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No.12938の一覧
[0] 【ネタ】鬼畜王じゃないランス【R‐15】[Shinji](2009/10/24 19:30)
[1] 鬼畜王じゃないランス2[Shinji](2009/10/27 07:37)
[2] 鬼畜王じゃないランス3[Shinji](2009/10/29 23:40)
[3] 鬼畜王じゃないランス4[Shinji](2010/06/20 06:32)
[4] 鬼畜王じゃないランス5[Shinji](2010/01/13 18:24)
[5] 鬼畜王じゃないランス6[Shinji](2010/06/20 06:24)
[6] 鬼畜王じゃないランス7[Shinji](2010/06/20 14:56)
[7] 鬼畜王じゃないランス8[Shinji](2010/09/03 02:55)
[8] 鬼畜王じゃないランス9[Shinji](2010/08/31 02:01)
[9] 鬼畜王じゃないランス10[Shinji](2011/11/18 05:32)
[10] 鬼畜王じゃないランス11[Shinji](2011/08/24 15:07)
[11] 鬼畜王じゃないランス12[Shinji](2011/11/16 01:02)
[12] 鬼畜王じゃないランス13[Shinji](2011/11/20 06:55)
[13] 鬼畜王じゃないランス14[Shinji](2011/12/10 03:59)
[14] 鬼畜王じゃないランス15[Shinji](2011/12/15 06:23)
[15] 鬼畜王じゃないランス16[Shinji](2012/02/23 05:10)
[16] 鬼畜王じゃないランス17[Shinji](2012/03/20 01:49)
[17] 鬼畜王じゃないランス18[Shinji](2012/07/10 21:32)
[18] 鬼畜王じゃないランス19[Shinji](2012/12/04 20:16)
[19] 鬼畜王じゃないランス20[Shinji](2013/04/29 03:22)
[20] 鬼畜王じゃないランス21[Shinji](2013/05/24 16:48)
[21] 鬼畜王じゃないランス22[shinji](2014/02/01 21:23)
[22] 鬼畜王じゃないランス23[shinji](2014/03/15 03:29)
[23] 鬼畜王じゃないランス24[shinji](2014/03/23 04:03)
[24] 鬼畜王じゃないランス25[shinji](2014/06/20 03:25)
[25] 鬼畜王じゃないランス26[shinji](2014/09/16 22:26)
[26] 鬼畜王じゃないランス27(2015/04/14 01:34)[shinji](2015/04/16 21:04)
[27] 鬼畜王じゃないランス28[shinji](2015/05/07 13:41)
[28] 登場人物紹介[Shinji](2011/12/20 10:52)
[30] 別に読まなくても良いキャラクター補足[Shinji](2015/04/18 00:57)
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[12938] 鬼畜王じゃないランス19
Name: Shinji◆b97696fd ID:1391bf9d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/12/04 20:16
鬼畜王じゃないランス19




――――"上杉 謙信"が待つと言われる屋敷を、かなみと肩を寄せ合いながら話しつつ歩く事 数分。


「私が聞けたのは大体こんなトコロね」

「JAPANの内情は行った事すら無いから ともかく、カスタムに何時の間にか大勢の移住者がねェ」

「あッ、見えてきたわ。あの屋敷みたい」

「ぅおっと」


話の区切りの良い所でカスタムの街の外れに、広く囲われた外壁からアタマを出す屋敷が遠方に確認できた。

よって俺と かなみは少し距離を取り、それにより開いた右手を顎に添えて考える仕草をしつつ歩く俺。

実際 言葉通りであり、たった今 頭の中で かなみに告げられた情報を整理していた。

まァ細かい時系列は省くが上杉家の"こちら"でのカスタムへと移った経緯は こうだ。

当事 上杉家は、戦国ランスと同様 北条家と協力して武田家の勢力拡大を防ぐべく戦っていたのだが。

魔人信長の覚醒により織田家が周囲の領土を飲み込み始めた事でバランスが一気に崩れたダケでなく、織田の勢いは そのまま止まらず敗北を重ねるのは上杉家とて例外では無かった。

だが信長(ザビエル)は長年JAPANの人間達と争うのを楽しんでいる様でも有り、かと言って好きにさせて置く事が出来る筈も無く必死で抵抗した各勢力だったのだが、残念ながら殆どが玉砕して家系諸共 滅ぼされてしまっていた。

コレは正史の方と違って"こちら"のJAPANの武士達は99%が男性と言うダケに限らず"武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり"と言う精神も非常に根強かった為、潔く討ち死にしたり腹を切って果てる者が大半。

また信長は鬼畜王通り(祟りが怖く敵を殺すのを躊躇した部下をも一族単位で平気で殺す程)残虐だったらしく、逆らった武家の女子供を含めた家族すら容赦無く根絶やしにしたと言う事から、安易に逃れるは叶わず当然ながら上杉家も滅亡の危機に陥った。

