【習作&ネタ?】真・恋姫†無双 ~~陥陣営・高順伝~~ 第8話どうも、皆さん。高順です。もう何度使ったか解らない挨拶ですがいかがお過ごしでしょうか?俺は今・・・・・・ものすごく大変です!さて、何があったのか皆様に説明いたします。星殿たちが陳留・・・というか兗州方面へ向かって3日ほど経った頃に洛陽からの使者がやってきたのです。そのとき丁原様の命令で宴の準備をしていたんです。「少し遅くなったが戦勝祝いの宴を開こう。褒美を与えてやれなかった者にも酒や飯くらいはくれてやらねば。」という名目ですね。本当は自分が酒飲みたいくせに。ある程度用意が整って「さあ、後は食事用意して酒持ってきてー」あたりまで漕ぎ着けた所で使者のご登場とあいなった訳です。話は前話(第7話)で説明されているので良しとしまして。今その使者が目の前にいます。あ、ここは政庁ですからね?それはそれとして・・・使者としてやってきたのが。そのー。天下の飛将軍「呂布」と、泣く子も黙る「張遼」。そして呂布の軍師「陳宮」でした。「・・・と、いうわけで此度の件については以上なのです!何か疑問は?」なんか偉そうに言ってますよこの小さいの。陳宮さん、偉くミニマムです。呂布さんが・・・なんつーか全く喋りませんからその代弁で張り切ってるのでしょうけど。うわ、丁原様怒ってるよ絶対に。俺とか朱厳様、あと親衛隊の人々は丁原様の後ろに控えてます。丁原様は俺達の前で、俺達と同じように跪いて話を聞いてます。丁原様とはいえ洛陽からの使者を相手に無礼な真似をできるわけではありません。「・・・いや、ありませぬ。」怒りを押し殺してます。よく暴発しないよなぁ、とか感心しますよ。「ならばコレで終了なのです!さ、呂布殿。早く帰りましょう!」と、呂布さんに飛びつかんばかりの勢いで陳宮さんはしゃいでます。おのれお子ちゃま。丁原様に限らず皆本心では相当むかついてると思いますよ?自分たちの戦いの理由をあっさり否定されたわけですから。一番辛いのは褚燕様の村の処分ですけど・・・。くそ、偉い人々には虐げることしか出来んのか。それはともかく。・・・俺の主観で行くと呂布さんも張遼さんもすごい美人です。両者共にスタイル抜群ですね。張遼さんの格好はどうかと思いますけど。露出高すぎるよ・・・。眼の毒ですね。呂布さんは陳宮さんの言葉に「こくっ」と頷いてそのまま退出しようとしてます。その隣の張遼さんも困った顔で丁原様に「いやー、すまんかったなー。なんか宴か何かするつもりみたいやったのに邪魔してもうて。すぐ退散するから堪忍な。」とか話してます。そしてそのまま3人とも退出。しばらくしてから丁原様が「はぁぁぁああっ・・・・・・」とため息つきながら立ちます。「くっそー、あのおチビちゃんは。随分好き放題に言ってくれたな・・・。」あ、やっぱ怒ってる。「ほっほっほ。使者とは言え子供のいうことです。あまりお気になさらず。」「しかしな、治心。あそこまで言われると流石に誰でも腹が立つぞ?お前だってそうだろうが。」「それはそうかもしれませぬが。使者の前で不機嫌そうな顔をなさるのは問題かと。」「もう帰ったみたいだから構わんがな。・・・どうした、高順?」「へ?は、はいっ!?」いきなり喋りかけるとは。思わず声がひっくり返りましたよ?「はいっ?じゃない。お前、今何か良からぬことを考えてなかったか?」「な、何がでしょうか?」「あのなぁ。お前は今「さて、どうするかな?」的な顔してたぞ?自分で気がつかんのか?」「ええ?そ、そんな顔してました?」・・・感づくのが早いよなぁ、お見通し?「してたさ。褚燕の村で考え事をしてたあの顔そのままだ。」「・・・えーと。」「で?何を考えていた?言ってみろ。聞くだけならタダだ。」むう、隠し事は通用しないっぽいなぁ。じゃあ言ってしまうかな。「えー、それでは。