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　ひゃっほー。俺は確かに死亡した。けれど、生きている。二度目の『生』ってヤツだ。

　死ぬとヒトは『星』になるとかいう迷信があった。

　確かに俺は『星（スター）』になったぜ。

　そう、『Ｓ・Ｃ（スター・コレクター）』の『星』になァ。

　Ｓ・Ｃ。

　俺はＳ・Ｃに『憑依』した。
　
／／／／
　
　生前、現実世界で俺はクズだった。

　今もクズだがな！

　俺の過去はどうでもいい。まずは現状確認からだ。

　Ｓ・Ｃとは誰か？　知らない奴のために説明しよう。

　その名の通り、『星の蒐集家』だ。もちろん本名ではない。『原作』では本名は明かされなかったキャラクターだしな。次に『星（スター）』についてだ。『星』とは、特別な『力』を有する者が体に持つ星形のマーク。刺青（タトゥー）みたいなアザだ。Ｓ・Ｃ（俺）の体にはその『星』がいくつも刻まれている。テンガロンハット、ノースリーブの革ジャン、長ズボン。その全てが赤っぽい黒で統一されたファッション。革ジャンにボタンはなく胸板が全開だ。男なのにロン毛で、腰まで届く黒い髪。両腕には無数の『星』、胴体にも『星』がいくつもある。正直、現実世界でこんな奴を見たら関わりたくない人種だ。

　まあ、外見はどうでもいい。重要なのは『中身』だ。

　おっと、この場合の『中身』は性格って意味じゃあない。『能力』のことだ。

　Ｓ・Ｃ。『星』を盗む者。

　他人の『星』を奪う能力。

　つまり、ちょっとしたチートだ。『原作』では早々に殺されたキャラだが、俺的には一番ありがたいキャラだ。憑依したのがＳ・Ｃでラッキーだと思うね。

　そう、俺はラッキーだ。俺は死んで、地獄に堕ち、『星』と成り、Ｓ・Ｃへと集められた！　二度目の生を謳歌するため、俺は『星』を求める！

　現実世界では『満足』しなかった。だから『二次元（この世界）』で『満足』するのさ。

　そう、この『星』を、『ゾンビ召喚能力』を使って、俺は必ず『満足』する！

　原作知識とＳ・Ｃの性能（スペック）を駆使して、俺は生きるぜ！
　
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あとがき

　ゾンビ屋れい子、知っている御方はいらっしゃいますか？　少女漫画版『ジョジョの奇妙な冒険』と一部で言われている、ホラーＭコミック文庫・三家本礼さんのスプラッタ漫画です。