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No.12938の一覧
[0] 【ネタ】鬼畜王じゃないランス【R‐15】[Shinji](2009/10/24 19:30)
[1] 鬼畜王じゃないランス2[Shinji](2009/10/27 07:37)
[2] 鬼畜王じゃないランス3[Shinji](2009/10/29 23:40)
[3] 鬼畜王じゃないランス4[Shinji](2010/06/20 06:32)
[4] 鬼畜王じゃないランス5[Shinji](2010/01/13 18:24)
[5] 鬼畜王じゃないランス6[Shinji](2010/06/20 06:24)
[6] 鬼畜王じゃないランス7[Shinji](2010/06/20 14:56)
[7] 鬼畜王じゃないランス8[Shinji](2010/09/03 02:55)
[8] 鬼畜王じゃないランス9[Shinji](2010/08/31 02:01)
[9] 鬼畜王じゃないランス10[Shinji](2011/11/18 05:32)
[10] 鬼畜王じゃないランス11[Shinji](2011/08/24 15:07)
[11] 鬼畜王じゃないランス12[Shinji](2011/11/16 01:02)
[12] 鬼畜王じゃないランス13[Shinji](2011/11/20 06:55)
[13] 鬼畜王じゃないランス14[Shinji](2011/12/10 03:59)
[14] 鬼畜王じゃないランス15[Shinji](2011/12/15 06:23)
[15] 鬼畜王じゃないランス16[Shinji](2012/02/23 05:10)
[16] 鬼畜王じゃないランス17[Shinji](2012/03/20 01:49)
[17] 鬼畜王じゃないランス18[Shinji](2012/07/10 21:32)
[18] 鬼畜王じゃないランス19[Shinji](2012/12/04 20:16)
[19] 鬼畜王じゃないランス20[Shinji](2013/04/29 03:22)
[20] 鬼畜王じゃないランス21[Shinji](2013/05/24 16:48)
[21] 鬼畜王じゃないランス22[shinji](2014/02/01 21:23)
[22] 鬼畜王じゃないランス23[shinji](2014/03/15 03:29)
[23] 鬼畜王じゃないランス24[shinji](2014/03/23 04:03)
[24] 鬼畜王じゃないランス25[shinji](2014/06/20 03:25)
[25] 鬼畜王じゃないランス26[shinji](2014/09/16 22:26)
[26] 鬼畜王じゃないランス27(2015/04/14 01:34)[shinji](2015/04/16 21:04)
[27] 鬼畜王じゃないランス28[shinji](2015/05/07 13:41)
[28] 登場人物紹介[Shinji](2011/12/20 10:52)
[30] 別に読まなくても良いキャラクター補足[Shinji](2015/04/18 00:57)
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[12938] 鬼畜王じゃないランス20
Name: Shinji◆b97696fd ID:1391bf9d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2013/04/29 03:22
鬼畜王じゃないランス20




=LP03年06月2週目(日)=




……リーザスを出発してから20日目。及びカスタムの街を出てから2日目の朝。

新たに5名の仲間を加えた俺達は、再び新規で調達した"うし車"の中で揺られていた。

メンバーは俺・かなみ・メルフェイス・サイゼル・ウィチタ・アームズ・ミル・エレノア・謙信・南条・大道寺の11名と成っており、当初に比べて かなり増えた事から現在は"うし車"を1台ダケ増やしている。

元々の5名ですら荷物が多かった為 只でさえ狭かったのだが、途中でメルフェイス&サイゼルが抜けたり、白の軍のモノと交換したり出来たので必要性は無かったが……今回は必然的に調達せざるを得なかった。

よって後ろを走る"うし車"の手綱は かなみが握り、エレノア・謙信・南条・大道寺の4名が乗っている。

そしてウィチタが手綱を握る先頭の方に残り5名が揺られるワケだが、ミルは出発してから殆どの時間を俺の膝の上で過ごしているので、ランスを含めた残り4名はサイズ的に11人の中ではデカい方だが、向かいのサイゼルは案の定(終始 苦笑いの)メルフェイスに肩を寄せているしでスペース的には特に問題は無かった。


≪ガラガラガラガラ……≫


「…………」


胡坐をかく俺の膝の間にスッポリと収まり、熱心に漫画を読んでいるミルの後頭部越しにメルフェイスを見た。

一昨日の夜に性的な意味で堪能させて貰った彼女は、今は到着を待つべく静かに本を読んでいる模様。

傍から見るとマジで美人過ぎるから困るが、良~く見ると前述の通り常にサイゼルに寄り掛かられている事から僅かに口元が歪んでいるのが分かる。

一方サイゼルは意外にも魔人と言う事から退屈な時間には慣れているらしく一見 寝ている様に見えるのだが。

ミルが読んでいる漫画のシリーズが まさに旅中でサイゼルが読んでいたモノと同じ……と言うか拝借している為、時よりチラッチラッと此方の様子を窺っているのが見て取れ、恐らく100倍近くも年が離れているミルを押しのけ漫画を読み耽(ふけ)るのは魔人と言うチッポケなプライドが許さないのだろう。

