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No.7573の一覧
[0] 俺と鬼と賽の河原と。(ほのぼのラブコメ)[兄二](2009/12/29 22:04)
[1] 其の二 あたしと彼と賽の河原と。[兄二](2009/09/21 21:30)
[2] 其の三 俺と鬼と地獄の酒場と。[兄二](2009/12/24 21:37)
[3] 其の四 俺と彼女と昨日の人と。[兄二](2009/09/24 13:26)
[4] 其の五 俺とあの子と昨日の人。[兄二](2009/09/24 13:50)
[5] 其の六 俺とあの子と一昨日の人と。[兄二](2009/04/01 21:22)
[6] 其の七 俺とお前とあいつとじゃらじゃら。[兄二](2009/09/24 13:55)
[7] 其の八 俺とあの子とじゃら男の恋と。[兄二](2009/04/04 21:04)
[8] 其の九 俺とじゃら男と屋台のおっさん。[兄二](2009/04/05 22:12)
[9] 其の十 俺と迷子と三途の河と。[兄二](2009/04/19 01:06)
[10] 其の十一 あたしと彼といつもの日常。[兄二](2009/05/18 23:38)
[11] 其の十二 俺と鬼と黒髪美人と。[兄二](2009/05/18 23:38)
[12] 其の十三 俺と少女と鬼の秘密と。[兄二](2009/04/13 01:47)
[13] 其の十四 俺と野郎と鬼と少女と。[兄二](2009/05/18 23:39)
[14] 其の十五 俺と河原と兄妹と。[兄二](2009/04/19 01:04)
[15] 其の十六 私と河原とあの人と。[兄二](2009/04/24 23:49)
[16] 其の十七 俺と酒場でただの小噺。[兄二](2009/05/18 23:32)
[17] 其の十八 俺と私と彼と彼女と。[兄二](2009/05/24 01:15)
[18] 其の十九 俺と彼女と気まぐれと。[兄二](2009/05/21 09:39)
[19] 其の二十 俺と彼女とデートと。[兄二](2009/05/24 01:16)
[20] 其の二十一 俺とお前とこの地獄と。[兄二](2009/10/17 19:53)
[21] 其の二十二 俺と天狗と閻魔と家族と。[兄二](2009/05/31 00:27)
[22] 其の二十三 俺と閻魔とパーティと。[兄二](2009/06/04 01:07)
[23] 其の二十四 俺と閻魔と部屋と起源と。[兄二](2009/06/05 00:43)
[24] 其の二十五 じゃら男と少女と俺と暁御と。[兄二](2009/06/09 23:52)
[25] 其の二十六 じゃら男と少女とでえとと。[兄二](2009/07/30 22:38)
[26] 其の二十七 じゃら男と少女と俺と暁御とチンピラ的な何か。[兄二](2009/06/16 00:38)
[27] 其の二十八 俺とじゃら男とリンと昨日と。[兄二](2009/06/16 11:41)
[28] 其の二十九 俺と酒呑みと変なテンション。[兄二](2009/06/20 00:27)
[29] 其の三十 俺と前さんと部屋とゲームと。[兄二](2009/06/21 19:31)
[30] 其の三十一 俺と河原と妹と。[兄二](2009/06/27 19:20)
[31] 其の三十二 俺と山と天狗と。[兄二](2009/06/27 19:18)
[32] 其の三十三 俺と山と天狗と地獄と。[兄二](2009/06/30 21:51)
[33] 其の三十四 俺と彼女と実家と家族と。[兄二](2009/07/03 20:35)
[34] 其の三十五 俺と家族と娘と風邪と。[兄二](2009/07/07 00:05)
[35] 其の三十六 私と彼と賽の河原と。[兄二](2009/07/09 23:00)
[36] 其の三十七 私と主と、俺と部下と賽の河原と。[兄二](2009/07/12 22:40)
[37] 其の三十八 俺と部下と結局平和と。[兄二](2009/07/17 23:43)
[38] 其の三十九 俺とその他と賽の河原と。[兄二](2009/07/21 08:45)
[39] 其の四十 俺とメイドと賽の河原と。[兄二](2009/07/20 22:53)
[40] 其の四十一 俺と無関係などっかの問題と幕間的な何か。[兄二](2009/07/22 21:56)
[41] 其の四十二 暁御と奴と賽の河原と。[兄二](2009/07/25 22:22)
[42] 其の四十三 俺と海と夏の地獄と。[兄二](2009/07/28 00:21)
[43] 其の四十四 俺と海と真の地獄と。[兄二](2009/07/30 22:35)
[44] 其の四十五 俺と貴方と賽の河原と。[兄二](2009/08/01 23:35)
[45] 其の四十六 俺とお前の滅亡危機。[兄二](2009/08/04 21:48)
[46] 其の四十七 俺とお前と厨ニ病。[兄二](2009/08/07 20:23)
[47] 其の四十八 疲れた俺と罰ゲーム。[兄二](2009/08/10 19:10)
[48] 其の四十九 俺と鬼と……、は? 猫?[兄二](2009/08/13 20:32)
