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No.7573の一覧
[0] 俺と鬼と賽の河原と。(ほのぼのラブコメ)[兄二](2009/12/29 22:04)
[1] 其の二 あたしと彼と賽の河原と。[兄二](2009/09/21 21:30)
[2] 其の三 俺と鬼と地獄の酒場と。[兄二](2009/12/24 21:37)
[3] 其の四 俺と彼女と昨日の人と。[兄二](2009/09/24 13:26)
[4] 其の五 俺とあの子と昨日の人。[兄二](2009/09/24 13:50)
[5] 其の六 俺とあの子と一昨日の人と。[兄二](2009/04/01 21:22)
[6] 其の七 俺とお前とあいつとじゃらじゃら。[兄二](2009/09/24 13:55)
[7] 其の八 俺とあの子とじゃら男の恋と。[兄二](2009/04/04 21:04)
[8] 其の九 俺とじゃら男と屋台のおっさん。[兄二](2009/04/05 22:12)
[9] 其の十 俺と迷子と三途の河と。[兄二](2009/04/19 01:06)
[10] 其の十一 あたしと彼といつもの日常。[兄二](2009/05/18 23:38)
[11] 其の十二 俺と鬼と黒髪美人と。[兄二](2009/05/18 23:38)
[12] 其の十三 俺と少女と鬼の秘密と。[兄二](2009/04/13 01:47)
[13] 其の十四 俺と野郎と鬼と少女と。[兄二](2009/05/18 23:39)
[14] 其の十五 俺と河原と兄妹と。[兄二](2009/04/19 01:04)
[15] 其の十六 私と河原とあの人と。[兄二](2009/04/24 23:49)
[16] 其の十七 俺と酒場でただの小噺。[兄二](2009/05/18 23:32)
[17] 其の十八 俺と私と彼と彼女と。[兄二](2009/05/24 01:15)
[18] 其の十九 俺と彼女と気まぐれと。[兄二](2009/05/21 09:39)
[19] 其の二十 俺と彼女とデートと。[兄二](2009/05/24 01:16)
[20] 其の二十一 俺とお前とこの地獄と。[兄二](2009/10/17 19:53)
[21] 其の二十二 俺と天狗と閻魔と家族と。[兄二](2009/05/31 00:27)
[22] 其の二十三 俺と閻魔とパーティと。[兄二](2009/06/04 01:07)
[23] 其の二十四 俺と閻魔と部屋と起源と。[兄二](2009/06/05 00:43)
[24] 其の二十五 じゃら男と少女と俺と暁御と。[兄二](2009/06/09 23:52)
[25] 其の二十六 じゃら男と少女とでえとと。[兄二](2009/07/30 22:38)
[26] 其の二十七 じゃら男と少女と俺と暁御とチンピラ的な何か。[兄二](2009/06/16 00:38)
[27] 其の二十八 俺とじゃら男とリンと昨日と。[兄二](2009/06/16 11:41)
[28] 其の二十九 俺と酒呑みと変なテンション。[兄二](2009/06/20 00:27)
[29] 其の三十 俺と前さんと部屋とゲームと。[兄二](2009/06/21 19:31)
[30] 其の三十一 俺と河原と妹と。[兄二](2009/06/27 19:20)
[31] 其の三十二 俺と山と天狗と。[兄二](2009/06/27 19:18)
[32] 其の三十三 俺と山と天狗と地獄と。[兄二](2009/06/30 21:51)
[33] 其の三十四 俺と彼女と実家と家族と。[兄二](2009/07/03 20:35)
[34] 其の三十五 俺と家族と娘と風邪と。[兄二](2009/07/07 00:05)
[35] 其の三十六 私と彼と賽の河原と。[兄二](2009/07/09 23:00)
[36] 其の三十七 私と主と、俺と部下と賽の河原と。[兄二](2009/07/12 22:40)
[37] 其の三十八 俺と部下と結局平和と。[兄二](2009/07/17 23:43)
[38] 其の三十九 俺とその他と賽の河原と。[兄二](2009/07/21 08:45)
[39] 其の四十 俺とメイドと賽の河原と。[兄二](2009/07/20 22:53)
[40] 其の四十一 俺と無関係などっかの問題と幕間的な何か。[兄二](2009/07/22 21:56)
[41] 其の四十二 暁御と奴と賽の河原と。[兄二](2009/07/25 22:22)
[42] 其の四十三 俺と海と夏の地獄と。[兄二](2009/07/28 00:21)
[43] 其の四十四 俺と海と真の地獄と。[兄二](2009/07/30 22:35)
[44] 其の四十五 俺と貴方と賽の河原と。[兄二](2009/08/01 23:35)
[45] 其の四十六 俺とお前の滅亡危機。[兄二](2009/08/04 21:48)
[46] 其の四十七 俺とお前と厨ニ病。[兄二](2009/08/07 20:23)
[47] 其の四十八 疲れた俺と罰ゲーム。[兄二](2009/08/10 19:10)
[48] 其の四十九 俺と鬼と……、は? 猫?[兄二](2009/08/13 20:32)
