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No.15007の一覧
[0] 【ゼロ魔習作】海を讃えよ、だがおまえは大地にしっかり立っていろ(現実→ゼロ魔)[カルロ・ゼン](2010/08/05 01:35)
[1] プロローグ1[カルロ・ゼン](2009/12/29 16:28)
[2] 第一話 漂流者ロバート・コクラン (旧第1~第4話を編集してまとめました。)[カルロ・ゼン](2010/02/21 20:49)
[3] 第二話 誤解とロバート・コクラン (旧第5話と断章1をまとめました。)[カルロ・ゼン](2010/01/30 22:55)
[4] 第三話 ロバート・コクランの俘虜日記 (旧第6話~第11話+断章2をまとめました。)[カルロ・ゼン](2010/01/30 23:29)
[5] 第四話 ロバート・コクランの出仕  (旧第12話~第16話を編集してまとめました)[カルロ・ゼン](2010/02/21 20:47)
[6] 第五話 ロバート・コクランと流通改革 (旧第17話~第19話+断章3を編集してまとめました)[カルロ・ゼン](2010/02/25 01:53)
[7] 第六話 新領総督ロバート・コクラン (旧第20話~第24話を編集してまとめました)[カルロ・ゼン](2010/03/28 00:14)
[8] 断章4 ゲルマニア改革案 廃棄済み提言第一号「国教会」[カルロ・ゼン](2009/12/30 15:29)
[9] 第七話 巡礼者ロバート・コクラン (旧第25話~第30話+断章5を編集してまとめました。)[カルロ・ゼン](2010/07/25 23:08)
[10] 第八話 辺境伯ロバート・コクラン (旧第31話~第35話+断章6を編集してまとめました。)[カルロ・ゼン](2010/07/27 23:55)
[11] 歴史事象1 第一次トリステイン膺懲戦[カルロ・ゼン](2010/01/08 16:30)
[12] 第九話 辺境伯ロバート・コクラン従軍記1 (旧第36話~第39話を編集してまとめました。)[カルロ・ゼン](2010/07/28 00:18)
[13] 第十話 辺境伯ロバート・コクラン従軍記2 (旧第40話~第43話+断章7を編集してまとめました。)[カルロ・ゼン](2010/07/28 23:24)
[14] 第十一話 参事ロバート・コクラン (旧第44話~第49話を編集してまとめました。)[カルロ・ゼン](2010/09/17 21:15)
[15] 断章8 とある貴族の優雅な生活及びそれに付随する諸問題[カルロ・ゼン](2010/03/28 00:30)
[16] 第五十話 参事ロバート・コクラン 謀略戦1[カルロ・ゼン](2010/03/28 19:58)
[17] 第五十一話 参事ロバート・コクラン 謀略戦2[カルロ・ゼン](2010/03/30 17:19)
[18] 第五十二話 参事ロバート・コクラン 謀略戦3[カルロ・ゼン](2010/04/02 14:34)
[19] 第五十三話 参事ロバート・コクラン 謀略戦4[カルロ・ゼン](2010/07/29 00:45)
[20] 第五十四話 参事ロバート・コクラン 謀略戦5[カルロ・ゼン](2010/07/29 13:00)
[21] 第五十五話 参事ロバート・コクラン 謀略戦6[カルロ・ゼン](2010/08/02 18:17)
[22] 第五十六話 参事ロバート・コクラン 謀略戦7[カルロ・ゼン](2010/08/03 18:40)
[23] 外伝? ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド伝 [カルロ・ゼン](2010/08/04 03:10)
[24] 第五十七話 会議は踊る、されど進まず1[カルロ・ゼン](2010/08/17 05:56)
[25] 第五十八話 会議は踊る、されど進まず2[カルロ・ゼン](2010/08/19 03:05)
[70] 第五十九話 会議は踊る、されど進まず3[カルロ・ゼン](2010/08/19 12:59)
[71] 外伝? ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド伝2(会議は踊る、されど進まず異聞)[カルロ・ゼン](2010/08/28 00:18)
[72] 外伝? ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド伝3(会議は踊る、されど進まず異聞)[カルロ・ゼン](2010/09/01 23:42)
[73] 第六十話 会議は踊る、されど進まず4[カルロ・ゼン](2010/09/04 12:52)
[74] 第六十一話 会議は踊る、されど進まず5[カルロ・ゼン](2010/09/08 00:06)
[75] 第六十二話 会議は踊る、されど進まず6[カルロ・ゼン](2010/09/13 07:03)
