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No.7573の一覧
[0] 俺と鬼と賽の河原と。(ほのぼのラブコメ)[兄二](2009/12/29 22:04)
[1] 其の二 あたしと彼と賽の河原と。[兄二](2009/09/21 21:30)
[2] 其の三 俺と鬼と地獄の酒場と。[兄二](2009/12/24 21:37)
[3] 其の四 俺と彼女と昨日の人と。[兄二](2009/09/24 13:26)
[4] 其の五 俺とあの子と昨日の人。[兄二](2009/09/24 13:50)
[5] 其の六 俺とあの子と一昨日の人と。[兄二](2009/04/01 21:22)
[6] 其の七 俺とお前とあいつとじゃらじゃら。[兄二](2009/09/24 13:55)
[7] 其の八 俺とあの子とじゃら男の恋と。[兄二](2009/04/04 21:04)
[8] 其の九 俺とじゃら男と屋台のおっさん。[兄二](2009/04/05 22:12)
[9] 其の十 俺と迷子と三途の河と。[兄二](2009/04/19 01:06)
[10] 其の十一 あたしと彼といつもの日常。[兄二](2009/05/18 23:38)
[11] 其の十二 俺と鬼と黒髪美人と。[兄二](2009/05/18 23:38)
[12] 其の十三 俺と少女と鬼の秘密と。[兄二](2009/04/13 01:47)
[13] 其の十四 俺と野郎と鬼と少女と。[兄二](2009/05/18 23:39)
[14] 其の十五 俺と河原と兄妹と。[兄二](2009/04/19 01:04)
[15] 其の十六 私と河原とあの人と。[兄二](2009/04/24 23:49)
[16] 其の十七 俺と酒場でただの小噺。[兄二](2009/05/18 23:32)
[17] 其の十八 俺と私と彼と彼女と。[兄二](2009/05/24 01:15)
[18] 其の十九 俺と彼女と気まぐれと。[兄二](2009/05/21 09:39)
[19] 其の二十 俺と彼女とデートと。[兄二](2009/05/24 01:16)
[20] 其の二十一 俺とお前とこの地獄と。[兄二](2009/10/17 19:53)
[21] 其の二十二 俺と天狗と閻魔と家族と。[兄二](2009/05/31 00:27)
[22] 其の二十三 俺と閻魔とパーティと。[兄二](2009/06/04 01:07)
[23] 其の二十四 俺と閻魔と部屋と起源と。[兄二](2009/06/05 00:43)
[24] 其の二十五 じゃら男と少女と俺と暁御と。[兄二](2009/06/09 23:52)
[25] 其の二十六 じゃら男と少女とでえとと。[兄二](2009/07/30 22:38)
[26] 其の二十七 じゃら男と少女と俺と暁御とチンピラ的な何か。[兄二](2009/06/16 00:38)
[27] 其の二十八 俺とじゃら男とリンと昨日と。[兄二](2009/06/16 11:41)
[28] 其の二十九 俺と酒呑みと変なテンション。[兄二](2009/06/20 00:27)
[29] 其の三十 俺と前さんと部屋とゲームと。[兄二](2009/06/21 19:31)
[30] 其の三十一 俺と河原と妹と。[兄二](2009/06/27 19:20)
[31] 其の三十二 俺と山と天狗と。[兄二](2009/06/27 19:18)
[32] 其の三十三 俺と山と天狗と地獄と。[兄二](2009/06/30 21:51)
[33] 其の三十四 俺と彼女と実家と家族と。[兄二](2009/07/03 20:35)
[34] 其の三十五 俺と家族と娘と風邪と。[兄二](2009/07/07 00:05)
[35] 其の三十六 私と彼と賽の河原と。[兄二](2009/07/09 23:00)
[36] 其の三十七 私と主と、俺と部下と賽の河原と。[兄二](2009/07/12 22:40)
[37] 其の三十八 俺と部下と結局平和と。[兄二](2009/07/17 23:43)
[38] 其の三十九 俺とその他と賽の河原と。[兄二](2009/07/21 08:45)
[39] 其の四十 俺とメイドと賽の河原と。[兄二](2009/07/20 22:53)
[40] 其の四十一 俺と無関係などっかの問題と幕間的な何か。[兄二](2009/07/22 21:56)
[41] 其の四十二 暁御と奴と賽の河原と。[兄二](2009/07/25 22:22)
[42] 其の四十三 俺と海と夏の地獄と。[兄二](2009/07/28 00:21)
[43] 其の四十四 俺と海と真の地獄と。[兄二](2009/07/30 22:35)
[44] 其の四十五 俺と貴方と賽の河原と。[兄二](2009/08/01 23:35)
[45] 其の四十六 俺とお前の滅亡危機。[兄二](2009/08/04 21:48)
[46] 其の四十七 俺とお前と厨ニ病。[兄二](2009/08/07 20:23)
[47] 其の四十八 疲れた俺と罰ゲーム。[兄二](2009/08/10 19:10)
[48] 其の四十九 俺と鬼と……、は? 猫?[兄二](2009/08/13 20:32)