今からの宴に呂布様達にも参加していただければなー。とか考えてまして。」「何ぃ・・・・・・・・・?」「・・・いや、そこまで嫌な顔をしなくても。」さて、俺の考えを言わせていただきます。彼女達が十常侍と通じてるかは解らないですが、仲良くして置いて損は無いだろうということです。呂布さんが既に後漢将軍だったことには驚きましたけどね。絶対上党にいるor入隊してくるとか考えてました。俺が知ってる知識でなら呂布さんに勝てるような武将はまずいません。張遼さんだってすっげえ武人だというのにそれ以上なんですよ?その当たりは飛ばすとしてもいい機会だと思うのです。いかんせん情報が少なすぎます。何をするにしても。死亡フラグのこともありますから俺にしても知り合い増やすのは決して悪いことでは・・・ん?知り合い?・・・まあいいか。丁原様にしたって中央との繋がりをどっかで作っておくべきだと思うのです。この世界の十常侍も恐らくは腐りきった宦官なんでしょうね。史実を知ってる俺の観点から見ればその十常侍とあっさり敵対姿勢打ち出すべきじゃないとも思います。少なくとも黄巾の乱すら起きてない現状では。史実では丁原様を殺すのは董卓であり呂布ですが下手したらそれ以前に十常寺と敵対して暗殺される、とかそういう状況にもなりうるんですよ。その当たりは抜いて説明しました。中央と繋がりを作るのは損じゃないですよー。呂布とお友達になっておくのも損じゃないですよー。とか、そんなノリで。自分自身の名声とかには全く無頓着な丁原様ですから却下されるのを覚悟で言ってみましたが「晋陽の件もありますし、あまり敵を作るのもどうかと」と朱厳様もこちら側の思惑に乗ってくれる形で説得してくださいました。そのおかげかOK出ましたよ?まだ機嫌悪そうですけどね・・・。代わりに褚燕様への使者命じられ、その上呂布さんたちにお誘いかける役まで押し付けられました。言わないほうが良かったか|||orzそんなこんなで急いで追いかけます。「・・・宴会?」「はい、丁原様が是非、と。」初めて呂布さんの声聞きました。抑揚が無いとか感情が無いとかそういうわけじゃ無いようです。けっこう可愛い声してますね。「・・・。でも、私達が誘われる理由が無い。」「そうですぞ!恋殿はすぐに帰りたいと言っているのです!」「ちんきゅ。人前で真名使っちゃ駄目。」「う・・・申し訳ありません。」ふむ、呂布さんの真名は恋というらしいですな。しかし参加していただかないとこっちも困ります。「まぁまぁ。ええやんか?こっちかて何日もかけて来たんやで?今日すぐに行かなあかんっちゅー訳やないしな。」おお、張遼さんナイス!ま、実際今日すぐに発つわけじゃないと思いますけどね。「なぁ、あんた・・・名前なんやったっけ?」「あ、申し訳ありません。高順と申します。」「高順・・・んー、順やんって呼んでええ?」「じゅ、順やん・・・。・・・・・・いえ、構いませんが。」・・・またえらくフレンドリーですね。そんな呼ばれ方をするとは。「れ・・・あー、呂布もええやろ?たまにはこういうのもいいんとちゃうか♪」「・・・ん。」こくりと頷きました。よし、張遼さんありがとう!あなたは良い人です!「では、案内をさせていただきます。どうぞこちらへ。」「ほいな。」なんか後ろでなんですとー!?とか、ちんきゅ、静かにしてて。とか話し声聞こえますけど。仲いいんだなぁ。さて、会場に案内して「もう少しですので適当にお寛ぎください」と言っておいて厨房へ向かいます。え?何で俺が厨房にって?俺が頼んでおいたものの出来を見せてもらうだけです。つっても簡単なものしかないですけど。厨房の人々にお願いして味見をさせていただきます。・・・・・・うん、良い出来だ。これなら問題ない。OK、スタンバイ完了。あとは持っていくだけです。