【習作&ネタ?】真・恋姫†無双 ~~陥陣営・高順伝~~ 第58話 徐州的日常。徐州を制した呂布。彼女の軍勢の主だった者一同は下邳(かひ)へと集まっていた。戦後処理やら何やらもあるが、その辺りが一寸落ち着いたので「皆を労おう」という呂布の提案で下邳で宴を開く事になったのである。戦後処理、というのもおおまかなもので、降伏した者の扱いをどうするか、とか税金がどうとか、文官・武将の割り振りをどうするか、と多岐にわたる。まず降伏した者については・・・役職はともかく、命の保障だけはした。一般の兵士などは通常通りの勤務形態に戻ってもらうことになる。また、糜竺や陳登等、陶謙が捕らえられる前に降伏した者についても「きっちり働いてくれるなら罪に問うような事もしない」と約束。豪族としての権益はともかくも、彼らの望む条件にある程度譲歩した事になる。それと、武将の割り振りに付いてなのだが・・・これが難しい話だった。まず、文官にしても下邳の政治的状況(税やら何やら)を把握する必要がある。陳宮・賈詡くらいしかめぼしい文官はいないので、ある程度は旧陶謙政権を運営していた文官連中に頼る格好になる。武官については・・・暫定でしかないが。下邳・・・呂布・陳宮・賈詡・華雄・張兄弟。兵数は1万3千ほど。小沛(しょうはい)・・・張遼・魏続・宋憲・侯成・曹性・干禁。兵数は2万。広陵(こうりょう)・・・干禁を除いた高順一党。兵数6千弱。である。(陳宮はいずれ小沛へ配属される干禁だけ引き離されたのは、張遼が「うちんとこ部将足りへんやろー!」とごねたからである。その為か、干禁が一人出向みたいな感じで小沛へ配属されたのだ。外様組である高順に対しての露骨なまでの人質という側面もある。そして、高順の父母も小沛へと移る事になった。賈詡は高順一党をどう思っているのかがよくわかる処遇であるが、別に嫌っているわけではない。ただ、ここまでの攻撃能力があるとは思ってもいなかった。僅か6千程度で、相手が陶謙とはいえ・・・1万の軍勢をあっさりと敗走せしめたのだ。陶謙が高順に勝てるわけは無いと思ってはいたが、ここまで鮮やかな勝ち方をされると・・・「外様組」である以上、油断が出来ないと考えたのだ。高順にしても、呂布を倒すつもりであるし、張遼・華雄がいる以上自ら裏切るつもりも無い。この話は高順一党にとって、面白くない話であるし抗議もしたのだが・・・曹操に対しての守りである、と言われてしまえば強くもいえない。干禁も「そんなぁー・・・」と言っていたがどうしようもない。その代わりに小沛は一番兵士が多いので、重要視されているという事実はある。一番苦しいのは高順で、武将は多い代わりに兵の増強は無し、である。袁術に対しての備えなのだが、投石機もあるし、守りを固めれば北の下邳からも数日で援軍が駆けつける立地条件。悪くは無いかもしれないが・・・やはり賈詡先生に警戒されているみたいだな、と高順は嘆息した。何より、代理ではあるが広陵を預かるような立場なのだ。賈詡が言うには「いずれきっちりと太守を立てるけど今のところはあんたが治めなさい。」無茶だった。横暴だった。悪魔だった。土地を治めた事などない高順にとっては無謀極まる話である。文官もいるから、基本的に治安維持やらなにやらだけで良いそうだが・・・不安である。彭城(ほうじょう)については無人である事も関係して一時的に放置するらしい。その辺りは後にして・・・。高順達がそれぞれの任地へ向かうまで1週間の時間を与えられた。簡単に言えばちょっとした休暇である。もっとも、高順はやる事が沢山あった。