[49] 其の五十 俺と盆と賽の河原と。[兄二](2009/08/17 00:02)
[50] 其の五十一 私と俺とあたしと誰か。[兄二](2009/08/19 23:35)
[51] 其の五十二 貴方と君の賽の河原と。[兄二](2009/08/28 23:03)
[52] 其の五十三 俺と藍音と賽の河原と。[兄二](2009/08/28 23:01)
[53] 其の五十四 俺と彼女ととある路地。[兄二](2009/09/04 21:56)
[54] 其の五十五 幕間 ある日の俺とメイドと猫耳。[兄二](2009/09/10 21:30)
[55] 其の五十六 幕間 俺と閻魔と妹の午後。[兄二](2009/09/14 22:11)
[57] 其の五十七 変種 名探偵鬼兵衛。前編[兄二](2009/09/21 21:31)
[58] 其の五十八 変種 名探偵鬼兵衛。 後編[兄二](2009/09/21 21:28)
[59] 其の五十九 俺が貴方と一緒に縁側で。[兄二](2009/09/24 22:25)
[60] 其の六十 俺と君とそんな日もあるさ。[兄二](2009/09/27 22:00)
[61] 其の六十一 俺とお前じゃ端から無理です。[兄二](2009/10/02 21:07)
[62] 其の六十二 今日は地獄の運動会。[兄二](2009/10/05 22:30)
[63] 其の六十三 ワタシトアナタデアアムジョウ。[兄二](2009/10/08 22:36)
[64] 其の六十四 鈴とじゃら男と賽の河原と。[兄二](2009/10/12 21:56)
[65] 其の六十五 俺と妹とソファやら鍵やら。[兄二](2009/10/17 19:50)
[66] 其の六十六 俺と御伽と竹林と。[兄二](2009/11/04 22:14)
[67] 其の六十七 俺と翁と父よ母よ。[兄二](2009/10/23 21:57)
[68] 其の六十八 俺と翁と月と水月。[兄二](2009/11/04 22:12)
[69] 其の六十九 貴方の家には誘惑がいっぱい。[兄二](2009/11/04 22:11)
[70] 其の七十 俺と娘と寒い日と。[兄二](2009/11/04 22:08)
[71] 其の七十一 俺と河原と冬到来。[兄二](2009/11/04 22:04)
[72] 其の七十二 俺と露店とこれからしばらく。[兄二](2009/11/07 20:09)
[73] 其の七十三 俺と貴方と街で二人。[兄二](2009/11/10 22:20)
[74] 其の七十四 俺とお前と聖域にて。[兄二](2009/11/13 22:07)
[75] 其の七十五 家で俺とお前が云々かんぬん。[兄二](2009/11/23 21:58)
[76] 其の七十六 俺と厨二で世界がやばい。[兄二](2009/11/27 22:19)
[77] 其の七十七 俺と二対一は卑怯だと思います。[兄二](2009/11/30 21:56)
[78] 其の七十八 俺とお前の急転直下。[兄二](2009/12/04 21:44)
[79] 其の七十九 俺と現世で世界危機。[兄二](2009/12/11 22:39)
[80] 其の一の前の…… 前[兄二](2009/12/15 22:10)
[81] 其の八十 俺と現世で世界危機。 弐[兄二](2009/12/19 22:00)
[82] 其の一の前の…… 後[兄二](2009/12/24 21:28)
[83] 其の八十一 俺と現世で世界危機。 終[兄二](2009/12/29 22:08)
[84] 其の八十二 明けましておめでとう俺。[兄二](2010/01/02 21:59)
[85] 其の八十三 俺と貴方のお節料理。[兄二](2010/01/05 21:56)
[86] 其の八十四 俺と茶店とバイターさんと。[兄二](2010/01/11 21:39)
[87] 其の八十五 俺と閻魔とセーラー服と。[兄二](2010/01/11 21:42)
[88] 其の八十六 俺と結婚とか云々かんぬん。[兄二](2010/01/14 21:32)
[89] 其の八十七 俺と少女と李知さん実家と。[兄二](2010/01/17 21:46)
[90] 其の八十八 俺と家と留守番と。[兄二](2010/01/21 12:18)
[91] 其の八十九 俺としること閻魔のお宅と。[兄二](2010/01/23 22:01)
[92] 其の九十 俺と実家で風雲急。[兄二](2010/01/26 22:29)
[93] 其の九十一 俺と最高潮。[兄二](2010/02/02 21:30)
[94] 其の九十二 そして俺しか立ってなかった。[兄二](2010/02/02 21:24)
[95] 其の九十三 俺と事件終結お疲れさん。[兄二](2010/02/06 21:52)
[96] 其の九十四 俺とアホの子。[兄二](2010/02/09 22:27)
[97] 其の九十五 俺とチョコとヴァレンティヌスと。[兄二](2010/02/14 21:49)
[98] 其の九十六 俺が教師で教師が俺で。[兄二](2010/02/22 22:00)
[99] 其の九十七 俺と本気と貴方と春と。[兄二](2010/02/22 21:55)