しかしながら山本五十六と同様 上杉家には"直江 愛"と言う鬼畜王の設定では極めて珍しい女武将が存在していた事により、奇特にも女性が戦場で武器を持つ事も多かったらしい。

そんな"彼女達"は男連中とは戦いに置いての考え方が当然ながら違い、その影響を少なからず上杉家の元当主も受けてしまっていたらしく、結局は何がどう絡んだかは謎だが"直江 愛"の天才的な采配や佐渡金山の存在から資金もJAPANで1・2を争う程 有った事も(賄賂的な意味で)重なり、上杉の女性陣の一部が こうして追っ手を旨く撒き大陸へと逃れ生き残っている。

途中 心が折れてしまった者達には金を渡して別れてしまっているらしいが、JAPANを逃れて大陸に渡ってきた人間は他の武家にも多く、上杉家の呼びかけに集まってきた日本人も多いらしい。

尚JAPANの一般市民は織田に従っていれば余程の事が無い限り殺されはしないので特に関係ないとして。

噂を頼りにカスタムへと逃れた上杉謙信達はエレノア・ランに(建前は)仕える事で此処を拠点として活動。

責任感 故にかエレノアから大して任されない職務を150%程度こなし、影で動いて散った日本人を集める。

そして今に至っているワケだが、段々と近付く立派な囲い&屋敷と多くの仮設住宅のJAPANバージョン。

更に専用の料理人や植木職人etcを抱えていたりと、上杉の名を追い大陸へ渡った非戦闘員の協力者も多いとは言え、資金源も尽きた今やはり圧倒的に組織的な規模の大きさが足りないらしい。

何せ打倒"織田信長"が目標で有るのだから、必死で掻き集めても300人程度の混合部隊の維持が限界な現状。

少なくとも現当主の代ではチャンスは皆無だと思われたが、今年の4月より自由都市に進出し始めたリーザス。

その勢力の拡大はカスタムとて例外では無かったが……何故か白の軍に紛れて現れたリーザス王の俺。

上杉家にとって またと無いチャンスと捉えるのは必然であり、こうして話を聞く為に向かってるってワケだ。

まァ俺としては上杉謙信は勿論 他のキャラの実力は十分なモノと知っているので無条件で了承したいトコロなのだが、今の世界は鬼畜王 仕様なので"JAPANの女性"は戦わないと言う大陸の人間の認識からアッサリとは認める事が出来ない。

即 雇えば確実に役立ってくれるのは目に見えているので俺は非常に助かり、上杉側もリスク無しにリーザスの支援を受けれて良い事ばかりなのだが……無条件雇用(更にJAPAN統一の権利獲得)の唯一の欠点がランスの悪評(ソースは魔想さん)により"旨く往き過ぎて逆に警戒されてしまう"と言う事だ。

つまり今のJAPANの常識を踏まえた対応で蟠り無く受け入れる必要が有り、正直 難しい以前に予想外だ。

う~む。迷宮に連れて行くと成れば更に面倒臭そうだな……其処まで考えるのは止した方が良いのか?

