俺と鬼と賽の河原と。
この間……、俺が出会った、恐ろしい都市伝説の話をしようと思う。
始まりは、一件の電話からだったんだ。
「はいもしもし、どちらさん?」
ある日、外を歩いている俺の形態に、電話がかかってきた。
本来、俺の携帯に電話が来るような用件など早々ない。だから、少し不思議に思って、俺は携帯を開いた。
ちなみに、うっかり通話じゃなくて拒否を押しそうになったのは秘密だ。誰にだって経験はあると思う。
ともあれ、うっかり拒否りそうになったものの、俺は電話に出る。
だが、電話口の向こうの声は、聞き覚えのないものだった。
「私メリーさん」
「ん、メリーさん? メリーさんってーと……」
メリーさんの声に聞き覚えはない。しかし、名前には聞き覚えがある。
「今あなたの後ろにいるの的なメリーさん?」
まあ、有名な都市伝説だ。電話がかかってきて、自分の現在地を逐一教えてくる変な女の都市伝説だな。
これで、ただの名前がメリーな人だったら、先ほどの言葉は冗談として流そう。
俺はそこまで打算して、返事を待った。
しかし、俺の打算は無駄に終わる。
「うん」
「あ、やっぱりそうなん」
「最近暇だから、何の罪もない一般人を驚かせようとしてみましたっ!」
「あー、うんうん」
一般人、いい響きだ。いつも逸般人とか言われるから。
「じゃあ、いくから、聞いて驚いてね?」
「おー」
「今あなたの家の前にいるのっ!」
……え。
そいつは――。
「すまん……、俺、外にいるんだ……」
「えっ? そ、そんな……、そんなことって……」
「……携帯電話の普及がこんな悲劇を起こすとは思わなかったな」
そう、恐怖……、『都市伝説を越える携帯電話』だ。
ちなみに、俺はその後家に帰って、メリーさんに茶菓子食わせて帰した。
それきり、メリーさんとは出会っていない。
其の百四十 俺と序文はまったく関係ない話。
さて、そんな恐怖体験の話はさておいてだ。
というかそもそも何で恐怖体験の話なんて思い出したかっていうと要するに現実逃避なのだ。
今、俺の体はそんな恐怖体験に勝るとも劣らぬ状況にある。
まあ、結論から言えば。
朝起きたら、縮んでいた。
夏の朝、目を覚ましたら、縮んでた。
何が縮んでいたって――、身長だ。若返っている。果たして何歳の頃だ? 十前後か?
夢か何かだと思いたいが、しかしここは地獄である。何が起こっても不思議ではない。
身長が縮むくらい、日常茶飯事の可能性も、なきにしもあらず、というやつだ。
しかし、縮んだり猫耳生えたりするのは李知さん位だと思っていたが、ついに俺も被害者側かー。
と、ふと思い出して、俺は頭を触る。猫耳、生えてない。と言うことはにゃん子の仕業でもないのか。
……に、しても、李知さんはなんだかんだと嫌がっていたが、子供の体というのも面白いものだ。
果たして、今の俺の身長は何尺あるだろうか。五尺、もとい百五十センチもあるだろうかね。多分ないな。
いや懐かしい。視点が低いというのも新鮮なものだ。まあ、元々背が高い訳でもないんだけどなっ。
正直毎日が暇な大天狗である。毎日これは流石にあれだが、しかし、一日二日くらいならこれはこれで面白い。
いっそ閻魔でも見上げに行ってくるか。
と、俺が、今日が幸い休みなのをいいことにどうしたもんかと考えている、そんな最中である。
俺の部屋の扉が、開く音がした。
「薬師様、朝で……」
俺を起こしにきた藍音は、俺を見るなり、不意に停止する。
「どうした? 藍音」
そんな俺の問いに藍音は答えない。
その代わりに――。
