「人がいっぱーい」
「はぐれるなよ」
しかしなんだろうな…
中華街は前世でも来たことはあるが、何というか…
なんで中国人――と思われる人達――全員人民服か道着っぽい服かスリットの深いチャイナ服――しかも不細工がいない――ばっかりなんだ?
いや良いけどさ、服位。
普通に怪人が満ち歩いてたり飯喰ってたりするのはもう許すが、怪人が人民服着て歩いてるのは一体どういう事だ、普段裸――だと思うが――のくせに。
…怪人によるコスプレだろうか?
…まあどうでも良いけど。
「おー旨そうなのがいっぱいだねぇ」
「たかーい」
アルフにならってアキトに肩車してもらっているラピスはご満悦である。
これから普通に育てれば映画みたいな無表情無感情系少女にはなるまい。
「アキトー、肉マン美味しそうだよー」
「ユリカさん、声大きいです…」
アキトと手を繋いだルリの恥ずかしそうな顔。
萌えるねー。
「ユーノ君、関☆羽ってどんな人?」
「三国志の英雄だね。
時代的には日本の弥生時代に当たる――」
なのはもフェイトもユーノの扱いが分かってきたというか。
オタクは語れないと発狂するからなぁ。←偏見
特にミリオタと歴オタはどうして他人の間違いにあそこまで狭量なのかね。
まあ俺も歴女とか呼ばれる連中は嫌いだが。
何故なら俺はお兄ちゃん(真田信之)のファンだからな。
ん?
「ご主人様!」
…なん…だと?
「コラ愛沙! 街中で叫ばない!」
「しかしご主人様! 人が多くてはぐれそうです!」
………えーと、あれか。なんだっけ。
輝くような白ランに長身美形の高校生くらいのにーちゃんが、同じ学校の制服だろうサイドポニーの黒髪巨乳美少女と手を繋ぐところだった。
…知ってる気がするんだが。
誰だっけ?
「手を繋げばいいだけだろうに」
「そんな…ご主人様と手を繋ぐなんて恐れ多い…」
「いやこんな所で叫ばれる方が恥ずかしいから」
寸劇のようになってるぞ。
俺達以外も足を止めて見ている連中がいる。
それに気付いたのか、ばつの悪そうな顔して少女の手を掴むと、逃げるように早足で関帝廟の方へ――
あ、あれ関雲長じゃね? もしかして。
……あんな美少女が戦国乱世を駆け抜けるとか割と気が狂ってる気がするな。
あ、げぇ! 関羽!!と言うのを忘れてたわ。
「綺麗なお姉さんだったねー」
「うん、静香に似てたね」
「確かに静香さんと同じタイプでしたね…胸も、おっきかったし」
「大丈夫なの! わたし達には未来があるの!」
「…行くぞガキども」
ユーノが居たたまれないだろうが。
「お姉ちゃん口が悪いのダメなの!」
俺以外の女性家族全員で「静香を女性らしくする会」とか結成しやがったからなぁ、こいつら。
北川とか参加してる辺り本気度が高いのがうっおとしいぜ。
「アキト、私たちも負けてられないよ!」
「むしろ勝ってるっすよ先輩」
がっちりとアキトの左腕をその胸の谷間に挟むように腕を組んでるユリカ。
ラピスを肩車しつつルリと手を繋ぎユリカと腕組んで歩いてる辺り、見た目より体力があるのかも知れん。
まあそうでなきゃ中華鍋は振るえないだろうが。
忘れがちだがユリカはアキト(16)の四つ上、横島の二つ、俺の一つ上である。
…まあ俺が一番年上に見えるのは自覚してるよ、うん。
「それで関羽の神様は何の神様?」
「商業――お仕事の神様だね」
「翠屋の商売繁盛をお願いしておくの!」
「うん」
「アキトさん、私たちも雪谷食堂の商売繁盛をお詣りしておきましょう」
「おまいり?」
「神社・仏閣に行く事ですね」
「?」
「神様仏様に会いに行く事さ」
「神様?」
「ふ、最初に罪を考えたくだ――痛っ」
「アホな事言うな」
ラピスに説明するルリとアキト、そして最後に阿呆な事をほざいた横島。
「まあ話の種だ、関帝廟に寄って五番町へ向かうか。
時間は大丈夫だしな?」
偶然にも程がある、予約した時間が変わらないなど、な。
「横島ー、大魔術熊猫豆腐ってどんな豆腐だい?」
通りすがりの店の看板のメニューを読み上げるアルフ。
「知るか。というかなんじゃ魔術って」
………特級厨師?