海が近いこの地では塩の売買で利益を見込めると思ったようで、何故かこの地に来てから大量に増えた「影」に命じて塩の生産高やら平均的な売却・買取値の調査を命じた。高順は正式に塩の販売許可を得ているので、塩さえあれば味噌作り放題、売り放題になる。と言っても、既にその当時の漢王朝政権ではないので有名無実に近いが・・・現王朝政権とは関係が無いし、税を払う必要があるとも思えない。呂布統治下の徐州に払えばいいだけだ。この後、各地の「モグリ」の塩商人を引き寄せて傘下におくわ、他の塩商人よりも塩の価格を押さえ、薄利多売(薄利ではないが)を狙うわ。当然、面白くない他商家から嫌がらせを喰らうがそれを財力で黙らせるわ。財政収入のために品質が悪くして塩の値段をあげる、という政権&荒稼ぎする強欲商人の得意技も使わず、良質且つ安めの塩を供給するので民衆には喜ばれたり(密売人を多数引き入れたのもそこが理由であったりする他にも「キャラメルくらいなら作れるんじゃないかなぁ」とか、小麦と果物、蜂蜜やナッツ(木の実)を使ったパイを考えてみたり。塩も自分だけの独占にならないように気を遣ったり・・・と色々あるがそれは割愛。また、徐州を制したことで陳宮と賈詡の両名が「正式ではないがこれまで従ってくれた部下に官職・将軍位を与えよう」と呂布に提案をした。呂布はこの後徐州の州牧を自称(賈詡らの提案だが)する。張遼・華雄・張兄弟など、初期から董卓に従っていた武将は騎都尉になる。今回の戦いで起用された曹性などには当然無かったのだが、高順達も当初与えられる予定は無かった。これには呂布始め、殆どの武将の猛反発を喰らった。「彼らはほぼ独力で下邳を落とし、功績も大きい。だというのにその功績を評価しないのは何故だ!」と言うのだ。高順自身はそんな物はどうでもよかったが、彼も「俺はともかく、部下には報いてくれないだろうか」と頼み込み、賈詡は渋々ではあるが、彼ら全員を「騎司馬」という役職に就けた。「~司馬」というのは都尉(だけではないが)の下に付く、実働部隊の部隊長である。自称ではあるが一応の官職を得た、ということになるだろう。高順にとっては本当にどうでも良いお話だったが。~~~下邳~~~宴が終わった翌日の夕方ごろ。城壁の上に呂布と高順がいる。高順は城壁の手すり部分に腰掛けており、呂布は城壁から外側を見て・・・更に言えば高順に背中を見せている。既に城門を塞いでいた岩は呂布や楽進によって退かされるか破壊されるかしており、その残骸が残っている程度だ。呂布はわざと高順に背を見せている。いつか思った「いつ斬りかかって来ても構わない」という考えは消えていないのだ。高順にしても、今この状況で呂布を殺すつもりも挑むつもりも無い。焦れったく思ったか、呂布は背中を見せたまま語りかけた。「・・・こーじゅん。」「何ですか。」「何時でも良い。」言葉少なに言う呂布の背を、高順は見つめた。が、彼はゆっくりとため息をついた。「ま、預けておきますよ。今やっても得るものが無い。」「・・・?」「あなたはもう、徐州の旗頭だ。これから先、どこぞの勢力の介入はあるだろうけどね・・・その時、呂布がいなけりゃ皆が困る。」「・・・でも。」「それに、後ろから斬り殺せだって? そんな事したら丁原様に・・・皆に叱られますね。俺はあなたを正々堂々倒す。その時まで、死なないでくださいよ?」高順の言葉に、呂布は薄く笑った。最初は「ぶっ殺ーす!」だったのだが、いつからだろう。彼が「倒す」という言葉を使い出したのは。高順の中でも、仇である事に違いは無いが「殺す」のではなく「倒す」ほうへと目的を変えている。