「わかっていませんね……、薬師様はあの身長で中年間近の様で駄目な空気を纏っていてやる気の見られない姿だから薬師様だというのにと言いたいところですがそれはそれでグッジョブと言っておきましょう」
「言っていることが一貫していないっ! っていうかまるで死体でも持ち上げるかのように肩に担がれている現状はどうしたらいいっ?」
と、担がれつつ、突っ込みを入れる俺。
そんな突っ込みに対して、意外にも素直に藍音は俺を降ろした。
「……冗談です」
「そいつは良かった……。しかし、そんな風に抱きしめられると苦しいんだが」
短パンでも履かされるのかと思ったぜ。だが、そんなことより現在の呼吸困難度合である。
降ろされたと思えばこの様だ。
俺の目線は今藍音の腹少し上くらいにあって、押しつけられると息不能な訳で。
「……もう少しお願いします」
「追加料金取るぞ」
「幾らですか」
「払っちゃうのうかよっ」
「愚問です」
結局、藍音には勝てないということが分かっただけだった。
「……それで、今日はどうされたのですか」
「知らん。わからん。朝起きたらこの様だ」
気を取り直したように問う藍音に、俺は匙を投げて肩を竦めた。
「昨晩は不審なことは無かったはずですが」
藍音は、珍しく不可解そうに首を傾げた。
確かに不審なことなど無いはずだ。そもそも何かあれば俺が気付く。
とすれば自然現象だが、どんな自然現象だ。
「ま、そいつはいいが……、問題は服をどうすっかだな」
「そうですね、どうにかしましょう」
会話しながら、俺と藍音は部屋の外に出る。俺は着流しの長さに、裾を踏む状況だった。
俺がやたらに歩き難さを覚えていると、藍音は、ふと、こう漏らした。
「それで、……少々言ってほしいことがあるのですが」
「なんだ」
「……私を姉と呼んで、お願いしてみてください」
「ああ、そうさな。お願いするぜ、藍音姉さんっ」
「……」
言った瞬間、藍音は明後日の方向を向いて、戻ってこなくなった。
「どうした?」
不思議に思った俺が聞いても――、
「……これは少々危ないやもしれません」
と、返ってくるだけだった。
さて、ここからは、俺が面白半分に人に姿を晒した時のできごとだ。
「兄さん……、縮んだの?」
「朝起きたらな」
「ふーん、そっか。大変だね」
縮んだ姿を見せても、これで済んでしまう弟を持った俺は、幸せなのかもしれない――。
由壱が不動王の名を冠する日も近いな。
他には、
「おい、やく、し……?」
「なんか用かね? 李知さんよ」
「薬師なのか?」
「おうよ、朝目覚めると同時に縮んでいたぜ」
「ぷっ、くく、そ、それは災難だったな。いや災難だ。そうか、お前も遂に縮んだか、っくく」
そう言って李知さんが頭を撫でてきたり。
「……にゃん子はどこだろうな」
「……すまなかった」
「お父様、一体なにが……」
「おー由美。お前さんはそれでもちっちゃいなー」
「むぅ……、これでも気にしてるんですけど」
「それは悪かった。ま、でもこうして並ぶと丁度いいな」
「なにがですか?」
「男女の身長としてな」
「えっ、そ、そ、それはっ……!」
「お前さんもこんくらいの身長のボーイフレンドの一人や二人見つけるんだぞ?」
と、娘との会話があったり。
と、まあ閑話休題。
現在は藍音が、あっさりと用意した現状の大きさにぴったりな着流し姿だ。
そうして、どうしたもんかねと今のソファでぐだぐだすること数十分。
何食わぬ顔で現れたのは、人間形態のにゃん子だった。
「おお、聞いた通り縮んでる縮んでる」
「見世物じゃないぞー。いや、見世物でもいいけど金取るぞー」
