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No.15332の一覧
[0] 転生武道伝コタ・・・ま? (現実→犬上小太郎憑依・魔法先生ネギま!二次創作)[さくらいらくさ](2011/08/27 01:23)
[1] 転生武道伝コタ・・・ま? 0時間目 有言実行 いやいやいや!!これはなんか違うから!![さくらいらくさ](2010/01/08 01:27)
[2] 転生武道伝コタ・・・ま? 1時間目 愛別離苦 のっけから重たい予感が・・・・・・[さくらいらくさ](2011/07/25 00:26)
[3] 転生武道伝コタ・・・ま? 2時間目 合縁奇縁 原作が崩壊し始めたようです[さくらいらくさ](2010/01/08 01:28)
[4] 転生武道伝コタ・・・ま? 3時間目 一触即発 おっもーいーこんだぁらっ♪とか笑えないし! [さくらいらくさ](2010/01/08 01:28)
[5] 転生武道伝コタ・・・ま? 4時間目 管鮑之交 フラグ?いいえケ○ィアです[さくらいらくさ](2011/08/14 00:06)
[7] 転生武道伝コタ・・・ま? 5時間目 因果応報 用意するもの:鋼の精神力[さくらいらくさ](2011/08/14 00:06)
[8] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 掌中之珠 すいませーん!台本くだs・・・・・・へ?あ、ない?[さくらいらくさ](2010/01/19 23:41)
[9] 転生武道伝コタ・・・ま? 6時間目 報本反始 いざ尋常に・・・・・・ん、キャラがおかしい? [さくらいらくさ](2010/10/17 22:03)
[10] 転生武道伝コタ・・・ま? 7時間目 乾坤一擲 某魔砲少女の影をせっちゃんに見た!![さくらいらくさ](2010/10/30 21:08)
[11] 転生武道伝コタ・・・ま? 8時間目 急転直下 行くぜ、行くぜ、行くぜ、行くぜぇ!! [さくらいらくさ](2010/10/30 21:10)
[12] 転生武道伝コタ・・・ま? 9時間目 嚆矢濫觴 思春期ってムツかしい年頃よね・・・・・・[さくらいらくさ](2010/10/19 21:51)
[13] 転生武道伝コタ・・・ま? 10時間目 破鏡重円 使い方間違ってる? いやいや木乃香と刹那は夫婦ですよ?[さくらいらくさ](2010/10/20 22:06)
[14] 転生武道伝コタ・・・ま? 11時間目 膠漆之心 このちゃん可愛いよこのちゃん!![さくらいらくさ](2010/10/21 01:33)
[15] 転生武道伝コタ・・・ま? 12時間目 意気軒昂 明日菜め、いつか見てろ!![さくらいらくさ](2010/10/21 23:54)
[16] 転生武道伝コタ・・・ま? 13時間目 阿鼻叫喚 そもそも13って数字が不吉だって・・・・・[さくらいらくさ](2011/08/26 02:39)
[17] 転生武道伝コタ・・・ま? 14時間目 開巻劈頭 幻想を抱いてるものって、実際に見るとイメージが崩れるよね[さくらいらくさ](2010/10/23 19:06)
[18] 転生武道伝コタ・・・ま? 15時間目 舐犢之愛 いやいやいやいやっ!! これは可愛いがるってレベルじゃねぇぞ!?[さくらいらくさ](2010/10/23 22:13)
[19] 転生武道伝コタ・・・ま? 16時間目 捲土重来 俺にはまだ、帰れる場所がある・・・・・・[さくらいらくさ](2010/10/24 00:50)
[20] 転生武道伝コタ・・・ま? 17時間目 確固不抜 意外とエヴァは可愛いところが多いと思う[さくらいらくさ](2010/10/25 19:55)
[21] 転生武道伝コタ・・・ま? 18時間目 常住坐臥  いや、そんなに闘うことばっか考えてる訳では・・・・・・[さくらいらくさ](2010/10/25 19:54)
[22] 転生武道伝コタ・・・ま? 19時間目 青天霹靂 もうヤダ……女の子怖い……[さくらいらくさ](2010/10/26 01:29)
[23] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 改過自新 マッチ一本火事の元って言葉がガチだとはな……[さくらいらくさ](2011/08/19 00:49)
[24] 転生武道伝コタ・・・ま? 20時間目 焦唇乾舌 人ってつくづく見かけによらないと思うんだよ[さくらいらくさ](2011/09/04 10:35)
[25] 転生武道伝コタ・・・ま? 21時間目 玩物喪志 本当に大事なもんって、意外と気がつかないよね?[さくらいらくさ](2010/11/01 23:06)
[26] 転生武道伝コタ・・・ま? 22時間目 暗雲低迷 和服もいいけどゴスロリもねっ!![さくらいらくさ](2011/08/26 02:40)
[27] 転生武道伝コタ・・・ま? 23時間目 人面獣心 そこはかとない大荒れの予感……オラわくわくしてきたぞっ!![さくらいらくさ](2010/11/02 19:55)
