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No.9676の一覧
[0] 肉体言語でお話しましょ?(異世界召喚系・ヤンデレ+)[鉄腕28衛門](2013/07/10 20:28)
[1] 2話[鉄腕28衛門](2013/07/10 21:06)
[2] 3話[鉄腕28衛門](2009/06/28 03:16)
[3] 4話 修正3[鉄腕28衛門](2009/07/20 22:13)
[4] 5話[鉄腕28衛門](2009/07/19 05:31)
[5] 6話 修正1[鉄腕28衛門](2010/01/04 17:35)
[6] 7話 修正2[鉄腕28衛門](2010/02/19 14:10)
[7] 8話 修正2[鉄腕28衛門](2010/04/04 18:15)
[8] 9話[鉄腕28衛門](2009/12/31 15:08)
[9] 10話 修正1[鉄腕28衛門](2010/02/19 14:11)
[10] 11話 修正2[鉄腕28衛門](2010/02/23 00:55)
[11] 12話[鉄腕28衛門](2010/03/30 18:38)
[12] 13話[鉄腕28衛門](2010/07/03 22:28)
[13] 14話[鉄腕28衛門](2010/08/21 19:40)
[14] 15話 都市名を書き忘れるデカイミスを修正[鉄腕28衛門](2011/02/06 18:35)
[15] 16話[鉄腕28衛門](2013/07/10 21:11)
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[9676] 2話
Name: 鉄腕28衛門◆9e4cac5f ID:a854cf3c 前を表示する / 次を表示する
Date: 2013/07/10 21:06
 ダンジョンからの帰り道は、特に問題が起こる事もなかった。

 手荷物こそ増えたが薬草は元々の狙いなのだから問題なし(袋の詰め具合にトウガは少々呆れもしたが)、戦利品である手斧2本と杖1本はどちらも粗悪な品であり丁寧に扱う必要はないと、トウガが空いてる腕で一抱えに持っている。

 ちなみに死骸はそのまま。強力な牙などを持つモンスターならその素材を持って帰りもするが、このレベルの奴らでは売り物にはならない。

 それよりも彼が気にしているのは、けっこうな驚愕のシーンをユナに見せたので何かあるだろうなぁと思っていたのに、それについての質問が今のところまだ何も来てないことだった。

 行きと同じくちょっとした雑談をしながらの帰り道だったが、そろそろ街が見えてくるなという辺りでユナが声を掛けてくる。

「ふむ、ようやく見えてきたな。晩飯時と言うにはちと陽が高いが……お主、腹は減っておるか? なかなかの活躍をしてくれたことだし、報酬とは別に奢ってやるぞ。来るか?」

 トウガは瞬時に理解する。――ああ、なるほど。その席で腰をすえて、根掘り葉掘り聞き出そうってのね。

 面倒であろうことはなんとなく想像できるが、今の彼にはそれはとても魅力的に思える提案なのである。

 理由は簡単、ぶっちゃけ金が無いからだ。それはもうその日の宿に困るぐらいに無い。

 リザードマンって焼いたら喰えるのかな……。危ないことを思いつつ、彼はユナのお誘いに乗ることにしたのだった。





 薬草満載の袋をユナの店に置いてから、彼らはユナの案内で武器防具を扱う店に向かった。使い道も無いうえ、場所も取るいらない武器など売ってしまうべきだという判断である。まぁ大した額にはならなかったが、トウガには嬉しい収入だ。

 ユナの店からここまで、彼は妙に周りを観察するかのように見ながら歩いている。ユナから見てそれは、トウガがかなりの田舎物で、生まれ故郷から出て来たばかりのように見えたものだ。