あれは時代が100年前後違うハズだが???
西太后とか現役の頃の話だろ…
…子孫???
思えばあれもミスター味っ子並に凄かったな…
後で寄ってみる、か?
「お姉ちゃん!」
「…大声を出すな馬鹿者」
「あれあれ!」
貸衣装屋…というかコスプレ写真館、と言った風情だが。
「…で?」
「撮りたいの! チャイナ服なユーノ君可愛いよきっと!」
「おー、フェイトが着たら可愛いだろうねぇ」
「アキト!」
「ちょっと待て」
「諦めろテンカワ。
忠夫、人数分予約入れてこい、飯喰った後な」
「ご飯食べた後、でしょ!」
おかんかおのれは。
こうして食後にコスプレする事が確定してしまったのであった。
俺もするのかなぁ…するんだろうなぁ…。
やれやれ。
****
「うめーっうめっ!」
「はぐはぐはぐ――」
「もー! 忠夫お兄ちゃんもアルフさんも落ち着いて食べなさーい!」
こうやって年上叱るトコなんか『なのちゃん』っぽいよな、うん。
大テーブルに合計11人ほど腰を掛けて、思い思いに箸をスプーンを、手を口を踊らせている。
横島じゃねーがマジ旨い。
特にこの蒸し魚なんざ凄まじいな。
火の通った生というか。
これは作れるようになりたい料理だわ。
酢豚にしろ海老チリにしろ外れが一つもねーし。
日の出食堂もそうだったがこれは流行る訳だわ。
どうでも良いが俺が一番覚えているジャンの名台詞は「もしかしてこれ料理?」だったりする。
アレはインパクト強かったなぁ。
続編のRだっけ? あれはなんか連載始まったな、単行本になったら読もう→え、連載終了? だったからなぁ。
なんであんな高速終了だったんだか…メイドとかアホかとは確かに思ったけど。
「ラピス、口元が汚れてます」
「ん」
ルリがお姉さんしてるのを見ると妙に嬉しいな。
そしてどうでも良いが美形率高すぎだろ、このテーブル。
子役で喰っていけるよな、うちのガキどももそうだが。
「ん? ふぉーふぃふぁっんか?」
「飲み込んでから喋れ馬鹿者」
子供かこいつは。
「ユーノ君、あーん」
「あーん」
慣れたなぁ、ユーノも。
流されたなぁ、かも知れんが。
なのはに取ってこれやるのはむしろ当然だからな、親が親だし、兄も兄だし。
…実はうちは教育に凄く悪いんじゃなかろうか?
いや両親の仲も兄妹の仲も良いんだが…うーむ。
「あ、あーん…」
それはそれとして恥ずかしげにスプーンを差し出すフェイトが可愛いです。
「ん」
中身が大人だと割り切るのも速いんだろうか。
右から左からスプーンを差し出されるユーノ。
そして右や左にスプーンを差し出し返す。
炒飯うめぇ。
「アキト! アキトもあーん!」
「――先輩なんとかしてください」
「諦めろ」
親がやってるの真似してる以上、そうそう辞める訳がないし。
子は親を写す鏡とはよく言ったものだ。
「ルリ姉、あーん」
「あーん」
こっちは微笑ましいし。
それにしても…なんだこの空間、ピンク色か。
「静香ちゃん、あーん」
「ふむ。デザートはどうする?」
「スルー!?」
パクっ
横島のスプーンを銜えるアルフ。
「うん、旨い旨い。
横島ー、魚切り分けておくれ」
「やかましいわ!」
騒ぎつつも切り分けてやる辺り、ホントお人好しではあるよな、こいつは。
「しかし美味しいっすね。流石五飯町飯店といううか」
「レベル高いな、確かに」
アキトもそうだろうが、料理作るような仕事してると単純に旨いと言ってるだけではなくなるからなぁ。
職業病かね、これも。
「ごま団子ー!」
「団子ー」
「だ、団子ー」
「だんごー?」
なのは、フェイト、ルリ、ラピスの順。
何故叫ぶ? 何故掲げる?