[28] 転生武道伝コタ・・・ま? 24時間目 金剛不壊 つくづく性格の悪い奴もいたもんだ……あれ? 人のこと言えない?[さくらいらくさ](2010/11/02 23:14)
[29] 転生武道伝コタ・・・ま? 25時間目 大胆不敵 木乃香って本当に良い性格してるよなぁ……[さくらいらくさ](2010/11/03 16:53)
[30] 転生武道伝コタ・・・ま? 26時間目 背水之陣 ……くくっ、今宵も影斬丸は血に飢えてお(ry[さくらいらくさ](2010/11/04 23:37)
[31] 転生武道伝コタ・・・ま? 27時間目 狂瀾怒涛 頭によぎったのは、某狂戦士さんの姿でした……[さくらいらくさ](2010/11/06 16:10)
[32] 転生武道伝コタ・・・ま? 28時間目 一致団結 燃え尽きたぜぇ……真っ白になぁ……[さくらいらくさ](2010/11/07 00:35)
[33] 転生武道伝コタ・・・ま? 29時間目 一陽来復 もう、ゴールしても、いいよね……?[さくらいらくさ](2010/11/09 01:28)
[34] 転生武道伝コタ・・・ま? 30時間目 日進月歩 タカミチはやっぱすげぇ苦労したんだと思うのよ[さくらいらくさ](2010/11/09 01:36)
[35] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 辺幅修飾 見栄っ張りって損だと思わない?[さくらいらくさ](2010/11/10 23:46)
[36] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 欲念邪意 女の人って本当に分かんないよ……[さくらいらくさ](2010/11/11 23:51)
[37] 転生武道伝コタ・・・ま? 31時間目 旱天慈雨 幼女(見た目)のエロい発言は心臓に悪いと思わんかね? [さくらいらくさ](2010/11/12 23:19)
[38] 転生武道伝コタ・・・ま? 32時間目 八面玲瓏 明日菜姐さん、マジイイ女ッス……[さくらいらくさ](2010/11/14 23:44)
[39] 転生武道伝コタ・・・ま? 33時間目 報恩謝徳 人を驚かせることに、体張ってますから!![さくらいらくさ](2010/11/15 22:18)
[40] 転生武道伝コタ・・・ま? 34時間目 香囲粉陣 ちょっとしたホストの気分だぜ[さくらいらくさ](2011/08/31 23:22)
[41] 転生武道伝コタ・・・ま? 35時間目 有頂天外 調子に乗りすぎたらダメだと、身をもって学んだお……[さくらいらくさ](2010/11/18 00:41)
[42] 転生武道伝コタ・・・ま? 36時間目 冒雨剪韮 ほ、本当に長い闘いだった……[さくらいらくさ](2010/11/20 00:17)
[47] 転生武道伝コタ・・・ま? 37時間目 千客万来 謂れのないことで責められると、訳もなく焦ることってない?[さくらいらくさ](2010/11/27 14:27)
[48] 転生武道伝コタ・・・ま? 38時間目 異体同心 べ、別に妹属性ってわけじゃないんだからねっ!?[さくらいらくさ](2010/11/27 14:28)
[49] 転生武道伝コタ・・・ま? 39時間目 奇策縦横 ちょっと親父にイラッとした[さくらいらくさ](2010/11/27 14:28)
[50] 転生武道伝コタ・・・ま? 40時間目 甘言蜜語 ……なぁ? これって番外編扱いじゃねぇの!?[さくらいらくさ](2010/11/27 14:30)
[51] 転生武道伝コタ・・・ま? 41時間目 暗中模索 刹那の活躍に全俺が泣いた(主人公的な意味で)[さくらいらくさ](2010/12/01 20:01)
[52] 転生武道伝コタ・・・ま? 42時間目 不倶戴天 ようやく出番!!……って、刹那と扱いが違い過ぎるだろっ!?[さくらいらくさ](2010/12/01 19:59)
[53] 転生武道伝コタ・・・ま? 43時間目 悪漢無頼 最悪の状況ってのは、起こるべくして起こるんだよな……[さくらいらくさ](2010/12/03 12:04)
[54] 転生武道伝コタ・・・ま? 44時間目 金科玉条 出番の少なさは俺へのいじめか?[さくらいらくさ](2011/01/24 21:44)
[55] 転生武道伝コタ・・・ま? 45時間目 悪酔強酒 いや色んな意味で……どうしてこーなったっ!?[さくらいらくさ](2011/01/28 17:24)
[56] 転生武道伝コタ・・・ま? 46時間目 羊頭狗肉 結局のところ何も解決しなかったし俺の活躍少ないし……[さくらいらくさ](2011/01/30 00:26)
[57] 転生武道伝コタ・・・ま? 47時間目 首尾一貫 そろそろタイトルのネタも尽きて来たなぁ……[さくらいらくさ](2011/02/01 00:23)
[58] 転生武道伝コタ・・・ま? 48時間目 頓首再拝 やっぱ学ランが一番楽だわ[さくらいらくさ](2011/02/08 22:40)