俺とミルの年齢差とサイゼルの超高齢を考えれば大人と幼女で態度を変える必要は無いと思うんだが、やはり見た目が隔(へだ)たりと成っているらしく、ワーグの事も有るし人外は年齢より見た目の方が重要と考えられる。

殆どのキャラの年齢を知っている俺すらサテラみたいな容姿の娘には口が勝手に敬語を使っていなかったしな。

それは さて置き。

今度は右を見てみると、何時もの軽装鎧(だが凄い品物らしい)姿のアームズがユックリと舟を漕いでいる。

彼女は自称する程 見ての通り普段の生活はマイペースらしいが、モンスター討伐には本当に妥協が無い。

実は昨日は野宿したワケなのだが彼女は出発前に予め其の場所を俺に聞いて置き、ギルドで予定地周辺のモンスター討伐の依頼を受け、日が沈む辺りで一人で出かけて行き……夜が明ける頃には戻って来ていたのだ。


『ランス。道中は一度 野宿をするらしいな』

『そうだが……ソレが どうかしたのか?』

『場所を教えて欲しい』

『地図で言うと大体 此処ら辺りだな』

『分かった。では行って来る』

『???? 後一時間で出発だから遅れるなよ~?』


……まさか"あの会話"の中で其処まで考えているとは思わなかったな。

よって今 寝ているのは徹夜で戦っていた為で有り、何気にアームズのレア・アイテムが車内に積まれている。

だがコレらは一部であり、場所は教えて貰っていないが借家に残りのアイテムがワンサカと有るらしい。

其処で盗まれる心配は無いのかと聞いてみると、プルーペット商会に管理を委託しているとか言っていた。

原作の設定には詳しいつもりだったが、生憎この様な一般クラスにまで及ぶ程 俺の知識が広い筈は無い。

其の為 当初は無駄に悟られない様にランスが"知っている筈"の常識を大人の本から学習する羽目に成った。

とは言えランスが本を読む事 自体アレだったしで、今は開き直ってしまっている感が有るけどな。

だが自惚れる気は無いが魔人の侵攻を抑えられるのは、人類ではランスが治めるリーザス以外に考えられない。

故に今の俺に違和感が有る者には かなみの様に慣れて頂き……カスタム組に対しては今から努力しよう。


「ランス王。村が見えてきましたッ」

「ようやくか……(この娘も眼が良いんだな)」

「この距離ですと到着には後1時間程かと」

「分かった。悪いが もう暫く務めてくれ」

「畏まりました!」

「有難う(……夜も寝ていなかった気がするがマジで大丈夫らしいから頭が下がる)」


≪ガラガラガラガラ……≫


「ねぇねぇランスぅ~」

「んっ? 何だ? ミル(しまった漫画の読み終わりか)」

「あたしの事 何時になったら抱いてくれるの~?」

『!?!?』

「何を唐突に」

「今思いついたのッ。そう言えば聞いてなかったかなって」

「…………」

「ランスが"したい"なら着いたら直ぐにでも良いんだよォ?」


此処で唐突に肉体関係を迫ろうとしてくるミル。

素で忘れていた様だが、時と場所を弁えない辺り本当に子供なんだと思う。

男と女がセックスする事により子供が出来る事くらいは知ってるだろうが、何故そうなるかは確実に知らん筈。

だが相手が子供だろうが"この世界"ではゼスのハウスの様に、手を出しても犯罪としての重みは比較的軽い。

……とは言え此方でも一般常識的には肉体が発育していない娘とのセックスは行わないのが当然だ。

無論 俺としてもゴメンなのだが、擦り寄るミルは自分が抱かれるに値するレディなのだと思い込んでいる。

よって扱いには困ってしまうが……少なくとも原作の様に突き放しては貴重な成長過程が飛ばされてしまう。

ゲームに慣れて来れば作業プレイの一環として当たり前の様に成長させたモノだが、俺は縛りも経験した。

つまり簡単に述べれば成長は"無し"で有り、スキル的に残念だが限界レベルを上げて迄 連れ回す気は無い。

ハイレベル神の恩恵をダイレクトに受けさせれば話は変わるかもしれないが、それでは絆には結び付かない。

良い年して恥ずかしい話に成るが、かなみとメルフェイスの様に肉体関係を持つ事が特に重要だと思っている。

それにしても……ミルの爆弾発言にメルフェイスは勿論、ウィチタも振り返っているのが気配で分かった。

サイゼルはミルの姿からして今の単語がセックスに迄 結び付かなかった様でハテナマークを浮かべているが。

後者の2人は非常に気に成るらしいので、此処はミルに対する方向性を明らかにする必要が有りそうだ。


