<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

チラシの裏SS投稿掲示板


[広告]


No.13944の一覧
[0] 【ネタ】ベルセルクで逆行[六甲](2009/11/16 15:11)
[1] その2[六甲](2009/11/16 15:09)
[2] その3[六甲](2009/11/17 20:05)
[3] その4[六甲](2010/10/14 18:15)
[4] その5[六甲](2010/10/14 18:07)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[13944] その3
Name: 六甲◆1dc66705 ID:9e4acc1f 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/11/17 20:05
「なにを――」
「下手な誤魔化しはお前には似合わないさ」

 楽しげな表情でガッツの言葉を一蹴するグリフィス。
 机の前に椅子を引いて、彼はそこに腰かけた。

「お前も座れよ。立ち話もなんだろう」
「……」

 言葉が告げぬままガッツは適当な椅子を引き腰掛ける。
 その彼を見つめながらグリフィスは今夜の献立でも訊くかのように口を開いた。

「あの丘で俺とお前が剣を構えた時、何があった?」

 その言葉は劇的な効果をもってガッツを撃った。
 目を大きく開いてグリフィスを見つめるガッツ。
 答えられないガッツを見つめ、やれやれと息を吐いてグリフィスは質問を重ねた。

「首筋にある妙な傷痕。それ、いつからあるんだ?」
「……お前」

 グリフィスは小さく笑って言葉を続ける。

「ちょっと冷静に考えればわかるさ。お前はあの時突然集中を乱した。
 それに咄嗟に左手で剣を防御しようとしたろう?随分と自然な動作だったが、妙な話しだ」
「……」
「その後のお前の言動も妙だ。呪いの話にしたってなんにしたって唐突過ぎる。
 まるであの瞬間を境に、別人にすり替わってしまったみたいにな」
「それは……」

 焦りを見せるガッツにグリフィスは笑いかける。

「お前はお前さ。それは見ればわかる。
 ただ、昨日までのお前とは何か違っている。まるであの瞬間、天啓でも受けたみたいにな」
「……」
「別に俺はお前を問い詰めたいわけじゃない。
 ただお前はさっき何をどう話したら良いか迷っているように見えた。
 迷うぐらいなら話して行け。全部な」
「だが――」
「誰に何を話すべきか。話した方が良いことなのかどうか。そう言うことは俺が考えてやる」

 笑いながら告げられた言葉に、ガッツは言葉を失ってグリフィスを見た。
 そしてその言葉をゆっくり理解して――

「――ハッ。相変わらず滅茶苦茶な物言いをしやがる」
「……そうか?」

 眉をあげ、心底不思議だと言うようにグリフィスは言う。

「俺が何を話すか考えてやるだぁ?傲慢にも程があるだろうよ」
「お前が話したくないことや、話さないと決めてることなら口は出さないさ。
 柄にもなく話すかどうかなんて迷っているから言ってやったのさ」

 悪いのはお前の方だと言うかのような態度のグリフィスに、ガッツは舌打ちして席を立ち、部屋の棚にある酒の瓶を引っ掴んだ。

(あいつさっくり一番良い酒をつかむな)

 そんなグリフィスの思考など知る由もなく、ガッツはそれを持ったまま席にどっかと座りなおし、瓶の口を開ける。

「長い話になるぜ」

 そうしてガッツは話した。
 自分が未来から戻ったこと。
 その昔、今日ここで鷹の団を抜け、一人で旅立ったこと。
 鷹の団との再会。
 時にガッツが言葉を濁しそうになっても、グリフィスは巧に続きを促した。
 グリフィスの投獄、鷹の団の逃亡。救出。再度の逃亡。

 そして 蝕

 ベヘリット、烙印の意味。
 使徒の存在。
 復讐の旅。
 仲間との出会い。
 クシャーンの侵攻。
 それと争う使途達の作る鷹の団。
 自らの旅の全てをゆっくりと話して行った。

