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No.15332の一覧
[0] 転生武道伝コタ・・・ま? (現実→犬上小太郎憑依・魔法先生ネギま!二次創作)[さくらいらくさ](2011/08/27 01:23)
[1] 転生武道伝コタ・・・ま? 0時間目 有言実行 いやいやいや!!これはなんか違うから!![さくらいらくさ](2010/01/08 01:27)
[2] 転生武道伝コタ・・・ま? 1時間目 愛別離苦 のっけから重たい予感が・・・・・・[さくらいらくさ](2011/07/25 00:26)
[3] 転生武道伝コタ・・・ま? 2時間目 合縁奇縁 原作が崩壊し始めたようです[さくらいらくさ](2010/01/08 01:28)
[4] 転生武道伝コタ・・・ま? 3時間目 一触即発 おっもーいーこんだぁらっ♪とか笑えないし! [さくらいらくさ](2010/01/08 01:28)
[5] 転生武道伝コタ・・・ま? 4時間目 管鮑之交 フラグ?いいえケ○ィアです[さくらいらくさ](2011/08/14 00:06)
[7] 転生武道伝コタ・・・ま? 5時間目 因果応報 用意するもの:鋼の精神力[さくらいらくさ](2011/08/14 00:06)
[8] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 掌中之珠 すいませーん!台本くだs・・・・・・へ?あ、ない?[さくらいらくさ](2010/01/19 23:41)
[9] 転生武道伝コタ・・・ま? 6時間目 報本反始 いざ尋常に・・・・・・ん、キャラがおかしい? [さくらいらくさ](2010/10/17 22:03)
[10] 転生武道伝コタ・・・ま? 7時間目 乾坤一擲 某魔砲少女の影をせっちゃんに見た!![さくらいらくさ](2010/10/30 21:08)
[11] 転生武道伝コタ・・・ま? 8時間目 急転直下 行くぜ、行くぜ、行くぜ、行くぜぇ!! [さくらいらくさ](2010/10/30 21:10)
[12] 転生武道伝コタ・・・ま? 9時間目 嚆矢濫觴 思春期ってムツかしい年頃よね・・・・・・[さくらいらくさ](2010/10/19 21:51)
[13] 転生武道伝コタ・・・ま? 10時間目 破鏡重円 使い方間違ってる? いやいや木乃香と刹那は夫婦ですよ?[さくらいらくさ](2010/10/20 22:06)
[14] 転生武道伝コタ・・・ま? 11時間目 膠漆之心 このちゃん可愛いよこのちゃん!![さくらいらくさ](2010/10/21 01:33)
[15] 転生武道伝コタ・・・ま? 12時間目 意気軒昂 明日菜め、いつか見てろ!![さくらいらくさ](2010/10/21 23:54)
[16] 転生武道伝コタ・・・ま? 13時間目 阿鼻叫喚 そもそも13って数字が不吉だって・・・・・[さくらいらくさ](2011/08/26 02:39)
[17] 転生武道伝コタ・・・ま? 14時間目 開巻劈頭 幻想を抱いてるものって、実際に見るとイメージが崩れるよね[さくらいらくさ](2010/10/23 19:06)
[18] 転生武道伝コタ・・・ま? 15時間目 舐犢之愛 いやいやいやいやっ!! これは可愛いがるってレベルじゃねぇぞ!?[さくらいらくさ](2010/10/23 22:13)
[19] 転生武道伝コタ・・・ま? 16時間目 捲土重来 俺にはまだ、帰れる場所がある・・・・・・[さくらいらくさ](2010/10/24 00:50)
[20] 転生武道伝コタ・・・ま? 17時間目 確固不抜 意外とエヴァは可愛いところが多いと思う[さくらいらくさ](2010/10/25 19:55)
[21] 転生武道伝コタ・・・ま? 18時間目 常住坐臥  いや、そんなに闘うことばっか考えてる訳では・・・・・・[さくらいらくさ](2010/10/25 19:54)
[22] 転生武道伝コタ・・・ま? 19時間目 青天霹靂 もうヤダ……女の子怖い……[さくらいらくさ](2010/10/26 01:29)
[23] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 改過自新 マッチ一本火事の元って言葉がガチだとはな……[さくらいらくさ](2011/08/19 00:49)
[24] 転生武道伝コタ・・・ま? 20時間目 焦唇乾舌 人ってつくづく見かけによらないと思うんだよ[さくらいらくさ](2011/09/04 10:35)
[25] 転生武道伝コタ・・・ま? 21時間目 玩物喪志 本当に大事なもんって、意外と気がつかないよね?[さくらいらくさ](2010/11/01 23:06)
[26] 転生武道伝コタ・・・ま? 22時間目 暗雲低迷 和服もいいけどゴスロリもねっ!![さくらいらくさ](2011/08/26 02:40)
[27] 転生武道伝コタ・・・ま? 23時間目 人面獣心 そこはかとない大荒れの予感……オラわくわくしてきたぞっ!![さくらいらくさ](2010/11/02 19:55)
