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No.12938の一覧
[0] 【ネタ】鬼畜王じゃないランス【R‐15】[Shinji](2009/10/24 19:30)
[1] 鬼畜王じゃないランス2[Shinji](2009/10/27 07:37)
[2] 鬼畜王じゃないランス3[Shinji](2009/10/29 23:40)
[3] 鬼畜王じゃないランス4[Shinji](2010/06/20 06:32)
[4] 鬼畜王じゃないランス5[Shinji](2010/01/13 18:24)
[5] 鬼畜王じゃないランス6[Shinji](2010/06/20 06:24)
[6] 鬼畜王じゃないランス7[Shinji](2010/06/20 14:56)
[7] 鬼畜王じゃないランス8[Shinji](2010/09/03 02:55)
[8] 鬼畜王じゃないランス9[Shinji](2010/08/31 02:01)
[9] 鬼畜王じゃないランス10[Shinji](2011/11/18 05:32)
[10] 鬼畜王じゃないランス11[Shinji](2011/08/24 15:07)
[11] 鬼畜王じゃないランス12[Shinji](2011/11/16 01:02)
[12] 鬼畜王じゃないランス13[Shinji](2011/11/20 06:55)
[13] 鬼畜王じゃないランス14[Shinji](2011/12/10 03:59)
[14] 鬼畜王じゃないランス15[Shinji](2011/12/15 06:23)
[15] 鬼畜王じゃないランス16[Shinji](2012/02/23 05:10)
[16] 鬼畜王じゃないランス17[Shinji](2012/03/20 01:49)
[17] 鬼畜王じゃないランス18[Shinji](2012/07/10 21:32)
[18] 鬼畜王じゃないランス19[Shinji](2012/12/04 20:16)
[19] 鬼畜王じゃないランス20[Shinji](2013/04/29 03:22)
[20] 鬼畜王じゃないランス21[Shinji](2013/05/24 16:48)
[21] 鬼畜王じゃないランス22[shinji](2014/02/01 21:23)
[22] 鬼畜王じゃないランス23[shinji](2014/03/15 03:29)
[23] 鬼畜王じゃないランス24[shinji](2014/03/23 04:03)
[24] 鬼畜王じゃないランス25[shinji](2014/06/20 03:25)
[25] 鬼畜王じゃないランス26[shinji](2014/09/16 22:26)
[26] 鬼畜王じゃないランス27(2015/04/14 01:34)[shinji](2015/04/16 21:04)
[27] 鬼畜王じゃないランス28[shinji](2015/05/07 13:41)
[28] 登場人物紹介[Shinji](2011/12/20 10:52)
[30] 別に読まなくても良いキャラクター補足[Shinji](2015/04/18 00:57)
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[12938] 鬼畜王じゃないランス21
Name: Shinji◆b97696fd ID:1391bf9d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2013/05/24 16:48
鬼畜王じゃないランス21




=LP03年06月3週目(月)=


"この世界"のモンスターは大きく2つに分ける事が出来る。

ひとつはフィールドに存在するモンスター。

♂であれ♀であれ"イカマン"だろうが"きゃんきゃん"だろうが個々の文化を持ち大陸の何処かで暮らしている。

そのうち一部の"ハニー"や"ヤンキー"は非常に好戦的で頻繁に人を襲うので、度々アームズの様な冒険者に倒されているのだが、大半が人間達の団結力に絶対数の少ないモンスターが勝てるハズも無いので、無駄に強奪や侵略はせず広い大陸の様々な場所でヒッソリと身を隠す様に生きているのだ。

ハニーに限ってはキングが本気に成れば自由都市くらいは制圧できるかもしれないのは さて置き。

もうひとつは全てのダンジョンに存在するモンスター。

基本的にモンスターの数は人間に匹敵する程 多いのだが"絶対数が少ない"と言う前言を撤回する気は無い。

モンスターは種族同士で仲が良い訳では無いので、大陸のモンスターは"魔物将軍"の存在無しで種族の枠を越えて団結する事は殆ど無いと言う意味で、種族で括って考えると絶対数が人間と比べ圧倒的に少ないからだ。

しかしダンジョンに限って言えば捉え方が全く違い、種族の違いも個々の生活も関係なく侵入者を襲って来る。

多少 知識が有れば魔人を見た時点で喧嘩を売って来ないモンスターも居るが、あの団結力は異常だろう。

更に食べ物や娯楽が何も無いダンジョンで様々なモンスターが生きていると言う時点で、凄く違和感が無いか?