「おいおい。俺様は迷宮に連れて行くとは言ったが、抱いてやるとは言ってないぞ?」

「えぇ~ッ!? そんなの聞いてないよーっ!」

「そりゃそうだ」

「ズルい!! 王様になれてトッカエヒッカエってヤツなんでしょ!? それなら私も混ぜてよッ!」

「おい。何処で そんな知識を……ミリか? ミリなのか?」

「そんなの どうでも良いよ! どうして あたしはダメなの~!?」

「ふむ。つまり俺が"抱きまくってる"と思うから自分も抱けと?」

「そうだよォ!」

「抱いてないよ」

「えっ?」

「王様に成ってから嫁さんドコロか2人しか抱いてない」

「嘘!? だ、だったら あたしを3人目にしてよ!!」

「悪く無い話だ」

「それならッ!」

「落ち着けって。まァ残念ながら今は保留だな。先ずは目先の迷宮は勿論リーザスに慣れる事から始めてくれ」

「あッ……」


≪――――ぎゅっ≫


「生憎 王様に成った俺様は相場が高くてよ。先に手を出して何だが今は"こうしてやる"事しか出来ないんだ」

「ら、ランス……」

「リーザスには何時までも居て良いからな? 焦らずゆっくりと女を磨いてくれれば良いさ」

「……んッ……」


唐突だった事も有り、我ながらミルの気を静めるにはイマイチな言葉の選び方だとは思ったが。

シッカリと彼女の目を見て喋り、更にはカラダを抱き締めて背中を撫でてやったりして宥めてみると。

思った以上に効果が有った様でミルは最初は全身を強張らせたモノの、直ぐに脱力し大人しくなった。

その流れでミルを元の膝の上の位置に戻すと、俺は漫画の次の巻を手渡しながら言う。


「さて。もう少しで着くみたいだからコイツも読んどけ」

「仕方無いなぁ~」

「此処で一歩引くのが大人の醍醐味」

「分かってるもん」


≪ガラガラガラガラ……≫


「ねぇメルフェイス。話が見えなかったんだけど、何の事だったの? アレ」

「さ……さぁ?」

「(ランス王……2人ダケって事は……でも嘘を言う方でも無いだろうし……やっぱり噂は噂で間違い無いか)」

「くぅ、ぐぅ……」


さてミルが大人しく成ってくれたので再び視線を移してみると。

メルフェイスがサイゼルの問い掛けを、相変わらずの困った表情で受け流しアームズは安定の睡眠中。

そしてウィチタは何事も無かった様に手綱を握る後姿しか見えないので、どうやら切り抜けたみたいだ。


「(やれやれ。かなみの方は旨くやってるのかね?)」


さて再び静かな時間を過ごす事と成ったので次に考えるのは謙信達の事。

俺としては向こうの積極性を窺う立場な為、今の所は特に干渉はしていない。

当然ガッツリ話を"するつもり"では有るが……全てはダンジョンの攻略が始まってからだ。

……とは言えレベルが低い姫様な為 仕方無いのだが、南条と大道寺の過保護ッぷりが目に余った。

道中では多少の遭遇戦も有ったので、謙信もグリーンハニーを割ったりイカマンを斬ったりはしていたが。

前述の2人が常に張り付いていたし"彼女自身"の実力ダケで撃退したとは言えなかった。

だが有る意味 俺と謙信の立場から言うとダンジョンの中よりも刺客的な意味で外の方が危険とも言える。

逆に迷宮の中ならばモンスターを倒す事ダケに集中すれば勝手に謙信もメキメキ強く成る。

よって実戦経験を本当の意味で積ませるのは有る程度育ててからで良く、守り抜く事を優先させるのは定石。

リーザスの新兵育成でも、部隊を組んで殆ど非戦闘でレベルを上げてから訓練って流れも有るみたいだしな。

今回は頭数とダンジョンの難易度的にリスクが全く違うが、1階層でも凌げば一気に伸びてくれるだろう。

尚 昨日かなみから聞いた話によると、特に手綱を握る自分に対して踏み込んだ話はして来なかったらしい。

一方エレノアは勝手に空気が悪いと考えていた様で、むしろ其方の気遣いに神経を使ったと言っていた。


「サイゼル。暇そうだしコレでも読んどけ」

「!? いきなり投げないでよッ」

「(……目は嬉しそうだけどなァ)」


思ってみればエレノアも限界レベル的にフォローが必要だし、性格も弱気なので どうしたモンかな?

そんな事をサイゼルに漫画を投げながら考えると同時に、ウィチタも既に限界レベルだし事故が怖い。

アームズは戦士系な上に行動から察するにタフだろうが……当然ミルの様な娘も守るべき対象だ。

謙信達には"ある保険"を掛けてはいるが、こりゃ~人間関係は迷宮攻略が終わってから考えた方が良さそうか?




