【習作&ネタ?】真・恋姫†無双 ~~陥陣営・高順伝~~ 第60話 劉備来る。「・・・頼みたいこと、ね。」闞沢(かんたく)と名乗った少女の言葉を、高順は反芻した。賊の討伐か、それとも街中で暴れている連中を退治してほしい、か。そんな所だろう。「解った、詳しい話を聞こうか。」高順は頷いてから立ち上がる。闞沢も、こんなにあっさりと話を聞いてもらえると思っていなかったようで、驚きつつも喜んだ。「あ、ありがとうございますっ」「ん、その前にね。」「ひゃっ!?」高順は闞沢を抱き上げて、側にいる虹黒の背に跨った。「ひゃ、わっ・・・たた、太守様!?」「先ずはその怪我をどうにかしないとねぇ。・・・皆、ここで一度視察を打ち切るよ。城へと帰還します。」高順の決定に、陳羣は異を唱えた。「太守様、わざわざ城へ行く必要などないと存じます。」「陳羣さん?」「その娘の傷を治すのであれば塗り薬と包帯があれば良いだけのこと。・・・何より、その娘が何者かすら解らぬと言うのに。」「むぅ。」陳羣の言い分は解らないでもない。彼女は、高順の前で同じように虹黒に跨っている闞沢を怪しんでいるのだ。確かに怪しいだろう。ボロを纏った少女がいきなり太守である高順に助けを求めてくるのだから。どこか他州の間者か? と思っているかもしれない。もっとも、街を巡回している兵士や、政庁に嘆願をしに行ったところで「怪しいから」と取り次いでもらえないだろう。ならば直接直訴を・・・くらいは誰もが考える話だが、それを実行に移すのだからこの少女、随分と度胸がある。尚も怪しむ陳羣だが、楽進が「大丈夫でしょう」と諌めた。「楽進殿。・・・しかし。」「大丈夫です、隊長はああ見えて、何故か人を見る目がおありですから。あの少女に悪意のようなものを感じないからこそ、ああやって虹黒の背に載せているのですよ。」「はぁ・・・。」「虹黒も、直感のようなものがあるようで・・・。ああやって素直に乗せているのも悪人ではないから、と。」「・・・。よく解りません。あの人は他人を信じすぎです。」陳羣は頭を振った。こうなってはどうしようもないが、後で諌言しなければ。「ふふ、陳羣殿が疑うのも無理はないと思いますが・・・隊長のすぐ近くには「影」も控えております。」かげ? と陳羣は初めて聞く言葉に戸惑った。「・・・知りませんでしたか? 隊長の側には情報収集、要人警護のために数人が常に控えているんです。」「なっ・・・初耳です!?」「え・・・? 知らなかったんですか!?」そんな事は一言も・・・と、陳羣は絶句した。それと同時に高順が色々な情報を持っていたことにも納得が付いた。情報を重視してその「影」とやらを配置していったのだろう。だから商人連中の先を越して黙らせたり、豪族集団を粛清したり・・・。此方が掴んでいないようなことまで知っているのは何故だろう、と思っていたが・・・いやはや、ますますもっておかしな人だ。その「おかしな人」は虹黒の背に闞沢と名乗った少女を乗せている。闞沢とやらも虹黒の背で、普段とは全く違う高い目線を体験しており「うわぁああ・・・」と感嘆している。(・・・あの喜びようは・・・間者でも暗殺者でもない、か。)心配しすぎてもしすぎる、ということはないが、少なくともあの少女に関しては心配が要らないようだな、と陳羣も思い直したようだった。それはそれとして、やはり「安易に他人を信用しすぎなように」と釘は刺させていただこう。と考える陳羣。楽進も、自分と同じく根が真面目な陳羣の考えがわかっている様で、隊長も苦労しますね・・・と苦笑するばかりだった。城にて。手と足の治療をしてもらった闞沢は、客間に通されていた。楽進と陳羣も部屋に居る。部屋のあちこちを所在無さげにきょろきょろと見回している。贅沢を好まない高順であったが、流石に客間くらいは・・・と、そこには金をかけている。闞沢も緊張しているが、ここで高順が菓子と茶をお盆に載せて入ってきた。「いやあ、お待たせ。で、話ってうわああああっ!?」最初から部屋に居て闞沢を見張っていた陳羣が、凄まじい速さで高順を部屋の外へと連れ出した!