つまりダンジョンとは"そう言う場所"であり、何と♂と♀が交尾しないと生まれないモンスターが時間の周期は相応に長いがネトゲの様にポンッと沸き、何も供給が無くともダンジョン内を徘徊するのである。

最低限の種族特有の常識や仕草を持っており、強さは大陸の魔物と全く同じなのだが、ダンジョンのモンスターは大陸の者達と違って"同じ様で同じでは無い"何かと言えるのだ。

よってダンジョン以外の道中では人間を襲う様な種族を幾つかしか見た事が無かったが、今まで潜って来たダンジョンでは様々な種類の魔物を拝む事が出来ており、かなりの能率を出す事が出来ていた。

何故か"女の子モンスター"に限っては殆どダンジョンで見れなかったが、繁殖の必要が無い為かもしれない。

尚この大陸とダンジョンのモンスターの違いは、此方では息をするのに空気が要ると同じ程 常識だとの事。


『ミルさんは経験豊富とみなされレベル22となりました』

「殆ど何もしてないんだけどな~」

『エレノアさんは経験豊富とみなされレベル24と成りました』

「あ、有難う御座います」

『謙信さんは経験豊富とみなされ、レベル20と成りました』

「えッ? あ、あの……」

『ランスさん。今回からはレベルが上がらなかった方の必要経験値は告げずとも良いんですよね?』

「あァ。人数も多くなって来たから君も面倒だろうしな」

『確かに今回は11名も居らっしゃるとは思いませんでしたから、ビックリしちゃいました(まァ事情も分かりますしツッコミは無粋かしら? コレでも神様ですから気が利くんです)』

「(結局 誤魔化す事にしたけど、私としても変な目で見られるのはアレだし無難ね)」

「(……ランス様の能力も……私との関係も、皆さんに知られると遣り難いですから)」

「それに事前に(全裸回避を)伝えて置かなかったら良い見世物だった筈だ」

『は、はい。でも"あの姿"でランスさんと個室で2人っきりに成る事の方が問題かもしれませんけど』

「俺だって どんな顔して儀式を受けりゃ良いか判断に苦しむから、ちゃんと かなみを置いてたろ?」

『そうですね。ともかく最近 精進されている様なので頑張って下さい。応援してますよ? ランスさん』

「ありがとう」≪ニコッ≫

『うッ……そ、それでは失礼します!!』


≪――――ぽんっ≫


「(ランスの甘いマスクも随分と有効なんだな)」


さて現在 俺達は全員で"デンジャラス・ホール"を攻略中であり、今 居るのは20層と言ったトコロ。

此処までアッサリと進んでしまっているが、それはダンジョンの構造が非常にシンプルだからだ。

冊子を読んだ時点で分かったが、名称が表している様に各層はタダっぴろい広場のみで構成されていた。

大体10層までは50メートルのプール・20層までは小学校のグラウンド・30層までは400メートルトラックの有る競技場程の広さであり、此処まで潜った限り冊子の情報に誤りは無い模様。

だが攻略が殆ど行われていない下層の情報は皆無と言って良く、予想だと野球場 程の広さは有るだろう。

俺の曖昧な記憶によると、戦闘域は750という広さでで指揮官は(まだ見た事は無いが)中尉ハニー。

そして敵の数は150~500に成っていた筈だから、それ位 広くても不思議では無いのだ。

尚 此処まで安易に来れたのは他の冒険者が定期的にダンジョンのモンスターを狩っているからで、冊子によると各層のモンスターの密度は それなりに高いが、再び沸くのに数十時間・最低24時間以上と大分 間が空くので、しっかりとパーティーを組んで臨(のぞ)めばテンポ良く魔物を狩ってゆけるらしい。

実際 幾つもの6人以上のパーティーと擦れ違ったし、旨味の無い戦闘を避けられるのは有り難かった。

……とは言え鉢合わせたモンスターとは交戦しているが、何時も通り かなみとウィチタに瞬殺されている。

しかし決して少ない数では無かったので21層に降りる前にレベル神(ウィリス)を呼んでみたのだが、レベル30未満の娘達が次々とレベルアップし、今までの経験上・レベル30を越えた辺りで唐突に上がり難くなる。