[49] 其の五十 俺と盆と賽の河原と。[兄二](2009/08/17 00:02)
[50] 其の五十一 私と俺とあたしと誰か。[兄二](2009/08/19 23:35)
[51] 其の五十二 貴方と君の賽の河原と。[兄二](2009/08/28 23:03)
[52] 其の五十三 俺と藍音と賽の河原と。[兄二](2009/08/28 23:01)
[53] 其の五十四 俺と彼女ととある路地。[兄二](2009/09/04 21:56)
[54] 其の五十五 幕間 ある日の俺とメイドと猫耳。[兄二](2009/09/10 21:30)
[55] 其の五十六 幕間 俺と閻魔と妹の午後。[兄二](2009/09/14 22:11)
[57] 其の五十七 変種 名探偵鬼兵衛。前編[兄二](2009/09/21 21:31)
[58] 其の五十八 変種 名探偵鬼兵衛。 後編[兄二](2009/09/21 21:28)
[59] 其の五十九 俺が貴方と一緒に縁側で。[兄二](2009/09/24 22:25)
[60] 其の六十 俺と君とそんな日もあるさ。[兄二](2009/09/27 22:00)
[61] 其の六十一 俺とお前じゃ端から無理です。[兄二](2009/10/02 21:07)
[62] 其の六十二 今日は地獄の運動会。[兄二](2009/10/05 22:30)
[63] 其の六十三 ワタシトアナタデアアムジョウ。[兄二](2009/10/08 22:36)
[64] 其の六十四 鈴とじゃら男と賽の河原と。[兄二](2009/10/12 21:56)
[65] 其の六十五 俺と妹とソファやら鍵やら。[兄二](2009/10/17 19:50)
[66] 其の六十六 俺と御伽と竹林と。[兄二](2009/11/04 22:14)
[67] 其の六十七 俺と翁と父よ母よ。[兄二](2009/10/23 21:57)
[68] 其の六十八 俺と翁と月と水月。[兄二](2009/11/04 22:12)
[69] 其の六十九 貴方の家には誘惑がいっぱい。[兄二](2009/11/04 22:11)
[70] 其の七十 俺と娘と寒い日と。[兄二](2009/11/04 22:08)
[71] 其の七十一 俺と河原と冬到来。[兄二](2009/11/04 22:04)
[72] 其の七十二 俺と露店とこれからしばらく。[兄二](2009/11/07 20:09)
[73] 其の七十三 俺と貴方と街で二人。[兄二](2009/11/10 22:20)
[74] 其の七十四 俺とお前と聖域にて。[兄二](2009/11/13 22:07)
[75] 其の七十五 家で俺とお前が云々かんぬん。[兄二](2009/11/23 21:58)
[76] 其の七十六 俺と厨二で世界がやばい。[兄二](2009/11/27 22:19)
[77] 其の七十七 俺と二対一は卑怯だと思います。[兄二](2009/11/30 21:56)
[78] 其の七十八 俺とお前の急転直下。[兄二](2009/12/04 21:44)
[79] 其の七十九 俺と現世で世界危機。[兄二](2009/12/11 22:39)
[80] 其の一の前の…… 前[兄二](2009/12/15 22:10)
[81] 其の八十 俺と現世で世界危機。 弐[兄二](2009/12/19 22:00)
[82] 其の一の前の…… 後[兄二](2009/12/24 21:28)
[83] 其の八十一 俺と現世で世界危機。 終[兄二](2009/12/29 22:08)
[84] 其の八十二 明けましておめでとう俺。[兄二](2010/01/02 21:59)
[85] 其の八十三 俺と貴方のお節料理。[兄二](2010/01/05 21:56)
[86] 其の八十四 俺と茶店とバイターさんと。[兄二](2010/01/11 21:39)
[87] 其の八十五 俺と閻魔とセーラー服と。[兄二](2010/01/11 21:42)
[88] 其の八十六 俺と結婚とか云々かんぬん。[兄二](2010/01/14 21:32)
[89] 其の八十七 俺と少女と李知さん実家と。[兄二](2010/01/17 21:46)
[90] 其の八十八 俺と家と留守番と。[兄二](2010/01/21 12:18)
[91] 其の八十九 俺としること閻魔のお宅と。[兄二](2010/01/23 22:01)
[92] 其の九十 俺と実家で風雲急。[兄二](2010/01/26 22:29)
[93] 其の九十一 俺と最高潮。[兄二](2010/02/02 21:30)
[94] 其の九十二 そして俺しか立ってなかった。[兄二](2010/02/02 21:24)
[95] 其の九十三 俺と事件終結お疲れさん。[兄二](2010/02/06 21:52)
[96] 其の九十四 俺とアホの子。[兄二](2010/02/09 22:27)
[97] 其の九十五 俺とチョコとヴァレンティヌスと。[兄二](2010/02/14 21:49)
[98] 其の九十六 俺が教師で教師が俺で。[兄二](2010/02/22 22:00)
[99] 其の九十七 俺と本気と貴方と春と。[兄二](2010/02/22 21:55)