[100] 其の九十八 ~出番黙示録~アキミ。[兄二](2010/02/25 22:37)
[101] 其の九十九 俺と家と諸問題と。[兄二](2010/03/01 21:32)
[102] 其の百 俺と風と賽の河原で。[兄二](2010/03/04 21:47)
[103] 其の百一 百話記念、にすらなっていない。[兄二](2010/03/07 21:47)
[104] 其の百二 俺と憐子さんと前さんで。[兄二](2010/03/10 21:40)
[105] 其の百三 俺とちみっこと。[兄二](2010/03/14 21:15)
[106] 其の百四 俺と保健室が危険の香り。[兄二](2010/03/17 21:48)
[107] 其の百五 俺と娘と妹でなんやかんや。[兄二](2010/03/20 21:43)
[108] 其の百六 大天狗は見た![兄二](2010/03/24 20:09)
[109] 其の百七 俺と春とクリームパン。[兄二](2010/03/27 21:33)
[110] 其の百八 俺と憐子さんと空白。[兄二](2010/03/30 21:44)
[111] 其の百九 猫と名前と。[兄二](2010/04/03 21:03)
[112] 其の百十 俺と猫とにゃんこと猫耳とか。[兄二](2010/04/07 21:56)
[113] 其の百十一 春と俺と入学式。[兄二](2010/04/17 21:48)
[114] 其の百十二 俺と子供二人。[兄二](2010/04/13 22:03)
[115] 其の百十三 俺とあれな賽の河原と。[兄二](2010/04/17 21:41)
[116] 其の百十四 俺と生徒とメガネ。[兄二](2010/04/20 22:07)
[117] 其の百十五 眼鏡と俺と学校で。[兄二](2010/04/23 21:52)
[118] 其の百十六 貧乏暇なし、俺に休みなし。[兄二](2010/04/27 22:07)
[119] 其の百十七 俺と罪と罰と。[兄二](2010/04/30 21:49)
[120] 其の百十八 大天狗を倒す一つの方法。[兄二](2010/05/05 21:39)
[121] 其の百十九 大天狗が倒せない。[兄二](2010/05/09 21:29)
[122] 其の百二十 俺とご近所付き合いが。[兄二](2010/05/12 22:12)
[123] 其の百二十一 眼鏡と俺とこれからの話。[兄二](2010/05/16 21:56)
[124] 其の百二十二 俺と刀と丸太で行こう。[兄二](2010/05/22 23:04)
[125] 其の百二十三 俺と逢瀬と憐子さん。[兄二](2010/05/22 23:03)
[126] 其の百二十四 俺と指輪と居候。[兄二](2010/05/25 22:07)
[127] 其の百二十五 俺と嫉妬と幼心地。[兄二](2010/06/02 22:44)
[128] 其の百二十六 俺と噂も七十五日は意外と長い。[兄二](2010/06/02 22:05)
[129] 其の百二十七 にゃん子のおしごと。[兄二](2010/06/05 22:15)
[130] 其の百二十八 俺とお人形遊びは卒業どころかしたことねえ。[兄二](2010/06/08 22:21)
[131] 其の百二十九 俺と鬼と神社祭。[兄二](2010/06/12 22:50)
[132] 其の百三十 俺と日がな一日。[兄二](2010/06/15 22:03)
[133] 其の百三十一 俺と挑戦者。[兄二](2010/06/18 21:47)
[134] 其の百三十二 俺と眼鏡と母と俺と。[兄二](2010/06/22 23:21)
[135] 其の百三十三 薬師と銀子と惚れ薬。[兄二](2010/06/25 22:09)
[136] 其の百三十四 俺とできる女と強面な人。[兄二](2010/06/29 22:08)
[137] 其の百三十五 逆襲のブライアン。[兄二](2010/07/03 22:49)
[138] 其の百三十六 俺とお前と学校の怪談が。[兄二](2010/07/06 22:03)
[139] 其の百三十七 俺とある日のアホの子。[兄二](2010/07/09 21:21)
[140] 其の百三十八 すれ違い俺。[兄二](2010/07/12 22:14)
[141] 其の百三十九 じゃらじゃらじゃらりとうっかり洗濯。[兄二](2010/07/15 22:11)
[142] 其の百四十 俺と序文はまったく関係ない話。[兄二](2010/07/19 22:50)
[143] 其の百四十一 俺と決闘と日本刀。[兄二](2010/07/22 20:42)
[144] 番外編 現在の短編:薬師昔話 お姫様の話。[兄二](2010/04/17 21:47)
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[7573] 其の五十七 変種 名探偵鬼兵衛。前編
Name: 兄二◆adcfcfa1 ID:b80cdb5e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/09/21 21:31
俺と鬼と賽の河原と。





