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No.13626の一覧
[0] 【習作】暁物語(元ネタ:源氏物語)[紫敷布](2009/11/11 22:02)
[1] プロローグ[紫敷布](2009/11/03 16:48)
[2] 1話[紫敷布](2009/11/03 16:56)
[3] 2話[紫敷布](2009/11/18 18:25)
[4] 3話[紫敷布](2009/11/05 23:13)
[5] 4話[紫敷布](2009/11/07 13:48)
[6] 幕間1[紫敷布](2009/11/07 13:57)
[7] 5話[紫敷布](2009/11/08 21:18)
[8] 6話[紫敷布](2009/11/09 22:42)
[9] 7話[紫敷布](2009/11/10 23:15)
[10] 8話[紫敷布](2009/11/13 23:51)
[11] 幕間2[紫敷布](2009/11/15 22:38)
[12] 9話[紫敷布](2009/11/18 18:30)
[13] 10話[紫敷布](2009/11/22 20:07)
[14] 11話[紫敷布](2009/12/01 22:29)
[15] 12話[紫敷布](2009/12/14 22:08)
[16] 13話[紫敷布](2010/02/06 22:48)
[17] 14話(前)[紫敷布](2011/02/23 21:31)
[18] 14話(後)[紫敷布](2011/02/23 22:07)
[19] 帰ってきた「クリスマス特番」(再掲載)[紫敷布](2011/02/24 22:02)
[20] なんで今頃「新春特番」(お蔵入りのお披露目)[紫敷布](2011/02/24 22:16)
[21] 15話[紫敷布](2011/02/25 22:43)
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[13626] 14話(後)
Name: 紫敷布◆4dae8547 ID:8d3bd853 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/02/23 22:07



 
 
 
 
 デンデン・デンデン・デンデン・デンデン・デンデ~ン♪
 
 お気の毒ですが、イントロダクション14後編は消えてしまいした。
 
 
 
 
 
 
 

 
 父上が迎えに来たのは、それから二日後の午後の事であった。
 
 『何で2日も遅れたのか?』ですか?
 
 以下、ダイジェストでどうぞ
 
 
 
 
回想―――Start
 
 
「あぁ、言い忘れていました…。暁君、今日は恐らく源氏の君は来られないと思いますよ?」
 
「えっ!?」
 
「今日と明日は、二条院と朱雀院の往来は方向が悪い筈です。貴方の御迎えは、
 そうですねぇ…… 早くても明後日になると思いますよ?」
 
「……えええええっ!?」
 
 
回想―――End
 
 
 
 
 平安の昔、生活と占いは、かなり密接であった。
 
 そう占いの結果が悪ければ、その日は出掛けないとか日常茶飯事に有る位に。
 
 また出掛ける方位が悪ければ、『方変え』と言って他人の屋敷に泊まってまでして、運気を変えるとか……。
 
 21世紀の人が聞いたら、突っ込み所が満載な事が公然と行われていたのだ。
 
 
 まぁそんな訳で、私の帰宅はさらに伸びてしまった。
 
 その間は、客として逗留させて貰えたので特に不満は無い。
 
 
 
 
 まぁ―――不満は無いのであるが、如何にも1つ引っ掛かる事があった。
 
 それは伯父上の『源氏の君は来られないと思うから』と云う言葉。
 
 父上の都合が悪くなった事を、二条院からの使者から聞いたのでは無いという事は明らかな様である。
 
 多分、あのオッサン絶対に最初から知ってたと予想する。問い質してもはぐらかされて真実は闇の中である。
 
 
 
 成る程、それで期間を3日で納得したのか……。
 
 流石に既に退位したとはいえ、かつて権謀が飛び交う宮中で
 
 至尊の地位に就いていただけは有る。正直、あの温厚そうな顔で、ここまで黒いとは思わなかった。
 
 自分も何時、嵌められるか分からないので、今後は注意することにする。
 
 最もそんな注意なんて、大して役に立たないという事を、後日嫌という程思い知らされるのであるが……
 
 
 
 まぁ、それより……
 
 ゴール間際だった私の満足感を返してください。
 
 正直、飛行機の運休で出発が取り止めになった人を見る見送りの人の様な、生ぬる~い視線に晒されて
 
 もの凄く恥ずかしかったです。
 
 
 
 
 
 




 
 
■ 
 
 
 こちら暁です。
 
 伯父上の謀略にどっぷりと嵌められた為、すっごい不機嫌な顔をして現れた父上に連れられて
 
 帰宅途中の牛車の中……
 
 うん、凄く空気が重いです。
 
 大至急、救援を請う!
 
 救援を請う!
 
 
 
 
 
 
 なんて言っても救援の宛なぞ有りはしないのであった。
 
 いやーー、嘗て無い程、父上の機嫌がヤバイです。
 
 まぁ流石に今回ばかりは、あんな親父ですが、同情を禁じ得ないといった所でしょうか?
 
 でも、その鬱憤は全て私に来るんだろうなと思うと……誰か私にも同情して欲しい。
 
 昨日、兄上にそんな文面で手紙でぼやいたら『自業自得』って返って来た。
 
 最近、兄が僕に冷たいような気がするのは、気のせいですか?
 
 まずい……兄上に見捨てられたら家族中で味方が1人も居なくなってしまう。
 
 ここは対策を……って、その前にこの空気を何とかするのが先か!?
 
 ここは1つ、上目がちにちょっと可愛い子ぶってみる。
 
「ち~ち~う~え~~。ごめんな~さ~い~~(ハート)」
 
 ……あれ?
 
 何で、前へ倒れかかってピクピクと痙攣しているんですか?
 
 ちょっと! 失礼じゃない!!
 
