。

そう考えて、俺は右手を遠慮がちに挙げながら、こんなことを提案した。


「出発する前に、自分らの護衛に関して、ちょっとネギと相談したいんやけど、良えか?」

「それは構わないですが、出来るだけ早めにお願いするです。魔法の本が安置されてると思しき場所まで、往復で4時間は掛かるですから」


そんな夕映の言葉に、俺はポケットから携帯を取り出して現在時刻を確認する。

現在時刻は午後7時ジャスト…………何事も無ければ問題なく帰れる時間だな。

まぁ、何も起こらないとは思えないけど…………。


「りょーかい、5分で済ますさかい、ちょっと待っとってくれ」


俺はそう言うと、ネギを手招きして呼び、残りのメンバーから少し離れたところへと移動した。


「小太郎君? えと、どうしてわざわざみんなから離れたの?」

「ああ、ちょっと魔法関連のことで相談がしたくてな」


離れてはいるが、一応連中に聞かれないよう、俺は声のボリュームを下げてネギの耳元で囁く。


「魔法関連のこと?」

「ああ。確認やけど、自分探査系の魔法とか得意か?」


確か原作で、占いや小物を動かす魔法みたいな基本魔法は得意中の得意だって言ってたからな。

本来、探査の魔法は基本中の基本だし、恐らくこちらのネギも得意なはずなんだが…………。


「うん。そういう基本的なやつは一番得意かな?」


どうやら俺の予測は正しかったらしい。

原作のネギと違い、魔法を封印してない状態でネギはこの図書館島探検に参加しているのだ。

ならばそのアドバンテージを生かさない手はない。

問題はそれを連中に分からないようどうやって使うかだ。


「その魔法って、連中に分からんように使うことは可能なんか?」

「そうだね…………普通にしてても精霊の声はボクにしか聞こえないし、念のために軽めの認識阻害をかけておけば大丈夫だと思うよ?」

「そりゃ重畳。ほならネギ、自分は先頭を歩いて罠の回避を頼むわ。俺は万が一が起こらんよう、しんがりを護るさかい」

「うん、分かったよ」


両手で杖をぎゅっと握りしめて、ネギは力強い笑みとともに頷いてくれた。

さて、基本的な戦術はこれで良いとして、後はネギ自身の問題だな。

この後の運びが原作通りに進められるとすると…………恐らく例のツイスターゲームから、地下図書館での勉強合宿の流れになるはず。

学園長としては、何としてもそうなるように仕向けたいところだろう。

となると…………やはり俺の排除は最優先されるだろうな。

どう転ぶにしても、学園長の計画を実行する上で、俺の存在は余りに邪魔だ。

最初のツイスターゲームの時点で、俺がゴーレム(笑)をぶっ飛ばしたら、そこでこの図書館探検は終了だからな。

もちろん、それを分かった上で、大人しく退場してやるほど俺もお人好しではない。

ないのだが、あの狸爺のことだ、俺の予想を上回るかなり厄介な仕掛けを用意していると見て間違いないだろう。

実際にネギ達と引き離されたときのため、彼女に心の準備をさせておく必要がある。

俺はそう考えて、再びネギの耳元に顔を近づけた。


「良えかネギ、もしもん時のために、自分には2つばかし約束して欲しいことがあんねん」

「もしもの時って…………や、やっぱり、この図書館ってそんなに危ないのっ?」


俺が余りに真剣な口調で言ったせいか、ネギは若干涙目になりながら、そんな質問を返して来る。

苦笑いを浮かべて、俺は彼女を安心させるように言った。


「まぁ、万が一んときの保険や。そんなもん使う必要はあれへんとは思うけど、日本の諺で『備えあれば憂いなし』っちゅう言葉があんねん。何事も、慎重にしとくに越したことはあれへんやろ?」