[100] 其の九十八 ~出番黙示録~アキミ。[兄二](2010/02/25 22:37)
[101] 其の九十九 俺と家と諸問題と。[兄二](2010/03/01 21:32)
[102] 其の百 俺と風と賽の河原で。[兄二](2010/03/04 21:47)
[103] 其の百一 百話記念、にすらなっていない。[兄二](2010/03/07 21:47)
[104] 其の百二 俺と憐子さんと前さんで。[兄二](2010/03/10 21:40)
[105] 其の百三 俺とちみっこと。[兄二](2010/03/14 21:15)
[106] 其の百四 俺と保健室が危険の香り。[兄二](2010/03/17 21:48)
[107] 其の百五 俺と娘と妹でなんやかんや。[兄二](2010/03/20 21:43)
[108] 其の百六 大天狗は見た![兄二](2010/03/24 20:09)
[109] 其の百七 俺と春とクリームパン。[兄二](2010/03/27 21:33)
[110] 其の百八 俺と憐子さんと空白。[兄二](2010/03/30 21:44)
[111] 其の百九 猫と名前と。[兄二](2010/04/03 21:03)
[112] 其の百十 俺と猫とにゃんこと猫耳とか。[兄二](2010/04/07 21:56)
[113] 其の百十一 春と俺と入学式。[兄二](2010/04/17 21:48)
[114] 其の百十二 俺と子供二人。[兄二](2010/04/13 22:03)
[115] 其の百十三 俺とあれな賽の河原と。[兄二](2010/04/17 21:41)
[116] 其の百十四 俺と生徒とメガネ。[兄二](2010/04/20 22:07)
[117] 其の百十五 眼鏡と俺と学校で。[兄二](2010/04/23 21:52)
[118] 其の百十六 貧乏暇なし、俺に休みなし。[兄二](2010/04/27 22:07)
[119] 其の百十七 俺と罪と罰と。[兄二](2010/04/30 21:49)
[120] 其の百十八 大天狗を倒す一つの方法。[兄二](2010/05/05 21:39)
[121] 其の百十九 大天狗が倒せない。[兄二](2010/05/09 21:29)
[122] 其の百二十 俺とご近所付き合いが。[兄二](2010/05/12 22:12)
[123] 其の百二十一 眼鏡と俺とこれからの話。[兄二](2010/05/16 21:56)
[124] 其の百二十二 俺と刀と丸太で行こう。[兄二](2010/05/22 23:04)
[125] 其の百二十三 俺と逢瀬と憐子さん。[兄二](2010/05/22 23:03)
[126] 其の百二十四 俺と指輪と居候。[兄二](2010/05/25 22:07)
[127] 其の百二十五 俺と嫉妬と幼心地。[兄二](2010/06/02 22:44)
[128] 其の百二十六 俺と噂も七十五日は意外と長い。[兄二](2010/06/02 22:05)
[129] 其の百二十七 にゃん子のおしごと。[兄二](2010/06/05 22:15)
[130] 其の百二十八 俺とお人形遊びは卒業どころかしたことねえ。[兄二](2010/06/08 22:21)
[131] 其の百二十九 俺と鬼と神社祭。[兄二](2010/06/12 22:50)
[132] 其の百三十 俺と日がな一日。[兄二](2010/06/15 22:03)
[133] 其の百三十一 俺と挑戦者。[兄二](2010/06/18 21:47)
[134] 其の百三十二 俺と眼鏡と母と俺と。[兄二](2010/06/22 23:21)
[135] 其の百三十三 薬師と銀子と惚れ薬。[兄二](2010/06/25 22:09)
[136] 其の百三十四 俺とできる女と強面な人。[兄二](2010/06/29 22:08)
[137] 其の百三十五 逆襲のブライアン。[兄二](2010/07/03 22:49)
[138] 其の百三十六 俺とお前と学校の怪談が。[兄二](2010/07/06 22:03)
[139] 其の百三十七 俺とある日のアホの子。[兄二](2010/07/09 21:21)
[140] 其の百三十八 すれ違い俺。[兄二](2010/07/12 22:14)
[141] 其の百三十九 じゃらじゃらじゃらりとうっかり洗濯。[兄二](2010/07/15 22:11)
[142] 其の百四十 俺と序文はまったく関係ない話。[兄二](2010/07/19 22:50)
[143] 其の百四十一 俺と決闘と日本刀。[兄二](2010/07/22 20:42)
[144] 番外編 現在の短編:薬師昔話 お姫様の話。[兄二](2010/04/17 21:47)
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[7573] 其の三十三 俺と山と天狗と地獄と。
Name: 兄二◆adcfcfa1 ID:b80cdb5e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/06/30 21:51
俺と鬼と賽の河原と。