[76] 第六十三話 会議は踊る、されど進まず7[カルロ・ゼン](2010/09/14 16:19)
[77] 第六十四話 会議は踊る、されど進まず8[カルロ・ゼン](2010/09/18 03:13)
[78] 第六十五話 会議は踊る、されど進まず9[カルロ・ゼン](2010/09/23 06:43)
[79] 第六十六話 平和と友情への道のり 1[カルロ・ゼン](2010/10/02 07:17)
[80] 第六十七話 平和と友情への道のり 2[カルロ・ゼン](2010/10/03 21:09)
[81] 第六十八話 平和と友情への道のり 3[カルロ・ゼン](2010/10/14 01:29)
[82] 第六十九話 平和と友情への道のり 4[カルロ・ゼン](2010/10/17 23:50)
[83] 第七十話 平和と友情への道のり 5[カルロ・ゼン](2010/11/03 04:02)
[84] 第七十一話 平和と友情への道のり 6[カルロ・ゼン](2010/11/08 02:46)
[85] 第七十二話 平和と友情への道のり 7[カルロ・ゼン](2010/11/14 15:46)
[86] 第七十三話 平和と友情への道のり 8[カルロ・ゼン](2010/11/18 19:45)
[87] 第七十四話 美しき平和 1[カルロ・ゼン](2010/12/16 05:58)
[88] 第七十五話 美しき平和 2[カルロ・ゼン](2011/01/14 22:53)
[89] 第七十六話 美しき平和 3[カルロ・ゼン](2011/01/22 03:25)
[90] 外伝? ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド伝4(美しき平和 異聞)[カルロ・ゼン](2011/01/29 05:07)
[91] 第七十七話 美しき平和 4[カルロ・ゼン](2011/02/24 21:03)
[92] 第七十八話 美しき平和 5[カルロ・ゼン](2011/03/06 18:45)
[93] 第七十九話 美しき平和 6[カルロ・ゼン](2011/03/16 02:31)
[94] 外伝 とある幕開け前の時代1[カルロ・ゼン](2011/03/24 12:49)
[95] 第八十話 彼女たちの始まり[カルロ・ゼン](2011/04/06 01:43)
[96] 第八十一話 彼女たちの始まり2[カルロ・ゼン](2011/04/11 23:04)
[97] 第八十二話 彼女たちの始まり3[カルロ・ゼン](2011/04/17 23:55)
[98] 第八十三話 彼女たちの始まり4[カルロ・ゼン](2011/04/28 23:45)
[99] 第八十四話 彼女たちの始まり5[カルロ・ゼン](2011/05/08 07:23)
[100] 第八十五話 彼女たちの始まり6[カルロ・ゼン](2011/05/14 20:34)
[101] 第八十六話 彼女たちの始まり7[カルロ・ゼン](2011/05/27 20:39)
[102] 第八十七話 彼女たちの始まり8[カルロ・ゼン](2011/06/03 21:59)
[103] 断章9 レコンキスタ運動時代の考察-ヴァルネーグノートより。[カルロ・ゼン](2011/06/04 01:53)
[104] 第八十八話 宣戦布告なき大戦1[カルロ・ゼン](2011/06/19 12:17)
[105] 第八十九話 宣戦布告なき大戦2[カルロ・ゼン](2011/07/02 23:53)
[106] 第九〇話 宣戦布告なき大戦3[カルロ・ゼン](2011/07/06 20:24)
[107] 第九一話 宣戦布告なき大戦4[カルロ・ゼン](2011/10/17 23:41)
[108] 第九二話 宣戦布告なき大戦5[カルロ・ゼン](2011/11/21 00:18)
[109] 第九三話 宣戦布告なき大戦6[カルロ・ゼン](2013/10/14 17:15)
[110] 第九四話 宣戦布告なき大戦7[カルロ・ゼン](2013/10/17 01:32)
[111] 第九十五話 言葉のチカラ1[カルロ・ゼン](2013/12/12 07:14)
[112] 第九十六話 言葉のチカラ2[カルロ・ゼン](2013/12/17 22:00)
[113] おしらせ[カルロ・ゼン](2013/10/14 13:21)
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[15007] 外伝? ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド伝 
Name: カルロ・ゼン◆ae1c9415 ID:ed47b356 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/08/04 03:10
ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド伝 