料理を運ぶために厨房の人々が慌しく動いてますし、俺も運ぶのをお手伝いしますよ?数十分後、料理を机の上に並べ終え宴開始。俺はまだ料理とか酒運ぶので忙しいので参加できてませんけど。あたりを見回してみると丁原様は呂布さんと一緒に飲んでますし、張遼さんも朱厳様と飲み比べみたいなこと始めてます。陳宮さんは、と。あ・・・。郝萌に絡まれてますよ。「りょふどのー!」とか叫んでますけど無視されてます。「きゃー!陳宮ちゃんかわい~♪」「ぬああ、離せ、離すのです!苦しいのです!」もう酔ってるのか、郝萌。陳宮さんも使者の1人なんだから無礼なことするなよー、と心の中で言っておいてまた厨房へ向かいます。もう遅いっぽいですけど。それからまた更に数十分。もう運ぶものも無くなって来たので俺も参加です。勿論味噌汁も出しました。けっこう好評なようでどんどん減っていきます。・・・あれ、呂布さんすごい勢いでおにぎりとか味噌汁口に詰め込んでる。隣で見ている丁原様もぽかーんとしてます。いや俺もです。張遼さんは・・・。「あっはっはっは!朱厳のじっちゃんの話はおもろいなぁ!丁原はんが可憐とか想像でけへんって!あっはっはっはっは!!!」「ほっほっほ。それだけではありませんぞ?他にも「泥酔、挙句に勘違い立てこもり事件」や「寝小便で見事な上党地図(幼少期編)」などなど・・・。」「おお、興味深いなあ!もっとお話聞かせてぇな!」「ま た お 前 か!!!治心、そこを動くなぁっ!私自ら切り捨ててくれるわーっ!?」「でえええええっ!?」「あ、あっつぁぁあ!?味噌汁ひっくり返ったー!?」ああ・・・丁原様が剣どっかから持ってきて朱厳様追っかけてるよ。しかも地味に張遼さん他数名の兵士が巻き添え食ってるし。「ほっほっほ、まだまだ若いですなあ。」「うるさい黙れっ!お前という奴はいつもいつもいつも私の恥ばかり言いふらしおって!そんなに私を困らせるのが楽しいのかー!?」「ほっほっほ。楽しいですな。」「言い切ったよこいつ!?」・・・楽しそうですね、お2人とも。巻き込まれる側はたまったものじゃないと思う。でも張遼さんも笑い転げて「ええぞー!もっとやれー!」とか言ってますし、これはこれで良い・・・よくないか。さっき絡まれてた陳宮さんは?「へー、陳宮ちゃんの真名って音々音(ねねね)って言うんだー。ね、あたしも真名で呼んでいい?」「ぶはっ、は、離すのです!これ以上抱き絞められると窒息してしまうのです!」郝萌の胸辺りに顔を埋めたり離れたりで忙しそうです。そういや郝萌ってけっこう胸大きいんでs何言ってるんだ俺。「んふふー。呼んじゃ駄目って言われたら仲良くなって許してもらうけどー♪お風呂とか一緒に入ってー。」「むぐっ、ねねを殺すつもりですか!」「そんなことしないってばぁ。親睦を深めるだけだよー?」そう言ってまた思い切り抱き締めてますよ。死なすつもりか。「むぐー!?わ、わかったのです!許すのです!だから離すのですー!?」「やったー♪じゃあ後で一緒に寝ようね?ねーねちゃん♪」「何ですとー!?」何と言いますか。無理やり仲良くなってる風味ですよ郝萌さん。陳宮さんもご愁傷様としか言いようが無い。さて。本題の呂布さんは、と。「・・・。」さっきまで丁原様と割と楽しそうに飲み比べしてたけど今は朱厳さまとデンジャー追いかけっこ真っ最中だから取り残されてる形になってるな。でもお酒チビチビと飲んでるし、味噌汁(野菜入り)もまくまく言いながら食べているし楽しんでないわけではなさそうです。思い切って話しかけてみようかな?「あの、呂布殿?」「むぐ?」「・・・食事中でしたか、申し訳ありません。」「んくっ。・・・構わない。」「そうですか。って・・・え、えらくまた沢山・・・。お腹のほう大丈夫なんですか?」すごいよ呂布さん。何この積み上げられた皿とかお碗の枚数。