可愛いけど訳分からん。
「まあごま団子は旨いよな、うん」
中華餡の風味は良いよね、うむ。好きだ。
んー、本物のキリコやジャンに逢ってみたいが、味皇のじーさんや大谷のジジイじゃあるいまいし、呼びつけるのはなぁ。
ましてくそ忙しい夕方にな、いやもう夜半か。
ま、諦め、かな。
これまでの経験上、誰かが「この炒飯は出来損ないだ、食べられないよ」とか「この海老チリを作ったのは誰だぁっ!」とか、店内で遭遇しそうなイメージがあったんだが、普通に繁盛して雑然としてる店内だ。
つまらんと言えばつまらんが、こっちが普通なんだろうな。
「そういえばテンカワ達はこの後どうするんだ?」
「東京の方に戻って温泉入ります」
「混浴だよ! やったねアキト!」
「だまっとけ!」
ユリカは本当に阿呆だなあ。微笑ましいけど。
こんだけ好き好きされたらやはり落ちるもんなんだろうか。
まあスペックだけで考えてもそうそうユリカに勝てる女もいないだろうが。
「温泉いいなー」
横島が羨ましそうな声。
膝の上の幼女アルフがなんかもう可愛いんだが。
「何処の温泉だ? 有名なのか?」
「多摩の方の、ふんばり温泉? とか言う旅館っすね」
おい――おい!
「多摩じゃなくて新座市栗原です、埼玉県ですね」
遠くね?
「遠くないっすか、こっからだと」
「大丈夫! ね、ルリちゃん!」
ぶいっと指を立てるユリカに、ルリ。
……ジャンプでもするのかね? まあ大丈夫なら別に良いけど。
「…そうか」
…よく考えたら別に俺達が行く訳でもないわ。
頑張ってサムラーイと握手でもしてこいや。
「イズミさんに紹介してもらったんだよねー」
「誰?」
「うちの常連さん。スナックのママさんなんだって」
なんだろうね、キャバ嬢とかのラーメンで締め的な人気なのか? アキトの店は。
にしてもやっぱりいるんだ…リョーコが何してるか一番気に掛かるといえば掛かるが。
ヒカルはアレだ、漫画家か同人作家だな。
「とっても楽しいらしいですよ」
「楽しみ」
そうだね、トラウマにならないと良いね。
「静香ちゃん達はどうするの?」
「横浜で泊まって、中華街回って、帰る」
途中、マサラ町寄るけどな。
「明日も美味しいものいっぱいだね、なのはちゃんフェイトちゃん!」
「うん!」
ユリカは本当に子供っぽいな…年上にはとても思えん。
「ほら、写真撮るんだろう? 速く喰ってしまえ」
「はーい」
やれやれ。
しかしふんばり温泉ねぇ…ぜってー行きたくねぇわ。
幽霊でも気合いでぶった切るのが御神流だけどな。
****
「…おかしいだろ?」
「いやいや全っ然! 似合い過ぎだろ常識的に考えて!」
何処の白長かこいつは。
アキト達四人と別れて、写真屋だかコスプレ屋だかに入った俺達は、全員着替えていた。
店員代わりのラッキーとハピナスに手伝われて、だ。
こいつら万能過ぎだろ。嫌いじゃないが。
教室程度ある部屋は小物や椅子、テーブルや屏風などが部屋の隅に纏めておいてあり、この部屋の中で自由に配置して自由に写真を撮って良いシステムらしい。
着替えも隣の更衣室に色々あり、貸し出しも無料だ。
まあ着替える手間がかかる上に胸の問題もあるからこれ以外着る気もないが。
さらに隣はスタジオになっていて、成人式だの七五三だのと言った感じの記念写真も撮れるとか。
面白い商売だと思うが儲かるのかね?