[59] 転生武道伝コタ・・・ま? 49時間目 乱痴気騒 賑やかなのは良いけど、偶にはまったりとしてぇよな……[さくらいらくさ](2011/02/08 22:41)
[60] 転生武道伝コタ・・・ま? 50時間目 時世時節 一つ事が絡むと、女子ってビビるほど大胆だよな[さくらいらくさ](2011/02/13 17:04)
[61] 転生武道伝コタ・・・ま? 51時間目 時期尚早 恋愛に時期もクソもないとは思うけど原作的に[さくらいらくさ](2011/04/24 22:25)
[62] 転生武道伝コタ・・・ま? 52時間目 艱難辛苦 世界の悪意が聞こえるようだよ…………[さくらいらくさ](2011/06/29 22:56)
[63] 転生武道伝コタ・・・ま? 53時間目 苦心惨憺 あれ? 死亡フラグが立った音が聞こえたよ? [さくらいらくさ](2011/07/02 21:18)
[64] 転生武道伝コタ・・・ま? 54時間目 周章狼狽 き、貴様!? 裏切ったのかっ!?[さくらいらくさ](2011/07/05 00:05)
[65] 転生武道伝コタ・・・ま? 55時間目 竜騰虎闘 たかが鬼ごっこ、されど鬼ごっこってとこか?[さくらいらくさ](2011/07/06 21:57)
[66] 転生武道伝コタ・・・ま? 56時間目 一件落着 まさか俺にこの技を使わせるとはな(ニヤリ)[さくらいらくさ](2011/07/08 12:36)
[67] 転生武道伝コタ・・・ま? 57時間目 一虚一実 オリキャラはあれほど慎重にって…………!?[さくらいらくさ](2011/07/11 19:12)
[68] 転生武道伝コタ・・・ま? 58時間目 烏兎匆匆 だから捏造設定も慎重にって…………!![さくらいらくさ](2011/07/11 19:16)
[69] 転生武道伝コタ・・・ま? 59時間目 一旦緩急 俺、今めっちゃ主人公してる…………[さくらいらくさ](2011/08/26 02:41)
[70] 転生武道伝コタ・・・ま? 60時間目 意趣遺恨 良かった…………最後の最後で役に立って、本当に良かった[さくらいらくさ](2011/07/18 00:21)
[71] 転生武道伝コタ・・・ま? 61時間目 金蘭之契 祝!! 俺様、復・活!!!![さくらいらくさ](2011/07/20 23:53)
[72] 転生武道伝コタ・・・ま? 課外授業 閑話休題 夢の内容なんて大体覚えてない[さくらいらくさ](2011/07/21 20:55)
[73] 転生武道伝コタ・・・ま? 62時間目 天罰覿面 いや、これは天罰って言うか人誅だろっ!?[さくらいらくさ](2011/07/23 10:53)
[74] 転生武道伝コタ・・・ま? 63時間目 円転滑脱 手際が良いを通り越して、むしろ恐ろしいけどな[さくらいらくさ](2011/07/23 23:37)
[75] 転生武道伝コタ・・・ま? 64時間目 十人十色 だからって許容出来ないこともある[さくらいらくさ](2011/07/25 16:16)
[76] 転生武道伝コタ・・・ま? 65時間目 一期一会 嘘だと言ってよ、バー●ィィィィィィイイイイイッッ!!!!!![さくらいらくさ](2011/07/28 10:53)
[77] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 進取果敢 思い切りが良いって言えば聞こえは良いけどさ…………[さくらいらくさ](2011/07/29 00:34)
[78] 転生武道伝コタ・・・ま? 66時間目 前途多難 いや、可愛いよ? 可愛いけどもさっ!?[さくらいらくさ](2011/07/30 23:46)
[79] 転生武道伝コタ・・・ま? 67時間目 脚下照顧 早急にインフラ整えないと俺が死ぬる!!!![さくらいらくさ](2011/08/02 16:27)
[80] 転生武道伝コタ・・・ま? 68時間目 複雑怪奇 これが偶然だとしたら、ミラクル以外の何物でもねぇよ[さくらいらくさ](2011/08/03 00:12)
[81] 転生武道伝コタ・・・ま? 69時間目 益者三友 ひ、一先ず首は繋がった…………のか?[さくらいらくさ](2011/08/07 23:40)
[82] 転生武道伝コタ・・・ま? 70時間目 海千山千 俺はまた、奴の掌に居る訳ね…………[さくらいらくさ](2011/08/26 02:41)
[83] 転生武道伝コタ・・・ま? 71時間目 奇奇怪怪 予想外の連続に、俺のハートはブレイク寸前だぜ[さくらいらくさ](2011/08/12 01:51)
[84] 転生武道伝コタ・・・ま? 72時間目 闘志満満 久々の見せ場キターーーーッ!!!![さくらいらくさ](2011/08/14 01:00)
[85] 転生武道伝コタ・・・ま? 73時間目 伝家宝刀 しかし、この温度差はどうにかなんねぇもんかね?[さくらいらくさ](2011/08/15 01:18)
[86] 転生武道伝コタ・・・ま? 74時間目 一諾千金 約束は絶対守りたいけど…………この状況はねーよな?[さくらいらくさ](2011/08/19 00:52)