まァそうは言っても……俺達の様に"冒険者の枠"を超えた狩り方をしているので有れば全く関係無いとして。

シンプルな構造と言う事で、只 静かなフロアを横断して階段を降りる事を繰り返し現在に至るってワケだ。

さて時間としては食事休憩後の儀式と言ったトコロだったので正午な為、俺はメンバーに向き直って言う。


「良いか皆。遠足は此処までだ。次からが本番に成るからな?」

「情報だと21層からは冒険者達に攻略されていないから、凄い数のモンスターが徘徊しているって話です」

「10層 進む度に広さが一気に変わるらしいからな。熟練の冒険者でも21層以降には踏み込まないんだろ」

「そ、それに広いダケだから大半のモンスターを相手にする事に成るんだよね? ……大丈夫なのかな……」


――――俺の言葉に かなみ・エレノアと口を開き、それにメルフェイスが反応する。


「それですと……最初に此方に気付いて向かって来た魔物の数を魔法で一気に減らしたい所ですね……」

「あァ。メルフェイスとサイゼルの火力が無ければ俺とアームズがカラダを張るトコだったから期待してる」

「向かってきた敵を全部 倒しきって次に進む。シンプルで良いじゃん? あたしは そう言う方が好きよ?」


――――魔人の癖にパーティーに空気に馴染んでいるサイゼルがライフルを構え話すと、ウィチタが続く。


「御2人とは違って力不足は否めませんが、最初は私も魔法での攻撃役を担わせて頂きます」

「大魔法を使える時点で貴重だから助かる。役割は多いだろうが焦らずに頼む」

「あたしは"ラン"と近付いて来たモンスターの邪魔をすれば良いんだよねッ?」

「うむ。催眠も幻獣も"それだけ"に集中すれば かなり活きると思うからな(何より実際に見んと分からん)」

「そう言えば実際に魅せるのは初めてかも。あたしの活躍、ちゃんと見てよ?」


――――ミルの能力がイマイチ理解できないので今の様に思っていると、暇そうだったアームズが口を開く。


「ようやく此処まで来たか。デンジャラス・ホールは初めて来る場所だったから楽しみだ」

「そうみたいだな。最初は てっきり潜ってたと思ったが」

「いや構造上 単独では どうにも成らない場所だ。死に赴く気は無いし、他に行きたい場所が沢山あった」

「納得。だが"解呪の迷宮"に一人で行った時点で大概だと思うぞ?」

「それは此方の台詞だ。例のボス・モンスターの話には度肝を抜かされた」

「余り思い出したく無い話だけどな(かなみが教えてくれて無かったら全員 消し炭にされてたし)」


――――此処で視線を移し謙信の方を見てみると、何か言いたそうな顔をしているので近付いて声を掛ける。


「どうだ? 謙信殿。少しは強く成ったのを実感できたか?」

「!? は、はい。明らかに力が湧いて来た気がします……」

「まァ10レベル以上は上がってるから"前の力量"で鍛錬してた期間が長いのなら当然だろう」

「何もせずに付いて来ているダケだと言うのに恐縮です」

「気にするな。それ以前に本来じっくり育って貰ってから進みたいトコだったんだがな」

「じっくり?」

「うむ。君は まだ伸びてくれる気がするんだ。しかし"うるさいの"が待ってるだろうし余り時間が無い」

「別に気にしてアゲる必要 無いじゃない? あんな娘~ッ」

「セイゼル自重。そんなワケで最低限 身を守る事ぐらいは出来る様に成った筈だから頑張れよ?」

「改めて感謝 致します……ですが……これでは……」

「うん?」

「私が同行する意味は有ったのでしょうか? 皆さん強いですしコレでは余りにも……」

「其処を気にするのは まだ早いぞ? 限界レベルも近かったら近かったでヘコむ必要も無いから、今日は身を守る事だけに集中してくれ。殆どノーマークって言う21層の戦いは、俺達でも厳しいだろうからな」

「か、畏まりました」


――――案の定 目を合わせて来ない謙信の言葉を流しつつ、今度は2人の側近に視線を移してみる。


「(……ランス王……私達が遣ろうと思っても危なくて出来なかった事を、こうもアッサリと……)」

「(だから蘭と愛には"思い切ってモンスターで実戦させるべき"って言ってたんだけどな~)」

「南条と大道寺も俺達の事は気にしなくて良いから、彼女を守るのを優先させてくれ」

「……ッ……申し訳有りませんが、謙信様の安全の為にも そうさせて頂くつもりですけど……」

「危険な所っぽいですし王様も無理しないで下さいね~? 何か有ったら凄く困りますから~」

「勿論その辺は心得てるさ。じゃあ俺とアームズが先頭で入るから、視界に入るモンスターをすぐ殺るぞ!」


――――全員に声を掛けてから そう話す俺に各々は様々な反応を示し、攻略は本格的に始まっていった。




……




…………




……デンジャラス・ホール25層。


「悪く思うなよ!?」

「せいッ!!」

『!?!?』


≪――――ザシュッ!!!! ガキッ!!!!≫


21層に踏み込んでから1時間ほど経過したが、今の所の攻略は順調に進んでいる。

前述の通りデンジャラス・ホールは各層が凄く広い空間で、迷宮と呼んで良いのか疑問になるのは さて置き。

そうなると当然 視界に入るモンスターは全て倒さなければいけないので、次の階に踏み込んでから真っ先に近場の獲物を俺とアームズが突っ込んで瞬殺する一方、既にメイン火力のメルフェイスとサイゼルが氷の魔力・そしてウィチタが炎の魔力を集めており……


「遠方 右側の魔物は全て頂きますね?」

「あたしは左ッ! マルチ・ロック!!」

「行きます! ファイヤーレーザー!!」


メルフェイスは100本 近い氷の矢を、マク●スの誘導弾の如く一斉に飛ばし。

サイゼルは細めのスノー・レーザーを1回の射出で複数飛ばす射撃を繰り返す事で遠方のモンスターを殲滅。

更にはウィチタの平均的だが決して威力の低く無いファイヤー・レーザーが中央を突き抜け敵を焼き払う!!