ずっと前に殺せばそれはそれで良かったのだが、呂布軍という物が結成された以上、そうもいかなくなった。決着をつけるのであれば、それこそ平和な時代になるか、彼女を倒しても構わない状況になったら・・・ということだ。・・・勝てるとは思わないが。2人の考えはともかく、第三者から見ればこの状況、割と良い雰囲気である。そして、それを許さないものがこの世界に1人だけ存在する。「ちんきゅぅううぅううううーーーーーー・・・」静かな声が聞こえてくる。2人が「え?」と辺りを見回した瞬間。「きぃぃぃぃいいいいいぃぃぃいっっっっっくぅぅううーーーーー!!!!」高順の頭に、何処かから飛んできた陳宮の飛び蹴りが炸裂した!(どこから飛んできたのだろう?「お・・・おおっ?」「あ・・・。」ただ、場所が悪かった。これが往来であれば、ただ飛び蹴りが命中した・・・で済んだだろう。しかし、ここは城壁。その上高順は城壁の手すりに座っていたのだ。当然、バランスを崩す。「お、やばっ・・・これって・・・・・!」ぐらり、と後ろに倒れこむような感じで高順の体が「手すりからずり落ちた」。高順の目に、雲1つ無い、赤く焼けるような空が映る。(ああ・・・あの空の向こうに皆が・・・丁原様がいるんだろうなぁ・・・)「ってそんな事考えてる場合じゃあああああああぁぁああああああああああぁああっっっ!!!?」ぴひゅー・・・・メメタァッ。「・・・。」「・・・。」呂布は硬直している陳宮の側までつかつかと歩いていった。陳宮もまさかこんな事になるとは思っていなかったらしい。そんな彼女の首根っこを捕まえた呂布は、陳宮の体を左手で抱えて、右手を彼女の可愛らしいお尻に当てた。明らかに「お尻ぺんぺん」の状態である。「ひにゃっ!? な、なななななにをなさるのです恋(れん。呂布の真名)殿ーーー!」思い切りたじろぐと言うか、逃げようと暴れる陳宮だったが、非力な彼女にできるわけも無い。見れば、呂布はいつも通りの無表情だが・・・どこか、怒っているように見える。ていうか怒っている。「ちんきゅ・・・おしおき。」「なんですとーーーー!?」ぶぅんっ!(右手を高く振り上げた音)ぱっしぃぃぃんっ!(その右手が陳宮のお尻に命中した音)「ぴぎゃあああああああああああっ!!?」~~~高順が落ちた場所~~~何か変な音がしたのが聞こえたのだろう。華雄が高順の落下した辺りを見回していた。「何だ、今の「めめたー」って音・・・ん?」木の陰、見えにくい場所で高順が頭から血を流して倒れているのが見えた。「うおおおおっ!? こ、高順! 何があったーーーー!?」慌てて駆け寄り、高順の体を抱きかかえる華雄。「おい、高順! しっかりしろ、おいっ!?」「おいおい、何やねん。誰がさけんdのおおおおおっ!?」そこへ、警邏を終えてうろついていた張遼が通りかかった。「おお、張遼。ちょうどいい所に! 華陀か楽進を連れt「順やん、華雄のうっすい胸に抱かれて鼻血出すなんて! どうせならうちの胸で楽しめばええやんか!」・・・おい。」何を勘違いしてるんだこの露出凶。おかしな叫びに、楽進・蹋頓・趙雲といった高順の愛人(笑)まで集まってきた。華雄に抱きかかえられて頭から血を流す高順を見て・・・何人かが張遼同様の勘違いをした。「そ、そんな! まさか、高順さんが薄い胸と豊満な胸のどちらでもいける両刀使いだったなんて!(用法を間違えている上、勘違いしまくっている蹋頓」「ほほぅ・・・高順殿は、その手でもいけたのですな。ふふ、これは好敵手が増えたようだ。(解ってて言ってる趙雲」「あ、あの・・・う、薄い胸にも薄いなりに良い部分があると思います!