 時折、相槌や質問を挟みながらグリフィスはその話を聞いている。
 ガッツが見る限り、グリフィスは何の動揺もなく平静に話を聞いているように見えた。

 幽界の深みにのまれ、この刻へと戻った事までを話し終えるとガッツは立ち上がった。

「話はこんなとこだ。もう日が落ちる」

 首筋に感じるしこりの様な鈍い痛み。
 慣れたその感触が、ガッツに夜の訪れを知らせている。

「そうか。じゃあ行くか」

 グリフィスは自然に立ち上がってポールハンガーからコートを取った。

「見送りなら要らねえぞ」
「そんなんじゃないさ」
「じゃあなんだってんだ?」

 まさか付いてくるとでも言いだすつもりだろうか。
 そんなガッツの心配などどこ吹く風でグリフィスは言う。

「ガッツ、お前出発は明日にしろ」 
「お前っ、聞いてなかったのかよ。この烙印は――」「死霊や化け物を呼び寄せる、だろ?」

 あくまで平静を崩さないグリフィス。
 それがわかっていて何故と言う目でガッツが睨むと。

「お前、昨日から寝ていないだろ?
 街の外で夜を明かしたら、一度ここへ戻って一旦休んでから出発するといい。」

 コートを羽織り剣を身に着け、ランプや松明まで用意しながらグリフィスは答える。

「それでお前も付き合ってくれるってか?」

 そう呆れたようにガッツが言うも。

「ああ、その死霊って言うのも見ておきたいからな」

 準備を整え、何をぐずぐずしていると言わんばかりにグリフィスはガッツを見た。
 危険だ等と言おうとしても、このグリフィスが死霊共如きに遅れを取る姿は想像も出来ない。
 数多の夜を潜り抜けた黒い剣士も、旧き友の前では形無しだった。

「ちっ、どうなっても知らねーぞ俺は」

 ガッツはやけくその様に舌打ちして、乱暴に部屋の扉を開け放ったのだった。






 ウィンダムの城壁の抜け、切り出された森の際。
 雪の積もった地面に火をたいて、倒木へガッツは腰を下ろす。
 薪が火にはぜる音だけが雪に吸い込まれる月射す夜。
 焚き火を挟んだ向こうに、グリフィスがいる。

 当て所ない旅だった。
 僅かな怪異の噂と微かに烙印に感じる気配を頼りに
 何処にいるのかもわからない
 この世にすらいない影を追って、死霊どもをかき分け迷っていた

 無意識にガッツは右手を顔にあてていた。
 開いた右目を塞ぐように。

 掛け替えのない全てを失ったあの時。
 何のために、生き残ったのか。
 グリフィスを殺すためなのか。
 キャスカを守るためなのか。
 理由が無ければ、立って行られなかったのか。

 追い求めていた。
 高みだけを目指して、研ぎ澄まされていたあいつの姿。
 ずっと昔。その横に立ちたかった。
 あいつと同じように、自分の夢を追わなければいけないと思った。だが……。

 血の涙を流して振り向いたあいつの姿。


 ばちりと薪が火に爆ぜる。
 闇の中、火に照らされたあいつの横顔。
 昔のままのあいつを、昔のように見ることは出来ない。

 憎いのか、憐れんでいるのか、好意なのか、嫌悪なのか。
 どんな言葉もあっているような気はするが、どんな言葉でも言い表し切れない気がした。

 グリフィス。

 月が曇に隠れる。
 ずきりと首筋が痛む。
 ガッツは剣を抜き放って立ち上がった。

「おいでなすったぜ」

 グリフィスも剣を抜き立ちあがる。
 烙印を刻まれた自分が、グリフィスと共に剣を振る。
 その事に奇妙な可笑しさを感じながらガッツは思う。

 昔とは違う。
 それでも、決してこいつにあんな顔はさせねえ。

 思いとともに、剣を振る。
 ガッツにとって、全てが崩れ去ったあの日。
 ゴットハンド、使徒、死霊。烙印にまつわる非日常は、ガッツの全てを奪い去った象徴だ。

「血……」「命……」「オレに体をぉ……」

 呻きと共に、そこかしこの暗闇から死霊達が飛来する。
 見慣れた夜。
 だが、今は隣にはグリフィスがいる。
 そしてすぐ近くには、仲間たちがいる。
 ジュドー、コルカス、ピピン、リッケルト。
 鷹の団の仲間たち。
 キャスカ。

「うるせぇってんだ!!」

 剣を振り、死霊共を切り払う。

「てめえら如きに、俺の邪魔をさせるかよ!!」

 ガッツが大剣を叩きつける。
 その背を狙って背後から迫った死霊を、グリフィスがサーベルで切り裂いた。

「幽霊って、剣で切れるものなんだな」

 妙な所に感心しながら湧き出る死霊を切り払うグリフィス。
 それを見てガッツも僅かに笑みを浮かべて、死霊との戦いに没頭していった。


 差し込む朝日に死霊達の姿が溶け消える。
 白む空の下、息を荒げた二人が立っていた。

 ガッツが横に立つグリフィスの様子を窺うと、グリフィスは息を荒くしながらも死霊達が消える様子を興味深げに見つめている。
 怪異を相手に夜を徹して戦うのは戦とは根本的に違う。
 それでも危なげなく、余裕を見せるグリフィスにガッツは笑った。