「鬼兵衛、ちょっといいですか?」

「なにかな」

「これを」


 閻魔が、青い鬼に、一枚の書類を渡した。


「神隠し事件について……。この世界、薬師達のだね?」

「はい、そうです。そして、東京で神隠し事件が相次いでいます」

「それを、調査して来い、と?」


 閻魔が、肯く。


「それは、僕が出向くようなことなのかい?」


 神隠し事件、確かに危険だが、鬼兵衛が出向くようなことでもないのだ。

 だが。


「送り込んだ鬼が三名、行方不明になっています」

「……! なるほど、だから僕の出番、か」

「ええ。本当は酒呑を行かせるのが確実かもしれませんが、あれは捜査に向きませんから」

「では、調査して報告すればいいのかな?」

「できれば解決も。火力が足りないと思ったら、要請を。その時は、色々と送り込むことにします」

「それは、できるだけ止めておくよ。きっと、河原で石を積んでる天狗も来るんだろう?」

「場合によってはそうなるかもしれませんが、なぜ?」


 鬼兵衛はニヒルな笑みを見せた。


「そんなことしたら、――馬に蹴られて死んでしまうよ」






其の五十七 変種 名探偵鬼兵衛。前編







「ふむ……、どこぞに、力場がある訳でもないみたいだね」


 スーツを纏った青鬼には到底似合わない街、東京。

 彼は、人ごみの中、東京全域に探索を掛けて、得られた結果を呟いた。


「と、すれば。実際に犯人がいてその場で攫って行く方向か……。妖力は感じられないけど」


 人々が、鬼兵衛の横を通り抜けて行く。

 しかし、鬼を見て驚くような素振りは、見せない。

 彼等の眼には、鬼兵衛が映ってはいなかった。

 まるで、フィルタでもかけたかのように、鬼兵衛は微妙にずれた次元にいるのだ。


「まずは、中心地から、か」


 鬼兵衛は懐から資料を取り出し、事件の起きた地域の中心地を割り出していく。

 事件が起こった場所を繋ぎ、その中心地を見ると、そこには一つの建造物。


「将星学園、か……。見たところ普通の高校、みたいだけど」


 しかし、鬼兵衛はその高校に何かあると踏んでいた。

 何故か、事件が起こった地域を結ぶと、円になるのだ。

 実際の通り魔や殺人鬼の場合はその中心が、などとは言わないが、鬼兵衛が相手取るのは、妖怪や魔術師の類なのだ。

 学校に儀式場があり、犯人はその儀式場から一定以上離れられない、や、儀式魔術の為の中心地が高校である、など中心に何かある可能性は高い。


「円状のルートをたどる妖怪、って線も捨てきれないけど……」


 それにしたってその中心にこれ見よがしに学校が建っているのは、怪しい。

 そう断じた鬼兵衛は、その巨体を学び舎へと向かわせた。












 その学び舎は、外観上普通ではあった。

 その、見た目普通な校舎の廊下を、鬼兵衛は歩く。

 しかし、学校自体が普通かどうか、と言われればそうでもない。

 いきなり廊下から極光機装なる声が響き変身したヒーローらしき者が現れたり。

 不意に生徒の腕がチェーンソーに変わったり。

 その他諸々、変人だけは多くいた。


「何なんだろうね……、この学校は」


 だがしかし、鬼兵衛の探しているようなものには当たらない。

 奇人に変人は多くいても、人に害為すような妖怪や呪術師、魔術師の類は見当たらないのだ。

 不可解に思いながらも鬼兵衛は校舎を歩く。

 しかし、不思議な校舎であった。


「極上の、霊場では、あるみたいだね……」


 なるほど、雑多な力で溢れ返っている。

 しかも校舎の造りそのものが、儀式に適した、むしろ一つの寺社のような雰囲気を醸し出しているのだ。


「どうやら、ビンゴみたいだね。こうまでだと、ここにを拠点にしない意味が解らない」


 なるほど、ここなら力を使うに困ることはない。

 それどころか、どんな大魔術だって可能になるだろう。

 そして、人外とてここは巣穴にするに心地よい。

 現に、鬼兵衛とて、力が流れ込むのを感じているのだ。


「さて、どうやって探し出そうかな」


 考えては見るものの、答えはない。

 目星は付いたが、ここで走査系の技を使ったとして、効果は如何ほどだろうか。

 力で溢れ返り過ぎて、近づかないと全く捕捉できないのだ。