……




…………




……約1時間後。

デンジャラス・ホール最寄の村に到着した俺達は、唯一街の概要を知るエレノアに宿への案内を頼んだ。

その途中で彼女からギルドの場所を聞き出すと、かなみとアームズと連れて3人で訪問した。

するとエレノアが事前に"気をつけて下さい"と告げた様に、ギルドの内部には強面の冒険者達がチラホラ。

迷宮の難易度の高さを露骨に表現しており、唐突の新顔を吟味している様な者が殆どである。

正直なトコロ、クソ強いがサイゼルの様なツンデレ魔人より人間味の強いリアルな雰囲気の方が余程堪える。

だが王たる故に表情には微塵にも出さず、2人を背後に歩みを進めるとギルドの白髪オヤジに声を掛けた。


「邪魔するぞ?」

「いらっしゃい。見ない顔だが?」

「つい先程 着いたばかりだ。デンジャラス・ホールについての情報を出来る限り欲しい」

「おいおい兄さん。情報は冒険者の命だ。御高く付きますぜ?」

「ふむ(……そんな商売は許可されていない筈だが)」


「まァお前みて~な優男が活かせるとは思えね~けどな!!」

「全くだ。ガハハハハハ!!」

「デンジャラス・ホールは難所ってレベルじゃ無ぇぞ? 怪我しねぇウチに帰んな!」


「(……五月蝿い連中ねッ)」

「(面倒事は起こすなよ? かなみ)」

「…………」

「ともかく地獄の沙汰も金次第……って!?」


正直一般人の頃の俺だったら、内部を覗き見た時点で引き返していたギルドの雰囲気。

少なくともエレノアみたいな性格なら建物に近寄りもしないだろう。

それにしてもダーツ・ゲームを止めて此方を見ている強面の冒険者達の反応がテンプレ過ぎるのは さて置き。

周囲の何名かの身の程知らずは既にランスに殺されている可能性も有るが、彼らは運が良いと言える。

だがアームズは涼しい顔をしてカウンターの張り紙を見ている一方、かなみは地味に殺気を抑えていた。

実の所"ヤンデレ"迄とは到底ゆかないが、最近の かなみは自分より俺が侮辱される事を極端に嫌う。

少なくとも俺がリーザス王と分かっていて先程の様なことを言ってしまえば即 首が飛んでいるかもしれない。

この程度は何とも思っていないのだが……かなみが手を出す前に俺が"ランスらしく"情報を聞き出すべきか?