[87] 転生武道伝コタ・・・ま? 75時間目 鶴鳴之士 過剰な期待に応えたくなるではないか…………!!(CV.子●武人)[さくらいらくさ](2011/08/19 01:21)
[88] 転生武道伝コタ・・・ま? 76時間目 異体同心 親のこと知らなくても、子は親に似るもんだ[さくらいらくさ](2011/08/21 12:30)
[89] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 難行苦行 …………くー…………(←爆睡中)[さくらいらくさ](2011/08/26 02:39)
[90] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 氷山一角 …………(←死体のように爆睡中) アル:…………息、してますか?(ニコニコ)[さくらいらくさ](2011/08/26 02:43)
[91] 転生武道伝コタ・・・ま? 77時間目 用意周到 レッツパァァァリィィィイイイイッ!!!!(寝起き=テンションMAXIMUM)[さくらいらくさ](2011/08/26 08:01)
[92] 転生武道伝コタ・・・ま? 78時間目 意趣遺恨 怨霊、物の怪困ったときは…………レッツパァアアアリィィィイイイイッ!!!!(最後までクライマックス)[さくらいらくさ](2011/08/27 01:23)
[93] 転生武道伝コタ・・・ま? 課外授業 閑話休題 こたろーーーーっ!! うしろうしろーーーーっ!!!![さくらいらくさ](2011/08/28 00:24)
[94] 転生武道伝コタ・・・ま? 79時間目 泥中之蓮 いつのまにかルームメイトがクラスのマスコットになってたんだが?[さくらいらくさ](2011/09/04 10:44)
[95] 転生武道伝コタ・・・ま? 80時間目 邯鄲之夢 俺が女性関係で調子に乗ると、本当に碌なことがない[さくらいらくさ](2011/08/31 23:54)
[96] 転生武道伝コタ・・・ま? 81時間目 一家団欒 父親の情けない姿って、見ると妙に切なくなるよね…………[さくらいらくさ](2011/09/04 10:12)
[97] 転生武道伝コタ・・・ま? 82時間目 七難八苦 俺の知らないところで死亡フラグが乱立していく…………[さくらいらくさ](2011/09/07 13:41)
[98] 転生武道伝コタ・・・ま? 83時間目 灯台下暗 口にする言葉は慎重に選びましょう[さくらいらくさ](2011/09/11 23:56)
[99] 転生武道伝コタ・・・ま? 84時間目 九死一生 自分が草食系だとは思わないけど、明らかに狩られる側なのは何故?[さくらいらくさ](2011/09/25 00:52)
[100] 転生武道伝コタ・・・ま? 85時間目 哀鴻遍野 気持ちは分かるけど、つーかその水分は一体どこから絞り出してんのさ?[さくらいらくさ](2011/09/25 00:18)
[101] 転生武道伝コタ・・・ま? 86時間目 千辛万苦 …………ジーザス…………[さくらいらくさ](2011/10/04 03:07)
[102] 転生武道伝コタ・・・ま? 87時間目 臥薪嘗胆 まだだっ!! まだ終わらんよっ!!!![さくらいらくさ](2011/10/09 02:32)
[103] 転生武道伝コタ・・・ま? 88時間目 蓴羹鱸膾 美しい思い出の筈なのに、何故か蔓延るラスボス臭[さくらいらくさ](2011/11/21 01:10)
[104] 転生武道伝コタ・・・ま? 89時間目 和気藹藹 母の語る親父象が、思い出補正じゃなかったと思い知る[さくらいらくさ](2011/11/01 19:56)
[105] 転生武道伝コタ・・・ま? 90時間目 断腸之思 決断って、迫られると焦って、後で後悔すること多くない?[さくらいらくさ](2011/11/07 01:46)
[106] 転生武道伝コタ・・・ま? 91時間目 跳梁跋扈 怪奇!! 長頭木乃伊男現る!?[さくらいらくさ](2011/11/10 23:45)
[107] 転生武道伝コタ・・・ま? 92時間目 出発進行 旅行前のテンションて、色々とカオスだよね?[さくらいらくさ](2011/11/21 01:09)
[108] 転生武道伝コタ・・・ま? 93時間目 呉越同舟 席順とか適当で良いと思う!!(切実)[さくらいらくさ](2011/11/21 18:50)
[109] 転生武道伝コタ・・・ま? 94時間目 風雲急告 俺、新幹線がトラウマになりそうだわ…………[さくらいらくさ](2011/11/26 02:40)
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[15332] 転生武道伝コタ・・・ま? 57時間目 一虚一実 オリキャラはあれほど慎重にって…………!?
Name: さくらいらくさ◆829d3bc8 ID:51e32238 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/07/11 19:12