[49] 其の五十 俺と盆と賽の河原と。[兄二](2009/08/17 00:02)
[50] 其の五十一 私と俺とあたしと誰か。[兄二](2009/08/19 23:35)
[51] 其の五十二 貴方と君の賽の河原と。[兄二](2009/08/28 23:03)
[52] 其の五十三 俺と藍音と賽の河原と。[兄二](2009/08/28 23:01)
[53] 其の五十四 俺と彼女ととある路地。[兄二](2009/09/04 21:56)
[54] 其の五十五 幕間 ある日の俺とメイドと猫耳。[兄二](2009/09/10 21:30)
[55] 其の五十六 幕間 俺と閻魔と妹の午後。[兄二](2009/09/14 22:11)
[57] 其の五十七 変種 名探偵鬼兵衛。前編[兄二](2009/09/21 21:31)
[58] 其の五十八 変種 名探偵鬼兵衛。 後編[兄二](2009/09/21 21:28)
[59] 其の五十九 俺が貴方と一緒に縁側で。[兄二](2009/09/24 22:25)
[60] 其の六十 俺と君とそんな日もあるさ。[兄二](2009/09/27 22:00)
[61] 其の六十一 俺とお前じゃ端から無理です。[兄二](2009/10/02 21:07)
[62] 其の六十二 今日は地獄の運動会。[兄二](2009/10/05 22:30)
[63] 其の六十三 ワタシトアナタデアアムジョウ。[兄二](2009/10/08 22:36)
[64] 其の六十四 鈴とじゃら男と賽の河原と。[兄二](2009/10/12 21:56)
[65] 其の六十五 俺と妹とソファやら鍵やら。[兄二](2009/10/17 19:50)
[66] 其の六十六 俺と御伽と竹林と。[兄二](2009/11/04 22:14)
[67] 其の六十七 俺と翁と父よ母よ。[兄二](2009/10/23 21:57)
[68] 其の六十八 俺と翁と月と水月。[兄二](2009/11/04 22:12)
[69] 其の六十九 貴方の家には誘惑がいっぱい。[兄二](2009/11/04 22:11)
[70] 其の七十 俺と娘と寒い日と。[兄二](2009/11/04 22:08)
[71] 其の七十一 俺と河原と冬到来。[兄二](2009/11/04 22:04)
[72] 其の七十二 俺と露店とこれからしばらく。[兄二](2009/11/07 20:09)
[73] 其の七十三 俺と貴方と街で二人。[兄二](2009/11/10 22:20)
[74] 其の七十四 俺とお前と聖域にて。[兄二](2009/11/13 22:07)
[75] 其の七十五 家で俺とお前が云々かんぬん。[兄二](2009/11/23 21:58)
[76] 其の七十六 俺と厨二で世界がやばい。[兄二](2009/11/27 22:19)
[77] 其の七十七 俺と二対一は卑怯だと思います。[兄二](2009/11/30 21:56)
[78] 其の七十八 俺とお前の急転直下。[兄二](2009/12/04 21:44)
[79] 其の七十九 俺と現世で世界危機。[兄二](2009/12/11 22:39)
[80] 其の一の前の…… 前[兄二](2009/12/15 22:10)
[81] 其の八十 俺と現世で世界危機。 弐[兄二](2009/12/19 22:00)
[82] 其の一の前の…… 後[兄二](2009/12/24 21:28)
[83] 其の八十一 俺と現世で世界危機。 終[兄二](2009/12/29 22:08)
[84] 其の八十二 明けましておめでとう俺。[兄二](2010/01/02 21:59)
[85] 其の八十三 俺と貴方のお節料理。[兄二](2010/01/05 21:56)
[86] 其の八十四 俺と茶店とバイターさんと。[兄二](2010/01/11 21:39)
[87] 其の八十五 俺と閻魔とセーラー服と。[兄二](2010/01/11 21:42)
[88] 其の八十六 俺と結婚とか云々かんぬん。[兄二](2010/01/14 21:32)
[89] 其の八十七 俺と少女と李知さん実家と。[兄二](2010/01/17 21:46)
[90] 其の八十八 俺と家と留守番と。[兄二](2010/01/21 12:18)
[91] 其の八十九 俺としること閻魔のお宅と。[兄二](2010/01/23 22:01)
[92] 其の九十 俺と実家で風雲急。[兄二](2010/01/26 22:29)
[93] 其の九十一 俺と最高潮。[兄二](2010/02/02 21:30)
[94] 其の九十二 そして俺しか立ってなかった。[兄二](2010/02/02 21:24)
[95] 其の九十三 俺と事件終結お疲れさん。[兄二](2010/02/06 21:52)
[96] 其の九十四 俺とアホの子。[兄二](2010/02/09 22:27)
[97] 其の九十五 俺とチョコとヴァレンティヌスと。[兄二](2010/02/14 21:49)
[98] 其の九十六 俺が教師で教師が俺で。[兄二](2010/02/22 22:00)
[99] 其の九十七 俺と本気と貴方と春と。[兄二](2010/02/22 21:55)
