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No.12938の一覧
[0] 【ネタ】鬼畜王じゃないランス【R‐15】[Shinji](2009/10/24 19:30)
[1] 鬼畜王じゃないランス2[Shinji](2009/10/27 07:37)
[2] 鬼畜王じゃないランス3[Shinji](2009/10/29 23:40)
[3] 鬼畜王じゃないランス4[Shinji](2010/06/20 06:32)
[4] 鬼畜王じゃないランス5[Shinji](2010/01/13 18:24)
[5] 鬼畜王じゃないランス6[Shinji](2010/06/20 06:24)
[6] 鬼畜王じゃないランス7[Shinji](2010/06/20 14:56)
[7] 鬼畜王じゃないランス8[Shinji](2010/09/03 02:55)
[8] 鬼畜王じゃないランス9[Shinji](2010/08/31 02:01)
[9] 鬼畜王じゃないランス10[Shinji](2011/11/18 05:32)
[10] 鬼畜王じゃないランス11[Shinji](2011/08/24 15:07)
[11] 鬼畜王じゃないランス12[Shinji](2011/11/16 01:02)
[12] 鬼畜王じゃないランス13[Shinji](2011/11/20 06:55)
[13] 鬼畜王じゃないランス14[Shinji](2011/12/10 03:59)
[14] 鬼畜王じゃないランス15[Shinji](2011/12/15 06:23)
[15] 鬼畜王じゃないランス16[Shinji](2012/02/23 05:10)
[16] 鬼畜王じゃないランス17[Shinji](2012/03/20 01:49)
[17] 鬼畜王じゃないランス18[Shinji](2012/07/10 21:32)
[18] 鬼畜王じゃないランス19[Shinji](2012/12/04 20:16)
[19] 鬼畜王じゃないランス20[Shinji](2013/04/29 03:22)
[20] 鬼畜王じゃないランス21[Shinji](2013/05/24 16:48)
[21] 鬼畜王じゃないランス22[shinji](2014/02/01 21:23)
[22] 鬼畜王じゃないランス23[shinji](2014/03/15 03:29)
[23] 鬼畜王じゃないランス24[shinji](2014/03/23 04:03)
[24] 鬼畜王じゃないランス25[shinji](2014/06/20 03:25)
[25] 鬼畜王じゃないランス26[shinji](2014/09/16 22:26)
[26] 鬼畜王じゃないランス27(2015/04/14 01:34)[shinji](2015/04/16 21:04)
[27] 鬼畜王じゃないランス28[shinji](2015/05/07 13:41)
[28] 登場人物紹介[Shinji](2011/12/20 10:52)
[30] 別に読まなくても良いキャラクター補足[Shinji](2015/04/18 00:57)
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[12938] 鬼畜王じゃないランス3
Name: Shinji◆9fccc648 ID:1391bf9d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/10/29 23:40
鬼畜王じゃないランス3