闞沢は呆然としている中、部屋の戸が閉められ、外から凄まじい怒鳴り声が聞こえてくる。「・・・太守様っ!貴方は一体何をなさっておいででしょうか!?」「え、いや・・・緊張を和らげてもらうためにお菓子とお茶・・・。」「そ・ん・な・こ・と・は! 給仕にやらせておけば良いのです! 太守様とあろうお方がお盆にお茶と菓子を載せて運んでくるとか友好的にも程があります! 以後慎みください!!!」「でも、子供だからお菓子よろこn「べちっ!」痛ぁっ!?」「慎んでくださいね! 宜しいですかっっ!?」「・・・はい。」太守になっても妙に立場が悪い高順であった。また少しして客間の扉が開き、高順と陳羣が入室してきた。何故か高順の頭から「どしゅ~~・・・」と湯気っぽいのが出ているが気のせいだろう。・・・たまに頭をさすっているけど。「あいたた・・・いや、待たせて悪かったね。それじゃ・・・話を聞かせてもらおうかな。」「え、は、はいっ」闞沢はこくこくと頷いて話し始めた。「その、発端は・・・この地に笮融(さくゆう)が来た事だったんです。」「笮融・・・ね。ふむ。」闞沢の話によると、数ヶ月前に笮融の起こした反乱のせいで、彭城(ほうじょう)・広陵(こうりょう)の民も巻き込まれたと言うが、それは高順もよく知っていることだった。問題は、「笮融が熱心な仏教徒」である事だった。当然、彼に従った兵や人々の中にも仏教徒がいるのだ。もっとも、笮融が人々から慕われていた・・・ということはない。彼は人々から大量の金品を巻き上げていたのだから。熱心な仏教徒だったそうだが、そこに自分の欲を大きく上乗せしたのが笮融の破滅に繋がったのであろう。そして、呂布軍と戦い笮融は死亡。残された人々も死ぬか逃げるかしたのだと言うが・・・闞沢もその一人であった。彼女の願いは、そういった人々を・・・家族もだが、集めて仏教の布教活動を・・・とまではいかなくても、教えを守りたい、ということだった。これに対しては、流石に高順も即答できない話である。淫祠邪教(いんしじゃきょう)の類を認めない高順だが、仏教はそういったものではない、という考えが頭にある。この時代で仏教がそれほど認められなかったのは「権力者にとって得が無い」からなのだが・・・。それほど宗教に馴染みの無い人、とりわけ迷信を信じる人々が多いこの時代にとっては仏教もどのように映るかが解ったものではない。うーん。と悩みつつ茶を口に運ぶ高順。(参ったなぁ、まさか宗教がらみだとは・・・潰していいようなもんじゃないしなぁ、仏教って・・・どうしたものか。)悩む高順に、闞沢も不安になってしまったのだろう。評判の良い領主で、民を大切にしている・・・という事を聞きつけて藁にもすがる思いでやって来たのだ。話を聞いてもらえただけでも奇跡だと思うが、離散していった人々の中には自分の家族だって居る。闞沢も必死であった。その必死さがとんでもないことを言わせてしまった。「お願いします、お礼に、その・・・体で払いますから!」「ぶふーーーーっ!?(茶噴き」・・・必死すぎであった。こんなに幼い娘に何を想像しましたか! と即座に楽進と陳羣に叱られる高順であったが、彼女達も「はあ!?」とか言っていたのは内緒だ。体で払う、というのは「真っ当に働いて返す」と言う意味で性的な意味ではない。闞沢といえば、後の呉の政治家の1人で、地味ではあるが赤壁の立役者であったり太子の教育係を任されたりと人格面でも評価される人物である。まだ幼い(と言っても10代中盤程度)が、色々と勉学を教えてあげれば良いのかな? と高順は打算を含めた思考をしている。何より、そういった離散した人々が集まって賊徒になられても困る。仕方ないかな、と高順は闞沢に色々と条件をつけた。人々を集めてもいいし布教活動も認める。ただし、狂信は駄目だ。一所に集まる場合は自衛能力程度なら許すが、外部に向ける武力は持たないこと。集めた人々はあくまで難民なので、土地の開墾に従事してもらい、特別扱いをせず税も取り立てる。