序文

語れと言われれば、人は彼のことを騎士であると褒め称えた。
彼こそが、最後の騎士であると、人は物語で語った。

彼は、トリステインにある子爵領の嫡子として生まれ、成長するに従い、国を思い魔法衛士隊の門をたたくことになる。賢明な研鑽と、その天賦の才は彼を風のスクウェア・メイジに至らせた。だが、彼はそれでもなお自らを鍛えた。二つ名は「閃光」。皮肉なことに、水の国トリステインで名を轟かせた烈風と閃光は風のメイジであった。
人は語る。それが、トリステインの行く末を暗示していると誰も当時は分からず、ただ風のメイジたちが活躍していると耳にしたと。

しかし、ハルケギニアにおいて、「閃光」はその二つ名が、轟くまでにはしばしの、時間を必要とするメイジでもあった。それは、彼の忠誠と義務が、彼に求めた職分によるところが大だからである。語ることも禁じられたいくつもの責務と、重大な秘密を彼は職責上扱っていた。ゲルマニア・トリステイン戦争のさなか、彼が始めて歴史の表舞台に立った時から、彼ほど忠勇で思慮に溢れる人物を人々が気がつくことに遅れたのもそれが原因である。



{ワルド視点}

「先行した、マンティコア隊の衛士が情報をつかんできました。」

「でかした!良くやり遂げてくれた!」

トリスタニア方面への急進撃。幻獣を駆けさせる我々、魔法衛士隊だからこそやれる無茶な強行軍を行い、トリスタニア付近にまで近付いたところで、部隊はほぼ体力の限界に達していた。しかし、一部の精鋭たちはさすがに余力がないわけではない。
無理をさせているとの実感はあったが、情報収集に彼らを送り込む。この手の任務は、半数でも情報をつかんで帰還できれば成功だ。当然、ある程度の小競り合いや損失は覚悟の上だったが、指揮官としてこのような決断を下すには、少々気が参るものだと実感する。
愛国心や、名誉心といった個人の感情以前に、共に轡を並べて訓練した部下達や、戦列を共にした他の魔法衛士隊の戦友達を危険にさらす決断を行うのは自分なのだ。たとえ、職責がそれを命じるとしてもだ。隊長にのぼりつめれば、大きな権限がある。そのことばかりに、眼が眩んでいたが、副隊長ですらこの責務だ。

「決断。それが、重いものだとは知っているつもりだったのだが。」

疑問を感じる心をことさらに無視して、情報をもって帰還してきたマンティコア隊の衛士へと駆けよる。華麗な礼節も、沈着な動作も無用だ。必要なのは、実利的かつ効率の良い行動。前線で、こちらを圧倒するような数のゲルマニアの圧力に抵抗するためには、それしかなかった。
マンティコア隊から、半数。グリフォン隊からも半数。実質的に前線からは一個の魔法衛士隊が抜けたに等しい穴があいている。これだけの負担を強いておきながら、任務が達成できないとなれば、申し訳が立たないだろう。

「ワルド副隊長。情勢は不明なのですが、叛乱軍で騒ぎが起きています。」

「どういうことだ。」

叛乱軍で騒ぎということは、何か状況が動いているということだ。この状況下で、何が起きているか。それが、今後の行動を決定的に左右しかねない。

「わかりません。ロマリアのフネが絡んでいるというところまでしか把握できておりません。」

「ロマリアのフネ?いや、わかった。本当にご苦労だった。」

贅沢ができる状況ではないが、許されるならば苦難を掻い潜って情報を集めてきてくれた彼らに一杯奢りたいところだ。落ち着いたときに、お互いが生きていたら忘れずに、杯を酌み交わすことにしよう。

「ロマリアのフネということは、マザリーニ枢機卿がなにがしかの手をうたれたのではないでしょうか?」

確かに、それはあり得る。元々、マザリーニ枢機卿はロマリア枢機卿団中でもかなりの有力な一派に属しておられる。だが、マザリーニ枢機卿ご自身ならばともかく、王族の方々を連れてロマリアを目指すことがあり得るのだろうか?ロマリアのお方ならば、聖地について何かご存じではないだろうか?
そう思い、訊ねたことがあるものの、どうも口ぶりからしマザリーニ枢機卿ご自身は聖地への関心がさほど高くはないように思えた。聖地を頑なに求める、現在のロマリア宗教庁とは必ずしも、見解が一致しておられない。さらに言えば、ロマリアの現状に含む心がおありのようでもある。
そのような方が、王族の方々というある意味で、手土産を連れる形でロマリアへと向かうことをよしとされるかといわれると、疑問なのだ。鳥の骨と陰で罵られようとも、誠実なお方ではある。聖地への熱意ないと知った時には、いささか距離を取るべきかと思いもしたが、このような情勢下では最も信頼できる人間でもある。

「いや、そのような断定は危険だ。」

「では、いかがされますか?」

「しばらくここを任せる。夜明けまでに戻らねば、君が指揮を取りたまえ。」

後方で、部下に指示を出しているよりも自身で情報を集める方が良いだろう。トリスタニアは混乱しているともいう。そうであるならば、風のメイジである私ならば遍在を活用し、情報を拾い集めることも可能なはずだ。なによりも、疲れている部下を働かせて、後方で休むよりは、私が彼らを休ませるべきだ。