 これでは、虱潰しをするしかない。

 面倒な仕事になりそうだ、そう思って鬼兵衛は決意を新たにし、動きだそうとする。

 そんな時だ。


「ひゃあっ」


 声が、聞こえた。

 鬼兵衛は、その声に素早く反応し、その声のした方向、要するに自分の前方を見下ろした。


「もしかして――、見えてる、のかな?」


 そこには、鬼兵衛を目を丸くして見上げる少女が、居た。


「見えてるって……、もしかして、他の人には見えてないの?」


 鬼兵衛は、そこで少しの違和感を覚えた。

 この少女、こちらを見ている割に、驚きが少ない。


「確かに、これだけ妙な人間がいれば――、見える人くらい居てもおかしくはない、か」


 この少女は何者か。

 はたして、鬼を見ていながらその程度の反応とはどういう事なのか。


「それにしても、反応が小さいね? 取って食おうなんて思っちゃいないけど、鬼を見たら尻もちくらいつくのが普通じゃないかな?」


 しかし、少女の答えはやはりずれていた。


「えっ? 取って食わないの!?」


 なるほど、普通の少女ではない。

 頭の中も、外見的にもだ。


「そんな突っ込みをされたのは初めてだよ。僕の常識が間違ってたのかな?」


 勝気そうな黒い瞳に長い黒髪。

 普通とはまた違った、美少女と呼ばれる類であろう。

 しかし、それにしたってこの反応はいかがなものか。


「この学校、常識ないもの」


 あっけらかん、というべきか、ざっくばらんというべきか。


「君もじゃないかい?」

「仕方ないわ。だって、たまに校舎も爆破されるし」


 どんな学校だ、と突っ込みを入れたいが、きっと誰にも取り合ってもらえぬことだろう。



「それにしたってその反応は変だと思うけどね」

「だって、クラスに一人くらい人外は居るものよ?」

「……」


 もう閉口する他ない。

 それが当然の高校とはいかがなものか。


「ああ、でも、意外と皆普通よ? 他よりちょっとお祭り好きでトラブルに慣れてるだけ」

「ちょっと?」

「すごく、でもいいわ」


 世の中、こんなはずではなかったことばかりである。


「で、僕みたいなのは普通なのかい?」


 しかし、彼女はそこで首を横に振った。


「そうね、普通ではないけど、ふーん、で済ますぐらいの下地はあるかしらね」

「すごいね」


 鬼兵衛としてはそう言う他なかった。

 しかし、見られてしまった。

 どうしようか、と鬼兵衛は考える。

 ともかく、早いところどこかへ行こうか、そう考えたその時だ。


「あんたは、何をしに来たのかしら? 人でも食べるの? それとも、もしかして神隠し事件って、貴方?」


 そう言われては堪ったものではない。

 こちらはそれを解決に来たのだ。


「違うよ、人も食べないし、逆だ」

「逆?」


 聞き返した彼女に、鬼兵衛は苦笑いして答えた。


「解決に来たのさ」


 それだけ言って、きょとんとしている少女を置いて立ち去ろうとする鬼兵衛。

 しかし――、

 それはできなかった。


「何故――、ついてきているのかな?」


 颯爽と歩く隣には、少女の姿がある。


「事件解決、探偵みたいで面白そうじゃない」

「遊びでやってるんじゃないんだよ?」


 本気も本気、それも運営の鬼が数名やられるほどの案件である。

 面白半分で首を突っ込むなど、修正されても文句は言えない。

 しかし、少女はそう思ってなどいなかったらしい。


「遊びじゃないからこそ、手伝うんでしょ?」

「何を、言ってるのかな?」

「被害を受けてるのは、私達。私達を想うなら、できる限り効率を上げるべきじゃなくて?」


 なるほど、と鬼兵衛は心の中で呟く。

 しかし、言い返すことも、少女のしようとしていることを推奨する訳にもいかない。

 筋は通っているようで、いないのだ。


「しかし、君を危険に晒すのは本末転倒だと思うけどね」

「だったら、どっちも一緒じゃない?」


 それもそう、だが、鬼兵衛はどうしても肯くことはできない。

 しかし、既に少女は引く気などないようだった。


「じゃあ、あんたが断っても私は捜査することにするわ」


 そう来たか、と内心舌を巻く。

 要するに、絶対捜査はするのだから、鬼兵衛の手元に置いておく方が安全ではないか?