そして中距離 辺りの中途半端な位置の魔物は、俺とアームズが周囲の敵を全て斬り伏せた頃には とっくに かなみと(流石に自分くらいは初動させて欲しいと立候補した)大道寺に殺られて、一匹も残らずに地面に倒れ伏せているトコロだった。

それにより"今回"のフロアも開幕の展開は極めて順調と言え、確かに数は何時もよりも かなり多いが密度は大した事が無いので助かっており、当然エレノアの催眠とミルの幻獣の出番は無くJAPAN組み2名の手も大して煩わせていない。


「さてと。直ぐに近付いて来る敵は居るか? かなみ」

「いいえ。やっぱり何の騒ぎかと驚いているダケみたいで、今は動きは無いみたいです」

「そうか。ならばゆっくりと進みつつ片付けて行きたいが……」

「少し待ってくれ。またアイテムを落としていないか確認しなければ」

「自分で確認しなきゃ気が済まんのは何とか ならんのか? アームズ」

「私は周囲を警戒しましょう」

「頼んだウィチタ。油断するなよ?」


――――此処で さっきから複数の視線が気に成っているモノの、状況が状況なのでスルーして置く。


「ふわぁ……ねぇラン? ランスってこんなに強かったんだ~」

「う、うん。それにメルフェイス様達も凄すぎる……」

「コレなら直ぐにレベルアップだよねッ。ラッキー!」

「(ミルは単純ね……まぁ仕方無いけど……ランス君って此処まで慎重に戦える人だったんだ……)」


≪あたしは"ラン"と近付いて来たモンスターの邪魔をすれば良いんだよねッ?≫

≪うむ。催眠も幻獣も"それだけ"に集中すれば かなり活きると思うからな≫


「(戦ってる時は確かに豪快なんだけど、ちゃんと周囲を気遣ってる。こんな無謀な攻略なのに安心できた)」

「此処もランス王たち任せだったわね」

「ま、まさかコレ程の実力だとは……」

「井の中の蛙って心境だよ~、大陸の人って凄いんだね~」

「サイゼルさんは本当に"魔人"みたいだし、流石に大陸の人だからって理由じゃ無いんだろうけど……」

「全ての采配はリーザス王の成せる業なのだろうか?」

「そう考えるのが自然だろうね~」

「ハァ……ちょっと自信が無くなって来たわ」

「私も何とか役に立てれば良いのだが……」

「やめとこ~? 小松は何とか許可してくれたけど、下手な事をしても邪魔になるダケだと思う~」

「(それは謙信さん達も同様……ホント短い間でランス君に一体何が有ったんだろう?)」




……




…………




……デンジャラス・ホール30層。

未だ攻略は無難に進んでいたが、アームズを隣に次の階層に降りた先で真っ先に飛び込んで来た光景。

明らかに他の層と比べるとモンスターの密度が桁違いであり、思わず反射的に声を漏らしてしまった。


「うげッ!? モンハウ……」

「"もんはう"とは何の事だ?」

「"モンスターハウス"の略だ。今考えついた」

「成る程な」

「しっかし予想外だったな……フロア一面"あの密度"だったら洒落にならんぞ?」

「それは平気だと思います」

「何故だ? かなみ」

「少し遠いですが"中尉ハニー"が居ますね。他の層の騒ぎを聞き此処で私達を潰すべく魔物を集めたのかと」

「見えるのかよ!? だったら今迄みたく初っ端を切り抜ければイケるか?」

「"イケるか"じゃ無くて"イケる"のよッ! 今日は30層まで進んだら帰るんでしょ? さっさと終わらそッ」

「流石に少し疲れて来ましたしね」

「そうだな。しんどいだろうが今日の締めだ。ラストは"全力"で頼んだぞ?」

「仕方無いわねェ」

「……頑張ります」

「(あ、アレでも本気じゃなかったなんて……それに引き換え私は……)」


――――此処で開幕に毎回 魔法をブッ放していた3名のウチ、一人表情を曇らせている娘に気付く俺。


「ウィチタ。今回は後ろに流れてくる敵が多いだろうし迎撃に集中してくれ(時間が無いからフォローできん)」

「!? ……承知 致しました」

「エレノアとミルは ようやく出番が来るだろうから焦らず頼んだぞ?」

「は、はい」

「任せといて~!」

『侵入者 接近~ッ、はにほ~突撃~!!』


――――姿は見えないが何処からともなく鮮明に聞こえてくるハニーの声。指揮官の固有能力なのだろうか?