「ご主人ご主人、すたんだっぷすたんだっぷっ!」
俺が座ってるソファの前に立ち、にゃん子はなにが楽しいのか、俺に立てと促す。
「へいへい」
別に嫌だと断る理由もない。俺は言葉にしたがって億劫そうに立ちあがる。
「どっこらせ」
「オヤジ臭いよっ」
「うるせーです」
「中身は一緒なんだねっ、ご主人」
そうして、俺が立ち上がりきると、にゃん子は、やはり何が楽しいのか、感嘆の声を上げた。
「おーっ!! すごい縮んでるっ」
「そうかいそうかい、よかったな」
なにが楽しいのかわからないので、適当に答えるしかできない訳だが、そんな俺とは対照的ににゃん子は楽しげだ。
俺の頭に手を当てて自分の頭に持っていっては背の高さの違いをしきりに確かめている。
「新鮮だにゃー、いつも見上げてばっかりだったもんね」
「まあ、そうだな。お前さん標準より小さいっぽいし」
「うん、でもこれだと丁度いいねご主人っ」
「何がだね」
「多少乱暴にシても大丈夫だよっ」
「何をだ」
「……そんなこと女の子に言わせちゃ駄目だってご主人っ。男は黙って察するもんなのっ」
いやんいやんと体をくねらせるにゃん子。
……発情期でも来たのか?
「夜が楽しみだねっ」
来たのか。
ぱたぱたと小走りで去っていくにゃん子。
果たして、発情期でも来たのか、それとも熱さのあまり頭が湧いたか。もしくは両方か。
駆けていくにゃん子を遠い目で見送り、俺は少し考える。
しかし、これはなんの因果でこうなったものやら。
敵意は感じられないし、体は小さいが、力は弱くなったわけではない。
どういうことか、見た目しか変わっていない。正直、俺を狙った犯行にしては――。
と、そこまで考えたその瞬間。
部屋に隣接する襖が開く。その向こうには、憐子さんがいた。
「やあ薬師、見事に縮んでるようで何よりだな!」
ただし――、身長百四十を切る姿で。
俺は、思わず呟いた。
「なんで小さいん?」
そして、もう一つ。
「お前さんの仕業か」
黒幕が見えた気がする。
そう思って、俺は疲れたようにその言葉を吐いた。
対して、憐子さんはあえて惚けて返す。
「どうしてそう思うんだい? 悲しいよ薬師、師を疑うなんて」
「日頃の行いを省みろ。そして、そもそも俺が寝てる間にどうこうするなんて憐子さん位にしかできねーよ」
「おや、意外と信頼されてる」
「逆にされてない気がするが」
「しかし惜しいな」
「ん?」
「犯人は私だけじゃない。実行犯はにゃん子。その補助に私と銀子がついた」
……銀子、お前もか。
「で、結局あれか」
「猫耳の呪いはともかく、若返りの呪いは少々難易度が高いらしくてな。にゃん子からみて年下ならいいが、年上の上級者になると効き難いらしい。そこで、銀子の製作した薬が出てくる。ガスタイプの薬で、まあ、効能は簡単、呪いの効きやすさを上げる、だな。そして、それを私がお前に気付かれないよう散布し、にゃん子の気配を消して乗り込ませた」
結果が、これと。
各々の道の専門家が匠の技を放っているが、これだけは言わせて欲しい。
技能の無駄遣いだ、と。
しょうもないことこの上ない。
「で、こんな真似して何を――」
するんだ、とまでは言わせてもらえなかった。
幾ら力は弱っていないと言ってもだ。体が小さくなれば、平衡感覚がいつもと違う。
そして、そんな状態で憐子さんに投げられれば、抵抗すべくもない。
俺はあっさりとソファの上に転がされる。
「おい……、一体憐子さんは何回俺に馬乗りになったら気が済むんだ?」
辟易としながら、ため息交じりに呟く俺に、小さな憐子さんはにやにやと笑った。