――――遠征の為にリーザス城を出発してから丸2週間後。


「ふ~、到着っと」

「お疲れ様でしたランス王」

「ああ」

「今更だけど……大丈夫だったの?」

「何がだ? かなみ」

「えっと主にカラダとか。凄いペースで狩ってたみたいだし」

「それに関しては竜角惨サマサマだな。何を どうやってアレを開発したんだ? ハピネス製薬は」

「知らない。でも値は張るけどね」

「今は王様だから予算的には何も問題無い」

「ですが良い鍛錬になりました」

「俺的には まだまだかな。まだレベル32だし……」

「十分 凄いペースよ……私と会ったときは20だったのに」

「少なくとも あの迷宮は もうダメだな。新しい場所を探す必要が有る」

「(ランス王の目指す所は遠いと見える。やはり本気で魔人をも倒す つもりだと言うのか……?)」

「……ッ……」


魔物の迷宮への遠征を終えた俺は、かなみと合流した後 リーザス城へと戻って来ている。

レベル上げの結果は俺が32。かなみは33。メナドは36でハウレーンも33となった。

また かなみの伝達によると殆ど被害も無く"ジオの街"は落とした様で、合併の手続きも終了。

臨時徴収も終わった様で"アルカノイド貝"も回収。意味が無いアイテムだけど、コレクションだ。

そんな報告をしてくれた かなみは、道中なんだか甲斐甲斐しくなった気がしないでもない。

しかし彼女と違い、今の会話に全く混ざっていないメナドがボケーっとしている事が多かった。

きっと俺の"ハイパー兵器"とやらを見てしまったかもしれんが、戦いは真面目にしてたし良いか~。


「……(メナド?)」

「じゃあ早速リアの所に顔を出しにでも行ってくるかなァ」

「私も父に報告をしようと思います」

「なら途中まで行くか? ハウレーン」

「はい。御一緒します」

「そんなワケだから かなみ、うし車の処置とかは頼んだぞ?」

「あっ、うん」

「…………」

「ちょっとメナドッ! ランスもう行っちゃったわよ?」

「!? えっ? も、もうリーザスに着いたんだ~」

「それ以前の問題なのね」

「えっ?」

「メナド!!」

「は、はいッ」

「さっきから一体 何が有ったのよ? 私が戻って来てから貴女 何か変よ」

「そ、それは……えっと」

「私達 友達でしょ? 何か悩みでも有ったら――――」




……




…………




……3分後。


「だから、その辺が どうなのかな~って」

「つ、つまり……私とランスの関係が気になったのね?」

「うん。朝 王様が裸だったし、前の日の夜かなみちゃん部屋に戻って来なかったし……」

「……うぐッ……」

「きっと以前は王様と恋人同士――――」

「!? そ、そんなワケ無いでしょ!? 只 腐れ縁なダケでランスに抱かれたのも任務……そう、
 妾みたいなモノで仕方なく抱かれたのッ! だから そんな寒気のする事 言わないでよ!!」