 一通りやっておくべき事を済ませ、ようやく『猫が寝込んだ』亭に戻ってきた彼らはギルドへの報告を済ませた後、そのまま酒場で席を取り食事と頼むことにした。

「俺ここの美味いもんとかわかんないっすから、ユナさんがオススメするもの選んでくれませんか?」

 依頼回数が今回のでようやく1回、しかも冒険者登録したであろう店の食事メニューすらろくに知らない。どうやらここに来たばかりなのは間違いないようである。

「ふむ、よかろ。人を選ぶような物は頼まんから安心せい」

 彼女が頼んだのは具沢山のホワイトシチューが2人前にバスケットに入った柔らかいパンをいくつか、といったものだった。なるほど、これなら子供から大人までまず問題ないチョイスだろう。

 食べてみるとかなり美味しく、トウガの手はテンポよくパンを取りスプーンを動かしていく。だがそんな彼よりも、ユナの食事ペースはさらに早かった。

 見た目が少女なのに、間違いなく食べたパンの量もトウガより多い。さらに一息つくと、彼女は新しい注文までしている。まぁそういう人だっているだろうと、トウガは自分のペースで食べていたのだが……

「うりうりぃ。お主も飲まんかい」

 新しい注文って酒かっ。しかももう酔ってるのか。

「おねぃしゃん、もう一杯おねが~い」

 腐ってやがる、(まだ陽が高いし酒は)早過ぎたんだ。

「にょっほ」

 見た目は良いのにオッサン過ぎるだろ、ホント何なのこの人。

 ちなみにこの状態になるのに飲んだ酒は中ジョッキ一杯といったところである、……自分から飲んだくせに弱いなぁ。





 なんとかその後の酒は止めさせたのだが、そうすると彼女は酔いのせいで眠くなったのか、急に「ぬう、すまん。今日はもう帰る」と言い出してしまった。

 酔っ払いを一人で歩かせるのも怖いし一応彼女の店は知ったのだからと、トウガは送ることにしたのだがその足取りは意外としっかりしたものだった。

「……ありがと」

 店の扉を自分で開けて入るのまで確認したところで、不意に礼を言われる。あまり大した酔いでもなかったかな。

「どういたしまして」





 彼はようやく暗くなってきた街の中を歩いていた。――はぁ、一応の現金収入があったし、知り合いも出来た。しばらくはこの調子で生活基盤を作るしかないか。あ、結局あの戦闘の話は出なかったっけ。……あんだけのものを見せたのに、ホントになんとも思われなかったならそれはそれで悔しいぞ。

 なんだかほとんど見知らぬ土地にいるような事を考えているが、その考えは間違いではない。

   ――ここは地球ですらないが、彼はれっきとした日本生まれの日本人なのだから。





 ――――――――





 本名、田沼冬牙、彼は日本のとある地方都市にすむ大学生だ。そしてオタクである、と言ってもインドアオンリーではなく浅く広くカバーするライトオタクであった。

 そんな彼はけっこうな鍛え上げた体を持っているが、理由はかなり変わっていると思えるものである。

 小さい頃、彼は自分の名前に少々不満を持っていた。「冬」はともかく「牙」はねーよ、と。そして彼はその頃からサブカルチャーが好きな子であった。そうして小学生のときに決心したのが、格闘ゲームの主人公のような肉体を持っていれば恥ずかしくなんかないじゃない、というものだったのだ。

 小学生らしい三段跳びな理論で彼はウェイトトレーニングを生活に取り入れ、運動神経に恵まれたこともあってか「動けるマッシブなオタク」として成長していくのである。背があまり伸びず、鍛える時期が早かったかっ、と後悔した事のあったりするが。

 歳を経ても、ある意味ゲームのキャラになりきるコスプレ的なものもあってか、彼の筋肉は減る事は無かった。大学に入ると「格闘技研究会」というなんともわかりやすい名のサークルに入り、実技はともかく半端な知識も増えていった。





 そんな彼がファンタジーな世界に紛れ込む事になったのは、ある女に召喚されたからだ。

 女はステイシアと名乗り、自らの目的のためにある実験に協力してくれる人を探し、それを行ったのだと言う。その実験とは、素体となった人に「違う世界の本人」を召喚、融合させるというかなりぶっ飛んだものだった。

 つまり冬牙は召喚されたうえ、この世界のトウガと合体させられたのだ。何それよく協力したなこっちの俺、と言う彼の疑問に「なんだか生きる気力もなく、痛くない自殺を望んでいるかのようだったわよ」とはステイシアの弁である。

 とはいえ、聞いただけだと危険なように思えるが、彼女は5日もすればまた分離させたうえで、お土産持たせて元の世界に返してくれると言っている。こっちのトウガにもちゃんと報酬を出すようだ。

 怪しさ大爆発な話だが、何故だかこの人は信頼できる、そんな気がしていた。……なんでだろ?

