ラ「ジャック・ラカンの!! 『転生武道伝コタ・・・ま? 質問コーナー』!!!!」霧「わーいっ!!」チ「ばうばうっ!!」―――――どんどんぱふぱふー小「…………って、ちょお待てぇいっ!!!?」ラ「このコーナーでは、お馴染み最強の傭兵剣士『千の刃の男』こと俺様ジャック・ラカンが、読者の方々から寄せられた質問にビシバシ答えていく!!」小「やから人の話を聞けや!!!? 質問コーナーって何の話やねんっ!? つかここどこやっ!?」ラ「ケツの穴の小せぇ男だな。そんなことじゃいつまで経っても俺様のようなダンディかつパワフルな漢にはなれねぇぞ?」小「…………百歩譲ってパワフルは認めたる。けどダンディってところはガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグか神多羅木センセに謝っとけ!!」ラ「と、いうわけで早速最初の質問だ!!」小「ガン無視かっ!? お願いやから質問に答えろや!? 何や知らんけど、霧狐にチビまでおるし…………ホンマここは何処やねん?」ラ「ったくしょうがねぇなぁ。今回は特別に無料で教えてやろう。ここは所謂幻想空間だ」小「幻想空間? それにしちゃあ随分普通の教室みたいやけど…………」ラ「それは今回のコーナーのために用意した特別仕様だからだ!!」小「…………まぁ、良えわ。んで? さっき言うてた質問コーナーって何の話や?」ラ「ああ。それなんだが…………実は俺にも良く分からん!!」小「はぁっ!?」ラ「俺は隠れ家で優雅にシエスタしてたんだが…………気付いたら何故かこの教室に居てな。俺用って書かれた台本があったんで、とりあえずそれに従って行動してみた」小「ほんなら、霧狐とチビも?」霧「うん。普通に寮の部屋で眠って、目を覚ましたらここに居たよ?」チ「ばうばう!!」小「そういやチビも俺の部屋で寝とったな。何でまたこないな面子で…………」ラ「ああ、それに関しては俺の台本に理由が書いてんぞ?」小「マジで!?」ラ「おっさんと男子中学生だけじゃあまりに絵面がアレなんで、萌えキャラとマスコットを用意したとか何とか…………」霧「もえ?」チ「ばう?」小「…………絵面がアレで悪かったな」ラ「なお、この幻想空間での記憶は俺様含め全員無かったことになるので悪しからず、と注意書きもある」小「…………いや、もうホンマに何なんですか?」ラ「さぁな? まぁ案ずるより産むが易しって言うだろ? ここは騙されたと思って台本通りに動いてみるのも一興じゃねぇか」小「…………もう好きにしてください」ラ「それじゃあ早速、1つ目の質問から行くぜ? え~と何なに…………『今の小太郎くんは、原作キャラと比べてどれくらい強いのですか?』…………ふむ、こういう質問のために俺が呼ばれた訳か」小「ああ、それは俺も正直気になっててん。今回九尾の魔力が復活したおかげで、一部ではジャック・ラカンともまともに闘えるんやないかって騒がれとるらしいやん?」ラ「ラカン・インパクトォォオオッ!!!!」―――――ドゴォンッ!!!!小「ヘブゥッ!!!?」ラ「調子こいてんじゃねぇぞクソガキ? テメェなんぞ、未だ俺の足元にも及ばん!!」小「…………さ、サーセン」ラ「まぁ、ここは分かりやすく表を作ってやろう。表世界の一般人を基準の1としてだな…………(詳しくは講談社KCM3791魔法先生ネギま!第22巻を参照)」小「ほうほう…………で? この表やと、今の俺はどの辺になるんや?」ラ「まぁ慌てるんじゃねぇよ。分かりやすくするために、これまでお前が闘って来た連中の強さも表にしてやっから」―――――霧狐(九尾憑依状態):2500―――――骸骨妖怪:2000―――――半蔵(九尾憑依状態):1900―――――狗族妖怪(魔力制限付き):1800―――――弥刀 紅葉(外法使用時):1600―――――酒呑童子(未完):1500―――――酒呑童子(量産型):800小「…………霧狐と骸骨はまぁ分かる。けど狗族妖怪の数値って…………俺、良く生きとったな」ラ「確かに奴と闘った頃のお前だと、せいぜいが800だったろうからな。