……っと何時もの癖でランスらしくない事を考えているウチに開けた正門の前に3つの人影を確認できた。

俺と かなみが来るのを待っていたのか、此方から見て正門の左に南条蘭・中央に直江愛・そして右側は……


「あッ。ランス王!」

「お待ちして おりました」

「…………」≪ぺこり≫

「("大道寺 小松"……だと?)」

「どうされました?」

「な……何でも無い」

「(ふーん。思ったより格好良ーい)」


――――まさかの(無言で頭を下げる)金髪ツインテールの存在に絶句したが、かなみの声掛けで我に返った。


「ところで其方の娘は?」

「えっと……彼女は……」

「我が部隊で最も武力の高い者です。リーザスと共に歩む際には我々3名が隊長格を担わせて頂きます」

「ほほぅ(つまり最初に顔見せと言う事か)」

「大道寺 小松です。宜しくお願いしまーす」

「俺はリーザス王のランスだ。宜しく頼む」


――――畏まっている事を除外しても、原作と違って元気が無い。流石にアイドルじゃ無さそうだし当然か。


「ランス王! 本来 此方から赴く所なのですが、忙しい中 御越し頂き感謝の言葉も有りませんッ」

「また大した準備も出来ておらずに上杉謙信様の元へ御招きしてしまう事を先に謝罪して置きます」

「…………」

「気にする必要は無いさ。丁度 君達の事が気に成っていた所だったからな」

「勿体無い御言葉ですッ」

「それでは御案内します」

「足元には気を付けてくださーい」


こうして上杉家の敷居を跨いだ俺と かなみは、3人の背を追いつつ風情の有る石の廊下を歩むのだが。

敷地内の光景に目を移すと京都・奈良の庭園と迄は いかないが日本かと錯覚する程 立派な造りだった。

無論カスタムには全く似つかわしく無く、後から聞いた話だが街の外れの無人道場を改築したらしい。

何気にランスの世界は"建築業"が一般市民の仕事としては相当メジャーらしく、技術は現代に匹敵する。

何せ人手ダケでなくモンスターや魔法の手も借りられるので、応用すれば効率が膨れ上がるらしいのだ。

それなのにコストも左程 高くは無いので"信用出来る"古参の業者には建築の注文の殺到で大忙しだそうな。


「直江」

「はい」

「あの建物は何だ?」

「道場ですね」

「ふむ。それにしてはヤケに静かな様だが」

「状況が状況ですから。興味が御有りでしたか?」

「それなりにな。強い人間には男女問わず興味が有るぞ」

「カスタムに御越しに成った理由として絡んでいそうですね」

「一理有るな」

「……っと出過ぎた事を申しました」

「問題ないさ」


3名の中で最も距離が近かった直江と他愛の無い事を僅かに話しつつ、最も大きな屋敷にブーツを脱いで進入。

そして外見と同様 遜色無い造りの木造の廊下を歩き、床畳の広間にやって来ると真っ先に"姫様"を探した。

だが上座と思われる場所……いや広間には誰も居らず、直江は俺を通すと此方に向き直った。


「(ら、ランス……ちゃんと敷居や畳縁を踏んでない……)」

「では其方に御座り下さい。ランス王」

「んっ? 良いのか? 姫様の上座だろ」

「謙信様も此方の立場は理解しておりますので」

「……それでは遠慮無く」


≪――――ギシッ≫


「(こ、今度は正座した!?)」

「(まァ予想通りの反応だな)」

「間もなく見えますので少々御待ち下さい」

「分かった」


少々気は引けたが鎧の金具を気にしつつ上座に腰を下ろし、かなみが向かって左で膝を折って控える事 暫し。

何時の間にか大道寺が居なくなっていたので上杉謙信を呼びに行っていたのだろう、僅かな音を立てて向かって右側の襖が勝子と虎子によって開かれ"先程"とは違うコスチュームの"姫様"が俺達に姿を現した。

若干 顔を俯かせて俺の前へと歩んでいる その女性は長く細いリボンを原作と同様アタマに結わっており、ソレはプライベートの立ち絵で印象深かったのだが、カラダには白い着物を纏っており彼女に抱いていたイメージが良い意味で叩き壊された様な気がした。

御世辞抜きで非常に美しく、毘沙門天の化身と言うよりはアマテラスの生まれ変わりと言う方がしっくりくる。

よって正面に控えながらも彼女が"例の事情"により目を合わせて来ないのは好都合。

魅了されて会話に成らないのは明白であり、美女は見慣れているが原作とのギャップが余計に動悸を誘う。

ちなみに大道寺は既に戻って来ていて、姫様の左右に直江・南条・大道寺・勝子・虎子が控えている状況だ。

さて静かに正面の正座した女神(上杉謙信)の言葉を待っていると、彼女は僅かに視線を逸らし口を開く。


「ランス王……先程は申し送れ面目有りませんでした。私が上杉家 現当主"上杉 謙信"で御座います」

「リーザス国王のランス・パラパラ・リーザスだ。JAPANの美しい姫君に御目に掛かれて何より」

「……っ!?」

「ランス王ッ」←かなみ

「おおっと悪い悪い。今のは聞かなかった事にしてくれ」

「……ッ……」


俺の初っ端の軽いジャブに目に見えて反応を示した謙信ちゃん。

見るかに頬を染めて右手で顔を隠す仕草をしており、今更だが やはりランスに"一目惚れ"してたっぽいな。

元から彼が好みだったがオリジナルより謙虚だと更にストライクだったりしてたら有り難い。

だが原作のランス同様 旨くゆき過ぎていると捉えるべきであり、俺は彼女の変化を流すと表情を改める。


「では詳しい話を聞こうか」

「は、はい」

「大まかな事は其処の2人に聞いているが?」

「……ぅあ……うッ……」


――――流石に大事な話なので努めて目を合わせるワケだが、謙信は口篭っており10秒が経過する。


「うん? 謙信殿?」

「……愛……頼む……」

「畏まりました。ランス王。謙信様に代わりまして私が話させて頂きます」

「誰でも構わないさ」

「コホン。ならばワザワザ此方に御越し頂いた理由に関しては他でも有りません」


謙信がどう見ても長い説明など出来そうも無い事から、直江が姫の横に出て代弁する。

まァ大体 予想出来ていたのは さて置き、彼女の話を簡単に纏めると こうなる。

先ずはリーザスへの異動が決定しているマリア・魔想さんの部隊と同様(此方は前衛ポジだが)上杉謙信を将軍に独立の部隊として受け入れて欲しい上に、大陸に散った日本人をリーザスの大義名分を借りて集める等の支援もして貰いたいとの事。