「生きる元気もなかったのかどうか知らんが、ちゃんと話聞いてなかったんじゃねーの、こっちの俺」

 ステイシアは自身の目的は教えてくれなかったが、冬牙を召喚した訳と2人の「トウガ」を1人にした理由は教えてくれた。

 冬牙を呼んだ事からもわかるが、この世界には魔法がある。そして魔法とは、世界の法則を己の意思で捻じ曲げる事であり、いくら才能に恵まれていても1人の人間に出来る魔法には限界がある。

 だがそこで、この世界にとって異物である彼に触れながら魔法を使うと魔法の発露、つまり世界を歪める現象に多大な追い風を得られるというのだ。

 そして、そんな異世界人もそのままでは異物として「世界」から弾き出されてしまうので、楔としてこの世界のトウガと融合させたということらしい。

「要するにすごい魔力ブースターってことか」

 なお、これって真っ当な魔法なのかと聞いたら、「あんまり真っ当じゃないわねぇ。できれば今後誰かに会っても言わないでくれると助かるわ」と返された。……それってダメじゃね?





 なんだか誘拐に近い形でここに来る事になった冬牙だが、ここまで話を聞いたうえで彼は特に不満に思う事は無かった。

(ライトノベルなんかだとよくあるもんだしなぁ)

 暗いよりはマシかもしれないが、ここまで来るとポジティブを通り越して、たんなる考え無しのようでもある。

 まぁこのあまりにも非常識な状況に騒ぎ立てるといった醜態も無いのは、おそらく彼の願望のおかげだったのだろう。それは簡単に言うと「誰も知らない不思議体験をしてみたい」というものだ。別に珍しくも無い話である、内に秘めているだけならば。





「3日ぐらいで準備を整えるから、それまではゆっくりしていてちょうだい。足りないものは使用人かオートマータに聞けば大抵のものは用意するわよ」

 娯楽そのものは日本よりも少ないのはしょうがないが、その分お客様待遇で食事や寝床の質は高かった。せめてiPodぐらい持ってればなぁ、と冬牙は思うが無いものは無い。

 現代の娯楽に比肩しそうなものといえば風俗ぐらいしか思いつかないが、そういった類の要求はさすがに止めておいた。会って間もないお姉さんや、ファンシー系の人形のようなオートマータ(魔力で動く自動人形)に「風俗のお店近くにある?」などと言うほど彼は礼儀知らずではない。客分扱いとはいえ己の常識から逸脱しない行動を取ろう、冬牙はそう自分を律することを心掛けていた。

 地球の娯楽とは離れてしまったが、変わりに体験する事ができた面白い事もある。魔力ブースターとしての能力がちゃんと備わっているのか確かめるために、ステイシアが冬牙に渡したもの、それは身体能力上昇と防御力上昇の魔法が込められた腕輪だった。

 腕に通すだけで大きさが変わりフィットするあたり、いかにも魔法の品物っぽい。魔力ブースターの効果と組み合わせるとその効果は高く、パンチ1発で壁を砕き、ジャンプをすれば2階の窓に届き、刃物で皮膚すら切れやしないといった凄まじい効果を発揮した。ステイシアが自分用にカスタムし、消費魔力を抑えた一品だとのことである。