「ご自身で行かれるのですか!?」

「どちらにせよ、部隊は休養が必要だ。これからは、休養を取る時間もないはずだ。今のうちに休めるだけ休んでおくように。」

そういうと、即座にグリフォンへと飛び乗り、闇夜に紛れてトリスタニアを目指して駐屯地から飛び立つ。演習でこのあたりを飛びまわっているのだ。叛乱軍よりもよほどこのあたりの地理に関してならば知悉していることが、幸いし、哨戒線にかかることもなく、トリスタニア近隣を捜索可能である。
一応、有事に王族の方が避難することになっている場があり、そちらを調べるべきかと、遍在を一体そちらへと向かわせ、残りはトリスタニア内部の情報収集に向かわせる。

「確かに、叛乱軍が動揺している?これは、王族の方々が亡命されたというのは事実か?」

マザリーニ枢機卿が、王族の方々と共にロマリアへ逃げ出した。是が、叛乱軍の貴族たちの間で囁かれている。事実であれば、ただちに今から引き返して、そちらを発見し護衛すべきなのだが、何かが引っ掛かる。
確かに、枢機卿は正式な宰相というよりも国政を壟断しているかに見られることがあった。しかし、どうも自分が見知っている枢機卿らしくないのだ。戦場で生き残れたことは、戦場での噂と実態の乖離をいやというほど自分で経験しているということでもある。
今、叛乱軍の連中が語っているのは、そうであるとされてきた枢機卿像だ。確かに、納得しそうである。だが、知っている人間からすれば、少しかみ合わない。その、少しの違和感が重大な懸念につながっているように思えてならない。

「情報が足りない。っ、どうしたものか。」

決断するにも情報が足りないが、時間も足りない。もしも、ロマリアのフネに乗っておられるのであれば、ただちに馳せ参じるのが解答だが、もしも乗っておられなければまだ敵の手の中におられるかもしれないのだ。ええい、もどかしい!
焦りを何とか抑えようとして、あたりを見回し、ふと王族の方々の避難場所へと向かわせた遍在が、潜んでいる影に気がつく。このような、隠し部屋を知り、なおかつ隠れている?

「動くな!杖を捨てて、ゆっくりと出てこい!」


{ニコラ視点}

「動くな!杖を捨てて、ゆっくりと出てこい!」

鋭い警告が発せられた時、思わず覚悟していた時が来たかと思う。この隠れ場を知るものは、王族の方か、マザリーニ枢機卿、あるいは、魔法衛士隊の副隊長以上に限られる。マザリーニ枢機卿から、連絡を託されでもしなければ自分が、このようなところに潜むことにはならなかった。
だが、叛乱軍とて貴族なのだ。伝承や、伝聞。或いは、密告やかつての文献から、この隠された場を知っている可能性がないわけではない。

「今、出ていく!杖は持っていない!」

辛うじて、声を張り上げ、杖を地面に置きながら、できれば組み伏し、正体を見極めたいと思いながらゆっくりと物陰から顔を出す。ここに隠れていることを察する以上、風のメイジであるのは間違いない。そして、風のメイジは、私の待ち人でもあるはずなのだ。
油断なく、こちらに杖剣を向けている姿を確認し、ようやく安堵する。杖剣を使うのは魔法衛士隊のメイジだ。そして、風となれば、おそらくあたりだろう。我々は、賭けに勝ちつつある。

「ワルド子爵か?」


{ワルド視点}

問いかけられ、その意味を考える。確かに、ワルド子爵かと、確信をもってこちらに確認してきている。ということは、私が駆けつけてくることを知っている?

「確かに、私はワルド子爵だ。そちらも名乗っていただきたい」

「ニコラ・デマレ・メールボワ侯爵だ。良く駆けつけてくれた。」

メールボワ侯爵?財務次卿で、マザリーニ枢機卿の一派であるはずだ。だが、しかし、何故ここにいる?何故隠れている?分からない以上油断はできない。すでに、トリスタニア内部にいる遍在たちと共に、こちらへ向かってはいるものの状況を確認する必要がある。

「状況はどうなっている?」

「失礼。その前に、何故こちらに?」

未だ、杖剣を下げることなく問いただす。無礼は承知だが、ここで油断し、事態を台無しにしてしまうよりは、はるかにましだ。

「っと、すまない。こちらも焦っていたようだ。マザリーニ枢機卿からの手紙と指示だ。君を待っていた。」

差し出された手紙を手に取り、眼を通す。見慣れた署名に、見慣れた書体。様式は完璧。紙質も、触り慣れた枢機卿の指示用に使われる紙に間違いない。偽造防止用のサインもひそかに行われている。つまりは、本物か?