[100] 其の九十八 ~出番黙示録~アキミ。[兄二](2010/02/25 22:37)
[101] 其の九十九 俺と家と諸問題と。[兄二](2010/03/01 21:32)
[102] 其の百 俺と風と賽の河原で。[兄二](2010/03/04 21:47)
[103] 其の百一 百話記念、にすらなっていない。[兄二](2010/03/07 21:47)
[104] 其の百二 俺と憐子さんと前さんで。[兄二](2010/03/10 21:40)
[105] 其の百三 俺とちみっこと。[兄二](2010/03/14 21:15)
[106] 其の百四 俺と保健室が危険の香り。[兄二](2010/03/17 21:48)
[107] 其の百五 俺と娘と妹でなんやかんや。[兄二](2010/03/20 21:43)
[108] 其の百六 大天狗は見た![兄二](2010/03/24 20:09)
[109] 其の百七 俺と春とクリームパン。[兄二](2010/03/27 21:33)
[110] 其の百八 俺と憐子さんと空白。[兄二](2010/03/30 21:44)
[111] 其の百九 猫と名前と。[兄二](2010/04/03 21:03)
[112] 其の百十 俺と猫とにゃんこと猫耳とか。[兄二](2010/04/07 21:56)
[113] 其の百十一 春と俺と入学式。[兄二](2010/04/17 21:48)
[114] 其の百十二 俺と子供二人。[兄二](2010/04/13 22:03)
[115] 其の百十三 俺とあれな賽の河原と。[兄二](2010/04/17 21:41)
[116] 其の百十四 俺と生徒とメガネ。[兄二](2010/04/20 22:07)
[117] 其の百十五 眼鏡と俺と学校で。[兄二](2010/04/23 21:52)
[118] 其の百十六 貧乏暇なし、俺に休みなし。[兄二](2010/04/27 22:07)
[119] 其の百十七 俺と罪と罰と。[兄二](2010/04/30 21:49)
[120] 其の百十八 大天狗を倒す一つの方法。[兄二](2010/05/05 21:39)
[121] 其の百十九 大天狗が倒せない。[兄二](2010/05/09 21:29)
[122] 其の百二十 俺とご近所付き合いが。[兄二](2010/05/12 22:12)
[123] 其の百二十一 眼鏡と俺とこれからの話。[兄二](2010/05/16 21:56)
[124] 其の百二十二 俺と刀と丸太で行こう。[兄二](2010/05/22 23:04)
[125] 其の百二十三 俺と逢瀬と憐子さん。[兄二](2010/05/22 23:03)
[126] 其の百二十四 俺と指輪と居候。[兄二](2010/05/25 22:07)
[127] 其の百二十五 俺と嫉妬と幼心地。[兄二](2010/06/02 22:44)
[128] 其の百二十六 俺と噂も七十五日は意外と長い。[兄二](2010/06/02 22:05)
[129] 其の百二十七 にゃん子のおしごと。[兄二](2010/06/05 22:15)
[130] 其の百二十八 俺とお人形遊びは卒業どころかしたことねえ。[兄二](2010/06/08 22:21)
[131] 其の百二十九 俺と鬼と神社祭。[兄二](2010/06/12 22:50)
[132] 其の百三十 俺と日がな一日。[兄二](2010/06/15 22:03)
[133] 其の百三十一 俺と挑戦者。[兄二](2010/06/18 21:47)
[134] 其の百三十二 俺と眼鏡と母と俺と。[兄二](2010/06/22 23:21)
[135] 其の百三十三 薬師と銀子と惚れ薬。[兄二](2010/06/25 22:09)
[136] 其の百三十四 俺とできる女と強面な人。[兄二](2010/06/29 22:08)
[137] 其の百三十五 逆襲のブライアン。[兄二](2010/07/03 22:49)
[138] 其の百三十六 俺とお前と学校の怪談が。[兄二](2010/07/06 22:03)
[139] 其の百三十七 俺とある日のアホの子。[兄二](2010/07/09 21:21)
[140] 其の百三十八 すれ違い俺。[兄二](2010/07/12 22:14)
[141] 其の百三十九 じゃらじゃらじゃらりとうっかり洗濯。[兄二](2010/07/15 22:11)
[142] 其の百四十 俺と序文はまったく関係ない話。[兄二](2010/07/19 22:50)
[143] 其の百四十一 俺と決闘と日本刀。[兄二](2010/07/22 20:42)
[144] 番外編 現在の短編:薬師昔話 お姫様の話。[兄二](2010/04/17 21:47)
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[7573] 其の九十五 俺とチョコとヴァレンティヌスと。
Name: 兄二◆adcfcfa1 ID:b80cdb5e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/02/14 21:49
俺と鬼と賽の河原と。