「寒気って……どうして?」

「ランスと元 恋人同士なんて間違われたら私がリア様に殺されちゃうでしょ?」

「あっ……ご、ごめんね」

「分かれば良いわよ。だから 別に気にしなくても大丈夫だからね?」

「うん。でもまあ……ぼくは大丈夫みたいだね」

「大丈夫って?」

「かなみちゃんは可愛いけど、ぼくみたいな男女が王様の妾になる事なんて無いだろうし」


≪どよ~ん≫


「め、メナド?」

「きっと一生ぼくは騎士として、男の人とは無縁のまま生きて行くんだろうなあ……アハハハ」

「何言ってんの? しっかりしなさいよ」

「かなみちゃんとは そう意味で親近感も感じてたんだけど、残念だよ~」

「さり気なく酷ッ! でも大丈夫よ、既にメナドはランスに目を付けられてるから!」

「そ、そうなの?」

「だって私こそ自分よりメナドの方が可愛いと思ってるもの。だから自信を持ちなさいよ」

「……かなみちゃん……ッ……うん分かった。ぼく頑張ってみるよ」

「それでこそ貴女だわ」

「――――王様のめか……じゃなくて認めて貰う為にッ!」

「!? ね、ねぇメナドッ! 今の本気じゃなくて間違よね!? 間違いなのよね!?」




……




…………




……謁見の間。


「ダーリン!! おっ……」

「…………」←耳を塞ぐランス

「……ッ?」←釣られて耳を塞ぐマリス

「そぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッい!!!!」

「そしてオマエは五月蝿い」

「こ、鼓膜が……」

「大丈夫か? マリス」

「な……何とか」

「もうッ、リアに内緒で何処に行ってたのよ~!?」

「ソレは かなみから聞いてただろ?」

「でも心配したんだからぁ! ダーリンの馬鹿馬鹿、大っ嫌い!!」


――――そう言いつつポカポカと俺の胸板を叩くリアが妙に可愛く見える。


「どっこいしょっと」

「お疲れ様でしたランス王」

「ジオの制圧は問題なかった様だな?」

「御伝えさせた通りです」

「なら次はレッドとハンナ辺りだな。どちらも500万Gの資金提供を条件に合併を促してくれ」

「断られた場合は如何しましょう?」

「残念だが武力制圧だ。天才軍師が居るハンナとは出来れば揉めたくない所だけどな」

「畏まりました」

「じゃあ、次の臨時徴収はジオで行ってくれ」

「妥当なところですね」


今は4月の2週目末。記憶では5月の1週目には魔人・魔物の軍勢がリーザス城を攻めて来る。

ソレまでにカオスを入手しレベルを可能な限り上げて置きたいのだ。命に関わりそうだしな~。

ゲームであれば1000名もの部下を盾にして隊長であるランスが直接攻撃を加えていたが、
考えてみれば現実では無理そうだし、もし後のシリーズの様に俺がカオスを持っているダケで、
絶対防御を敗れるなら楽勝っぽいんだが……そうもゆかない気がするのでランスのレベルが全てだ。

そうなるとレベル32ではオハナシにならないので少なくとも40……出来れば50にはしたい。

またカオスの仕様次第でレイラさん・リック・コルドバ・メナド・かなみ・メルフェイスと、
個々の才能限界が高い面子にも魔人への攻撃に加わって貰う事で、より魔人を倒し易くなる筈だ。

んで初めて対峙する事になるのはラ・サイゼルで、最大レベルは120前後の氷の魔人だったか?

一人で倒すのは不可能だろうが、仲間と連携した上 無敵属性という自惚れの不意を突き、
大ダメージを与えれば一気に畳み掛ける事が出来るだろう。その為ダケのレベル上げと言って良い。

そのレベル上げの次の場はレッドの南東に位置するハイパービル。有用な知恵の指輪が存在する。

或いはハンナの南東に位置する解呪の迷宮。数多くのイベントを消化 出切るので攻略必須だ。

まあリーザスを守るダケなら持ち堪えれば良いんだが……毎週毎週 倒せない魔人相手に防衛とか、
現実となった今じゃストレスが溜まりそうなので、冒頭と言うのに色々と画策する俺だった。