「う、嘘でしょ? この数を全部相手にするの……?」

「……クッ……父上……」

「うわ~、大変そう……」

「弱気に成ってどうするの!? 小松ッ! 全力で守るわよ!? あァもうッ、御札用意するの大変なのに!!」

「……正念場と言う事か」

「此処で生き残れば"何か"が変わる気がする~っ、それじゃ~殺っちゃうぞ~!」

「何時も思うんだけど、そのノリ何とか成らないの!?」

「????(蘭は何か小松に違和感が有るのだろうか?)」

「そんな事 気にしてる場合じゃないよ~? ホラ向かって来てる~ッ!」


≪ドドドドドドドド……ッ!!!!≫


「大型のモンスターで壁を作っている……?」

「ランス! もうブッ放しちゃって良いの!?」


階段を降りきった俺達に直ぐ先制されて掻き回される事を避けてか、即 攻撃できそうな位置に魔物は居ない。

それより厄介な事に10体以上の"デカント"が一列の壁となって迫って来ており、大きく視界が遮られている。

ヘタなPTなら何も出来ずに轢き殺されるのは必然であり、軍隊でも かなりの人数が負傷してしまうだろう。

だがゲームでの難易度とギルドから貰った冊子による情報から十分に想定の範囲内なので、状況を告げるメルフェイスと(当初では想像できなかったが)自重して指示を仰ぐサイゼルに、既に抜いてるカオスを手に指示する。


「いや……先ずは俺とアームズで"壁"を崩すッ! やれるな!?」

「勿論だ。それにアレの相手には慣れている」

「そりゃ結構! とにかく強く当たって後は流れだ! 行くぞ!?」

「遅れをとらない様に努めようッ」


こうして30層での戦いが開始され、俺はモンスターの群れに突っ込むと初っ端から"ランスアタック"を放つ。

余波ダケでも十分な威力の"それ"は正面3体のデカントを後方に吹き飛ばし、後続の敵を将棋倒しにする。

一方アームズは"アンギラス"を両手に走り込んだ勢いをそのまま軽く50センチほど跳躍すると、クルリと左に回転しつつ槍を薙ぎ払って一体のデカントをブッ飛ばし俺が遣ったと同じ様に後方のモンスター達を巻き込む。

だが直後に2体のデカントに詰められるモノの、喉・心臓と急所を的確に狙った一突きで両方を沈めてしまう。

迷宮での乱戦には慣れている彼女は"単体"相手なら槍を突いて倒すが、基本的には薙ぎ倒す事が常らしく、戦闘スタイルは三●無双の槍持ち武将のモノを想像してくれれば良いだろう。

俺は別に剣武将は意識してないのは さて置き。

デカントの壁を崩した事により、その間をメルフェイスの氷の矢とサイゼルのレーザーが通り過ぎてゆく。

2人は主に確認できる限りの後衛魔法タイプを狙っており、前衛タイプを抑えるのが俺の役割と言える。

正直 サイゼルにクール・ゴー・デス級の大魔法を使わせればモンハウだろうが早期に勝負は見えるのだが、周囲の味方が凍死しかねない以前に、有る程度 皆に経験も身に付かせないといけないので切り札には出来ない。


「いっけ~ッ、幻獣ぅ!」

「はああぁぁ……ッ!!」

「(目が合えば)停止っ!」


尚 流石に数が多いので何体かのデカントが抜けてしまっており、コレは奴の知能からしては有り得ない。

恐らく中尉ハニーの戦闘指揮の影響であり、後衛に仕事をさせない気だったのだろう。

俺達の様な面子で無ければ苛めと言うレベルじゃないが、生憎 相場が違うので"それなりに厄介"な程度だ。

よって対処は可能であり……先ずはミルが幻獣アタックでデカントを転倒させると、自身を魔法でフルドーピングさせたウィチタが炎の剣で無防備な"それ"に斬り掛かり一撃で急所を突いて倒す。(所謂 絶対成功の暗殺)

同様に精神を集中させていたエレノアが別のデカントを金縛りにして、同様にウィチタが一撃で首を刎ねる。

此処で思ったが基本的に無防備な人間であれば幾らレベル差が有っても急所を狙えば即死だが、それを踏まえてるとデカントは相当な巨体なので、子供が寝ている俺をナイフで殺せてもデカントを殺すのは絶対に無理だ。

まァ何が言いたいのかというと、味方の支援が有るので炎の剣ならば容易にデカントを狩れると言うのに、ウィチタは消耗を覚悟で俺とメルフェイスの力量に自分の火力を合わせ様としている気がするのだ。

今日の戦闘は今回がラストなので別に問題は無いのだが、以前の件が有ったし どうも違和感を得てしまう。


『はにっ? 手強い。けど突撃~!』

「わわっ!? まだ来てる……っ!」

「下がって! 一体なら私でも……」


今現在の俺とアームズはデカントの次に主力と成っている"オッズ"を中心とした前衛モンスターと交戦中。

しかし"氷の矢"を放ち終えたら直ぐに新たな数十の"それ"を生成して嗾けるメルフェイスの援護が光る。

つまり全く問題ない状況であり、味方 後衛の様子を戦いながら確認する余裕も有るくらいだ。

"あちら"では生き残りのデカントに接近された事に驚いて術に集中できないミルだったが、彼女を庇うように立ち剣を構えたエレノアが、大きく振りかぶられた手から繰り出される棍棒を避けようとしていたが……


