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No.7573の一覧
[0] 俺と鬼と賽の河原と。(ほのぼのラブコメ)[兄二](2009/12/29 22:04)
[1] 其の二 あたしと彼と賽の河原と。[兄二](2009/09/21 21:30)
[2] 其の三 俺と鬼と地獄の酒場と。[兄二](2009/12/24 21:37)
[3] 其の四 俺と彼女と昨日の人と。[兄二](2009/09/24 13:26)
[4] 其の五 俺とあの子と昨日の人。[兄二](2009/09/24 13:50)
[5] 其の六 俺とあの子と一昨日の人と。[兄二](2009/04/01 21:22)
[6] 其の七 俺とお前とあいつとじゃらじゃら。[兄二](2009/09/24 13:55)
[7] 其の八 俺とあの子とじゃら男の恋と。[兄二](2009/04/04 21:04)
[8] 其の九 俺とじゃら男と屋台のおっさん。[兄二](2009/04/05 22:12)
[9] 其の十 俺と迷子と三途の河と。[兄二](2009/04/19 01:06)
[10] 其の十一 あたしと彼といつもの日常。[兄二](2009/05/18 23:38)
[11] 其の十二 俺と鬼と黒髪美人と。[兄二](2009/05/18 23:38)
[12] 其の十三 俺と少女と鬼の秘密と。[兄二](2009/04/13 01:47)
[13] 其の十四 俺と野郎と鬼と少女と。[兄二](2009/05/18 23:39)
[14] 其の十五 俺と河原と兄妹と。[兄二](2009/04/19 01:04)
[15] 其の十六 私と河原とあの人と。[兄二](2009/04/24 23:49)
[16] 其の十七 俺と酒場でただの小噺。[兄二](2009/05/18 23:32)
[17] 其の十八 俺と私と彼と彼女と。[兄二](2009/05/24 01:15)
[18] 其の十九 俺と彼女と気まぐれと。[兄二](2009/05/21 09:39)
[19] 其の二十 俺と彼女とデートと。[兄二](2009/05/24 01:16)
[20] 其の二十一 俺とお前とこの地獄と。[兄二](2009/10/17 19:53)
[21] 其の二十二 俺と天狗と閻魔と家族と。[兄二](2009/05/31 00:27)
[22] 其の二十三 俺と閻魔とパーティと。[兄二](2009/06/04 01:07)
[23] 其の二十四 俺と閻魔と部屋と起源と。[兄二](2009/06/05 00:43)
[24] 其の二十五 じゃら男と少女と俺と暁御と。[兄二](2009/06/09 23:52)
[25] 其の二十六 じゃら男と少女とでえとと。[兄二](2009/07/30 22:38)
[26] 其の二十七 じゃら男と少女と俺と暁御とチンピラ的な何か。[兄二](2009/06/16 00:38)
[27] 其の二十八 俺とじゃら男とリンと昨日と。[兄二](2009/06/16 11:41)
[28] 其の二十九 俺と酒呑みと変なテンション。[兄二](2009/06/20 00:27)
[29] 其の三十 俺と前さんと部屋とゲームと。[兄二](2009/06/21 19:31)
[30] 其の三十一 俺と河原と妹と。[兄二](2009/06/27 19:20)
[31] 其の三十二 俺と山と天狗と。[兄二](2009/06/27 19:18)
[32] 其の三十三 俺と山と天狗と地獄と。[兄二](2009/06/30 21:51)
[33] 其の三十四 俺と彼女と実家と家族と。[兄二](2009/07/03 20:35)
[34] 其の三十五 俺と家族と娘と風邪と。[兄二](2009/07/07 00:05)
[35] 其の三十六 私と彼と賽の河原と。[兄二](2009/07/09 23:00)
[36] 其の三十七 私と主と、俺と部下と賽の河原と。[兄二](2009/07/12 22:40)
[37] 其の三十八 俺と部下と結局平和と。[兄二](2009/07/17 23:43)
[38] 其の三十九 俺とその他と賽の河原と。[兄二](2009/07/21 08:45)
[39] 其の四十 俺とメイドと賽の河原と。[兄二](2009/07/20 22:53)
[40] 其の四十一 俺と無関係などっかの問題と幕間的な何か。[兄二](2009/07/22 21:56)
[41] 其の四十二 暁御と奴と賽の河原と。[兄二](2009/07/25 22:22)
[42] 其の四十三 俺と海と夏の地獄と。[兄二](2009/07/28 00:21)
[43] 其の四十四 俺と海と真の地獄と。[兄二](2009/07/30 22:35)
[44] 其の四十五 俺と貴方と賽の河原と。[兄二](2009/08/01 23:35)
[45] 其の四十六 俺とお前の滅亡危機。[兄二](2009/08/04 21:48)
[46] 其の四十七 俺とお前と厨ニ病。[兄二](2009/08/07 20:23)
[47] 其の四十八 疲れた俺と罰ゲーム。[兄二](2009/08/10 19:10)
[48] 其の四十九 俺と鬼と……、は? 猫?[兄二](2009/08/13 20:32)