「失礼致しました。メールボワ侯爵。」

「構わんよ。非常時だ。むしろ、君のような有能なメイジが駆けつけてくれることの方がありがたい。」

「して、私への連絡とは?」

枢機卿からの指示は、私に対して、メールボワ侯爵の指示に従うようにと記載されているのみであった。口頭で重要な連絡事項があるということ。つまりは、仮にメールボワ侯爵が捕まっても口をふさぐことが期待されるような情報があるということか?
この情勢下では、当然のこととして、重大極まりない案件に他ならない。

「マザリーニ枢機卿が囮となられた。王族の方々が未だ城内に潜伏されているのだ。今の混乱に乗じて御救い申し上げられないか?」

「城内からでありますか?むろん、困難ではありますが、不可能ではありません。」

曲がりなりにも、魔法衛士隊は、王族の方々の護衛が任である。城内の構造は理解している上に、戦闘にも慣れている以上、お連れするのは不可能ではない。戦闘になり、全滅するとも、目的を達成しうるだろう。全滅するまでの時間に、遠くへ御逃げいただくことは可能だ。
だが、それで、逃げ切れるのだろうか?

「しかし、逃げるにしても、手がありましょうか。」

「それは、大丈夫だ。何とか、ラ・ローシェルまで護衛してほしい。そこにフネを手配したが、我々だけではお連れできないでいたのだ。頼む子爵。」

フネがある。ラ・ローシェルに手配してある。というのは、驚きだ。この混乱下でそれほどの手配ができていることを喜ぶべきか、それほどまでに、追い詰められていることを嘆くべきか。

「分かりました。ただちに取り掛かります。」

そういうや否や、私は遍在の一体を部隊へと向かわせる。彼らには申し訳ないが、休息は打ち切りだ。時間との勝負になるが、ここでトリスタニアから王族の方々を連れて何とか、ラ・ローシェルまで急行することになる。戦力としては、まとまっている方が理想ではあるが、マンティコア隊とグリフォン隊では最大速度が異なる。
無論、ここまでも警戒を兼ねながら進軍してきたために、強行軍といえども纏まった部隊として行動してこられたが、これから先は文字通り速度勝負だ。それと、ラ・ローシェル近隣の確保を考慮すると、マンティコア隊を先行させ、救出後はただちにひた走れるようにしておくべきだろう。

「状況を把握した。ただちに総員出撃用意だ。説明は、進みながら行う。マンティコア隊の代表者に連絡してほしい。急ぎだ!」

遍在を通じて部下に指示を出しつつ、残りの遍在でメールボワ侯爵からもたらされた情報をもとに、トリスタニアの情勢把握に努める。蜂起したのは諸候軍。貴族達本人はともかく、その兵はトリスタニアには不慣れだ。ならば、その間隙をついで混乱を惹き起こせば、その隙に王族の方々を脱出させることは不可能ではない。

「メールボワ侯爵。失礼ですが、マンティコア隊と合流し、ラ・ローシェルにて我らをお待ちください。」

メールボワ侯爵がしぶしぶといった表情を浮かべて、頷き同意を示してくださる。ここで、私も残るだの、爵位を笠に着て功績を求めるタイプの貴族でないことを始祖に感謝したくなる。段取りが取れていて、トントンと処理できるこの素晴らしさ。軍に入り、ひたすら権勢を追い求めていたころにはついぞ実感できなかった快感だ。

「先行して、退路を確保しておけというわけか。しかし、王族の方々は確かにお連れできるのだろうな。」

「お任せを。確実にやり遂げて御覧に入れましょう。」

一人のメイジとして、並みならぬ鍛錬を積んできたという自負はある。二つ名の「閃光」は自身の栄達を望んでのこともあったが、確かな裏付けをもっている二つ名でもあるのだ。メイジとしての実力をもって、トリステインの貴族同士で相撃つのは気の進むことでは本来はない。
だが、叛徒を討つのだ。それも、長年憎悪し抜いてきたような、膿のような連中だ。まさしく、王族の方々、姫殿下を御救いし、悪漢を討つのは本懐である。立派なメイジでありたい。そんな、子供のころの理想を、体現し得るかの機会がこのような形でもたらされるのは不本意だが、心が躍るものでもある。

「状況を説明する。メールボワ侯爵がラ・ローシェルにフネを確保されている。我々の任務は、一、王族の方々の救出。二、ラ・ローシェルの確保、三、ラ・ローシェルまで王族の方々を護衛である。」

遍在を通じて、集結した魔法衛士隊の指揮官たちに状況を説明する。とにかく、王族の救出が成功しないことには意味がない。手だれを投入し、救出を行う必要があるが、しかし脱出できねば意味がない。この手の任務は、全滅すれども王族の方々が脱出できれば成功であるが、退路が確保できなければその全滅の意味がなくなる。