1学期の一大イベント、麻帆良祭から3週間後。

夏休みを目前に控え、同級生が浮かれている間も、俺は相も変わらず修行に明け暮れていた。

とは言え、一向に俺の封印が解ける様子はなく、体術の腕と気の出力が悪戯に向上していくばかり。

いや、それはそれで別に悪いことじゃないんだけどね。

最近では刹那との手合わせでも3回に1回くらいなら勝てるようになってきたし。

…………ただ、それと同時に霧狐が同じくらいの割合で俺に勝つようになって来て焦ってるんだが。

もっとも、エヴァによると封印自体はいつ解けてもおかしくない状態まで緩んでるんだとか。

いつか説明した通り、無作為に放たれる魔力は得てして暴走しやすい。

そのため俺に掛けられた封印も、その魔力を放出するに相応しい時と場所を選ぶんだとか。

つまるところ、後はきっかけ次第で俺の封印は解けて、九尾の魔力というチートパワーアップを図ることが出来るということ。

それを聞いて大喜びした俺だったのだが…………。

春休みの九尾事件以来、驚くほど平和な学園都市麻帆良。

そんな状況で、大規模な魔力を放出するに相応しい出来事なんて起こる筈もなく、俺は目下封印を解けずにいる。

無論、平和ってものは勝ち得るより維持する方が難しいものであり、それが続いているという状況が何よりだってことは俺も理解している。

だからこそ、この現状を苦痛とは思わない。

そういう訳で、俺の封印が解けるのは少なくとも3年になってから。

つまるところ、ネギま! で言うところの、本格的なバトルもの展開が始まってからになるだろう。

そんな風に思い始めていた。

そんな状況下で、ついに先日待ちに待った夏休みが到来。

それを利用して刹那と木乃香は京都に里帰りする予定だ。

俺も一緒にと誘われたのだが、霧狐とその母親、九条親子のこともあったので、今年は遠慮しておいた。

あの2人は故郷に帰りたくても帰れない。そんな2人を残して近衛の本山に俺だけ戻るのは少し気が引けたのだ。

そう言う訳で、俺は今年の夏休みも、麻帆良で修業を積みながら生活することにした。

麻帆良を後にする刹那と木乃香。

霧狐と2人それを見送っていたとき、俺は夢にも思わなかった。

この3日後に、まさかあんな事件に巻き込まれることになるなんて…………。










―――――ザーーーー…………



刹那と木乃香が京都へ帰郷してから3日後。

7月も残すところ1週間だと言うのに、今日は朝から梅雨に逆戻りしたかのような大雨だった。

雨は嫌いだ。

前のときから好きではなかったが、この世界に来てなおさら嫌いになった。

他人より効きすぎる耳と鼻が、雨の匂いと音を一際大きく俺に伝える。

…………あーあ、早く止まねぇかな?