 二月十四日。

 俺は河原で前さんにこう言われた。


「ねえ、今日って何の日か知ってる?」


 前さんは俺をなんだと思ってるんだ。

 その位知っているんだが、しかし知らないように思われてる、と。

 自分への微妙な評価を理解し、嘆息しながら俺は言う。


「いや、知ってるっつの。流石に」


 この言葉は、まぎれもなく真実だ。それ故、極めて普通に、真っ直ぐに前さんの眼を見て言うことができた。

 だというに、前さんの眼は懐疑的だった。

 知らないとでも思っているのだろうか。


「えー……、ほんとに?」


 いや、なんつーか、普段人が俺の事をどう思っているかよくわかる。

 だから、少し憮然と俺は答えた。


「そんくらい知ってんだろ。普通」


 すると、前さんに即答される。


「薬師は普通じゃないじゃん」


 ……。

 否定はできないが、少々悔しい。

 そんな風に、人知れず唇をかんだ俺に、前さんは言った。


「じゃあ、今日は何の日?」


 そんなもの決まってる。






「違法結婚を取り扱ってた聖人の命日だろ?」






「違うから」






其の九十五 俺とチョコとヴァレンティヌスと。






「うん? 違ったっけか?」


 そう問うてみた俺に、前さんは非常に答えにくそうだった。

 どうやら、間違ってはいないらしいが双方の認識に齟齬があるらしい。


「いや、違わないけど……。違わないけどさ。その前に人聞きが悪すぎると思うんだけど……」


 確かに人聞きは悪い。流石に違法結婚はどうだろうな。

 俺は訂正する。


「ああ、そうだな。ええとそうだな……、なんつーか美談作った司祭の命日だな」


 そんな言葉に、疲れた顔で前さんは肯いた。


「……そうだね。でも、あたしが言いたいのは、そっちじゃなくて――」


 前さんが言いたいのはそっちじゃないのか。

 そう思って俺は首をひねる。

 二月十四日になにかあったか?