「行く所まで行けてないから、満足できてないのさ」
「そもそも、なんで俺が子供になる必要があったんだか」
「それはもちろん、最近イニシアチブを取られっぱなしな気がしてね。ここいらで取り返そうと思ったんだよ」
なんの主導権だ、なんの。
「さて、薬師……」
俺の名を呼んで、憐子さんは押し黙った。
どうしたことだろうか。そう思って俺は憐子さんを見上げるのだが、俺は彼女じゃないため、なにを想ってるのかなどわからない。
そして、結局双方固まったままだったのだが、動きは起きた。
「やはりしっくりこないな、戻すか」
「はい?」
憐子さんが呟いた瞬間。
俺が本当にどうしたのだろう、と考えたその刹那――。
――憐子さんは大人に戻っていた。
正直くるしい。俺の体は憐子さんの豊満な太ももの下だ。子供の体では少々無茶がある。
しかし、だ。
「やはりこっちの方がいいな。懐かしいよ、薬師……」
うん、そいつは良かった。ああ、よかったのだが――。
「――服を着ろ」
憐子さんに捕まったが最後、抵抗のしようもない。
後ろから抱きしめられ――、もしくは羽交い絞めとでも呼べばいいのか、俺は脱出不能の牢獄に囚われた。
「にしても、懐かしいな、薬師。まあ、私と会った頃はもう少し大きかったが」
「俺にとっちゃ懐かしくもなんともないどころか苦しいだけだ」
憮然と、俺は言う。
憐子さんは後ろにいるからよくわからんが、多分笑っているんだろうな。それはもう楽しそうににやにやと。
「こうして見ると、変わってないね。薬師は」
「そうかい」
「昔からこんな感じだったよ。可愛くないことこの上ないな」
「悪かったな」
そもそも男である俺が可愛さ目指してどうするってんだか。
「まあ、そこが可愛いわけだがな」
「意味わからん。どっちなんだ」
「ほら、最近言うだろう? キモ可愛いって」
「それと同列にされるとへこむ」
「褒めてるんだから、喜ぶといい」
「褒められてるかわからない上に、可愛いと言われて喜ぶのもなんかきもい」
げんなりと、俺は抗議を込めて言うのだが、柳に風、暖簾に腕押しとでも言うべきか。
絶対俺の後ろの女は楽しそうににやにや笑っているのだろう。悔しいっ。
「ふふ、そういう当たりが可愛いんだよ。ほお、ほっぺたがぷにぷにだな」
「やめなさい」
「お断りするよ。せっかく銀子と二人で完成させた薬なんだ、しばらくは作れないしね」
ふにふにと楽しげに頬を触ってくる憐子さんだが、俺としてはたまったものじゃない。
しかし、離れない。逃げれない。
「なあ」
ふと、憐子さんは零すように、声を上げた。
「なんだよ」
「少し、前みたいに先生、と呼んでみてくれないか?」
一体何だというのだろう。
感傷とでも言うつもりだろうか。
「先生、離れてくれないか」
「……」
ともあれ、離れて欲しいので、相手の要望を叶えつつ俺も要望を出すが、憐子さんは押し黙る。
「一体どうした?」
聞いてみたら、憐子さんはぽつりと漏らした。
「久々に聞くと、なんだか犯罪チックだな……」
呆れて後ろを見ると、その顔は少し赤い。
まあ、だが、言われてみれば実に犯罪だな。
「で、楽しいのか?」
そんな事実は華麗に無視して、俺は問う。
憐子さんは肯いた。
「ああ、楽しいよ」
「そうかい」
それは良かった。
憐子さんが楽しいならそれはそれで幸いだ。
ま、たまには、憐子さんの懐古に付き合うも、悪くは無い。
だが。
だがしかし――。
「――だが服を着てくれ」
ちなみに、この姿は薬が切れる夜と同時に治りました。
「いつの間にか治ってる……」
「遅かったな銀子」
「割に合わない」