 と聞いているのだ。

 随分と痛いところを突いてくる。

 しかし、別に少女にとって有利、という訳でもない。


「どうした、ものかな……」


 最善たる、少女が大人しくしている、がなくなった以上、どちらを選んでも少女に危険が及ぶのだ。

 どういうことか、と聞かれれば。

 節操無く捜査して偶然にも犯人にであう、か、犯人に目を付けられ被害者となる、が鬼兵衛がここで断った際の怒り得る悪い結果である。

 そして、鬼兵衛と行動を共にして得られる最悪の結果としては、逆に半端に事件に近い分、被害者となり得る。

 更には、鬼兵衛への弱みにもなり得るのだ。

 どちらにせよ、危険度はなくならない。

 はたして、どちらが彼女にとって一番危険が少ないだろうか。

 鬼兵衛は双方のメリットデメリットを、秤にかける。

 鬼兵衛が近くでリスクコントロールをしようとするほど、彼女は事件に近づいて行く。

 しかし、離れれば離れるほど、彼女のリスクをコントロールできなくなる。


「悩むなら、サイコロでも、あみだくじでも、コインでもいいんじゃないかしら」


 思考を中断する、少女の声に、鬼兵衛は呆れを見せる。


「……君はコインで運命を決めるのかい?」

「どっちも未知数なら変わらないわ」

「全く……。君は筆舌に尽くしがたいね」


 鬼兵衛はここぞとばかりに溜息を一つ。


「……わかった。こっちが折れるよ」


 これ以上の問答は無駄であろう、と鬼兵衛は確認した。

 彼女は決して頭の悪い人間ではない。

 きっと、あの手この手で鬼兵衛を追いかけ回すことだろう。

 と、なると捜査どころではない。

 少女から逃げ回る事に時間を使うくらいなら、彼女の言った通り、一刻も早く事件を解決すべきだ。

 結局、選ぶことなどありはしない。

 彼女が提示したのは一択だ。

 初めから鬼兵衛関わる気でいて、二択もなにもあった物ではない。

 すると、少女は満足したようで、不敵な笑みを鬼兵衛に見せる。


「じゃあ、決まりね。私の名前は有木津島 清華! この学校の、生徒会長よ」


 ああ、なるほど、と鬼兵衛は納得した。


「青野 鬼兵衛。地獄の鬼だよ」


――ああ……、この子が変人奇人の長なのか。









「それで、何で地獄の鬼さんとやらはわざわざ並みいる世界の中からここに解決に来たのかしら?」


 学園の敷地の外、閑散とした道を選んで二人は歩いていた。

 大体の事情を理解した彼女は、鬼兵衛にそのような疑問を投げかけた。

 なるほど、もっともと言えばもっともだ。

 別に世界を揺るがすような事件ではない。

 異世界から鬼が来るほど大事件という程でもないのだ。

 複雑怪奇ではあっても。


「理由はたくさんあるよ」


 と、鬼兵衛は説明を開始した。


「まず一つ目が、これからもこの規模で済む保証がない、からかな」

「これが下準備かも、ってこと?」


 その問いに、鬼兵衛は肯く。

 もし、これが妖怪が食欲の赴くままに人を喰らっているだけならいいが、大魔術の生贄や、危険な類の召喚術の生贄に使われない保証はないのだ。

 最悪のケースでは、危険な悪魔や、魔神が召喚され、世界が滅ぶ。


「次が、局所的に人が死ぬのは望ましくないってとこかな」

「それは、どういうこと?」

「地獄としては、現世のコミュニティを持ち込まれるのは望ましくないんだよ。それに、現世のバランスも崩れる」


 これが二つ目の理由。

 半端に現世を引きずって地獄に来た場合、現世のルールを押し通そうとして、事件を起こす例があるのだ。

 最悪テロ組織が出来上がった例が数件ある。

 それだけではなく、人間の分布バランスが崩れるため、その土地の霊場としてのバランスも狂ってしまう。

 その場合の最悪は、その土地のバランスが崩れ、その土地のバランスが崩れたために国のバランスが崩れ、国のバランスから世界へ、と被害が広がっていくことだ。

 どこかで、専門職が止めないと、荒廃してしまう。


「そうなってしまったら陰陽師あたりの仕事なんだけどね」

「そうなんだ」

「まあ、大きい理由はこの二つかな。他にも色々あるけど」

「そう、でも。だったら、戦争にでも介入した方がいいんじゃないかしら」

「そいつは人間で解決すべきことだよ。死者は生者に口出しできない」


 原則、地獄の鬼や、死神と呼ばれる者が大きく干渉することが許されているのは妖怪や霊相手のみ。

 いわゆる、人間の力ではどうしようもない危機にだけ、出てこれるのだ。

 戦争には、裏で人外が糸を引いてない限りは出ることはできない。


「まあ、基準はかなり幅があるんだけどね。現地人の力、というか……」

「要するにあんた達が来る前に事件をどうにかしちゃう、ってこと?」

「そうなんだけどね。でもどうやらここの危機レベルを変えないといけないかもなぁ……」


 先ほどの学園内の人員を見る限り、大体の危機には対応できそうなのだ。

 すると、何故か清華は首をひねった。


「変ね、そう言えば、こんな事件なら誰かが事件解決に動いててもおかしくないはずなのに……」

「事態を静観してる、とでも?」

「うーん、大抵変人奇人人外は自分から事件に突っ込んでいくか、放っておいても巻き込まれるはずなんだけど……」


 鬼兵衛は改めて学園の非常識さを思いしる。

 まるで、物語の主人公を集めたような学校だ。


「まあ、考えてもどうしようもない、か。とりあえず、まずは捜査だ」

「どこへ行くの?」

「まずは犯行現場、そこから相手の痕跡をたどる」


 鬼兵衛はそれが一番効率的だと判断した。

 学園内にいるのは確定的と言ってもいい、もし違うなら鬼兵衛が出てくるまでもなく前任が場所位割り出せたはずだ。

 しかし、学園内に絞り込めたのは早かったが、学園内から探し出すのが難しい。

 普通であれば異常を探せばいいところを、あの学園は異常だらけなのだ。