 はて、なんだったろうか。


「ううむ……」


 もしかすると地獄だけの特別な祝日でもあるのかもしれない。

 いや、だが、ここに来てから何回か年を越したがそんなものがあった素振りは何処にもない。

 悩む俺に、前さんは言った。


「いや、そんな悩まなくてもいいからっ! ほら、これ!」


 そう言って渡されたのは、桃色で包装された、贈り物らしき何かだ。

 なんじゃこりゃ。

 そう思って聞こうとする前に、答えは返って来た。


「普通のチョコだから」

「チョコ、チョコって……、ちょこるぇいつ?」

「そうだけど」


 と、その答えを聞いて、やっと俺は全てを理解する。

 心当たりがあった。そしてそれを、そのまま言葉にする。


「ああ、今日はチョコをもらえる日か」


 前さんが、意外そうな顔をした。


「え? やっぱり知ってるんじゃん」

「んー……、いや、この時期になると藍音と、その他一部天狗がチョコをくれるんだ」


 まあ、三月に返さないといけないらしいので、それはそれで面倒だったが。


「いや、それがバレンタインデーだから」

「え、そうなん」


 どうやら、俺は大きな勘違いを犯していたらしい。


「もしかして、ヴァレンティヌスの命日とチョコを貰える日が重なってるんじゃなくて、命日だからチョコを貰えるん?」

「一応、そうだけど?」

「まじですか」


 いや知らなかった。

 初耳だ。


「こら驚いたぜ」

「あたしのほうが驚いたってば」


 そりゃ驚くさ。

 まあ、ともかく。


「ありがとさん」

「どういたしまして」


 はあ、なるほど、二月十四日はヴァレンティヌスの命日故チョコがもらえる、と。

 ヴァレンティヌスとチョコに繋がりはいまいち見出せんが、きっとそうなのだ。

 まあ、大人の事情が存在しているのだろう。会社的な。


「まあ、でもそれって、根付いたのごく最近だよな? 日本で貰ったのはここ二百年より短いと思ったんだが」


 はて、初めてもらったのはいつだったろうか。

 あの時は、朝一番に藍音にいきなり手渡されて、疑問符で返すと『二月十四日ですので』と言われた記憶がある。

 チョコを貰える日だ、と聞いたのは他の女性天狗からだ。

 三月に返さないといけない日があると聞いて焦った記憶もあるが。


「うん、そうだね。でも地獄は何でも取り入れる方向だから」

「まあ、好き放題の挙句混沌としてるな」


 地獄では、多様な行事が入り乱れている。

 要望が多数あったり、地域で実行して人気の高かったものは公式行事となるらしい。

 このまま毎日が祝日になればいいのだが。

 ああ、しかし、そうか、今日がチョコをもらえる日か、と思うとふと、口が勝手に言葉を紡いだ。


「ああ、でも今年は返すの楽だな」


 生前は、三月のお返しと言うものは、非常に面倒だった。

 俺がもらえたチョコと言うものは二桁を越えたことはなかったし、相手方も忙しく、送れる年と送れない年があり、一桁後半になることは珍しかった。

 が、しかし、海を越えて送られてくるものや、召喚陣から現れるもの、そして使い魔が運んでくるものなどもあり、非常に返すのが面倒だったのだ。

 そう思うと、自然に安堵のため息が出た。


「……音速越えで飛びまわらなくていいのは実に楽だな」

「そんなことしてたの?」

「してたの」


 そうしないと間に合わないのだ。

 ヨーロッパからアメリカまで、エジプトから異世界まで。

 長生きしたので、年によっては凄い所を行き来もした。


「ま、でも今年はそんなに数もあれだしな。少なくともこの地獄内で済むし楽にすむだろ」


 藍音は何故か渡して来なかったし、朝出る前に銀子が『なにも渡せないから私をどうぞ』とリボンをギリギリにまいて出て来たのはそういう意味だったのかも知れないが、脳天にチョップ一発で出て来たので問題なし。