だとすればオヤジの胸倉を掴んで抵抗されたらブン投げたりする必要が有るが、面倒な事にはしたくない。

よって素直に金を払うのが定石とは言え、彼らしく遣るとすればゴールドを叩きつけたりしないとなァ。

王様と明かしてしまえば"この場ダケ"は丸く治まりそうだが、少し動き辛く成りそうなのでソレは却下する。

正史のランスで有れば考える前に手が出て、結果ソレで問題なく物語を動かすワケだから羨ましい限りだ。


「んっ? あ、あの女は確か……」

「"何か"で見た様な気がするが?」

「!? アームズ・アークだ!!」


≪――――ザワッ!!≫


「アイツがドラゴンスレイヤー!?」

「どうして、こんな辺鄙なトコにッ」

「しかし予想以上に良い女だな……」


何時もの如く行動の選択を心の中で渋っていると、ダーツをしていた3人組が何かに気付いた。

どうやら王のランスでは無く"有名冒険者"のアームズが居た事に驚いた様で、動揺を露にしている。

この選択は流石に予想していなかったが、丁度良いし利用させて頂くとしよう。

俺は"なん……だと……"と顔に書いて有る白髪オヤジに吹きそうになりながら、口元を歪ませつつ口を開く。

尚 ランスは元から容姿か、元一般人の俺でも"悪人面"を表現するのは非常に容易かったりする。

逆に表情を意識して崩さなければ、黙ってればイケメンでしか無いのだから流石 主人公フェイスである。


「おやおや。情報が命と言いながら知らないクチだったのか? ウチのモンをよ?」

「えっ? い、いやその……」

「もう一度言おうか。デンジャラス・ホールについての情報を出来る限り欲しい」

「……それではこの冊子を」

「ほほぅ。この冒険者になら誰にでも配布されるようなモノで幾ら払わせる気だったんだ?」≪ギロリ≫

「!? か、堪忍してくだせぇ。ほんの冗談ですよ」

「余り笑えなかったから金輪際やめた方が良いぞ」


此処で軽く殺気を出してみると、ようやく俺達の実力を察した様だ。

かなみの時点で気付けよと言いたい所だが、俺にしか分からない程度でしか露にしていなかったっぽい。

さてアッサリと"情報"を手渡した、苦笑いするしか無い白髪オヤジなのだが。

今は両手を揉み合わせながら露骨に下手に出ており、遠慮がちに口を開く。


「畏まりやした。では其方の方に是非ウチに立ち寄ったって感じのサインを……」

「(聞いちゃいないだろうが)何か受けれそうな依頼は有ったか? アームズ」

「ン。併用できそうな依頼が3点ほど有ったな」

「だったら さっさと手続きを済ませてくれ。コイツ(冊子)が意外と詳しいから俺は既に用済みだ」

「分かった。直ぐに済ませよう」


アームズは この様な空気には慣れているのか、前に歩むとサイン迄をも即 終わらせた。

一方 横に少しズレていた俺は、カウンターに"置いて有ったモノ"を見て何となく魔が差してしまった。

本来サッサと出て行くに限るのだが、再び口元を歪ませると一本のダーツを摘まみながら言う。


「それでは邪魔したな」

「ちょっ? それは……」

「かなみッ」

「…………」≪コクリ≫


≪――――ダァンッ!!≫


「ひぃっ!?」

「んなッ!?」

「う、嘘だろ」


「さっさと宿に向かうぞ」

「はい」

「そうしよう」


そして振り返って かなみにダーツを渡すと、彼女は無造作にソレを投げた。

当然 従来のポーズでの投擲じゃなく、右手でのサイドスローである。

そんなダーツは冒険者の頬を掠めてゲームの途中だった的の中央に突き刺さり、場の空気を一気に冷ます。

対して俺は2人を連れ何事も無かったかの様にギルドから出て行き、無意味な優越感を味わうのであった。




……




…………




――――尚 以後 宿への道中での会話である。


「すまない。また魔剣を手に取らせてはくれないか?」

「レアに目が無い事は結構だが……鞘から全部 出すなよ?(人によっちゃ頭がオカしくなるみたいだし)」

「分かっている。ありがとう」

『(えっ? 儂の意見は?)』←基本的に喋らない様にランスに言われている

「オマエにとっちゃ御褒美だよな? カオス」

『(手を出せない時点で何時もと変わらんも~ん)』

「そらよッ」


≪――――ポイッ≫


「おっと」

『(しかも扱い悪!)』


頃合を窺ってアームズが希望してくるが、今の俺は素手でもデカントなら多分 倒せると思うので城内では勿論の事、街中で丸腰に成っても特に問題は無い。

かなみって言う優秀な忍者も居るワケだしな。

だが懸念しなくてはいけないのはセルさんの様にカオスを奪われてしまわないか、と言う事で有り……アームズは全く知らないキャラなので、最初の時は かなみに怪しい動きをされたら即 無力化させる気でいた。

まァ定期的にカオスの御機嫌も取りたかったのでイザ魔剣を手渡そうとする際……一見 分からないがアームズの水色の瞳の中央の紅い辺りがキラキラと輝いていたのを確認した時点で、コレは大丈夫だろうと安心してしまったのでした。

レア・アイテム集めを生き甲斐にしているアームズにとって、カオスは御存知の通り魔人にダメージを与えられる世界に2本しか無い剣で有り、実際に触れられるダケでも幸せを感じると言うか心が休まるらしい。

改めて考えて見れば冒険者で有ればカオスを珍しく思うのは当たり前であり、アームズは少し特殊な部類とは言え各シリーズのランス・パーティーは伝説級のエースが常に集まっていたのだと痛感する。

更には王なので色々な意味でヤりたい放題なのだと何度も"この思考"に辿り着いたが、俺は現代世界の一般人代表と自負しているので"ランスらしくしなくては成らない"と言う場面以外は人道に外れた事をする予定は無い。

しかし皆が大嫌いルドラサウムにとって原作のランスの破天荒ぶりは今の俺よりは見ていて楽しい部類だと思うので、其処も"特に手は汚していないのに奴が見て違和感の無い程度に非情に成る"様にするのも課題かもな。

そんな無理難題を考えながらアームズにカオスを投げて渡すと、今度は横に居た かなみが声を掛けてくる。


「ちょっとランスッ」

「何だ? かなみ」

「唐突に何させるのよ!? アレを外したら凄く格好悪かったじゃないッ!」

「別に良いじゃないか。普通に命中してたワケだし」

「アッサリと言ってくれるけどね……ダーツなんて生まれて一回も持った事が無かったし、あの一瞬でどれだけ私が集中力を使ったか分かってるの? 投げた時は冷や汗かいたんだから!」