「すみません小太郎さん。こんな日に巡回付き合わせちゃって…………」


俺の隣を歩いていた愛衣が、傘から俺を覗き込むようにして申し訳なさそうな声でそう言った。


「別に構へんよ。後輩の面倒見るんも、先輩の務めやさかい」

「そう言って貰えると、何だか少し気が楽になります」


小さく笑みを浮かべて、愛衣は再び周囲に気を配りながら歩き出した。

時刻は午後7時。

現在俺たちは、学園の巡回の真っ最中。

本来愛衣の指導役である高音が、夏休みを利用して本国に戻っているため、俺は臨時で彼女の代役を務めている。

もっとも巡回は元々愛衣と高音の担当だった女子校エリアを中心としたものなので、俺は殆ど愛衣に連れられて歩いてるだけのようなものだが。

そうこうしてる内に、通学路の途中にある公園にさしかかり、俺たちは連れだってその中に入って行った。

耳と澄ませ、鼻を鳴らす。

人の気配も匂いも感じられなかった。


「まぁ、さすがにこんな日に遊んどるバカはおらんわな…………」

「それはそうですよ」


溜息交じりに呟く俺に、愛衣は苦笑いを浮かべて答える。


「小太郎さんは、雨がお嫌いみたいですね」

「まぁな。多分霧狐も嫌いなんとちゃうか?」

「ええ。さすがにご兄妹ですね。今日は朝から部屋に閉じこもってます。『髪が跳ねるー!! 雨音で耳が痛いー!!』って」

「…………」


…………まぁ、確かに俺より霧狐の方が動物的な雰囲気はあるしね。


「そういう自分も、雨はあんま好きやないやろ?」

「まぁそうですけど…………どうしてそう思われたんですか?」

「いや、だって自分、炎使いやん?」

「そんな安直な…………」


俺の言葉に、愛衣は再び苦笑いを浮かべた。

そんな風に軽口を叩き合いながら、巡回は大きな問題もなく終了するかのように思えた。

しかしエリア外輪部に来て、その期待が大きく裏切られたことに俺は気が付く。


「…………この匂いは…………」

「? 小太郎さん? どうかされましたか?」


急に足を止めた俺に、愛衣が不思議そうに問い掛ける。

…………今の彼女の実力じゃ、巻き込むのは危険か。

俺はすぐにいつも笑みを顔に貼りつけた。


「いんや、ちょっと旨そうな匂いがしてん。こんな雨でもどこかしらで屋台出しとる酔狂者がおるらしい」

「そうなんですか? (すんすん)…………全然分かりません」


可愛らしく鼻を鳴らす愛衣だったが、目当ての匂い分からずしゅんと肩を落とすばかりだった。

しかしそれも当然だろう。俺が言ったことは全て口から出まかせなのだから。


「さて、巡回はここで終了で良かったやんな?」

「え? あ、はい。一通りの見回りは終わりました。後は報告書を学園長に提出するだけです」


…………と、いうことは、俺がここで愛衣と離れても何も問題はないってことだ。


「ほんなら、そっちは自分に任せたわ」

「えぇっ!? 報告書、私一人で書くんですかっ!?」

「俺、そーゆー形式的なん苦手やねん」

「う、嘘ですよぉ!! この前学園長が『小太郎くんの報告書は要点が明瞭で分かりやすい』って褒めてましたもんっ!!」

「…………」


あの狸ジジイ、余計なことを…………。


「まぁ、サボりたいときもあるがな。そん代わり、今度何か甘いもんでも奢ったるさかい、な?」

「むぅ~…………わ、分かりました。もともと今日は私が付き合わせちゃった訳ですし。そ、その代わり、今度絶対奢ってくださいよ?」

「おう。ほんならまたな」


愛衣が学園へと戻って行くのを見送って、俺は彼女とは反対側に駆け出していた。

さっき僅かだが確かに感じたあの匂い。

雨に掻き消されて希薄になっていたが間違いない、あれは…………。


―――――人間の血の匂いだ。


少なくとも2人。

そしてその内一方は、かなりの深手を負ってると見える。

この雨の中、俺の鼻にその匂いが嗅ぎ分けられる程だからな。

恐らくは派手にやり合ってる奴らがいる。

原作の時間軸に合流するまで、もう厄介事は起きないだろうなんて高を括った矢先にこれだ。

全く、今度の人生は退屈しないように出来てるもんだ。

俺は差していた傘をかなぐり捨てて、匂いが強くなる方へと足を速めていた。









SIDE ???......



「ハァッハァッ…………」


右脇腹の傷を抑えながら、拙者は木に背を預けその足を止めた。

無論、警戒は緩めない。

否、緩めることが出来ないと言った方が正しいでござろう…………。

何せ襲撃者は、この雨音に身を顰め、今なお拙者を狙っている訳でござるから。


「ハァッ…………ハァッ…………ま、まさか、こんなところで同業者に出会うとは…………」


少しばかり平和ボケしていたのかも知れん。

自嘲気に笑みを浮かべて、拙者はぼんやりとそんなことを考えていた。


―――――バシャッ


「っっ!?」


不意に響いた水音に、拙者は反射的に体勢を整えた。

姿こそ見せていないが、敵は迷わず拙者の急所目がけて苦無を投げつけてきたほど。

つまりそれは、明確な殺意があっての襲撃。

そのような者が、わざわざ拙者に分かるよう、音を立てて現れたのでござる。

止めを刺すつもりでのことに相違ない。

とは言え、拙者とて甲賀の中忍。

そうやすやすと死んでやるつもりはござらん。

服に忍ばせていた苦無を手に、いつでも闘えるよう身構える。

しかし敵は、攻撃をしかけて来る気配を見せなかった。


「…………私の襲撃に気付かず手傷を負わされるなんて、平和ボケが過ぎるんじゃない? 甲賀の中忍がこの程度なんて、里の行く末も見えたわね」

「…………ハァッ、ハァッ、こ、これは、手厳しいでござる、な」


いつでも拙者を殺せるという意思表示か、それとも何かの意図があってか、襲撃者は止めを刺すどころか、降りしきる雨の中、拙者の前に姿を現した。

現れたのは、拙者とそう歳の変わらない少女。

背は恐らく160程度。艶やかな黒髪は肩口で切り揃えられた尼削ぎ。

服装は槐の忍装束に、顔の下半分を覆う鋼鉄製の仮面…………あれは、甲賀の忍装束!?

な、何故同郷の者が拙者を襲う!?