[28] 転生武道伝コタ・・・ま? 24時間目 金剛不壊 つくづく性格の悪い奴もいたもんだ……あれ? 人のこと言えない?[さくらいらくさ](2010/11/02 23:14)
[29] 転生武道伝コタ・・・ま? 25時間目 大胆不敵 木乃香って本当に良い性格してるよなぁ……[さくらいらくさ](2010/11/03 16:53)
[30] 転生武道伝コタ・・・ま? 26時間目 背水之陣 ……くくっ、今宵も影斬丸は血に飢えてお(ry[さくらいらくさ](2010/11/04 23:37)
[31] 転生武道伝コタ・・・ま? 27時間目 狂瀾怒涛 頭によぎったのは、某狂戦士さんの姿でした……[さくらいらくさ](2010/11/06 16:10)
[32] 転生武道伝コタ・・・ま? 28時間目 一致団結 燃え尽きたぜぇ……真っ白になぁ……[さくらいらくさ](2010/11/07 00:35)
[33] 転生武道伝コタ・・・ま? 29時間目 一陽来復 もう、ゴールしても、いいよね……?[さくらいらくさ](2010/11/09 01:28)
[34] 転生武道伝コタ・・・ま? 30時間目 日進月歩 タカミチはやっぱすげぇ苦労したんだと思うのよ[さくらいらくさ](2010/11/09 01:36)
[35] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 辺幅修飾 見栄っ張りって損だと思わない?[さくらいらくさ](2010/11/10 23:46)
[36] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 欲念邪意 女の人って本当に分かんないよ……[さくらいらくさ](2010/11/11 23:51)
[37] 転生武道伝コタ・・・ま? 31時間目 旱天慈雨 幼女(見た目)のエロい発言は心臓に悪いと思わんかね? [さくらいらくさ](2010/11/12 23:19)
[38] 転生武道伝コタ・・・ま? 32時間目 八面玲瓏 明日菜姐さん、マジイイ女ッス……[さくらいらくさ](2010/11/14 23:44)
[39] 転生武道伝コタ・・・ま? 33時間目 報恩謝徳 人を驚かせることに、体張ってますから!![さくらいらくさ](2010/11/15 22:18)
[40] 転生武道伝コタ・・・ま? 34時間目 香囲粉陣 ちょっとしたホストの気分だぜ[さくらいらくさ](2011/08/31 23:22)
[41] 転生武道伝コタ・・・ま? 35時間目 有頂天外 調子に乗りすぎたらダメだと、身をもって学んだお……[さくらいらくさ](2010/11/18 00:41)
[42] 転生武道伝コタ・・・ま? 36時間目 冒雨剪韮 ほ、本当に長い闘いだった……[さくらいらくさ](2010/11/20 00:17)
[47] 転生武道伝コタ・・・ま? 37時間目 千客万来 謂れのないことで責められると、訳もなく焦ることってない?[さくらいらくさ](2010/11/27 14:27)
[48] 転生武道伝コタ・・・ま? 38時間目 異体同心 べ、別に妹属性ってわけじゃないんだからねっ!?[さくらいらくさ](2010/11/27 14:28)
[49] 転生武道伝コタ・・・ま? 39時間目 奇策縦横 ちょっと親父にイラッとした[さくらいらくさ](2010/11/27 14:28)
[50] 転生武道伝コタ・・・ま? 40時間目 甘言蜜語 ……なぁ? これって番外編扱いじゃねぇの!?[さくらいらくさ](2010/11/27 14:30)
[51] 転生武道伝コタ・・・ま? 41時間目 暗中模索 刹那の活躍に全俺が泣いた(主人公的な意味で)[さくらいらくさ](2010/12/01 20:01)
[52] 転生武道伝コタ・・・ま? 42時間目 不倶戴天 ようやく出番!!……って、刹那と扱いが違い過ぎるだろっ!?[さくらいらくさ](2010/12/01 19:59)
[53] 転生武道伝コタ・・・ま? 43時間目 悪漢無頼 最悪の状況ってのは、起こるべくして起こるんだよな……[さくらいらくさ](2010/12/03 12:04)
[54] 転生武道伝コタ・・・ま? 44時間目 金科玉条 出番の少なさは俺へのいじめか?[さくらいらくさ](2011/01/24 21:44)
[55] 転生武道伝コタ・・・ま? 45時間目 悪酔強酒 いや色んな意味で……どうしてこーなったっ!?[さくらいらくさ](2011/01/28 17:24)
[56] 転生武道伝コタ・・・ま? 46時間目 羊頭狗肉 結局のところ何も解決しなかったし俺の活躍少ないし……[さくらいらくさ](2011/01/30 00:26)
[57] 転生武道伝コタ・・・ま? 47時間目 首尾一貫 そろそろタイトルのネタも尽きて来たなぁ……[さくらいらくさ](2011/02/01 00:23)
[58] 転生武道伝コタ・・・ま? 48時間目 頓首再拝 やっぱ学ランが一番楽だわ[さくらいらくさ](2011/02/08 22:40)