[49] 其の五十 俺と盆と賽の河原と。[兄二](2009/08/17 00:02)
[50] 其の五十一 私と俺とあたしと誰か。[兄二](2009/08/19 23:35)
[51] 其の五十二 貴方と君の賽の河原と。[兄二](2009/08/28 23:03)
[52] 其の五十三 俺と藍音と賽の河原と。[兄二](2009/08/28 23:01)
[53] 其の五十四 俺と彼女ととある路地。[兄二](2009/09/04 21:56)
[54] 其の五十五 幕間 ある日の俺とメイドと猫耳。[兄二](2009/09/10 21:30)
[55] 其の五十六 幕間 俺と閻魔と妹の午後。[兄二](2009/09/14 22:11)
[57] 其の五十七 変種 名探偵鬼兵衛。前編[兄二](2009/09/21 21:31)
[58] 其の五十八 変種 名探偵鬼兵衛。 後編[兄二](2009/09/21 21:28)
[59] 其の五十九 俺が貴方と一緒に縁側で。[兄二](2009/09/24 22:25)
[60] 其の六十 俺と君とそんな日もあるさ。[兄二](2009/09/27 22:00)
[61] 其の六十一 俺とお前じゃ端から無理です。[兄二](2009/10/02 21:07)
[62] 其の六十二 今日は地獄の運動会。[兄二](2009/10/05 22:30)
[63] 其の六十三 ワタシトアナタデアアムジョウ。[兄二](2009/10/08 22:36)
[64] 其の六十四 鈴とじゃら男と賽の河原と。[兄二](2009/10/12 21:56)
[65] 其の六十五 俺と妹とソファやら鍵やら。[兄二](2009/10/17 19:50)
[66] 其の六十六 俺と御伽と竹林と。[兄二](2009/11/04 22:14)
[67] 其の六十七 俺と翁と父よ母よ。[兄二](2009/10/23 21:57)
[68] 其の六十八 俺と翁と月と水月。[兄二](2009/11/04 22:12)
[69] 其の六十九 貴方の家には誘惑がいっぱい。[兄二](2009/11/04 22:11)
[70] 其の七十 俺と娘と寒い日と。[兄二](2009/11/04 22:08)
[71] 其の七十一 俺と河原と冬到来。[兄二](2009/11/04 22:04)
[72] 其の七十二 俺と露店とこれからしばらく。[兄二](2009/11/07 20:09)
[73] 其の七十三 俺と貴方と街で二人。[兄二](2009/11/10 22:20)
[74] 其の七十四 俺とお前と聖域にて。[兄二](2009/11/13 22:07)
[75] 其の七十五 家で俺とお前が云々かんぬん。[兄二](2009/11/23 21:58)
[76] 其の七十六 俺と厨二で世界がやばい。[兄二](2009/11/27 22:19)
[77] 其の七十七 俺と二対一は卑怯だと思います。[兄二](2009/11/30 21:56)
[78] 其の七十八 俺とお前の急転直下。[兄二](2009/12/04 21:44)
[79] 其の七十九 俺と現世で世界危機。[兄二](2009/12/11 22:39)
[80] 其の一の前の…… 前[兄二](2009/12/15 22:10)
[81] 其の八十 俺と現世で世界危機。 弐[兄二](2009/12/19 22:00)
[82] 其の一の前の…… 後[兄二](2009/12/24 21:28)
[83] 其の八十一 俺と現世で世界危機。 終[兄二](2009/12/29 22:08)
[84] 其の八十二 明けましておめでとう俺。[兄二](2010/01/02 21:59)
[85] 其の八十三 俺と貴方のお節料理。[兄二](2010/01/05 21:56)
[86] 其の八十四 俺と茶店とバイターさんと。[兄二](2010/01/11 21:39)
[87] 其の八十五 俺と閻魔とセーラー服と。[兄二](2010/01/11 21:42)
[88] 其の八十六 俺と結婚とか云々かんぬん。[兄二](2010/01/14 21:32)
[89] 其の八十七 俺と少女と李知さん実家と。[兄二](2010/01/17 21:46)
[90] 其の八十八 俺と家と留守番と。[兄二](2010/01/21 12:18)
[91] 其の八十九 俺としること閻魔のお宅と。[兄二](2010/01/23 22:01)
[92] 其の九十 俺と実家で風雲急。[兄二](2010/01/26 22:29)
[93] 其の九十一 俺と最高潮。[兄二](2010/02/02 21:30)
[94] 其の九十二 そして俺しか立ってなかった。[兄二](2010/02/02 21:24)
[95] 其の九十三 俺と事件終結お疲れさん。[兄二](2010/02/06 21:52)
[96] 其の九十四 俺とアホの子。[兄二](2010/02/09 22:27)
[97] 其の九十五 俺とチョコとヴァレンティヌスと。[兄二](2010/02/14 21:49)
[98] 其の九十六 俺が教師で教師が俺で。[兄二](2010/02/22 22:00)
[99] 其の九十七 俺と本気と貴方と春と。[兄二](2010/02/22 21:55)