……とは言え最初は雇用 扱いなのは百も承知してるが、実戦での戦果次第では其処まで昇り詰めたいらしい。

次に前者が認められた暁には、JAPANを落とした際に少なくとも元上杉領の支配権が欲しいと言う事だが。

山本五十六の存在から"全領土を支配しても良いよ"とは言えなかった分、この条件で十分なのは有り難い。

今のJAPANは強力なので気の遠い話だが、未来によっては山本家と協力して統一して貰うのも良いかもな。

ちなみに今のリーザスの状況は多少は把握しているらしく、JAPAN侵攻のタイミングは俺に任せるとの話。

つまりJAPANを後回しにしてヘルマンやゼスと先に攻めても良いと言う意味で捉えるべきだろう。

恐らく自分達の部隊を十分な戦力にするのは時間が必要だと"身の程"を知っている様で、実際リーザスの将軍達は元凡人の俺から見ても側近までもがチートな故にムリの無い話なのかもしれない。

そんな訳で俺としてはリーザスの財政的に安上がりで、(戦国ランス的に)各々に部隊を任せても良いんじゃないかと思う程 素晴らしい才能を持つJAPANの女性達を部下に出来るダケでなく、特に難しい時間制限も無い上に"迷宮への同行者"も自然と増やせる事から、断る理由など全くと言って無かったのだが。

直江としては大陸に移ってから価値観が違いを痛感せどJAPANでの常識が未だ根付いているのか、雇われる際での条件を淡々と告げている様子からは若干後ろめたい雰囲気も察する事が出来た。

きっと俺が簡単に許可するとは思っていないのだろう。

まァ俺としては"アッサリ"では無いダケで緩い条件にするつもりで有り、それに関しては つい先程 考えを纏めており、彼女達の存在が完全にカスタムの延長線上な現状 部下に成ってくれれば十分なので、例え断られたとしてもウィチタと同様 次に繋がる機会が有るので問題は無いのだ。


「ふむ。君達の望む事は分かった」

「では早速ですが返答は如何に? この際 単刀直入に仰って頂いて構いません」

「……どうか……」

「お願いしますッ」


――――真っ直ぐな視線を向けてくる直江の言葉に続いて上杉謙信・南条蘭と続いて哀願する様に口を開く。


「一つだけ条件が有る」

「(やはりね)……何でしょうか?」

「その前に脱線してすまないが、俺が何故 此処に居るかは分かるか?」

「……エレノア殿ら"四魔女"と呼ばれていた方達と面識が有った故にと愚考します」

「(それに女癖が悪いみたいだから、来る可能性が高いと思ったとは口が裂けても言えないけど)」


――――俺の質問に殆ど間を空ける事無く答える直江のコトバに、南条が無言で相槌を打っていた。


「驚いたな。半分は正解だ(確かに原作を考えるとカスタムへは必ず俺が行くべきだろうしな)」

「半分?」←謙信

「あァ。信じられん話かもしれんが俺は世界統一に向けた下積みとして"仲間"数名と共にダンジョンに潜り己を鍛えると言う事を行っている。よって今回はカスタム南東のデンジャラス・ホールを攻略する予定だ」

「!?!?」

「どうして"たかが"交渉の為にリーザス王がカスタムまで来たのか? 更に"この場所"は勿論、殆ど護衛を付けずに何故 危険な迷宮に潜るのか? そもそも"そんな事"でリーザス王が死んだら誰が責任を取るのか? ましてや"そんな事"が許されるのか? 思うトコロは色々と有るだろう」

「…………」

「だが今の世界の現状は余り芳しくない。それなのに殆どの者は気付いておらず、詳しくは機密なのでベラベラとは話せないが後で俺の"連れの一人"を見たり、後にリーザスで過ごす事により段々と状況が掴めて来るだろう」

「今やJAPANのみに捕らわれている場合では無いと言う事ですか」

「バッサリ斬ってしまうと そうなるな。当然"世界統一"と言ったからにはJAPANも視野に入れているが」

「……(やはり暫くの子飼いは覚悟する必要が有るのかしら?)」

「おっと脱線したな。それで条件だが至ってシンプルだ」

『…………』

「デンジャラス・ホールを探索するに置いて、腕っ節の良い人間の手を借りたい」

「なっ!?」


――――この場に居る日本人全員の瞳が開かれる。実際に口を開いて反応を示しているのは直江ダケだが。


「……とは言え犠牲は一人も出さないつもりだ。余程 自信を持って出せる人間でなければ来る必要は無い。人数は……そうだな……3人……いや、2人も居れば十分だ。元々今の人数で行く予定だったからな」