20枚とか30枚じゃきかん気がする。しかも味噌汁のお碗まで何十も積み上げられてるし。「・・・名前、高順?」「え?あ、そうです。張遼殿には順やんとか呼ばれてしまいましたが。」「許してあげて。悪意は無いから。」「怒ってはいませんよ。驚いただけです。」ん、と呂布さん頷かれました。最初は全然喋らないかし無表情だから感情ない人なのかな?と思ってましたが違ったようですね。「ところで。」「はい?」「これ作ったの、高順って聞いた。」「これ?・・・味噌汁とおにぎり?」「ん。」味噌汁はともかく、おにぎりを気に入っていただけるとは。ちょっとお話しますと、おにぎりが食べたくなったことが前にありまして。ただ、基本的に具が無いものばっかなので寂しいのですよ。そこで鮭フレークと、鮭おにぎりを作ってみました。鮭意外にもいろいろなお魚で試して見ましたがやっぱ鮭が一番美味しいです。ネックは塩の値段が高いって事なのですが・・・使う量を少し押さえめにしたって鮭フレーク美味しいですからね。それを今回の宴で少し出させていただいたわけですが、これもまた高評だったようです。かなり多めに作ったのにすぐ無くなりましたしね。少し塩気のあるもの、というのが少ない時代だから余計に美味しく感じてしまったのかな?「他のも美味しかったけど・・・この2つも美味しかった。考えたのも作ったのも高順だって。丁原が。」「そうでしたか。気に入っていただいたようで何よりです。」実際に嬉しいものです。考案したのは厳密に言えば俺じゃなくてこの時代から見てずっと先の未来の人ですけどね。「・・・。」何でしょう。呂布さんじ~~~~~っと俺の顔見てらっしゃいます。この方すごく可愛いので眼福ではありますけどなんか照れるのでやめて欲しいです。警戒されてるような気もしますが俺は敵意とか持ってないですよ。「怖く、ない?」「へ?誰がです?」「私。・・・これ。」と言いつつ呂布さんが自分の体の腰辺りにある刺青を指差します。あー。そうか。この時代って刺青がある人は「漢人」という扱いを受けられないとか聞いたな。異民族であることを強調するためとか、罪を犯して追放されたときに刺青をされるとかそんな話を聞いたことがあった。呂布さんも確か北方の騎馬民族出身で純粋な漢人じゃないのだっけ。この人は武力が馬鹿高いから若くして将軍に抜擢されてるのだろうけど・・・やっぱ嫌がらせとか多いだろうし、出目のために嫌われたり白眼視されることがあったのかもね。救いは張遼さんと陳宮さんがごく普通に仲間として、主として接してくれてることか。そう考えるとけっこう気の毒な人なのかもしれない。それを気にして警戒してたのかな?今回みたいに酒宴に誘われたりとか無かったのかも・・・。「ええ、別に。全く、何1つ怖くありませんね。」「え?でも・・・」「言わせたい奴には言わせて置けばいいのですよ。それで呂布殿という人の何かが変わるわけでもありませんし。」「・・・。」「張遼殿も陳宮殿もあなたを慕ってるでしょう?解る人には解るものですよ。」「・・・そういうもの?」「そういうものです。「この世に自分は唯一人」ってね。呂布殿はそのままでいいと思います。」「・・・ん。」あ、なんか嬉しそう。俺個人がそういう差別が嫌いなだけですけどね。向こうがこっちを嫌うのならともかく、意味も無くこっちが一方的に嫌うとか、そういうの嫌なんです。「おかわり、ある?」「え?お、おかわり。です?」「ん。」いきなり話題が変わったよ。でも、おかわりって。いや・・・気を許してくれたって事かな?「そこまで気に入られました?材料はまだありますから出そうと思えば出せますけど。」そのとき俺は見ました。呂布さんの顔が「ぱあああっ・・・」てな感じに輝くのを。うおお、何だこの顔。くそっ、そんな良い顔で俺を見ないで!