思わず声を失った拙者を見て、襲撃者は呆れたように溜息を吐いた。


「はぁ…………まだ気付かないの? あなたを狙う人間なんて、この世界には数えるほどしかいないでしょうに…………」

「ま、まさか!? そなたは…………!?」

「そう。ようやく気付いたのね…………」


仮面に隠れた表情は読めなかったが、恐らくその襲撃者は笑ったのだろう。

僅かに覗く双眸は、静かに細められていた。

ゆっくりと彼女はその右手を仮面に伸ばし、そっとそれを外し素顔をさらす。

露わになったその顔は、拙者が良く知っているものだった。


「やはり、そなたでござったか…………紅葉」

「…………驚かないのね? いつかこうなるって、最初からそう思ってたのかしら?」


面白く無さそうに襲撃者…………紅葉は拙者に問い掛ける。


「どうで、ござろうな? …………しかしそなたであれば、拙者を襲う理由にも、得心がいく…………」


傷の痛みと出血のせいで、呼吸すらままならなくなりながら、拙者はその答えを絞り出した。

そう…………我が父と私は、彼女に怨まれて当然のことをした。

それを正当化するつもりも、それから逃げるつもりも毛頭ござらん。

故に、拙者がここで討たれるのも已む無し。

それが天命であったのだろうと諦めがつく。

しかし、1つ得心がいかないことがあった。


「…………最期に1つだけ、教えてはくれぬ、か…………?」

「…………何かしら?」

「4年前に里を去ったそなたが、何故これほどの実力を?」


彼女に修行を付けていた彼女の父は、8年前に他界している。

いかに己で研鑽を積んだとて、先程拙者に手傷を負わせた紅葉の手腕は、あまりに洗練され過ぎていた。

己の間合いに拙者を捉え、なお拙者にそれを気取らせぬ忍びの法…………幼くして里を去った彼女に、それだけの実力を付ける術があろうはずもない。


「ああ、そのこと? 簡単なことよ。あなたを殺して、私はのうのうとこの麻帆良で生きてつもりなんてない。だからあなたを殺せれば、その後この身がどうなろうと関係ないの。だから…………」


仮面を持っているのと反対側、左の手を装束の襟に伸ばす紅葉。

その襟元が開かれたとき、拙者は再び言葉を失った。


「私には、手段を選ぶ必要が無かった。だから外法に手を染めることも迷う必要なんてなかったの」

「…………」


大きく開かれた紅葉の胸元、その左胸には…………。


―――――生き物のように脈を打つ、一枚の不気味な符が張り付いていた。


命を引き換えに力を得る外法。

彼女は拙者に復讐するために、自らの身を差し出したのでござるか…………。

こんなことを言えた義理ではござらんが、しかしこれは…………。


「そなたの父上は、そんなことを…………」

「―――――黙りなさい」


私の台詞を厳しく遮った紅葉。

その左手には、いつのまにか1本の苦無が握られていた。


「あなたに父を語られたくない。あなたにそんな資格はない。不愉快なのよ。あなたの何もかもが…………」

「もみ、じ…………」


最早拙者のどのような言葉も、彼女には届きはしない。

それを悟った拙者は、覚悟を決め、ゆっくりと両の目を閉じた。


「往生際が良いのね? それも忍の信念かしら? …………だとしたら本当に、不愉快よ」


そんな大層なものではない。

ただ…………拙者の命一つでそなたの無念が少しでも晴れると言うなら、この短い人生にも僅かな意味があった。

そう思っただけでござるよ。

しかしその言葉を紡ぐ資格を、既に拙者は持っていなかった。

故に拙者は、ただ黙して自らの死を待つ。

彼女によって下される断罪を、拙者は甘んじて受ける義務がある。

そう思っていた。


「それじゃあね、楓。…………安心なさい。私もすぐに逝くから」


―――――ヒュンッ…………


大気の震えで、紅葉が苦無を放る気配が伝わった。

彼女の腕ならば、放たれた苦無は寸分違わず、拙者の心の蔵を貫くでござろう。

しかし…………。


―――――ガキィンッ


その一撃が、拙者に届くことはなかった。


「っっ!? 誰っ!?」


そこに、予期していなかった乱入者が現れたことによって。



「―――――よぉ? パーティ会場はここで合うとるか?」



未だ降り止まぬ豪雨の中、その男は不敵にも笑みを浮かべてそう告げた。



SIDE ??? OUT......









「よぉ? パーティ会場はここで合うとるか?」


苦無を弾いた俺は、場にそぐわぬ笑みを浮かべながらそう尋ねた。

背後には木に背中を預け、息も絶え絶えになっている麻帆良本校女子中等部の生徒。

長身に糸目が特徴的な甲賀の中忍、長瀬 楓の姿があった。

俺が知る魔法世界におけるネギパーティの中でも、屈指の実力を持つ彼女。

その彼女にここまでの深手を負わせるなんて、このくの一只者じゃない。

愛衣を連れて来なくて正解だったと思う反面、1人出来たことを迂闊だったと後悔する自分が居た。

しかし懺悔は後だ。

今はこの状況を打破することが最優先。

楓の傷は一見してそれが致命傷だと分かるほどに深い。

手当てが遅れれば命に関わるだろう。

だから俺は、相手がどんな化け物だろうと、速やかにそいつを退け、楓を安全かつ手当の可能な場所まで運ぶ必要がある。

考えてる暇なんてなかった。


「…………麻帆良の生徒? 驚いたわ。普通の学校じゃないとは思っていたけど、私たち以外にもこんな変わった人間がいたなんて」


楓と対峙していたくの一は、右手にしていた仮面で顔を覆いながら、そんな言葉を投げかけて来た。

…………麻帆良の魔法生徒について知らない?

ということは、やっぱりこいつは楓と同じ忍者ってことか?