 まぁ魔力ブーストがないと効果と費用があまり釣り合わない程度の出来だったらしいが、冬牙は帰りのお土産にこれくれないかなーとか思いもしたものだ。





 召喚されて3日目の昼、冬牙は昼食を摂った後、ステイシアの館の近くの林まで散歩に来ていた。

 なんとかオートマータに世話される生活にも少しは慣れ来たところだが、少々時間を持て余し気味なのは変わらない。なので、しなやかな跳躍力を活かした猫科の動物を思わせるような宙返りをしたり、木から木へと飛び移ってみるなど体使った遊びを開発していた。

 凄まじい身体能力に加え、融合によってこちらの世界の言語が理解でき、肌が褐色、髪が灰色になるなど見た目の変化まである。まるでちょっとした変身ヒーローみたいだな、などと彼は思う。

 ただ、ベースが完全に日本の冬牙になっていることは少々気になっていた。こっちのトウガはそんなに生きる気力とかがなくなっていたのだろうか? ……一体何があったんだか。

 そんなこんなで時間を潰しつつ、夕方になって屋敷に戻る事にしたのだが、考え事をしていたせいか彼は風景の明らかな変化に気付くのに遅れてしまっていた。









 空が赤いのは夕方だからおかしくない。だがそれよりも赤いものがある――屋敷だ。ただ赤いんじゃない、すごい勢いで燃えている。昼にはそんなこと想像も出来なかった光景がそこにある。

「……っ、なんでっ!!?」

 彼は走った。全力で文字通り飛ぶかの如く。屋敷の燃え方はかなり激しい、ちょっとのボヤとかであんなになるもんなのかっ?

 屋敷に近づき見ると、もう消し止めるとか言えるレベルではないことがわかった。ならせめて住人の安否をと思い、ドアを蹴破り中に入る。

「ステイシアさんっ! 誰か、誰でもいいっ!! いるなら応えてくれっ!!!」

 この3日程度で知った屋敷の中で、できるだけ人が居そうな所に駆ける。そして書斎に入ったところでそいつらに出くわした。

「何してんだよ、それ……」

 ステイシアの身の回りの世話をして、冬牙とも話した事がある使用人のおばさんが倒れている。そしてその体に刺さった大きな剣を、ゆっくりと引き抜いている甲冑姿の男。もう一人それよりも軽装備だが血の付いたショートソードと盾を持った男もいる。どちらも笑っており、一目でこの火事の加害者側であることが分かった。

 冬牙の姿を見ると、その2人は新たな標的と確認したようで、汚い笑みを浮かべたまま彼に向かってきた。





 ――田沼冬牙脳内会議

 社会的道徳という壁が見える。だがそれは正当防衛という爆薬によって粉砕された。

 血に対する生理的嫌悪という光が目に入る。しかしそれはアドレナリン過剰分泌という眼鏡が掛けられ曇らされた。
 
 肉体が叫ぶ。体中が熱い。目の前の理不尽に鉄槌を叩き込みたい。

 本能が訴える。生きるために障害は排除しなければ。
 
 感情が吠える。この惨状を許していいのか、いいわけが無い。

 そして理性が結論を出す。これは敵だ、この世界での俺の場所を奪った敵なんだ。抗っても逃げても後味はよくない、だが館内を探そうとする俺をこいつらは見逃しはしないだろう。気に病むことは無い、こんなの人生によくある問題の一つだ。テレビ番組の朝の占いでも見れたら変わっていたかもな。せいぜい、今日の自分の運勢が悪かったと思え。

 ――意思が起動する。彼は拳を握りこんだ。





 重戦士が踏み込んでくる。強化されているとはいえ冬牙に自身の耐久限界はわからないし、遠心力で加速された両手持ちのでかい剣をまともに食らえば、いくらなんでもダメージはあるはずだ。

 ――接近戦だ。両手剣相手に素手で立ち向かえば意表をつけるであろうし、今の自分の瞬発力があれば近付くこと自体は難しくないはず。

 狙いは頭部、武器は肘。一気に潰す。

 敵は何も装備していないこちらを侮ってか、武器を振り上げもしない。 ――バカがっ!!