まぁこの数値はあくまで基準ってことよ。闘い方次第で数値が上の奴も倒せる。お前は実戦で実力を発揮するタイプってことだろ?」小「まぁそういうことにしとくわ…………で、肝心の俺の数値は?」ラ「よし。それじゃあ期間で分けてやろう」―――――小太郎(九尾獣化):2800―――――小太郎(九尾復活編):1000―――――小太郎(封印状態):950―――――小太郎(仇敵襲来編):900―――――小太郎(麻帆良到着時):800小「…………」ラ「どうした? 感慨にふけってんのか?」小「予想を上回る数値の低さに言葉をうしなっとるんや!!」ラ「低いってこたぁねぇだろ? 大戦時の鬼神兵と同レベルだぞ?」小「それはそうやねんけど…………紅き翼の面子って、これやと確か軒並み1万越えやったやんな?」ラ「まぁな。ちなみに俺様は12000だ」小「約4倍て…………ハァ。さすがに道は遠いな…………」ラ「そう肩を落とすな。台本によると原作時間軸合流まで時間もあるって書いてるし。まだまだ若ぇんだ。伸び白があんだろ? …………ところで、『原作時間軸』って何の話?」小「…………その台本、ホンマに大丈夫なんやろうな?」霧「ねぇおじさん? 今のキリとチビはその表だとどれくらい強いの?」チ「ばうっ」ラ「お? そうだな…………大体この辺じゃね?」―――――霧狐(暴走時):700―――――チビ(魔犬時):600―――――霧狐(九尾復活編以降):500霧「えぇ~~!? 今のキリってチビより弱いのっ!?」チ「ばう♪」霧「うぅ~…………ショックで立ち直れないよぅ…………」ラ「だから、あくまで目安だって言ってんだろ? 狐の嬢ちゃんも小太郎と一緒で、まだまだ伸び白があんだからよ」霧「そ、そうだよね? よーし!! お兄ちゃん、キリもっと頑張るからね!?」小「おう!! 俺も負けんようにキバらんとな!!」チ「ばうっ!!」ラ「その意気だ。励めよ若者ども。さて、そんじゃあ一つ目の片付いたところで…………」小「2つ目の質問やんな」ラ「いや、もう飽きたし帰る」小「はぁっ!? いやいやいや、飽きるん早過ぎやろ!? つか、帰る方法知っとるんかいな!?」ラ「それは知らんが…………大体のことは気合で何とかなる!!」小「エエ顔でサムズアップすんなや腹立つ!!」ラ「よーし、そんじゃ早速試してみっか。嬢ちゃんたちは危ねぇから下がってろー」霧「はーい」チ「ばうっ」小「…………もうヤダ、このおっさん」ラ「ふんっ!! ぬ、ぐ、ぐ、ぐ、う、ぉ、ぉ、お、お、お、お…………!!!!」―――――ぴしっ…………ぴしぴしっ…………霧「お、お兄ちゃんっ!? ゆ、揺れてるっ!? すっごい揺れてるっ!?」チ「ばうばうっ!?」小「…………おー、どっかで見たことある光景やー…………」ラ「ぬぅぐぅぉぉおおおおおおおおおおおおおおっ…………!!!!!!」―――――ぴしぴしぴしぴしっ…………ラ「―――――ふぅんっっ…………!!!!!!」―――――ぴしっ…………がしゃぁんっっ!!!!小「…………って、壊れたの床だけやんけっ!?」霧「お、落ちる~~~~っ!!!?」チ「きゃいんっ!!!?」ラ「はっはっはっ…………やっぱ何でもノリだけでやるのは良くねぇな」小「言うてる場合か!? くっ、虚空瞬動!! …………って使えへんっ!?」霧「き、キリもダメなんだけどっ!?」チ「ばうっ!?」ラ「どうやら、俺の気合で幻想空間になんらかの影響が出てる…………気がしないこともない」小「適当かっ!? ってヤバい!? みぎゃ~~~~~っっ…………!!!?」「…………ハッ!?」ふと眼を開くと、そこは良く見なれた自室の天井だった。まだ暗いことから、恐らく夜明け前だろう。枕元の形態に手を伸ばすと、3:25と表示されていた。「…………何や、けったいな夢見てた気ぃする」殆ど内容は思い出せないけど床で眠るチビに目をやると、悪夢にでもうなされているのか、眉根を寄せて苦しそうに呻いていた。「…………とりあえず、2度寝するか」今日は休みだし、それくらいしたって罰は当たるまい。そう結論付けて、俺は再び横になると静かに目を閉じるのだった。