[100] 其の九十八 ~出番黙示録~アキミ。[兄二](2010/02/25 22:37)
[101] 其の九十九 俺と家と諸問題と。[兄二](2010/03/01 21:32)
[102] 其の百 俺と風と賽の河原で。[兄二](2010/03/04 21:47)
[103] 其の百一 百話記念、にすらなっていない。[兄二](2010/03/07 21:47)
[104] 其の百二 俺と憐子さんと前さんで。[兄二](2010/03/10 21:40)
[105] 其の百三 俺とちみっこと。[兄二](2010/03/14 21:15)
[106] 其の百四 俺と保健室が危険の香り。[兄二](2010/03/17 21:48)
[107] 其の百五 俺と娘と妹でなんやかんや。[兄二](2010/03/20 21:43)
[108] 其の百六 大天狗は見た![兄二](2010/03/24 20:09)
[109] 其の百七 俺と春とクリームパン。[兄二](2010/03/27 21:33)
[110] 其の百八 俺と憐子さんと空白。[兄二](2010/03/30 21:44)
[111] 其の百九 猫と名前と。[兄二](2010/04/03 21:03)
[112] 其の百十 俺と猫とにゃんこと猫耳とか。[兄二](2010/04/07 21:56)
[113] 其の百十一 春と俺と入学式。[兄二](2010/04/17 21:48)
[114] 其の百十二 俺と子供二人。[兄二](2010/04/13 22:03)
[115] 其の百十三 俺とあれな賽の河原と。[兄二](2010/04/17 21:41)
[116] 其の百十四 俺と生徒とメガネ。[兄二](2010/04/20 22:07)
[117] 其の百十五 眼鏡と俺と学校で。[兄二](2010/04/23 21:52)
[118] 其の百十六 貧乏暇なし、俺に休みなし。[兄二](2010/04/27 22:07)
[119] 其の百十七 俺と罪と罰と。[兄二](2010/04/30 21:49)
[120] 其の百十八 大天狗を倒す一つの方法。[兄二](2010/05/05 21:39)
[121] 其の百十九 大天狗が倒せない。[兄二](2010/05/09 21:29)
[122] 其の百二十 俺とご近所付き合いが。[兄二](2010/05/12 22:12)
[123] 其の百二十一 眼鏡と俺とこれからの話。[兄二](2010/05/16 21:56)
[124] 其の百二十二 俺と刀と丸太で行こう。[兄二](2010/05/22 23:04)
[125] 其の百二十三 俺と逢瀬と憐子さん。[兄二](2010/05/22 23:03)
[126] 其の百二十四 俺と指輪と居候。[兄二](2010/05/25 22:07)
[127] 其の百二十五 俺と嫉妬と幼心地。[兄二](2010/06/02 22:44)
[128] 其の百二十六 俺と噂も七十五日は意外と長い。[兄二](2010/06/02 22:05)
[129] 其の百二十七 にゃん子のおしごと。[兄二](2010/06/05 22:15)
[130] 其の百二十八 俺とお人形遊びは卒業どころかしたことねえ。[兄二](2010/06/08 22:21)
[131] 其の百二十九 俺と鬼と神社祭。[兄二](2010/06/12 22:50)
[132] 其の百三十 俺と日がな一日。[兄二](2010/06/15 22:03)
[133] 其の百三十一 俺と挑戦者。[兄二](2010/06/18 21:47)
[134] 其の百三十二 俺と眼鏡と母と俺と。[兄二](2010/06/22 23:21)
[135] 其の百三十三 薬師と銀子と惚れ薬。[兄二](2010/06/25 22:09)
[136] 其の百三十四 俺とできる女と強面な人。[兄二](2010/06/29 22:08)
[137] 其の百三十五 逆襲のブライアン。[兄二](2010/07/03 22:49)
[138] 其の百三十六 俺とお前と学校の怪談が。[兄二](2010/07/06 22:03)
[139] 其の百三十七 俺とある日のアホの子。[兄二](2010/07/09 21:21)
[140] 其の百三十八 すれ違い俺。[兄二](2010/07/12 22:14)
[141] 其の百三十九 じゃらじゃらじゃらりとうっかり洗濯。[兄二](2010/07/15 22:11)
[142] 其の百四十 俺と序文はまったく関係ない話。[兄二](2010/07/19 22:50)
[143] 其の百四十一 俺と決闘と日本刀。[兄二](2010/07/22 20:42)
[144] 番外編 現在の短編:薬師昔話 お姫様の話。[兄二](2010/04/17 21:47)
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[7573] 其の二十二 俺と天狗と閻魔と家族と。
Name: 兄二◆adcfcfa1 ID:b80cdb5e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/05/31 00:27