もっとも、相手が誰であろうが、今は関係ない。

この女の危険性を、楓の傷の重篤さを理解しながらなお、俺は湧きあがる高揚感を抑えられずにいた。

数か月ぶりの強敵との出逢いに、封印されている狗族の血が騒ぐのを感じる。


「まぁあんたの言う通り、俺ははみ出し者や。はみ出し者同士、仲良くしようや?」


告げた俺の顔には、ハッタリではない。正真正銘の笑みが浮かんでいた。


「…………ただの通りすがりなら、そこを退きなさい。無関係な人間を巻き込むつもりはないわ」


しかし女が告げた言葉は、予想外にもただの勧告だった。

学園都市でこんな襲撃を敢行するような奴だ、余程の戦闘狂、或いは殺しのプロかと思ったんだが…………意外に話の通じる人間か?

とはいえ、彼女の要求は到底呑めるものではない。

俺は再び笑みを浮かべながら、女に応えた。


「袖擦れ合うも多少の縁ってな、見てしまった以上助けるんが仁義っちゅうもんや。日本人は判官贔屓やとも言うしな」

「…………不愉快な男ね。余程死に急ぎたいのかしら?」


明確な殺意を持って、女の双眸がすっと細められる。

しかしそれは一瞬のこと。

戦闘になるという俺の予感を裏切って、女は滾っていた殺気を嘘のように霧散させていた。


「…………いいわ。この場は見逃してあげる。けれど次に会ったとき、まだ私の邪魔をするようなら…………その不愉快な女と一緒に、あなたも始末するわ」


そう言い残し、女は降り続く雨に溶け込むようにして姿を消した。

拍子抜けだが、幸いだったと言うべきか。

もし本当に戦闘になっていれば、楓を助けられる確率は、限りなく0だっただろう。

そして女が獲物を前に立ち去ったのは、俺と楓の2人を合わせても、いつだって消せるという自信の表れ。

己の無力さに、俺は歯痒さを感じずには居られなかった。

…………って、今はそんなことより、やるべきことがあるだろ。

俺は先程背を預けていた木の下で、完全にへたりこんでしまった楓に駆け寄った。


「自分、大丈夫か? 待っとき、すぐ病院に運んで…………」

「す、すまぬが、病院はご勘弁を…………素性が、知れる訳には、いかぬ、ゆえ…………」


俺が抱え上げようとすると、左手を上げてそう制する楓。

しかし彼女の出血量は、そう悠長なことを言ってられるようなものではなかった。

…………どこか彼女の素性を知られず、治療を受けさせることができる場所は…………あ。

そこまで考えて、俺は今自分がどこに居るのかをようやく思い出すのだった。










「…………貴様、私のログハウスを診療所か駆け込み寺と勘違いしていないか?」


こめかみに青筋を浮かび上がらせながら、御立腹の様子でエヴァは呟いた。

女子校エリアの外れといえば、エヴァのログハウスのすぐ近所。

というわけで、俺は致命傷を負った楓を慌ててここに運びこんだ訳だ。


「まぁそう目くじら立てんといてぇな? 困ったときはお互い様やろ?」

「ほぉ? では目下、駄犬に困らされているこの私は誰が助けてくれるのだろうな?」


物凄い形相で睨みつけてくるエヴァに、俺はただただ苦笑いを浮かべるしかなかった。

とは言いつつも、きちんと楓の手当てをしてくれる辺り、やっぱエヴァはお人好しだよね。


「いや~驚いたでござる。まさか本当に魔法使いなどという存在がいようとは」


ソファーに横になった状態で、楓は飄々とした声でそんなことを呟いた。

すでに傷は塞がっていて、安静にしていれば数時間で完全に回復するとのこと。

さすが不死の魔法使いということか。封印されていても、その魔法薬の効能は折り紙つきである。


「ふん…………貴様の方こそ、ただの能天気な女子中学生ではないと思っていたが、まさか甲賀忍者とはな」

「ははっ、そうでござったな。改めて、助けて頂いたこと、礼を申し上げるでござる。犬上殿、エヴァンジェリン殿」


さすがにまだ身体は起こせないのだろう、横になったまま楓は俺たちにそう言った。


「礼なんて構へんよ。さっきも言うたけど、困ったときはお互い様や。それより、落ち着いたんなら事情を聞かせてもえるか?」


先程の女は、必ずもう一度楓を殺しに来る。

そうなる前に、事の顛末くらいは把握しておきたかった。

俺の言葉に、楓はしばらく押し黙った後、覚悟を決めたのか、こんな語り出しで話を始めた。


「…………あい分かった。されどお二方とも、この話は他言無用でお願いしたい」

「他人の事情を言いふらす趣味はない。変な勘ぐりせずさっさと話せ」


そんなエヴァの態度に苦笑いを浮かべながらも、言ってることには同意なので、俺は楓に頷いて見せた。

それで安心したのか、楓は小さく笑みを浮かべて、話を続ける。


「―――――あの者の名は、弥刀 紅葉(みと もみじ)。拙者の幼馴染であり、かつて抜け忍となり殺された、父の親友の娘でござる」


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