その時、銀子とそんな会話があったりなかったり。
特別付録。突撃閻魔のお宅編
と、まあ、服を着に行った憐子さんから俺は逃れ、俺は閻魔宅に来ている。
逃げだしたらどうなるかわからないが、あのままいても更にどうなるかわからないのだ。それだったら、この呪いの効力が切れるのを待って大人状態で対応した方が勝率は上がるというもの。
そんな考えで、俺は今閻魔を見上げている。
「ええ、と、薬師さん?」
「おう、俺だ」
「一体何が?」
「朝起きたらこうなってた」
「私より小さい……」
興奮気味に、目を輝かせて、閻魔は俺を見た。
閻魔の身長は、別に小学生と言うほどでもないのだが、しかし、高校生の平均からもまた、大きく下にずれている。
「楽しそうだな」
「えっ!? え、いえ、そんなことはありませんよ。公明正大な閻魔としてそのような事実は」
「ま、どっちにせよ今日は俺何もできんってことで」
「はい?」
閻魔が目を丸くするが、当然だろう。台所に立つにはこの身長は少々辛いものがある。
「無理だろ。掃除はともかく、料理なんてしたら、炒飯こぼすぞ」
まあ、現在の身長であっても、辛いだけで別に立てなくもない訳だが、しかしそれで料理という作業をするとなると、加減が利かなくて炒飯を閻魔の顔にぶつける気がする。
「そうですか。仕方ありませんね、では私が――」
「待て待て待て待て、落ち着け。死ぬのか、俺が」
何をいきなり姉貴風吹かせようとしてるんだ閻魔よ。
そうなったら最後だ。最終戦争は避けられないだろう。もしも閻魔の作るカレーが異界への門だと言われても、俺は信じる自信がある。
だから、俺は料理をさせるわけにはいかない、と閻魔を引きとめた。
「出前取るとか、色々あるだろ」
「それはそうですが」
駄目だ駄目だ、お前が料理すると俺が死ぬんだ。と、俺は説得を続ける。
そして、閻魔が諦めかけて来た頃。
「ただいま」
閻魔妹の方が、帰って来た。おお、救いの女神が参上だ。由比紀が飯を作ればばっちりだ。
扉を開け、やってくる閻魔妹。俺はそれを見る。
そして、由比紀は俺の前に立ち、だんまりを決め込んだ。
「……」
「よお」
とりあえず片手を上げ、軽く挨拶。反応、無し。
驚きのあまり固まっているらしい。どうしたもんだこれ。
おーい、と背伸びして由比紀の顔の前で手を振る俺。
そして、不意に由比紀は声を上げた。
「私が育てるわっ!!」
「……おい」
「大丈夫、なんの心配もいらないわっ、例えいきなり縮んじゃう貴方でも私が立派な薬師に育て上げるからっ」
立派な薬師ってなんだ。そして、俺が一発で本物だとわかるのは何故だろう。
だが、それはともかくとし、俺に友人に育てられる趣味は無い。
「まあ待て。そう焦るなよ」
たしなめるように俺は言う。
そして、閻魔が続いた。
「そうですよ、由比紀。急ぎ過ぎというものです」
「美沙希ちゃん……、でも」
おお、いいぞ閻魔よ。執政に携わる分常識的だぜ。
このまま妹に姉の貫禄を見せつけてやるんだ――。
「――私は今から必要な法律を制定、もしくは改定し、あらゆる面から合法に手続きを踏んで来ます」
「美沙希ちゃんっ……!」
「……おい」
――所詮似たもの姉妹でした。
流石に、都合よく家事をするよう教育されてはたまらんぜ、と俺はそこを逃げ出したのだった。
尚、とても余談だが、その日の話を翌日前さんにしてみたら、大笑いされた。腹がよじれるほど。
―――
えー、何か知りませんが、局所的に要望の高い、ショタ薬師編でした。
匿名でこんなんどうですか、と送られてきたりもしました。
結局こんな落ちで終了ですが。