「戦力の分散は避けたいが、退路がなくては脱出も行えない。」

そこで、部隊を二分せざるを得ないが、これは安全策をとって鉄の規律を誇るマンティコア隊に一任する。仮に全滅すれども彼らならば任を全うしようと努めるはずだ。

「そこで、マンティコア隊はメールボワ侯爵と合流しラ・ローシェルへ急行。掃討を行う。」

「了解。しかし、ラ・ローシェルが制圧されていた場合は?」

「強行突破になる。突破できねば脱出行の意味がない。」

「了解しました。」

状況はすでに流動的な部分がある。王族の方々がひそまれている王宮の一角に突入するのは、騎乗し、飛行していけば比較的容易に行えるが、追撃は苛烈を極めるだろう。そうなると、地上から侵入し、離脱を速やかに行った方が理想的ではある。しかし、時間がない。

「我々、グリフォン隊は救出を担当だ。陽動を兼ねて遍在が使えるメイジは、現在トリスタニアを占領している叛徒の軍を襲撃、この混乱と同時に一隊で持って救出を行うものとする。」



{ニコラ視点}

「お急ぎください!」

先頭を駆けるマンティコア隊のメイジが、こちらを襲撃してくる傭兵崩れどもに応戦しつつ、部隊の一部を足止めに残して駆けるように促してくる。

「賊は討ち捨てて構わないのか!?」

退路に賊を残しておくことが懸念されてならない。本当に、先を急ぐばかりでよいのだろうか?

「ご安心を。グリフォン隊ならば、空の上です。我らのようにあえて地上を駆けぬ限り、傭兵崩れ程度では障害足りえません。」

「なるほど、つまり深刻な脅威はフネと龍騎士のみか。」

ラ・ローシェルまで、ひたすらに駆け続けてきたが、理由が理解できた。ある意味で、囮であり、掃討要員なのだ。この夜道をひたすらに駆け続ける存在に気がつくような連中を引きつけ、後続の脅威になるようであれば排除し、そうでなければひたすら無視し続けている。
幸いなことに、未だトリスタニア方面に急行中とされているゲルマニア艦隊は、トリスタニアに到着しておらず、快速のコルベット群さえ未だに確認されていない。運が良ければ、トリスタニアに付いたところで、ロマリア方面に慌てて追いかけていき、ガリア上空で地団太を踏ませることもできるかもしれない。
連中とて、ガリアに戦争を仕掛ける決断はできていないはずだ。あとは、何食わぬ顔で、マザリーニ枢機卿がロマリアに枢機卿として行くためにフネを利用したという全くの事実を公表すれば、全て問題はない。

「問題は、ワルド子爵の方か。いくら、彼が優秀とはいえ、上手くやってくれるだろうか・・・。」

「心配無用でありましょう。グリフォン隊の副隊長にして、『閃光』の二つ名をもつスクウェアです。叛徒どもに後れを取ることはありますまい。」

「全く大したものだ。あのような、人物がいてくれるおかげで、なんとか道が開けるような気がしてくる。」

存在を疑っているが、始祖ブリミルの加護とやらがまだトリステイン王家にあるならば、どうか、彼の者を守りたまえ、彼の者をして、任を全うさせたまえ!



{ラムド視点}

艦隊は、トリスタニアへと順調に航海していた。予想されていた、魔法衛士隊による妨害や、抵抗もなく、龍騎士隊が展開していることもなく、航海は予定よりも順調なほどであった。

「ラムド卿。状況が想定よりも余裕がありますが、トリスタニア方面への偵察部隊派遣を御許可願えないでしょうか?」

「かまわんよ、艦長。専門家の意見には従うものだ。しかし、具体的にはどうするつもりかね?」

確かに、情勢がはっきりとしないよりは、ある程度の情報得ている方が今後の方策も立てようがある。艦隊にしても、最悪想定されていた交戦がなかったために余力があるため、積極的な情報収集も可能となる。コクラン卿が、追撃部隊を指揮している以上、そちらは卿を信頼して待つしかない。
で、あるならば、こちらもこちらで最善を尽くすほかないのだ。

「フネからそれぞれ龍騎士を出そうかと。10騎ほどですが、情報収集は行えるものと思います。」

「結構だ。概略で良いが、情報があると助かる。」

「では、さっそくトリスタニアの偵察に向かわせます。」

「よろしく頼む。」

王族は、現在ロマリア方面に逃亡中。では、現在のトリスタニアはどうなっている?蜂起した連中が、自軍の統制もできない程抜けているとも思いたくはないが、最悪統制が崩壊して混乱している可能性もある。ゲルマニアの艦隊が無駄な損耗を受ける可能性は避けたいのだが。
コクラン卿が、王族を確保。こちら、トリスタニアを制圧で戦争の終結も見えてくる。この情勢下で、できる限りの最善を尽くしたいが、どうだろうか?だとすれば、情報が多いに越したことはない。