 ああ、あの時の事は今でも鮮明に思い出せる。

 たしか……、戦争の帰り、だったか…。

 ……もううろ覚えじゃね?

 …、多分戦争の帰りで。

 俺は帰った後秘書に執務室で指示を飛ばしていた。


「あー、一番隊は本陣の警護。それと二番隊は奇襲の用意。それと三番隊は奇襲までの壁に――」


 そんな時だ。

 執務室の俺の座る机、その後ろの窓から、気配を感じたのは。

 暗殺。

 それに気づいた俺は、立ち上がり、横に跳ぼうとして、やめた。


「うわああぁぁぁあああああッ!!」


 雄叫び、それは仙拓のもの。

 俺は抵抗しない。

 窓を突き破り突っ込んでくる仙拓。

 その瞬間、刀が俺の心臓を貫いた。

 秘書たる女の息を呑む音がやけにゆっくり聞こえる。

 背では、仙拓の声。


「わ、我々は、貴方の玩具じゃない、玩具じゃないんだ……っ!! 俺が、俺が……、彼女を守らなきゃいけない!!」


 なるほど、当然の思いだ。

 大天狗とは、部下を将棋の駒程度にしかとらえていない。

 だから、思いつきの作戦で命を散らせるし、それを悼むことはない。

 だが、それでも大天狗の力故に、そして古くからある事故に、不満を漏らす者すらいなかった。

 ただ、それが運命と、受け入れていた。

 そこに、仙拓という者が現れる。

 彼だけは諦めきれず。

 彼我の戦力差も考えず、今このように突っ込んできた。

 それだけではない。

 外から多くの天狗が見守っている。

 幹部連中ではない、若い奴らが。

 仙拓と俺が戦闘になると同時に突っ込もうとしていたのだ。

 だが、それは徒労に終わる。

 俺は避けなかったし、回復する気もなければ、抵抗する気もない。

 ただ俺は、

 笑いが漏れるの堪え切れなかった。


「くくくくく、はーっはっはっはっはッ!!」


 驚いて仙拓が刀から手を放すのを感じ、俺は自由になった。

 そして血を撒き散らし、机に手を付き、ふらつきながらも壁に背を預けた。

 その際に、強引にぶつけたため、傷口が広がり、刀が柄ごと貫通し、俺から滑り落ちる。

 その様を見ながら、仙拓が熱に浮かされるように呟いた。


「な、何がおかしいのですか……!?」


 俺は笑い飛ばす。

 口から血を撒き散らしながら。


「盤から駒が飛び出したっ!! これ以上に愉快な事があるかっ!!」


 面白くて仕方がなかった。

 俺が治めていなければ簡単に皆殺しにされる奴らが、俺を必要としなくなっていた。

 俺の掌の上でしか存在できなかった生き物が、俺の手から飛び立とうとしていた。


「ああ、愉快、実に愉快! 新たな時代の幕開けに立ち会えたこと、実に愉快に思うさ!」


 そんな中、俺は、禁煙していた煙草を一本、口に咥えた。


「かかっ、まあ……、幕開けと同時に退場するのは、残念だがね」


 そのまま、ずるりと、俺は地に座りこむ形となり、次第に、意識が遠のいて行く。

 俺は、死を意識して、秘書の名を呼んだ。


「藍音、あ…おね、ちょっといいか?」


 はっとしたように藍音がこちらに駆け寄る。


「は、はい!!」


 駆けよった藍音に、俺は言った。


「火をくれんかね? 悪いが、お前さんに禁煙されてから、ライターもマッチももってねーんだわ」

「そんな……、薬師様!? 御気を確かに!」


 俺はその言葉に首を横に振る。


「いやいや、俺ぁ死ぬよ。あとは若い奴らに任しとく。ってか、火ぃくんねーのか? 相変わらず、鬼め」


 すると、思い出したかのように急いで、マッチに火を付けると、藍音は俺の口元に寄せた。

 意識が遠のく中、俺はもう一度、笑った。


「っは……、流石に四百年目の葉巻は美味くねーな」


 支えていられず、口元から煙草が落ちる。

 目の前で、藍音が泣いていた。














其の三十三 俺と山と天狗と地獄と。












 さてさて、今の俺の状況だが、普通に京都のアパートに住んでいる。