いずれ小川 健太郎・サテラ・メガラス加わるとは言え、早急に魔人を潰すに越した事は無いのだ。

そんな事を考えながらマリスと会話していると、リアが既に俺の正面を50往復以上していた。

一応 大事な話だと分かっているのか口を挟んでこない辺りが甲斐甲斐しくも感じてしまう俺サマ。


「ねぇダーリンッ! お話が終わったんなら いい加減エッチしようよ~っ!」

「う~ん」

「ランス王……」

「酷いよぉ! な~んで かなみとはエッチしてリアとはしてくれないの~っ!?」


――――それは彼女と暫く冒険して情を感じた故だと言うか。いずれはリアもそうなるっぽいが。


「少なくとも"こんな場所"でンな事を言われちゃ萎えるんだよ」

「そ、そんな事 言ったって~っ」

「マリスも そう思うだろ?」

「えぇまぁ……少しは場所を選んで頂けると……有り難い気は……」

「もう! マリスもダーリンと同じ事 言うのぉ!? 大っ嫌ァい!!」

「が~ん」

「ほう。じゃあ俺の事も"大嫌い"なんだろ? だったら抱く必要は無いな」

「えぇっ!? ど、どうしてそ~なるのよぉ!?……うぅ……ひっく」

「り、リア様?」

「ありゃ(……からかい過ぎたか?)」

「グスッ。リアは……ダーリンの奥さんなのにぃ」

「……ったく」←頭を掻きながら


≪――――ぽんっ≫


「あっ」

「そんな事で泣くな。お前らしくもない」

「リアに取っては重要な事だよぅ」

「それより今から"デート"でもど~だ? こっちは初めてだろう?」

「!? そ、そう言えば今迄 一度も……わ~い!! ダーリンとデートなの~っ!」

「良かったですね、リア様」

「それじゃ~ダーリン、早く行こぉ~!?」

「やれやれ。後は任せたぞ? マリス」

「はい。行ってらっしゃいませ」

「えっとねえっとねッ! 先ず最初はホテルに入るの!!」

「それはデートと言わんだろうがっ!」

「……(ランス王とリア様……一応は旨くいっていると見て良いのかしら?)」


――――ちなみに騒ぎまくったリアは結局 疲れて寝てしまい、今日も彼女とのHを回避できた。




……




…………




……翌日。

本日から既に"お忍び"でレッドに旅立つ事を決めたので、リアを撒くのに苦労してしまった。

んで一人で廊下をスタスタ歩いていると、見知っているが初めて会う男女が何やら話していた。

そんな2人は俺に気付くと軽く身形を直し、俺に向かって丁寧な会釈をしてくださる。


「おや? これはランス王」

「エクス・バンケットとメルフェイス・プロムナードだな? おはよう」

「お早う御座います……王様」

「エクス将軍は今からハウレーン副将とハンナの街に出発だったか?」

「はい。交渉が旨くゆけば良いのですがね」

「智将としての腕を期待しているぞ?」

「御期待に沿えれるよう努力する次第ですよ」

「うむ(……まあゲームだと300万Gでも足りるし大丈夫だろ)」

「ランス王は再び迷宮に行かれるとの事ですが?」

「知ってるのか? 情報が早いなァ」

「ハウレーンに聞きましてね。あの者は なかなかランス王の事が気に入った様ですよ」

「そりゃ有り難い」

「迷宮は何処を御選びに?」

「レッドのハイパービルを予定している。以前と同じ2週間だ」

「成る程……ふ~む……」

「エクス?」


――――何やら考え込むエクスを前に俺は彼の名を嘆き、メルフェイスが首を傾げる。


「ランス王。宜しければ彼女を同行させては頂けませんか?」

「え、エクス将軍ッ?」

「何か理由でも有るのか?」

「以前の遠征ではメナド副将とハウレーンが同行した様ですので」

「他には?」

「生憎 僕は個人戦には向きませんが、彼女は非常に力になってくれるでしょうから」

「ふむ」

「それに――――」

「……ッ……」

「それに?」

「何と言うか……多少 問題が有りまして、僕が彼女を連れてハンナに向かうよりは、
 ランス王に託す方が都合が良いんですよ。理由は残念ながら僕の口からは言えませんが」

「ほう」

「メルフェイス。君は どんな考えだい?」

「そうですね……"大事な時"が近いのに私がハンナと交渉をしている将軍の妨げになるよりは、
 ランス王と行動した方が……例え最悪の結果が免れたとしても……ひっそりと逝けるなら……」