 冬牙は呼吸を止めると一足飛びに間合いを詰めた。そして反応しきれない相手に対し、獣の牙のように左右の肘を叩き込む。兜越しでもダメージは入り重戦士は大きく後ろによろけるが、敵もやられるだけではなく間合いを取ろうと剣を右袈裟に振り下ろしつつバックステップをする。

 だが逃がさない。冬牙は右半身を大きく後ろに下げることで避け、そのまま左足を軸に時計回りに回転し右肘で反撃。それはまたも兜に突き刺さった。3度も頭に強烈な打撃を食らった事で、重戦士は足を痙攣させながら壁にもたれる。

 そして最後の1撃、大きく振りかぶり十分に腰の回転も加えたランニング・エルボーが顔面に炸裂。結局全て兜越しだったがそんなこと、頭部を壁にめり込ませ破壊したその威力、神となった男『MISAWA』のヒッティングコンボ、ファイナル・エルボー・コンビネーションの前に問題足り得ないのである。





 もう一方の軽戦士の方は、今の一連の攻防で警戒を強めたようだが、それ以上考えさせる暇は与えない。先程の敵よりも攻撃が速い分、重さはないと思われる。先程よりも敵の攻撃が速い分、重さはない。どうせ剣先の動きなんか大振りでない限り見えやしない、なら――

 ギチッ!

「っぬぅ!?」

 あえて両手を上げることで胴をがら空きにし、敵の攻撃を誘う。狙い通り剣でなぎ払いを仕掛けてきたが、それは己の腹筋と魔法で耐え抜く。

 剣を自ら食らう事にはかなりの恐怖があったが、人間1人を潰したことでトウガはもう色々と「キレていた」。

 敵が狙い通り動いたならこちらも仕掛ける。まずはモンゴリアンチョップ、相手の両鎖骨に鋭い両手刀を叩き込む。やや及び腰になったせいでダメージはイマイチだが、これは繋ぎだ。

 彼はダブルチョップをくらい前のめりになった敵の両腕を、背面に「く」の字になるように自分の腕に絡めて曲げる。。リバースフルネルソンと言われるその体勢は、そのままでも締め技として十分な威力を発揮できるが、今は時間が無いのだ。一瞬で終わらせる!

 冬牙はそのまま敵を強引に持ち上げ、相手の頭を下に向けさせた。そして……

「フンッハ!!!」

 バキャンッ!!!  うめき声を上げさせる事もない必殺の一撃。木製の床に頭を打ち込み、軽戦士を仕留めたこの技はタイガードライバー91、「受身の取れないパイルドライバー」と言えばそれだけで恐ろしさは十分であろう。









 戦いは終わったが息をつく暇は無い。冬牙は床に頭を埋め動かなくなった間抜けなポーズの男を放り出し、館内を走り生存者を探し回った。しかしそんな努力も虚しく、見つかるのは使用人の死体やオートマータの残骸ばかりであった。

 そもそもここにどれだけの人が住んでいたのか知らないのでは、生存者の数の推測などもできやしない。

 結局崩れ落ちる前に館からは抜け出したが、彼は呆然とするしかなかった。唯一わかることは、5日やそこらで日本に帰るというお話はなくなってしまったということだけ。ステイシアの死体は見なかったが、会えなくなったのなら同じ事。

「……どうしろってんだよ、俺に」





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 技のチョイスは名レスラー三沢 光晴氏をリスペクトして選ばさせてもらいました。

 主人公の生い立ちは「流派や実在の技かどうか等関係なくやたらと技のレパートリーが多い」のための後付のようなものです、深く考えないでください。

 主人公の格闘技の経験そのものは喧嘩をしたことがある程度のものですが、下地の良さと魔法の補正、あと「手加減必要なし」「転倒とかしても痛くない」のおかげで思いっきりやっているということで。大きなトランポリンの上だと回転したり背中から落ちたりするのも怖くない、それに近いイメージもあります。

 筋肉がメインの物語では冗長な設定だったかもしれない……、ちなみに一部以前チラシの裏で書いた短編の設定や文を流用してます。気付いた人がいても気にしないやってください。

 さー次は絶対に格ゲーの技を出すぞー。


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