「そ、その人数とは?」

「俺とコイツを含めて8人だ(後 悪魔一匹)」

「!? 恐れながら普通に考えれば自殺行為なのでは?」

「最低 織田信長くらいの相手は一対一で倒せる程度には成りたいからな。常識は投げ捨ててくれて構わん」

「其処までの人間は私達の中に居るかどうか……」

「なに"俺 自身"が限界を求めているダケで今回の同行者 自体は別に魔人と戦う必要は無いさ」

「は……はあ」

「……っ……」


――――そう相槌するしか無い直江の一方、横の謙信は僅かに顔を振りながらオロオロとしていて可愛い。


「次第点としては……そうだな。直江・南条・大道寺は問題無く俺達の戦いに付いて来れるだろう。其処の2人(勝子と虎子)は厳しいだろうが、素質は有りそうだからレベル上げを兼ねて付いて来てくれても良いぞ? 残念ながら腕っ節の良い人間には含まれないが(才能限界はランダムだし場合によっては凄まじい限界値に成るけどな)」

「では……"条件"とは"それだけ"なのですか?」

「あァ。だが都合が悪ければ無理に来いとも言わん」

「ま、誠なのですか?」

「自分でも言うのもアレだが大国は伊達じゃないからな。受け入れる部隊が1つや2つ増えた所で痛くは無い」

「しかし私が言うのも何ですが、ソレでは余りにも我々に都合が良過ぎはしませんか?」

「JAPANの部隊には興味が有ったから問題無いさ。それに織田との戦いを経験した者達の情報は有益だ」

「そうですか(……ならば……ランス王の噂が本当だとすれば後は……)」

「……愛……」

「ど、どうするの?」

「……ッ……」


謙信と南条の呼びか掛けに軍師ポジの直江が反応を示さなかったので、広い空間の中で暫しの沈黙が続いた。

思考タイムなのだろうが、更に彼女は他に何か条件が有るのではないのかと俺の追撃を待ってる様な気がした。

だが俺は彼女達のカラダを見返りに得るつもりは無いので、直江の勘繰りは外れだと言わせて貰おう。

……とは言え此処まで美しい謙信を此処で口説かないのは、確かに"ランスらしくない"のは間違い無い。

生贄の恩恵で専ら素直になったカオスは今の所 黙ってくれてはいるが、何時 喋りだすか分からん。

よって沈黙が続くのは雰囲気的にも頂けないし、読みたくも無い空気を読んで仕方なく口を開いた。


「だが俺個人としては、姫様には是非 付いて来て欲しい所だ」

「!?!?」

『なっ!?』

「何せ美しいからなァ……俺に限られるが遣る気が上がると言うモノだ。とは言え戦いは不慣れだろうが、上杉の血を継いでいれば才能は必ず有るだろう。謙信殿は何らかの武術の嗜みは有るのかな?」

「は、はいッ。剣の稽古は毎日行っております」

「成る程。だが実際にモンスターと戦った事は殆ど無いと言った所か」

「……ッ……」


どうやら"その通り"だったらしく、顔を俯かせる謙信。別に気に病む必要は全く無いんだけどな。

何故なら今更だが俺も戦いに不慣れなのは同様で、冒頭の戦いは完全に腰が引けてしまっていた。

だがビビりながらも初めて戦った雑魚モンスター達を容易く倒せた自分が、やはり本当にランスなのだと確信した時点で凄まじく遣る気&自信が出たので、モンスターを狩りまくって無限にレベルを上げれば魔人を倒す事は十分に可能だと思い、王の身と成りながらも迷宮を巡る事を選び今に至ると言うワケだ。

場合によってはランスが殆ど戦わずにベスト・エンディングを見る事も出来るゲームなんだけどね。

さて置きルドラサウム大陸での"人間"強さの秘訣は10の鍛錬より1の実戦。

レベルが低ければ技術があっても意味は無い反面、俺は前者の底上げで精神的な弱さをもカバーしているのだ。

それらの事を考えれば鍛錬は欠かさず行っているっぽい謙信にレベルアップが重なれば"片方"ダケに頼って強く成っている俺の実力など、原作のランスvs上杉謙信よろしく優に抜いてしまうだろう。

現在の彼女は普通に低レベルらしく全くプレッシャーを感じないが、ダイヤモンドを包む石コロに誰が気付く?

……とは言え戦国ランスを知る俺なら、現在のレベルに関係なく顔を見れば気付けるんですけどね。


「御言葉ですが……流石に謙信様を あんな危険な場所へは……」

「ランス王ッ。迷宮への同行役は我々が担わせて頂きますから!」

「えー? 私は別に良いと思いますけどねー?」

「なっ!?」

「小松ッ!」


――――大道寺の"まさか"の言葉に本人と謙信以外の4名が驚愕する。地味に一人称が名前じゃ無いんだな。


「だって大陸のトップの人って女性ばかりだって聞きますよー? 今のリーザスは違いますけど、此処は謙信様も頑張って実戦経験を積んで、レベルを上げるべきだと思いまーす。もう今の段階で私が教えれる事は全部教えちゃいましたー」