[59] 転生武道伝コタ・・・ま? 49時間目 乱痴気騒 賑やかなのは良いけど、偶にはまったりとしてぇよな……[さくらいらくさ](2011/02/08 22:41)
[60] 転生武道伝コタ・・・ま? 50時間目 時世時節 一つ事が絡むと、女子ってビビるほど大胆だよな[さくらいらくさ](2011/02/13 17:04)
[61] 転生武道伝コタ・・・ま? 51時間目 時期尚早 恋愛に時期もクソもないとは思うけど原作的に[さくらいらくさ](2011/04/24 22:25)
[62] 転生武道伝コタ・・・ま? 52時間目 艱難辛苦 世界の悪意が聞こえるようだよ…………[さくらいらくさ](2011/06/29 22:56)
[63] 転生武道伝コタ・・・ま? 53時間目 苦心惨憺 あれ? 死亡フラグが立った音が聞こえたよ? [さくらいらくさ](2011/07/02 21:18)
[64] 転生武道伝コタ・・・ま? 54時間目 周章狼狽 き、貴様!? 裏切ったのかっ!?[さくらいらくさ](2011/07/05 00:05)
[65] 転生武道伝コタ・・・ま? 55時間目 竜騰虎闘 たかが鬼ごっこ、されど鬼ごっこってとこか?[さくらいらくさ](2011/07/06 21:57)
[66] 転生武道伝コタ・・・ま? 56時間目 一件落着 まさか俺にこの技を使わせるとはな(ニヤリ)[さくらいらくさ](2011/07/08 12:36)
[67] 転生武道伝コタ・・・ま? 57時間目 一虚一実 オリキャラはあれほど慎重にって…………!?[さくらいらくさ](2011/07/11 19:12)
[68] 転生武道伝コタ・・・ま? 58時間目 烏兎匆匆 だから捏造設定も慎重にって…………!![さくらいらくさ](2011/07/11 19:16)
[69] 転生武道伝コタ・・・ま? 59時間目 一旦緩急 俺、今めっちゃ主人公してる…………[さくらいらくさ](2011/08/26 02:41)
[70] 転生武道伝コタ・・・ま? 60時間目 意趣遺恨 良かった…………最後の最後で役に立って、本当に良かった[さくらいらくさ](2011/07/18 00:21)
[71] 転生武道伝コタ・・・ま? 61時間目 金蘭之契 祝!! 俺様、復・活!!!![さくらいらくさ](2011/07/20 23:53)
[72] 転生武道伝コタ・・・ま? 課外授業 閑話休題 夢の内容なんて大体覚えてない[さくらいらくさ](2011/07/21 20:55)
[73] 転生武道伝コタ・・・ま? 62時間目 天罰覿面 いや、これは天罰って言うか人誅だろっ!?[さくらいらくさ](2011/07/23 10:53)
[74] 転生武道伝コタ・・・ま? 63時間目 円転滑脱 手際が良いを通り越して、むしろ恐ろしいけどな[さくらいらくさ](2011/07/23 23:37)
[75] 転生武道伝コタ・・・ま? 64時間目 十人十色 だからって許容出来ないこともある[さくらいらくさ](2011/07/25 16:16)
[76] 転生武道伝コタ・・・ま? 65時間目 一期一会 嘘だと言ってよ、バー●ィィィィィィイイイイイッッ!!!!!![さくらいらくさ](2011/07/28 10:53)
[77] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 進取果敢 思い切りが良いって言えば聞こえは良いけどさ…………[さくらいらくさ](2011/07/29 00:34)
[78] 転生武道伝コタ・・・ま? 66時間目 前途多難 いや、可愛いよ? 可愛いけどもさっ!?[さくらいらくさ](2011/07/30 23:46)
[79] 転生武道伝コタ・・・ま? 67時間目 脚下照顧 早急にインフラ整えないと俺が死ぬる!!!![さくらいらくさ](2011/08/02 16:27)
[80] 転生武道伝コタ・・・ま? 68時間目 複雑怪奇 これが偶然だとしたら、ミラクル以外の何物でもねぇよ[さくらいらくさ](2011/08/03 00:12)
[81] 転生武道伝コタ・・・ま? 69時間目 益者三友 ひ、一先ず首は繋がった…………のか?[さくらいらくさ](2011/08/07 23:40)
[82] 転生武道伝コタ・・・ま? 70時間目 海千山千 俺はまた、奴の掌に居る訳ね…………[さくらいらくさ](2011/08/26 02:41)
[83] 転生武道伝コタ・・・ま? 71時間目 奇奇怪怪 予想外の連続に、俺のハートはブレイク寸前だぜ[さくらいらくさ](2011/08/12 01:51)
[84] 転生武道伝コタ・・・ま? 72時間目 闘志満満 久々の見せ場キターーーーッ!!!![さくらいらくさ](2011/08/14 01:00)
[85] 転生武道伝コタ・・・ま? 73時間目 伝家宝刀 しかし、この温度差はどうにかなんねぇもんかね?[さくらいらくさ](2011/08/15 01:18)
[86] 転生武道伝コタ・・・ま? 74時間目 一諾千金 約束は絶対守りたいけど…………この状況はねーよな?[さくらいらくさ](2011/08/19 00:52)
