「もうお前に教える事はない。これからも鍛錬を欠かすんじゃないぞ。」
「ありがとうございます。あのときから此処まで。今自分があるのは貴方のおかげです。」
「それは違うぞ。お前が頑張ったから、あの漫画じゃないとありえないような修行に耐えらたんだ。そしてお前だからこそその体の才能を十二分に使う事ができるんだ。誇るがいい。」
「はい、師匠。」
「もはや、会う事も無いだろうから師匠と呼ばずとも良い。土地も自由にしろ。お前の転生の為に用意したのだから。住んでもよし売ってもいいから、自由に生きろ。手続きは既に済んでいる。」
そう言って、虚空に手をかざし虚空の扉をつかむ。
「お前は力をこれ以上もとめる事はないかもしれん。しかし更なる力を求めるなら、強敵(とも)を探せ。この世界のどこかにいる筈だ。」
見ると、体の半分以上が消えていた。もう時間も無いのだろう。
「神である以上弟子など持った事もなかったが、お前は私の自慢だ。誇れ。」
目に涙が浮かぶ。
「十五年間。ありがどうございまじた。」
涙が溢れてくる。
「なに、約束を果たしたまでじゃ。何より私も楽しかったぞ。」
そういって完全にこの世界から姿を消した。
第一話 強敵と書いてともと呼ぶライバル?を探せ。
初めまして。悪魔に殺され転生した元一般人です。この世界でも表向きは一般人をしています。
しかし家では違います。神様はわざわざ自分の為に新しい世界を探し、自分の居場所を作ってくれました。そしていわゆる養父という立場から自分に色々な事を教えてくれました。
精神が肉体に影響を受けたようで、年相応な精神を持っていた自分に養父、こと神様は某最強の弟子にでて来る様な修行をさせてきました。世直し旅行よりは楽でしたが某弟子のようにサンドバック状態になってしまいました。
しかし、神様は限界を超えないよう自分の事に気を使いつつ、某最強の弟子の修行を続けました。前世の死に方を覚えていた自分はたとえ悪魔に殺されたといえどもあのように簡単に殺された自分が許せず、修行に明け暮れました。
しかし道を失わなかったのは神様がこの世界に留まっていてくれたからに過ぎなかった。世界を見て回る神が不在になり、世界のバランスが崩れそう。自分があのときの神様だと語った養父はすまなそうな顔をしていた。そしてこの世界に来るのがいつになるか分からない、といったときは言葉に表せない気持ちになった。恩返しが出来ずに帰ってしまう神様に俺は、
「一つお願いしても良いでしょうか。」
「ああ、いいぞ。」
「此処に俺がいた事を覚えていてもらえませんか?」
此処に俺がいて、一緒に過ごした事を覚えてもらいたかった。人とは違い寿命などない神にたかだか一人の人間を覚えていろということはわがままかもしれない。しかしなにか思い出にして欲しかった。
自分の責任で不幸にしたのではなく幸運にしたのだと。
そして、神様は元の空間に戻りいつもの日常が続いた。そんな中自分の武に疑問を持った。
この武は師匠こそ神様だがそれ自体は某最強の弟子のそれと同じ多くの流派を使う。というか前世で何気に好きだった事が神様にばれていたらしくどうせなら自分で使いたいだろうと思いそれらを教えてくれていたそうだ。弟子が習っていなかったのも含めて。
そしてこの世界にはあれのようなものがある。挑戦したいと思うの普通だろう。力を持った者には。
まるで"梁山泊"に近いそれを人はこう呼ぶ。川神院と。
そして調べた限り彼女もいるようだ。偶然にも(神様との契約のおかげ)来年にも彼らが二年に上がるのでその時編入する事になっている。楽しみだ。自分と近い力を持つ人間と戦うのは。武士として強い奴と戦いたいと思うのは本能に近いのかもしれない。
~数ヵ月後~
2009/4/20
見るからに不良な男達が集団(12,3人)で1人の女の子を囲んでいた。しかもバットとか武器を持っている。
周りで見ている生徒達は誰も助けようとはしない。
その女の子は
「テトリスか、なつかしいな。協力してくれ。」
そういって不良たちをフッ飛ばす。
観客からは歓声が聞こえる。男女ともにその光景を日常の一部として捉えている。
「まさに覇王。」
「日本じゃ敵なしだ。」
そんな声さえ聞こえる。
そして男達は縦に積まれていく。
「ふっ、美しく積みあがったな。」
そして思い出したかのように、
「おっとテトリスは並んだら消さないとな。」
積みあがった男達を回し蹴りで吹っ飛ばす。
そして何事も無かったかのように歩き出す。仲間と話しながら。
そして妹に合流する。それはいつもの光景。日常の風景。そして、
「貴方が川上百代か?」
唐突に挑戦を受けるのもまた日常。
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主人公は才能○(天才レベル)打たれ強さ○(某弟子並)回復○(漢方、針、医療系、瞬間回復では無い)
使う武術? ?まだ不明
神様が主人公の為に色々武術を叩き込んだ。やりすぎて悪魔も倒せるんじゃね?位まで強くしてしまう。特A級の達人級
容姿は某弟子に似た感じ(才能とか以外はほとんど似た感じ)神様に土地を譲り受けちょっとした金持ち。
しかし誰にも実力を言っていないので強さは誰も知らない。学力、芸術は某柔術の師匠並。
感想があったら続きを書くかも。あくまで息抜きなので文章短めです。