「ふ~む。大道寺だったか? 予想外の事を言うじゃないか。自分から提案してアレなんだが、確かに直江の言った様に付いて来れば大事な"姫様"に危険が及ぶ可能性が生じるのは否定できないが?」

「それを仰ったら"ダンジョンに潜って己を鍛えてる"って言う王様は、色々な意味で危険ってレベルじゃ無いですよー。だから雇って頂く側として同行者を出す事はモチロン、迷惑で無ければ謙信様も赴くのは必然だと思うんでーす。謙信様は私が精一杯 御守りしますからー」

「無論 同行してくれるのなら、誰であれ俺達も全力でフォローするつもりだ。そうだろう? かなみ」

「はいッ」

「(大国の王ながら僅か8名で迷宮に挑む程の勇猛な精神……もはや疑い様が無い……だとすれば……)」

「ランス王」

「何だい?」

「……本当に……私の様な者が付いて行っても宜しいのでしょうか?」

「"今回"は子供も来る予定だからな。遣る気が有れば別に問題は無い」

「!? 愛ッ」

「はァ。分かりました(……最早 選択肢は無いと言う事ね)」

「良いのか? 軍師殿」

「正直 吝(やぶさ)かでは有りませんが我々の立場から、迷宮に赴かれるランス王の背を不躾の支援さえ無しに見送ることなど出来ません。またランス王の命の重さは私の範疇では量りかねますが、それでも"あえて"少数での旅に天秤を傾けられていると言う事は、元より無事に帰還される以外の結果など考えては おられないのでしょう。謙信様を名指しされた際は流石に驚きましたが、そう考えて見れば同行させて頂いても差し支え有りません……それに……」

「うん?」

「謙信様は飲み込みが御早いですし"限界"と言うモノが何処まで有るのかは私達も気に成っていました。ですが何処でJAPANからの刺客が狙っているか分かりませんし、モンスター相手で有れば尚更の事。よって優秀な忍と突出して強い武人も居らず、更に謙信様が自分の身を守れぬ私達の状況ゆえ、安全を考えれば外出など余程の事が無ければ許可出来ませんでした。今回も事態が為に街中に限り外出を許可したに過ぎなかったのです」

『……ッ……』


チラッと勝子と虎子に目を移す直江に対し縮こまってしまう2人。

一方 遠回しに迂闊な行動での危険性を訴えられている謙信もシュン……っとしており、やっぱり可愛いので"謁見モード"を維持しているのが非常に しんどかったりするのは さて置き。

ぶっちゃけ100%俺の所為なんだが、暫くの間一人にさせていた様だしな。

レベル50の かなみが哨戒に出ていた時点で、怪しそうな人間は始末されていると思うから(現に先程の情報交換で3人ほど殺ったと言っていた)大した問題では無かったけどな。


「ですが自信に溢れるランス王と御会いしリーザスに支援して頂く事に成った事で、無駄に保守的に活動していた現状を変えるのには良い頃合いかも知れませんね」

「ほぅ。だったら俺からの条件は"飲む"と捉えてしまっても良いのか?」

「構いません。頼めるかしら? 蘭・小松」

「そうね……"謙信様"の事は小松と私に(色々な意味で)任せて置いて」

「はーい。命に代えても御守り致しまーす」

「なら話は纏まったな? だが謙信殿に関しては もう一度ジックリ考えてみてくれ。不安が有ったら南条と大道寺に俺達の闘いを見てから判断して貰っても構わない。モンスターを相手にするダケならリーザス城の郊外の方が余程 安全だからな」

「か、畏まりました」

「では明日の午前9時に正門で待機していてくれ。遣いを迎えに行かせよう」


≪――――ギシッ≫


「!? ランス王?」

「はい謙信殿。握手しよう」

「えっ? は、はいッ」

「リーザスは君達を全力で支援する。以後 宜しく頼む」

「~~ッ……」

「(流石に言葉が出ないか)帰るぞ? かなみ」

「はッ」

「あっ……」

「御待ち下さい。折角 御越し頂いたのですから、夕食等の御持て成しをさせて頂きます」

「生憎だが飯は"仲間達"と食うんだ。此処に来たダケでも予定外の事だったからな」

「(既に準備をさせていたけど)それは残念です。では虎子・勝子。皆を集めなさ――――ッ」

「別に見送りも要らん。それでは失礼する」

『…………』

「行っちゃったねー」

「そうね……コレで良かったの? 愛」

「話をした感じ どう考えても"聞いた様な人間"だとは思えなかった。流石に聞くワケにはいかなかったけど」

「…………」

「確かに どう見ても好色な人には感じなかったよねー」

「そうね。魔想さんはボロクソに言ってたけど」

「でも人によっては別の意見も有ったし対応を図りかねてたけど、あの気さくな雰囲気は私達に都合が良いわね。リーザスはトップ変われど常に王座で踏ん反り返っているイメージが有ったから、こんな所に訪れるとは思っても見なかった」