[87] 転生武道伝コタ・・・ま? 75時間目 鶴鳴之士 過剰な期待に応えたくなるではないか…………!!(CV.子●武人)[さくらいらくさ](2011/08/19 01:21)
[88] 転生武道伝コタ・・・ま? 76時間目 異体同心 親のこと知らなくても、子は親に似るもんだ[さくらいらくさ](2011/08/21 12:30)
[89] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 難行苦行 …………くー…………(←爆睡中)[さくらいらくさ](2011/08/26 02:39)
[90] 転生武道伝コタ・・・ま? 休み時間 氷山一角 …………(←死体のように爆睡中) アル:…………息、してますか?(ニコニコ)[さくらいらくさ](2011/08/26 02:43)
[91] 転生武道伝コタ・・・ま? 77時間目 用意周到 レッツパァァァリィィィイイイイッ!!!!(寝起き=テンションMAXIMUM)[さくらいらくさ](2011/08/26 08:01)
[92] 転生武道伝コタ・・・ま? 78時間目 意趣遺恨 怨霊、物の怪困ったときは…………レッツパァアアアリィィィイイイイッ!!!!(最後までクライマックス)[さくらいらくさ](2011/08/27 01:23)
[93] 転生武道伝コタ・・・ま? 課外授業 閑話休題 こたろーーーーっ!! うしろうしろーーーーっ!!!![さくらいらくさ](2011/08/28 00:24)
[94] 転生武道伝コタ・・・ま? 79時間目 泥中之蓮 いつのまにかルームメイトがクラスのマスコットになってたんだが?[さくらいらくさ](2011/09/04 10:44)
[95] 転生武道伝コタ・・・ま? 80時間目 邯鄲之夢 俺が女性関係で調子に乗ると、本当に碌なことがない[さくらいらくさ](2011/08/31 23:54)
[96] 転生武道伝コタ・・・ま? 81時間目 一家団欒 父親の情けない姿って、見ると妙に切なくなるよね…………[さくらいらくさ](2011/09/04 10:12)
[97] 転生武道伝コタ・・・ま? 82時間目 七難八苦 俺の知らないところで死亡フラグが乱立していく…………[さくらいらくさ](2011/09/07 13:41)
[98] 転生武道伝コタ・・・ま? 83時間目 灯台下暗 口にする言葉は慎重に選びましょう[さくらいらくさ](2011/09/11 23:56)
[99] 転生武道伝コタ・・・ま? 84時間目 九死一生 自分が草食系だとは思わないけど、明らかに狩られる側なのは何故?[さくらいらくさ](2011/09/25 00:52)
[100] 転生武道伝コタ・・・ま? 85時間目 哀鴻遍野 気持ちは分かるけど、つーかその水分は一体どこから絞り出してんのさ?[さくらいらくさ](2011/09/25 00:18)
[101] 転生武道伝コタ・・・ま? 86時間目 千辛万苦 …………ジーザス…………[さくらいらくさ](2011/10/04 03:07)
[102] 転生武道伝コタ・・・ま? 87時間目 臥薪嘗胆 まだだっ!! まだ終わらんよっ!!!![さくらいらくさ](2011/10/09 02:32)
[103] 転生武道伝コタ・・・ま? 88時間目 蓴羹鱸膾 美しい思い出の筈なのに、何故か蔓延るラスボス臭[さくらいらくさ](2011/11/21 01:10)
[104] 転生武道伝コタ・・・ま? 89時間目 和気藹藹 母の語る親父象が、思い出補正じゃなかったと思い知る[さくらいらくさ](2011/11/01 19:56)
[105] 転生武道伝コタ・・・ま? 90時間目 断腸之思 決断って、迫られると焦って、後で後悔すること多くない?[さくらいらくさ](2011/11/07 01:46)
[106] 転生武道伝コタ・・・ま? 91時間目 跳梁跋扈 怪奇!! 長頭木乃伊男現る!?[さくらいらくさ](2011/11/10 23:45)
[107] 転生武道伝コタ・・・ま? 92時間目 出発進行 旅行前のテンションて、色々とカオスだよね?[さくらいらくさ](2011/11/21 01:09)
[108] 転生武道伝コタ・・・ま? 93時間目 呉越同舟 席順とか適当で良いと思う!!(切実)[さくらいらくさ](2011/11/21 18:50)
[109] 転生武道伝コタ・・・ま? 94時間目 風雲急告 俺、新幹線がトラウマになりそうだわ…………[さくらいらくさ](2011/11/26 02:40)
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[15332] 転生武道伝コタ・・・ま? 29時間目 一陽来復 もう、ゴールしても、いいよね……?
Name: さくらいらくさ◆829d3bc8 ID:51e32238 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/11/09 01:28