≪――――パシッ!!!!≫


『!?!?』

「えッ!?」

「非力ねェ」


何時の間にかレーザーでの援護を中断していたサイゼルが、片手で棍棒を受け止めていた。

抜けたモンスターからの後衛の死守。

コレがサイゼルの本当の役割でも有り、純粋なパワーだけなら俺を遥かに凌ぐんだよねコイツ。

さて彼女が不気味に口元を歪ませると、デカントのデカい体は"氷の魔人"の右手を通じて瞬く間に"棍棒から"武器ごと全て凍らされてしまう。

そしてサイゼルが指を弾くと途端に氷像が粉々になり原作のランス6の事を思い出して寒気を感じてしまった。

……と言うか"こんな奴"に良く勝てたモンだよな……明らかに油断して無ければ絶対に誰か死んでいた筈だ。


「あ、有難う御座います」

「別にアンタの為じゃないわよ! さ~て次はどいつを殺っちゃおう?」


≪――――バサッ≫


多分 助けずとも平気だったかもしれないが、しっかりと礼を言ったっぽいエレノアに典型的な事を言って(此方の声は僅かに聞こえた)浮遊するサイゼル。

そこまでダンジョン内の天井は高くないけど、彼女の視界を開かせるのには十分な空間が有る。

無敵ではないとは言え初っ端に遣らせても高レベルだし魔法で撃ち落される事は絶対に無いと思うが、あえて行わせなかったのは前述の様に彼女を頼りにし過ぎると後が苦しく成りそうだからだ。

だが開幕の最も厳しいタイミングを通過 出来れば後衛さえ守ったら好きにして良いと言っていた事から、本来の戦闘スタイルで戦えずストレスを溜めない為にも今の段階で浮遊したのだろう。

降り注ぐスノー・レーザーの角度から それを見ないで把握しつつ戦う中、俺の注目は次なる娘達に移る。


「――――縛ッ!」

『!?!?』

「えぇ~いっ!!」


≪ドシュウウゥゥッ!!!!≫


それはJAPANの3人組であり、主に迫るデカントは南条が式神で一瞬ダケ拘束させ、ウィチタが行った要領と同じで大道寺が急所(首筋)を狙って一撃で仕留めている。

冒険者であれ戦う機会が殆ど少ないデカントだが、軍用で活かされるモンスターで有る事から教科書通りの戦いと言うモノが確立されており、それは彼女達も例外では無かったのだろう。