なんかご褒美を上げるって言われて嬉しそうにしてる子犬を連想しちゃうから!「おかわり。おにぎり・・・100個くらい。味噌汁いっぱい。」「はあ。おにgひゃ、百!?時間かかりますよ!?」「待ってる。」「うう・・・。じゃ、じゃあ味噌汁はそこの鍋の中に・・・」このとき、またも俺は見ました。しゅん・・・って感じに項垂れる子犬を連想させるような悲しげな呂布さんを。「あれじゃ足りない・・・。」えーと。さっき一杯って言いましたよね?いや・・・もしかして?「あの、呂布殿?もしかして俺が勘違いしたのかもしれませんから確認を。「いっぱい」というのはお碗に「一杯」ではなく「鍋に一杯」って意味ですか?」「(こくり)」また呂布さんの顔が嬉しそうに輝きます。自分の意図を理解してもらえた!みたいな感じ。もしも今の呂布さんに犬の尻尾が生えていたらものすごい勢いで「ぶんぶんぶん!」と振り切れんばかりの勢いだったと思いますね!やばい・・・か わ い す ぎ る!!!「解りました。・・・しばらくお待ちを!」「ん。」そして俺の戦いが始まります。今の俺に出来ること。それは厨房へ向かい無理難題を吹っかけることです!俺は何処までも行ける。まさに風。自由。(自己暗示全力疾走で厨房へ向かい戸を開けます。「え?こ、高順さん?どうしました?」「皆さん!追加注文です!」「え、えーーー!?」「呂布将軍たっての希望です!反論も何も出来ないと思ってください!」「嘘!?呂布様の!?」「まずは鮭おにぎり100個以上!そして味噌汁たくさん!以上です!!」「何ですかその適当感あふれる数量!しかも100!?」「早く!あまり遅いと呂布殿が落ち込んでしまいます!」「えーーーー!?」「俺も手伝いますから!」実際にあまり遅いと機嫌損ねちゃうかもしれません。味噌汁はまだ野菜の切り残しもあれば味噌自体も残してますから問題ないのですが、さすがに100個もおにぎり作るのは。~~~数十分後~~~「お待たせしました!」料理を運ぶための台車に味噌汁とおにぎり乗せて宴会場に突撃です。あ、また呂布さんの顔が輝いた。くそぅ、何この可愛さ!?彼女は一番上座にいますからこっちから向かわないといけないのですが、なんかすげえ勢いでこっちまで走ってきます。やっぱ犬?「あ、あの?来て頂かなくてもこちらから行きましたよ?」「ん。・・・美味しそう。」聞いちゃいないし。「あー、どうぞ。お食べください。」(まくまくまくまく・・・)うお、すっげえ勢いで食べ始めました。これじゃ味解らんのではなかろーか。ただ、ここで他の方々も乱入。「お、順やん。うちも貰ってええ?なんや酒ばっか飲んどってあんま食ってなかったんや。」「まくっ!?」・・・食いながら驚くとかまた器用な。言いながらも既におにぎりいくつか持ってってますよ張遼さん。「く、くそ・・・やはり勝てなかった・・・。」「ほっほっほ。まだまだ甘いですな、丁原様。」「あ、丁原様に朱厳さ・・・ま!?」何でしょう、朱厳様が筆をくるくると回しつつこっちに来ます。後ろにいる丁原様の額に「肉」とか頬に「芋」とか書かれてるんですが。デンジャー追いかけっこがいつの間にかカオス追いかけっこへと変貌した模様。刺吏とそれを支える股肱の臣が何やっちゃってるんですか?「おい、高順。私達も貰っていくぞ。走り回って酒も切れたし・・・朱厳。飲みなおしだ。付き合え・・・。」「ほっほっほ。まずは顔を洗ってからにしなされ。」また減っていくおにぎり。他の方々も「おー、追加か?気が利くなー。」とか言いながら次々とおにぎりとか味噌汁減っていきます。「まく・・・。」いや、だからね?食べながら悲しそうな顔でこっち見ないでください。それでも止まることのない呂布さんの食欲。本気でよく食うよ。「んぐっ。・・・高順?」「へ?も、もう食べ終わった!?」「高順。足りない。」