「一つ積んでは母のため――、?」


 その日、河原の向こう、四丁目に、不審な人影を俺は見つけた。

 そして、その人物が、懐に手を入れ。


「二つ積んでは父のためっ!!」


 銃を抜いたところに石を投擲。


「ぐわっ!」


 相手が銃をとり落とす。

 それを見た俺は、一瞬にしてその男の元へ辿り着き、華麗に背負い投げを放った。


「うわあぁ!」

「ふん、世界平和に興味はないが、俺の周りの平和には熱心でな」


 倒れた男を後目に、俺が言うと、いきなり人ごみが俺を包み、褒め称える。


「薬師バンザーイ!! 天狗バンザーイ!!」


 これにて、一件落着、か。


「と、いう夢を見たんだ」

「夢オチ!?」




其の二十二 俺と天狗と閻魔と家族と。





 さて、ここは俺の部屋だ。

 自分の家の自分の部屋というのは最もくつろげる場所である。

 例え外で気を張っていても、少なくとも一人暮らしなら、家に帰ってきてゆったりできるはず。

 そうだろう?

 何を言っているのか、って?

 要するにあれだ。


「薬師、聞いてる? 全部ちゃんと説明してもらうんだからね?」

「わかってるのか薬師、きりきり話せ」


 まったくくつろげねえー!!