「あ…………う、うんっ、そうだよね?」


その言葉で幾分か安心したのか、ネギは納得顔で頷いてくれる。

その様子に満足して、俺は再びネギにその約束について切り出した。


「1つ目は『決して魔法は使わないこと』。もちろん命の危険があるような緊急事態やったら話は別やで? そんときは、何が何でも自分と、他の連中のことを護らなあかん」

「うん、分かった。ボクは緊急時以外では『決して魔法を使わない』」


俺の言葉を復唱して、しっかりと頷くネギ。

それを確認して、俺は2つ目の約束を口にした。


「2つ目は『もし俺と離れても無茶はせず、そん時自分に出来ることを考えること』。寧ろこっちの方が大事な約束や。自分の性格やと、みんな助けるために、勇んで無茶しそうやからな」

「う゛っ…………そ、そんなことない、よ?」


自信無さ気に言うネギ。

…………こいつ、絶対ヤヴァいときは無茶するつもりだったな。


「良う聞け。俺は一応学園長から自分の護衛を依頼されとる身や。とは言え、さすがに自分の傍におれへんかったら護れへん。そんなときに無茶して自分に怪我でもされたら、俺の信用ガタ落ちや」


なんて勝手な言い分を、と思うかもしれないが、ネギの場合はこんな風に自分以外の人間の利害を説明した方が納得が早いからな。

加えて相手が学園長となると、俺が彼女から引き離されるのはほぼ確定事項。

卑怯だとは思うが、ここは手段を選ばずに攻めさせてもらう。

しかし、俺のそんな説得に納得がいかないのか、ネギは少し拗ねた表情を浮かべて、なおも反論を続けた。


「け、けどさ? もし本当に小太郎君とはぐれて、しかも危ない状態になったら、みんなを護れるのはボクしかいない訳でしょ?」

「それは愚問やな。バカレンジャーの身体能力は筋金入りや。特に楓と古菲は学園の魔法生徒並みに…………いや、むしろ並みの魔法生徒より遥かに強いで?」

「ま、魔法生徒より!? …………そ、そんな一般人がいるなんて信じられないんだけど?」

「とは言え、それが事実や。それと、もしもホンマにそんなヤバい状況になったらな…………」


俺はそこで言葉を区切ると、そっとネギの頭に手を置き、優しく笑みを浮かべてこう言った。


「俺が必ず自分らを助けに行ったる。例えはぐれとっても、必ず自分らのピンチに駆け付ける。せやから自分は安心して、俺のこと待っとったら良えねん」

「…………」


そんな俺の表情を見つめて、何故か呆けてしまうネギ。

あれ? さすがに今の台詞は臭かったか?

それかネギ、実は具合でも悪いとか?

良く見ると、少し頬が赤いし…………。

そんな風に心配していると、ふいにネギは正気に戻ったのか、はっとした表情を覗かせると、再び先程と同じ拗ねたような表情を浮かべた。


「…………小太郎君、前のときははぐらかしてたけど、本当はかなりモテるでしょ?」

「は? な、何やねんいきなり!?」


予想外のネギの反応に戸惑う俺。

つか、今のやりとりの何処に、その質問が飛び出す要素があったよ!?