 焚火の後を始末し、ウィンダムの城壁へと歩き出しながらガッツは思った。
 この戦の最初の相手がちんけな死霊どもとはしけてやがったな、と。




 ガッツは兵舎へ戻ると食事をし泥のように眠った。
 日も高い昼過ぎに目を覚ますと部屋を出る。

「目が覚めたらもう一度執務室に来てくれ。話がある」

 兵舎へ戻った時、グリフィスはそう言ってガッツと別れた。
 石造りの螺旋階段に足音を響かせてガッツはグリフィスの元へと向かう。

 ……昨夜は、二人して一晩中死霊共の相手で、市中に戻ったのは朝日が上ってからだ。
 あの姫さんがどれだけ惰眠をむさぼっていたとしても、あれからグリフィスが姫さんの寝所に潜り込むなんてことはありえない。
 そう自分に言い聞かせながら、執務室の前へとたどり着いたガッツは扉を開ける。
 そうして中にいたのは記憶の中にあるのと変わらぬ落ち着いた様子で書き物をしているグリフィスの姿であった。

 まず一つ、未来はかわったのだろうか。
 小さく安堵の息をはくガッツにグリフィスが声を掛けた。

「もう起きたのか。早いな」
「そうでもねぇさ」
「昨日から寝ていなかったんだろ?」
「……慣れたからな。そういうお前の方こそ寝てねぇのか?」
「ああ、考えたいことがあったからな」

 そう言うと、グリフィスはペンを置きガッツへと向き直った。
 ガッツも昨日と同じ椅子へ腰掛ける。

「で、話って」
「んーー……。昨日のお前の話なんだがな」
「……」
「聞かせてくれないか。一度たどった未来の中で、お前が俺をどう思ったのかを」

 昼間でも薄暗い石造りの部屋の中、蝋燭の火がぼうと揺れた。
 炎の加減か。ガッツは一瞬、部屋が僅かに暗くなったような気がした。

「そいつは……」
「嫌だろうな。それでもだ、ガッツ」
「……俺がどんな思いをしてきたか。どんな思いで、お前を追って来たか」

 ガッツは声が振えるのを止めることが出来なかった。

(あれを、あの思いを、他ならぬお前に話せって言うのかよ!)

「ガッツ」

 激情を抑えつけるようにして自分を睨みつけてくるガッツを見つめて、グリフィスは言葉を重ねた。

「頼む」

 グリフィスがまっすぐにガッツの瞳を見つめる。
 その眼差しをガッツは以前にも、どこかで見たような気がした。
 ぎりりと噛みしめられたガッツの歯が音を立てる。

「むなくその悪い話だぜ」
「ああ。だが聞いておきたいんだ」

 グリフィスはゆっくりと目を伏せた。

「俺が何者だったのかを。
 何をするべく、定められていた筈なのかを」

 ――オレは知りたい!!
 この世界においてオレはなんなのか。
 何者で何ができ……
 何をするべく定められているのか――

 そう、いつか戦場でそんな話をした。

(グリフィスが、俺に頼むと言っている)

 なら……話そう。そう、ガッツは思った。

 再生の塔で再会した時のこと。
 ウィンダムからの逃亡。
 そしてあの地獄が起きた時の事……。

 心を凍らせるように、淡々とガッツはしゃべった。
 グリフィスは時に質問を入れ、その時の情景を子細につかもうとし、
 それはまたガッツの記憶を鮮明に呼び覚まさせ、暗い炎で心を焼かれるような痛みをガッツに味わわさせた。
 いつしかガッツは顔を伏せ、何処を見るでもなく記憶の中に視線を彷徨わせ、ただ声だけを発していた。

 ただ一つ。
 蝕へと話が至った時。
 キャスカについてだけは、ガッツは語ることはしなかった。
 その事について気付いたのか気付かなかったのか、グリフィスもまた問うことは無かった。

「そこまでで、良い」

 あの地獄の宴についての話が終わると、グリフィスはガッツの話を止めた。
 そこから先は断片的で、ガッツ自身、グリフィスがどのように行動していたか。
 その行動にしても意図にしても、推測や伝聞が多くなるのは昨日の話でもわかっていた。

 沈黙が二人の間に訪れた。
 そしてどこともなく遠くを見るような様相で、唐突にグリフィスは口を開いた。

「ガッツ」
「……何だ」
「何故、鷹の団を抜けようと思った?」
「いきなりだな」
「昨日。いや、お前にとってはずっと昔か……話してくれ」

 ガッツは頷き、ゆっくりと更に遠い過去のことを思い出していった。

「俺は、剣を振るしか脳の無い人間だった……いや、今でも変わらないか」

 俺が初めて人を殺したのは、まだ右も左もわからないガキの時分さ
 それ以来このかた戦場以外のことは何も知らないし、知ろうともしなかった
 殺して 生き残る
 それしかできなかったし それがすべてだった
 ……でも、それでもよかった
 一人……誰でもいいから こっちを向いていてくれれば……