 部屋に帰ってしばらく。

 俺は帰宅後由美と由壱に迎えられた後、疲れたと言ってベッドに入った。

 で、死んだように眠った俺だが、次の日起きて、


「さーて、今日も河原いくかー」

「あの、兄さん? なんかお客さんが来てるんだけど」

「客? どなたさまだよ」

「それが……」


 言いにくそうに目をそらした由壱の視線の先。

 そこにはうちのちゃぶ台の周りに座る、


「薬師、ちょっとお話ししよっか」

「いやはや俺今日仕事なんでこれで失礼させてもらうよ」

「今日は閻魔様の計らいでお前は休みだ」


 前さんと李知さんがいた。

 ちなみに兄妹は、正座で行儀よく俺の話を待っている。

 観念した俺は、一つ溜息をつくと、観念し、席に着くこととした。


「で。あれだったか、どっから話せばいいんだ?」

「無論すべてだ」


 一秒と間をおかず、李知さんが言う。

 俺は、辟易しつつも話し始めることとした。


「結論から言うなら――。俺は天狗だ。英語風に言うならすかいどっぐ」


 いや、ふぉっくすとも言えなくはないけれど。

 いや、まあうん。

 どうでもいいってすごい顔されたから自重しよう。


「えー、あれだ」


 とりあえず、一切合財ぶちまけてみることとする。


「時は平安、俺はとあるいいとこのお嬢さんの下で生まれたわけだ」


 いいとことは言ったが、その時には駆け落ちしてて貧しいもいいところだったんだがな。


「で、その時から、素質があった。三歳頃、俺には次の風がどう吹くか判った」


 どうにも、化け物になる素質、というのは異能と呼ばれる状態で発現するようだ。

 今で言う、心霊捜査官みたいなのが、それに値する、はず。

 実際に見たわけじゃないから真贋区別つかんが。

 ともかく、そう言う人間が、精神に異常性を抱えると、人以外の何者かになりやすいのだ。


「で、物心付き始めて、父親が母親に暴力をふるっていることを理解した。そっから、人と少しずつずれていき――」


 大体、十の頃か。


「十の前後には、一日起きる風どころか、半年先の台風まで予測できた」


 これは、人から離れて行く過程において、風への理解が深まったからだと俺は思っている。


「で、母親と父親の元から逃げた後は、無視され続け、母親も、俺を見て父親を思い出すのか複雑な表情をするようになって、そして俺は、人間じゃなくなっていた」


 何故天狗だったか、と言われると、風に特化した素質と、屋敷内での精神状態のせいだと思われる。

 空気として扱われた俺は風に適応していた。

 なんというのか、俺は精神に異常を抱え、人から離れるたびに風に近づいて行ったのだ。


「不意に、気付いた、俺は人ではないと。その後、あっさり全部理解した。俺は天狗だと、体の動かし方も、力の使い方も」


 多分、不自然だったのは人間の方だったのだ。

 そして、精神に相応しい体に変化したのだから、不自然なまでに自然でしっくりくる。


「で、山にこもったわけだ。天狗らしく」


 流石にこのまま母親の元に居てばれても面倒だしな。


「すると、色々いたわけだ。お仲間が。まあ、この時如意ヶ嶽の天狗の連合に入ったわけだが、しばらくして長が死亡」


 そう言えば、化け物と言ったって、妖怪ばかりではない。

 例えば、何らかの奇跡を起こした聖人だってそうだ。

 素質があって、本来人間であればバランスがとれているはずの善悪が偏っていたり、神への信仰心だったり、それらが人を聖人とするわけだ。


「そんで俺が、後を継ぐ、と。で、それでしばらく千年位頑張ってみたんだけどな」


 懐かしいな。

 あの時代も楽しいと言えば楽しかった。

 思わず感慨に耽りそうになるが、いい加減女性陣から蹴られたって仕方ないので現実と戦うことにする。


「んで、死んだわけだ」

「どうして?」


 そう聞いてくる前さんに、俺は笑って答えた。


「かっかっか、聞いて驚け。刺された。部下に、後ろからざっくりと」


 ふむ、二人が俺を哀れみの目で見ているのは何故だろう。


「よっぽど酷い政治体制だったんだね……」

「向いてなさそうだしな…」

「いや、確かに向いてないけどな」


 これでもそれなりに千年もったんだ。

 頑張った方だろ。


「さて、この後は地獄に来てぼんやりだ」


 さて、説明終了。

 二人が納得した様子を確認して、俺は外に行くことにする。


「薬師? なにをいきなり――」


 問うてくる前さんに俺は呟いた。


「ちょいと出てくる」

「あれ? お父様どこか行くんですか?」


 聞いてきた由美はどこか寂しそうだった。


「四丁目までな、って何を泣きそうな顔をしとるんだ。お父さんすごく困るぞ?」

「あ、ごめんなさい……。ただ、今日は休みだから、一緒にいられるって勘違いしてて……」


 そう言って俯いた由美に、俺は罪悪感を覚えた。

 まだまだ寂しい年頃、か。

 お父さんも考えが足りなかったよ。

 俺は一つ肯くと、由美と由壱を手招きする。


「よし、じゃあお前ら俺と四丁目に行くか」

「え?」


 きょとんとした顔の二人に、俺はもう一度言った。


「たまには親子兄弟で出かけようぜってな」


 すると、二人の表情が輝いた。

 というと誇大表現だが、少なくとも由美は機嫌を隠そうとしないし、由壱もいつもより楽しそうだ。


「よし、準備して来い」


 言うと、駆け足で二人が私物を揃え、三十秒ほどで戻ってきた。


「準備できたよ兄さん」

「私もです」


 そう言った二人を引きつれて、俺は街に繰り出した。






 その後、


「ねえ、あたしたち置いてけぼりにされてない?」

「そう、だな」

「しかも、あたしたち鍵持ってないよ?」

「これはもしかして帰ってくるまで私達はここで待機する羽目になるのか?」

「……」


 という会話があったそうだが――、

 知ったこっちゃねぇや。







 ともかく、俺と娘と弟で、娘は弟の妹という変則的な家族は、ふらふらとまだ傷跡を残していながら活気づいてきた街並みを歩いていた。


「やる気にあふれてんなー」


 あんな事件があったすぐなのに、いや、あったからこそ、ここで気合い入れて活気づいてるのか。

 ともあれ、家族の外出としても、中々いい感じだった。

 屋台も出ていたしな。

 言いづらそうにしていた由美にわたあめ買ってやったら喜んでもらえたし。

 と、まあ、家族水入らずで歩いていると、不意に由壱が聞いてきた。


「そう言えば、兄さんはあちこち何もない場所見に行ってるけど、なんかあんの?」


 確かに俺は、一緒に街を回りつつ、ちらちらとあっち行ってこっち行って何もない空間を見つめてた変質者だった。

 が、訳があるんだよ。

 流石に。


「うーむ、さっき俺の武勇伝は語った、っていうか語らされたな? で、まあ、全部吹っ飛ばしたつもりだが、瘴気が残ってたらやだなーと」

「そんなことあるんですか?」

「今んとこ、瘴気は見てないし、淀んだ風もないしなー。これでまあ、終わったってことだろ」


 ああ、良かったよかった、と、そうだ。

 俺はひょい、と由美からわたあめを取り上げる。


「ふぇ?」

「なんか懐かしくなってな。一口食わしてくれ」


 舌に柔らかい甘みが広がる。

 ああ、甘い。


「あ……」


 懐かしいな、何年食ってなかったんだか、百じゃきかんか。

 ともあれ、満足した。


「ほい」


 満足した俺は由美にわたあめを返す。

 返したんだが、由美はなんか顔が赤いし上の空。


「おおい? どうした?」

「ひゃいっ! 何でもないです」


 どうしたのやら。

 ま、顔の赤さは治ったし、風邪でもないだろ。

 いや、待て。

 上の空、足す、赤い顔。

 イクォール、好きな男?

 まさか由美に好きな男がいると?

 まさか由美が不意に好きな男のことを思い出して顔を赤くしていると?

 まて、まだ早い。

 由美に男女交際なんて一万光年、と一万光年は距離だというネタはもう古いな。

 ともかく早い、相手は誰だ。

 由美のことだ、外見一発で惚れるという事もあるまい、という事は、優しくされたとかそういう理由か。

 その場合、由美はこの外見だ、という事はロリコンの可能性がある。

 まさか――、じゃら男…?

 少々、話をしないといけないようだな。

 と、そこで思考を打ち切り由美の顔を見つめると、ある事に気付く。


「由美、顔べたべたんなってる」


 その言葉に、由壱が肯いた。


「本当だ」

「え? あ、とれない……」

「しまったな、ちり紙は持ってるが、ウェットティッシュは持ってないな」


 中々参った問題だ。

 ううむ、水場を探すか?