「おはよう前さん。朝飯はもうできてるぞ?」

「んー……、おはよう…」


 パジャマ姿で眠そうに目をこすりながら出て来たのは前さんである。

 ちなみに朝食のメニューは目玉焼きに焼き魚、インスタントの味噌汁だ。

 味噌汁がインスタントなのは――、まあ俺に期待しすぎても困る。


「いただきます」


 席に着いた前さんが両手を合わせた。

 俺も続いて飯に手を付ける。

 あれから、六日ほど経っていた。






 色々なことがあった。


「はー……、いい湯だ」

「ふんふんふん、ふーん、ってえ? 薬師!?」


 前さんが鼻歌を歌いながら風呂場に突撃してきたり。


「なんだ、ここは桶を投げるべきか叫ぶべきか」

「きゃぁあああああッ!!」


 石鹸が飛んできた。

 理不尽。






 他にも。


「今日もいい朝だ……。着替えるか」

「ねえ薬師ちょっといい――、薬師!?」


 前さんが着替えに突撃してきたり。


「なんだ、俺は呪いにでも掛かってんのか」

「わ、わわわ」


 その後拳が飛んできた。

 危ないところだった。








 他にも色々あったが、概ね平和である、とだけ言っておこう。

 故にこうやって、頬にご飯粒を付ける前さんも、見慣れたものである。


「前さん前さん、頬んとこ、ついてる」

「え?」


 俺が右頬指差すと、前さんは自分の右頬を手で擦るため取れず。


「逆、そっちじゃない。前さんからは左」

「ん、取れた?」

「おう」


 満足して笑う俺。

 前さんも寝ぼけ気味ながら笑い返してくる。


「今日はどうするの?」

「あー、鞍馬の野郎にも会いに行きたいけどなー」


 久々の現世だ。

 だが、もう大体めぼしい所は回ったしな。

 だが、


「今日は家でゆっくりしようと思う」

「わかった」


 前さんが肯いたのを確認して、俺は食事を終える。

 その後俺は、居間のソファに無造作に座りこみ、適当に買ってきた雑誌を読み始める。


「何、それ?」

「んー、神社、仏閣めぐり日本列島」

「何それ……」


 一歩引かれたが俺もなんで買ったのかよくわからない。

 が、まあなんとなくぼんやりできればそれでいい訳で。

 そんな中、前さんが俺の隣に座る。


「なんだそれ?」

「日本珍百景珍海道五十三次」

「なんだそれ……」


 結局、ぴたりとくっついてよくわからん雑誌を二人で読むわけである。





 そして、しばらく。


「ねえ」


 前さんが言う。


「死んだこと、後悔してる?」


 俺は答えた。


「あんまり」


 正直な感想だ。

 ある意味因果応報だった、とも思う。


「本当に?」


 と、言うよりは、俺は先ほどの言葉を撤回する。


「全然、後悔はしてないな」


 いつも通りの、変わらぬ会話。

 二人、雑誌から目を離しもせず、話は続く。


「何で?」

「当然の帰結だったから、かな」

「なにそれ」

「うーむ、俺は手駒扱いだったからな、部下。だから、いつか仙拓は死んだかもしれないし、仙拓の守りたい人や――、そうだな、あいつの恋人はあのまま俺が続けてたら、死んだ可能性は高い」


 ぶっちゃけると、仙拓という天狗は今でこそそれなりだが強い訳でも何でもなかった。

 故に、俺がその恋人に何か思う事もなく。

 普通に戦場に駆り出していただろう。

 仕方ないことではあった。

 戦争をしている時点で人が死ぬのは当たり前である。

 だが、俺には戦争をする他暇潰しはなく、そして、それ以外の暇潰しを見つける気力もなかった。

 だから、仙拓は俺を刺した。

 恋人を、家族を守るために。

 当然である。


「要は、あれでよかったんだよ。如意ヶ岳の在り方を変えるには俺を殺すしかなかったしな。邪魔だった、だから殺した。これほどわかりやすい理由もないな。ま、俺は満足だったからそれでいいんじゃねーの」