余計なお世話だけど。
横島の人民服はやけに馴染んで見えるから不思議だ。
ユーノのはなんか芸能人が演技してるようにも見えるのにな。
しかし金髪人民服+ロイド眼鏡のユーノとか分かってるじゃないか、ここの主人。
なのはとフェイトは対になった柄のチャイナドレスだ。
スリットが意味もなく深い辺り、これ作った人間の性格が分かるな、腕は良いっぽいが。
ちなみになのはが黒地に白虎が巻き付いたような柄、フェイトは白地に青竜が巻き付いている。
白と黒のイメージをわざと逆にしたのか?
二人は頭に簪を付けていて、それぞれが虎と竜の象眼が彫られている。
ちなみに俺は、同じくスリットが深い、つーかスリットが腰のくびれの上まであるのは意味ないだろ。
柄は赤の地に玄武がお腹にいる。胸が計ったようにぴったりなのはなんでだ?
自慢じゃないが100㎝越えのバストなんざ、そうはないだろうに。
訊いてみたらこの世界じゃ爆乳は珍しくないんだと。
ついでに俺の簪は蛇だな、モチーフは。多分、玄武が蛇を尻尾に持つ亀だからだろうか。
大人アルフのチャイナドレスが青地に朱雀が舞っている。
こっちもウェストからバストサイズまでささっと合ってしまった。
犬耳出てるけど…まあここならコスプレで通じるか。
アルフ自身は余り興味もないようで、なのは達をデジカメで写している。
横島? 阿呆みたいな勢いで爺さん店主と一緒に、俺達を写真に収めてるぞ。
「扇子ー」
小道具の扇子で仰いだりしてるのは微笑ましいが。
爺さん店主は年の割にはハイカラな格好だがまあ、こういう商売だからかも。
「お客さん達はどちらから?」
「海鳴でーす!」
模造の青竜刀をユーノに構えさせて喜んでいるなのはとフェイト。
瀟洒な椅子に俺とアルフを座らせ、膝を組ませ、背後に立つ横島。
アレか、セレブなお嬢様と使用人か?
テーマは兎も角、店主がカシャカシャとシャッターを切る。
「そうですか…海鳴は良い街でしたね」
方天画戟だの蛇矛だのを構えて写真に収めてとフリーダムななのは達。
「お爺ちゃん、海鳴知ってるの?」
ラッキー達と写真撮ったり、セクシーポーズ(笑)で写真撮ったりとなのは達も楽しげだ。
「うん、まあ若い頃は何度か足を運んだものさ」
この世界の昔というのも想像がつかんな…
というか、第二次世界大戦負けないだろ、これ。
あったかどうかも知らんが。
「静香お姉ちゃん構えて!」
「はいはい」
2m近くある青龍偃月刀を軽々と振り回す。
というかホントに軽い。
当然と言えば当然だが、金属ではなく発泡スチロールの加工品である。
「…静香? お姉ちゃん?」
「うん? なのはのお姉ちゃんだよ?」
「…いや、美人さんだね」
「うん!」
なんでなのはとフェイトが嬉しそうなんだよ。
「お姉さんは一人だけかい?」
「あとね、お兄ちゃんと美由希お姉ちゃんがいるよ!」
「そうかい…」
店主の探るような視線と目が合う。
なんだこの爺は。
「フェイト、これで良いのかい?」
「うん」
こっちはドラクエの鉄の爪を両手に装備したアルフ。
「ユーノ君、どう?」
「うん、良いじゃないかな」
俺vsアルフで双方武器を構えてポージング。
俺とアルフの生足に興奮気味の横島がいろんな角度からシャッターを切っている。
鼻の下ってホントに伸びるんだなぁ…
生足見る時だの足に頬ずりする時だの、胸揉む時だの尻を撫でる時だの、いちいち鼻の下を……
ぶん殴った方が良い気がしてきたんだがどうだろう?