それにしても大道寺は原作と違い表情を含めてかなり勇ましく戦っており、類似点は可愛い台詞ダケである。

だが其の辺は気にする所では無く、問題はレベル20の上杉謙信の方だろう。


「クッ! 数が多すぎる!!」

「オッズが そっちに行ったよ!?」

「やってみようッ」

『オオオォォォッ!!』


≪ブウウゥゥンッ!!≫


「遅い!!」

『……!?』


実は彼女達のフォローは敵の後衛を抑えている以外は何も行っていない。

流石に大半のデカントは最前線の俺とアームズで潰しているけどな。

よって"中尉ハニー"が後衛潰しを徹底している為か、大道寺を無視して複数のオッズが接近して来るが……

自ら踏み出して迎え撃った謙信が最低限の動きでオッズの拳を避け、刀による反撃を繰り出して即死させる。

それはレベル20とは思えない卓越振りで、相手は3体だったが時代劇の殺陣(たて)を思い出させた。

原作では敵軍に突撃してゆく脳筋と言えたが、技術力で言えば それを今の時点で上回っているかもしれない。

……とは言えレベルが低く攻撃が通らなければ意味が無いけど、レベル20と武器パワーが可能にしたのだ。

何気に謙信の持つ刀は相当な業物な他、ゲームだと回避はレベルが上がっても大きくは上がらない点も大きい。


「さっすが謙信さま……きゃっ!?」

「これが……力と言う物なのか……」

「(訓練の成果でも有るわね。でも何故ランス王は手を貸してくれないの? 他の皆は守っているのにッ)」

「!? 蘭ッ! 何故 小松の援護を止めた!? 私の事など構わなかっただろうッ!」

「えっ……小松!?」


――――そんな中 互いの少しの油断で隙が出来てしまい、それを逃さず大道寺の腰をデカントが掴んだ。


「や、やば~っ!? くぅッ……!!」

「今 助けるぞ!! 邪魔をするなっ!」

「ま、待って謙信! 此処は私が……!」

『(そろそろ私の出番かな?)』


大道寺の実力で有れば南条の援護無しでも手間は掛かるがデカントを倒せるだろう。

しかし物量が違う以前に謙信の方が気に成ってしまっていた事で、命綱の刀を落としたのが致命的。

片手で優に持ち上げられてしまった大道寺は、そのままデカントに握り潰されようとしていたが。


≪――――カヒュッ≫


『……!?』

「あ痛ッ!」


唐突に振り下ろされた"何か"がデカントの腕を切り落とし、大道寺が尻から あざとく落下する。

それによりデカントは形容し難い悲鳴を上げたが、即座に首をも斬り落とされ巨体が地面を揺らす。

やはり"出番"が来てしまった様で、たった今JAPAN組の手助けを行ったのはフェリスだったりする。

ロクに援護しなかったのは こう言う保険を掛けていたからであり、自力で切り抜けるに越した事も無い。


「わわっ! だ、誰!?」

「ありがとう。助かった」

「待ちなさい謙信ッ! 味方かどうか分からないでしょ!?」

『大丈夫です。主(あるじ)の命により貴女達の援護をします』

「あ、悪魔なのに~?」

「悪魔だったら何か問題が有るのか? 小松」

「ちょっと! こんな時に何時もの調子に戻らないでよ!」

「蘭~。言葉言葉~」

「うむ。普段通りに接してくれて嬉しい」

「!? い、いけない……ホント調子狂うんだからッ(でも……ちゃんと考えてくれていたのね)」


――――こうして戦況を安定させた俺達 一行は、徐々にラインを上げ後続を狩りつつ前進してゆく。


『ヤバいヤバイい強すぎーっ! はにほー撤退!!』

「(そうはいかないわ)」


≪ガキンッ!!≫


『あいやー!!』

「任務完了(……なんちゃって)」


それにより"中尉ハニー"の作戦は意味を成さなくなり、あるタイミングでピタリと組織的な攻撃が止む。

何時の間にか姿を消し敵群に紛れ込んでいた かなみが背後から鞘で打撃を行い、指揮官を割ったのである。

彼女の本気の打撃を食らえば俺でも余裕で頭蓋骨が陥没するのは さて置き、後は何時もの攻略と変わらない。

そして向かって来る全てのモンスターを倒した時には31層に降りる階段が見えていた。

進んだ距離は200メートル程度であるが、相当なモンスターが控えていたと言える。

頭数の少ないPTを此処で潰すには丁度良い広さだったし、密度とのバランスが悪い意味で非常に良かった。

だが あえて此方から"それ"に挑む事で大量の経験値を得るのが目的だったので、むしろ良い経験にだったな。


「ようやくカタが付いたか」

「やれやれ。流石に肩がこったな」

「そりゃデカいからな」

「何が大きいんだ?」

「な……何でもない」


――――此処で 視線をアームズからかなみに移すと(恐らく)無意識に彼女は右手を胸に添えていた。


「やっとゴールか~、歩き疲れたよ~ッ」

「最初は肩車してやってた だろうが」

「あたしは ちっさいから進むのが遅いの!」

「何を言うか自称 大人の女ッ」

「でも……何とか成ったみたいだね」

「あァ。明日も この調子で頼むぞ? エレノア」

「う、うん。こんな程度で良ければ……」

「それよか足が震えてるが大丈夫か?」


――――俺はハッとして足元を見るエレノアをスルーして、今度は謙信たち(+悪魔)への方へ歩み寄る。


『ランスさんッ』

「御苦労だったな。フェリス。君達も御疲れさん」

「……ランス殿……」

「お疲れ様でした~」

「や、やはり彼女はランス王が使役していたのですかッ」

「そう言う事だ。もしもの時の為に保険を掛けさせて貰った」

「め、面目ない限りです~」

「…………」←緊張して喋れない謙信

「(どう言う経緯が有ったか気になるけど、助けて貰って聞くのは無粋ね)」

「今後はレベルも上がって更に自衛が楽に成るだろうが。特に謙信殿は今回の危機感を忘れないでくれ」

「!? わ、分かりました……貴重な経験を感謝致します」

「それでは戻る前にレベルアップの儀式を行おう。フェリス。魔物が寄り付かない様に見張りを頼めるか?」

『畏まりました!!』

「ちなみに俺達が帰還したら 30層までの魂とかは好きにして良いからな?」

『はは~ッ。有難う御座います』←土下座

「……オマエって そんなキャラだったっけ?」


――――フェリスは俺の指示で姿を消し、謙信・南条・小松と共に元の位置に戻ると氷コンビが目に留まる。


「こ、これで良いのかしら?」

「そうそうッ。こうやって構えてトリガーを引くの!」


≪バシュッ!! バシュッ!!≫


「わあ~凄いわね……でも此処まで くっ付く必要は無いと思うんだけど……?」←既にサイゼルにタメ口

「そんなの気の所為よッ! 気の所為!!」

「何 遊んでるんだ。早く最後の用事を終わらせて帰るぞ?」

「(た、多分レベルは上がってると思うから、後で またランスに……)」

「クッ……(既に私には意味の無い儀式……だからと言って……)」




……




…………




……数時間後。

デンジャラス・ホールの30層でレベルアップの儀式を終えた俺達は、宿に帰還すると皆で食事を採る。

其の合間に再び限界レベルに成った かなみに せがまれて路地裏でのセックスを十数分 程度で済ませた後。

廊下で すれ違ったサイゼルと行動中だったメルフェイスの"たすけて ほしそうに こっちを みている!"視線を仕方なく回避した末、今現在の俺は自室で一人 今日の戦果を振り返っており皆のレベルの変化は以下の通り。