 どの異常が鬼兵衛の探すものかわからない以上は学園内だけで幾ら探しても見つかるわけがない。

 と、すればその異常がどんなものであるか知る必要がある。

 妖力や魔力の痕跡。

 それらを確実に見極めなければ片っ端からしらみつぶしになってしまう。


「初日は現場を回るだけだね」


 そう言って鬼兵衛と清華は事件現場へと足を踏み入れた。











 清華と別れ、鬼兵衛は夕暮れ時の街を歩いていた。


「さて……、魔力の痕跡も、妖力もない……、ますます判らなくなってきた」


 先ほどの現場に、まったくの痕跡が感じられなかった。

 これではよろしくない。

 妖力か魔力か判断できるだけで大きく捜査が変わってくるのだ。

 もし、妖力なら人食いの可能性が高く、魔力なら儀式の可能性が高い。

 儀式か人食いか。

 違いは大きい。

 探す相手が儀式場か相手かで探し方が全く変わる。

 今のところ確率は五分。

 当たれば被害は最小限。

 外せば被害者が増えるかもしれない。


「一晩、考えようか」


 そう呟いて、鬼兵衛は顔を上げる。

 その時だ。

 ある店が鬼兵衛の目に留まる。


「……下詰神聖店。そう言えば、そういう店だったね」


 まるで今現れたようにそこに立っているのは、木造の建物、下詰神聖店。

 求める者の前に現れる、いかなる世界にも存在する店である。

 当然のように地獄にさまざまな品物を卸している。

 そして、今鬼兵衛の前に姿を現したという事は。


「欲しい商品が、置いてあるのかな?」


 入らないという選択肢はなかった。

 ガラスの張られた木造の扉を開く。

 神剣や名刀と呼ばれるものからガラクタまでが雑多におかれたその向こう。

 扉に付けられた鈴に反応して、店主、下詰春彦はカウンターから鬼兵衛を見た。


「いらっしゃい、今日は何をお求めだ?」


 短い黒髪、それなりに鋭い目。

 年の頃は高校生くらいだろうか。

 そんな、どこにでもいるような高校生、それが下詰神聖店店主である。


「いつも通りのセット内容か? それとも、別のかい?」


 鬼兵衛がここに来たのは、一度や二度ではない。

 常連と呼べるほどの付き合いが、彼とはあった。


「いや、今回は別のものを買うよ」

「別の、とは?」


 鬼兵衛は、おもしろげに口を歪める春彦に、ちょっとした確信を得る。


「ここの取扱う商品は、どこまであったかな?」


 いっそ白々しいまでの鬼兵衛の問いに、春彦はそれ以上の芝居がかった口調で応えた。


「核弾頭から夕飯の惣菜まで。マジックアイテムから、文房具まで、だが?」


 鬼兵衛はここで理解した。


「じゃあ、情報も取り扱ってるのかな?」


 不敵に笑う店主に。


「出すもの出すなら――、宇宙の真理だって売って見せようか」


 下詰神聖店に売ってないモノはない。







「まずは、そうだな……。事件の犯人は人間か、妖怪か、聞かせてもらおうかな」


 そのようにして、話は始まった。


「妖怪だな。いや、それも語弊があるか。正確にはもっと違う生き物だ」

「そいつは、厄介そうだね」

「厄介だろう。なんせ相手は結構な高位の生き物だ」


 春彦の言葉に、鬼兵衛は決意を新たにする。

――これは、面倒な仕事かもな……。


「じゃあ、それは将星学園にいると考えていいのかな?」


 春彦は肯く。


「イエスだ。間違いないね」

「じゃあ、何で……。いや、まずは将星学園が何なのか、聞かせてくれるかな?」


 あの不自然な学園は一体なんだというのか。

 聞いておかない訳にはいかなかった。


「将星学園、か。あそこは、そうだな、奇人変人の集まる場所、だ」

「……なんとなく納得できないね」

「さて、ね。俺にも少々不可解であるけども。ともかく、あそこにはこの世界の意志が働いてる」

「それで、集まるとでも?」

「そうだ。この世界は、俺の出身世界だが――。どうにもそう、危機が多いのである、と」

「その危機から守るための人間を集めてるのかい?」


 多分、そうだ、と春彦は肯定し、続けた。


「例えるなら、あそこの変人奇人は物語の主人公だ」

「だから、変身したりするのかい……?」


 げんなりと、鬼兵衛は聞く。

 春彦は肯いて見せた。


「ああ。微笑み一つで人を虜にする奴もいれば――、光になって霧散した奴もいる」

「そう言えば、君の通う高校も。将星学園だよね」

「イエスだ。まったくもってその通り」

「まったく、あそこはどうなってるんだか……」


 鬼兵衛は溜息一つ。


「じゃあ、聞くけど。なんで、君達が解決しない?」


 春彦は、何も言おうとはしなかった。

 はたして、これだけの人員がいて、なぜ誰も解決に動かないのか。

 ここまで人知が及ばぬ領域に居ながら、なぜ、誰も動こうとはしないのか。


「……、それが、俺にもわからんのでな、気になってるものではあるよ」


 そう言って春彦は頭を振った。


「なぜか、食指が動かん。調べはしても動こうとは思わんのだ」

「……」

「能動的に動いてるのはお前だけだ。何か、裏があるんじゃないかと思うが、わからん」


 彼等が、物語の主人公だというのなら、きっと自ら巻き込まれに行くはずである。

 なのに、動きがない。

 考えても答えは出なかった。

 仕方がない、と気持ちを切り替え、鬼兵衛は次の話の資料を見せる。


「じゃあ、次だ」

「……被害者リストか?」


 鬼兵衛が取り出したのは今回の件で神隠しに遭った者のリストであった。

 それを見て、春彦が呟く。


「……新聞記者……、学生……、警察。報道関係者……」


 それは、被害者の職種である。

 嗅ぎまわったために目障りに思われ消されたのではないか、と鬼兵衛は考えていたのだが、春彦はそう思わなかったらしい。


「そうか……。なるほど」

「なにか、わかるのかい?」

「これらが上がって――、お前に話が来たんだな?」