奇々怪々様
吾輩はじゃら男である、名前はまだない……、と言うことは、じゃら男って種族名だったんですね。
そして、洗濯したらイケないものを一緒に洗濯。少なくとも人生に一度はあると思います。自分はよくポケットティッシュ入れっぱにします。
尚、じゃら男さんは不良(笑)だったので基本的にペン? ペンなぁ、どこやったっけ。多分そこらへんに落ちてるぜ、みたいな領域。
そして――、結婚してくれお前らこん畜生、末永くお幸せに。
SEVEN様
薬師以上に結婚して欲しいです、じゃら男に関して言ったならば。
まあ、ぶっちゃけると、じゃら男が駄目人間になっても、人間性さえ大丈夫であれば問題ないと思いますよ。
駄目人間っつったって、鈴が一通りお世話してくれるだけで、金までは用意してくれませんし。
なんというか、鈴なしではいられない体になっただけです。ええ、問題ありません。そのまま結婚すればなんの問題も。
名前なんか(ry様
貴方のPCは既に俺賽に感染しているっ!! もう直すには別の漢字に変換してえんたーを連打するしかないですね。
じゃら男の鈍感に関しては、本人が恋する男なのが悪いんじゃないかなと思います。脇目を振らないというか、薬師とは別の意味で、自分を想っている女がいるとは思わない不思議。
まあ、薬師は消滅ギリギリまで自分を曲げない気がしますしねー。じゃら男の方が安心だと私も思います。
じゃら男が収まる所に収まるなら、薬師はなんか誰も予想し得ない辺りに収束しそうです。
悪鬼羅刹様
心温まる、じゃらじゃらと幼女のストォーリィッ!! ってかくと心温まりそうにない。不思議。
まあ、そんなこんな、早いとこ薬師と一緒に結婚式開けばいいです。新郎二人に対し、新婦何人か知りませんけど。
実際の所を言えば、鈴も年齢的にはロリじゃない、所謂合法ロリなんで、全く問題ないはず。
ただ、どう考えても鈴といる方がじゃら男が輝いてるのは事実。暁御は、お察しください。
通りすがり六世様
もう、本名じゃら男でいいんじゃないかと思います。書いてて猛でよかったんだったっけ……? 健? 武? 尊?
そもそも、タケルでよかったんだったかな――、と思うほどです。読者の皆様はもっとお忘れかと思いますし。
あと、多分じゃら男を近所に広めたのは薬師じゃないかと思います。軒先で近所の人が見てるのに、おーじゃら男、と不躾に言ったんじゃないかなと。
それと、無論鈴はひらがなで「たける」ですよ。じゃらおもそれはそれでありみたいですが。
春都様
既に皆祝福ムード。どうか末永くお幸せにじゃら男。そんな状態ですね、ええ、わかります。
そして、鈴は身長が幼女レベルなのに、炊事洗濯掃除と何でもこなす、主婦っぷり。いつでも嫁に行けます。
代わりに、夫が駄目人間になりそうですが、まあ、人柄がある程度誠実なら問題ないはず。
むしろ、鈴なしではいられない体にする、高度な戦略じゃないんだろうかと邪推すると、鈴……、恐ろしい子っ。な展開に。しかもやってるとすれば天然だから性質が悪い。
光龍様
パーフェクトに以心伝心、じゃら男に薄っぺらな紙など要らんのです。……結婚しろよ。
そりゃあ、好きな人とかいるかもしれないけれど、じゃら男に幸せの青い鳥はお近くに、と誰か言ってあげてください。
ただ、どう考えてもじゃら男はじゃら男と呼ばれたりする不幸を差し引いてもどでかいお釣りがくる幸せっぷりだと思います。
薬師に関しては、幸せどでかいけど、毎度トラブル収拾しちゃう当たり、非常に生き難そうですし。
最後に。
体は子供、頭脳は既に骨董品。迷天狗薬師。