時刻は午前5時、まだ日も昇りきっていないこの時間。

兄貴の襲撃から一夜明けた今日。

俺は何故か再び麻帆良中等部女子寮の前にいた。

正直、昨日の疲労は抜けきっていないし、ガス欠状態で足取りも怪しい。

しかしながら、この機を逃すと、俺は一生後悔してしまいそうだったから。

体調の不良なんて、全て気が付かないふりをして、俺はこの場所に立っていた。


「……ふわぁあぁ……」


朝から何度目になるか分からない欠伸を噛み殺す。

余りの魔力切れぶりに、影斬丸の鞘すら、その姿を現してくれなかった。

そのため、影斬丸は今日、部屋でお留守番させてる。

このイベントが終わったら、エヴァに頼んで別荘で2時間=2日間くらい休ませて貰おう。

でないと、本当に身体が持ちそうになかった。


「……ぼちぼちやと思うんやけどなぁ……」


じいっ、と女子寮の門を見つめる。

そういえばさっき、朝刊配達のために出て来た明日菜に、またも変質者呼ばわりをされて泣きそうになった。

うん、この辺の問題が終わったら、必要に迫られない限り、女子寮に来るのはしばらく控えようと思うんだ……。

俺のガラスのハートは、既に粉々ですぜ?

だから早く出てきてくれ……。


「……お?」


そんなことを考えていた矢先、ようやく目当ての人影が、入口からこちらへと、ゆっくりとした足取りで向かってきた。

一度、後ろに立つ女子寮を振り返り、懐かしそうに目を細めながら。

彼女は迷いを断ち切るように、さっと、こちらへ踵を返した。

……未練たらたらじゃねぇかよ……。

そんなに不安なら、悲しいなら、こんなバカなこと思いつかなければ良いのに。

もっとも、そんな頭の堅さも、彼女の可愛らしさだと思ってる自分がいるから性質が悪い。

それに、そんな風に思っていなければ、俺は今日、こんな場所に立ってなどいない。

道端に突っ立てる俺を見つけると、彼女は足を止め、驚いたように目を丸くした。

しかし、やがて観念したようで、小さくため息を付くと、先程と同じ歩調でこちらへと歩いてきた。


「……おはようございます、小太郎さん」

「おはよーさん……こんなとこで会うとは、奇遇やなぁ?」

「こんな作為的な奇遇があるものですか……」


俺の小粋なジョークに、刹那はがっくりと肩を項垂れさせて答えてくれた。

そんな余裕があるってことは、彼女は完全に覚悟を決めてしまったということだろう。

それは、とても悲しいことだと、そう思わずには居られなかった。


「……行くんか?」


俺が真面目な顔でそう言うと、刹那はいつものような凛々しい表情に戻り、はっきりと頷いた。


「はい……あの姿を見られた以上、ここに留まる訳にはいきませんから」

「そんなん、俺と詠春のおっちゃんかて、その姿は知っとったやんけ?」


それでも、彼女は俺たちの前から、姿を消すことはしなかった。

何故今更、俺たちの前から姿を消そうとするのか、それが俺には理解できなかった。


「それを承知で拾ってくれた長と、私と同じ身の上の小太郎さんでは話が違いますよ」


苦笑いを浮かべて、刹那はそう答えた。

なるほど、ね……。


「私の白い翼は、禍いを呼ぶと忌み嫌われていました……それを、あなたとお嬢様は、綺麗だと言ってくれた。それだけで、私は十分です」


そう言った彼女の言葉に、偽りはないのだろう。

心から嬉しそうに、愛おしげに、彼女は優しい笑みを浮かべていた。


「……木乃香の護衛はどないすんねん? 今後も、あいつが狙われる可能性は十分あるんやぞ?」

「そうですね……けれどそれも、あなたになら安心して任せられます」


……そんな信頼しきった笑みを向けられたら、こっちは何も言い返せねぇだろうが。

やはり、俺では彼女の気持ちを変えることは出来ないらしい。

俺は諦めて、大仰に溜息を付くと、右手で後ろ頭を掻きながら言った。


「……だ、そうやで?」

「?」


疑問の顔を浮かべる刹那を余所に、俺の後ろからすっと、1つの人影が姿を現した。


「お、お嬢様っ!? い、いつの間に!? ……まさか、小太郎さん!?」

「俺が陰陽術使えるん、忘れたとは言わせへんで?」


木乃香の背に貼っていた、認識阻害の符をべりっと剥いで、俺は悪戯っぽい笑みを浮かべた。

さて、後は彼女に任せよう。

俺が何を言ったところで、木乃香ほど刹那の心を揺さぶることは出来ない。

だから俺の出番はここまで、あとはことの成行きをそっと見守るだけだ。

……もちろん、それでもダメなときは実力行使させてもらうけどな?


「……せっちゃん」

「っっ……お嬢様……っ、長い間、本当にお世話に」


―――――ふわっ……


「……え?」


別れの言葉を告げようとした刹那を遮るように、木乃香は優しく彼女の首元に抱き付いていた。

事態が飲み込めず、目を白黒させている刹那に、木乃香は蚊の鳴くような、小さな声で呟いた。


「……いややえ?」

「え?」

「……せっちゃんに会えんようになるなんて、ウチはいややえ?」


今にも泣き出しそうな……いや、俺から表情が見えないだけで、既に木乃香は泣いていたのかもしれない。

そんな切実な声で、木乃香はそう、刹那の耳元で告げていた。


「……この、ちゃん……」

「せっかくまた会えたんにっ、またいろいろ話せるようになったんにっ……もう会えへんなんて、そんな寂しいの、絶対にいややっ……」


慟哭のように響く、木乃香の言葉に、ついには刹那の瞳も潤み始めていた。

抑えていた木乃香への思いが、彼女の傍に有りたいという願いが、一族の掟と彼女の中で激しくせめぎ合っているのだろう。

震える声で、刹那は木乃香にもう一度、別れを告げようとしていた。


「……っ、しかし、あの姿を見られては、私は、あなたの傍にはっ……」

「関係あれへんっ……せっちゃんが、どんな姿やっても、ウチはせっちゃんのこと、大好きやえ?」

「っっ!!!?」


見開かれた刹那の黒い双眸から、大粒の涙が零れ落ちた。

ずっと独りで闘ってきた彼女に、初めて人の温もりを教えてくれた、心優しい少女。

そんな木乃香は、今もまた、刹那の心を、孤独から救おうとしていた。


「……ええの? ……ウチ、このちゃんの傍におっても、ええの?」

「……当たり前や……せっちゃん、ずっと、ウチと一緒におってくれる?」

「っっ!? ……っ、うん……うんっ!!」


堰を切ったように、刹那の目からは止めどなく涙が零れ落ちて来た。

手にしていた荷物も、かなぐり捨てて、刹那は、木乃香の背へと手を伸ばし、彼女の身体をしっかりと抱き締めていた。

……どうやら、これで一安心かな?