 ガッツは語った。
 あの遠い記憶の中の昨日に、ジュドーとコルカスに語ったように。

 自分の夢を見出すために。
 グリフィスの横に並ぶためにと。

 だがグリフィスはそんなガッツの思いにも、何も感じないかのように冷たく声を発した。

「……何故、お前はそう思った?」
「なぜだって?」

 訝しげにガッツはグリフィスを見た。
 自分の思い、遠く描いた夢。それを何故とはどういうことだろう。
 だがグリフィスは冷たい目で宙をにらんだまま、更に問うた。 

「お前がそう言う風に考えるようになった、きっかけのようなものは無かったか?」

 その言葉にガッツは僅かに目を見開いた。
 ただ剣を振り。
 ただ相手を殺し。
 ずっとそうやって生きてきたガッツが、己の夢について考えるようになったきっかけを。

 ガッツが幼い子供を手にかけたあの日。
 泥と傷にまみれながら、グリフィスが夢と友について語ったのを見上げたあの日の光景。
 それがグリフィスの言葉で、ガッツの脳裏に浮かんだのだった。

「あったんだな?」

 ガッツの様子を見てグリフィスは言葉を重ねた。
 いつの間にかその視線はガッツを向き、嘘や誤魔化しなど絶対に通用しないだろうと思わせる目でガッツを見つめている。

「お前に言われて俺がユリウスっておっさんを殺した日……。
 お前が姫さんに話をした内容を覚えてるか」
「あれ……か」

 その言葉をさかいに再び沈黙が二人の間に降りた。
 グリフィスはまた宙を見つめ、言葉を発するのを止めている。
 ガッツはグリフィスが言葉を発するのをじっと待った。

 どのくらいの時間が流れたろう。
 すぐだったようにも、長い間だったようにもガッツには感じられた。

 突然フッとグリフィスが鼻を鳴らした。
 何かを嘲笑うような笑みを浮かべて。

「良く、出来てるものだな」
「……なんだって?」
「本当に、良く出来た話だ」
「……」
「俺は、運命とは大きな波。逆らえぬ巨大な流れの様なものだと思っていた。
 だがお前から聞いた話はそう、緻密に編み込まれたタペストリーのように巧だ」

 笑みとも悲しみとも、怒りともつかぬ表情でグリフィスは言葉を続けた。

「小さな出会い。何気ない一言。そんなことの全てが、欠かせない欠片となって全体図を描いている。
 全く呆れるほどよく出来てる。誰がそんな図を描いたのか……それが、神と呼ばれる何かなのか」

 グリフィスは言葉を切り、椅子から立ち上がって部屋の窓際へと体を寄せる。
 そうして壁に背を預けると、小さく息をはいた。

「ガッツ」
「ああ」
「お前にとって俺は――」
「……」
「いや、なんでもない」

 グリフィスは言いかけた言葉を飲み込んで頭を振る。

「なんだよ。らしくねえな」
「数え切れない夜を越えて、そうして今お前は俺の側に残ることを選んだ。そうだろ?」
「ああ」
「なら……良いんだ」
「……そうか」
「しかし、こんなに長い間お前と話したのは久しぶりだな」
「……そうだな」
「ははっ、お前にとっては久しぶりどころじゃあないか」

 そう言ってグリフィスは小さく笑った。

「もっとお前と色んな話しをしておけばよかったな。そうすれば、たぶん……」
「……」
「そんな顔をするな。見えてる落とし穴に落ちるような真似はしないさ」

 ガッツはグリフィスを見つめた。
 全てを話したこと、それははたして正しかったのだろうかと。

「お前が掴んできたこの刻。無駄にはしないさ」
「……あぁ、頼むぜ」

 ガッツの答えに笑みを向けると、グリフィスはくるりと向き直って窓の外へと顔を向けた。

「行け、ガッツ。俺達の夢の為に」
「ああ」

 ガッツが椅子から立ち上がる。

「なるべく早く戻れよ」

 背をむけたまま、グリフィスが言う。

「わかってるさ」

 扉を開きながら、ガッツは応える。

 そう。数え切れない夜を超えて、こうしてグリフィスと共にあることをガッツは選んだ。
 まだ、選んだだけだ。
 選択は終わりではなく始まりだ。

 この戦が勝利に終わるのか、ガッツにはわからない。
 どんな戦でもそうだった。
 ただ、全力で戦うしかないのだ。そして今度こそ、その手に勝利を掴むために。

 ガッツは走りだした。
 脇目も振らず、己の見すえた勝利のために。



 そして、ガッツが去った部屋の中。
 グリフィスは冷たく鋭い、鷹のような目で窓の外を見つめていた。


前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.025838851928711