訳が分からず困惑する俺に、ネギははぁ、と重たい溜息を吐くと、苦笑いを浮かべながら顔を上げた。


「ともかく、小太郎君の言いたいことは分かったよ。だからボクは『もし小太郎君と離れても無茶はしない。その時自分に出来ることを考える』。それで良い?」

「む…………まぁ何かはぐらかされた気がせんこともないけど、分かってくれたんならそれで良いわ」


本当、釈然としませんけどね。


「あはっ…………拗ねないでよ。もしもの時、ボクは小太郎君のこと信じて待ってるからね?」


先程の俺と同じように、優しく笑みを浮かべてそんなことを言い出すネギ。

…………この小悪魔さんめ。

ネギみたいな可愛い子からそんな風に言われたら、男は黙って頷くしかないだろう。

そのことを理不尽に思いながらも、俺はしっかりとネギに頷いて見せるのだった。










そんな訳で、ネギの探査能力をフル活用した俺たちは、原作のようにバンバン罠に引っ掛かることもなく休憩所まで辿り着くことが出来た。

現在はその休憩所にて、木乃香が用意してくれた弁当を突いている。

普段から食べ慣れてるネギの料理も上手いけど、木乃香のこの京風な薄味も中々に乙だよな~。

そんな訳で、出がけに大量の肉じゃが(ネギお手製)を平らげていたにも関わらず、がつがつと木乃香の弁当を食す俺なのだった。


「けどホンマにネギ君て凄いなぁ? 図書館探検部のウチらでも気付けへんような罠、全部気付いてまうやなんて」

「はい。正直、驚愕です。一体どこでそのような技術を?」


感嘆の言葉を零す木乃香に、質問を投げかけて来る夕映。

さすがにそのリアクションは予想済みだったのか、ネギはいつものようにテンパることもなく、笑顔でそれに答えた。


「イギリスにいるときにちょっと特殊な訓練を積んでいたことがあって。そのおかげでこういう危険予知は得意なんですよ」

「ほらね? 私が言った通りネギに来てもらって良かったでしょ?」

「うんうん。ぶっちゃけ、ネギ君いなかったら、私何回も罠に掛かってたと思うよ」


まるで自分の事を褒められたみたいな得意顔で胸を張る明日菜に、それに対してしきりに頷くまき絵。

…………そのせいで俺は痛めなくて良い頭を痛めてる訳ですがね。


「それに引き換え…………ある意味ネギより頼りにしてた誰かさんは、ここまで全くの役立たずだったわね?」


意地が悪い笑みを浮かべて俺に視線を向けて来る明日菜。

言いたいことは分からないでもないが、そもそもテスト勉強に力を入れずにこんなことしてる明日菜にだけは言われたくない。


「うっさいわ。つか、力技じゃどうにもなれへんことで俺を頼るんが間違いやねん」

「あははー、コタくん拗ねとるー」

「にんにん。確かに小太郎殿は、危険予知よりも力技向きでござるからな」

「コタローの腕前はかなりのモノアルからネ」


指を差して笑う木乃香に、フォローを入れてくれる武闘派2人。

…………今度2人には飯でも奢ってやろう。

そんな感じでしばらく談笑していた俺たちだったのだが、その途中でふとネギが俺の傍まで来て、小声でこんなことを尋ねて来た。


「…………ねぇ? 気付いてる?」

「…………ああ、俺ら以外に4つ。内2つはかなりバカデカい魔力がこの地下図書館中にいてるな」


真剣な声音で、ネギにそう答える俺。

そう、先程から感じている妙な胸騒ぎ。

ネギも感じ取ったそれは、紛れもなく俺たち以外の何者かが発する魔力の気配だった。

それにしても…………4つってことは、やはり学園長のやつ、俺を排除するために何かしらの仕掛けを用意しやがったな?

4つの内3つは一体何の魔力かが検討が付く。

恐らくはアルと学園長、そして俺たちの目的であるメルキセデクの書が発するものだろう。

しかし後1つは一体何だ?