 などと考えていると、不意に聞き覚えのある声が聞こえた。


「ウェットティッシュなら、持ってますよ?」


 そこに居たのは、閻魔そのものだった。

 閻魔は、由美の前で屈み、口周りを拭いて立ち上がると、笑顔で言う。


「これで綺麗になりましたよ」


 とても親切かつ優しい姿に微笑ましさを覚えつつも、俺は聞いてみた。


「なにゆえここに?」


 すると閻魔は簡潔に答えてくれた。


「実は、部下に放り出されてしまったのです」

「ホワイ、いわゆる何故としか言いようがない」

「私は休め、だそうです」

「委細承知」

「はい?」


 なるほど察した。

 絶対これは根を詰めすぎるタイプだろう。

 だから、部下が気遣って休みを言い渡したわけだ。

 その心中察するぜ部下たちよ。

 うんうんと俺が肯いていると、今度は閻魔の方から質問が来た。


「貴方は?」

「あー、俺は飛ばし損ねた瘴気がないか調べつつ、娘と弟と親子水入らずなわけだ」

「なるほど」

「しかし、それにしてもあっさり持ち直したもんだな」


 そう言って、なんとなく感慨に耽ってみる。

 閻魔もそれには、肯いてくれた。

 その彼女は、愛しそうにこの街を見つめている。


「そうですね……、バイタリティに溢れ、死にながらそれで尚、生きようとする、いいことです」

「ともあれ、これで完璧にこの事件は終わったわけか」

「後は」


 その後の言葉を俺が引き継ぐ。


「復興だけ」


 色々大変だろう。

 あちこちに銃痕があるのを見た限りでは。


「ええ。だから早く仕事に戻って復興の手伝いをしなければなりません」


 そう言って彼女は決意を決めたかのように表情を引き締める。


「良い気分転換になりました。私は仕事に戻ります、親子水入らずの所に水を差して申し訳ありません」


 彼女は、踵を返し、歩き始めた。

 その肩を、俺は何となく掴んでいた。


「まあまあ、待ちなされお嬢さん?」












「それで、何でこんなことになってるのですか!」


 何でだろうな。


「俺にもさっぱり。分かるか? 由壱」

「ええ? 俺に話振らないでよ!」


 俺達は今、絶賛屋台の中にいます。


「第一、この屋台は何なのですか!?」

「お好み焼屋」

「お父様、そういうことを言ってるんじゃないかと」


 いや、わかってるが。


「要はあれだ。このお好み焼屋は事件前からあった。が、聞いてみると、店主は事件時に転んで怪我をしてしまったそうな、酷い怪我じゃないから明日には戻れそうだが、このままじゃ売り上げがと嘆いていたそうな」


 で、あれだ。

 そいでは僕達がやりましょう。

 と、地獄運営を名乗って電話を掛けたらすごく感謝感激された。


「ですが、私は街の復興という……」


 それでも文句たらたらの閻魔に俺は言う。


「これも、復興の、一部」

「ですが」

「すごいね閻魔様は、こんな屋台なんぞ街の復興に必要ない、ゴミめらが…、だが、これで一掃できる。と? すごいな格好いいな痺れるし憧れるね」

「そ、そんなことは……」

「だったら、落ち着いてお好み焼きを焼こう」

「う、そう、ですね、いや、でも何か騙されているような……」


 うんうん唸っているが、こりゃ落ちるのも時間の問題。

 すると、由壱が後ろからこそこそと話しかけてきた。


「兄さん、丸めこむの上手いね……」

「千年舐めんな」


 いや、相手は始めの人だけど。

 こう、人柄によるものが強いんだろう。

 単純?

 まあ、そのようにうんうん悩んでいたのだが、急に閻魔は首を横にぶんぶん振ると、真っ直ぐにこちらを見上げてくる。


「わかりました。この屋台も復興の一環、理解しました。手伝うのもやぶさかではありません、が」

「が?」

「そもそも私には料理ができません!」


 恥ずかしそうに頬を赤らめて言う閻魔。

 ある意味爆弾発言か?

 そんな彼女に俺は手をひらひらと振りながら言う。


「大丈夫大丈夫、お好み焼きなんて本職じゃなきゃ混ぜて焼くだけだっての。タネ作ってやるからちょいとやってみるといい。由美、キャベツとってくれ」

「はい」


 由美からキャベツを受け取り包丁で刻む、ついでに肉も切っておく。

 キャベツを刻み終えるとお好み焼きの粉と卵を合成。

 それを横からのぞき込んでいた閻魔がうらやましそうにこちらを見上げていた。


「随分、手際がいいんですね……」

「ま、千年生きてりゃな」

「それはその数倍生きてる私へのあてこすりですか」

「いや、まあ、つっても俺が上手いのは切るとこまでだ。焼く煮る揚げるは専門外」


 無論俺の得意分野はチャーハン、お好み焼、カレー。

 そも、料理得意だったら自炊してる。

 ともあれ、俺は作成したタネを温めた鉄板に丸く敷くと、ヘラを閻魔に渡して、屋台の外に出た。


「それじゃ、後は程よくひっくり返すだけだ。俺は、ちょいと足りない材料買い足してくる。由美、由壱、荷物持ち頼む」


 そう言って俺は屋台を後にし。




 帰ってきたら。


「ちょっと、焦がしてしまいました……」

「いや、ちょっとじゃないよな? これは完全に暗黒物質、ダークマター。見事に暗黒面、ダークサイドに落ちてるよな?」


 そこには、黒く黒い塊が鎮座していた。

 閻魔は、顔を赤くし、握り拳を作りながら言ってくる。


「だから言ったじゃないですか!」


 言ってたな。

 だが、ここまでとは思わなんだ。

 ふむ。


「まあいい、とりあえずそれを無理に食おうとするのはやめとけ」


 だが、閻魔は食い下がった。


「しかし、食べ物を粗末にするには…」


 不意に、俺は李知さんを思い出す。

 そう言えば、血縁なんだっけか?