「だったら凄腕の側近みたいな態度は止めときゃ良かったろ」

「で、でも……貴方の顔を立てる為にも必死だったのよ!」

「そうか。だったら悪かった」

「ランスなのに謝らないで!」

「いい加減慣れてくれよ……」


『やれやれ。相変わらず仲が良いのぅ』

「……ッ……剣なのに突然 喋らないでくれ。心臓に悪い」

『だったら少しは顔に表してくれると儂としては嬉しいんですけど?』

「しかし最近の王と言うのは変わっているんだな。つくづく思う」

『いや……長く生きてるけど、こんな奇特な主従は初めてですよ?』

「――――誰が奇特だ(よ)!?」

『こういう時にだけ息合わせないでくれます?』

「好きで合わせてるワケじゃない」

「…………」

「其処で黙るなよ かなみ。それよりも着く前に改めて聞くか。そっちの(馬車の)様子は どうだったんだ?」

「確か私に対しての干渉は殆ど無くて、エレノアさんが気を遣おうと挙動不審だった事しか話してないわね」

「うむ」

「えっと。言った通り私はずっと手綱を握っていたから特に詳しい話はしなかったけど……謙信様と南条さんは殆ど黙って座っていたダケ。詳しく気配は察してたけど、敵に襲われる事をずっと警戒していたんだと思う。他は何度かオヤツを食べたり小声で何か話してた程度で其処は気にしなくても良い範疇ね。逆に大道寺さんは ずっと大陸のティーン情報誌を読んでいて、たまにエレノアさんが質問されてたけど、無駄に詳しく答えてアゲていたわね。きっと大道寺さんは無理に気を利かせようとしていたエレノアさんのフォローも兼ねてたのかも」

「ティーン情報誌……だと!?(何気に毒舌なのは置いといて)」

「えぇ。何だか凄く興味深そうに読んでた」

「そんなモンが有ったのかよ。意外だったな」

「えっ? 気にした所って其の点だけ?」

「他に何か問題でも? お前だって普通に読んでたって構わない年だろ?」

「あ、改めて言われると虚しく成るけどね」

「読めば大道寺とのコミュニケーションにも繋がる」

「……でも……私は忍者で……」

「おっ? 本屋発見。アームズ。少し寄って行くか?」

「ン。たまには寄るべき場所だろう」

『儂も新しいスケベ本をッ』

「また俺に買わせるんですかそうですか」


――――こんな事を言いながら小さな本屋に寄り道した中、かなみが例の雑誌を買ったのは言うまでも無い。




……




…………




……数分後。

変わらず かなみとアームズを伴い、エレノアに言われた通りの場所に有った宿に入ると。

入り口のロビーには4人の女性の姿が有り、うち1名はエレノアで残りの3名の上杉組が背中を向けていた。

パッと見た様子だと何やらエレノアが南条と話していて、残る2人はソレを眺めていると言ったカンジだ。

エレノアの既に見慣れた"困り顔"で話の内容は一応 見当は付いているのだが、此処で思考するよりは聞いた方がよっぽど早いと判断しツカツカと歩みを進める。


「あッ。王様」


――――するとイチ早く大道寺が俺に気付くが、軽く手を振る程度で済ませ2人の間に割って入る。


「場所は此処で良かったみたいだな」

「!? お、お帰りなさい。大丈夫だったの?」

「心配無用だ。それよりも何を話してたんだ?」

「それが……えっと……」

「うん?」≪ニコッ≫


何故か口ごもるエレノアに対し上杉組を見てみると、先ず裏表のタイプの謙信は普通に申し訳無さそうな表情。

だが南条・大道寺は似たような様子とは言え僅かに"面倒な人が来た"と言う感情が読み取れた。

当然 王に対する敬意は忘れず持って接してくれてはいるが、リアルの仕事で部下が出す顔に似ていたのさ。

よって此処はランスの"黙ってればイケメン"の力を借りて、無難に話を進めて貰う事にしよう。

そんな事を思いつつ上杉組3名の方にも黙って笑顔を向けていると、最も近くに居る南条が口を開いた。


「恐れながらエレノアさんに昼食に誘って頂いたのですが……遠慮させて貰っていた所です」

「……そう言えば野宿の時も別の場所で摂っていたな。何か理由でも有るのか?」

「そ、それは」

「思ってみれば何故か大きな荷物が有ったが、中身を教えて貰っていないよな?」

「……ッ……」

「いや悪い。無理に聞こうとしているワケじゃないんだ」

「すみません」


遠慮がちそうに言う南条のコトバで一瞬で把握した。

やはり"こっち"でも上杉謙信は凄まじい大食漢なのだろう。

原作の彼女は最初から強かったので食いまくる事は仕方無い認識だったが、流石に弱いと後ろめたさが有るか。

だが"上杉謙信"は設定と言う名の"呪い"を生まれつき持ってしまった不幸なキャラだと言える。

リアルでは大食いチャンピオンだろうが、過食症でも無い限り一般人と同じ量の食事で十分 生活が可能だ。

そう考えれば"多少食わないダケで直ぐ腹が鳴る"事や"丸一日食わないダケで腹が減って動けない"事なんぞ創作のキャラでしか絶対に有りえない話だが……目の前の"上杉謙信"は現実の話なので遠回しにルドラサウムに。