 現状貰ったのは前さんの一つ。

 増えても二、三だろう。

 いや、楽だ楽だ。

 そう思った瞬間、俺に声が掛かる。


「や、薬師!」


 この声は、李知さんだ。

 そう言えば今日は会うのが初めてだ。

 彼女は事件も終結したので晴れて自由の身なのだが、まだ引っ越し作業が住んでいないので、未だ家に住んでいる。

 しかし、昨日に限り、何やら用事で実家に戻っていたのだ。


「なんぞね?」


 どうにも、緊張した面持ちの李知さんは、俺にとあるものを乱暴に差し出した。


「受け取れっ!」

「おう」


 白い線の入った黒の包装。


「手作りだからなっ?」

「おう」


 これ……、多分チョコだ。


「あと、ぎ、ぎ、義理じゃないからなっ!!」

「……おう?」


 義理じゃないと何なのだろう。


「帰るっ!」


 怒濤だな。

 李知さんは走り去って行った。


「え、あー……、おう」


 俺は聞こえてないだろうが一応返事を返す。


「早くもいっこ増えたね?」


 隣の前さんがからかうように言った。


「んー。まあ、李知さんとはこの間色々あったしなー」

「色々っ!?」

「いや、そこで何で驚くん?」

「な、な、な、李知になにしたのさ!」

「いや、してないしてない。なにもさせなかっただけだって」


 攫われて人質にされた李知さんを助けに行っただけであり、したことと言えば、銃を撃たせなかったことだ。

 しかし、俺の言葉は曲解されていた。


「放置プレイっ!?」

「いやいやいやいや、何故そこに」

「え、でもなにもしなくてなにもさせなかったって……」

「いや、あれだから。恩を売っただけだから問題ないっつの」

「え? いや、でも……」


 なにを勘違いしとるんだ前さん。

 そんな風に溜息を吐きながら、わたわたと慌てる前さんを眺める。

 そんな折だ。


「俺の携帯が……、なっているだと……!?」


 ふと、俺の携帯が陳腐な音を鳴らし始めた。

 俺の携帯使用率は低い。

 そんな交友が少ない他、俺はゲーム以外の機械製品はさっぱりなためだ。

 別に言ってて悲しくなってはいない。いない、絶対に。


「で、相手が閻魔?」


 ともあれ、携帯を見ると、メール受信が一件。

 差出人は閻魔。

 本文はこうだ。


『至急自宅まで来てください。仕事の方はお気になさらず』


 画面を見つめて、はて、なんだろうかと考える。

 そして、突如考え込んだ俺に、前さんは不思議そうに聞いた。


「どうしたの?」


 俺は首を捻りながら答える。


「あー……、閻魔がなんか来いって言うんだけど。抜けてもいいかね?」


 俺は微妙に行きたくなかった。なんか怖いのだ。

 しかし、あっさりと前さんは俺の背を押してくれた。


「行ってきなよ。待たせちゃダメ」


 そう言って、前さんは背伸びしながら、俺の鼻先をつんと押した。

 俺は一瞬目をまるくして、すぐになんとはなしに笑みを作る。


「おー、行ってくる」











 職権乱用にて呼び出された俺だったが――。


「はい、チョコよ。手作りだから、大事に食べてね?」


 そう言ってまた、それらしい包装に包まれた箱を渡して来たのは由比紀だった。

 そして、隣には閻魔もいて、少々ぶっきらぼうながらに、贈答用の紙袋を差し出している。


「わ、私の方は市販品ですから、安心して食べてください」

「いや、気持ちだけでも嬉しいさ、ああ。本気で……」


 ここでまあ、俺がいい男なら、どんなに不味くても食べる、というべきなんだろうが、しかし。

 俺はイケメンではないらしい。

 心中、声を大にしてよくやったと叫びたかった。

 これ以上閻魔の料理を口にしたら最後、俺は死ぬだろう。

 今まで食した暗黒料理の抗体が過敏に反応して死ぬのだ。

 アナフィラキシーショック的ななにかが俺を殺すのだ。

 故にこそ、心底安心した。

 心底安心した俺だったが――。


「あら、でも美沙希ちゃんもつくろうとはしたのよ? ほら」

「あっ、由比紀!」


 由比紀は死神だった。

 まるで死神が鎌を首にかけるように、由比紀はその小箱を俺に見せた。

 それはまるでパンドラの箱。

 確実に、絶望が詰まっている。その絶望はきっと俺を死に至らしめるだろう。

 しかし――、それを俺は受け取ってしまった。


「そ、その……、失敗してるので……」


 差し出されたからである。

 もっと言えば、俺が日本人だからである。

 何故かってまあ、あれだ、いいえと言えない日本人だからである。

 ともあれ、空気を読んだ俺は受け取ってしまったのだ。

 パンドラの箱を。

 そして、受け取ったが最後、開けざるを得ない。

 絶望があふれると知っていて尚、俺は開けなければならない。

 きっとこの箱の奥には希望は存在していない、だが。

 俺は、覚悟を決めて、それを開いた――。


「見た目が……、普通?」


 俺は思わず呟く。

 小さな箱の中に、小さなチョコレート的な何かが一つ。

 外見は、普通だった。

 しかし、油断はならない。

 ここで食うのは愚の骨頂。

 家でゆっくり食べると言って、持ち帰ろう。

 あらゆる精密検査をしたのちに、食すべきだ。

 だが――。


「食べてあげて?」


 由比紀のこの言葉が、俺を崖から突き落とした。


「あ……、ああ……」


 声が震えていただろう。

 断りたかった。

 恐ろしかった。

 しかし、閻魔の期待と不安の入り混じったその目を見たら。

 最後だった。

 正に気分は父親。料理下手の娘を持った父親。

 俺は覚悟を決めた。

 ならば――、それに殉じよう。


「いただきます」


 一言、そしてそのチョコレートを口の中に放り込むッ……!

 瞬間、不思議な感覚が脳天を突き抜けた。


「ぐっ……」


 辛い……ッ!?

 これがチョコレートだとッ……?

 有り得ない……ッ、カカオ九十八%だってこんな味はしないッ……!

 チョコレートは辛くない……ッ!

 違うッ……! これはカレー……ッ!!

 いうなればキーマカレーッ……!!

 正式名称、ザラキーマカレーッ……!!

 食べたら……! 死ぬッ……!!