 俺がいなきゃ生きていられなかった雛の巣立ちも、見ることができたしな。


「そっか」


 いつも通りに訪ねて来る前さんに好感を覚えるね。

 深刻な顔をされるよりずっと、救われる。

 というか、深刻な顔をされると煩わしい挙句に、自分が悪いことをしている気分になるので、これでいい。


「じゃあさ、今の生活、好き?」

「それは――、今ここの話か、それとも、地獄か?」


 すると、前さんは言う。


「地獄かな?」

「そりゃ、好きだな」


 嫌いなら転生してる。

 いや、できないんだがな。

 天狗になってしまった以上、人の入れ物に魂が対応しない。


「そう」


 何より愛すべきいじれる人間がたくさんいる。

 いじれる人間がたくさんいる。

 ここが大事なところだな。

 前さんは一つ肯くと、前さんはもう一つ質問してきた。


「じゃあ、今のは?」


 俺は笑って返す。


「悪くないと思ってる。拳や石鹸が飛んでこなければ、な」


 すると、前さんは微妙に背を背もたれから浮かせて、


「あ、あれは!」

「かかか、冗談だ、意外と楽しいと思ってるぞ? お前さんはどうだか知らんが」


 言うと、途端にもじもじとして、雑誌で顔を隠す前さん。

 んー、それにしても次第に眠く……。

 ソファ、というものはいかんね。

 眠気を――。

 誘う。


「あ、あたしは、その、あの、薬師との生活が、楽しいけど――」


 ゆっくりと俺は意識を手放した。




「って――、寝てる……! もうっ」












 と、まああっさり寝てしまった訳だが。



 不意に、呼び鈴の音で目が覚めた。


「……寝てたのか……、前さん?」


 いつの間にか仰向けになっていた俺の上には前さんが縮こまるようにして乗っかっている。


「どうしたの……?」


 身を起しかけた前さんを優しく降ろし、言う。


「お客さんだ」


 まあ、来るのは仙拓だ。

 わかっている。

 そして、歩いて行き無造作に扉を開くと、やはりそこに居たのは仙拓だった。


「よぉ」


 すると、挨拶もせずに仙拓は言う。


「あなたに聞きたいことがあって来ました」

「なんでも聞くがいいさ」


 笑って俺が答えると、深刻な表情になる仙拓。


「貴方は、今回の件に関わるつもりは、ないのですか?」


 俺は肯く。

 あっさりと。


「当然。閻魔に仕事を頼まれては来たものの。結局は俺の判断に依るそうだ。で、まあ、今回の件、俺の出る幕じゃないだろう?」


 こっからは天狗の問題であると同時、仙拓の問題である。


「いつまでも無償でお助けが来る訳じゃねーからな。ここで、潰れるようならそこまで、んな話だろう?」


 死人は手伝ってはくれまい。


「だったら――。何が何でも貴方に協力していただかねばなりません。例え、力づくでも」


 俺は笑う。

 そんな中、仙拓は自分の太刀を抜き、俺に突き付ける。


「勝てると思うか?」


 仙拓はこちらをまっすぐ見つめるだけ。


「それでも、やらなければなりません。例え父と呼べる人に刃を向けようと。例え恩師を利用しようと、それがだれであろうと関係ない。私は里を守らねばならない。私が山を率いる立場にある以上、手段は――、選べない」