 なんか訳ありのようだが。


「まったく。流石血縁」

「?」


 よくわからなさそうにこちらを見ているので俺は答えた。


「いや、李知さんもこないだ辛いカレー食って残さないよう頑張ってた」


 すると、彼女は納得したように頷いた。


「確かに、そうですね」

「で、まあそれはいい。とりあえずそんな苦そうな顔すんならやめとけよ」


 それでも口に運ぶ閻魔。

 中々に強情だが、


「その強情を張れなくしてやろう」


 俺は残っていた炭を掴むと、一挙に口の中に放り込む。


「え? あ、苦くないですか!?」


 うん、苦い。


「いやいや、これはこれで深みがあってコクのある、苦々しくも甘じょっぱい、っていうかやっぱ苦い」

「無理しないでください!」


 そう言って水を差しだす閻魔。

 俺はそれをありがたく受け取り、飲み干した。


「じゃあ、まあ、とりあえずお前さんには買物係をお願いしよう」

「む、はい」


 よし、じゃあ店を始めようか。







「さあさ、世にも奇妙な天狗焼き、そこのお姉さん、食っていかないか?」


 そんなこんなで、俺は高下駄を履き、拍子をとりながらお好み焼きを高くひっくり返していく。

 こう、ヘラを羽団扇に見立てながら。

 そう、ある人はこう言った。

 味がダメならパフォーマンスで稼げばいいじゃない。

 味とか焼き加減は家庭料理並みでもパフォーマンスだけは本気で挑めば、少なからず人の目を引くわけだ。

 そんな中、せわしなく、由美と由壱がタネを作ったり素材を出したりと動き回る。

 意外と、

 我々の店は繁盛していたり。


「あ、じゃあ一パックお願いします」

「へいおーけい!」


 俺は一つのお好み焼きを高く上げると、横からパックを取りキャッチ。

 上からソースをかける。


「お客さん、マヨネーズは?」

「あ、お願いします」


 マヨネーズをかけ、鰹節青海苔をかけて、輪ゴムで止め、渡す。


「毎度あり」


 代金を由美が受け取った。

 そして、俺はもう一つ焼こうとしてボールの中身がないことに気付く。


「由壱、タネ追加!」

「はい、兄さん!」


 最初に比べ、慣れが出たのか手際よくタネを用意し、ボールが俺の元に差し出される。


「よしじゃあ、目隠しでもしようかね!」


 すると、周りにいた客が湧く。

 俺は手拭いを取り出すと目元に巻きつけ、ふたたびお好み焼きを作り始める。

 わざと狙いを外し、落ちそうになったところをぎりで受け止めたり。

 お手玉したり。

 この程度、千年生きた天狗には造作もない……!

 食べ物を粗末に――、という話もあるが、結局おいしく頂かれるので許してほしい。

 そんな中、不意に元気のない声が響く。


「私は、どうすればいいのでしょう……」


 ずっと放置だった閻魔だ。

 彼女は一人、屋台の後ろの方で棒立ちしていた。

 俺はその声に振り向いて、手拭いを取ると、お好み焼きを返しながら言う。


「お前さんは客引きでもしとけ! 可愛いんだから、気張んなくても満員御礼だっての」


 そう言ってすぐに俺は調理に戻る。


「か、かわ……、可愛い…?」

「そりゃまあ、百人が見れば九十八人が可愛いって答えるだろうよ!」


 残りの二人は美的感覚が飛んでるんだろうさ。







 結果的に、何故か顔を真っ赤にして俯き気味に客引きをする閻魔の力も加わって、それなりに商売を終えることができた。

 日はもうどっぷりと沈み、赤く照らされた道を俺達は歩く。


「あーあー、疲れた。いかんね、こういうのやると加減が解らん」

「兄さんはパフォーマンスに突出しすぎなんだよ」


 他に誇れるとこないしな。


「ま、悪くないが」


 すると、さっきまで黙りこんでいた閻魔がこちらを向いた。


「悪く、なかったのですか?」

「まあな。しかし、こうして歩いてるとまさに家族だな」

「か、家族?」


 戸惑った様子の閻魔に俺はからからと笑いながら言う。


「お前さんみたいな器量良しなら簡単に男が捕まるだろうに」


 料理は全滅だが。


「そ、それは……、その、仕事のせいで婚期を大幅に……」


 そう言えばそうだな。

 何歳かは知らんが。


「ま、ともあれ、肩の力は抜けたようでなにより」


 すると、閻魔は意外そうな顔でこちらを見ていた。


「私を、気遣ってくれたのですか?」


 俺は、いつもの意地悪な笑みという奴を浮かべる。


「どうだかな」

「どういう意味ですか?」

「俺は十分楽しませてもらったってこったな」


 それで閻魔が楽しめたら万々歳、ってな。

 すると、閻魔はふ、と笑顔を見せた。


「ありがとうございます。いい、休日でした。ここ、数年で一番」

「それは何より」

「それでなんですが、お礼にこれを。後、弟さんと娘さんにも」


 彼女が、懐から三枚の紙片を取り出す。


「なんだこりゃ」

「今度開かれる事件終了のパーティのチケットです。いわゆる、打ち上げですね」


 その言葉に、お子様二人は嬉しそうだったが、俺は嫌そうに返した。


「俺はそう言う堅苦しいのが苦手なんだが……」

「だめです。事件の功労者が来ないでどうするのですか?」


 ぐぅ。


「今回のことの意趣返しですよ」


 閻魔が悪戯っぽく笑う。


「閻魔王の権限を使って命令しちゃいます」


 ぐう……。

 なんてこったい。

 俺は諦めたように一つ息を吐き、肩をすくめて見せた。


「……委細承知、りょーかいしましたよ閻魔殿」

「よろしい。ならば私は家に帰ります、それでは」

「気を付けてな」


 帰って行く閻魔の背を眺め、俺は思う。






 今日も地獄は平和なようです。















おまけという名の由壱による一切合財





「鈍いなぁ……」

「何が?」


 薬師と由壱は、由美が風呂に入っている間、何とはなしにソファに座って話していた。


「兄さんが」

「俺が?」

「うん」

「いや何が」

「由美にさ、兄さんは家族登録したよね?」

「ああ……?」

「でも、家族登録は家族であるってだけで、決まった家族じゃないし、兄さんは由美とあらゆる家族であるって言ったよね?」

「言ったな」


 そこで不意に、由美が現れた。


「お風呂開きましたよ?」

「おう、入る」


 薬師が立ち上がり、脱衣所に向かう。

 一人残された由壱は、虚空に呟いた。


「由美は――、兄さんにとっての妹で娘である上に、妻でもあるんだよ」









―――


二十二。

更新がちょいと遅れて申し訳ないです。
昨日じゅうにしたかったんですけど、白状すると、別の話を書いてました!
すいません。

えー、ネギまのクロスで、タイトルは【真・一発ネタ】ネギまオリ主ハーレムと思っていたらタカミチに告白されていた、とかいう果てしなく色物臭い奴です。
興味があれば覗いてきてください。
カオスが拝めます。