そして、これが一番大事な条件だけど、と高順は前置きをしてから「政治に介入する事は絶対に許さない」と言った。宗教勢力が政治に介入すると100%ろくな事にならない。どの時代でもそれは変わらない事実だった。集まってきた人々に条件を飲ませることが出来れば、出来る限り手伝うよ? と高順は闞沢に言った。陳羣も楽進も、そしていつの間にか部屋に入ってきた趙雲も、話には反対だった。陳羣は騒乱の火種になると考えての事だし、楽進らも黄巾党のことを思い返している。ただ、弾圧をするつもりはないし、政治に介入せず、武力を持たない・・・という条件を呑むのならば、という高順の案には賛成をしている。闞沢も「絶対に皆を説得します!」と言い、高順も快く協力を約束した。周りから見れば、もう少し人を疑ったほうがいいと思うのだが・・・あの闞沢という少女が高順を騙す事の利益がないし、仏教とやらの信徒を集めるにしても、労働力として試算するのならばそれはそれで悪くはない。楽進達にしても「また隊長の困った癖が出てきたな」と苦笑してしまう。どうして会ったばかりの人をああも信用してしまうのだろうか。そういう彼の性格のおかげで自分達は救われたのだし、人が集まっても来るのだろうけど。特に趙雲は「あの甘さ、やはりなんとかしなければ・・・賈詡あたりのいいように利用されて終わるぞ・・・」と危ぶんでいる。だが、高順は人材補強に余念が無いだけである。実は下邳(かひ)に対しても多くの物資を送るように催促され、仕方無しに送るという一幕もあった。どうも、広陵で稼ぐ資金の多さに目が行ったのか。賈詡は当初の取り決め以上の資金やら軍需物資を送るように、と言い渡してきたのである。最初の取り決めと違うだろう!? と高順も文句を言ったが賈詡の返事は「それだけ物資があれば多少少なくても問題は無いでしょ? こっちだってきついんだから手を貸しなさい!」である。高順からして見れば「こっちだってきついんだよ馬鹿野郎!」と叫びたいところだった。それだけの物資を集めるために高順や陳羣がどれだけ駆けずり回ったか・・・。流石の高順も腹に据えかねているらしく、人に当たりはしないものの不機嫌な時が多い。いつかやって来るであろう対曹操戦を考えて、両都市に対しての補給地にするつもりなのだから・・・と思ってはいても、経営が軌道に乗りつつあるその矢先での要求だった。賈詡に不信感を露にしている趙雲にとって、高順の不機嫌はある意味でよい兆候と言えなくも無い。煽る訳ではないが、これまで何度も嫌な思いをさせられてきたのだ。どうして文句の1つも言わないのだろうか? と不思議に思ったが、内心では怒っていたという事か。高順と言う男を使いたければ、心底から信用して人質を取らず、普段は好きなようにやらせる、というのが一番分かりやすい手だ。呂布であれば人質など取りはしなかっただろうし、高順も信頼に応えて働いていたであろう。(やはり賈詡は高順殿の使い方をわかっていない。呂布ですらもっと上手く使えるだろうよ。軍師としては一流でも人としては、な。)趙雲はそんなことを思っていたのだった。こうやって、難民を誘致して労働・生産力の増強、闞沢を陳羣の元で修行させたり、と高順は多くの事をこなしていた。賈詡に掠め取られてしまったが、それでも挫けずに物資を集め、食料を集め、人を集めた。これが賈詡からの更なる疑惑を呼び込むことになるのだが、高順にとってはそんなものを考えている時間はない。いずれは曹操がこの徐州に関ってくるだろう。そのときのために少しでも多く人材、戦力を増強させたいのだ。掠め取られたといっても、下邳に集められた物資は最終的には無駄にはならない筈だ。それを思えばまだ「不機嫌」で済ませることも出来る。高順は無理やり自分を納得させて、仕事に励んだ。商売のほうもようやくに軌道に乗りはじめた為か、街行く人々の数も少しずつ増えているようだった。塩商人をあちこち派遣して、良い塩を持ってくれば高く買い取ってもいる(お互いに利益が出るように)。どうやっても、高い金を出して物品を買ってくれる商家に良い人と良い物は集まる。