・・・また寂しそうな子犬を連想させる・・・ああああああっ!もうっ!「解りました追加ですねおにぎり100個と味噌汁一杯ですね解りました少々お待ちを!!!!」俺は風(以下略「お・・・おまた、せしましたぁっ・・・」またしても台車で持ってまいりました。呂布さん会場の入り口で待ってました。ずっといたのだろうか?今度は誰にも邪魔されること無く完食。ものすごく満ち足りた顔で「まくまく」しておいででした。さて、他の方々はどうなったでしょうね?兵士の皆さんはそこかしこで眠ってます。起きてる人誰もいないし。丁原様は?・・・おろ、朱厳様の膝枕で寝てますよ。案外甘えん坊?朱厳様もそのまま眠っておられますね。張遼さんも酒瓶抱いて寝てます。丁原様たちの近くで寝てますから飲み比べをやってたのかも?陳宮さんは郝萌に抱き締められたままです。両者共に寝入ってますね。結局離してもらえなかったようです。郝萌は酒が入ると途端に駄目な人になっちゃうみたい・・・。最初はあんなに嫌がってた陳宮さんですが今は郝萌にしがみ付いて胸を枕にしてる感じで眠ってます。なんだか仲の良い姉妹みたいな感じがしないでもない。呂布さんも満足したのか座り込んで欠伸をして眠り始めました。このまま放っておいて風邪ひかれるのも嫌ですし、全員分の毛布を持ってきますか。また重労働だなぁ。って。そういえば。俺、呂布殿の世話ばっかしててまだ何も食ってない・・・。 後日、満足そうに呂布さんたちは帰っていきました。呂布さんは丁原様に「楽しかった」と言ってましたし張遼さんも朱厳様とまた飲み比べすることを約束してました。陳宮さんは郝萌に「また遊ぼうね。」と言われて・・・寂しさが出てきたのか少し涙ぐんでました。なんだ、やっぱ仲よくなれたんだ。俺自身も呂布さんと張遼さんに感謝の言葉をいただきました。「またいつでもお越しください。精一杯のおもてなしをさせて頂きます。」と返したら呂布さんすっごくいい笑顔を見せてくれました。あと1つ。帰り際、張遼さんに話しかけられたのですが。「なあ、順やん?呂布と随分仲良うなったなぁ?」「へ?そうですか?」「ああ、あいつもえらい嬉しそうやったし。・・・あんがとな。」「?」「あいつな、あの刺青のせいで・・・なんちゅーか行く先々でな・・・。丁原はんもその当たり触れずに普通に接してくれたみたいやし。順やんもそうだったんやろ?」「ええ。刺青1つや2つで差別なんてしませんよ。」「はは、言い切ったなぁ。うちも朱厳のじっちゃんと飲み比べして、いろいろな話聞かせてもろたし。こんな楽しい思いさせてもろーたん、はじめてかもな。」「はじめて、ですか。」「ん。正直、あんたらは中央の決定に色々思うこともあるやろうけど・・・それでも宴に誘ってくれたからな。本当に感謝しとる。っと、もうそろそろ出立やな。」「そうでしたか。・・・お気をつけて。また会えることを願っていますよ。」「ははは、うちもまた順やんとは会える気がする。ほな、達者でな。朱厳のじっちゃんにもよろしゅーな!」そんな感じで帰還されました。実際、また会うのでしょうね。はてさて。その時、どんな立場で再開を果たすのやら。~~~楽屋裏~~~どうも、あいつです。だからね、1日で書くのは辛いんです(まだ言うか今回は普段と少し感じを変えて「高順君の視点のみ」で書いてみました。正直やり辛かったです・・・。普段は高順君の視点のみで書いてるわけではありませんから。次回からは元に戻します。その前にちょっとした番外編を差し込みますが。あ、書き忘れましたが厨房の人々は全滅です(疲労的な意味で今回やりたかったことは「やっぱ呂布たちと相性がいいんだなぁ」ということをみて欲しかった、的なものですね。それと呂布はやっぱ犬ですね(w某(ぴー)を知ってる方ならニヤリとするような番外編。好きな人いたら・・・ごめんなさい(何?