(フォローになってない楽進」「お前ら・・・。いや、それ以上に楽進の優しさが辛いぞ・・・。|||orz」←打ちひしがれる華雄。「ってそんな事言ってる場合か! 楽進、お前の癒術で血を止めろ、あと華陀を連れて・・・ああ、居場所がわかってるならそこまで連れて行け!」怒鳴る華雄の声に圧されたか、蹋頓と楽進が高順を抱えて華陀の元へと駆けて行った。補足すると華陀達もまだ下邳にいる。負傷者の治癒と、功績があったとして宴に誘われていたからだ。高順が広陵へ経つ頃に、彼らも再開を約して北へと旅立つが、それはまだ一週間先の話である。ともかく。「しかし・・・高順を一方的に倒したというのか? それとも・・・。」「城壁から誰かが突き落とした、ちゅー事かいな・・・?」残った華雄と張遼は己の得物を構えて、高順が落ちてきたであろう城壁を睨んだ。「油断するな。」「わーってる。」二人は目配せして階段を登ろうとしたその瞬間。ぶぅんっ!(何かが風を切って振り上げられるような音)ぱっしぃぃぃんっ!(何かが叩かれた音)「ぴぎゃあああああああああああっ!!?」(陳宮の叫び声)「・・・。」「・・・。」華雄と張遼はもう1度お互いの顔を見て、こう思った。無かった事にしよう。「・・・高順の所へ行くか。」「あほくさぁ・・・。」2人は盛大に溜息をついて、楽進達の後を追っていった。この休暇中、高順が色々とえらい目にあったりするのだが・・・。それはまたXXX板別のお話・・・。おまけ。華陀の治療を受けた高順は、華陀がいる間中に医務室として使われている部屋の寝台の上で寝ていた。その隣の寝台には、うつ伏せになっている陳宮。この少女は、呂布にお尻を叩かれある意味重症・・・真っ赤になったお尻を摩っていた。「ううっ・・・高順のせいで、ねね(陳宮の真名)までこんな目に・・・!」「・・・こっちこそ、ちんきゅーのせいでこんな目にあったんですが?」そう、高順は頭がかち割れて大量出血で死に掛かっていた。華陀の治療の甲斐あって、頭に包帯をぐるぐる巻きにしているが・・・。「お前が全部悪いのです!(やつあたり」「うっさいちびっ子。尻たたくよ?」「ひぃっ!(びくっ」そんな程度の怒りしか見せない高順。・・・仲が良いのか悪いのか。ちゃんちゃん。~~~楽屋裏~~~何を一日で描いているのか&こんなネタが出てくるのか自分でも解りません、あいつです。今回はちょっと後始末、ですね。さて、この頃の曹操は・・・兗州(えんしゅう)を完全に掌握して皇帝を迎えていますが・・・途上で鮑信・鮑忠が戦死。曹操を迎えるあたりは史実同様の動きですが、黄巾と戦う羽目になってしまったようです。張角姉妹がいるので、大丈夫だと思ったのですが、救援が間に合わなかった・・・ということでしょう。(シナリオ上ではその後、鮑信の軍勢も全て曹操に吸収されたでしょう。史実同様に、鮑信の遺体を捜させたかもしれませんね。また、徐州の動きも理解していて、そろそろ動くでしょう。劉備はいまだ平原です。陶謙の救援要請は届いていないので動きようも無いといったところですけど。彼女らもそろそろ動き出すでしょう。・・・次回は皆さんの期待通りに(多分)XXXですよ。もう、皆えろいんだから! お兄ちゃんなんて知らない!(キモイデスと言っても、短編を繋げた様な物になるかな・・・と思ってますけど。それでは恒例のあれをお願いします。本気出せるから(何今回は需要があるのか無いのか解らない人がメインのXXXかな。それでは皆さんご一緒に。 ( ゚∀゚)o彡゜OPPAI!OPPAIっ!・・・いや、やっちゃ駄目かも。それ以前に誰か解ってしまいましたかね(汗