「かふぅッ……」


 血を吐くように、俺は肺から空気を漏らした。

 流石に、由比紀も表情を変える


「ど、どうかしら?」


 俺はぼんやりと答えた。


「……大丈夫大丈夫食える。死んでないから」


 ああ、生きてる。

 指先の感覚がないが大丈夫、息は、できてる。心臓も動いてる。


「それじゃ、俺は仕事に戻るとするさ。戻らせてください、お願いします、戻らせろ」

「あ、あの、大丈夫、でしょうか」

「生きてるから、後は万事どうにかなる」

「そ、そんな話にっ? ご、ごめんなさい」

「いや、悪いのは由比紀だろ。由比紀だろ」


 由比紀が悪いのは、大事なことだ。

 繰り返し強調する。


「じゃあ、行くぜ」

「あ、はい、頑張ってください」


 そんな閻魔を後目に、俺は閻魔宅を後にした。









 まあ、これでもチョコレートは三つ目。

 まだ楽だ楽だ――。


「あら、奇遇」

「嘘八百。明らかおかしい」


 河原に帰る道、まさか玲衣子に会うことになろうとは。


「うふふ、そこは話を合わせる所だと思いますわ?」

「あら奇遇」


 俺は肩を竦めて半眼で呟いた。

 用件も概ね分かっている。

 この状況と言ったら、確実だ。


「ここで会ったのも何かの縁ですし、どうぞ?」


 やっぱりだ。

 やっぱり、チョコかどうかわからんが、菓子の類が包まれてるっぽい箱だ。


「ありがとさん、悪いな?」

「なにがです?」


 なにがって、そりゃ――。


「出不精の引きこもりをわざわざ出しちまったからな」

「んふふ、お気になさらず。それよりも」


 そう言って玲衣子は優雅に俺の後ろを指差した。


「ん?」


 俺は指の先を見つめて、とある人物を見つける。


「やくしー!」

「おや、アホの……、春奈じゃねーか。どうしたん?」


 アホの子、と言いそうになった訳ではない。断じて。

 しかし、アホの子にはそんな誤魔化しをする必要もなかったらしい。


「今日は女が男にチョコをあげる日なんだって!」

「な、なんだってー!!」


 うん、驚いてやるのも大人の義務だと思う。


「だからあげるっ!」


 長い髪をなびかせながら、元気よくアホの子は俺の手にチョコを渡して見せた。

 どさっと。

 台形状の四面体、分かりやすく言うと、最初にチが付いて最後にルが付いて、真中にロが付くあれだ。

 チ□ルチョコだ。ちなみにチ□ルチョコの□はロでなく四角なので伏字が成立する。


「おお、ありがとさん」


 ただ、こんなに、どっさり貰っても、食いきれるのやら。

 しかも、手で持つのも辛くなってきた今日この頃です。

 そんな俺の気も知らず、アホの子は元気に飛び跳ねている。


「そうだ! これ、愛沙からだってさ」


 続けて、春奈はもう一つ箱を取り出した。


「愛沙からもか。ああ、あれか? 迷惑掛けましたって感じか?」

「しらない! でもあげる!」

「おー。受け取っとくぜ。ありがとうって伝えといてくれなー」


 別にそこまで自由に会ったりしてるのか知らないし、アホの子だからすぐ忘れてしまうかもしれないが、まあいいだろう。

 その内会った時に言えばいい。


「じゃーな」


 俺は言うと、歩き出した。


「ではまた」

「またな!!」


 アホの子が叫んで大きく手を振っている。

 俺は片手を上げて応えることにした。














「ただいま」

「おかえり」


 河原に戻ってくるなり、挨拶。


「大量だね」

「大量だな」


 俺は素直に肯いた。

 正直食い切れるか怪しい所である。

 俺はそんなに甘党まっしぐらではないのだ。


「全部食べてあげてね?」

「まあ、食うけどな?」


 箱が六つに、チ□ルが十個くらい。

 まあ、なんとかなる、か。


「でも、あたしのを一番に食べて欲しいかなー……、なんて」


 ふと、前さんがぽつりと呟いた。


「ならそうしよう」


 俺はすぐに返す。

 すると、期待に応えたはずなのに、前さんは何故か狼狽した。


「え、あ、あ、いいの……?」

「前さんのお願いならな」


 俺は半笑いで呟く。

 前さんは、今度は拗ねたように口を尖らせた。


「また誰にでもそんな台詞言ってー……」


 しかし、その表情もすぐ笑顔に戻る。


「まあ、でも、大切に食べてよね?」


 その後、前さんは顔を赤くしてぼそっと呟いた。


「あたしだって……、本気なんだから」


 よくわからないが、本気なら答えねばなるまい。


「おう」


 さて、帰ったらチョコと格闘するとするか。









 帰ったら、由美から一個貰ったのはいいとして、現世から送りつけられた大量なチョコは何なのだろう。

 差出人は、義経と鞍馬。どうやら嫌がらせの様だが。








「こうなると思ってましたので。今年はこちらで」

「ふはは、今回ばかりは助かるぜー……」


 藍音からもらったコーヒーが実に胸やけに苦しむ心に効いたのだった。







―――
ということでバレンタインデーに合わせてお送りいたしました。
ちなみに、私はチョコなるものは頂いておりません。
ぶっちゃけると女っ気ゼロです。学校の教科担任すら男しかいないのですから女性との接点の無さが異常なレベルですな。
まあ、自分も哀しい男の一人であります。


あと、気が付けば感想数1000を越えておりました。
自分的に的にはモニタの前で呆然とするほど有り得ないことなので、凄くうれしいです。
ありがとうございます。感謝の念を込めて砂糖をお送りいたします。


では返信。


奇々怪々様

その内『まだだ、まだ終わらんんよ』とか言うのですね、アホの子が。
金ぴかか赤いMSに乗って現れたり。小惑星を落としたり。
ともあれ、アホの子ですから、体育会系の競技以外のスペックはとても低いです。でも、薬師は鬼ごっこに関してはチートだと思います。
そして、藍音さんはそうして遊ぶ薬師とアホの子を盗撮して、薬師に萌えながら弱みを握っているのだと思います。


蓬莱NEET様

メインヒロインは行事があると参上します。まあ、その内前さんメインのシリアスも登場しますよ。
問題だったのは去年の暮れあたりに始まったいい加減風呂敷まとめないとなーっていうシリアスお片付けタイムですから。
現状片を付けるシリアスも無くなったので、これからはもっと出番が増えると思います。
薄影さんは、まあ、なんか。ええ、ギリギリまで引っ張った方がおいしいかなと。