また他の創作の大食いキャラは物語の作者によって、個性を出させる為に"与えられてしまった"のである。

よって無能だろうが"こう言う世界"の大食いキャラを嫌う気は謙信が対象で無くとも不思議と思わない。

当然だが食費を出すのは俺では無いし、食えるダケの資産が有ってこそ"大食い"と言う個性が成り立つからな。

流石にガルティアは食い過ぎなので例外だが、自分に害の及ばない彼女の性分を咎める気は全く無いって事さ。

しっかし"こんな内容"の話を真面目に考える時が来るとはな……ともかく無駄に勘の良い王を演じるとしよう。

顔を紅くして俯いてる謙信を もう暫く眺めていたいのは山々だが、彼女達にとっては深刻な問題だろうしな。

俺は痛い追撃を受けて謝るしか無い南条に対し、温厚な表情を崩さないまま頭を掻きながら眉を落として言う。


「ところで恥ずかしい話なんだが」

「は、はい?」

「実は俺は結構な大食漢でね。正直 君達と食事を共に出来ないのは少し嬉しくも思ってしまったんだ」

「……ッ!?」

「幸い殆どの日常は普通の量でも平気なんだが……時に"もっと食べたい"と言う気持ちを強く抱える時が有る」

「それが今だと仰るのですか?」

「察しが良くて助かる。王と言う立場から食事には全く困らないから"衝動"が強かった場合は全く自重しないで食べてしまっていたんだが、今回も同じ事に成りそうだし他の娘達はともかく、殆ど初対面の3人に"そう言うレッテル"を貼られては恥ずかしいからな。今の話を聞いてカミングアウトさせて貰ったってワケだ」

「えっ? そんな事リーザスじゃ一度も――――ングッ!」

「此処は黙っているべきだろう」(かなみの口を塞ぐアームズ)

「だが迷宮に挑む仲間同士、食事の席を一緒にしないのは拙いだろ? だから其方の理由を改めて聞きたい」

『…………』×3


――――俺の言葉に3人が互いを顔を見合わせたと思うと、改めて此方に向き直ってから30秒ほど躊躇して。


「あ、あのぅ……」

「はいッ。上杉君」

「(もう隠す理由は無いわね)」

「(仕方無いよ~)」

「実は私も……恥ずかしながら直ぐにお腹が減ってしまう性分で……道中も皆で隠しておりました……」

「ふむ。つまり大きな荷物は全て食事だったと?」

「…………」≪コクリ≫

「……ッ!」←可愛い仕草に打ち震えているダケ

「!? ランス王!! すみませんッ!」


≪――――ばっ!≫


「ファッ? 何で謝るんだ? 南条」

「謙信様は自分の性分は隠すべきでないと仰っていましたが、内密にしようと言い出したのは私達なのです!」

「(小松も入れられてるぅ!?)」

「故に何卒 御容赦をッ! 開始前から"仲間"とさせて頂く当たって大切な事を疎かにして面目有りません!!」

「分かった。許すも許さないも無いから場所を考えろって」

「は、はい」

「では……今後 幻滅されないで頂けると……」

「要らん心配だ。リーザスにはガタイこそ君と違うが食事の前に必ずハーモニカを10分以上吹いて、見ての通り一食で常人の20倍くらい食う将軍が居る。それに其処のアームズなんて最初の自己紹介で"腹が減ってる"とか言った程の図太い神経の持ち主だぞ?」

「それほどでもない」

「無頓着 凄いですね。まァ荷物の大きさから君も相当なんだろうが」

「うぅっ」

「王様~、あまり謙信様を苛めないでくださ~い」

「おっとすまない。では皆で食うと言う事で良いんだな? 謙信殿」

「も……勿論です」


――――此処で雰囲気を和らげようとする中、大道寺も乗ってくれたので謙信の肯定を最後に話の〆に入る。


「有難う。じゃあエレノア。俺達の部屋に案内してくれるか?」

「……ッ……」

「エレノア?」

「!? ご、ごめんなさいっ。確認して置くけど、私はミル・メルフェイス様はサイゼルさん・謙信さん達は3人で一緒だよ? ランスく……王とアームズさんは個室。かなみさんはウィチタさんと同じ部屋で良かった?」

「律儀にメモってくれてた部屋割りに間違いが無ければな」

「えっ? だ、大丈夫かな……?」≪ガサッ≫

「其処で動揺するなよ! ともかく3人とも。荷物を置いたから食堂に行くから宜しく頼むぞ?」

「……はい」≪もぢもぢ≫

「畏まりました!」

「わかりました~」

「(ランス君が余りにも"らし過ぎて"見惚れてたなんて言えないよぉ……)」

「(私との"あの会話"ダケで謙信様の性分を見抜いたんだ……ランスは やっぱり凄い……)」

「(あの荷物の中にはレア・アイテムが入っているのを期待したんだがな)」


こうして成り行きで俺は昼食で"何も知らない謙信"と勝手に大食い勝負をする事となった。

結果 何とか引き分けに持ち込んだワケだが、彼女は涼しい顔をしていたので勝負としては負けである。

10人分程は食った筈だがアレでも遠慮してたんだろうな……コレからが本当の地獄だ……!!