俺は、互いを抱きしめ、子どものように泣きじゃくる二人の少女の姿を見て、心の底から、満足の笑みを浮かべた。

さて、邪魔者はこれで退散するとしますかね?

俺は二人に気付かれないよう、そっと踵を返して、女子寮を後にするのだった。











で、女子寮を後にした俺は、当初の予定通り、ふてぶてしくもエヴァのログハウスを訪れていた。


「……こんな朝っぱらから、どういうつもりだ、この駄犬?」


寝込みに押しかけられて、家主たるエヴァ様はたいそうご立腹です。

まぁ、満月も過ぎた今の彼女だと、魔力が使えないために、そんな恐ろしいことはない。

せいぜい寝起きが悪い小学生にしか見えなかった。


「まぁまぁ、そう怒らんといてぇな? 男子寮に戻って寝ても良かったんやけど、どうせなら魔力の濃いエヴァの別荘のが回復早いやん?」

「知るか!! 普段の授業よりも早い時間に押しかけおって!! やはり、その腐った性根、叩き直してやる必要があるようだな……」

「小太郎さん、目玉焼きは片面焼きと両面焼き、どちらがお好みでしょうか?」

「あ、俺片面焼きで。黄身はやぁらかい方が好きやねん」

「かしこまりました」

「人の話を聞けーーーーーっ!!!!」


完全にエヴァの迫力満点な台詞をスルーして、俺は茶々丸にそう答えた。

さすがに無視されたエヴァは、ばんっばんっ、とテーブルを涙目で叩いていた。


「こらこら、テーブルを叩くんはお行儀が悪いんやで?」

「やかましいっ!! 誰のせいだと思っている!? 大体、何を当然のように朝飯までたかっているんだ!?」

「いや~……良ぉ考えたら俺、昨日の朝飯以降何も食うてへんねん」


木乃香を連れて麻帆良中を飛び回った挙句に、兄貴の襲撃にあったからな。

正直空腹なんて忘れてましたとも。

しかし思い出してしまった今とあっては堪ったものではない。

さっきから俺の胃袋は断続的に、激しい自己主張を繰り返していた。


「それこそ知ったことか!! 勝手に餓死してしまうがいい!!」

「そんなつれへんこと言うなや。俺らの仲やんけ?」

「き、気持ち悪いこと言うんじゃない!! だいたい、どんな仲だと言うのだ!?」

「ほら、命を救い合うた仲?」

「だから何で疑問系だ!? そっ、それに昨日の一件は、借りを返しただけだと何度も……」

「お待たせしました。朝食になります」

「おおっ、美味そうやなぁ~」

「……だからっ、人の話を聞けーーーーーーーーーー!!!!!!」


早朝のログハウスに、エヴァのそんな叫びが虚しく響き渡った。











茶々丸が用意してくれた朝食を、これまた遠慮なく平らげた俺は、予告通り、エヴァの別荘へと入らせてもらった。

おして、有無を言わせずベッドへと直行。

上着を脱ぎ捨てて、勢い良くダイブした。


―――――ぼふっ


「うっわー……めっさふかふかやー……」


しかも良い香りがする。

エヴァは殆ど使ってないみたいなこと言ってたけど、この匂いは多分彼女の香りだな。

何度か使っただけかもしれないが、俺の狗族クオリティな嗅覚は誤魔化せない。

つまり、俺は今まさにエヴァの温もりに包まれてるわけだな!!

……これではただの変態ではないか……。

アホらしいことを考えるのは止めにして、俺はごろんと寝返りを打つと、襲い来る睡魔に身を委ねることにした。


「…………」

「……ふんっ」


―――――どすっ


「ぐふぉっ!?」


な、なななななな何だっ!?

兄貴の奇襲か!?

突然腹部に痛烈な重みを持って圧し掛かってきた物体に目をやる。

するとそこには、何故か不機嫌そうに俺の腹に鎮座するエヴァさんがいた。


「……え、エヴァはん? そこで何をしてはるんですか?」

「……ふん、人の話を聞かぬ愚か者に、少し灸を据えてやろうと思っただけだ」


そ、それにしたって、この報復はあんまりだ。

さっき食った朝食が飛び出すかと思いましたよ!?