この頃は塩やら味噌のような生活必需品だけではなく、それ以外の・・・例えば南との交易で手に入れた宝石類、果物・・・。良品を高く買い取る、という噂を聞いた人々が持ち込んできた物品を、別の欲しがる人に売却など。時折、鉄製品を売りに来る西方の業者などもいるのでそれも高く買い取り、兵の装備品に流用したり。こうやって、人と物が日に日に広陵に集まっていく土台を作り始めている、そんな時である。「視察」と「ついで」とか言う名目で、張遼がひょっこりとやってきた。何でも、呂布に呼ばれて下邳に行く途中なのだそうな。それにしては兵士を数千と連れているし、戦争でもするのか? と言いたくなるような物々しさである。張遼も「ったく、いきなり呼びつけよってからに。理由も言わずに「下邳まで来い」やで?」と高順に文句たらたらである。この動きを高順も怪しく思って、密かに影を下邳へと派遣する事にした。それは良いとして、張遼の用件は・・・「こっちにも物資回してーなー」とか「礼は体でry」とかである。(実際にこの日の夜に夜這いをされたとか何とか彼女の統治する小沛(しょうはい)は笮融の暴政と実際の戦場になったせいで、少なくとも下邳よりは苦しい情勢だ。また、高順のように元からの資金を持ち合わせている訳でもなく、どうしても支援は必要だった。今までは切り詰めつつ運営していたのだが、ジリ貧になるのが解っていたので頼ってきたのだろう。賈詡にも「支援してー!」と要請しているらしいが「こっちにも余裕はないんだから高順に頼みなさい」とだけ言ったらしい。それを聞いた高順は「またか・・・」と肩をガックリと落とした。こういった高順への扱いには張遼も腹を立てているらしく「順やん頼りにするならもっと大事にせぇっちゅーの。それで外様扱いして冷遇したら順やんの立場がないやんか?」と、それを高順本人にぶちまけている。この正直さが少し羨ましいな、と高順は思わず笑ってしまったが彼女は本気だったらしい。このままでは高順の我慢も切れて、独立してしまうのでは・・・? と危ぶんでいるらしい。賈詡・陳宮としては、高順を頼らなくてはならない状況が多いのはともかく、高順に実力を蓄えられては困る、という考えが頭にある。彼が呂布・董卓に忠誠を誓う条件があるわけでもなく、いつ敵勢力の誘いに乗るか、或いは独立をしようとするか・・・それが解らなくて恐れている。高順は現状で欠片もそんな事を考えていないし、仲間への義理で動いているだけだが・・・はっきり言って、賈詡にはその判別が出来なかった。彼の律儀を頼みにしたいのだが、一方でその律儀を信じられない気持ちがある。それが冷遇という形になってどうしようもない悪循環になってしまっているのだが、人の気持ちの機微に疎い・・・悪く言ってしまえば不器用な彼女にはそれが解らなかった。また、上からの命令は絶対服従と言うのが当たり前と思っている彼女には、高順一党の怒りも理解できていなかった。呂布軍が、内部に軋轢を作りつつも内政・軍備増強を行っている状況の中、平原から徐州へ向かう一団があった。その一団を率いるのは劉備。これにはカラクリがあって、曹操の策である。この少し前に曹操は漢王朝に対して手を差し伸べ、また自領(当初、早々の支配都市は陳留であったが今は許昌を都としている)に皇帝を迎え推戴。自分こそが漢王朝の守護者である、と内外に示そうとしたのだ。皇帝勢力も、曹操を「社稷の臣」と評して正式に冀州牧に任命、かつ司空の位を与えた。その中で曹操は、徐州で精力的に動く呂布軍への押さえとして、平原の劉備を呼び寄せ「徐州牧」の位を与え、また皇帝である劉協に拝謁させている。その際に、同じ劉性である・・・つまり、劉備が自身の遠縁であることを喜んだ劉協に、曹操は「劉備に彼女に左将軍の位を与えたいのですがどうでしょうか?」と打診。劉協はそれを快諾した。(左将軍は首都防衛隊の役割。朝議にも出席が許されると、重臣ともいえる立場である)ようやく日のあたる所に出てきた劉備だが、彼女にも曹操の腹の内が読めている。