「何を言うんですか。ランス王が"強い方"だと言うのは保証しますよ? 僕よりも余程ね」

「全く話が見えないんだが?」


彼女が薬の副作用で2ヶ月間強い男性に抱かれないと狂死する事は知ってるが、知らん振りする俺。

抱いた女を躊躇い無く俺に託すエクスもアレだが、彼は"抱くけどソレだけ"と割り切れるのだろう。

だったら多少は感情移入できる俺の方がマシなのかな~? 相手は美人の長髪金髪女性(25)だし。

身長も今の俺(ランス)と同じくらい有る……のはさて置き、現段階の彼女は非常に頼りになる筈だ。


「すみませんランス王。いずれは分かると思いますから」

「精一杯頑張りますので……宜しければ私を御連れください……」

「分かった。丁度 戦力が欲しかったし、そう何度も副将を連れて行くワケにはいかんしなァ」

「有難う御座います。それでは僕はコレで」

「ああ」

「……(色々な意味で彼女を無事 守れるか? すいませんが試させて貰いますよ? ランス王)」

「では……その……」

「うむ。よろしく頼むぞ? メルフェイス」

「はい……此方こそ」


う~む、どうも彼女の瞳には生きる気力が感じられないな。以前の かなみよりも酷いぞ。

もっと言えばメナドと正反対。こりゃ正史通り部下と結婚させて頂くに限るのかもしれない。

でも戦争では解呪せずとも微妙だが、個人戦だと期待出来そうなので様子を見るに限るな。




……




…………




……5分後。


「はぁ……また迷宮に付き合わされるのね?」

「悪いな かなみ」

「別に良いわよ。それより何をすれば良いの?」←謝られるのは慣れた様子

「前回と同じだ」

「うし車の手配ね? でも……3人ダケで良いの?」

「一応レイラさんにも声を掛ける予定だ。生憎メナドとリックはレッドに行くしな」

「流石に親衛隊はリーザスに残ると思うけど? リア様は勿論お城を守る必要が有るし」

「無理なら3人で行くさ」

「まあアイテムの蓄えさえ十分ならハイパービルでも大丈夫だと思うわよ?
 何せ今回はメルフェイス様が居るし、ランスも最初と比べれば強くなったしね」

「そんなに凄いのか? メルフェイスは」

「うん……一概には喜べない事だけど」

「すみません」

「い、いえッ。謝るのは私の方です!」

「ともかく気の早い話だが頼んだぞ? レイラさんに会ったら直ぐに行くからさ」

「分かったわ(……それだけ必死に……少し妬けちゃうかも)」


≪――――ッ≫


「それで、今の時間は何処に居るのかな?」

「確か訓練を……御案内 致します」




……




…………




……更に5分後。


「残念ながら都合が悪いですね」

「ですよねー」

「しかし指示なされたのはマリス様です。ランス王が撤回して頂ければ護衛に当たる事も……」

「いや構わん。アイツの組んだ予定を無理に狂わせたくない」

「……そうですか」

「それよりも」

「はい?」

「俺の事は以前と同じ様に呼んでくれて良いぞ? 敬語も要らん」

「!? それなら……ランス君……で良いかな?」

「うむ、グッドだ」

「ふふふっ」

「……どうやら無理だった様ですね」

「まあ仕方無いさ」

「私としては是非 付いて行きたかった所なんだけど……」

「別に問題無い。鍛錬の方 頑張ってくれよ?」

「勿論です。……あっ……でも"あの娘"だったら――――」

「レイラ将軍?」


メルフェイスに案内された場所では、親衛隊の女の子達(全員可愛い)が勇ましく訓練していた。

そんな中 俺の存在に気付いたレイラさんがやって来たので同行を促したが、無理みたいだった。

だが予想はしていたので気にしない。本来なら かなみと2人で行く予定だったが、今は3人だし。

よって この場を立ち去ろうとした俺だったが、彼女が考える仕草をしたので留まっていると……


「あーッ、ランスちゃんだ~!」

「お、お前は……ジュリア・リンダムか!?」

「そう。ジュリアを連れて行けばランス君の役に立てると思うわ」

「あれっ? でもジュリアって……」

「これでも凄く強いの。悔しいけど私に勝つ事も有るわ」

「そーだよーッ! ジュリアはつッよいんだぞーっ!?」

「でも強いダケだから流石に軍は任せられないけどね……」

「う~む、納得」


訓練中だったジュリア・リンダムが俺の方へとやって来た。見た目は幼いアホの娘にしか見えない。

しかし訓練の相手だった親衛隊の女の子が目を回して気絶してるって事は……スーパージュリアか!

説明しようッ! "スーパージュリア"とはハニーキングに改造された強いジュリアの事なのだ!!

鬼畜王 仕様の個人戦での強さは分からんが、魔人戦で役立つなら是非 レベルを上げて欲しいぜ。

恐らく"ランスⅣ"で既にハニーキングに強化されていたのだろう。こりゃナイスな想定外と言える。


「それでぇ、何の話をしてたの?」

「今から迷宮に行くんだ。ジュリアも来ないか?」

「これは非常に名誉な事なのよ? ジュリアッ」

「良く分からないけど、面白そうだし行って見ようかな~?」

「じゃあ決まりだな」

「ジュリアさん……宜しくお願いします」

「あれぇ? この綺麗な人は誰なの~?」

「もう。メルフェイス将軍でしょ? それ位 知ってなさいよ……」


――――これで頼もしい戦力が2人加入したんだが、彼女の頭の弱さが心配になった俺だった。




●レベル●
ランス   :32/無限
かなみ   :33/40
メナド   :36/46
ハウレーン :33/36
メルフェイス:25/48
ジュリア  :14/38




●あとがき●
メルフェイスさんが書けて満足です。ちなみに改造ジュリアの攻撃回数と魔法防御は人類最強です。


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