春都様

薬師は結局全裸で迫ってもそのまま抱きしめて寝ることができる超廃スペックだと思います。
すでに男としては廃人の領域ですが。
そして、藍音さんは突如薬師の元に天上裏から現れてもおかしくないと思います。
いやはや、それにしても、前部長消し、何でそんな変換になったのか不思議です。


トケー様

馬鹿な子ほどかわいいです。でも、やっぱり女の子がいいと思います。
勉強教えるとか、完全に同志ですね。月曜から私の方もテスト勉強がスタートします。友人の。
出てないキャラについては、現状話し中で出してたシリアスも片付いたので、これから番外編も復活しますし、大丈夫だと。
日常パートで伏線張って回収の繰り返しですから、多分また年末近くなると出番の少なくなるキャラが増えると思いますが。


光龍様

案内役の人はきっとOL風味な二十七歳独身女性だと思います。
自宅に猫を飼っています。三十路間近にして浮いた話一つないのを気にしてるような人だともっといいと思います。
薬師椅子はきっと皆の憧れ。
それを無邪気に実行できる辺り、アホの子のポジションはかなりおいしいものだと。


SEVEN様

ふっ……! 背伸びと幼女はパーフェクトハーモニー!! いいじゃないですか。
み、み、美沙希ちゃんは多分幼女じゃないと思いますっ!
設定上では。でもどう考えても漫画あたりだとどんどん縮んでいくキャラです。
もう天狗様に年齢差なんて関係ないんじゃと思い始めて来た今日この頃です。


古時計様

コメント感謝です。
いやはや、何でこんな誤字になったんだか……。
まず、部長ってどなたですか、って話ですね。ええ。
それも消されるんだから、部長もいい迷惑だと思います。


あも様

無邪気ゆえに、爆弾発言を落としていくアホの子。
はたして何時他メンバーに爆弾発言を落としてくれるか、今から楽し――。
えー、心配です。心配でなりません。
暁御に関してはですね、話は作ってあるのです。あるのですが、サイコロタイムを始めてしまった今! 引っ込みが付かないッ!!


通りすがり六世様

アホの子にはきっとデフォルト装備なんでしょう、無駄な自信が。
まあ、元がアホの子だった以上、アホの子のままだった方が愛沙的には都合がよかったんでしょうね。
それで誰も常識を教える人が居なかったんで今のアホの子があります。
ただ、河原や学校の屋上でやるのは遊びじゃなくて完全にガチンコだと思います。


migva様

遂に満を持して登場!
身も心もロリっ娘です!!いやあ、現在存在するロリの七割がロリババァですからね、要するに。
見た目も中身もアホの子は初めてだと思います。
ただ、薬師はもう立て放題立てて後はどうする気もないようです。きっとロリコンと呼ばれても動じないでしょう。


KEY様

感想どうもです。
薬師のフラグ数ですか……、そうですね……。
二桁は突破してると思います。まあ、この先フラグ一気にフラグ増加はないと思いますが。
じゃら男に関しては、なんというか、暁御と一緒に登場するプロットが多いので、暁御任せになってます。


ヤーサー様

アホの子に、もう少ししたら先生も参上しますから。
もうしっちゃかめっちゃかですね。流石に先生は傍から見ても危険な香りがしますし。
薬師の立場については、明らかに河原のバイターの度を越してますが、荒事専門のバイターになると、現世出張が多くて閻魔的にも困るのでしないのだと思います。
ちなみに、アホの子は常識を知ってもアホの子です。


Eddie様

アホの子は完全に幼児レベルですからね。
ただ、今後成長しても、性格はあんまり変わらないと思います。
しかし、近所のちっちゃい子とは、良いポジを攫って行きますね。
娘ほど家族よりでもなく、他人ほど遠くもない、チャンスの多いポジションですからきっと成長したら薬師も以外な成長ドキドキ……、しないか。


f_s様

拾ってはいないけどフラグは立てた気がします。
色々な意味で予想外な幼女だったと思います。我ながら予想外だったので。
まあ、あれですけどね。前回の事件を大まかにまとめるなら――。
フラグ補強して、アホの子にフラグを立てました。以上。


春日井様

そりゃもうドアを蹴破ろうとすれば案内役も困っちゃうでしょう。
しかも下手に強いから大妖怪クラスじゃないと抑えきれませんし。
多分退屈させると危ないと思います。それはもう酷いことに。それに関しては藍音さんナイスアシストとしか。
ちなみにアホの子には、遊び=楽しいこと=爽快なこと=体を動かすこと=人をぶっ飛ばすこと=殴り合い、という方程式が存在しています。






アキミ~闇に舞い降りて来ない天才~


もう無意識に自分で結果を操作してる気がしました。
いい加減次回か次々回辺りには出してあげたいとおもい、ますよ?

http://anihuta.hanamizake.com/11th.html



最後に。

後日、暁御のチョコがポストから発見されたそうな。


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