「小松は実力的には どう見たの?」

「凄く強いんだと思うよー。忍者の娘も相当だったし"小松"達 三人掛かりでも勝てないんじゃないかなー?」

「後者は余計でしょ……聞かれてたらどうすんのよ……」

「とにかく小松が そう言うなら余程なのでしょうね。だとすれば謙信を守るのに集中できるから都合が良い」

「でも問題の謙信が」

「……ッ……」

「何か自分の手をジックリ見てるー」

「ちょっと重症だったみたいね。相手が相手なのに、どうしてこうなったのかしら……?」

「そればかりは仕方無いわよ。あの様子なら部下からの信頼も厚そうだし」

「だとすれば今回 少人数での同行が、御近付きになれる数少ないチャンスって事なのかなー?」

「えぇ。部隊と言っても地位は底辺だろうし出来る限り信頼を得たい所ね。流石に私が行く事は出来ないけど」

「愛は皆の事が有るからね」

「生憎 徹夜は確定になりそうだわ。勝子・虎子。手伝って貰うわよ?」

「はいッ!」×2

「……小松」

「えっ? 何ですかー? 謙信様」

「今日も稽古を頼む」

「仕方無いですねー、今日は早めに切り上げますよー」

「すまない。では着替えて来よう。動き難くて適わぬ」


≪――――ッ≫


「小松ッたら……アレで一番強いんだから考えモノよね」

「でも一度も戦場には出しては貰えなかったらしいじゃない? 小松と言い貴女と言い、そう言う者も戦場に立てていれば少しは状況は変わったかもしれないのに。大陸に来てからは今迄の定石が間違っていたと言わざるを得ない」

「過ぎた事を気にし過ぎるのは愛の悪い癖よ?」

「そう言う蘭は もう吹っ切れたの?」

「まさか。でも明確な目的と未来が見えて来たダケで私としては有り難いわね」

「とにかく忙しくなりそうだわ」

「上等。謙信の事は心配しないで」

「リーザスの王・ランス……か」


上杉の屋敷を後にした俺達は、カスタムに散り散りになった仲間達と合流した。

先ずはサイゼルと一緒に都市長の館 辺りに戻って来ていたメルフェイス。

そして宿を借りた後アームズに其処の場所を伝えてから、同じく館の前で待機していたウィチタとだ。

タイミングは殆ど同時だったらしく俺達5名が宿に辿り着くと、暫くしてアームズが戻って来た。

だが返り血を浴びていた為シャワーを浴びに行き、俺は俺で適当に本を読んだりして時間を潰した後。

今は皆で宿の食卓を囲んでおり、居るのは俺・かなみ・メルフェイス・サイゼル・ウィチタ・アームズの6名。

そして かなみとウィチタに それぞれ迎えに来られた新メンバーのエレノア&ミルが居る。

尚ミルは俺の隣で両足をブラブラさせているが、エレノアはテーブルの隅の方で肩を狭くさせている。

本来カスタム組 全員を呼びたかったが、各々が異動の準備で忙しいだろうし今夜は暇な2人を誘ったのだ。

……とは言え長話をする気は無いので、俺は料理が並び終わる前に腕を組んで口を開いた。


「あ~ッ。察しの通り食事が始まる前に言いたい事が有る。明日からの迷宮攻略に同行してくれる魔法剣士のエレノア・ランと幻獣使いのミル・ヨークスだ。皆 仲良くしてやってくれ」

「あ、足を引っ張らないように頑張りますッ」

「よろしくー!」

「俺と かなみ以外は自己紹介してくれ」

「はい……メルフェイス・プロムナードです……氷の魔法を扱えます……」

「あたしラ・サイゼル。エンジェルナイトの魔人」

「!?!?」


――――正体を隠しているのは素なのかは良く分からないとは言え問題ないが、エレノアが超ビビっている。


「私はウィチタ・スケート。ゼス出身の魔法使いですが剣も使います。訳有って同行させて頂いております」

「アームズ・アークだ。今は お腹が減っている」

「おまッ……ゴホン。そして今は此処に居ないが更にJAPAN出身の上杉謙信・南条蘭・大道寺小松の3名も同行する事と成った。其方は明日 改めて紹介するから覚えて置いてくれ」

「名前ダケだとワケ分かんないよ~ッ!」

「上杉家の姫様。その護衛が2名。以上」

「早!」

「ほぅ」

「ひ、姫様って……(何時の間にッ?)」


館の前で合流できた者達には事情を説明していたが、遅れて戻って来たアームズは勿論。

エレノア&ミルも知らなかった事なので、エレノア以外は別として元・都市長は特に驚いている。

その反応は常識人なら当然なのだろうが、面子が普通に濃いので浮いている様に見えてしまう。


「では……それなりの大所帯と成りますね……」

「そうだなメルフェイス。まァ護衛は腕が確かな様だが、一人レベルが低いから皆で守ってやるように」

「しかし何故"お姫様"とやらが同行する事と成った?」

「相当な素質を感じたからな。立場からして実戦経験には疎いらしいが、育って貰う価値は有ると見た。それに一度握手をしたが、手のタコが凄まじかったし努力もしているんだろう」