「そうだけど?」


 鬼兵衛が言うと、なるほど、と春彦はもう一度肯いた。


「何故、あの奇人共が首を突っ込まないのかと思っていたが、そうか、役者が違ったのか」

「どういうことだい?」


 問うた鬼兵衛に春彦は身振り手振りで焦るなと示す。


「焦ることは全くない。黙ってても事は進むぞ? 確か、協力者ができたと言ったな? ならば彼女がキーパーソン。違いはない」

「……どういうことか聞いても教えてくれないんだろうね」


 そう言って鬼兵衛は肩を竦めた。


「ああ。だが、最速なら明日にでも犯人は見つかる。お前はその先だけを考えておくべきだ」

「その先……、倒すことかい?」

「イエスだ。とりあえず、くれぐれも、その協力者と行動を共にしろ」

「何故、彼女にこだわるんだい?」


 鬼兵衛には意味が解らない。

 しかし、春彦にとってはとても意味のあることだという。


「お前が選んだ、お前の協力者だからだ。誇っていい、お前がいたからその協力者とやらは救われた」


 いよいよもって意味がわからず、鬼兵衛は考えるのを止めた。

 この店主が何もせずとも事態は動くと言った。

 で、あれば動くのだろう。

 そう思って聞く。


「代金は?」


 だが、春彦はいらん、と返した。


「不可解に思っていたことが解ったんだ。対価としては十分すぎる」

「そうかい」


 疲れたようにそう言って鬼兵衛は店を後にしようと扉の前に立つ。

 そこで、春彦からの声が響いた。


「そうだ。これだけじゃあれだから、サービスにヒントをプレゼントだ」


 彼は、言う。






「もしかすると、人外による神隠し事件など、起こってないのかもしれないぞ?」














―――

まさかの、鬼兵衛参上。
一応今後の流れに繋がる必要なイベントなので。
我ながら前後篇になるとは思ってませんでしたが。
始まって以来のながいお話ですね。




では返信。


悠真様

多分、下手に閻魔様の血等飲んだら神通力やらそんな感じのが手に入るのでしょうね。
確かに、既に父親なのですが、藍音も由美も手のかからない子と言うか。
手のかからないことが手のかかる子であるために、父親よりも人生の先生みたいな感覚があったのでしょう。
ちなみに呪術師教会と、天狗で昔抗争があったようです。その辺の話もいつかできればなー、と。


キヨイ様

いけません、彼のことを思い出しては。
こんなあっさり再登場させたらモニタの前で悶絶死する人が現れてもおかしくはありません。
ので、Ryoji・The・Slimeはもっと忘れた頃に出てきます。
しばらくは橋の下を動かないことでしょう。


あも様

地獄で死んだら完全消滅ですからね。
いやはや、やっと姉妹丼ができますな。
今まで、家に帰って無かったりした事情から、由比紀が閻魔を避けてる節があったようで。
同じ場所にいてもできるだけ一緒にいなかったのが、こないだの件でちょっと思いなおしたようです。


AK様

姉妹丼、親子丼とくれば――。
一族……、ですかね?
流石に一族丸っとは耳にしたことがありませんが。
そして薬師はどうせ、敵対していた呪術師教会の女の子にフラグを立てていたのでしょう。どうせ。


春都様

最近の薬師はニートロードを突き進みそうですが。
薬師はとっとと結婚して身を固めるべき。
これ以上落としてどうする気なのでしょうか。
そして、鬼兵衛が見抜かれてるとは思いませんでした、はい。


奇々怪々様

大丈夫、オリジンの方だって、勇者を旅立たせたのは王様ですから。
間接的には王様が殺してることに。
真っ赤なキャベツ。それはきっと、あれでしょう、ケチャップ……、苦しいか。
私はちょっと料理の勉強してきますね。フラグ立てるために。


ヤーサー様

きっと……。きっと仕事場では……!!
凛々しい閻魔さまがいるんじゃないかと。
最近は薬師のフラグパワーで雰囲気が柔らかくなったと評判のようです。
由比紀さんは帰るのがちょっと気恥ずかしかったり、気まずかったりしたようです。普段は普通に不法侵入してるのに。


Eddie様

あれですからね。年増どころか古代生ぶ……、いえ、若々しくて綺麗な方ですよね。
良く考えると平均年齢が多分五桁越えしてると思われる小説はなかなかないかと。
しかし、血だらけ料理でも気にせず食べる薬師はすごいと思う。ためらうか変に興奮するかのどち……げふんげふん。きっと薬師が意識を失うレベルですから常人が食べたら存在が崩壊するかと。


通りすがり六世様

いやはや、私なんて十六なのに煙草を吸うかと店で聞かれる老け顔だったり。
きっと薬師は娘は渡さんと言いたいと思ってるが、娘がだれの手にも渡らないタイプだったり。
……中々いない型ですね。
それと、あまり外見からの性格が逸脱はしないんじゃないかな、というわけでやはり閻魔は幼いです。


ミャーファ様

薬師の最期、それはきっと誰かの気持ちに気付いた時でしょう。
鈍感じゃない薬師なんて薬師ではない、ってことで自己崩壊。
私もピーマンは好きじゃないですね。
嫌いってほどじゃないけど絶対に進んでは食べたくないです。


f_s様

美沙希ちゃんの血の効果がないのは薬師が……。
鈍感だからでしょう。きっと。
薬師なら毒や鈍いにも鈍感な気がする。
きっと薬師の血をなめるようなシチュに入れば藍音さんあたりが暴走するのでしょうが。


SEVEN様

次が親子丼ですね、わからいでか。
なんとなく、父、薬師、母、由比紀、子、閻魔にしか見えない罠。
ですが、月一で父薬師、娘閻魔、妹由比紀、になるから大丈夫でしょう。
何が大丈夫なのかわかりませんが。




最後に。

遂に鬼兵衛は真実に迫る!! 結局何もしてないのに事件は解決へ――!!

次回、名探偵鬼兵衛、世界は僕を中心に回っている。

次回も見てくれよな!!


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