俺 54→56

かなみ 51→52(才能限界)

メルフェイス 48→50(才能限界)

サイゼル 88→89

アームズ 41→44

ミル 22→32

エレノア 20→30(才能限界)

謙信 20→30

南条 30→35

大道寺 35→40


分かっている通りウィチタは才能限界の為、ウィリスは今回も指示通りに野暮な発言を飛ばしてくれた。

だが2名は一度 抱けば才能限界値を1~2伸ばす事が出来るが、彼女は今のトコロ"その予定"は全く無い。

それに劣等感や負い目を得る必要は全く無いが、ウィチタは生真面目なので今日の様子から見ると気にしてる。

……とは言え生憎 帰還後は かなみの相手やミルとの会話とかで手が全く空かなかったので、彼女のフォローをするのは明日の朝 以降にしようと決め、ベッドで寝ッ転がりながら どう声を掛けようか考えていたんだが……


≪――――バタンッ≫


「す、すみませんでした。突然押し掛けて」

「まさかメルフェイスの方から来てくれるとは思わなかったな」

「……御迷惑でしたか?」

「そんなワケ無いさ。それよりも どうやってサイゼルを撒いたんだ?」

「フフッ。一度 隙を突いてイかせたら大人しく成っちゃいました」

「流石 経験 豊富なダケは有るじゃないか」

「余り苛めないで下さい……明日 顔を合わせ辛いんですから」

「むしろ俺としては更に好かれる気がするけどなァ」


何気に少ない機会に なってしまった、一人での休息も束の間。

どうやらメルフェイスも かなみと"同じ事"を考えてた様で……夜コソコソと俺の部屋を訪れて来たのだ。

それ故に結局 明日のフォローの内容を考える事が出来ず仕舞いで、一発を終えた時点で互いに疲れてダウン。

所謂"二人は幸せなキスをして終了(爆睡)"であり、まどろみと同時に明日の自分の采配と体力が懸念された。


「生憎ランス王は御疲れです。お引き取り下さい」

「し、しかし今回の礼を まだ ちゃんとッ」

「お引き取り下さい」

「うっ……」

「仕方無いですよ。謙信様。今日は諦めましょ?」

「そうですって~ッ、失礼しました~!」

「(ハァ……別に頼まれたワケじゃないけど、何で私が こんな恐れ多い事を しなきゃダメなのよッ)」




●レベル●
ランス   :56/無限
かなみ   :52/40(+14)
メルフェイス:50/48(+4)
サイゼル  :89/120
ウィチタ  :35/35
アームズ  :44/47

ミル    :32/34
エレノア  :30/30

上杉 謙信 :30/70
南条 蘭  :35/38
大道寺小松 :40/43

*アームズの限界レベルが間違っていたので44→47に修正。
*かなみ&メルフェイスの括弧の数字を元の限界レベルと足した数値が現在の限界レベルと分かる様に修正。




●捕捉●
かなみ→既に公衆でランスにフェラチオしろと言われても躊躇無く行える程 彼が好き。絶対に言わないけど!
メルフェイス→サイゼルに纏わり付かれてる事 自体は全く悪く思って無いが、同時にランスに依存している。
サイゼル→メルフェイスと一緒に居るのは やはり初めての相手だから。ランスに対する照れ隠しとも言える。
ウィチタ→再びランスに限界レベルを上げる方法を問い詰めたいが、以前の会話の内容を振り返っては躊躇。
アームズ→予想より遥かにランス達が強くて正直 驚いているが、今はバトルの方が楽しいで彼の事は二の次。
ミル→皆で楽しく攻略している感覚で危機感の概念は無い。ランスも分かってるので守れば良いと思っている。
エレノア→自分に自信が無いので皆が強くて自分が弱いのは必然と認識。ミルも来てると言う責任感から奮戦。
謙信→唐突に強くなった事に実感が湧かず戸惑っている心境。その為ランスに対する緊張が少し逸れている。
蘭→龍馬と同様でレベルにしては原作よりかなり強い。炎の魔法も使えるが今回は式神による支援重視で戦う。
小松→同上。一人でリーザス正規兵10人以上は手玉に取れる腕を持つ。此処の冒険者など相手にも成らない。




●あとがき●
デンジャラス・ホールの攻略は始まったばかりですが早くランスをリーザスに戻したい為 早く終わらせます。
それからは"一週間後"とかザラで行いたい所。尚"二人は幸せなキスをして終了"とはググッてはいけませんぞ。
火力ではメルフェイスが非常に便利。でも初期レベル65のナギや56のアニスには劣るので更に強化ですね。


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