「アルフさんも顔引き締めて!」
ついになのは自身が横島のデジカメを取り上げて写しに来た。
デジモノ娘だからなぁ。
帰ったら編集作業で徹夜しない様注意しないと。
そんなトコで高町家の高スペックを発揮して欲しくないもんだ。
「はいはい」
ぎんっと殺気を飛ばしてくるアルフ。
こっちも殺す気で対応。
「すげ」
ま、アルフは獣だしこっちは戦闘民族だし。
「二人とも格好良いのっ!」
なのはの指示でポーズや立ち位置を変え、時にパートナーを変え。
いい加減疲れた頃、デジカメのSDカード32G×3が尽きてお開きである。
店主が店内販売のSDカード売ろうとしたが断った。
これ、本気で何枚撮ったんだ?
結局着替えまでさせられて、今の女子は全員メイド服なんだが。
結構ミニだから、というか腹出し? ヘソ出しってレベルじゃないぞ。
無意味に背中に羽とか付いてるし。
なんだ堕天使エロメイドって。
アルフはアレか、堕天使犬耳エロメイドか。
凄まじく恥ずかしいんだが…なのはとフェイトに強請られたらなぁ。
二人は結構なハイテンションだがユーノは目の置き所がないって感じだなぁ。
横島は離した伸ばしてんじゃねーぞ。
という訳でさっさと着替えたい。
横島とユーノは山賊風の服。なんか、アレだ。
三国志とかノブヤボとかで出てくる端役のような感じ?
なんだこの取り合わせ。
横島は下っ端然として異様に似合ってるが、ユーノはむしろ誘拐されて変装してる子女って感じだぞ。
「さて、着替えるか」
「最後に、記念写真はいかがですかな?」
「撮りたいな」
フェイトがもじもじと自己主張、可愛いな。
白系メインのメイド服、なのはは黒系メインのメイドで小悪魔可愛い。
つまり、なのはの着てるメイド服の白部分はフェイトの着てる方の黒になってるって意味で対になってるのだ。
アルフが黒、俺が白でそれぞれなのはとフェイトとお揃いだから、俺はかなり恥ずかしい。
胸も谷間を強調する形だしなぁ。
これ、どう考えても見せる目的の方が強いだろ…全く。
ユーノと横島以外に見てる男は爺くらいだから良いけどさぁ。
全く…とっとと集合写真撮ってホテル行くか。
****
写真屋から出たら子供二人が寝だした件。
手を繋いだユーノがいぶかしがる程ふらついてたから、横島とアルフにそれぞれ背負わせたらそのまま寝た。
俺達はそれぞれジーンズにTシャツだぞ。
土産にって押し付けられたが、あんな格好で外でられるか、全く。
なんなんだろうか、あの店主。
妙に優しいっつーかなんつーか。
…まあいいや。
なのは達が可愛いからいかんのだな、うむ。
「お疲れだったな、ユーノ」
並んで歩く。
夜の中華街は不夜城の様相を呈していて、人通りは多い。
「いやまあ、楽しかったですよ」
苦笑。
こっちは中身が大人だけあって、疲労はそれなりらしい。
子供のアレはペース配分が出来ないから、だよなぁ。
「まー寝顔が可愛いからいいんじゃないっすか」
「フェイトは寝てても可愛いからねっ」
横島の背中で涎垂らして寝てる妹が可愛いのは否定しないけどさ。
「それより何処のホテルっすか?」
「横浜プラトン」
「…結構有名なトコじゃないっすか」
「なんか親父の知り合いがえらい人らしい」
ま、サービスが良ければなんでも良いさ。
明日は中華街回るぜ。
****
神様転生モノのこの作品の作者である僕ですが、そこまで叩かれた覚えがないのだから幸せなモノです。
18禁版の方が筆が進んだ&予想外に長くなったもんで本編がちょっと遅れました。
申し訳ない。
次の更新は番外編&18禁版ですよー。