先ず彼女のレベルをカンストさせ更なる関係と成る過程で、こう言う付き合いはザラで有りそうだからな。

さて見ての通りダンジョン最寄の村に到着したので早速 潜りたい気持ちも有ったのだが。

普通に道中 徹夜だった娘が何人も居るし、改めての準備も必要だしで今日は俺の鶴の一声で休む事とした。

よって昼食が御開きと成ると各々は(治安が悪いので注意しているが)村に出たり・部屋に戻ったりと好きに動き出すワケなのだが、俺は直ぐ動く気には成らず先日と全く同じ様に椅子に背を預けながら天井を仰いでいる。

尚 同じく留まろうとしていたメルフェイスはサイゼルに腕を引っ張られて村の探索に連れて行かれていた。

まァ俺がダラけている理由は言う迄も無いのだが、それは俺の隣に座る かなみが代弁するらしく口を開く。


「ランス」

「うん?」

「やっぱり"大食い癖"なんて嘘だったのね?」

「当たり前だ。今は食い過ぎで暫くは動けん」

「其の気遣いは私も見習うべきなのかしら?」

「今回は偶然さ。エレノアみたいに成りたくなかったら止めておけ」

「そうする。わ、私が気遣うのは……貴方ダケなんだから」

「ならば精力も溜まりそうだし今夜は相手してくれよな?」

「う、うん。なら夜までは どうするの?」

「ミルの所為で膝が痛いから昼寝でもする」

「特に指示が無ければ一緒に居ても良い?」

「???? どう言う事だ?」

「他意は無いの。とにかく傍に居させて欲しい」

「こう誘いが有っては一人の時間も作れない」

「……ッ……」

「冗談だ。其処まで残念がるなって」

「もうっ。時々真面目な顔で冗談を言うのは止めてよ!」


こう言う台詞はマジで冗談気分でしか言っていないが、此処の皆は当然 素で受け止めるので注意しないとな。

ダンジョン探索に置いてはミルは見るからに残念がっていたが、アームズは明日に備えて早めに休むとの事。

つまり特に不満は無い様であり、恐らく俺が謙信達にした今回の痩せ我慢の意図を察してくれたのだろう。

当然 俺を良く知る他の娘達も大凡(おおよそ)の空気を察してくれ、問題なく20日目の午後が過ぎていった。


「……ランス王は……明らかに無理をして食事をされていた様な気がするな……」(3人でレベル屋に移動中)

「そうね。"謙信"の性分を早くも見抜いたダケじゃなく蟠りを抜く為に一日を無駄にして迄 貴女に合わせた」

「アレが器の大きさってヤツなのかな~?」

「本当に素晴らしい方だ……それに引き換え私は……」

「其処で落ち込む事はランス王も望まれていない筈よ。今は生き延びて"限界"を目指す事ダケを考えれば良い」

「うんうん。ソレからでも遅くないと思うよ~?」

「そう……だな。すまぬが もう少し2人の力を貸してくれ」

「勿論よ。それに今回は他の仲間達も居てくれる」

「特に魔人が居たのはビックリだよね~、しかも金髪の人に懐いていたみたいだし」

「小松も金髪だろう?」

「そこは金髪より魔人に触れましょうよ。謙信」

「!? それよりも前ッ」


――――ウィチタから聞いた話だが、午後3人はチンピラに絡まれたモノの大道寺が余裕で蹴散らしたとの事。








●レベル●
ランス   :54/無限
かなみ   :51/40(+11)
メルフェイス:48/48(+2)
サイゼル  :88/120
ウィチタ  :35/35
アームズ  :41/44

ミル    :15/34
エレノア  :20/30

上杉 謙信 :06/70
上杉 虎子 :15/35
上杉 勝子 :15/35
直江 愛  :30/40
南条 蘭  :30/38
大道寺小松 :35/43




●あとがき●
更新遅くなって面目ありません。しかし滞ったのはダンジョン迄の過程だったので、次は早く更新したいです。
まともなランスとずっと戦ってゆく為には原作のノリと違って絆が必須なのが問題。故に無駄に考えてしまう。
尚ウィチタ・アームズ・エレノア・謙信・蘭・小松に"迷宮攻略中"で大きく関係が進展する可能性が有ります。


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