「かっかっか、そうかそうか。だが、帰んな」


 すると、仙拓は肩を落とした。

 正しい判断だ。


「そうですか……」


 そう言って仙拓は帰って行く。

 俺はにやにやと笑いながら、その姿を見送った。








「よかったの? あれ」


 居間に戻ると、前さんにそう聞かれた。

 俺は、今だにやけた面のままで答えた。


「ああ」

「じゃあ、あの子たちだけで勝てると思う?」


 俺は首を横に振る。


「無理だろうな。質が違う」


 敵さん方は古参の天狗が多い。

 そして、生きた年月が力に直結する。

 長く生きるほど、人から遠ざかるからだ。


「一対一なら仙拓でも互角だが、幹部連中二人三人だと仙拓じゃキツイだろうな」


 そして、仙拓派においては、仙拓より強い人員はいない。

 一応仙拓側の方が数は多いものの、質が違いすぎるだろう。


「多分、負けるな」


 すると、前さんは俺を見上げて、聞く。


「それで、いいの?」


 その言葉に、俺はにやりと笑う。


「仙拓の最後の誘いに帰れ、とは言ったが――。他は何も言った覚えがないぞ?」


 俺が言うと、前さんが目を丸くして、絶句していた。


「……薬師らしいけど」


 前さんの言葉に肯きながら、俺は高下駄を召喚する。


「ま、そう言うことだ。それと、来るぞ」

「え?」


 その瞬間。

 俺の後ろの、ガラスが割れる。


「覚悟ッ!!」


 敵襲。

 ご苦労なことだ。

 そう思うと同時、俺は後ろ回し蹴りを繰り出す。


「まだまだ甘い、ってなっ!」


 飛び込んできた天狗と俺の距離は三メートルあった。

 明らかに回し蹴りなど無駄である。

 が。

 実は俺の高下駄は、

 伸びる。

 俺の高下駄の一本歯が――、相手の天狗の喉を捉えた。


「ごっ、げぇっ!!」


 奇声を放って倒れる相手を余所に、俺は元に戻った下駄を接地させる。

 そんな俺に、前さんが話しかけてきた。

 その手には金棒。


「薬師、これって……」


 俺は肯く。


「ああ。地獄側の協力者を殺しに来たんだろ」

「でも、なんでわかったんだろ」


 確かに、簡単に場所がわかっては意味がない。

 が。


「風の噂って奴だ。さて、嗅ぎつけられてちょっかい出されたことだし――。行くか」


 俺は前さんを抱えると、京都の空へと飛び立った。
















 状況は、最悪だった。

 薬師殿の助力は得られず。

 護衛は悉く散らされ。

 戦っているであろう前線も、押し返される時はそう遠くない。


「最早、これまでかっ……!?」


 目前に突っ込んでくる敵幹部たる天狗をいなす。

 と、同時、攻撃しようとして――。

 その後ろから風が吹き、避けざるを得なくなる。

 必死で強くなろうとして見たが。

 所詮幹部二人に封殺される程度、か。

 だったら。


「ここで華々しく散るまで!!」


 もう一度、太刀を構えて突っ込んできた天狗をいなし、そこに自分の太刀を叩きこむ。


「ぬっ、っぐあああ!」


 一人、倒れる。

 だが、そこに来る風は、避け切れない。


「っづ……、くそ……」


 背中に風の刃をもろにもらった。

 膝から力が抜け、前のめりに倒れる。

 がさり、がさり、と落ち葉を踏む音が近づいてくる。

 とどめを刺そうとしていた。


「くそ、ここまでかぁ……。だけど――」


 俺は相手の足首を掴む。

 驚いて後ろに跳ぼうとするが、

 跳ばせるなどと思うなよ。


「だが……、ここで諦めて、堪るかぁあああああッ」


 足くびを掴んだ手に力を入れて、強引に立つ。

 俺は流れる血も気にせずに、拳を振り上げ。

 拳に目一杯の風の刃を乗せて、放った。


「ご、っぐ、げふ……」


 目の前の敵を貫いて、

 縺れるように再び倒れる。


「っく、はあ、はあ、やったぞ。見てくれましたか!?」


 見ていないであろう師に向かって、叫ぶ。

 だが、そこに降りて来たのは、頭の禿げた、師とは似ても似付かぬ男だった。


「ふん、意外とやるものよ、仙拓。だが、これでもう動けまい。貴様が二人とも倒してしまったのは予想外だったがな」
「ぎょ…、玉仙……」


 玉仙、旧大天狗派の首領。

 その玉仙が、俺の胸にぴたりと矛先を合わせ、太刀を構える。


「ふん、貴様があんな愚かな行為さえしなければ、死にはしなかったものを」


 その言葉に、俺は何故か笑みが込み上げてきた。


「は、っはは。これで終わりか……。申し訳ないな、薬師様。貴方に見せる新たな時代は、ここまでのようです」


 だが、それで尚、俺は立ち上がる。


「だから――、最後に。俺の生き様をお見せしましょうッ!!」


 太刀を構え、ただ、突っ込む。


「無駄なことを」


 きっと師はここにいないだろう。

 なのに、どこかで、彼が俺を見ているような気がした。








「宵に響く風囃――」







「薬師、様……?」


 玉仙の突きだされた太刀の上。

 そこに腕を組み立つ姿。


「あ、あ、貴方は――」


 呆けたように玉仙が声を上げる。

 そこには、如意ヶ岳の大天狗、

 確かに、如意ヶ嶽薬師坊が立っていた。

 思わず安心して、俺は、再び地に伏した。








「手助け、してくださらないのではなかったのですか……?」


 そうやって聞いたのは、仰向けで血だまりを制作中の、仙拓。


「いやはや、ちょっかい掛けられたからな。ぶっちゃけると、利害が一致しただけだ」


 俺の言葉に、何を思ったのか仙拓は笑みを見せた。


「そう、ですか……、はは、今更ながら貴方の言わんとしているところが、判ってきた気がします」

「そいつは嬉しいね」

「要するに、身内のよしみでは助けてくれないっ……、そう言う事でしょう…?」


 苦しそうながら笑って言う仙拓に、俺も笑みを返した。


「その通りだ。別に、俺を利用しちゃいけないとは言ってない。ただ、何もせずとも助けてくれると思ったら大間違いだってな。お前は頭なんだ。そのくらいの責任は持ってないと困る」