えー、多分次も閻魔編、ってか最後にもらった招待券を消化。
暁御の出番はその後。
で、そのまま色々やりたい放題行って行ったり。



さて、コメント返信と相成ります。






ザクロ様

駄目だ、薬師に対抗できるのは里見しかいない、誰か、里見を呼べー!!
となるわけですね。
薬師自重してくれ。
ちなみに風俗とかは普通にあります。




00113514様

なんというか世の常ですよ。
欲しがる人はもってないけどいらない、っていう人に限ってたくさん持ってるって言う。
そのフラグ立て能力をオラにも分けてくれ。
それとも無欲の勝利なのでしょうか。




ねこ様

私のイメージ中では、薬師の風雷的な部分は鞍馬大僧正坊に勝り、肉体的スペックでは僧正坊が勝つというか、
こう、牛若の八艘飛びのイメージからなんか木とか障害物の多い場所で俊敏に動くのが得意そうだなとか。
あと、虎柄ビキニ姐さんは出したいが、これ以上出すと色々あれなんで出せない一人だったり。




XXX様

前回は半シリアスというか、続きであるのもそうですし、積んでるのもどうかなー、と思ってやってません。
今回からまた復活します。
今回は今回でまた変なネタでしたが。




七様

いやはや天狗だとばれないか結構不安だったんですけどね。
名前もろ直球ですし。
ともあれ、里見さんは中々の猛者っぷりを見せてくれました。
薬師に撫でられてもナデぽさえされない始末。
里見さんだけが最後の砦だ、頑張ってくれ!!




妄想万歳様

実を言うとこの戦闘シーン、このシリーズ初めて書きたいランキング上位に入ってたんですよ。
なのに、戦闘に二十一話までかかるとは、作者も予想してなかった事態です。
そして多分今、惚れてる人はほれなおし、惚れてない人が惚れるという天狗大結界発動中。




スマイル殲滅様

ある意味、この物語の命題は薬師を如何にして欲情させるか。
かもしれません。
薬師の精神を癒やして欲情させるか、欲情させて精神を癒やすのか。




ぬこやなぎ様

感想どうもです。
別に虎蔵が天狗って訳でもないんですけどね、なんとなく似てるかなーと。
そして宵闇ネタが通じる貴方はマニアック。
果たして宵闇って言ってわかる人、どれくらいいるんでしょう。




シズヒサ様

コメント感謝であります。
次回もまた楽しんでもらえるよう頑張ります。




namahu様

感想ありがとうございます。
きっとあれですね。
「ふっ、お前の羽団扇は奪った! これでお前は風を起こせん!!」
「お前は――、羽団扇がないと風が起こせないと思っているようだが。なくとも、全く問題ない」
「な、何? うわあああ」
フラグなんですね。わかります。
でも、多分羽団扇なくても風は起こせそうですね。




獣様

上にも書きましたけど、名前モロ何で、天狗とか妖怪に詳しい人とかにはばれッばれもいいとこなんですよね。
うん、でも好きなんですよ妖怪。
妖怪っていうか妖精でも神でも悪魔でも何でも行けるんですけどね。
ただ、妖怪は特に人の自然への畏怖と憧憬の入り混じった感じがして好きです。
ちなみに薬師の実力は、まあ、酒呑童子と拮抗する、って言っても酒呑童子どんぐらい強いんよって話になるんですが。
とりあえず普通にクロスしたら無双できる程度には強いんですが、そもそもこの作品、戦闘少ない。
地獄においては閻魔という越えられない壁がいる。
主人公最強ものするには転生するしかもうない。




ロットン様

感想に感謝。
確かに、あんまりほのぼのしてない気もする。
でも、一応全体の雰囲気はゆったりで通したい。
けど中々うまくいかんのですよ。
とりあえずここまで突っ走ったのでここからはまたゆっくりで。




オンドゥル翻訳機様

いやあ、冒頭のあれ付けようか悩んだんですけど、違和感がありそうなのでやめました。
ある意味、貴方の想像は今回で当たっているような……。
ともあれ、なんとかここまでこぎつけました。
きっとあれでしょう、天狗時代の薬師は権力を使ってパワハラを……。




クルー様

コメントありがとうございます。
そしてサキュバス的な何か、出したいとは思っています。
むしろ出したいキャラとか種族とかはたくさんいます。
だがしかし、これ以上出すと収拾付かないので一話切りたまに出るゲストキャラとしか出せないのです……。




TAS様

感想ありがたいです。
薬師は、天狗において最も風に特化したタイプ、という事になっております。
出演は考えてませんが、他の天狗は術に特化したとか、剣術、とか、障害物戦闘が得意とかそう言った特徴があったり。
それに対し、薬師は風に関してだけは最高クラスですが、他は結構平均的、という感じですね。





さて、では最後に。


薬師、
彼女いない歴千年越え!!


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