しかもそのもう1つの魔力は、この階層に来てその濃度を増している。

つまりそう遠くない場所に、この異様な魔力を放っている何者かが居ると言う訳だ。


「1つは明日菜さんたちの言う魔法の本だとしても、残りの3つは一体…………?」

「さぁな。けど、もしかすると…………俺が掛けた保険、使わなあかんかも知れへんな」


そんな風に俺たちが小声で話していると、その様子に気が付いたのか明日菜がすっと近付いて来た。


「…………何? 何かマズいことでもあったの?」


俺たちが真剣な表情を浮かべていたからだろう、心配そうにそう尋ねて来る明日菜。

ネギと顔を見合わせて、俺たちは彼女にここに来て感じている魔力に関して説明を始めた。


「…………そ、それじゃ、本当に魔法の本があるのね!?」


一しきり説明を聞いて、明るい表情でそんなことを言い出す明日菜。

俺は溜息を吐きながら、再び彼女にことの重大さを説明することにした。


「喜ぶんは早いで? 魔法書の他に3つ。しかも内2つはかなりデカい魔力が居てる。もしかしたら、魔法書の番人かも知れへん」

「げっ…………で、でもさ? あんたって一応学園最強の魔法使いの1人なんでしょ? もし本当にその番人がいたとしても、小太郎がやっつけてくれれば良いじゃない?」


さらっととんでも無いことを言い出す明日菜に、俺は再び溜息を吐いた。

というか、目先の欲に目がくらみ過ぎワロタ。


「そない簡単に言うてくれるなや。それにそん中の1つはかなりヤバイ感じがしとんねん…………」


この階層に入ってから感じている魔力。

それはあたかも俺たちを…………否、俺を手招きしているかのような、そんな不思議な感覚を感じさせている。

これが学園長の仕掛けた罠だとしたら…………本当に俺を仕留められる、そうでなくても足止めすることくらいは出来る存在が待ち構えていると見て間違いない。

どちらにしても、一筋縄で行くとは思えなかった。


「さっきから何を3人でヒソヒソ話してるのー?」

「「「!?」」」


はっとして後ろを振り向くと、いつの間に近付いて来ていたのか、にんまりと含みのある笑みを浮かべたまき絵がそこに居た。

…………このパターンも久々だな。

内緒話に熱中し過ぎていたのと、例の気配に神経を尖らせていたせいで彼女の接近に気が付かなかったんだろうが、不覚だ。

が、本当に不覚だったのは、もう一つの方の気配に気が付かなかったことだった。


「―――――何やコタくん、いつの間にか明日菜とえらい仲良くなっとるなぁ? 何かあったんけ?」

「…………」


図書館島の入口で見せたのと同じ、般若オーラを纏った木乃香が、まき絵とは反対側からにゅっと顔を出す。

…………ジーザス、俺何も悪いことしてなくね?


「ご、誤解よ木乃香!! ご、護衛を頼んだの私だし、ちょっとこれからのことを相談してただけだってば!!」


おおう!?

どうしたというのだ!?

今のは明日菜にしてはかなり良く出来たフォローじゃないか!?

思わず感嘆の溜息をもらした俺だったのだが、般若オーラを纏った木乃香さんは、あろうことかそんな一見完璧に見える言い訳にさえ、言葉の矢を放つ。


「…………そもそも、それが不思議やったんよ。何で明日菜、いきなしコタくんに護衛たのもー言い出したん? それに、ウチもまだ会うたことあれへんかったネギ君とも、随分仲良うなっとるみたいやし…………3人とも、ウチらに何か隠し事とかしてへん?」

「「「っっ!?」」」


ある意味真に迫った木乃香のその質問に、俺たちは3人して口から心臓が飛び出しそうだった。

…………ま、ままま、マズイ!?

こ、ここは確実に乗り切らないと、ネギの件について疑われでもしたら大事だ!!

俺は必死で脳を回転させ、この場を乗り切る言い訳を考える。

何か、何か手は…………ってそうだ!!!!

暗闇に差した一筋の光明。

俺は間髪入れずに、その案を実行に移した。


「あ、あ~…………ま、まぁ確かに隠し事はしてんねんけど…………」

「っっ…………!!!?」


俺がそう言った瞬間、ぶわっと高まる木乃香の怒気。

…………お、おおおおお落ち着けブラザー!? これは計算通り、計算通りなんだ!!

そう必死に自分へと言い聞かせながら、俺はさらに言葉を続けた。


「じ、自分らも知っとると思うけど、明日菜って『あの人』んことが好きやろ?」

「へ? …………う、うん。確かに、明日菜が『あの人』んこと好きなんは、みんな知っとると思うえ?」


虚を突かれたのか、一気に霧散する木乃香の怒気。

ちなみに、敢えて名前を伏せたのは明日菜のプライバシー保護のためだ。そこ、無駄って言わない。

よしよしよしよーし!! ここまでくればもう一歩だ!!

俺は木乃香の勢いがなくなったのを良いことに、捲くし立てるように言い訳を口にした。


「せやんな? ほんでな、実はネギは『あの人』と昔からの知り合いやねん。で、それを知った俺が、ネギのことを明日菜に紹介したって、ほんで仲良くなったと…………そう言う訳や。な? 2人とも?」