 
 ……おや、起きた。
 
 と、思ったら笏で頭をスパーーーーン!と叩かれた。
 
 
 痛い……………。
 
 
「本気で普段からそのような可愛い態度なら、どれ程癒されることか……まぁいいでしょう。
 それにしても貴方にしては珍しく、朱雀院での罰中に大きな問題を起しませんでしたね?」
 
「別に好きで騒ぎを起しているのでは……しかし良く朱雀院での様子を御存知ですね?」
 
「聡い貴方なら理由は言わなくても分かっているのでしょう?」
 
 まぁねぇ……。
 
 親父の腹心とも言うべき男が、四六時中側に居ましたから。
 
 本来なら方角の吉凶に明るい彼の者が、私の監視という雑務に心血を注ぎ過ぎた為に
 
 ものの見事に伯父上の謀略に気付かなかったとも言える。
 
 まぁ監視の人選ミスですか?
 
 でも他に人も居なかったから、これは仕方ないのか?
 
 
「本当ならば朱雀院から戻った後に、二条院で私からも罰を与えようと考えていたのですが……」
 
 ギクッ!! 話がヤバイ方向に行きそうだ……
 
 
「朱雀院で罰を受けていた時の貴方の働きぶりを考えると、其処まですると罰が過剰になりそうですね」
 
 おぉぉ あの父上が罰を免除するなんて……
 
 どうやら、朱雀院で僕の運は少しは上向いた様だ!
 
 うむ、幸先が良いぞ。
 
 やったーーー!!
 
 
 
 
 
 
 
 でもね?
 
 親父の性格を考えたら、そんなに甘くなんて有り得ないよね?
 
 
 
 …
 
 ……
 
 
 
 
 カーーーーカーーーー
 
 夕暮れの中、もの悲しくカラスの鳴く声が響き渡る。
 
 父上と僕は、牛車から屋敷の前で降り立った――。
 
 
「え~~と、あの…父上? 此処は何処ですか?」
 
 建物の造りは二条院にそっくりであるのだが……
 
 目の前に広がる屋敷は、とても二条院とは思えないオーラを醸し出す屋敷であった。
 
 というか、何処のオバケ屋敷ですか! 此処は!?
 
 
「貴方が居ない間、上と姫の機嫌が非常に悪い情況でしてねぇ。全く……日に日に、二条院の空気が荒れる始末ですよ?」
 
 オイオイ……。頼むから母上と姉上の機嫌くらい取って下さいよ!
 
 名義は母上の物になっているけど、アンタ一応、この屋敷の主だろう?
 
 いや、むしろこの場合、真の意味での二条院2強と言うべき女性2人を、恐れ崇めるべきなのか?
 
 ほんの数日だけ機嫌が悪いだけで、ここまで影響を及ぼすとは……。
 
 
 
 
「その様な訳で、事の原因である貴方に、責任を持って御二方のご機嫌を取って頂きますので、宜しくお願いしますね?」
 
 ちょっとおお!! 何、一人だけ逃げようとしてるんですか!?
 
 いや、まさか…コレが今回の罰代わりですか!!?
 
 
「父上!! さっき罰は無いと言ったばかりじゃ無いですか!? 幾らなんでも、こんな仕打ちはあんまりです!」
 
「これは罰ではありませんよ? まぁ…事態を引起した責任に由来した、単なる『後始末』のお願いですよ?」
 
 
 ひどっ!! 其れって御仕置きと何ら変わらないじゃあ無いですか!?
 
 やっぱり、もの凄く怒っていたのですね?
 
 
「では、私は明日まで東の院の花散里の君の所に行きますので、後は宜しくお願いします」
 
 早々に逃げ態勢に入った父上を、必死に止めようとしたその時、
 
「あ~~か~~つ~~き~~~~!!」
 
 自分の背後から沸き上がるドス黒い声……。
 
 
 とてもこの世の物とは思えない瘴気を含んでいそうである。
 
 ま さ か ―- アレが姉上の声!?
 
 
「ほら、麗しの姉上が呼んでいますよ? 早く行っておあげなさい」
 
 言う事は言ったとばかりに去る父上。
 
 待って! 父上、待って下さい!!
 
 
 
 
「あ~~か~~つ~~き~~~~!! は~~や~く~~き~~な~~さ~~い~~~~!!!」
 
 尚も父上を追おうとする矢先に、先ほどより瘴気の濃くなった声で完全に足止めされる。
 
 
 なんだろうね? 声だけで人を竦みあがらせるって……本当に人間でしょうか?
 
 どうみても、死亡フラグ満載な屋敷の入口の前。
 
 一人で黄昏ることしか出来ない自分の姿が、涙を誘ったと、後日に屋敷の家人達から聞くのでした。
 
 
 
 
 黄昏にはや来てとばせ旋風遥けき彼方に飛べぬ我が身を(暁)
 
 
 
 
 
 
 
 
(暁日記:第14巻 「身於尽苦死」より抜粋)
 
 
あとがき:
 2010年2月中旬……
「君、春の異動で大宰権帥(某僻地の責任者)になるから大宰府(某僻地)に行ってね♪」
「はぁ????」
 2010年4月……作者はリアル大宰府送りになった。
 仕事の引継ぎとか、新たな環境に慣れるとか色々多忙でしたが、
 一番の問題は大宰府にはネット環境が無かったのです。
 長らく放置してすみません。年末に都(元部署)で疱瘡の死者(退職者)が大量に出た為
 年明けと共に、都に呼び戻される事になりました。ここに復帰の報告をさせて頂きます。
 
 一応、投げ出すつもりは無いです。更新は多分亀でしょうが……
 
(了)




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