呂布と争わせて、良い所を持っていこうとしている・・・くらいは彼女でもわかる。諸葛亮・鳳統。関羽も同じ読みだ。(へへーんだ、そうはいかないもんね)と思ったかどうかはともかく、劉備は素直に徐州へ向かった。その兵数、およそ3万。最初に連れて来た兵士はもっと少なかったのだが、曹操が兵の募集を許したのでそこで雇い入れたのである。なんとか威容を整えて徐州へ向かうべきだ、と劉備は考えていたし、部下もそれには賛成していた。結果、食料の減りが早くなってしまったが下邳に多量の物資を集積されているようで、それを狙っている。情報源は曹操で、信用しきれないところが難であるが、それでも劉備は迷わずに徐州へ向かった。彼女が曹操の呼び出しに応じたのにもきっちりと理由があった。平原のすぐ近くに勢力を持つ袁紹の影響力が大きくなりすぎて、いつ攻められるか解らないような窮屈な思いをしていた所だったのだ。危地を脱する、というわけでもないがそこに活路を見出したい・・・ということだ。呂布と戦って勝てるかどうかが解らないが、劉備には正当性のある徐州牧という立場がある。力で徐州に君臨した呂布よりもよほど説得力がある筈で、従う民も将兵も多いはずだ。こちらの徐州入りを拒否したならば、間違いなくそれを口実に皇帝を推戴している曹操が動く。とは言え、劉備は呂布を一方的に追い出すのではなく、ある程度の領地を与えて徐々に取り込もうと画策していた。曹操が動けば戦になり民にも被害は及ぶ。呂布がそれを理解して手を組んでくれれば、とそこに期待を抱かずにいられなかった。劉備と呂布軍と友好関係を結べば攻める口実の無い曹操からしても、手を出しにくくなる。利用する事は難しくても、例えば同盟を結び呂布に国境を守ってもらって・・・等と、戦略が出来てくるのだ。皆と仲良く出来ればいいよね? と劉備は考え、それを実行するつもりで居るようだった。その安穏さに苦笑しつつ溜息をつく関羽達であったが・・・呂布と結ぶというのは悪い考えではない。関羽にしても、呂布・・・いや、高順の下にいる趙雲とゆっくり話をしたかった。張飛も「おー! 高順にーちゃんに会えるかもしれないのだなー!」と喜んでいた(何故か張飛は彼に懐いていた)し、良い機会なのかもしれない。騒乱の火種となる条件をいくつも抱えた徐州へ向かう劉備達。その結果がどうなるかは・・・まだ、本人達ですら解らない。~~~楽屋裏~~~徐州で終わらせない。そう思っていた時期があいつにもありました。あいつです。やっとこさ劉備たちが出てきましたね。まぁ・・・目論見どおり上手くいくと思ったら大間違いだね!(は原作では皇帝を保護しても後は放置していた曹操ですが、あいつ的に見れば「それってどうよ?」と思い使わせる事にしました。いくら曹操が超世の傑・破格の人・・・覇者とはいえ、勢力を助長できる物であれば何でも使ったはずだと思います。それを使わないのは曹操らしくないよなー、と。まあ、あいつの勝手なイメージですけれども。以後、どたばたする徐州。勝ち上がるのは誰なのでしょう。そしてその煽りを食らってさらに迷走するであろう高順。彼の明日はどっちだ。(死ぬさて、割と本気で打ち切ろうと考えています。これは、今回の感想を見た後に書き加えたのですが・・・最低物だの気持ち悪いだの、そんな罵詈雑言を書かれてまで続ける気力も無ければ義理も無いのですよ。まあ、そういう事を言う人は素晴らしい作品を書ける人なのでしょうけど・・・。応援してくださっている方々には本当に申し訳なく思うのですが、あそこまで言われてモチベーションを維持するのは正直辛いものがあります。皆さまの声援で何とか持ち直しかけましたが、あの感想で完全に心が真っ二つに折れました。幸い(?)徐州ですし、当初の予定通りの話になるかもしれない・・・というのが現実味を帯びてまいりました。まあ、作者の気の迷いで続行するかもしれませんが・・・可能性は低いとお考えください。さて、謀反にちかい行動を取り始めた高順。駄目軍師がソレを見逃すでしょうか・・・では、また次回にて。