「ふむ。それならば楽しみだな」

「別に何でも良いわよ~ッ。それよりも食べても良い?」

「そうするか。それでは乾杯!!」


――――そして食事が開始してから約10分後。賑やかな食事が始まったと言うワケだが。


「メルフェイス。醤油 取ってくれ」

「どうぞ」

「ねェランス。追加でコレ注文しても良い~?」

「構わんがオマエ地味に太ってるだろ? 程々にして置けよ」

「ふんだ。美味しいモノ食べて太るんなら本望だもん」

「!?!?」

「ウィチタ。何でオマエが反応する?」

「し、ししししてませんッ!」

「それより言ってくれたわねェ!? そのオカズ頂き~!」

「ちょっ!? 俺は好物は最後まで取って置くタイプなんだよッ」

「……(良しッ。またランスの新しい性分が知れたわね!)」

「好きなモノってコレ~? だったらあたしが食べさせてあげる!」

「お断りします。ところでエレノア。箸が進んで無いみたいだが?」

「えッ? えっと……実は……お財布を忘れちゃって……」

「いや割り勘じゃ無ぇから!!」

「!? だったら――――」

「全額でも無いから安心して食ってくれ」

「ふむ。10万ゴールド迄なら貸せるが?」

「少しを状況を理解しろよッ! アームズ!」


――――何故ランスの容姿で常識人のツッコミ役ポジを努めなきゃ成らんのかと食事の度に思う俺だった。




……




…………




……1時間後。


「何だか無駄に疲れた」

「お、お疲れ様です」

「只 飯を食ったダケなのになァ」

「でも皆さん楽しそうで何よりでした」

「うむ。ミルは直ぐ馴染めたが、エレノアも特に問題は無いだろう(……殆どアレが素だし)」

「……ッ……」


前述の通りツッコミ役と成りつつ夕食を終えた俺は、未だに綺麗に片付かされたテーブルの前に居た。

反対側にはメルフェイスが居り、椅子に背を預けて天井を眺めている俺を苦笑いで気遣ってくれている。

尚 エレノアとミルは家に帰っていて、他のメンバーは"個室"に戻っている。

だが唯一メルフェイスが残っている理由は当然 察せるので、あえて席を立たずに座っていると。

チラッチラッと悟られない様にしている"つもり"で俺の方を見ており、思わず悶えそうになるのを我慢する。


「メルフェイス」

「は、はいッ」

「一緒に風呂 入ろうか」

「!?!?」

「何だよ その反応」

「えっ? い、いえッ……私もランス様と……お風呂に入りたい……です」

「構わん。Hイこッ」

「(カモン・レッツゴー?)」


その後の展開は言う迄も無いが、大道寺をも現れた"この世界"に更なる疑問が生じた。

ですが明日の俺は きっと旨くやってくれるでしょう。他人事なのは元ネタが有る為だから気にするな。

とにかく今回の遠征ではJAPANの内情から始まり、多くの鬼畜王との相違点が見え始めた。

こりゃリーザスに戻ったら改めて他国の偵察を行わせて世界の情勢を理解した方が良さそうだ。

特にAL教団の事が気になって仕方無いので、サックリと迷宮を攻略して帰還する事としましょうか。

目標は全員の生還・俺のレベルが60前後・そして上杉謙信の成長。フラグのゲットは二の次に考えよう。

そう決意しつつ立ち上がると、俺とメルフェイスは並んで宿屋の食堂を後にしたのだった。


「(そう言えばメルフェイスってランスとも"同じ事"してるって言ってたけど……そ、それって……)」


――――だが今 最も俺に対する視線にフラグ臭を感じるのがサイゼルだと言う事実は如何したモンだろう?








●レベル●
ランス   :54/無限
かなみ   :50/40(+10)
メルフェイス:48/48(+2)
サイゼル  :88/120
ウィチタ  :35/35
アームズ  :40/44

ミル    :15/34
エレノア  :20/30

上杉 謙信 :05/70
上杉 虎子 :15/35
上杉 勝子 :15/35
直江 愛  :30/40
南条 蘭  :30/38
大道寺小松 :35/43




●あとがき●
上杉家のイベントでは殆ど直江さんばかり喋っていて謙信の影が薄かったですが、次回で焦点が当たります。
しかし改めて考えると、今のメンバーは全員がランスに一生付いて行くように仕立てるのは難しい所ですね。
ですが成るべく自然に絡ませる様にしようと思いますので ゆっくりしていってね。さて三人目は誰にしよう?


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