「いや、まってくれ艦長。」

「はっ。」

「龍騎士はどれくらいまでなら、偵察に派遣可能だろうか?」

艦長はしばし、こちらの質問の意味を考えてくれたのだろう。情報を最大限集めることを視野に入れた数として、18騎という数を出してくれた。

「すまないが、情報が欲しい。出せるだけ出してもらえないだろうか。」

「分かりました。もとより、問題などありません。ただちに取り掛かります。」



{ワルド視点}

遍在達で、ちょっとした小火をトリスタニア制圧中の叛乱軍テントで起こすと共に、物資集積場に襲撃を仕掛ける。目立つのが目的のそれらに、つられた諸候軍兵士達が注目をそちらに向けている隙を掻い潜り、王宮の中へと侵入。
守るべき対象であった王宮の内部に、騎乗し、侵入する皮肉を味わいながらもグリフォン隊の行動は素早く、満足いく水準であった。

「排除完了しました。」

「制圧完了。退路確保!」

「よし、脱出までここは任せた。」

そう言い残し、王宮の一角にあるちょっとした壁に杖剣を当てて音を調べる。かすかながら、それを知らずに叩けば分からない程度の違いだが、確かにそこに隠し部屋があるのが分かる。以前、伝えられた手順に従い、壁に偽装された扉をこじ開ける。
中にいる人間が、息をひそめる音が、間違いなくここに目的の人物がいることを暗示している。さすがに、救援かどうか分からずに不安なのだろう。かすかに、恐怖があるかもしれない。恐怖で混乱されてはたまらない。それだけに、努めて明るい表情を浮かべると杖剣で光をともしながらその中に入る。

「王女殿下の魔法衛士隊、グリフォン隊副隊長、ワルド子爵です。お助けに参るのが遅くなり、申し訳ありません。」

「グリフォン隊のワルド子爵ですか?ああ!よく来てくれました!」

「マリアンヌ大后、王女殿下、ご無事で何よりです。今、私の部下が脱出の手はずを整えております。時間がありません。身支度があればお急ぎください。」

王家伝来の秘宝や、持ち出すべき物品。このようなときだからこそ、逆に必要となるような品々はすでに隠れる際にまとめられていた。手はずの良いことだが、このようなことを見越していた女官でもいたのだろう。とにかく、時間がかからないことを歓迎すべきだ。
「烈風」が現役であったころならばともかく、魔法衛士に女性はいない。故に、無礼を承知ながら大后殿下と、王女殿下にはグリフォン隊の衛士と同乗していただくことになる。一時ばかりとはいえ、強行軍にお付き合いいただくことになる。

「すでに、ラ・ローシェルを先行したマンティコア隊が確保しております。メールボワ侯爵がフネを手配されておられるので、ひとまずはラ・ローシェルにつければ脱出の目処は立ちます。」

「ミスタ・ワルド。卿に任せます。」

「ありがとうございます。ですが、これは時間との戦いにならざるを得ません。少々、きつい旅になることをご容赦ください。」

鍛え抜かれた魔法衛士隊の隊員ならばいざしらず、特にまだ若いというよりも、幼い王女殿下には少々きついやもしれん。王族の方々の体力がどうなっているかまではさすがに分からないが、人並みという程度だろうか?或いは、もう少し弱いかもしれない。
無茶な行軍で最悪、体調を崩すこともあり得るだろうと、覚悟している。一応、水のメイジが隊にはいるが、全面的には安堵できない。このような、慌ただしい情勢下とはいえ、このような不確実さがあるのは、不手際か?だが、完全など望みえない状況下での最善でもあるのだ。

「副隊長、悪い知らせです。ゲルマニア旗を掲げた龍騎士、約20がトリスタニアに接近中です。」

最悪とは、こういう知らせのことだ。遍在を出して偵察に当たらせていた一人の隊員がもたらす知らせに、思わず顔をしかめそうになるものの、護衛対象を不安がらせてはならない。

「そうか、では、諸君で先行したまえ。大后殿下、王女殿下、恐れ入りますが、この者たちとご同行ください。」

「子爵、まさか。」

「ご安心を。何、『閃光』の二つ名がゲルマニアの龍騎士に通用するか少々試してみたいものでして。」

戦場では実力が全てなのだ。確かに、私は実力あるメイジだ。だが、それ以上に、数をもった軍の実力に個人という実力で贖うのは困難極まりないだろう。だが、この任務は、脱出に成功すれば、いい。魔法衛士隊の犠牲など、脱出に成功すれば全滅しても構わないとすらされる種の任務だ。
だが、マリアンヌ大后の不安を煽っても仕方がない。それに、貴夫人に心配をされるようなメイジでもないつもりだ。