 例え恩人相手でも、脅迫、金、何でも使って利用しなければならないのが、上に立つ者であるからして。


「はは……、その通りで」

「ま、その件については今日来た時点で、一応合格だ。いつの日も自分で動く、これ、教訓な」


 ぶっちゃけると薬師を使おう、というのには抵抗はないんだよ。

 ただ、そこに元大天狗だとか、身内だとか、責任だとかごちゃごちゃ付いてくるのが嫌な訳で。


「要は、ごちゃごちゃ言ってねえで言いたいこと言ってやりたいことすりゃいいんだよ。お前は一番上なんだから」


 そこで取り繕うような真似は必要ない。

 刃突き付けて脅すのも、それはそれで正解であろう。

 と、そこに至って俺は、身震いしている玉仙の元に向き直った。


「や、久しぶりだな玉仙」

「あ、あ。薬師様……? なぜここに」


 その玉仙は、今だ動揺から脱せておらず。


「化けて出た」


 すると、喜色満面、玉仙は禿げあがった頭をてからせながら、言う。


「もしや、そこの罰あたり者の仙拓に己が手で引導を渡しに来たのですか!!」

「んなわけねーだろ。馬鹿か? 馬鹿なのか?」


 空気が、凍った。


「一応やめとけって言いに来たんだよ。時代が変わったんだ、老いたものは黙って去るか、若者を支えてやるのが、道理だろ?」

「そんな…、誰よりも我々を率いた貴方がそれを言うのですか!?」

「あのな、気に入らないなら抜けろよ。元来、天狗ってのはそんなもんだろうが? 気性は風、奔放であり、一所に留まらない。なのに、何を気に入らん場所に居座っとるんだ」


 すると、玉仙の顔が歪む。


「や、薬師様はそのような事……、言わない…。お前は誰だ、薬師様の皮をかぶった偽物めが!!」


 俺はその物言いに、

 うふふ、ちょっとカチンと来た。

 別に薬師坊じゃないと言われても仕方がないとは思うが、偽物、と呼ばれるの少々腹が立つ。

 まあいいか。

 それはそれで、やりやすい。


「そうか、では仮にここにいる如意ヶ嶽薬師を別物であると規定し、如意ヶ嶽薬師亜種としよう」


 俺の言葉に玉仙が頭に疑問符浮かべる。

 それを無視して、俺は続けた。


「如意ヶ嶽薬師亜種は大天狗如意ヶ嶽薬師坊との関係性を一切持たず。諸君らとは一切の関係性を持たず」


 俺は羽団扇を取り出す。


「要するに、身内でも何でもないので、手心とか手加減とか全くする義理はないよねー、ということだ。準備はよろしいか? 玉仙殿?」


 玉仙が後ずさり。


「あ、え。あ」


 俺は一歩踏み込む。

 にっこり笑って一言。


「仲間諸共、吹き飛べ」


 風が唸る。





「ああ、ちなみに、先に手ぇ出したのそっちだから、正当防衛です、まる、っと」











「あーあ……、疲れた」

「そうだね、あたしも久しぶりに……」


 静寂を取り戻した如意ヶ岳で、俺はどっしと地に座りこんだ。

 いや、あんまり静寂取り戻してなかったな。

 呻き声がうるさい。

 現状、立っているものは俺と前さん以外一人もいなかった。

 ……仙拓派も含めて。

 前さんも俺も何も気にせず喧嘩両成敗とばかりに薙ぎ払ったのだから、

 仕方ない。

 仕方ない。

 重要なことなので二回言った。

 テストにでる。

 まあ、死者は出てないからお仕事は終了だろう。


「はー。そいじゃ、帰りますかね。仙拓、達者でな」


 その辺に転がる仙拓を後目に、言う。


「はは、そちらもご達者で…」


 それからは振り返らずに、前さんと山道を歩いた。

 その途中、前さんが言う。


「ちゃんと帰るんだ」

「ん?」


 前さんの言葉の意味がわからず、聞き返す俺。


「いや、もしかしたら、ここに残るとか言わないかな……、って」


 ああ、なるほど。

 そりゃ当然の懸念である。

 河原で石積んでる訳だしな。

 俺がここで駄々こねるかと思ったのか。


「なるほどなー」


 前さんがこちらへ来た当初の不機嫌の理由がわかった気がした。




「そりゃ帰るさ。これでもあっちの生活、気に入ってるんだからな」





 如意ヶ岳の山も、平和である。











―――

三十三、完成です。
先日生徒会の仕事に巻き込まれて書けず、今日なんとか完成。
ちなみに薬師無双の回。
だが、あまり強いので、殆ど描写されないという話。
出てきた時点でゲームセット。
彼が出てきたらそこで試合終了ですよ、という。
まあ、要するに最強ものを戦闘メインでやっても面白くないのでオールカット。


あと、その内京都での前さんとのデートを書くかも。




薬師の下駄について。

一本歯の高下駄で伸びる。
びょんびょん伸びる。
如意下駄。
あと硬い。
刀とかんかん撃ち合えたり、銃を弾けるほどには。



そう言えば、何やら学校がインフルで休みになるかもしれないとのこと。
だったら、ぼんやり小説が書けるなぁ。
申し訳ないことにその場合は短編と並行させるので更新速度は上がらないのですが。


では返信を。




シヴァやん様

感想どうもです。
今回初めて地獄から飛び出しましたけどね。
これで、閻魔にこき使われるフラグが立ちました。
ちなみに、秘書さんは、きっと地獄で藁人形に釘を打ってるに違いない。




座布団Z様

コメント感謝です。
仙拓君は普通の子です。
むしろ、普通の天狗よりできた人だったり。
責任感、使命感が強く、自主性も高い、故にまあ、山の在り方に異を唱えることになったんですね。
あと、秘書フラグは回収予定ありです。今回あんな風な過去が拝めたのに放置は無理っすよね。



トナ様

感想ありがとうございます。
いやぁ、ぶっちゃけると天狗に女性が少ないのです。
というか山でのフラグは藍音一人。
むしろ、外でフラグを立てるから、見た目クリーンだったと。




ねこ様

秘書は……、ヤンデ――。
ごほん、尽くすタイプです。
多分。
それと、薬師は多分、フラグがバビロンな門です。
自分で撃って自分でよけてる気がしますが。




奇々怪々様

笑いながら死ぬ、自決、呪いながら逝く。
最後に手心を加えて勇者に刺される、がラスボス的な死に方だと。
あ、あと人類を貴様に託すとか言ってみたり。
そして、思えば閻魔は元から駄目な子でした。




スマイル殲滅様

薬師が台所に立つとそわそわする美沙希ちゃんとか。
料理中に「まだですか?」と聞いて、「もうしばらく掛かる」、と返されしゅんとする美沙希ちゃんとか。
できた料理を物欲しげに見つめる美沙希ちゃんとか、可愛いんじゃないかな。
あれ? 来客だ……。え? 地獄うんえ(ここで途切れている)




妄想万歳様

藍音とは――、爛れた。
いえ、普通に部下と上司です、はい。
今回でやっと秘書参上フラグが立ちました。
が、問題が有るとすればこれ以上キャラを増やすと困る人が……、暁御とか暁御とか暁御とか。
タイミングを計って出したいと思います。






では最後に。

薬師が敵味方関係なく吹っ飛ばすのは仕方ない。
テストに出ます。


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