しかし、俺はそれ以上言い返すことはできなかった。

何故なら、俺から見えるエヴァの横顔は、どこか寂しそうというか、苦しそうに見えてしまったから。


「……小太郎」

「何や?」


俺と目を合わせないままに、エヴァが俺の名を呼ぶ。

最近気付いたことだが、彼女は重要な話をする時に限って、俺のことを名前で呼ぶ癖がある。

だから今回も、俺か、彼女にとって、何かしら重みを持った話をするつもりなのだろう。

俺はいつものように茶化すことはせず、黙って彼女の言葉を待った。


「ジジィから、今回の事の顛末を聞いた。……昨夜の襲撃者は、貴様の兄だったそうだな?」

「……ああ」


そう肯定した俺を、やはり振りかえることはせずに、彼女は淡々と話を続けた。


「貴様が私の護衛をした際に、私は貴様のことを『英雄願望の凝り固まったような、救いようの無いガキ』だと思っていた。不幸など、逆境など知らぬ甘ちゃんだとな」

「そら、えらい評価を貰ったもんやな……」


ちょっとは予想してたけど、その評価にはさすがに泣きそうだぞ?


「……しかしその実は違ったのだろう? 貴様は全ての仲間を喪い、最も信頼を寄せていた人間に裏切られ、たった独りになったはずだ」

「まぁ、そうやな……」


あの惨劇の光景を、地獄と表現するくらいには、俺は自分の置かれた境遇を悲観していた。

そして、そこから逃げ出すために、前へと踏み出すために、力を求めた。


「だというのに、何故貴様は光に生きる? また裏切られるかもしれないと、恐怖を抱かずにいられる? 復讐のためでなく、何故護るための力を望める?」

「…………」


恐らく、彼女は自身の境遇と俺の境遇を重ねているのだろう。

確か彼女は10歳の誕生日の朝、全てを喪った。

俺が全てを喪った8つの時と同じように、とある人間の裏切りによって。

そして魔道に堕ち、他者を傷つけながらしか、生きられなかった彼女の半生。

千の呪文の男、ナギ・スプリングフィールドと出逢い、人の温もりを知るまで、彼女にとって他者は全て、敵に違いなかったのだから。

600年もの回り道を経て、ようやく光へと一歩踏み出した彼女には、一度も闇に、復讐という修羅の道に堕ちず、尚も光に生きる俺は不可解極まりない存在に映ったに違いない。