そしてダメ押ししてもらうために、2人に話題を振る俺。

俺の考えをおおよそ理解したのか、2人はすぐさまぶんぶんと首を縦に振ってくれた。


「そ、そそそそーなのよっ!! ネギってば『あの人』と仲が良くてさ~!!」

「そ、そそそそーなんですっ!! い、今も、『あの人』のことを話してたから、ちょっと小声になってただけなんです!!」

「「あは、あははっ!!」」


やけくそ気味で作り笑いを浮かべる2人。

…………自分でそう仕向けといて何だけど、これじゃまるでタカミチが某闇の魔法使いみたいだな。


「何や、そういうことやったんやぁ。え、えと…………ご、ごめんな明日菜。大事な相談の邪魔してもうて」

「わ、私も…………が、頑張ってね、明日菜。恋に歳の差は関係ないって良く言うし!!」


そして俺の目論見通り、完全に勘違いして明日菜に謝り、励ましの言葉を投げかける木乃香とまき絵。


「あ、あははー。あ、ありがとー、2人とも…………(がくっ)」


そんな2人の様子に、明日菜は作り笑いを浮かべながらも、その直後憔悴し切った表情で肩を落とすのだった。

…………南無阿弥陀仏(チーン)。










そんなやり取りを終えて、俺たちは再び、目的の書物が安置されているとされる場所を目指して、探索を再開した。

そして辿り着いたのは、原作でも印象に良く残っている、本棚の上にある通路だった。

かなり深い所まで俺たちはやって来ていたらしく、そびえたつ本棚は、その接地面がどうなっているのか見えないほどだった。


「これは…………さすがにここまで来ると、最早人外魔境の様相ですね」


眼下を見下ろし、そんなことを呟く夕映。

その言葉とは裏腹に、その表情には未知との遭遇に対する好奇心か、笑みが浮かんでいた。


「死ぬっ!! 落ちたら死んじゃうよコレっ!?」


そんな夕映とは対照的に、ぺたんと本棚へたり込みながら、そんな泣き言を零すまき絵。

まぁこの面子の中じゃ、今のところ一番一般人してるし当然だな。


「まぁ確かに危ないわよねー…………というか、こんなとこにある本、一体誰が読むのよ?」


苦笑いを浮かべてまき絵を助け起こしながら、明日菜はそんな当然の疑問を口にする。

…………まぁ、某大魔法使いさんくらいじゃないでしょうか?

そんな感じで、断崖絶壁のように続く本棚の上を戦々恐々としながら進む俺たち。

夕映とネギの先導の下、比較的安全かつスムーズに進んでいる一行だったのだが…………。


「っ!? だ、誰かいるですっ!?」

「「「「「「「!?」」」」」」」


先頭を歩いていた夕映の一言で、全員の表情に緊張が走る。

暗くて良く見えないが、確かに夕映が指差した本棚の上には、何者かが悠々と立っていた。

こいつが、俺の感じていた魔力の正体か?

そう考えた矢先だった…………。



―――――ゾクゥッ



「――――――――――っ!!!?」



その瞬間、俺は無意識の内に瞬動術を使い、先頭にいたネギの前へとその身を躍らせていた。

…………この感覚、間違いない。

まるでここが戦場であるかのような、そんな錯覚を覚えるような禍々しい闘気。

この闘気を、俺は確かに知っている。

しかし、どうして奴がこんなところに…………!?

困惑する俺を余所に、この闘気を放った人物は、足場の悪い本棚を悠然とこちらに向かって歩き始める。

俺は一般人の目があることも忘れて、ゲートから影斬丸を呼び出した。



―――――ガタガタガタガタッ



「っ!? …………やっぱりか」


先程俺が感じた既視感。

それが間違いでないことを証明するかのように、がたがたと震える影斬丸。


「こ、小太郎さんっ!? い、一体どこから刀なんて!? と、というより、それはホンモノなのですかっ!?」


俺が行った一連の行動に驚き、思わずよろける夕映。

その瞬間、彼女のヘッドライトがぶれて、近付いて来る人影を闇の中へと映し出した。

180を超える長身に、黒の着流し。

深紅で染め抜かれた黒の羽織。

そして背中程に伸びた漆黒の長髪に、頭頂部に生える獣の耳。

そいつはその瞬間、ぎらついた愉悦と闘志の光を目に宿し、獣染みた笑みを浮かべた。



「――――――――――よぉ? 久しぶりだな、クソガキ」



―――――2年前、エヴァの命を狙った狗族。



以前相対した時よりも、遥かに濃密な魔力を放ちながら、奴はそう口にしたのだった。




前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.031960010528564