「副隊長、ご武運を。」

「これは光栄な。ぜひとも、勝利をもって追いつきましょうぞ。」

そういうと、グリフォンに跨り、急上昇し、龍騎士隊の上空に回る。メイジの基本として魔法の同時使用ができない以上空を飛ぶと、他の魔法は行使できない。だから、龍騎士は空を飛びながら、魔法を行使できる最強の兵種だ。しかし、同時にさまざまな制約が存在しているのだ。
まず、龍とて飛び続けることは困難だ。ゲルマニアの龍騎士があれほど纏まった数として存在するのは、トリスタニアへ向かってきている艦隊のものだろう。数は、約20。一当てして、距離を稼ぎ、錯乱すればおそらく長距離偵察の龍であるはずだ。追跡を振り切るのも困難ではない。
一撃当てて、挑発し、時間を稼ぐ。それに徹するほかない。そう決断すると、王族の方々を護衛して、離脱するグリフォン隊に気がついた龍騎士隊が、取るであろう針路上に待機。はたして、単騎のこちらには気がつかずに、纏まったグリフォン隊の行動に気を取られたのだろう。
情報収集を目的としているのか、何騎かをトリスタニア上空に残して、残りが追撃に入ってくる。数が減ったことは、素直にありがたい。

遍在を空で作り出し、遍在をそのまま急降下させながら魔法を詠唱。

確実に撃破するよりも、行動を阻害する方を選択し、龍騎士隊に向けて、遍在すべてでライトニング・クラウドの詠唱を行い、その直後にウィンド・ブレイクを本体で詠唱。

完全な奇襲。

しかし、数の差はいかんともしがたい。ライトニング・クラウドの直撃を受けた何騎かがそのまま墜落し、ウィンド・ブレイクを受けた何騎かも行動が怪しくなる。とはいえ、数が減じたとはいえ、相手はまだ7・8は残っている。

「奇襲で全て、片付けられれば良かったのだが、っ、仕方ない!」

飛来する反撃の詠唱をエアシールドでしのぎつつ、急速にこちらに龍騎士隊が鉾を向けてくることにひとまずは安堵する。これで、脱出する方には追撃がこないで済む。あとは、これらを振り切りさえすればよい。厳しいのは間違いない。
だが、やってやれないこともないはずだ。首筋を掠めるファイアーボールを辛うじて回避すると、そのままグリフォンで龍騎士隊を突っ切る角度をフェイントでとり、向こうが防御を取ろうとした瞬間に離脱を図る。

「っ、クソ!存外しぶとい!」

全騎振り切るというわけにも行かず、しつこく3騎ほどに追い立てられる。練度も悪くない。即席だろうが、連携も取れている。だが、条件が悪すぎるのだろう。なにしろ、向こうは長距離偵察・情報収集を前提として長距離を飛んできた龍だ。
本調子というわけにもいかない。当然、動きは全力には程遠くならざるを得ない。で、あるならば、隙を突くのも不可能ではないのだ。そう決断し、包囲するべく旋回している隙を見計らって突破を試みる。結局、連携が取れているにしても、彼らの龍では完全にこちらの動きを封じこむこともできなかった。

「本当に、執念深い龍騎士だ!」

もっとも、完全に無傷というわけにはいかない。致命傷には程遠くとも、いくつもの軽傷をおわされ、激しい疲労にも襲われる。だが、ここで意識を手放すわけにもいかない。幸い、敵の龍騎士隊はある程度私を追いかけまわすことで余力の限界を使い果たしたようだ。
まだ、トリスタニア上空にいる数騎は脅威であるだろうが、その程度であれば、脱出中のグリフォン隊から何騎か抽出し、安全に迎撃できる。

「思ったよりも練度も高い。とにかく、今のうちに距離を稼がなくては・・・。」

長距離偵察中の龍騎士は脆弱とはいえ、しかし今回の敵には粘られた。事実、初撃で全滅させるつもりであったのだが。しぶとく喰いつかれ、結局半数もうち取れていない。まだ、鍛錬の仕方が足りないのか、空戦に不慣れなのだろうか。とはいえ、今は思考よりも行動だ。まずは、合流だ。そう判断し、合流する。結局、合流後は、是といった障害には遭遇しなかった。ただ、気の張り詰めが顔に出ていたのだろう。マンティコア隊と合流した時、引き継ぎを頼んだ瞬間に肩を支えられ、部屋まで案内しようかと促された。
辛うじて、それを断ることができたが、気の張り詰めはこれまでになく私の心身を疲労させた。だからだろうか、普段はほとんど意識しない昔の夢、母がまだ、何かの研究を行っていたころの会話が何故か夢に出てきた。何かを母が語っている?
それが、何かはわからない。だが、それが、気になるのだ。何を伝えようとしているのだ?


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あとがき。

綺麗なワルド。
ついカッとなってやってしまった。
勢いで書き上げたことは、遺憾ながら事実であります。
やりたかったというのも事実であります。
反省しているかというと、している方向で前向きに検討することを、次回以降議題にあげる程度には真摯に反省しております。
再発は、防止できるか分かりません。
たぶん、やってしまう。

でも、こういうワルドがいたっていいじゃないと、思うのです。


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