俺はどう答えたものかと、思案を巡らせていた。

確かに、俺は一歩間違えば、俺は彼女のように、他者を傷つけながら生きる道を選んでいただろう。

しかし、それを是とせず、光に生きることが出来たのは、やはり仲間の存在があったからに他ならない。


「信頼に足る人間に、俺はすぐ出会えたからな……」

「信頼に、足る人間だと? ……それすらも詭弁だ。どんなに美辞麗句を繕おうと、その裏の顔があるのでは、と何故恐れずにいられた?」


それは、原作知識によるところが多いだろう。

確かに彼女の言う通り、それだけの裏切りにあった直後に、初対面の人間を信頼することなんて出来はしない。

特に俺たちのように、その時の年齢が幼ければ幼いほど。

しかし俺は、その時既に、20過ぎの精神年齢を持ち、出会う人々の人柄をおおよそ知っていた。

だからこそ、長を信頼し、刹那とともに強くなる道を選べた。

とは言え、それをどうやって彼女に説明したものかな……。


「……ええとな、これはある男の話なんやけど、何なら聞き流してくれても構わへん」

「……言ってみろ」

「……そいつは、自分の名誉と快楽だけに生きて、人付き合いなんてなおざり。結局最後は事故であっけなく死んでもうた」


そう、それは他でもない、俺自身の話だ。

この世界に生まれ出でるまで、周囲のことなど気に掛けず、自身の楽しみのためだけに生きた、しょうもない男の末路。

生まれ変わったことで、失念しがちだったが、その短い生涯を振り返り、俺が感じたのはどうしようもない後悔だった。


「きっとな、見渡したら、そいつに手を差し伸べてくれる奴なんて、仰山おったはずや。せやけど、そいつはそんなん気付かんと、自分のことばかりを見てた」

「…………」

「死んでから、そいつは後悔すんねん『俺は孤独なまま、こうして死んでいくんやな』って」


そして望む。

二度目の生があるのならば、次こそは仲間とともに歩む人生をと。

そしてそれを手にした俺は、図らずも、その誓いの通り、かつて願った通りに生きる道を選んでいた。


「俺はそんな風に後悔したないねん……差し伸べられてる手があるなら、それに気付かへんなんて、悲しすぎるやろ?」

「差し伸べられてる、手か……」


エヴァは、静かに目を閉じて、何か考えごとをしているようだった。

恐らくは崖から落ちそうになった彼女を、優しく繋ぎとめた、赤毛の魔法使いの、その頼もしい手の温もりを思い出しているのだろう。

しばらくして目を開けたエヴァは、高慢な笑みとともに、ようやく俺を振り返って言った。


「ふん……バカだバカだと思っていたが、どうやら貴様は底なしのバカだったようだな」

「くぅおら金髪幼女、どういう意味やそれは!?」

「誰が金髪幼女か!!!! ふんっ……まぁ良い。そのままの意味だ。どん底を経験し、尚も人の温もりを求める、この性善説信望主義者め」

「む……別に悪かないやろ? こんな時代や、そんなバカも一人二人は必要やで?」


どっかの誰かに抱き付いて泣いてる、白い羽根の剣士とかな。

それに、エヴァだって、それを望んだから、こうしてここで学生生活をしているはずだ。

全く持って、人のことを言えた義理ではない癖に。


「ふんっ、自分で言うことか? ……さて、興が削がれた。どの道私も1日はここから出られん。少し寝る」

「いや、こっちは最初からそのつもりやってんけど?」


邪魔したのはあなた様ではございませんか……。

エヴァはぴょん、と俺の腹から飛び降りて、こちらを振り返ることなく言った。


「それと、今後この別荘が使いたいなら勝手にしろ。毎度毎度、昼寝の邪魔をされたら堪ったものじゃないからな」

「マジでか!? そらおおきに。ホンマ助かるわぁ」


願ってもなかった申し出に、俺は思わず上半身を起こして喜んだ。


「か、勘違いするなよ? 私はただ、底抜けのバカが、どんな場所に辿り着くのか、興味が湧いただけだ」

「ははっ……そんなん最初から言うてるやろ? ……俺は千の呪文の男すら越えて、世界で一番強なったるってな」


照れくさそうに言うエヴァの背中に、俺はいつもの獣染みた笑みを浮かべてそう投げかけた。

最後までこちらを振り返ってはくれなかったが、恐らく似たような力強い笑みを浮かべてくれていたに違いない。

強者としての風格が、その小さな背中から、ひしひしと伝わってきた。

手をひらひらと振って出て行ったエヴァを見送り、俺はぽん、っと再びベッドに身体を預けた。

今回の闘いで、俺はまだ、あの男に届いていないことが判明した。

回復した暁には、今まで以上に腕を磨かないと、俺はいつまでも奴に届かないままだ。

ぐっ、と握り拳を付き上げて、俺は今一度誓った。

他者も己も、護り抜く力を手に入れることを。

神の悪戯が与えてくれた、このかけがえのない絆を、今度こそ護り抜いて見せることを……。













【オマケ:コタ……ま?~はぁとふるこのせつ劇場~】



「はれ? そう言えばコタ君どこ行ったん?」

「そっ、そう言えば、いつのまにか姿が見えませんね?」

「あっちゃあ……まだせっちゃんのこと教えてくれたお礼言うてへんかったのに……」

「携帯で呼び出してみましょうか? まだ、近くにいるかもしれませんし」

「あ、うん、せやな!!」


―――――『おかけになった電話は、現在電波の届かないところに……』


「あ、あかん、圏外や……」

「学園都市の中で圏外になるような場所なんて……ま、まさかっ!?」

「せっちゃん、どうしたん? 顔色が青いえ?」

「え、エヴァンジェリンさんの、別荘?」

「へ? エヴァちゃん、別荘とか持ってるん?」

「え、ええ、ただ1度入ると1時間単位でしか出て来れません」

「へぇ、でも1時間くらいやったら何も心配せんでも……」

「外での1時間は、別荘内での1日に換算されます……ともすれば、小太郎さんは、エヴァンジェリンさんと丸1日二人きりに……」

「せっちゃん、今すぐ行こか?」

「へ? え? えぇっ!?」

「何しとるん? コタ君がエヴァちゃんに取られてまうで?」

「なっ!? おおおおお嬢様っ!? ななななな何でそのことをっ!?」

「あ、やっぱりコタ君のこと好きなんや?(にんまり)」

「なぁっ!?(は、ハメられた!?)」

「んー……けど、せやったら、やっぱウチ、せっちゃんに謝らなあかんわ……」

「え? い、いったい何をですか?」

「うん……ウチも、その……コタ君のこと、好きになってもうた(てれっ)」

「へ? ……えぇぇぇぇぇぇぇええええええっ!!!!!!」

「わっ!? せ、せっちゃん、大きい声は近所迷惑やで?」

「も、申し訳ありません……って、このちゃんっ、その、小太郎はんのこと、好きて……え? ええ!?」

「せっちゃん、落ち着いて、はいっ、深呼吸、深呼吸……」

「すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……」

「落ち着いた?」

「は、はい……で、ですが、その……木乃香お嬢様、小太郎さんのどこに……?」

「そっ、そんなん、わざわざ言わんでも、せっちゃんかて分かってるやろ?」

「……えぇ、それは、まぁ……」


「「あの優しさと笑顔は反則ですよねぇ(やんなぁ)……」」


「んー……けどなぁ、ウチ、せっちゃんとコタ君取り合うて、喧嘩とかしたないなぁ……」

「そ、それは私もっ! その、お嬢様とそんな、どろどろした関係には……」

「やっぱ、アレしかあれへんかなぁ?」

「あ、アレとは?」

「……せっちゃん、日本には妻妾同衾て、素晴らしい言葉があってな」

「そっ、そんな爛れた解決方法はいかがなものかと!?」

「けど、コタ君鈍感やから、二人で協力でもせぇへんと、絶対振り向いてくれへんよ?」

「そ、それはまぁ、確かに……」

「やろ? せやから……これからは、一緒に頑張ろな?(にこっ)」

「う……うぅ……はい、その……よろしくお願いします……(かぁぁぁっ)」

「よし! そうと決まれば、早速エヴァちゃんの魔の手から、コタ君を救い出すでー!!」

「お、お待ちください!! 木乃香お嬢様ーーーーーっ!!」



――――――――――小太郎が安眠できる瞬間は遠い。



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